JP5715407B2 - ショックレスリリーフ弁 - Google Patents

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Description

本発明は、クローラ車両などの建設車両を駆動する油圧モータなどに好適に設けられるショックレスリリーフ弁に関する。
ショックレスリリーフ弁は、例えば、慣性で回転し続けようとする油圧モータのモータ機構に対して停止ショックを和らげつつ制動力(ブレーキ力)を付与するためのリリーフ弁である。このようなショックレスリリーフ弁に関する技術としては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。特許文献1に記載のリリーフ弁24において、ショックレス時間を延ばすには、リリーフ弁24内の絞りの径を小さくしたり、シリンダ室73の容量を大きくしたりする必要がある。
実用新案登録第2582913号公報
しかしながら、リリーフ弁24内の絞りの径を小さくすると、コンタミ(異物)による弁体の作動不良が発生しやすくなる。また、シリンダ室73の容量を大きくすると、リリーフ弁24、ひいてはそれを備える油圧モータが大型化してしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、既存の絞りの径を小さくしたり、シリンダ室の容量を大きくしたりすることなく、ショックレス時間を延ばすことができるショックレスリリーフ弁を提供することである。
発明は、本体に形成された第1負荷通路と第2負荷通路との間を遮断したり連通させたりする第1弁体と、前記第1弁体を開弁方向に付勢する前記第1負荷通路の圧が導入される第1室と、前記第1弁体を閉弁方向に付勢する前記第1負荷通路の圧が導入される第2室と、前記第2室と前記第1負荷通路との間の通路に配置された第1絞りと、前記第1弁体を閉弁方向に付勢する第1バネと、前記第2室に接続されピストンにより区画された第1シリンダ室と、前記第1シリンダ室を前記第1負荷通路に接続する第1通路と、前記第1通路に設けられ、前記第1シリンダ室から前記第1負荷通路への圧油の流れを許容する第1逆止弁と、前記第1負荷通路と前記第2負荷通路との間を遮断したり連通させたりする第2弁体と、前記第2弁体を開弁方向に付勢する前記第2負荷通路の圧が導入される第3室と、前記第2弁体を閉弁方向に付勢する前記第2負荷通路の圧が導入される第4室と、前記第4室と前記第2負荷通路との間の通路に配置された第3絞りと、前記第2弁体を閉弁方向に付勢する第2バネと、前記第4室に接続され、前記ピストンにより前記第1シリンダ室とは区画された第2シリンダ室と、前記第2シリンダ室を前記第2負荷通路に接続する第2通路と、前記第2通路に設けられ、前記第2シリンダ室から前記第2負荷通路への圧油の流れを許容する第2逆止弁と、を備えたショックレスリリーフ弁であって、前記第1シリンダ室を前記第2負荷通路に接続する遅延通路を有し、前記遅延通路に第2絞りが配置されていることを特徴とする、ショックレスリリーフ弁である。
この構成によると、シリンダ室に導入された第1負荷通路の圧(高圧の流体)が遅延通路(第2絞り)から第2負荷通路へリークすることでピストンの移動速度が遅くなる。その結果、ショックレス時間が延びる。
また本発明において、前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とが前記遅延通路で接続されていることが好ましい。
この構成によると、1組の遅延通路および第2絞りにより、第1弁体および第2弁体のショックレス時間をいずれも調整することができる。すなわち、第1弁体および第2弁体に、それぞれ、ショックレス時間調整機構を設ける必要がない。また、遅延通路(第2絞り)を介してシリンダ室内の流体が入れ替わるので流体の劣化を防止できる。
さらに本発明において、前記遅延通路および前記第2絞りが前記ピストンに形成されていることが好ましい。
この構成によると、遅延通路および第2絞りを形成するための新たなスペースを本体内にとる必要がない。また、ショックレス時間を変更する場合は、絞りの径が異なるピストンに交換することで対応でき、すなわち本体の加工は必要でない。既存機械の改造もピストン交換のみで対応できるので改造が容易である。
本発明によれば、本発明の構成要件、特に、シリンダ室を低圧通路(第2負荷通路)に接続する遅延通路、および当該遅延通路に配置された第2絞りという構成を採用することで、既存の絞りの径を小さくしたり、シリンダ室の容量を大きくしたりすることなく、ショックレス時間を延ばすことができるという、技術的効果が得られる。
本発明の一実施形態に係るショックレスリリーフ弁を備えた油圧モータを示す油圧回路図である。 図1に示したショックレスリリーフ弁部分の拡大図である。 図1に示したショックレスリリーフ弁のアキュムレータ部分の構造および作動を示す断面図である。 図1に示したショックレスリリーフ弁のアキュムレータ部分の構造および作動を示す断面図である。 図1に示したショックレスリリーフ弁の変形例を示す油圧回路図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明に係るショックレスリリーフ弁は、例えば、油圧ショベルなどの建設車両を駆動する走行用モータに設けられる(組み込まれる)ものである。走行用モータを作動させるための流体としては、一般に油が用いられる。以下、走行用モータ(油圧モータ)について説明しつつ、本発明の一実施形態に係るショックレスリリーフ弁を説明する。
(油圧モータの構成)
図1、2を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るショックレスリリーフ弁2を備えた油圧モータ100について説明する。
図1に示すように、油圧モータ100は、油圧モータ機構1、カウンターバランス弁3、ショックレスリリーフ弁2、低速モードと高速モードとのいずれかにその運転状態を切り換えるための高低速切換弁4(2速切換弁)、シャトル弁5、第1負荷通路51、第2負荷通路52などを具備してなる。
ここで、油圧モータ100は、圧油を給排制御する方向切換弁101と接続されている。この方向切換弁101には、油圧モータ100に圧油を供給するためのポンプ104が接続されている。また、油圧モータ100は、高低速切換弁4にパイロット圧油を供給するパイロットポンプ105と、減速機103とにも接続されている。油圧モータ機構1と方向切換弁101との間は、第1負荷通路51および第2負荷通路52により接続されている。
<ショックレスリリーフ弁>
ショックレスリリーフ弁2は、第1負荷通路51と第2負荷通路52との間に設けられる弁であって、第1負荷通路51と第2負荷通路52との圧力差が所定圧となったら、第1負荷通路51と第2負荷通路52とを連通させて油圧の高い通路(高圧通路)側から低い通路(低圧通路)側へ油を流すように形成された両方向に作動する弁である。
なお、第1負荷通路51が油圧の高い通路(高圧通路)、第2負荷通路52が油圧の低い通路(低圧通路)となる場合もあるし、逆に、第2負荷通路52が油圧の高い通路(高圧通路)、第1負荷通路51が油圧の低い通路(低圧通路)となる場合もある。
ここで、ショックレスリリーフ弁2は、第1負荷通路51と第2負荷通路52との間に並列に設けられた第1連通弁8および第2連通弁6と、第1連通弁8と第2連通弁6との間に設けられたアキュムレータ7とを有する。例えば図3にその構造を示すように、アキュムレータ7(そのシリンダ室(17、18))は、本体9(バルブ本体)に加工を施すことで本体9に形成されるものである。図示を省略するが、第1負荷通路51、第2負荷通路52、第1連通弁8、第2連通弁6なども本体9に加工を施すことで本体9に形成されるものである。なお、本体9は、油圧モータ機構1を構成する部分などに対して例えばボルトで固定される。ボルトが挿入されるボルト孔36を図3(および図4)に示している。また、図3(および図4)で符号27、28、29を付した部品は、いずれも閉止用プラグである。
<第1連通弁>
次に、図2に回路図として示すように、ショックレスリリーフ弁2を構成する第1連通弁8は、両方向に作動する連通弁であって、第1負荷通路51と第2負荷通路52との間を遮断したり連通させたりする第1弁体10と、第1弁体10を開弁方向に付勢する第1負荷通路51の圧(圧油)が導入される第1室11と、第1弁体10を閉弁方向に付勢する第1負荷通路51の圧(圧油)が導入される第2室12と、第2室12と第1負荷通路51との間の通路41に配置された第1絞り13と、第1弁体10を閉弁方向に付勢する第1バネ15と、を有する弁である。なお、第1連通弁8の構造自体は、新規なものではないのでその構造図を省略している(第2連通弁6についても同様)。
<第2連通弁>
また、第2連通弁6は、両方向に作動する連通弁であって、第1負荷通路51と第2負荷通路52との間を遮断したり連通させたりする第2弁体19と、第2弁体19を開弁方向に付勢する第2負荷通路52の圧(圧油)が導入される第3室20と、第2弁体19を閉弁方向に付勢する第2負荷通路52の圧(圧油)が導入される第4室21と、第4室21と第2負荷通路52との間の通路42に配置された第3絞り22と、第2弁体19を閉弁方向に付勢する第2バネ23と、を有する弁である。
<アキュムレータ>
アキュムレータ7は、ピストン16と、ピストン16を収容するシリンダ室(17、18)とからなる。シリンダ室(17、18)は、ピストン16により、第1シリンダ室17と第2シリンダ室18とに区画されている。
[シリンダ室]
ここで、第1シリンダ室17は、第1連通弁8の第2室12に接続されており、第2室12と第1シリンダ室17との間の通路43には絞り14が配置されている。また、第1シリンダ室17は、通路45および逆止弁30を介して第1負荷通路51に接続されている。この逆止弁30は、第1シリンダ室17から第1負荷通路51への方向を順方向(第1シリンダ室17から第1負荷通路51への圧油の流れを許容する)弁である。
同様に、第2シリンダ室18は、第2連通弁6の第4室21に接続されており、第4室21と第2シリンダ室18との間の通路44には絞り26が配置されている。また、第2シリンダ室18は、通路46および逆止弁31を介して第2負荷通路52に接続されている。この逆止弁31は、第2シリンダ室18から第2負荷通路52への方向を順方向(第2シリンダ室18から第2負荷通路52への圧油の流れを許容する)弁である。
[ピストン]
ピストン16には、第1シリンダ室17と第2シリンダ室18とを接続するための通路24が形成されており、この通路24に第2絞り25が配置されている。通路24は、本発明における遅延通路に相当する。通路24は、第1シリンダ室17を第2負荷通路52に接続するとともに、第2シリンダ室18を第1負荷通路51に接続する通路である。
第1負荷通路51の圧が第2負荷通路52の圧よりも高い場合、すなわち、第1負荷通路51が圧の高い通路(高圧通路)である場合、第1シリンダ室17へ入った油は、通路24(第2絞り25)を経由して第2負荷通路52へ抜ける。逆に、第2負荷通路52の圧が第1負荷通路51の圧よりも高い場合、すなわち、第2負荷通路52が圧の高い通路(高圧通路)である場合、第2シリンダ室18へ入った油は、通路24(第2絞り25)を経由して第1負荷通路51へ抜ける。
なお、通路46および通路44は、ピストン16が第2シリンダ室18側の端に位置したときに(図4の下側の図参照)、通路24(遅延通路)と遮断される位置に形成されている。同様に、通路45および通路43は、ピストン16が第1シリンダ室17側の端に位置したときに(図3の上側の図参照)、通路24(遅延通路)と遮断される位置に形成されている。第2絞り25の絞り径は、第1絞り13の絞り径および第3絞り22の絞り径と同じ径、または、第1絞り13の絞り径および第3絞り22の絞り径よりも大きい径であることが望ましい。第2絞り25を設けることでピストン16の移動速度を遅くすることができる。
<速度可変機構>
また、油圧モータ100は、低速モードと高速モードとのいずれかにその運転状態を切り換えるための速度可変機構を備えており、この速度可変機構は、傾転シリンダ35と、高低速切換弁4(2速切換弁)と、シャトル弁5とから構成される。
(油圧モータの作動)
次に、油圧モータ100の作動について説明する。ここで、油圧モータ100に接続される方向切換弁101は、3位置弁であり、油圧モータ機構1を正回転(または逆回転)させるときは第1切換位置101aとされ、油圧モータ機構1を逆回転(または正回転)させるときは第2切換位置101cとされ、油圧モータ機構1を停止させるときは中立位置101bとされる。
ここでは、方向切換弁101を中立位置101bから第1切換位置101aに切り換えて、油圧モータ機構1を回転させた後、方向切換弁101を中立位置101bに戻して油圧モータ機構1を停止させる(ブレーキをかける)場合を例にとって説明する。この場合、第1負荷通路51が高圧通路となり、第2負荷通路52は低圧通路となる。
なお、方向切換弁101を第2切換位置101cに切り換えて油圧モータ機構1を回転させた後に中立位置101bに戻して油圧モータ機構1を停止させる場合については、同様の説明となるので割愛する。この場合、第2負荷通路52が高圧通路となり、第1負荷通路51は低圧通路となる。
(油圧モータ機構1の駆動)
方向切換弁101を中立位置101bから第1切換位置101aに切り換えると、ポンプ104からの圧油が第2負荷通路52を介して油圧モータ機構1に供給されるとともに、カウンターバランス弁3が中立位置3bから第1切換位置3aに切り換わる。カウンターバランス弁3が第1切換位置3aに切り換わると、通路53を介して油圧モータ機構1の圧力室へも圧油が供給され、これにより油圧モータ機構1のブレーキ32(パーキングブレーキ)が解除される。一方、カウンターバランス弁3が第1切換位置3aに切り換わると、油圧モータ機構1から吐出した圧油は、第1負荷通路51、カウンターバランス弁3、および方向切換弁101を経由してタンク102へ排出される。これら一連の作動により、油圧モータ機構1は、所定の回転数で回転する。このとき、第1負荷通路51の圧のほうが、第2負荷通路52の圧よりも高いので、図3の上側の図に示したように、ピストン16は、第1シリンダ室17側の端で姿勢保持した状態となる(状態A)。
(油圧モータ機構1の停止)
次に、油圧モータ機構1を停止させる場合の作動について説明する。方向切換弁101を第1切換位置101aから中立位置101bに戻すと、ポンプ104はタンク102と連通した状態となり、ポンプ104から吐出する油の圧力が下がる。これにより、カウンターバランス弁3は、第1切換位置3aから中立位置3bに戻る。一方で、油圧モータ機構1は慣性で回転し続けようとする。カウンターバランス弁3が中立位置3bに戻ると、第1負荷通路51と方向切換弁101との間が遮断されるため、慣性で回転し続けようとする油圧モータ機構1から吐出した圧油は、タンク102に戻ることができず、第1負荷通路51は高圧通路となる。これに対して、第2負荷通路52は低圧通路となる。
このとき、ショックレスリリーフ弁2が作動する。ショックレスリリーフ弁2の作動により、第1負荷通路51の圧油が第2負荷通路52に流れ、そして油圧モータ機構1へ戻っていくことになる。ショックレスリリーフ弁2の抵抗が、制動力(ブレーキ力)となって、油圧モータ機構1は、所定の時間が経過後停止するのである。
第1負荷通路51と第2負荷通路52との圧力差が所定圧となったら、第1連通弁8の第1弁体10および第2連通弁6の第2弁体19が作動して、第1負荷通路51と第2負荷通路52とが連通する。一方で、第1シリンダ室17の圧力と、第2シリンダ室18の圧力とが逆転しているので、図3の下側の図に示したように、第2シリンダ室18側の端へ向けてピストン16が移動を開始し、第1シリンダ室17に圧油が導入される(状態B)。このピストン16の移動中、第1シリンダ室17から第2シリンダ室18へ通路24(第2絞り25)から圧油がリークし、このリークした圧油は、通路46を介して第2負荷通路52へ流れる。その結果、通路24がない場合に比べてピストン16の移動速度が遅くなる。シリンダ室内をピストン16が移動しているときは、第1シリンダ室17に圧油が導入されるので、第1連通弁8の第2室12の圧(閉弁圧)は比較的小さい。すなわち、第1弁体10を閉弁方向に付勢する圧が小さくなっているので、制動力(ブレーキ力)は、比較的小さい。この制動力(ブレーキ力)が小さい状態を長くすると(ショックレス時間を長くすると)、制動距離は長くなり停止ショックは緩和される。
このように、本実施形態では、通路24(遅延通路)および第2絞り25をピストン16に形成することで、既存の絞りの径を小さくしたり、シリンダ室の容量を大きくしたりすることなく、ピストン16の移動完了までの時間、すなわち、ショックレス時間を延ばすことができている。
次に、図4の下側の図に状態Cとして示したように、第2シリンダ室18側の端にピストン16が達すると、ピストン16の移動が停止するとともに、通路46および通路44から通路24(遅延通路)が遮断されるので、第1シリンダ室17に圧油が導入されなくなり、第1連通弁8の第2室12の圧が高くなる。すなわち、第1弁体10を閉弁方向に付勢する圧が高くなるので、制動力(ブレーキ力)が大きくなる。ピストン16で通路46を遮断することにより、ブレーキ作動の後半に制動力(ブレーキ力)が大きくなり、無意味に制動距離が長くなることを防止できる。
以上説明したように、本発明によれば、シリンダ室(17または18)を、低圧通路(第2負荷通路52または第1負荷通路51)に接続する通路24(遅延通路)を設けるとともに、この通路24に第2絞り25を配置するという構成を採用することにより、既存の絞りの径を小さくしたり、シリンダ室の容量を大きくしたりすることなく、ショックレス時間を延ばすことができる。
別の観点では、従来と同等のショックレス時間でよい場合には、シリンダ室(17、18)の容量を小さくでき、その結果、ショックレスリリーフ弁2を小型化することができる。
また、本実施形態のように、第1シリンダ室17と第2シリンダ室18とを通路24(遅延通路)および第2絞り25で接続すると、1組の通路24および第2絞り25により、第1弁体10および第2弁体19のショックレス時間をいずれも調整することができる。すなわち、第1弁体10および第2弁体19に、それぞれ、ショックレス時間調整機構を設ける必要がない。また、通路24を介して第1シリンダ室17の油と第2シリンダ室18の油とが入れ替わるので油の劣化を防止できる。
さらに、本実施形態では、通路24および第2絞り25がピストン16に形成されている。この構造によると、通路24および第2絞り25を形成するための新たなスペースを本体9内に確保する必要がない。また、ショックレス時間を変更する場合は、絞りの径が異なるピストンに交換することで対応可能となり、すなわち本体9の加工は必要でない。既存の油圧モータの改造もピストン交換のみで対応できるので改造が容易である。
(変形例1)
なお、第1シリンダ室17と第2シリンダ室18とを接続する通路24および第2絞り25をピストン16ではなく、本体9を加工して本体9自体に設けてもよい。
(変形例2)
また、第1シリンダ室17と第2シリンダ室18とを通路24(第2絞り25)で接続する必要は必ずしもなく、第1シリンダ室17と第2負荷通路52との間、および第2シリンダ室18と第1負荷通路51との間を、それぞれ、絞り付きの通路で直接接続してもよい。なお、これらの通路および絞りは、本体9を加工して本体9自体に設けることになる。
(変形例3)
また、変形例に係るショックレスリリーフ弁2を備えた油圧モータ101を図5に示したように、ショックレスリリーフ弁2を構成する第1連通弁34、第2連通弁33は、両方向に作動する連通弁ではなく、片方向にのみ作動する連通弁であってもよい。
1:油圧モータ機構
2:ショックレスリリーフ弁
3:カウンターバランス弁
6:第2連通弁
7:アキュムレータ
8:第1連通弁
9:本体
10:第1弁体
11:第1室
12:第2室
13:第1絞り
15:第1バネ
16:ピストン
17:第1シリンダ室
18:第2シリンダ室
19:第2弁体
20:第3室
21:第4室
22:第3絞り
23:第2バネ
24:通路(遅延通路)
25:第2絞り
51:第1負荷通路(高圧通路)
52:第2負荷通路(低圧通路)
100:油圧モータ
101:方向切換弁

Claims (3)

  1. 本体に形成された第1負荷通路と第2負荷通路との間を遮断したり連通させたりする第1弁体と、
    前記第1弁体を開弁方向に付勢する前記第1負荷通路の圧が導入される第1室と、
    前記第1弁体を閉弁方向に付勢する前記第1負荷通路の圧が導入される第2室と、
    前記第2室と前記第1負荷通路との間の通路に配置された第1絞りと、
    前記第1弁体を閉弁方向に付勢する第1バネと、
    前記第2室に接続されピストンにより区画された第1シリンダ室と、
    前記第1シリンダ室を前記第1負荷通路に接続する第1通路と、
    前記第1通路に設けられ、前記第1シリンダ室から前記第1負荷通路への圧油の流れを許容する第1逆止弁と、
    前記第1負荷通路と前記第2負荷通路との間を遮断したり連通させたりする第2弁体と、
    前記第2弁体を開弁方向に付勢する前記第2負荷通路の圧が導入される第3室と、
    前記第2弁体を閉弁方向に付勢する前記第2負荷通路の圧が導入される第4室と、
    前記第4室と前記第2負荷通路との間の通路に配置された第3絞りと、
    前記第2弁体を閉弁方向に付勢する第2バネと、
    前記第4室に接続され、前記ピストンにより前記第1シリンダ室とは区画された第2シリンダ室と、
    前記第2シリンダ室を前記第2負荷通路に接続する第2通路と、
    前記第2通路に設けられ、前記第2シリンダ室から前記第2負荷通路への圧油の流れを許容する第2逆止弁と、
    を備えたショックレスリリーフ弁において、
    前記第1シリンダ室を前記第2負荷通路に接続する遅延通路を有し、
    前記遅延通路に第2絞りが配置されていることを特徴とする、ショックレスリリーフ弁。
  2. 請求項に記載のショックレスリリーフ弁において、
    前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とが前記遅延通路で接続されていることを特徴とする、ショックレスリリーフ弁。
  3. 請求項に記載のショックレスリリーフ弁において、
    前記遅延通路および前記第2絞りが前記ピストンに形成されていることを特徴とする、ショックレスリリーフ弁。
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