JP2011038421A - 油圧モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ロック機構付き油圧モータのコストを低減すること。
【解決手段】シリンダブロック3に形成されたシリンダ室5と、シリンダ室5に嵌装されたピストン7と、シリンダ室5に圧油を吸排する一対の吸排路13、14と、シリンダブロック3に没設された凹部20と、凹部20に対向するロック機構21とを備え、ロック機構21は凹部20と嵌合するロック用ピストン22と、ロック用ピストン22が収納されたシリンダ室24と、ロック用ピストン22を凹部20側へ付勢するスプリング25とを備えている油圧モータにおいて、一対の吸排路13、14にシャトル弁40を、第一入口ポート41を一方の吸排路13に接続し、第二入口ポート42を他方の吸排路14に接続し、出口ポート43をシリンダ室24の制御ポート26に接続して、設ける。
【選択図】図4
【解決手段】シリンダブロック3に形成されたシリンダ室5と、シリンダ室5に嵌装されたピストン7と、シリンダ室5に圧油を吸排する一対の吸排路13、14と、シリンダブロック3に没設された凹部20と、凹部20に対向するロック機構21とを備え、ロック機構21は凹部20と嵌合するロック用ピストン22と、ロック用ピストン22が収納されたシリンダ室24と、ロック用ピストン22を凹部20側へ付勢するスプリング25とを備えている油圧モータにおいて、一対の吸排路13、14にシャトル弁40を、第一入口ポート41を一方の吸排路13に接続し、第二入口ポート42を他方の吸排路14に接続し、出口ポート43をシリンダ室24の制御ポート26に接続して、設ける。
【選択図】図4
Description
本発明は、油圧モータに関し、特に、旋回をロックする技術に係り、例えば、トラッククレーンに使用される油圧モータに利用して有効なものに関する。
トラッククレーンの旋回用アクチュエータとしては、斜板式アキシャルプランジャ形油圧モータ(以下、油圧モータという)が広く使用されている。この油圧モータにおいては、クレーンの旋回のブレーキとして、シリンダブロックの回転をロックするロック機構が設けられている。例えば、特許文献1参照。
従来のこの種のロック機構は油圧シリンダ装置によって構成されており、制御圧力は油圧モータの運転を制御する切換弁から配管を接続して導いている。
従来のこの種のロック機構は油圧シリンダ装置によって構成されており、制御圧力は油圧モータの運転を制御する切換弁から配管を接続して導いている。
しかしながら、ロック機構の制御圧力を油圧モータの運転を制御する切換弁に配管を接続して導く油圧モータにおいては、トラッククレーンのポンプが油を吐出している場合は、ロック機構の解除圧力が常時解除圧力以上に上がっているために、ロック機構が解除されている。この状態においては、クレーンが旋回操作を行わない場合でも旋回ロックが解除されてしまっている。
本発明の目的は、クレーンのポンプが油を吐出していても旋回操作をしていない場合は、旋回ロックが解除されず、旋回操作した時のみ、旋回ロックを解除できる内部パイロット型の旋回ロック機構を提供する。
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
回転可能なロータと、該ロータを回転させる圧油を吸排する一対の吸排路と、前記ロータと共に回転する凹部と、該凹部に対向するロック機構とを備えており、該ロック機構は前記凹部と嵌合可能なロック用ピストンと、該ロック用ピストンが摺動自在に収納されたシリンダ室と、該シリンダ室内に装着されて前記ロック用ピストンを前記凹部側へ付勢するスプリングとを備えている油圧モータにおいて、
前記一対の吸排路には第一入口ポートと第二入口ポートと出口ポートとを有するシャトル弁が設けられており、前記第一入口ポートは前記一対の吸排路の一方に接続され、前記第二入口ポートは前記一対の吸排路の他方に接続され、前記出口ポートは前記シリンダ室に接続されていることを特徴とする油圧モータ。
回転可能なロータと、該ロータを回転させる圧油を吸排する一対の吸排路と、前記ロータと共に回転する凹部と、該凹部に対向するロック機構とを備えており、該ロック機構は前記凹部と嵌合可能なロック用ピストンと、該ロック用ピストンが摺動自在に収納されたシリンダ室と、該シリンダ室内に装着されて前記ロック用ピストンを前記凹部側へ付勢するスプリングとを備えている油圧モータにおいて、
前記一対の吸排路には第一入口ポートと第二入口ポートと出口ポートとを有するシャトル弁が設けられており、前記第一入口ポートは前記一対の吸排路の一方に接続され、前記第二入口ポートは前記一対の吸排路の他方に接続され、前記出口ポートは前記シリンダ室に接続されていることを特徴とする油圧モータ。
この手段によれば、ロック機構付き油圧モータのロック制御を内部パイロット型とすることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
図1〜図4は本発明の第一実施形態を示している。
本実施形態において、本発明に係る油圧モータは、斜板式アキシャルプランジャ形油圧モータ(以下、油圧モータという)として構成されており、トラッククレーンにおいてブームを旋回させる油圧モータに使用されている。
油圧モータは一端が開放した略円筒形状に形成されたハウジング1を備えており、ハウジング1の開口面はエンドプレート12によって閉塞されている。
ハウジング1の内部の軸心上には回転軸2が架設されており、回転軸2は両端部がハウジング1およびエンドプレート12に設置された一対の軸受によって回転自在に支承されている。ハウジング1の内部にはロータとしてのシリンダブロック3が同心に配されて収容されている。シリンダブロック3は略円柱形状に形成されており、回転軸2にスプライン4を介して一体に回転するように結合されている。
本実施形態において、本発明に係る油圧モータは、斜板式アキシャルプランジャ形油圧モータ(以下、油圧モータという)として構成されており、トラッククレーンにおいてブームを旋回させる油圧モータに使用されている。
油圧モータは一端が開放した略円筒形状に形成されたハウジング1を備えており、ハウジング1の開口面はエンドプレート12によって閉塞されている。
ハウジング1の内部の軸心上には回転軸2が架設されており、回転軸2は両端部がハウジング1およびエンドプレート12に設置された一対の軸受によって回転自在に支承されている。ハウジング1の内部にはロータとしてのシリンダブロック3が同心に配されて収容されている。シリンダブロック3は略円柱形状に形成されており、回転軸2にスプライン4を介して一体に回転するように結合されている。
シリンダブロック3の回転軸2の周りには、複数本のシリンダ室5が同一半径上において周方向に等間隔に配されて軸心と平行方向に穿設されている。各シリンダ室5は一端面が閉塞し他端面が開口した円柱穴形状にそれぞれ形成されている。
図2(a)に示されているように、各シリンダ室5の閉塞端面壁における略中央位置には各連通路6がシリンダブロック3と同心の円弧形状の長孔に形成されてそれぞれ穿設されており、連通路6はシリンダ室5の内外を連通させるようになっている。各シリンダ室5には各ピストン7が往復摺動自在に開口端からそれぞれ嵌入されている。
図2(a)に示されているように、各シリンダ室5の閉塞端面壁における略中央位置には各連通路6がシリンダブロック3と同心の円弧形状の長孔に形成されてそれぞれ穿設されており、連通路6はシリンダ室5の内外を連通させるようになっている。各シリンダ室5には各ピストン7が往復摺動自在に開口端からそれぞれ嵌入されている。
ハウジング1内におけるシリンダ室5の閉塞端側後方位置には斜板8が、回転軸2に対して所定の角度傾斜するように配されて固定されており、斜板8の斜面には複数のピストン7が軸心と平行方向に往復摺動および軸心の円周方向に摺動自在に配設されている。これにより、各ピストン7はシリンダブロック3が回転すると、シリンダ室5をそれぞれ往復動されるようになっている。
ハウジング1の斜板8と反対側にはエンドプレート12が端面開口を閉塞するように当接されており、エンドプレート12には第一吸排路13および第二吸排路14がそれぞれ開設されている。エンドプレート12の内側端面には、略円板形状に形成されているバルブプレート15が実質的に形成されており、バルブプレート15の他端面にはシリンダブロック3の連通路6側端面が、シリンダブロック3と回転軸2との間に畜力状態で介設された圧縮スプリング17の付勢下において、摺動自在に押接されている。
バルブプレート15には第一吸排ポート18および第二吸排ポート19がそれぞれ開設されており、第一吸排ポート18および第二吸排ポート19はシリンダブロック3に開設された連通路6群と対向する同一半径上において互いに対称形に配されて略半円の円弧形状にそれぞれ形成されている。
シリンダブロック3の外周面には凹部20が複数個、周方向に間隔を置いて配されて没設されており、凹部20に相対向するハウジング1には、シリンダ装置を使用したロック機構21が配設されている。
ロック機構21は、凹部20と嵌合可能なロック用ピストン22と、ロック用ピストン22がシリンダ室24に摺動自在に嵌挿されているシリンダ23と、シリンダ23のシリンダ室24内に装着されてロック用ピストン22を凹部20側へ押圧するスプリング25とを備えている。シリンダ23にはキャップ28が被せられており、スプリング25の一端はキャップ28に係止されている。
シリンダ23の側壁には制御ポート26が、シリンダ室24におけるスプリング25と反対側の圧力室24aに連通するように開設されており、制御ポート26は油圧モータを駆動するための油圧回路30に接続されている。
他方、ピストン22にはドレンポート27がスプリング25側の圧力室24bと油圧モータのハウジング1内とを連通させるように開設されており、ドレンポート27によりピストン22の背圧がドレンされるようになっている。
ロック用ピストン22は、油圧回路30の油圧がスプリング25の付勢力を上回るときには、先端部(以下、内側端部という)22aがシリンダ23内に収納され、当該油圧がスプリング25の付勢力を下回ったときには、内側端部22aがスプリング25の付勢力によりシリンダ23から突出されて凹部20に挿入されるように、構成されている。
シリンダ23の側壁には制御ポート26が、シリンダ室24におけるスプリング25と反対側の圧力室24aに連通するように開設されており、制御ポート26は油圧モータを駆動するための油圧回路30に接続されている。
他方、ピストン22にはドレンポート27がスプリング25側の圧力室24bと油圧モータのハウジング1内とを連通させるように開設されており、ドレンポート27によりピストン22の背圧がドレンされるようになっている。
ロック用ピストン22は、油圧回路30の油圧がスプリング25の付勢力を上回るときには、先端部(以下、内側端部という)22aがシリンダ23内に収納され、当該油圧がスプリング25の付勢力を下回ったときには、内側端部22aがスプリング25の付勢力によりシリンダ23から突出されて凹部20に挿入されるように、構成されている。
図4に示されているように、油圧モータは油圧源31およびタンク32に切換弁33を介して接続されている。切換弁33は、3位置・6ポート・手動操作式スプール方向制御弁として構成されている。
切換弁33の中立位置Nにおいては、第一吸排路13に接続した第一負荷ポートA、第二吸排路14に接続した第二負荷ポートBおよびタンクポートTは、いずれも絞られて接続されており、ポンプポートPは閉じられている。トラッククレーンのブームを左旋回させる左位置Lにおいては、ポンプポートPが第一負荷ポートAに接続し、タンクポートTが第二負荷ポートBに接続する。トラッククレーンのブームを右旋回させる右位置Rにおいては、ポンプポートPが第二負荷ポートBに接続し、タンクポートTが第一負荷ポートAに接続する。
切換弁33の中立位置Nにおいては、第一吸排路13に接続した第一負荷ポートA、第二吸排路14に接続した第二負荷ポートBおよびタンクポートTは、いずれも絞られて接続されており、ポンプポートPは閉じられている。トラッククレーンのブームを左旋回させる左位置Lにおいては、ポンプポートPが第一負荷ポートAに接続し、タンクポートTが第二負荷ポートBに接続する。トラッククレーンのブームを右旋回させる右位置Rにおいては、ポンプポートPが第二負荷ポートBに接続し、タンクポートTが第一負荷ポートAに接続する。
油圧回路30には2個の入口ポート41、42と1個の出口ポート43とを有するシャトル弁(shuttle valve)40が設けられている。すなわち、シャトル弁40は第一入口ポート41が第一吸排路13に接続されているとともに、第二入口ポート42が第二吸排路14に接続されており、出口ポート43がロック機構21のシリンダ23における制御ポート26に接続されている。シャトル弁40は出口ポート43が最高圧力側となる第一入口ポート41または第二入口ポート42を選択するように構成されている。
次に、前記構成に係る油圧モータの作用を説明する。
図4において、切換弁33が左位置Lに切り換えられると、第一負荷ポートAがポンプポートPに接続することにより、第一吸排路13の圧力が立つために、シャトル弁40においては第一入口ポート41が出口ポート43に接続する。出口ポート43の圧力は制御ポート26を経由してロック機構21のシリンダ室24における圧力室24aに印加されるために、ピストン22がスプリング25に抗して後退する。このピストン22の後退により、ピストン22の内側端部22aが凹部20から抜け出る。つまり、ロック機構21が自動的に解除作動し、シリンダブロック3の回転を許容する状態になる。
一方、図1および図4に示されているように、切換弁33において、第一負荷ポートAがポンプポートPに接続されるとともに、第二負荷ポートBがタンクポートTに接続されると、高圧油がシリンダ室5に流入するとともに、他のシリンダ室5の圧油が第二吸排路14に流出する。
高圧油のシリンダ室5への流入に伴って、ピストン7は押圧されるため、ピストン7は斜板8に押圧される。押圧力の周方向ついての分力により、シリンダブロック3を回転させるトルクが発生する。シリンダブロック3を回転させるトルクはスプライン4を介して回転軸2に伝達されるため、回転軸2は回転駆動される。
このとき、ロック機構21はシリンダブロック3の回転を許容するロック解除状態になっているので、シリンダブロック3は回転することができる。
そして、シリンダブロック3の回転に伴って、ピストン7が下死点から上死点に移行する間に、シリンダ室5が第二吸排ポート19(図2(b)参照)と連通する。このとき、ピストン7は斜板8により押し戻されるため、シリンダ室5の油をシリンダ室5から第二吸排路14に連絡路6および第二吸排ポート19を通じて排出させる。
このようにして、高圧油のシリンダ室5への流入、また、シリンダ室5からの排出が繰り返されることにより、モータ作用が行われる。
高圧油のシリンダ室5への流入に伴って、ピストン7は押圧されるため、ピストン7は斜板8に押圧される。押圧力の周方向ついての分力により、シリンダブロック3を回転させるトルクが発生する。シリンダブロック3を回転させるトルクはスプライン4を介して回転軸2に伝達されるため、回転軸2は回転駆動される。
このとき、ロック機構21はシリンダブロック3の回転を許容するロック解除状態になっているので、シリンダブロック3は回転することができる。
そして、シリンダブロック3の回転に伴って、ピストン7が下死点から上死点に移行する間に、シリンダ室5が第二吸排ポート19(図2(b)参照)と連通する。このとき、ピストン7は斜板8により押し戻されるため、シリンダ室5の油をシリンダ室5から第二吸排路14に連絡路6および第二吸排ポート19を通じて排出させる。
このようにして、高圧油のシリンダ室5への流入、また、シリンダ室5からの排出が繰り返されることにより、モータ作用が行われる。
図4において、切換弁33が中立位置Nに切り換えられると、ポンプポートPが閉じられるとともに、タンクポートT、第一負荷ポートAおよび第二負荷ポートBが接続することにより、シャトル弁40の第一入口ポート41と第二入口ポート42とは圧力が等しくなるために、出口ポート43が閉じられる。出口ポート43が閉じられると、ロック機構21のピストン22がスプリング25によって前進されるために、ピストン22の内側端部22aが凹部20と同位置にある場合は、凹部20に嵌入する。つまり、ロック機構21は自動的にロック作動し、シリンダブロック3の回転をロックする状態になる。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1)油圧モータの油圧回路にシャトル弁を、第一入口ポートを第一吸排路に、第二入口ポートを第二吸排路に、出口ポートをロック機構のシリンダにおける制御ポートにそれぞれ接続して設けることにより、ロック機構を自動的にロック作動および解除作動させることができるので、ロック機構の制御圧力を油圧モータの運転を制御する切換弁に配管を接続して導びく構成を廃止することができる。
(2)ロック機構の制御圧力を油圧モータの運転を制御する制御回路に配管を接続して導びく構成を廃止することにより、配管ポートの加工や配管作業等を省略することができるので、油圧モータの製造コストやメンテナンスコストを低減することができる。
(3)ロック機構が自動的にロック作動および解除作動することにより、油圧モータがトラッククレーンのブームを旋回させる駆動源として用いられた場合には、油圧モータがロックされない状態にすることができ、旋回操作以外の操作では、ブームが不慮に揺れるのを未然に防止することができる。
図5は本発明の第二実施形態を示している。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、シャトル弁40の出口ポート43とロック機構21の制御ポート26とを接続する制御油路44にアキュムレータ45が接続されている点である。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、シャトル弁40の出口ポート43とロック機構21の制御ポート26とを接続する制御油路44にアキュムレータ45が接続されている点である。
ここで、第一実施形態においては、次のような問題点があると、考えられる。
油圧モータの停止時すなわち切換弁33が中立位置Nにセットされた状態で、回転軸2が外力(ブームの慣性力等)によって内側端部22aと凹部20との遊び分だけ回転されると、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立ち、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させることにより、ロック用ピストン22の内側端部22aを凹部20から抜き出してしまう可能性がある。
また、油圧モータの停止時において、切換弁33が中立位置Nに設置された後に、シリンダブロック3が惰性で回転した場合にも、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立ち、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22の後退を維持することにより、ロック用ピストン22の内側端部22aが凹部20に嵌入しない事態が発生する可能性がある。
油圧モータの停止時すなわち切換弁33が中立位置Nにセットされた状態で、回転軸2が外力(ブームの慣性力等)によって内側端部22aと凹部20との遊び分だけ回転されると、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立ち、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させることにより、ロック用ピストン22の内側端部22aを凹部20から抜き出してしまう可能性がある。
また、油圧モータの停止時において、切換弁33が中立位置Nに設置された後に、シリンダブロック3が惰性で回転した場合にも、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立ち、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22の後退を維持することにより、ロック用ピストン22の内側端部22aが凹部20に嵌入しない事態が発生する可能性がある。
本実施形態によれば、この問題点は次のように防止される。
油圧モータの停止時すなわち切換弁33が中立位置Nにセットされた状態で、回転軸2が外力によって内側端部22aと凹部20との遊び分だけ回転されると、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はアキュムレータ45によって吸収されるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させる事態は回避することができる。
また、油圧モータの停止時において、切換弁33が中立位置Nに設置された後に、シリンダブロック3が惰性で回転した場合に、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はアキュムレータ45によって吸収されるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22の後退を維持することにより、ロック用ピストン22の内側端部22aが凹部20に嵌入しない事態を回避することができる。
油圧モータの停止時すなわち切換弁33が中立位置Nにセットされた状態で、回転軸2が外力によって内側端部22aと凹部20との遊び分だけ回転されると、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はアキュムレータ45によって吸収されるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させる事態は回避することができる。
また、油圧モータの停止時において、切換弁33が中立位置Nに設置された後に、シリンダブロック3が惰性で回転した場合に、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はアキュムレータ45によって吸収されるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22の後退を維持することにより、ロック用ピストン22の内側端部22aが凹部20に嵌入しない事態を回避することができる。
図6は本発明の第三実施形態を示している。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、シャトル弁40の弁体46の軸方向幅を大きく形成することにより、シャトル弁40にアキュムレータ機能を付与した点である。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、シャトル弁40の弁体46の軸方向幅を大きく形成することにより、シャトル弁40にアキュムレータ機能を付与した点である。
本実施形態によれば、シャトル弁40自体がアキュムレータ機能を具備しているので、前述した第二実施形態と同様に第一実施形態の問題点を防止することができる。
図7は本発明の第四実施形態を示している。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、シャトル弁40にドレン用制御弁50が接続されている点である。すなわち、ドレン用制御弁50は、2位置・2ポート・パイロット操作形方向制御弁として構成されており、一次ポート51が出口ポート43に接続されているとともに、二次ポート52がドレンポート27に接続されており、パイロット路53が一次ポート51に接続されている。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、シャトル弁40にドレン用制御弁50が接続されている点である。すなわち、ドレン用制御弁50は、2位置・2ポート・パイロット操作形方向制御弁として構成されており、一次ポート51が出口ポート43に接続されているとともに、二次ポート52がドレンポート27に接続されており、パイロット路53が一次ポート51に接続されている。
本実施形態によれば、前述した第一実施形態の問題点は次のように防止される。
油圧モータの停止時すなわち切換弁33が中立位置Nにセットされた状態で、回転軸2が外力によって内側端部22aと凹部20との遊び分だけ回転されると、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はドレン用制御弁50によってドレンされるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させる事態は回避することができる。旋回時は出口ポート43に圧力が立つと、ドレン用制御弁50がパイロット路53のパイロット圧力によって閉じられるので、出口ポート43の圧力はロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させる。
また、油圧モータの停止時において、切換弁33が中立位置Nに設置された後に、シリンダブロック3が惰性で回転した場合に、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はドレン用制御弁50によってドレンされるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させることはなくなり、ロック用ピストン22の内側端部22aが凹部20に嵌入しない事態を回避することができる。旋回操作時は出口ポート43に圧力が立つと、ドレン用制御弁50がパイロット路53のパイロット圧力によって閉じられるので、出口ポート43の圧力はロック機構21の圧力室24aに印加して、ロック用ピストン22を後退させる。
油圧モータの停止時すなわち切換弁33が中立位置Nにセットされた状態で、回転軸2が外力によって内側端部22aと凹部20との遊び分だけ回転されると、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はドレン用制御弁50によってドレンされるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させる事態は回避することができる。旋回時は出口ポート43に圧力が立つと、ドレン用制御弁50がパイロット路53のパイロット圧力によって閉じられるので、出口ポート43の圧力はロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させる。
また、油圧モータの停止時において、切換弁33が中立位置Nに設置された後に、シリンダブロック3が惰性で回転した場合に、ピストン7が斜板8によって押されて進退するので、第一吸排路13と第二吸排路14との間に圧力差が発生し、この圧力差によってシャトル弁40の出口ポート43に圧力が立つ。
しかし、この出口ポート43の圧力はドレン用制御弁50によってドレンされるので、この圧力がロック機構21の圧力室24aに印加してロック用ピストン22を後退させることはなくなり、ロック用ピストン22の内側端部22aが凹部20に嵌入しない事態を回避することができる。旋回操作時は出口ポート43に圧力が立つと、ドレン用制御弁50がパイロット路53のパイロット圧力によって閉じられるので、出口ポート43の圧力はロック機構21の圧力室24aに印加して、ロック用ピストン22を後退させる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、油圧モータは斜板式アキシャルプランジャ形油圧モータに限らず、その他のプランジャ形油圧モータ、歯車形油圧モータ、ベーン形油圧モータ等の油圧モータ全般に適用することができる。
1…ハウジング、2…回転軸、3…シリンダブロック(ロータ)、4…スプライン、5…シリンダ室、6…連絡路、7…ピストン、8…斜板、12…エンドプレート、13…第一吸排路、14…第二吸排路、15…バルブプレート、17…圧縮スプリング、18…第一吸排ポート、19…第二吸排ポート、
20…凹部、21…ロック機構、22…ロック用ピストン、23…シリンダ、24…シリンダ室、24a、24b…圧力室、25…スプリング、26…制御ポート、27…ドレンポート、28…キャップ、
30…油圧回路、31…油圧源、32…タンク、33…切換弁、
40…シャトル弁、41…第一入口ポート、42…第二入口ポート、43…出口ポート、44…制御油路、45…アキュムレータ、46…弁体、
50…ドレン用制御弁、51…一次ポート、52…二次ポート、53…パイロット路。
20…凹部、21…ロック機構、22…ロック用ピストン、23…シリンダ、24…シリンダ室、24a、24b…圧力室、25…スプリング、26…制御ポート、27…ドレンポート、28…キャップ、
30…油圧回路、31…油圧源、32…タンク、33…切換弁、
40…シャトル弁、41…第一入口ポート、42…第二入口ポート、43…出口ポート、44…制御油路、45…アキュムレータ、46…弁体、
50…ドレン用制御弁、51…一次ポート、52…二次ポート、53…パイロット路。
Claims (4)
- 回転可能なロータと、該ロータを回転させる圧油を吸排する一対の吸排路と、前記ロータと共に回転する凹部と、該凹部に対向するロック機構とを備えており、該ロック機構は前記凹部と嵌合可能なロック用ピストンと、該ロック用ピストンが摺動自在に収納されたシリンダ室と、該シリンダ室内に装着されて前記ロック用ピストンを前記凹部側へ付勢するスプリングとを備えている油圧モータにおいて、
前記一対の吸排路には第一入口ポートと第二入口ポートと出口ポートとを有するシャトル弁が設けられており、前記第一入口ポートは前記一対の吸排路の一方に接続され、前記第二入口ポートは前記一対の吸排路の他方に接続され、前記出口ポートは前記シリンダ室に接続されていることを特徴とする油圧モータ。 - 前記出口ポートと前記シリンダ室とを接続した制御油路にアキュムレータが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の油圧モータ。
- 前記シャトル弁がアキュムレータ機能を具備することを特徴とする請求項1に記載の油圧モータ。
- 前記シャトル弁にパイロット操作形方向制御弁が、一次ポートが前記出口ポートに接続され、二次ポートがドレンポートに接続され、パイロット路が前記一次ポートに接続されて、接続されていることを特徴とする請求項1に記載の油圧モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009184331A JP2011038421A (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 油圧モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009184331A JP2011038421A (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 油圧モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011038421A true JP2011038421A (ja) | 2011-02-24 |
Family
ID=43766441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009184331A Pending JP2011038421A (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 油圧モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011038421A (ja) |
-
2009
- 2009-08-07 JP JP2009184331A patent/JP2011038421A/ja active Pending
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