JP2011038205A - 脱墨装置および古紙再生処理装置および脱墨装置の使用方法 - Google Patents

脱墨装置および古紙再生処理装置および脱墨装置の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】気泡を古紙原料液中に十分に拡散して行き渡らせることが可能である脱墨装置を提供する。
【解決手段】処理槽46の下部から気泡48を発生させる気泡発生手段47が備えられ、気泡発生手段47は、処理槽46の下部に設けられた多孔体と、多孔体に空気を供給する空気供給手段61とを備え、多孔体は空気供給手段61により供給された空気を処理槽46内に噴出する気泡噴出面68を有し、気泡噴出面68は処理槽46内の底面にほぼ全面的に形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、古紙を離解させた古紙原料液から再生紙を製造する技術に関するものであり、脱墨装置、および、脱墨装置を備えた古紙再生処理装置、および、脱墨装置の使用方法に関する。
従来、この種の脱墨装置としては、古紙を離解し薬品処理して得られる古紙原料液を処理槽に導入し、処理槽内の古紙原料液中に気泡を発生させ、古紙原料液中の印刷成分(インク成分やトナー成分等)を気泡に吸着させて浮上させることで、古紙原料液から印刷成分を分離するものがある。
例えば、図23に示すように、処理槽121内の下部に回転自在な散気管122を設け、気泡123を散気管122の散気孔124から処理槽121内の古紙原料液125中に噴出する脱墨装置126がある(下記特許文献1参照)。
特開2007−177381号公報
しかしながら上記の従来形式では、散気管122の真上やその近傍においては多数の気泡123が発生して浮上するが、散気管122から離れた箇所においては気泡123の量が減少するため、脱墨の効率が低下するという問題がある。特に、散気管122の回転による気泡123の拡散の及ばない散気管122から離れた処理槽121の側壁面121aの近傍箇所においては、散気管122から発生した気泡123が古紙原料液125中に十分に行き渡らず、脱墨の効率が低下する。
また、上記のように散気管122により局所的に散気されるため、処理槽121内の古紙原料液125に、上昇流127とこの上昇流127が反転した下降流128とが発生し、上昇流127と下降流128とで循環流129が形成される。
この際、処理槽121の中央部の上昇流127と側壁面121aの近傍の下降流128とは処理槽121内のほぼ一定のコースを定常的(規則的)に流れるため、散気管122から発生した気泡123は、常に処理槽121の中央部を真上に浮上するのみで、広範囲に拡散され難いといった問題がある。これにより、脱墨が定常的に処理槽121の中央部でしか行われず、脱墨効率が向上し難かった。
また、散気管122の外周面の低位置Aから発生した気泡123が、浮上過程において、散気管122の外周面の高位置Bから発生した気泡123に合体し、気泡123が大型化するといった問題がある。尚、気泡123が大型化すると、気泡123の浮上速度が速くなり過ぎて、古紙原料液125中における気泡123の滞留時間が短くなり、脱墨の効率低下を招くといった問題がある。
本発明は、気泡を古紙原料液中に十分に拡散して行き渡らせることが可能である脱墨装置および古紙再生処理装置および脱墨装置の使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、処理槽の下部から気泡を発生させる気泡発生手段を備え、処理槽内の古紙原料液中に気泡を発生させることによって古紙原料液から印刷成分を分離する脱墨装置であって、
気泡発生手段は、処理槽の下部に設けられた多孔体と、多孔体に気体を供給する気体供給手段とを備え、
多孔体は気体供給手段により供給された気体を処理槽内に噴出する気泡噴出面を有し、
気泡噴出面は処理槽内の底面にほぼ全面的に形成されているものである。
これによると、気体供給手段によって多孔体に気体を供給することにより、気泡が気泡噴出面から処理槽内の古紙原料液中に噴出され、古紙原料液中の印刷成分が、気泡に吸着されて浮上し、古紙原料液から分離される。
この際、気泡噴出面は処理槽内の底面にほぼ全面的に形成されているため、気泡噴出面から発生した気泡は、処理槽内の底面のほぼ全面から一斉に浮上し、古紙原料液中に十分に行き渡る。
また、上記のように局所的ではなく全面的に散気されるため、処理槽内の古紙原料液に発生する循環流は、コースが一定ではなく不規則な乱流となる。この乱流により古紙原料液が十分に攪拌され、気泡が、偏ることなく、広範囲に拡散される。
これにより、気泡を古紙原料液中に十分に拡散して行き渡らせることが可能であり、脱墨の効率を向上させることができる。
本第2発明における脱墨装置は、気泡発生手段は多孔体の下方に気体流通路を備え、
気体供給手段は気体流通路を介して多孔体に気体を供給するものである。
これによると、例えば気体流通路の下方に気体の噴出孔を形成した構成であれば、噴出された気泡が合体して大型化し易いという問題がある。これに対して、本第2発明では、気体供給手段によって気体流通路に気体を供給することにより、気体は、気体流通路から上昇して多孔体内を通り、気泡として気泡噴出面から噴出される。これにより、気泡が合体して大型化することなく、微細な気泡を処理槽全体に発生させることができる。このようなことにより、脱墨の効率を向上させることができる。
本第3発明における脱墨装置は、気泡噴出面は、水平面に対して、所定方向に低く傾斜しているものである。
これによると、脱墨処理を終了し、古紙原料液を処理槽から抜き取った後、僅かな量の古紙原料液が表面張力によって多孔体の気泡噴出面上に残存することがある。この際、気体を気泡噴出面から噴出することにより、気泡噴出面上に残った古紙原料液を蒸発させることが可能であるが、気泡噴出面が傾斜している場合、古紙原料液は、気泡噴出面の傾斜に沿って所定方向に流れ、気泡噴出面上から排除される。これにより、傾斜していない気泡噴出面から気体を噴出する場合に比べて、多孔体を短時間で乾燥することができ、消費エネルギーを節約することが可能であり、また、多孔体にカビが発生するのを防止することができる。
本第4発明における古紙再生処理装置は、少なくとも、上記第1発明から第3発明のいずれか1項に記載の脱墨装置と、脱墨装置によって脱墨処理された後の古紙原料液を抄紙する抄紙装置とが備えられたものである。
これによると、脱墨の効率を向上させることができるため、白色度が高く品質良好な再生紙を製造することができる。
本第5発明は、上記第1発明から第3発明のいずれか1項に記載の脱墨装置の使用方法であって、
古紙原料液を処理槽に導入するとき、予め気体を多孔体に供給して気泡噴出面から処理槽内に噴出しておき、
処理槽に古紙原料液が存在しているとき、常に気体を気泡噴出面から処理槽内に噴出し、
古紙原料液を処理槽から排出した後、多孔体への気体の供給を停止するものである。
これによると、処理槽に古紙原料液が存在しているとき、常に気体が気泡噴出面から処理槽内に噴出しているため、古紙原料液から気泡噴出面を通過して多孔体内に浸入する水分量が低減され、これにより、多孔体を短時間で乾燥することができ、多孔体にカビが発生するのを防止することができる。
以上のように本発明によれば、気泡を古紙原料液中に十分に拡散して行き渡らせることが可能であり、脱墨の効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態における古紙再生処理装置の構成を示す概略図である。 同、古紙再生処理装置の古紙パルプ製造装置の構成を示す概略断面図である。 同、古紙再生処理装置の古紙パルプ製造装置の動作を示す概略断面図である。 同、古紙再生処理装置の脱墨装置の脱墨部の斜視図である。 同、古紙再生処理装置の脱墨装置の脱墨部の平面図である。 上記図5におけるX−X矢視図である。 上記図5におけるY−Y矢視図である。 同、脱墨装置の脱墨部の散気部材の平面図である。 上記図8におけるX−X矢視図に処理槽の底部を追加して示した図である。 上記図8におけるY−Y矢視図である。 図10における一部拡大図である。 図11における一部拡大図である。 同、古紙再生処理装置の抄紙装置の構成を示す概略斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の断面図である。 同、脱墨装置の脱墨部の散気部材の断面図である。 本発明の第3の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の断面図である。 本発明の第4の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の断面図である。 本発明の第5の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の断面図である。 本発明の第6の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の散気部材の断面図である。 本発明の第7の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の散気部材の断面図である。 本発明の第8の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の散気部材の一部拡大断面図である。 本発明の第9の実施の形態における脱墨装置の脱墨部の散気部材の一部拡大断面図である。 従来の脱墨装置の断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は古紙再生処理装置1の構成を示す概略図であり、古紙再生処理装置1は古紙パルプ製造装置2と脱墨装置3と抄紙装置4と仕上げ装置5と排液処理装置6とを一体的に備える小型のものである。
古紙パルプ製造装置2は、古紙7を離解して再生パルプを製造するものであり、脱墨装置3は、古紙パルプ製造装置2において製造された再生パルプを脱墨するものであり、抄紙装置4は、脱墨装置3において得られた脱墨パルプを抄紙し、抄紙により得られた湿紙を乾燥するものであり、仕上げ装置5は、抄紙装置4において湿紙を乾燥したものを裁断等することにより仕上げを行って再生紙8を得るものであり、排液処理装置6は、古紙パルプ製造装置2と脱墨装置3と抄紙装置4においてそれぞれ生じた排液を処理するものである。
(古紙パルプ製造装置2)
先ず、古紙パルプ製造装置2の構成を説明する。図2,図3は古紙パルプ製造装置2の内部構造を示す概略図である。古紙パルプ製造装置2は、古紙7を離解して再生パルプを製造するものであり、古紙投入部11とシュレッダー12と金属片除去部13と押圧部14とシュレッダータンク15と裁断紙量調整部16とパルパー17とニーダー18とを備えている。
古紙投入部11は、処理を行なう古紙7を古紙パルプ製造装置2内に投入するための開口部である。シュレッダー12は、投入された古紙7を裁断して再生パルプの製造に適した所定の大きさの裁断紙片20にするものである。金属片除去部13は、ステープラーの針等の金属類を取り除くものであり、マグネット等で構成されている。
押圧部14は、シュレッダータンク15内の裁断紙片20を下向きに押圧して裁断紙片20の嵩高さを低減させる押圧部材22と、押圧部材22を昇降させる昇降手段23とを備えている。シュレッダータンク15は、裁断紙片20を一時的に貯留するものであり、排出口26には、シュレッダータンク15内の裁断紙片20を排出する排出装置27が設けられている。
裁断紙量調整部16は、排出口26から排出される裁断紙片20を受け止める受け皿29と、受け皿29に受け止められた裁断紙片20の重量を計測する計測部30を備えている。受け皿29は、図2に示した水平姿勢と、図3に示したパルパー17へ向けて傾斜する傾斜姿勢とにわたって傾動自在である。また、受け皿29のパルパー17に隣接する側壁部29aは、図2に示す立ち姿勢の通常位置と、図3に示すパルパー17に向けて傾倒する傾倒位置とにわたって開閉可能に設けられ、受け皿29の傾動に伴って傾倒し、受け皿29の復動に伴って立ち姿勢に復帰するように構成されている。
パルパー17は、古紙7の裁断紙片20を、水および離解促進剤の液体と攪拌し離解を行って再生パルプを製造するものである。パルパー17は、裁断紙片20が投入される攪拌槽32と、攪拌槽32に給水する給水部33と、攪拌槽32に離解促進剤を供給する離解促進剤供給部34とを備えている。
攪拌槽32の底部には、裁断紙片20を給水部33から給水された水とともに攪拌して離解するための攪拌羽根35と、攪拌羽根35を回転駆動させるモータ等の駆動手段36と、槽内において生成された再生パルプ含有液37を取り出す取出部38が設けられている。
尚、再生パルプ含有液37とは、攪拌槽32内で裁断紙片20を離解することにより得られた再生パルプを含む液体のことであり、この再生パルプの他に、離解途中の古紙7と水と水中に取り出されたインク成分やトナー成分等の印刷成分と離解促進剤等を含む液体である。
取出部38には、ポンプ(図示省略)と開閉弁(図示省略)を備えた配管41の一端が接続されている。また、配管41の他端はニーダー18に接続されており、開閉弁を開き、ポンプを駆動することにより、攪拌槽32内の再生パルプ含有液37が配管41を通ってニーダー18へ供給される。ニーダー18は、再生パルプに混入しているトナー成分等を再生パルプから分離させるように混練するものである。
(脱墨装置3)
次に、脱墨装置3の構成を説明する。図1に示すように、脱墨装置3は、古紙パルプ製造装置2の下流側(後段側)に設けられており、脱墨前希釈部42と脱墨部43とすすぎ部44を備えている。
脱墨前希釈部42は、古紙パルプ製造装置2のニーダー18から送られた再生パルプ含有液37を脱墨に適した繊維濃度にまで希釈するものであり、希釈用水および脱墨剤としての界面活性剤等を投入する希釈液供給部(図示省略)を備えている。
図4〜図7に示すように、脱墨部43は、フローテーターと呼ばれ、脱墨前希釈部42において希釈された再生パルプ含有液37(古紙原料液の一例)を導入する処理槽46と、処理槽46の下部から気泡を発生させる気泡発生手段47とを備え、処理槽46内の再生パルプ含有液37中に気泡48を発生させることによって再生パルプ含有液37からインク成分やトナー成分等の印刷成分を分離する。
処理槽46は、上部に開口部50を有する四角箱形状の槽であり、複数本の支柱51によって床面上に支持されている。処理槽46の上部には、再生パルプ含有液37の液面に浮上して開口部50から外部へ溢流する気泡48(フロス)を受ける受泡槽53が設けられている。
処理槽46の底部46aの前端隅部C(一端隅部)には、脱墨前希釈部42において希釈された再生パルプ含有液37を槽内に流入させる流入部54が設けられ、処理槽46の底部46aの後端隅部D(他端隅部)には、脱墨処理後に生じた脱墨パルプを含む脱墨パルプ含有液(古紙原料液の一例)を槽外へ流出させる流出部55が設けられている。
脱墨前希釈部42と流入部54との間には上流側の配管96が接続され、この配管96にはポンプ97と弁98とが設けられ、これら配管96とポンプ97と弁98とによって脱墨前希釈部42から流入部54への移送部が構成されている。
また、処理槽46内は複数の仕切壁56によって複数の脱墨室57に区画されており、仕切壁56の一部が開口することにより、全ての脱墨室57が連通している。これにより、処理槽46内には、上流側の流入部54から各脱墨室57を通って下流側の流出部55に至る流通経路が形成される。
気泡発生手段47は、処理槽46内の底部46aに設けられた複数の散気部材60と、各散気部材60に空気(気体の一例)を供給する空気供給手段61(気体供給手段の一例)とを備えている。
図8〜図12に示すように、各散気部材60は、上面に開口部62を有するステンレス等の金属製の四角箱形状のフレーム63と、フレーム63内に設けられた四角平板状の多孔体64とを備えている。フレーム63は、底部材72と、底部材72に嵌合する蓋部材73とからなる。蓋部材73は、平面視において四角枠状の枠板部73aと、枠板部73aの外周端縁から垂下された胴板部73bとを有している。開口部62は蓋部材73の枠板部73aに四角形状に形成されている。多孔体64は蓋部材73の開口部62を下方より閉じるように設けられている。
多孔体64とフレーム63との隙間は四角環状のシール部材65(パッキン等)によってシールされている。シール部材65は、多孔体64とフレーム63の枠板部73aとの間に挟まれた第1シール片65aと、多孔体64とフレーム63の胴板部73bとの間に挟まれた第2シール片65bとを有しており、第1シール片65aは第2シール片65bの上端に形成されている。
多孔体64の下方すなわち多孔体64とフレーム63の底部材72との間には空気流通路67(気体流通路の一例)が形成されている。多孔体64は、空気供給手段61により空気流通路67に供給された空気を処理槽46内に噴出する四角形の平坦な気泡噴出面68を、上面に有している。尚、多孔体64には多孔性セラミックを用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、軽石、木材、あるいは、金属や合成樹脂の板体に多数の微小な孔を形成したもの(パンチングメタル等)等を用いてもよい。
図4〜図7,図10に示すように、空気供給手段61は、空気を供給するエアポンプ69と、エアポンプ69に接続されて処理槽46の下方に配設された給気管70と、給気管70から分岐して各散気部材60のフレーム63の底部材72に接続された複数本の分岐管71とを備えている。各散気部材60の空気流通路67は各分岐管71を介して給気管70に連通している。尚、図9に示すように、各分岐管71は処理槽46内の底部46aを上下方向に貫通して設けられている。
気泡噴出面68は処理槽46内の底面にほぼ全面的に形成されている。すなわち、図5に示すように、流入部54が形成された処理槽46の前端隅部Cの僅かな範囲と流出部55が形成された処理槽46の後端隅部Dの僅かな範囲とを除いた全面に気泡噴出面68が形成されている。尚、気泡噴出面68は略水平に形成されている。
図1に示すように、すすぎ部44は脱墨部43において得られた脱墨パルプを含む脱墨パルプ含有液中の脱墨剤を洗浄して除去するものである。図4〜図6に示すように、処理槽46の流出部55とすすぎ部44との間には下流側の配管100が接続され、この配管100にはポンプ101と弁102とが設けられ、これら配管100とポンプ101と弁102とによって流出部55からすすぎ部44への移送部が構成されている。
(抄紙装置4)
次に、抄紙装置4の構成を説明する。図1に示すように、抄紙装置4は、脱墨装置3の下流側(後段側)に設けられており、すすぎ部44によるすすぎの終了した脱墨パルプ含有液(古紙原料液の一例)を抄紙するものであり、図13に示すように、ヘッドボックス76とワイヤー部77と脱水部78とドライヤー部79を備えている。
ヘッドボックス76は、すすぎ部44によるすすぎの終了した脱墨パルプ含有液をワイヤー部77に均一に供給するためのものである。また、ワイヤー部77は、無端状のメッシュベルト80を備えており、メッシュベルト80の網目によって脱墨パルプ含有液を濾過して脱水し、水分を比較的多く含んだ繊維の層である湿紙81を形成するためのものである。
脱水部78は、無端状の吸水ベルト82と圧搾ローラ83とを備えており、湿紙81に含まれる水分を吸水ベルト82に吸水させ、さらに、圧搾ローラ83で圧搾して湿紙81を脱水するためのものである。ドライヤー部79は、回転ローラ84と、ヒータを内蔵した乾燥ローラ85と、これらローラ84,85間に掛け渡された搬送ベルト86を備えており、乾燥ローラ85で湿紙81を乾燥させて仕上げ前の再生紙87を得るためのものである。
(仕上げ装置5)
次に、仕上げ装置5の構成を説明する。図1に示すように、仕上げ装置5は、抄紙装置4の下流側(後段側)に設けられており、カレンダー部88とカット部89を備えている。図13に示すように、カレンダー部88は、再生紙の平坦度を上げるためのプレスローラ90を備え、カット部89は再生紙を所定のサイズにカットする裁断刃(図示省略)を備えている。
(排液処理装置6)
次に、排液処理装置6の構成を説明する。図1に示すように、排液処理装置6は脱墨排水タンク92とすすぎ排水タンク93と抄紙排水タンク94の各槽体を有している。汚染の程度が高く再利用が困難な脱墨排水タンク92内の排水は、必要に応じて所定の廃液処理を行なって無毒化した後、古紙再生処理装置1の外部に排出するように構成されている。また、汚染の程度が低く再利用が可能なすすぎ排水タンク93と抄紙排水タンク94内の排水は、フィルターを通してインクおよびトナー等を除去し、必要に応じて薬剤を添加し中和する等の処理を施した後、再度パルパー17又は脱墨前希釈部42等へ供給し再利用可能に構成されている。
(第1の実施の形態の作用)
以下、上記構成における作用を説明する。
先ず、図2に示すように、古紙7を古紙パルプ製造装置2の古紙投入部11から投入すると、シュレッダー12が古紙7を所定の大きさの裁断紙片20に裁断し、金属片除去部13が金属類を除去し、裁断紙片20がシュレッダータンク15内に一時的に貯留される。この際、図2の仮想線で示すように、昇降手段23によって押圧部材22を降下させ、押圧部材22で裁断紙片20を下向きに押圧して、裁断紙片20の嵩高さを低減することも可能である。
次に、排出装置27を作動して、シュレッダータンク15内の裁断紙片20を、排出口26から排出し、受け皿29に投下し、受け皿29内の裁断紙片20の重量を計測部30で計測する。計測部30による計測値が設定値に達した時点で排出装置27を停止し、図3に示すように、駆動手段を駆動して受け皿29を傾斜姿勢に傾動し、側壁部29aを傾倒して裁断紙片20をパルパー17の攪拌槽32へ投入する。
パルパー17では、上記裁断紙片20の投入に先立って、予め投入される裁断紙片20の量に応じた量の水を給水部33から攪拌槽32に供給しておき、駆動手段36を作動して攪拌羽根35を回転し、攪拌槽32内の水を攪拌しておく。
このような状態で、上記のようにして裁断紙片20を投入することにより、攪拌槽32内で裁断紙片20と水とを容易に混合することができる。そして、離解促進剤供給部34より離解促進剤を攪拌槽32に投入することにより、攪拌槽32内において裁断紙片20が水および離解促進剤と攪拌されて再生パルプ含有液37が形成される。
その後、開閉弁を開き、ポンプを駆動することにより、攪拌槽32内の再生パルプ含有液37は取出部38から配管41を通ってニーダー18へ供給され、ニーダー18において再生パルプが混練される。
混練後、再生パルプ含有液37は、図1に示すように、ニーダー18から脱墨装置3の脱墨前希釈部42へ送られ、脱墨前希釈部42において、希釈用水および界面活性剤等を投入され、脱墨に適した繊維濃度にまで希釈される。
この際、図4に示すように、処理槽46内を空にした状態でポンプ97,101を停止するとともに弁98,102を閉じておき、エアポンプ69を駆動して、空気を給気管70から各分岐管71を介して各散気部材60の空気流通路67に供給する。これにより、空気流通路67の空気が、多孔体64に供給され、気泡噴出面68から空の処理槽46内に噴出する。
上記のように空気を気泡噴出面68から噴出させた状態で、上流側の弁98を開き、ポンプ97を駆動して、上記脱墨前希釈部42において所定の繊維濃度に調整された再生パルプ含有液37を、配管96から脱墨部43へ送り、流入部54から処理槽46内に導入する。これにより、図6,図7,図10に示すように、再生パルプ含有液37は脱墨室57に貯留され、空気が多量の気泡48となって気泡噴出面68から処理槽46内の再生パルプ含有液37中に噴出され、再生パルプ含有液37中の印刷成分が気泡48に吸着されて浮上する。再生パルプ含有液37の液面に浮上した気泡48(フロス)は処理槽46の開口部50から外部へ溢流して受泡槽53に受けられ、これにより、印刷成分が再生パルプ含有液37から分離され除去される。
この際、気泡噴出面68は処理槽46内の底面にほぼ全面的に形成されているため、気泡噴出面68から発生した気泡48は、処理槽46内の底面のほぼ全面から一斉に浮上し、再生パルプ含有液37中に十分に行き渡る。
また、上記のように局所的ではなく全面的に散気されるため、処理槽46内の再生パルプ含有液37に発生する循環流は、コースが一定ではなく不規則な乱流となる。この乱流により再生パルプ含有液37が十分に攪拌され、気泡48が、処理槽46の中央部といった特定箇所に偏ることなく、広範囲に拡散される。
さらに、気泡噴出面68は平坦な四角形状の面であるため、気泡48の発生する位置に高さの差は無く、これにより、噴出した気泡48が合体して大型化するのを防止することができ、微細な気泡48を処理槽46内の全体に発生させることができる。このようなことにより、脱墨の効率を向上させることができる。
処理槽46内に再生パルプ含有液37を貯留している時は、常に気泡48を気泡噴出面68から処理槽46内に噴出し、このような脱墨処理を所定時間行なった後、図6に示すように、先ず、上流側の弁98を閉じ、ポンプ97を停止した状態で、下流側の弁102を開き、ポンプ101を駆動し、脱墨処理によって処理槽46内に得られた脱墨パルプを含む脱墨パルプ含有液を、流出部55から処理槽46の外部へ排出する。
図4に示すように、上記脱墨パルプ含有液が排出されて処理槽46内が空になった状態で、エアポンプ69を停止し、多孔体64への空気の供給を停止する。これにより、再生パルプ含有液37又は脱墨パルプ含有液といった古紙原料液が処理槽46内に存在しているとき、常に空気が気泡噴出面68から処理槽46内に噴出しているため、古紙原料液から気泡噴出面68を通過して多孔体64内に浸入する水分量が低減され、多孔体64を短時間で乾燥することができ、多孔体64にカビが発生するのを防止することができる。また、古紙原料液が多孔体64の微小な孔を通り空気流通路67に浸入して溜まるのを抑制することも可能である。
尚、処理槽46内の脱墨パルプ含有液を排出した後、必要に応じて、処理槽46内に残存する繊維を洗浄水により洗浄し、その後、上記のようにエアポンプ69を停止し、多孔体64への空気の供給を停止してもよい。
上記流出部55から処理槽46の外部へ排出された脱墨パルプ含有液は、配管100を流れて、脱墨部43からすすぎ部44へ供給され、すすぎ部44において、脱墨パルプ含有液中の脱墨剤が洗浄され除去される。
すすぎ部44によるすすぎを終了した脱墨パルプ含有液は、図1,図13に示すように、すすぎ部44から抄紙装置4のヘッドボックス76に供給され、ヘッドボックス76からワイヤー部77に均一に供給される。ワイヤー部77に供給された脱墨パルプ含有液がメッシュベルト80によって脱水濾過されることで、湿紙81が形成され、湿紙81の水分が脱水部78の吸水ベルト82に吸収され、さらに、湿紙81は、圧搾ローラ83で圧搾されて脱水され、その後、ドライヤー部79の乾燥ローラ85で乾燥される。これにより、仕上げ前の再生紙87が得られる。
その後、仕上げ前の再生紙87は、ドライヤー部79から仕上げ装置5のカレンダー部88へ搬送され、プレスローラ90でプレスされて平坦度を上げられた後、カット部89において所定のサイズにカットされる。これにより、図1に示すように、所定のサイズの再生紙8が製造される。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では図14に示すように、処理槽46全体が流入部54(上流側端部)から流出部55(下流側端部)に向って下り勾配となるように傾斜して設置されている。これにより、図15に示すように、気泡噴出面68が、水平面に対して、流入部54から流出部55へ向う所定方向103ほど低く傾斜している。尚、水平面に対する気泡噴出面68の傾斜角度Eは、1〜10°の範囲内に設定され、好ましくは3〜8°に設定される。また、図15では、見易いように、フレーム63を実際よりも厚くし簡略化して描いている。
以下、上記構成における作用を説明する。
脱墨処理を終了した後、引き続き空気を気泡噴出面68から噴出した状態で、処理槽46内の脱墨パルプ含有液を流出部55から処理槽46の外部へ排出する。この際、図15に示すように、気泡噴出面68上に残った脱墨パルプ含有液104は、気泡噴出面68の傾斜に沿って所定方向103へ流下するため、気泡噴出面68上から排除され、流出部55に集まって流出部55から排出される。これにより、脱墨パルプ含有液の排出を促すことができ、多孔体64を乾燥させるのに要する時間をさらに短縮することができ、多孔体64にカビが発生するのを防止することができる。
(第3の実施の形態)
上記第2の実施の形態では処理槽46全体を傾斜したが、第3の実施の形態では、図16に示すように、処理槽46の底面に対して各散気部材60を傾斜して設置することにより、気泡噴出面68を、水平面に対して、流入部54から流出部55へ向う所定方向103ほど低く傾斜させている。尚、散気部材60の気泡噴出面68とその上流側に隣接する他の散気部材60の気泡噴出面68とは、段差無く、同一面上に連続している。
これによると、上記第2の実施の形態と同様に、脱墨パルプ含有液の排出を促すことができ、多孔体64を乾燥させるのに要する時間をさらに短縮することができる。また、上記第2の実施の形態のものより装置を小型化できる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、図17に示すように、上記第3の実施の形態と同様に気泡噴出面68が傾斜しており、さらに、散気部材60の気泡噴出面68には、その上流側に隣接する他の散気部材60の気泡噴出面68に対して、一段低い段差105が形成されている。
これによっても、上記第2および第3の実施の形態と同様に、脱墨パルプ含有液の排出を促すことができ、多孔体64を乾燥させるのに要する時間をさらに短縮することができる。尚、乾燥に要する時間は第3の実施の形態よりも短縮可能である。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、図18に示すように、各散気部材60は全て同じ高さに設置され、各散気部材60が傾斜していることにより、各気泡噴出面68が水平面に対して所定方向103ほど低く傾斜している。散気部材60の下流側(流出部55側)の端部には、下流側において隣接する他の散気部材60の上流側(流入部54側)の端部に対して、一段低い段差106が形成されている。
これによると、各気泡噴出面68上に残った脱墨パルプ含有液はそれぞれ、気泡噴出面68の傾斜に沿って所定方向103へ流下し、各気泡噴出面68上から排除される。
上記第2〜第5の実施の形態では、各散気部材60を傾斜させて設置することで、各気泡噴出面68を傾斜させているが、各散気部材60を水平姿勢と傾斜姿勢とに切換え可能な可動式にし、処理槽46内の脱墨パルプ含有液を流出部55から処理槽46の外部へ排出した後、必要に応じて、各散気部材60を水平姿勢から傾斜姿勢へ切換えることで、各気泡噴出面68を傾斜させてもよい。
(第6および第7の実施の形態)
第6の実施の形態では、図19に示すように、各気泡噴出面68を、先端部が尖った山形状に形成し、また、第7の実施の形態では、図20に示すように、各気泡噴出面68を、先端部が丸くなった山形状に形成している。尚、図19,図20に示すように、各気泡噴出面68はそれぞれ、中央部から散気部材60の周縁部へ向う所定方向103ほど低く傾斜している。
これによると、各気泡噴出面68上に残った脱墨パルプ含有液はそれぞれ、気泡噴出面68の傾斜に沿って、所定方向103へ流下するため、気泡噴出面68上から排除される。
(第8の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、図12に示すように、蓋部材73の開口部62の内周面62aが露出しているため、多孔体64の気泡噴出面68の周縁端部から発生した気泡48が上記内周面62aに長時間付着することがある。このように気泡48が長時間付着すると、気泡噴出面68から発生した気泡48が内周面62aに付着している気泡48に次々に結合して大型化し易くなる。
これに対して、第8の実施の形態では、図21に示すように、シール部材65は、第1シール片65aの内周端部に、開口部62の内周面62aを覆う覆い片65cを有している。尚、覆い片65cは第1シール片65aから立ち上げられて開口部62に挿入されている。また、覆い片65cを含むシール部材65の材質にはシリコン樹脂又はゴム等の弾性材が用いられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
開口部62の内周面62aはシール部材65の覆い片65cで覆われているため、気泡48が上記内周面62aに付着することはない。また、気泡48がシール部材65の覆い片65cの内周面に付着しても、覆い片65cは金属ではなくシリコン樹脂又はゴムであるため、気泡48の付着時間は、開口部62の内周面62aに付着する場合の付着時間に比べて、短縮される。これにより、気泡48の大型化を抑制することができる。
(第9の実施の形態)
第9の実施の形態は、先述した第8の実施の形態の変形例であり、図22に示すように、覆い片65cの内周面65dが、上部ほど、開口部62の内周面62aの側に向って傾斜している。
これによると、覆い片65cの内周面65dの傾斜により、多孔体64の気泡噴出面68の周縁端部から発生した気泡48は、浮上過程で上記内周面65dに接触する機会が減少するため、上記内周面65dにさらに付着し難くなる。したがって、気泡48の大型化をより一段と抑制することができる。
上記各実施の形態では、図5に示すように、処理槽46内の底面の前端隅部Cの僅かな範囲と後端隅部Dの僅かな範囲とを除いたほぼ全面に気泡噴出面68を形成しているが、流入部54と流出部55とを処理槽46の前後又は左右の側壁部に設け、処理槽46内の底面の全範囲に気泡噴出面68を形成してもよい。
上記各実施の形態では、図6に示すように、処理槽46内に複数枚の仕切壁56を設けて、処理槽46内を複数の脱墨室57に区画したが、仕切壁56を単数枚設けて、二つの脱墨室57に区画してもよい。
上記各実施の形態では、一般会社向けの小型の古紙再生処理装置1を挙げたが、製紙工場に設置される大型の古紙再生処理装置であっても適用できる。
3 脱墨装置
4 抄紙装置
37 再生パルプ含有液(古紙原料液)
46 処理槽
47 気泡発生手段
48 気泡
61 空気供給手段(気体供給手段)
64 多孔体
67 空気流通路(気体流通路)
68 気泡噴出面
103 所定方向
104 脱墨パルプ含有液(古紙原料液)

Claims (5)

  1. 処理槽の下部から気泡を発生させる気泡発生手段を備え、処理槽内の古紙原料液中に気泡を発生させることによって古紙原料液から印刷成分を分離する脱墨装置であって、
    気泡発生手段は、処理槽の下部に設けられた多孔体と、多孔体に気体を供給する気体供給手段とを備え、
    多孔体は気体供給手段により供給された気体を処理槽内に噴出する気泡噴出面を有し、
    気泡噴出面は処理槽内の底面にほぼ全面的に形成されていることを特徴とする脱墨装置。
  2. 気泡発生手段は多孔体の下方に気体流通路を備え、
    気体供給手段は気体流通路を介して多孔体に気体を供給することを特徴とする請求項1記載の脱墨装置。
  3. 気泡噴出面は、水平面に対して、所定方向に低く傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の脱墨装置。
  4. 少なくとも、上記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の脱墨装置と、脱墨装置によって脱墨処理された後の古紙原料液を抄紙する抄紙装置とが備えられたことを特徴とする古紙再生処理装置。
  5. 上記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の脱墨装置の使用方法であって、
    予め気体を多孔体に供給して気泡噴出面から処理槽内に噴出している状態で、古紙原料液を処理槽に導入し、
    処理槽に古紙原料液が存在しているとき、常に気体を気泡噴出面から処理槽内に噴出し、
    古紙原料液を処理槽から排出した後、多孔体への気体の供給を停止することを特徴とする脱墨装置の使用方法。
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