JP2011020740A - 詰替え容器 - Google Patents

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Masayuki Nishina
正行 仁科
Takuji Harada
拓治 原田
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Abstract

【課題】詰替え操作が容易かつ迅速で、確実な詰め替え容器を提供する。
【解決手段】前面部材2及び背面部材3の周縁が一体に接合された本体部5と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズル32と、を有する詰替え容器1であって、前記注出ノズル32の先端は開封予定線により切り離し可能であり、該開封予定線の本体部5側の前記前面部材2及び前記背面部材3には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部35が形成されており、該エンボス加工部35の凸の立ち上がり箇所と前記開封予定線とが近接した平行線上に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどの食品等を収納する詰め替え容器に関する。
液体洗剤や柔軟仕上げ剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどの食品は、それぞれ使いやすいような形状の専用容器に収納されている。専用容器は、構造もしっかりしており、従って高価であることから、内容物が無くなった段階で、繰り返し使用することができるように、内容物のみを詰替える詰替え容器入りの製品が別途販売されていることが多い。
例えば液体洗剤の容器は、洗剤を使用する時にその都度適切な量を計量して取り出す必要があるため、軽量カップに注ぎやすいように、注出口にノズルを備えた剛性のあるプラスチック容器が、繰り返し使用容器として用いられている。この容器に対して、内容物を補充するための詰め替え用の容器としては、軟包装フィルムからなる柔軟な容器に、注出口を形成した容器や、口栓を取付けた容器が一般的に使用されている。
繰り返し使用する剛性の容器は、もっぱら注出し易いように設計されているため、繰り返し使用する容器に対して、詰替え容器から内容物を補充する詰替え操作の利便性を考慮したものでは、必ずしもなかった。
また一方、詰替え容器も、もっぱら安価に製造することに重点を置くあまり、必ずしも詰替え操作の利便性を考慮したものではなかった。
繰り返し使用する容器に設けられたノズルを利用して、詰替え容器の開封を行うことができ、さらに詰替え中に、詰替え容器が自立するために、手で保持しなくてもよい詰替え容器が提案されている。この手放し詰め替え容器は、繰り返し使用容器の開口部に着脱可能かつ脱落不能に連結される結合部材と、詰め替え容器本体を密封する容器密封部材とを備えた詰め替え容器である(特許文献1参照)。
特開2004−99082号公報
特許文献1に記載された詰め替え容器は、繰り返し使用容器と詰め替え容器を結合するために、口栓部に、結合部材と容器密封部材という2つの部材を用いているため、容器のコストが高いものとならざるを得ない。また詰め替え容器を、繰り返し使用容器の開口部にねじ込んで使用する構造であるため、両者の結合は確実であるが、反面、操作が面倒であるばかりでなく、口栓のコスト面においても不利であるという欠点があった。
本発明の解決しようとする課題は、詰替え操作が容易かつ迅速で確実な詰め替え容器を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、前面部材及び背面
部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端は開封予定線により切り離し可能であり、該開封予定線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記開封予定線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする詰替え容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記エンボス加工部は、前記開封予定線に沿って2つの凸からなることを特徴とする請求項1に記載の詰替え容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前記前面部材及び前記背面部材の注出ノズルの略中央、且つ、前記開封予定線に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の詰替え容器である。
また、請求項4に記載の発明は、前面部材、背面部材及び底面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端はハーフカット線により切り離し可能であり、該ハーフカット線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記ハーフカット線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする詰替え容器である。
また、請求項5に記載の発明は、前記エンボス加工部が、前記ハーフカット線に沿って2つの凸からなることを特徴とする請求項4に記載の詰替え容器である。
また、請求項6に記載の発明は、前記前面部材及び前記背面部材の注出ノズルの略中央、且つ、前記ハーフカット線に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部を有することを特徴とする請求項5または6に記載の詰替え容器である。
本発明に係る詰替え容器は、前面部材及び背面部材、または前面部材、背面部材及び底面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルとを有する詰替え容器であるから、口栓部材等の特別の部品を必要としない。
また注出ノズルの先端は開封予定線またはハーフカット線により切り離し可能であり、該開封予定線またはハーフカット線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記開封予定線またはハーフカット線とが近接した平行線上に位置するようにしたので、注出ノズルの先端を切り離して開封した時に、注出口の直近に存在するエンボス加工部により、注出口の剛性が高くなる。このため、注出口の上下を指で圧縮した時に、注出口が中央部で折れて、大きく開口する。このことは、詰替え操作において、繰り返し使用容器のノズル等を挿入し易くなり、詰替え操作が容易かつ確実なものとなる。また大量の内容物が通過できるために、迅速な詰替え操作が可能となる。
また、前記エンボス加工部が、前記開封予定線またはハーフカット線に沿って2つの凸からなる場合には、注出口を指で圧縮した時に、注出口が確実に中央部で折れて、菱形に開口するようになる。またさらに前記前面部材及び前記背面部材の注出ノズルの略中央、且つ、前記開封予定線またはハーフカット線に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部を有する場合には、注出口の上下を指で圧縮した時に、注出口が中央部で折れて
、大きく開口する操作が、より確実なものとなる。
図1は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。 図2は、図1のAA断面を示した断面模式図である。 図3(1)は、図1のBB断面を示した断面模式図であり、図3(2)は、注出口が上下に圧縮されて、BB断面が広がった状態を示した断面模式図である。 図4(1)は、図1のCC断面を示した断面模式図であり、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。図4(2)は、図1のCC断面の充填シールを施す前の状態を示した断面模式図である。 図5〜7は、本発明に係る詰替え容器を使用した詰替えパックから繰り返し使用容器に内容物を詰替える詰替え操作の手順を示した模式図であり、図5は、注出口を開封し、指で上下に押して注出口を開口させた状態を示した模式図である。 図6は、詰替え容器の注出口に繰返し使用容器のノズルを挿入した状態を示した模式図である。 図7は、全体を引き起こして、詰替え容器の内容物を繰返し使用容器に一気に移し替える操作を示した模式図である。 図8は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。 図9は、図8のDD断面を示した断面模式図である。 図10(1)は、図8のEE断面を示した断面模式図であり、図10(2)は、注出口が上下に圧縮されて、EE断面が広がった状態を示した断面模式図である。
以下図面に基づき、本発明に係る詰替え容器について詳細に説明する。
図8は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図であり、図9は、図8のDD断面を示した断面模式図である。また、図10(1)は、図8のEE断面を示した断面模式図であり、図10(2)は、注出口が上下に圧縮されて、EE断面が広がった状態を示した断面模式図である。
本発明に係る詰替え容器1は、前面部材2及び背面部材3の周縁が一体に接合された本体部5と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズル32と、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズル32の先端は開封予定線6により切り離し可能であり、該開封予定線6の本体部側の前記前面部材2及び前記背面部材3には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部35が形成されており、該エンボス加工部35の凸の立ち上がり箇所36と前記開封予定線6とが近接した平行線上に位置することを特徴とする詰替え容器である。
図8〜9に示した実施態様においては、エンボス加工部35の凸の立ち上がり箇所36と開封予定線6とがほぼ同一線上に存在する。この両者の位置関係は、このように、一致するのが、最も望ましいが、1ないし2ミリメートル程度以下の距離を持った平行線上に位置するのであれば特に問題はなく、平行度についても厳密なものではない。エンボス加工部35は、図8のように、開封予定線6に沿った細長い形状であることが注出口31の剛性を高める上で好ましい。エンボス加工部35の断面形状は、図9に示したような台形形状に限らず、半円形や、かまぼこ形などでも良い。またエンボス加工部35を形成する方法は、型押しによるエンボス加工法や真空成形法を用いることができる。
開封予定線6は、注出ノズル32の先端を切り離す際の、切断位置を示す仮想的な線であるが、実際に印刷等によって、切断位置を表示しても良い。また開封予定線6にあたる注出口シール部24に、切り込みやV字型のノッチ等を設けても良い。また後述するようなハーフカット線としても良い。開封予定線6を切り離した切り口が注出口31となる。
エンボス加工部35が存在するために、注出口31付近における前面部材2および背面部材3の剛性は高まり、このため注出ノズル32の上下の注出口シール部24を指で圧縮すると、図10(2)に示したように、注出口31が座屈するように広がる方向に変形する。このため、内容物が流出する流出路33が大きく開くことになる。
この実施態様においては、エンボス加工部35が開封予定線6に沿って2つの凸からなっているが、このようにすると前面部材2と背面部材3が2つのエンボス加工部35の中間で折れやすくなるので、注出ノズル32を圧縮方向38に圧縮した時に、図10(2)のように整った形状に変形し易くなる。
この実施態様においては、さらに、前面部材2及び前記背面部材3の注出ノズル32の略中央、且つ、前記開封予定線6に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部37を有している。折り誘導部37は、エンボス加工部35と同様に外側に凸のエンボスでもよいし、外側に凸の折りぐせをつけたものでも良い。折り誘導部37が存在することにより、注出ノズル32の上下の注出口シール部24を手で圧縮した時に、この折り誘導部37の部分が外側に凸に折れやすくなり、その結果さらに開口し易くなる。
注出ノズル32は、容器の本体部5に連設し、注出口シール部24によって形成されている。図8の実施態様においては、約45°の角度に上向きに設けられている。注出ノズルの角度は特には限定されないが、後に述べるような詰替え操作を実施する上では、このような角度であることが好ましい。
図1は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図であり、図2は、図1のAA断面を示した断面模式図である。また図3(1)は、図1のBB断面を示した断面模式図であり、図3(2)は、注出口が上下に圧縮されて、BB断面が広がった状態を示した断面模式図である。また図4(1)は、図1のCC断面を示した断面模式図であり、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。図4(2)は、図1のCC断面の充填シールを施す前の状態を示した断面模式図である。以後これらの図を平行して参照しながら説明する。
本発明に係る詰替え容器1は、前面部材2、背面部材3及び底面部材4の周縁が一体に接合された本体部5と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズル32とを有する詰替え容器であって、前記注出ノズル32の先端はハーフカット線34により切り離し可能であり、切り離して注出口31を形成することができる。ハーフカット線34の本体部5側の前面部材2及び背面部材3には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部35が形成されており、エンボス加工部35の凸の立ち上がり箇所36とハーフカット線34とが近接した平行線上に位置することを特徴とする。
図1〜3に示した実施態様においては、エンボス加工部35の凸の立ち上がり箇所36とハーフカット線34とがほぼ同一線上に存在する。この両者の位置関係は、このように、一致するのが、最も望ましいが、1ないし2ミリメートル程度以下の距離を持った平行線上に位置するのであれば特に問題はなく、平行度についても厳密なものではない。エンボス加工部35は、図1のように、ハーフカット線34に沿った細長い形状であることが注出口31の剛性を高める上で好ましい。エンボス加工部35の断面形状は、図2に示したような台形形状に限らず、半円形や、かまぼこ形などでも良い。またエンボス加工部35を形成する方法は、型押しによるエンボス加工法や真空成形法を用いることができる。
ハーフカット線34は、前面部材2、背面部材3を構成するシートの厚さ方向に部分的に設けた切れ目であって、この部分を手で容易にちぎって開封できるようにするためのも
のである。ハーフカット線34は、刃物によって形成する方法と、レーザー加工によって形成する方法が一般に用いられているが、レーザー加工による方法の方が均一で安定した切れ目を形成できるので好ましい。ハーフカット線34を切り離した切り口が注出口31となる。
エンボス加工部35が存在するために、注出口31付近における前面部材2および背面部材3の剛性は高まり、このため注出ノズル32の上下の注出口シール部24を指で圧縮すると、図3(2)に示したように、注出口31が座屈するように広がる方向に変形する。このため、内容物が流出する流出路33が大きく開くことになる。
この実施態様においては、エンボス加工部35がハーフカット線34に沿って2つの凸からなっているが、このようにすると前面部材2と背面部材3が2つのエンボス加工部35の中間で折れやすくなるので、注出ノズル32を圧縮方向38に圧縮した時に、図3(2)のように整った形状に変形し易くなる。
この実施態様においては、さらに、前面部材2及び前記背面部材3の注出ノズル32の略中央、且つ、前記ハーフカット線34に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部37を有している。折り誘導部37は、エンボス加工部35と同様に外側に凸のエンボスでもよいし、外側に凸の折りぐせをつけたものでも良い。折り誘導部37が存在することにより、注出ノズル32の上下の注出口シール部24を手で圧縮した時に、この折り誘導部37の部分が外側に凸に折れやすくなり、その結果さらに開口し易くなる。
注出ノズル32は、容器の本体部5に連設し、注出口シール部24によって形成されている。図1の実施態様においては、約45°の角度に上向きに設けられている。注出ノズルの角度は特には限定されないが、後に述べるような詰替え操作を実施する上では、このような角度であることが好ましい。
図4(1)は、図1のCC断面を示した断面模式図であり、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。前面部材2と背面部材3がそれぞれ基材フィルム層11とシーラント層12によって構成されており、シーラント層同士が対向して、周縁部が接合され、図では充填シール部42となっている。
前面部材2、背面部材3及び底面部材4は、基材フィルム層11とシーラント層12を少なくとも有する積層フィルムからなり、それぞれのシーラント層12同士を対向させ、周縁を接合して本体部5を形成している。底面部材4は、底テープとも称されるものであり、この実施態様の容器は、一般にスタンディングパウチと称されるものである。底面が大きく広がるため大容量の容器を実現できる特徴を有している。詰替え容器1の形状としては、この例のようなスタンディングパウチに限らず、変形四方袋、三方角底袋、背貼合掌袋、ガセット袋、ガセット・角底袋など、任意の形状が可能である。
本発明に係る詰替え容器に使用する積層フィルムとしては、通常軟包装袋に使用される積層フィルムを用いることができる。基材フィルム層11としては、1層ないしは数層からなるフィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルムが単体または、複合して使用される。基材フィルム層11には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
シーラント層12としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
積層フィルムの具体的な構成例としては、PET/印刷層/接着剤層/延伸ポリアミド樹脂フィルム(以下ONYと略す)/接着剤層/LLDPEからなる構成のフィルムや、ONY/接着剤層/LLDPE、ONY/接着剤層/ONY/接着剤層/LLDPEなどが挙げられる。
周縁の接合部は、積層フィルムのシーラント層同士を対向させて、加熱シールにより接合したものであり、左右のサイドシール部22と、底面を構成する2つのボトムシール部23と、トップシール部21と、注出ノズル32を形成する注出口シール部24と、内容物を充填後に充填用開口部をシールした充填シール部42からなる。図1の実施態様においては、サイドシール部22の一部を延長して中央部を打ち抜き、把手25を形成している。
図4(2)は、図1のCC断面の充填シールを施す前の状態を示した断面模式図である。この実施態様においては、本体部5の最上部に内容物を充填するための充填用開口部41を設けてあり、ここから内容物を充填後に充填シール部42をシールして、包装袋が完成する。この例では、サイドシール部22に抜き加工部や把手25が存在するために、充填シール部42以外に、十分な幅をもった充填用開口部41を設けることが困難である。従って、充填用開口部41の位置としては、この部分に設けるのが好ましい。
図5〜7は、本発明に係る詰替え容器を用いた一連の詰替え操作の例を示した模式図である。図5に示したように、本発明に係る詰替え容器1を保持し、ハーフカット線で注出ノズル32の先端をカットして注出口31を開封する。次に図のように注出ノズル32の上下の注出口シール部を指で圧縮して注出口31を大きく開き、注出口31に空になった繰り返し使用容器51のノズル52を挿入する。この図では、繰り返し使用容器51は、ノズル52を有するノズルキャップ53を備えたプラスチック容器である。
次に図6に示したように詰替え容器1の注出ノズル32を繰り返し使用容器51のノズルキャップ53に確実に挿入した状態とする。次に図7に示したように、繰り返し使用容器51と詰替え容器1の位置関係を一定に保ちながら、注出ノズル32が垂直になるように全体を引き起こすと、詰替え容器1中の内容物が一気に繰り返し使用容器51に注出される。
このように、本発明に係る詰替え容器は、特別のプラスチック製の口栓等を使用せずに、大面積の注出口を確保することが可能であり、またこの注出口の大きさは、目的とする繰り返し使用容器の口栓の形状に合わせて自由に設計することができるので、迅速な詰替え操作が可能な専用詰替え容器として極めて価値の高いものである。
以下実施例に基づいて、本発明に係る詰替え容器についてさらに具体的に説明する。
前面部材および背面部材として以下の構成からなる積層フィルムを使用した。
<積層フィルムの構成>
PET(東レ社製P60、12μm)/印刷層/接着剤層(東洋モートン社製TM272、3g/m(dry))/ONY(ユニチカ社製ONMB、15μm)/接着剤層(同上)/LLDPE(東セロ社製TUX−FCS、150μm)
底面部材として以下の構成からなる積層フィルムを使用した。
<積層フィルムの構成>
ONY(ユニチカ社製ONM、25μm)/LLDPE(同上、120μm)
上記の積層フィルムを用いて、図1に示した形状のスタンディングパウチを作製した。容器の最上部を、充填用開口部とした。また注出ノズル先端部の注出口となるべき部分にレーザー加工によるハーフカット線を設け、開口予定部とした。ハーフカット線に沿って図のように2つの部分からなるエンボス加工部を設けた。エンボス加工部の立ち上がりは、ハーフカット線の位置と一致させた。また、前面部材及び前記背面部材の注出ノズルの略中央、且つ、前記ハーフカット線に対して略垂直方向に直線状に凸エンボスからなる折り誘導部を設けた。こうして得られた詰替え容器に家庭用液体洗剤を充填し、充填開口部をヒートシールして詰替え用パックとした。
この詰替え用洗剤容器の注出ノズル先端の開口予定部を手で切り取り、注出口を開口した後、図5〜7に示したような手順に従って、内容物の洗剤を専用の繰り返し使用容器に詰め替える操作を行ったところ、洗剤のこぼれやあふれもなく、極めて迅速に詰替え操作を完了することができた。
1・・・詰替え容器
2・・・前面部材
3・・・背面部材
4・・・底面部材
5・・・本体部
6・・・開封予定線
11・・・基材フィルム層
12・・・シーラント層
21・・・トップシール部
22・・・サイドシール部
23・・・ボトムシール部
24・・・注出口シール部
25・・・把手
31・・・注出口
32・・・注出ノズル
33・・・流出路
34・・・ハーフカット線
35・・・エンボス加工部
36・・・立ち上がり箇所
37・・・折り誘導部
38・・・圧縮方向
41・・・充填用開口部
42・・・充填シール部
51・・・繰り返し使用容器
52・・・ノズル
53・・・ノズルキャップ

Claims (6)

  1. 前面部材及び背面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端は開封予定線により切り離し可能であり、該開封予定線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記開封予定線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする詰替え容器。
  2. 前記エンボス加工部は、前記開封予定線に沿って2つの凸からなることを特徴とする請求項1に記載の詰替え容器。
  3. 前記前面部材及び前記背面部材の注出ノズルの略中央、且つ、前記開封予定線に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の詰替え容器。
  4. 前面部材、背面部材及び底面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端はハーフカット線により切り離し可能であり、該ハーフカット線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記ハーフカット線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする詰替え容器。
  5. 前記エンボス加工部は、前記ハーフカット線に沿って2つの凸からなることを特徴とする請求項4に記載の詰替え容器。
  6. 前記前面部材及び前記背面部材の注出ノズルの略中央、且つ、前記ハーフカット線に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部を有することを特徴とする請求項4または5に記載の詰替え容器。
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