JP2011037460A - パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、内容物を注出するための流路が閉塞しにくく、空のパウチ容器を積み重ねた際の効率も良く、さらに注出口を本体容器の開口に挿入しやすいパウチ容器を提供することを目的とする。
【解決手段】前面部材及び背面部材の周縁が一体に接合されたパウチ容器であって、前記周縁の一部に設けられた、内容物を注ぎ出すための注出流路と、半筒状に形成され、前記注出流路の内面に固定された流路保持部材とを備え、前記前面部材及び前記背面部材の少なくとも一方の前記注出流路を含む部分は、外側に向かって凸となるようにエンボス加工されており、前記流路保持部材は、前記エンボス加工が施された前記前面部材又は前記背面部材のいずれか一方のみに固定されており、前記流路保持部材ならびに前記注出流路の幅は、先端に向かって細くなっていることを特徴とするパウチ容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は、繰返し使用する本体容器に補充するためのシャンプーやリンス、液体洗剤等の液状物や、粉末洗剤、調味料、インスタントコーヒー等の粉粒状物が充填される詰替え用等に用いるパウチ容器に関する。
従来、資源の使用量を抑え、環境に与える負荷を小さくするために、本体容器に補充されるためのシャンプーや化粧品等の内容物が充填された詰替え用のパウチ容器が広く使用されている。これらの多くは表裏2枚のフィルムを貼り合わせて形成されており、本体容器よりも材料としての樹脂等の使用量が少なく、小さく折りたためるため廃棄する際の容積も小さくて済むという利点がある。
これらのパウチ容器から本体容器に内容物を充填する際には、パウチ容器に形成された注出口を本体容器の開口に差し込んで内容物を流し込むことが多いが、当該パウチ容器が上述のようにフィルムによって形成されている場合、注出口の剛性が低いために、フィルムが折れ曲がって注出口が閉塞し、詰替えが困難になることがある。
この問題を解決するために、注出口に円筒状のチューブを挿入固定することによって注出口の剛性を高め、注出口の開口面積を確保した詰替え用容器が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、特許文献1、2の詰替え用容器に挿入されるチューブの径方向の寸法は、フィルムをはり合わせただけの他の部位に比較してはるかに大きく、当該詰替え用容器を積み重ねた際の厚みは、チューブの径方向の寸法に依存して大きくなる。従って、輸送時や充填機にセットする際の効率が低下するという問題がある。
本出願人の出願になる特許文献3に記載のパウチ容器は、注出口に半筒状の流路保持部材を用いることによってこの問題を解決したものである。
特許第3447752号公報 特開平9-240692号公報 特開2009-62049号公報
特許文献3に記載のパウチ容器は、注出口に半筒状の流路保持部材を挿入することにより、空のパウチを積み重ねた際の効率を向上することを可能としたが、流路保持部材の形状が一定の幅の半筒状となっており、先端が太いため、特に開口部の内径が20mm以下の本体容器に挿入する際に、挿入しにくいという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、内容物を注出するための流路が閉塞しにくく、空のパウチ容器を積み重ねた際の効率も良く、さらに注出口を本体容器の開口に挿入しやすいパウチ容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、前面部材及び背面部材の周縁が一体に接合されたパウチ容器であって、前記周縁の一部に設けられた、内容物を注ぎ出すための注出流路と、半筒状に形成され、前記注出流路の内面に固定された流路保持部材とを備え、前記前面部材及び前記背面部材の少なくとも一方の前記注出流路を含む部分は、外側に向かって凸となるようにエンボス加工されており、前記流路保持部材は、前記エンボス加工が施された前記前面部材又は前記背面部材のいずれか一方のみに固定されており、前記流路保持部材ならびに前記注出流路の幅は、先端に向かって細くなっていることを特徴とするパウチ容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記流路保持部材が、先端に向かって段階的に細くなっていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前記流路保持部材が、長手方向に延びるリブを有することを特徴とする請求項1または2に記載のパウチ容器である。
また、請求項4に記載の発明は、前記流路保持部材が、前記注出流路に固定される側の少なくとも一部に平面部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパウチ容器である。
また、請求項5に記載の発明は、折目が上方に位置するように前後に折り曲げられており、前端が前記前面部材の下端に接合され、後端が前記背面部材の下端に接合された底面部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパウチ容器である。
本発明に係るパウチ容器は、前面部材及び背面部材の周縁が一体に接合されたパウチ容器であって、前記周縁の一部に設けられた、内容物を注ぎ出すための注出流路と、半筒状に形成され、前記注出流路の内面に固定された流路保持部材とを備えたパウチ容器であるから、詰替え操作時等に注出流路が折れ曲がって閉塞することもなく、内容物の注出が円滑に行われる。また使用後に容器を廃棄する際の重量も軽く、省資源に貢献するものである。
また、前記前面部材及び前記背面部材の少なくとも一方の前記注出流路を含む部分は、外側に向かって凸となるようにエンボス加工されており、前記半筒状に形成された流路保持部材は、前記エンボス加工が施された前記前面部材又は前記背面部材のいずれか一方のみに固定されているので、内容物を充填する前の空の容器を積み重ねた際に嵩張らず、輸送時の梱包適性や充填機にセットした際の効率に優れている。また、前面部材と背面部材とを接合してパウチ容器を製造する際に、流路保持部材によって前面部材または背面部材が破損する等の事態を防止することができる。
またさらに、本発明のパウチ容器は、前記流路保持部材ならびに前記注出流路の幅が、先端に向かって細くなっているので、口径の小さい容器の口栓にも確実に挿入して詰替え操作を実行することができる。流路保持部材が先端に向かって段階的に細くなっている場合には、目的とする繰り返し使用する本体容器の口栓に合せて、さらに最適な流路を設計することができる。
前記流路保持部材が、長手方向に延びるリブを有する場合には、流路保持部材の剛性が高まり、その分流路保持部材の肉厚を薄くすることができるので、省資源に貢献し、また梱包適性や充填機におけるセット効率も向上する。
前記流路保持部材が、前記注出流路に固定される側の少なくとも一部に平面部を有する場合においては、流路保持部材を前面部材または背面部材に、より確実に固定することができる。
またさらに、折目が上方に位置するように前後に折り曲げられており、前端が前記前面部材の下端に接合され、後端が前記背面部材の下端に接合された底面部材をさらに備える場合においては、パウチ容器の容積を増加させると共に、自立性を付与することができる。
本発明に係るパウチ容器の一実施態様を示す正面図である。 図1のA−A断面を示した断面模式図である。 図1のB−B断面を示した断面模式図である。 同パウチ容器の流路保持部材を示す斜視図である。 同パウチ容器の充填前の空容器を複数重ねた状態を示した断面説明図である。 本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における流路保持部材を示した斜視図である。 本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における流路保持部材を示した斜視図である。 本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における注出流路の断面模式図である。 本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における流路保持部材を示した斜視図である。 図9に示した流路保持部材を用いた注出流路の断面模式図である。
以下本発明に係るパウチ容器について図1〜5を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るパウチ容器の一実施態様を示す正面図であり、図2は図1のA−A断面を示した断面模式図である。本発明に係るパウチ容器1は詰め替え用の容器であり、繰返し使用する本体容器に補充されるためのシャンプーやリンス、液体洗剤等の液状物や、粉末洗剤、調味料、インスタントコーヒー等の粉粒状物が内部に充填される。
パウチ容器1は、前面部材2と、前面部材2に接合された背面部材3と、前面部材2と背面部材3との間に介装された底面部材4とから構成されている。前面部材2、背面部材3、および底面部材4は、熱融着性を有するシート状の可撓性フィルム(以下、「本体フィルム」と称する。)で形成されている。本体フィルムの基本的な構成としては、基材層とシーラント層からなり、必要に応じてガスバリア層が付加される。
基材層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、
アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルムが単独または組み合わせて使用される。
シーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。
ガスバリア層としては、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレートフィルム等のガスバリア性フィルムや、酸化アルミニウム、酸化珪素などの無機物を蒸着した蒸着フィルム、あるいはポリ塩化ビニリデンコーティング、水溶性樹脂と無機層状化合物を含有する被膜や金属アルコキシドあるいはその加水分解物とイソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層などのガスバリアコーティング層、あるいはアルミニウム箔等の金属箔などを用いることができる。
図1および図2に示すように、前面部材2と背面部材3とは、周縁のシーラント層が、熱溶着等の方法によって一体に接合されて接合部5を形成している。パウチ容器1の上方の接合部5aには、切欠き6が設けられており、上方の周縁の一部が、内容物を注ぎ出すための注出流路7として形成されている。注出流路7の先端7a付近には、ハーフカット線9がレーザー等によって注出流路7の幅方向に沿って形成されており、ハーフカット線9に沿って先端7aを切り取ることで注出流路7に開口が形成される。
この実施態様においては、図2に示したように、底面部材4が、折目4aが上方に位置するように前後に折り曲げられた状態で前面部材2と背面部材3との間に介装されており、前端4b及び後端4cが、それぞれ前面部材2の下端2aおよび背面部材3の下端3aと熱融着されて接合されている。底面部材4は、内容物が充填されると当該内容物の重みで折目4aが下方に移動し略水平の状態となる。これによってパウチ容器1の容積が増加すると同時に自立性が付与される。このパウチ容器は、底面部が、ガセット部を形成した、いわゆるスタンディングパウチの形態を有している。
図3は、図1のB−B断面を示した断面模式図である。注出流路7を形成する前面部材2の内面には、流路保持部材8が熱溶着等の手段によって固定されている。前面部材2および背面部材3の、注出流路7及びその周辺を形成する部分は、パウチ容器1の外側に向かってなだらかに凸となるように、エンボス加工部10が施されている。このエンボス加工部10によって、注出流路7は略管状に形成されている。エンボス加工部10の形状は、後述する流路保持部材8の外面と略同一の形状になるように設定されると、流路保持部材8の固定が容易となり好ましい。
図4は、同パウチ容器の流路保持部材を示す斜視図である。流路保持部材8は、PP樹脂等からなる円錐台形状の部材が軸線方向に2等分された、略半筒状の形状をしており、前面部材2に固定される外面8aと、内容物の流路となる内面8bとを有している。流路保持部材8と注出路7の幅は、先端8cに向かって、細くなっていることを特徴とする。
流路保持部材8は、内容物を注ぎ出す際に注出流路7の形状を安定させるために、図1に示す注出流路7の基端部を結ぶ線7bをまたぐように配置されて固定されるのが好ましい。なお、「半筒状」とは、円錐台形状または断面が多角形の角錐台形状の部材が軸線方
向に分割された形状を指しており、必ずしも2等分である必要はない。
上記のように構成されたパウチ容器1の使用時の動作について説明する。
まずユーザーは、内容物が充填されたパウチ容器1の注出流路7の先端7aを、ハーフカット線9に沿って切り取って除去し、注出流路7を開口させる。そして、本体容器の開口に注出流路7を挿入し、パウチ容器1の内容物を本体容器に詰め替える。
この時、注出流路7の幅は、流路保持部材8とともに、先端部に向かって細くなっているので、本体容器の開口に挿入し易く、本体容器の開口部の直径が小さい場合には、特に効果を発揮する。
詰替え操作において、本体容器の開口に注出流路7が押し付けられた場合でも、本体フィルムより剛性の高い流路保持部材8が開口に当たる。そのため、内容物が通る注出流路7がつぶれて閉塞することはなく、その断面積が充分確保されてスムーズに詰め替えが行われる。
本実施形態のパウチ容器1によれば、注出流路7に固定された流路保持部材8が注出流路7の剛性を高めることによって、注出流路7を本体容器に挿入した際に、注出流路7が座屈する等して閉塞することが防止される。従って、内容物の注出を安定した状態でスムーズに行うことができる。
また、半筒状の流路保持部材8は、パウチ容器1を構成する本体フィルムのうち、前面部材2のみに固定されて前面部材2側に配置されている。従って、パウチ容器1の背面部材3側はほぼ平坦となり、注出流路7に円筒状の部材を固定する場合に比して、パウチ容器1を積み重ねたときの厚みを低減することができる。このため、製袋されたパウチ容器を、充填場所に輸送するときの段ボール箱等の梱包包装への入れ数が多くできるなど輸送効率を向上することができる。また、内容物を充填する際に、充填機のマガジンにパウチ容器1をセットする枚数を多くすることができ、生産性を向上させることができる。
図5は、同パウチ容器の充填前の空容器を複数重ねた状態を示した断面説明図である。図5では、3枚のパウチ容器1が重ねられている。図5で明らかなように、本発明のパウチ容器は、流路保持部材8が半筒状であるため、従来の流路保持部材が円筒形のものに比較して注出流路部分の厚さが半分以下で済み、積み重ね適性が良い。なお積み重ねた際、背面部材3のエンボス加工部10は、図のようにつぶれた状態となるが、充填後は内圧によって元に戻る。
また、流路保持部材8が半筒状に形成されているため、樹脂材料の量を少なくすることができる。さらに、前面部材2に固定する際に、内面8bと前面部材2とを確実に挟んで両側から充分に圧をかけて固定することができる。従って、固定時に、円筒状の部材のように固定する面と内腔を挟んで反対側の外面を押圧するのに比べて、より確実に流路保持部材8を固定することができる。さらに、流路保持部材が筒状であると、内腔に残留した粘性を有する内容物等を押し出すことはできないが、流路保持部材8が半筒状であるので、流路保持部材8の固定されていない背面部材3側から指等で押し出し、内容物を無駄なく注出することができる。
加えて、注出流路7とその周辺を形成する前面部材2及び背面部材3が外側に膨らむようにエンボス加工部10が施されているので、注出流路7の断面積が充分確保される。そして、半筒状の流路保持部材8の外面8aの形状にも良好に適合して、注出流路7に歪み等を生じさせずに流路保持部材8を固定することができる。
本実施態様においては、流路保持部材8が前面部材2に固定されている例を説明したが、一方の面を略平坦にすることができる態様であれば、もちろん背面部材3のみに流路保持部材8が固定されてもよい。
また、エンボス加工部10についても、流路保持部材8が溶着固定される前面部材2および背面部材3の一方にのみ行い、他方の部材側を完全に平坦に構成してもよい。この場合、平坦に構成された側が本体容器の開口部に当接するように注出流路7を挿入しても、流路保持部材8の幅方向の端部が開口部に当たるために注出流路7は閉塞せず、同様に断面積が確保される。
次に、本発明に係るパウチ容器の他の実施態様について図6〜10を参照して説明する。図6は、本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における流路保持部材を示した斜視図である。この実施態様における流路保持部材18は、既に説明した第1の実施態様における流路保持部材8と異なり、先端18cに向けて幅が一様に細くなっておらず、中間部の段18dを経て段階的に細くなっていることを特徴とする。この例では外面18a、内面18bともに段18d付近において2段階に細くなっている。
流路保持部材18が固定されるべき表面部材のエンボス加工部の形状は、流路保持部材18の外面18aが適合する形状とするべきであることは、改めて説明するまでもない。このように、流路保持部材の形状を先端に向かって段階的に細くなるようにすることにより、注出流路7の形状も同様に先端に向かって段階的に細くなるので、本体容器の開口の形状に合わせて、挿入し易くなると共に、より良く適合するようにすることが可能となる。段の個数は、任意であり、段の個数を無限に増やした結果として、曲線的に細くなるような形状でも良い。
図7は、本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における流路保持部材を示した斜視図である。この実施態様における流路保持部材28は、長手方向に延びるリブ28eを有することを特徴とする。リブ28eは、流路保持部材28の外面28aに設けるのではなく、内面28bに設ける方が良い。そうすることにより、外面28aを表面部材2に固定するに当たって、何ら問題が生じない。また内面28bに設けたリブ28eは、流路保持部材の剛性を高め、注出流路が座屈したりするのを防ぐ効果を発揮する。またリブ28eが存在することにより、内容物の注出流路7における乱流の発生を防ぎ、流れをスムーズにすることができる。
リブ28eを設けることにより、流路保持部材28の剛性は高まるが、逆にその分流路保持部材28の肉厚を薄くして材料を低減することもできる。流路保持部材28も、今まで説明してきた流路保持部材8、18と同様、先端28cに向かって細くなっていることは、同様である。
図8は、本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における注出流路の断面模式図である。本実施態様のパウチ容器31と上述のパウチ容器1との異なるところは、流路保持部材38の形状である。なお、上述のパウチ容器1と共通する構成要素には同一の符号を付して共通する説明を省略する。
流路保持部材38の内面38aは、流路保持部材8と同様に曲面に形成されているが、外面38bの一部は平坦に加工されており、平面部38fが形成されている。流路保持部材38は、平面部38fが前面部材2に熱溶着等の手段で固定されている。このとき、前面部材2に施されるエンボス加工部10を平面部38fにあわせて平坦な部分を有するように行うと、前面部材2と流路保持部材38とを良好に固定することができる。
本実施態様のパウチ容器31においても、第1の実施態様におけるパウチ容器1と同様に、注出流路7の閉塞を防ぎ、内容物の注出や詰め替えを安定して容易に行うことができる。また図では確認できないが、流路保持部材38も先端に向かって細くなっている。
また、流路保持部材38は、前面部材2に固定される部分が平面部38fとして平坦に形成されているので、溶着等を行う際に圧力がかけやすい。従って、流路保持部材38をより確実に前面部材2に固定することができる。
図9は、本発明に係るパウチ容器の他の実施態様における流路保持部材を示した斜視図であり、図10は、図9に示した流路保持部材を用いた注出流路の断面模式図である。
図9に示すように、流路保持部材48は、底面を形成する平坦な平面部48fと、その幅方向両端から延出する平坦な側面とを有する略半筒状の部材である。すなわち、流路保持部材48の内面48bおよび外面48aは共に平面のみで構成されている。また先端48cに向かって細くなっている。
図10は、パウチ容器41の注出流路の断面図である。図10に示すように、前面部材2は、流路保持部材48の形状に合わせて、平面を有しかつ外側に向かって凸となるよ
うにエンボス加工部10が設けられている。そして、流路保持部材48の底面の平面部48fが前面部材2と熱溶着等の手段で固定されている。また、背面部材3にはエンボス加工がされておらず、平坦となっている。
また、前面部材2のエンボス加工部10の深さh1は、流路保持部材48の底面から側面の上端までの高さh2より大きくなっている。すなわち、流路保持部材48は、前面部材2のエンボス加工部10によって形成された、注出流路7の前面部材2側の空間内に完全に収容された状態で前面部材2に固定されている。
上記のように構成されたパウチ容器41においても、上述の実施態様と同様に、注出流路7の閉塞を防ぎ、安定して注出作業等を行うことができる。
また、流路保持部材48の高さh2が前面部材2のエンボス加工部10の深さh1より小さく設定されているので、流路保持部材48を前面部材2に固定後、前面部材2と背面部材3との周縁を接合してパウチ容器41を形成する際に、流路保持部材48の側面が背面部材3側に露出することがない。従って、注出流路7の周縁を接合する際に、側面によって背面部材3が破損したり、側面が前面部材2と背面部材3との間に誤って挟まったりする等の製造上の事故を防ぐことができ、製造効率の高いパウチ容器を構成することができる。
以上、本発明の実施態様について説明してきたが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明において、底面部材は必須ではない。パウチ容器を自立させたり容積を増加させたりする必要がなければ、底面部材を用いずに、前面部材及び背面部材のみでパウチ容器を構成してもよい。
さらに、上述の各実施態様においては、パウチ容器が詰め替え用の内容物が充填された容器である例を説明したが、本発明の用途はこれには限定されない。従って、本発明のパウチ容器自身を、注出流路から安定して注出を行うことができる本体容器として使用することもできる。
1、31、41・・・パウチ容器
2・・・前面部材
2a・・・下端
3・・・背面部材
3a・・・下端
4・・・底面部材
4a・・・折目
4b・・・前端
4c・・・後端
5、5a・・・接合部
6・・・切欠き
7・・・注出流路
7a・・・先端
7b・・・基端部を結ぶ線
8、18、28、38、48・・・流路保持部材
8a、18a、28a、38a、48a・・・外面
8b、18b、28b、38b、48b・・・内面
8c、18c、28c、48c・・・先端
18d・・・段
28e・・・リブ
38f、48f・・・平面部
9・・・ハーフカット線
10・・・エンボス加工部

Claims (5)

  1. 前面部材及び背面部材の周縁が一体に接合されたパウチ容器であって、前記周縁の一部に設けられた、内容物を注ぎ出すための注出流路と、半筒状に形成され、前記注出流路の内面に固定された流路保持部材とを備え、前記前面部材及び前記背面部材の少なくとも一方の前記注出流路を含む部分は、外側に向かって凸となるようにエンボス加工されており、前記流路保持部材は、前記エンボス加工が施された前記前面部材又は前記背面部材のいずれか一方のみに固定されており、前記流路保持部材ならびに前記注出流路の幅は、先端に向かって細くなっていることを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記流路保持部材は、先端に向かって段階的に細くなっていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 前記流路保持部材は、長手方向に延びるリブを有することを特徴とする請求項1または2に記載のパウチ容器。
  4. 前記流路保持部材は、前記注出流路に固定される側の少なくとも一部に平面部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパウチ容器。
  5. 折目が上方に位置するように前後に折り曲げられており、前端が前記前面部材の下端に接合され、後端が前記背面部材の下端に接合された底面部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパウチ容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017145703A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 テルモ株式会社 医療用バッグユニット及びその製造方法

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WO2017145703A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 テルモ株式会社 医療用バッグユニット及びその製造方法

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