JP2011020739A - 詰替え容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】詰替え操作が容易でかつ安定しており、さらに迅速な詰替え操作が可能な詰替え容器を提供する。
【解決手段】前面部材2及び背面部材3の周縁が一体に接合された本体部5と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズル32と、を有する詰替え容器1であって、前記注出ノズル32の先端は開封予定線により切り離し可能であり、注出ノズル32内の流出路33は開封予定線と本体部の中間において、封止部材によって封止されており、該封止部材は、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって開封可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどの食品等を収納する詰め替え容器に関する。
液体洗剤や柔軟仕上げ剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどの食品は、それぞれ使いやすいような形状の専用容器に収納されている。専用容器は、構造もしっかりしており、従って高価であることから、内容物が無くなった段階で、繰り返し使用することができるように、内容物のみを詰替える詰替え容器入りの製品が別途販売されていることが多い。
例えば液体洗剤の容器は、洗剤を使用する時にその都度適切な量を計量して取り出す必要があるため、軽量カップに注ぎやすいように、注出口にノズルを備えた剛性のあるプラスチック容器が、繰り返し使用容器として用いられている。この容器に対して、内容物を補充するための詰め替え用の容器としては、軟包装フィルムからなる柔軟な容器に、注出口を形成した容器や、口栓を取付けた容器が一般的に使用されている。
繰り返し使用する剛性の容器は、もっぱら注出し易いように設計されているため、繰り返し使用する容器に対して、詰替え容器から内容物を補充する詰替え操作の利便性を考慮したものでは、必ずしもなかった。
また一方、詰替え容器も、もっぱら安価に製造することに重点を置くあまり、必ずしも詰替え操作の利便性を考慮したものではなかった。
繰り返し使用する容器に設けられた注出ノズルを利用して、詰め替えパウチの開封を行うことができ、さらに詰め替え中に、詰め替え容器が自立するために、手で保持しなくてもよい詰め替えパウチが提案されている。この詰め替えパウチは、フィルムで構成されるパウチ本体の上縁中央部に、注出ノズルが差込み可能なノズル受け部を設け、該ノズル受け部を下に向けて注出ノズルに差し込むことによってパウチ本体を容器に対して倒立状態に手放しで支持可能とし、前記ノズル受け部にはノズル受け部に差し込まれる注出ノズルによって開封可能な弱シール部を設けたものである。このノズル受け部は一対のフィルム片によって構成され、弱シール部はフィルム片間をシールする剥離可能の接着部によって構成され、接着強度はサイドシール部よりも弱く、注出ノズルを差し込む力によって剥離可能な程度に設定されていることを特徴とする(特許文献1参照)。
特許第4110803号公報
特許文献1に記載された詰め替えパウチは、詰め替え操作時に手放しで支持可能とするために、ノズル受け部をパウチ本体の上縁中央部に配置せざるを得ないため、デザイン的に制約されるという欠点がある。またパウチ本体とノズル受け部とは別々の部品であるので、両者を接合する工程が余分にかかる。また、弱シール部の接着強度を適度に一定に保つことは、実際上困難であり、接着強度が弱過ぎて液漏れの原因となったり、強過ぎて開封が困難になったりする可能性がある。
本発明の解決しようとする課題は、詰替え操作が容易でかつ安定しており、さらに迅速な詰替え操作が可能な詰替え容器を提供することである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、前面部材及び背面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端は開封予定線により切り離し可能であり、注出ノズル内の流出路は開封予定線と本体部の中間において、封止部材によって封止されており、該封止部材は、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって開封可能であることを特徴とする詰替え容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記開封予定線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記開封予定線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の詰替え容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前面部材、背面部材及び底面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端はハーフカット線により切り離し可能であり、注出ノズル内の流出路はハーフカット線と本体部の中間において、封止テープによって封止されており、該封止テープは、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって破断可能であることを特徴とする詰替え容器である。
また、請求項4に記載の発明は、前記ハーフカット線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記ハーフカット線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする請求項3に記載の詰替え容器である。
また、請求項5に記載の発明は、前記注出ノズルが下向きになるように本体部を保持可能な把手を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の詰替え容器である。
また、請求項6に記載の発明は、前記注出ノズルの付け根部分に、下向きに保持した注出ノズルを下方向に引き下ろすためのつまみ部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の詰替え容器である。
本発明に係る詰替え容器は、前面部材及び背面部材、または前面部材、背面部材及び底面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルとを有する詰替え容器であるから、口栓部材等の特別の部品を必要としない。
また、注出ノズルの先端は開封予定線またはハーフカット線により切り離し可能であり、注出ノズル内の流出路は開封予定線またはハーフカット線と本体部の中間において、封止部材または封止テープによって封止されているので、注出ノズルは2重に封止されており、保存時に内容物が漏れ出す恐れがない。
また、注出ノズル先端の開封予定線またはハーフカット線を切断し、詰替え操作を実施する際、封止部材または封止テープによって流出路が封止されているので、詰替え容器を
自由な角度に保持することが可能であり、詰替え操作が容易かつ安全に行える。
また、封止部材または封止テープは、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって開封または破断可能であるから、注出ノズルを下向きにして繰返し使用する容器のノズル先端に挿入し、一気に封止部材または封止テープを開封または破断することにより、極めて迅速に詰替え操作を完了できる。
またさらに、封止部材または封止テープの破断強度は、封止部材または封止テープの層構成によって決定されるので、詰替え操作時の封止部材または封止テープの開封または破断のし易さにはばらつきが少なく、常に安定した品質の詰替え容器を供給できる。
開封予定線またはハーフカット線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材に、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部を形成し、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記開封予定線またはハーフカット線とを近接した平行線上に位置するようにした場合には、注出口を開口させる操作が容易となり、詰替え操作が円滑に行える。
また、注出ノズルが下向きになるように本体部を保持可能な把手を有する場合には、詰替え操作が安定し、容易となる。また、注出ノズルの付け根部分に、下向きに保持した注出ノズルを下方向に引き下ろすためのつまみ部を有する場合には、封止部材または封止テープを開封または破断する操作が容易になり、力の弱い人にも容易に詰替え操作が実施できる。
図1は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。 図2(1)は、図1のAA断面を示した断面模式図であり、図2(2)は、容器を開封し、さらに膨らませた状態を示した断面模式図である。 図3(1)は、図1のBB断面を示した断面模式図であり、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。図3(2)は、図1のBB断面の充填シールを施す前の状態を示した断面模式図である。 図4は、本発明に係る詰替え容器の他の実施態様を示した模式図である。 図5は、図4のCC断面を示した断面模式図である。 図6(1)は、図4のDD断面を示した断面模式図であり、図6(2)は、注出口が上下に圧縮されて、DD断面が広がった状態を示した断面模式図である。 図7〜9は、図4に示した詰替え容器を使用した詰替えパックから繰り返し使用容器に内容物を詰替える詰替え操作の手順を示した模式図であり、図7は、注出口を開封し、指で上下に押して注出口を開口させた状態を示した模式図である。 図8は、詰替え容器の注出口に繰返し使用容器のノズルを挿入した状態を示した模式図である。 図9は、詰替え容器を下方向に引き下ろし、封止テープを破断させて、詰替え容器の内容物を繰返し使用容器に一気に移し替える操作を示した模式図である。 図10は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。 図11(1)は、図10のEE断面を示した断面模式図である。図11(2)は、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。
以下図面に基づき、本発明に係る詰替え容器について詳細に説明する。
図10は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。また図11(1)は、図10のEE断面を示した断面模式図である。また、図11(2)は、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。以後これらの図を平行して参照しながら説明する。
本発明に係る詰替え容器1は、前面部材2および背面部材3の周縁が一体に接合された本体部5と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズル32とを有する詰替え容器であって、前記注出ノズル32の先端は開封予定線7により切り離し可能であり、切り離して注出口31を形成することができる。
注出ノズル32内の流出路33は開封予定線7と本体部5の中間において、封止部材6によって封止されており、封止部材6は、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって開封可能であることを特徴とする。
開封予定線7は、開封時に切断されるべき位置を示す仮想的な線であるが、印刷等によって具体的に開封位置を表示してもよい。また両端のシール部に切り込みやVカット等を施してもよい。
封止部材6は、繰返し使用する容器のノズル先端によって容易に開封するように、脆弱な素材とすることが望ましい。具体的には、厚さ20μm程度のポリエチレン樹脂フィルムで、厚さ20μmのアルミニウム箔の表裏面を挟んだ積層材料や、厚さ30μm程度のポリエチレン樹脂単体フィルム、あるいはレーザー加工や刃物によるハーフカット等による傷加工により破れやすくした非貫通のフィルム等が使用できる。また封止部材としては、上記のような脆弱な素材以外に、ファスナーのように、物理的に開封可能な部材も使用することができる。
封止部材6は、2つに折り畳んだ状態で、前面部材2と背面部材3の間に挿入し、注出口シール部24の両側部を形成するのと同時に接合して一体化する。封止部材6を取り付ける手順としては、注出口シール部24の両側部をシールした後、封止シール部26をシールする。封止シール部26は、封止部材6の一端と前面部材2とをシールし、他の一端を背面部材3とシールする。この時、封止部材の内面同士が接合しないように、間に金属の薄板や、フッ素樹脂板などの離型材を挿入する。最後に注出口シール部24の抽出ノズル32の先端部をシールする。
詰替え容器1は、注出ノズル32の部分において、封止部材6と注出口シール部24とで2重に密封されることになる。このことは、封止部材6が、万一輸送途中などに、開封した場合であっても、内容物が漏れ出す恐れが無く、事故を未然に防止する効果がある。
図11(1)は、図10のEE断面を示した断面模式図であり、図11(2)は、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。前面部材2と背面部材3がそれぞれ基材フィルム層11とシーラント層12によって構成されており、シーラント層同士が対向して、周縁部が接合され、図ではサイドシール部22となっている。
前面部材2、背面部材3は、基材フィルム層11とシーラント層12を少なくとも有する積層フィルムからなり、それぞれのシーラント層12同士を対向させ、周縁を接合して本体部5を形成している。詰替え容器1の形状としては、この例のような変形四方袋に限らず、三方角底袋、背貼合掌袋、ガセット袋、ガセット・角底袋や、次に述べるスタンディングパウチなど、任意の形状が可能である。
図1は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。また図2(1)は、図1のAA断面を示した断面模式図であり、図2(2)は、容器を開封し、さらに膨らませた状態を示した断面模式図である。また、図3(1)は、図1のBB断面を示した断面模式図であり、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。図3(2)は、図1のBB断面の充填シールを施す前の状態を示した断面模式図である。以後これらの図を平行して参照しながら説明する。
本発明に係る詰替え容器1は、前面部材2、背面部材3及び底面部材4の周縁が一体に接合された本体部5と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズル32とを有する詰替え容器であって、前記注出ノズル32の先端はハーフカット線34により切り離し可能であり、切り離して注出口31を形成することができる。
注出ノズル32内の流出路33はハーフカット線34と本体部5の中間において、封止テープ36によって封止されており、封止テープ36は、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって破断可能であることを特徴とする。
封止テープ36は、繰返し使用する容器のノズル先端によって容易に破断するように、脆弱な素材とすることが望ましい。具体的には、厚さ20μm程度のポリエチレン樹脂フィルムで、厚さ20μmのアルミニウム箔の表裏面を挟んだ積層材料や、厚さ30μm程度のポリエチレン樹脂単体フィルム、あるいはレーザー加工や刃物によるハーフカット等による傷加工により破れやすくした非貫通のフィルム等が使用できる。
封止テープ36は、2つに折り畳んだ状態で、前面部材2と背面部材3の間に挿入し、注出口シール部24の両側部を形成するのと同時に接合して一体化する。封止テープ36を取り付ける手順としては、注出口シール部24の両側部をシールした後、封止シール部26をシールする。封止シール部26は、封止テープ36の一端と前面部材2とをシールし、他の一端を背面部材3とシールする。この時、封止テープの内面同士が接合しないように、間に金属の薄板や、フッ素樹脂板などの離型材を挿入する。最後に注出口シール部24の抽出ノズル32の先端部をシールする。
詰替え容器1は、注出ノズル32の部分において、封止テープ36と注出口シール部24とで2重に密封されることになる。このことは、脆弱な封止テープ36が、万一輸送途中などに破断した場合であっても、内容物が漏れ出す恐れが無く、事故を未然に防止する効果がある。
ハーフカット線34は、前面部材2、背面部材3を構成するシートの開封予定線上に厚さ方向に部分的に設けた切れ目であって、この部分を手で容易にちぎって開封できるようにするためのものである。ハーフカット線34は、刃物によって形成する方法と、レーザー加工によって形成する方法が一般に用いられているが、レーザー加工による方法の方が均一で安定した切れ目を形成できるので好ましい。ハーフカット線34を切り離した切り口が注出口31となる。
図2(2)に示したように、注出ノズル32のハーフカット線34を切り離して、注出口31を開封し、広げると、封止テープ36も広がって、大きな断面積を持った流出路3
3が形成される。このため、詰替え操作に当たって、一気に大量の内容物を移し替えることが可能となる。
図3(1)は、図1のBB断面を示した断面模式図であり、本発明に係る詰替え容器の層構成を示したものである。図3(2)は、図1のBB断面の充填シールを施す前の状態を示した断面模式図である。前面部材2と背面部材3がそれぞれ基材フィルム層11とシーラント層12によって構成されており、シーラント層同士が対向して、周縁部が接合され、図では充填シール部42となっている。
前面部材2、背面部材3及び底面部材4は、基材フィルム層11とシーラント層12を少なくとも有する積層フィルムからなり、それぞれのシーラント層12同士を対向させ、周縁を接合して本体部5を形成している。底面部材4は、底テープとも称されるものであり、この実施態様の容器は、一般にスタンディングパウチと称されるものである。底面が大きく広がるため大容量の容器を実現できる特徴を有している。
本発明に係る詰替え容器に使用する積層フィルムとしては、通常軟包装袋に使用される積層フィルムを用いることができる。基材フィルム層11としては、1層ないしは数層からなるフィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルムが単体または、複合して使用される。基材フィルム層11には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
シーラント層12としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
積層フィルムの具体的な構成例としては、PET/印刷層/接着剤層/延伸ポリアミド樹脂フィルム(以下ONYと略す)/接着剤層/LLDPEからなる構成のフィルムや、ONY/接着剤層/LLDPE、ONY/接着剤層/ONY/接着剤層/LLDPEなどが挙げられる。
周縁の接合部は、積層フィルムのシーラント層同士を対向させて、加熱シールにより接合したものであり、左右のサイドシール部22と、底面を構成する2つのボトムシール部23と、トップシール部21と、注出ノズル32を形成する注出口シール部24と、内容物を充填後に充填用開口部をシールした充填シール部42からなる。図1の実施態様においては、サイドシール部22の一部を延長して中央部を打ち抜き、把手25を形成している。
図3(2)は、図1のBB断面の充填シールを施す前の状態を示した断面模式図である
。この実施態様においては、本体部5の最上部に内容物を充填するための充填用開口部41を設けてあり、ここから内容物を充填後に充填シール部42をシールして、包装袋が完成する。この例では、サイドシール部22に抜き加工部や把手25が存在するために、充填シール部42以外に、十分な幅をもった充填用開口部41を設けることが困難である。従って、充填用開口部41の位置としては、この部分に設けるのが好ましい。
図4は、本発明に係る詰替え容器の他の実施態様を示した模式図である。また図5は、図4のCC断面を示した断面模式図である。また図6(1)は、図4のDD断面を示した断面模式図であり、図6(2)は、注出口が上下に圧縮されて、DD断面が広がった状態を示した断面模式図である。
この実施態様においては、ハーフカット線34の本体部側の前面部材2及び背面部材3には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部35が形成されており、エンボス加工部35の凸の立ち上がり箇所とハーフカット線34とが近接した平行線上に位置することを特徴とする。
図4〜6に示した実施態様においては、エンボス加工部35の凸の立ち上がり箇所とハーフカット線34とがほぼ同一線上に存在する。この両者の位置関係は、このように、一致するのが、最も望ましいが、1ないし2ミリメートル程度以下の距離を持った平行線上に位置するのであれば特に問題はなく、平行度についても厳密なものではない。エンボス加工部35は、図4のように、ハーフカット線34に沿った細長い形状であることが注出口31の剛性を高める上で好ましい。エンボス加工部35の断面形状は、図5に示したような台形形状に限らず、半円形や、かまぼこ形などでも良い。またエンボス加工部35を形成する方法は、型押しによるエンボス加工法や真空成形法を用いることができる。
エンボス加工部35が存在するために、注出口31付近における前面部材2および背面部材3の剛性は高まり、このため注出ノズル32の上下の注出口シール部24を指で圧縮すると、図6(2)に示したように、注出口31が座屈するように広がる方向に変形する。このため、内容物が流出する流出路33が大きく開くことになる。この時、封止テープ36も同時に広がって、流出路33を封止し続ける。
この実施態様においては、エンボス加工部35がハーフカット線34に沿って2つの凸からなっているが、このようにすると前面部材2と背面部材3が2つのエンボス加工部35の中間で折れやすくなるので、注出ノズル32を圧縮方向に圧縮した時に、図6(2)のように整った形状に変形し易くなる。
この実施態様においては、さらに、前面部材2及び前記背面部材3の注出ノズル32の略中央、且つ、前記ハーフカット線34に対して略垂直方向に直線状に形成された折り誘導部37を有している。折り誘導部37は、エンボス加工部35と同様に外側に凸のエンボスでもよいし、外側に凸の折りぐせをつけたものでも良い。折り誘導部37が存在することにより、注出ノズル32の上下の注出口シール部24を手で圧縮した時に、この折り誘導部37の部分が外側に凸に折れやすくなり、その結果さらに開口し易くなる。
またこの実施態様においては、サイドシール部22の一部を延長して中央部を打ち抜き、把手25を形成すると共に、注出ノズルの付け根部分につまみ部38を設けた。つまみ部38は、詰替え操作において、詰替え容器の注出ノズルを繰返し使用容器のノズルに押し当てて、封止テープを破断させる時に、詰替え容器を引き下ろし易くする効果がある。把手もつまみ部も、以下に述べる一連の詰替え操作において、利便性を発揮する。
図7〜9は、本発明に係る詰替え容器を用いた一連の詰替え操作の例を示した模式図で
ある。図7に示したように、本発明に係る詰替え容器1を保持し、開封予定線またはハーフカット線で注出ノズル32の先端をカットして注出口31を開封する。次に図のように注出ノズル32の上下の注出口シール部を指で圧縮して注出口31を大きく開く。繰り返し使用容器51は、ノズル52を有するノズルキャップ53を備えたプラスチック容器である。
次に図8に示したように詰替え容器1の注出ノズル32を繰り返し使用容器51のノズルキャップ53に確実に挿入した状態とする。次に図9に示したように、詰替え容器1のつまみ部38を持って、詰替え容器1を一気に下方向に押し下げると、封止部材または封止テープがノズル52によって開封または破断され、詰替え容器1中の内容物が一気に繰り返し使用容器51に注出される。
このように、本発明に係る詰替え容器は、特別のプラスチック製の口栓等を使用せずに、大面積の注出口を確保することが可能であり、またこの注出口の大きさは、目的とする繰り返し使用容器の口栓の形状に合わせて自由に設計することができるので、迅速な詰替え操作が可能な専用詰替え容器として極めて価値の高いものである。
以下実施例に基づいて、本発明に係る詰替え容器についてさらに具体的に説明する。
前面部材および背面部材として以下の構成からなる積層フィルムを使用した。
<積層フィルムの構成>
PET(東レ社製P60、12μm)/印刷層/接着剤層(東洋モートン社製TM272、3g/m(dry))/ONY(ユニチカ社製ONMB、15μm)/接着剤層(同上)/LLDPE(東セロ社製TUX−FCS、150μm)
底面部材として以下の構成からなる積層フィルムを使用した。
<積層フィルムの構成>
ONY(ユニチカ社製ONM、25μm)/LLDPE(同上、120μm)
また封止テープとして以下の構成からなる積層材料を使用した。
<積層材料の構成>
LLDPE(20μm)/アルミニウム箔(20μm)/LLDPE(20μm)
上記の積層フィルムを用いて、図4に示した形状のスタンディングパウチを作製した。容器の最上部を、充填用開口部とした。また注出ノズル先端部の注出口となるべき部分にレーザー加工によるハーフカット線を設け、開口予定部とした。ハーフカット線に沿って図のように2つの部分からなるエンボス加工部を設けた。エンボス加工部の立ち上がりは、ハーフカット線の位置と一致させた。また、前面部材及び前記背面部材の注出ノズルの略中央、且つ、前記ハーフカット線に対して略垂直方向に直線状に凸エンボスからなる折り誘導部を設けた。注出ノズル内の流出路にはハーフカット線と本体部の中間に、封止テープを接合した。こうして得られた詰替え容器に家庭用液体洗剤を充填し、充填開口部をヒートシールして詰替え用パックとした。
この詰替え用パックの注出ノズル先端の開口予定部を手で切り取り、注出口を開口した後、図7〜9に示したような手順に従って、内容物の洗剤を専用の繰り返し使用容器に詰め替える操作を行ったところ、洗剤のこぼれやあふれもなく、極めて迅速に詰替え操作を完了することができた。
1・・・詰替え容器
2・・・前面部材
3・・・背面部材
4・・・底面部材
5・・・本体部
6・・・封止部材
7・・・開封予定線
11・・・基材フィルム層
12・・・シーラント層
21・・・トップシール部
22・・・サイドシール部
23・・・ボトムシール部
24・・・注出口シール部
25・・・把手
26・・・封止シール部
31・・・注出口
32・・・注出ノズル
33・・・流出路
34・・・ハーフカット線
35・・・エンボス加工部
36・・・封止テープ
37・・・折り誘導部
38・・・つまみ部
39・・・圧入方向
41・・・充填用開口部
42・・・充填シール部
51・・・繰り返し使用容器
52・・・ノズル
53・・・ノズルキャップ

Claims (6)

  1. 前面部材及び背面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端は開封予定線により切り離し可能であり、注出ノズル内の流出路は開封予定線と本体部の中間において、封止部材によって封止されており、該封止部材は、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって開封可能であることを特徴とする詰替え容器。
  2. 前記開封予定線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記開封予定線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の詰替え容器。
  3. 前面部材、背面部材及び底面部材の周縁が一体に接合された本体部と、前記周縁の一部に設けられた内容物を注ぎ出すための注出ノズルと、を有する詰替え容器であって、前記注出ノズルの先端はハーフカット線により切り離し可能であり、注出ノズル内の流出路はハーフカット線と本体部の中間において、封止テープによって封止されており、該封止テープは、繰返し使用する容器のノズルキャップに設けられたノズルの先端によって破断可能であることを特徴とする詰替え容器。
  4. 前記ハーフカット線の本体部側の前記前面部材及び前記背面部材には、外側に向かって凸となるようにエンボス加工部が形成されており、該エンボス加工部の凸の立ち上がり箇所と前記ハーフカット線とが近接した平行線上に位置することを特徴とする請求項3に記載の詰替え容器。
  5. 前記注出ノズルが下向きになるように本体部を保持可能な把手を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の詰替え容器。
  6. 前記注出ノズルの付け根部分に、下向きに保持した注出ノズルを下方向に引き下ろすためのつまみ部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の詰替え容器。
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