JP2011035281A - ワーク収納機構および研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カセットとの突き当りによる破損を防止することにより、環状フレームに貼着テープを介して支持されたワークを安全にカセット内に収納させることができるワーク収納機構および研削装置を提供すること。
【解決手段】貼着テープ83を介して環状フレーム82の開口部に半導体ウェーハWを支持したワークユニット81を支持するワークユニット支持部73と、ワークユニット支持部73を移動させて、ワークユニット81を搬出用カセット6内に収納させる移動機構71、72とを備え、ワークユニット支持部73は、ワークユニット81に水平方向の遊びを持たせた状態で、ワークユニット81の下面を支持する構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、搬送用のカセットに半導体ウェーハを収納するワーク収納機構および研削装置に関する。
ICやLSI等のデバイスが表面に形成された半導体チップは、各種電子機器を小型化する上で必須のものとなっている。この半導体チップは、ワークとしての半導体ウェーハの表面を格子状の分割予定ライン(ストリート)により複数の矩形領域に区画し、区画された各矩形領域にデバイスを形成した後、分割予定ラインに沿って矩形領域が分割されることで製造される。
このような半導体チップの製造工程において、分割に先だち、半導体ウェーハの一面が研削されて所定の厚さに薄化される。所定の厚さに薄化された半導体ウェーハは、ワーク収納機構によりピックアップされ、搬出用のカセットに収納される。従来、半導体ウェーハをカセット内に収納するワーク収納機構として、真空吸着によりワークをピックアップするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のワーク収納機構は、多節リンク機構と、多節リンク機構の先端に設けられ、半導体ウェーハを吸着保持する吸着保持部とを有している。ワーク収納機構は、吸着保持部により研削済みのワークの一面を吸着し、多節リンク機構を駆動させてカセットの対向壁に形成されたカセット溝にワークを挿入する。
特開平10−086048号公報
ところで、近年、半導体チップの製造工程において、電子機器の小型化や軽量化の他、熱放散性の向上を目的として、半導体ウェーハの更なる薄化が望まれている。しかしながら、薄化された半導体ウェーハは、剛性が低下するため、搬送リスクが高くなるという問題があった。そこで、半導体ウェーハを環状フレームに支持させた状態で搬送することで、薄化された半導体ウェーハの搬送性を向上させることが考えられている。
しかしながら、上記した特許文献1に記載のワーク収納機構において、半導体ウェーハを環状フレームに支持させた状態でカセットに収納する際には、環状フレームが保持部に吸着固定されるため、環状フレームがカセットに突き当たると、衝撃によってワーク収納機構や半導体ウェーハが破損するおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、カセットとの突き当りによる破損を防止することにより、環状フレームに貼着テープを介して支持されたワークを安全にカセット内に収納させることができるワーク収納機構および研削装置を提供することを目的とする。
本発明のワーク収納機構は、貼着テープを介して環状フレームの開口部にワークを支持したワークユニットを支持するワークユニット支持部と、前記ワークユニット支持部を移動させて、前記ワークユニットをカセット内に収納させる移動機構とを備え、前記ワークユニット支持部は、前記ワークユニットに水平方向の遊びを持たせた状態で、前記ワークユニットの下面を支持することを特徴とする。
この構成によれば、ワークユニットがワークユニット支持部により水平方向の遊びを持った状態で支持されるため、ワークユニットの収納時にワークユニットがカセットに突き当たっても、ワークユニットが水平方向に遊動して衝撃が緩和される。特に、ワークの周囲は環状フレームに守られているため、ワークに直に衝撃が加わることがなく、ワークに加わる衝撃が大きく緩和される。このように、ワーク収納機構やワークユニットに強い衝撃が加わることがなく、ワーク収納機構やワークユニットの破損を防止して、ワークユニットを安全にカセットに収納することができる。
また本発明は、上記ワーク収納機構において、前記ワークユニット支持部の前記ワークユニットを支持する支持面に開口され、前記ワークユニットの遊動を規制しない程度の負圧を発生する吸引口における負圧を測定し、前記吸引口における負圧の変動に基づいて前記ワークユニットが前記支持面に支持されているか否かを検出するワークユニット検出部を備えて構成される。
また本発明は、上記ワーク収納機構において、前記カセットには、対向壁に一対の保持部が形成されており、前記環状フレームは、前記ワークを挟んで対向する位置が平行に切り欠かれ、切り欠かれた対向位置を前記一対の保持部に沿わせるようにして前記カセットに収納されるように構成されている。
本発明の研削装置は、上記のワーク収納機構と、前記ワーク収納機構により収納される前記ワークユニットのワークを研削加工する加工部とを備えて構成される。
本発明によれば、カセットとの突き当りによる破損を防止することにより、環状フレームに貼着テープを介して支持されたワークを安全にカセット内に収納させることができる。
本発明に係るワーク収納機構の実施の形態を示す図であり、研削装置の外観斜視図である。 本発明に係るワーク収納機構の実施の形態を示す図であり、搬出用カセットの正面模式図である。 本発明に係るワーク収納機構の実施の形態を示す図であり、搬入搬出アームの上面模式図である。 本発明に係るワーク収納機構の実施の形態を示す図であり、搬入搬出アームによるワークユニットの収納動作の一例を説明する図である。 本発明に係るワーク収納機構の実施の形態を示す図であり、ワークユニットの外観斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係るワーク収納機構は、環状フレームに貼着テープを介して半導体ウェーハを支持したワークユニットをカセット内に収納させるものである。最初に、本発明の実施の形態に係るワーク収納機構について説明する前に、加工対象となるワークユニットについて簡単に説明する。図5は、本発明の実施の形態に係るワークユニットの外観斜視図である。
図5に示すように、ワークユニット81は、上面視略円形状の環状フレーム82の開口部に貼着テープ83を介して半導体ウェーハWを支持している。半導体ウェーハWは、上面視円形の板状に形成されており、貼着テープ83に貼着される下面が格子状に配列された分割予定ラインによって複数の領域に区画される。この区画された領域には、IC、LSI等のデバイス84が形成される。
環状フレーム82は、外周縁部側の四方が切り欠かれて面取り部85が形成されている。半導体ウェーハWを挟んで対向する面取り部85は、それぞれ平行に形成されており、分割予定ラインの一方向と平行になっている。対向する面取り部85間の間隔は、後述するカセット5、6(図1参照)に形成された一対のガイドブロック27の間隔に合わせて形成されている。したがって、面取り部85をガイドブロック27に沿わせるように挿入することで、ワークユニット81が位置決め状態でカセット5、6に収納される。ワークユニット81は、カセット5、6内に収容された状態で研削装置1に搬入および搬出される。
なお、本実施の形態においては、ワークとしてシリコンウェーハ等の半導体ウェーハを例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものではない。例えば、GaAs等の半導体ウェーハ、セラミック、ガラス、サファイヤ(Al2O3)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV: total thickness variation)が要求される各種加工材料が挙げられる。なお、ここでいう平坦度とは、ワークの被研削面を基準面として厚み方向を測定した高さのうち、最大値と最小値との差を示している。
次に、図1および図2を参照して、本発明の実施の形態に係る研削装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る研削装置の外観斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る搬出用カセットの正面模式図である。なお、以下の説明では、ワーク収納機構を研削装置に適用した例について説明するが、研削装置にだけでなく、半導体ウェーハを環状フレームに支持させた状態で加工し、加工後にカセットに収納する加工装置に適用することも可能である。
図1に示すように、研削装置1は、加工前のワークユニット81を搬入する他、加工後のワークユニット81を搬出する搬入搬出ユニット2と、搬入搬出ユニット2から搬入された半導体ウェーハWを研削して薄化するウェーハ加工ユニット3とから構成されている。搬入搬出ユニット2は、直方体状の基台11を有し、基台11には搬入用カセット5、搬出用カセット6がそれぞれ載置されるカセット載置部12、13が前面11aから前方に突設されている。
カセット載置部12は、搬入口として機能し、加工前のワークユニット81が収容された搬入用カセット5が載置される。カセット載置部13は、搬出口として機能し、加工後のワークユニット81が収容される搬出用カセット6が載置される。基台11の上面には、カセット載置部12、13に面して搬入搬出アーム14が設けられ、搬入搬出アーム14に隣接してウェーハ加工ユニット3側の一の角部に位置決め部15、他の角部にスピンナー洗浄部16がそれぞれ設けられている。また、基台11の上面において、位置決め部15とスピンナー洗浄部16との間には、ウェーハ供給部17およびウェーハ回収部18が設けられている。
搬入搬出アーム14は、カセット載置部12に載置された搬入用カセット5から位置決め部15に、加工前のワークユニット81を搬入する他、スピンナー洗浄部16からカセット載置部13に載置された搬出用カセット6に、加工後のワークユニット81を収納する。なお、搬入搬出アーム14の詳細については後述する。
位置決め部15は、位置決めテーブル21と、位置決めテーブル21上の四方に設けられた4つの位置決めブロック22とを有している。4つの位置決めブロック22は、ワークユニット81の環状フレーム82の面取り部85に四方から当接して、ワークユニット81を位置決めするものであり、三方に位置する位置決めブロック22の接触面が平坦面、残りの一方に位置する位置決めブロック22の接触面が曲面にそれぞれ形成されている。また、4つの位置決めブロック22は、それぞれ対向する一対の位置決めブロックの片側がワークユニット81の中央に対して進退可能に構成されている。
ウェーハ供給部17は、位置決めテーブル21に載置された加工前のワークユニット81をピックアップし、ウェーハ加工ユニット3のチャックテーブル37に載置する。ウェーハ回収部18は、チャックテーブル37に載置された加工後のワークユニット81をピックアップし、スピンナー洗浄部16のスピンナー洗浄テーブル24に載置する。スピンナー洗浄部16は、基台11内においてスピンナー洗浄テーブル24に載置されたワークユニット81を回転させ、洗浄水を噴射して洗浄する。
図2に示すように、搬出用カセット6は、ワークユニット81を収容するボックス状に形成されている。搬出用カセット6の対向壁26には、対をなすガイドブロック27が高さ方向に離間して複数形成されている。ガイドブロック27は、側面視L字状に形成され、環状フレーム82の下面を支持する支持面28と、環状フレーム82の面取り部85をガイドするガイド面29とを有している。
ワークユニット81は、面取り部85が一対のガイド面29に沿って挿入されることで、所定の方向を向いた状態で搬出用カセット6内に収納される。このとき、ワークユニット81は、一対のガイド面29により環状フレーム82の面取り部85がガイドされるため、搬出用カセット6内における揺動が規制される。この構成により、搬出用カセット6内におけるワークユニット81の向きが規定され、後工程におけるワークユニット81の取扱を容易とすることが可能となる。なお、搬入用カセット5も搬出用カセット6と同様な構成を有している。
図1に戻り、ウェーハ加工ユニット3は、荒研削ユニット33、仕上げ研削ユニット34および研磨ユニット35とワークユニット81を保持したチャックテーブル37とを相対回転させて半導体ウェーハWを加工するように構成されている。また、ウェーハ加工ユニット3は、直方体状の基台31を有し、基台31の前面には搬入搬出ユニット2が接続されている。基台31の上面には、4つのチャックテーブル37が配置されたターンテーブル38が設けられ、ターンテーブル38の周囲には支柱部41、42、43が立設されている。
ターンテーブル38は、大径の円盤状に形成されており、上面には周方向に90度間隔で4つのチャックテーブル37が配置されている。そして、ターンテーブル38は、図示しない回転駆動機構に接続され、回転駆動機構によりD1方向に90度間隔で間欠回転される。これにより、4つのチャックテーブル37は、ウェーハ供給部17およびウェーハ回収部18との間でワークユニット81を受け渡す載せ換え位置、荒研削ユニット33に半導体ウェーハWを対向させる荒研削位置、仕上げ研削ユニット34に半導体ウェーハWを対向させる仕上げ研削位置、研磨ユニット35に半導体ウェーハWを対向させる研磨位置の間を移動される。
基台11の上面において、ターンテーブル38の荒研削位置、仕上げ研削位置および研磨位置の近傍にはそれぞれ接触式センサ45が設けられている。この接触式センサ45は、2つの接触子を有し、研削加工中に一方の接触子が半導体ウェーハWの上面に接触され、他方の接触子がチャックテーブル37上の基準面に接触されている。そして、2つの接触子の高さの差分から研削深さが制御される。
支柱部41には、前面に荒研削ユニット33を移動させる研削ユニット移動機構51が設けられている。研削ユニット移動機構51は、支柱部41に対してボールねじ式の移動機構により上下方向に移動するZ軸テーブル52を有している。Z軸テーブル52には、前面に取り付けられた支持部53を介して荒研削ユニット33が支持されている。支柱部42には、前面に仕上げ研削ユニット34を移動させる研削ユニット移動機構55が設けられている。研削ユニット移動機構55は、研削ユニット移動機構51と同様の構成を有し、仕上げ研削ユニット34を支持している。
支柱部43には、前面に研磨ユニット35を移動させる研磨ユニット移動機構61が設けられている。研磨ユニット移動機構61は、支柱部43に対してボールねじ式の移動機構により前後方向に移動するX軸テーブル62と、X軸テーブル62に対してボールねじ式の移動機構により上下方向に移動するZ軸テーブル63とを有している。Z軸テーブル63には、前面に取り付けられた支持部64を介して研磨ユニット35が支持されている。
荒研削ユニット33は、図示しないスピンドルの下端に着脱自在に装着された研削砥石66を有している。研削砥石66は、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成されている。仕上げ研削ユニット34は、荒研削ユニット33と略同様の構成を有しているが、研削砥石67として粒度が細かいものを使用している。研磨ユニット35は、荒研削ユニット33と略同様の構成を有するが、研削砥石66の代わりに発泡剤や繊維質等で形成された研磨砥石68が使用される。
次に、図3を参照して、搬入搬出アームについて詳細構成に説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る搬入搬出アームの上面模式図である。なお、図3において、(a)はワークユニットを支持していない状態、(b)はワークユニットを支持した状態をそれぞれ示している。
図3(a)、(b)に示すように、搬入搬出アーム14は、上下方向に移動可能な支持台71と、支持台71上に設けられた多節リンク機構72と、多節リンク機構72の先端に設けられ、ワークユニット81を支持するワークユニット支持部73とを有している。また、搬入搬出アーム14の内部には、ワークユニット支持部73にワークユニット81が支持されているか否かを検出するワークユニット検出部74が設けられている。
支持台71は、図示しないZ軸モータにより上下動し、ワークユニット支持部73の高さ方向の位置合わせを行う。多節リンク機構72は、3節リンク機構で構成され、ワークユニット支持部73を水平移動可能としている。また、多節リンク機構72は、駆動領域が広くとられており、搬入用カセット5、位置決め部15、スピンナー洗浄テーブル24および搬出用カセット6の設置位置を含む範囲でワークユニット支持部73を移動可能としている。
ワークユニット支持部73は、基端側から先端側にかけて二股に分岐して形成されている。また、ワークユニット支持部73は、延在方向の途中部分が凹状であり、ワークユニット81の下面を支持する支持面76と、ワークユニット81の水平方向の移動を所定範囲に規制する規制面77とが形成されている。支持面76は、水平面となっており、ワークユニット81の下面を水平状態に支持している。
各規制面77は、上面視円弧状であり、支持面76にワークユニット81が支持された状態で、環状フレーム82の外周面との間に隙間を有するように形成されている。したがって、ワークユニット支持部73は、水平方向に遊びを持たせた状態でワークユニット81の下面を支持している。このように、ワークユニット81が支持面76において遊動可能なため、ワークユニット81の収納時に、ワークユニット81と搬出用カセット6との突き当りによる衝撃が緩和される。
また、ワークユニット支持部73において、二股に分岐された片側部分の支持面76には、ワークユニット検出用の吸引口78が開口されており、この吸引口78は搬入搬出ユニット2の内部に配置された図示しない吸引源に接続されている。この場合、吸引口78により発生する負圧は、支持面76に支持されたワークユニット81の遊動を規制しない程度に調整されており、ワークユニット81と搬出用カセット6との衝突時の衝撃の緩和を阻害することがない。
ワークユニット検出部74は、吸引口78に連なる管路内の負圧を検出する図示しない圧力センサを有し、圧力センサの測定値に応じてワークユニット支持部73にワークユニット81が支持されているか否かを検出する。具体的には、ワークユニット検出部74は、判定用の閾値を記憶しており、圧力センサに測定された負圧の大きさを閾値以上か否かを判定し、負圧の大きさを閾値以上と判定した場合にワークユニット81を検出する。
例えば、図3(a)に示すように、ワークユニット81により吸引口78が覆われていない場合、管路内の負圧が閾値未満と判定され、ワークユニット検出部74によりワークユニット81が検出されない。一方、図3(b)に示すように、ワークユニット81により吸引口78が覆われると、管路内の負圧が大きくなって閾値以上と判定され、ワークユニット検出部74によりワークユニット81が検出される。
このように、ワークユニット検出部74は、負圧によりワークユニット81の有無を検出するため、電気的にワークユニット81の有無を検出する構成と比較して、部品点数を減らして安価に検出部を構成することができる。また、本実施の形態における搬入搬出アーム14のように可動部分が多いものであっても、配線の引きまわしが不要となるため、電気的にワークユニット81の有無を検出する構成と比較して、簡易な構成とすることができる。
また、ワークユニット支持部73は、常にワークユニット81によって吸引口78が塞がれるように、ワークユニット81の水平方向の遊動範囲を規制している。この構成により、ワークユニット支持部73によるワークユニット81の支持時には、ワークユニット81の遊動により吸引口78が開放されることがなく、ワークユニット81の誤検出を防止することができる。
ここで、図4を参照して、搬入搬出アームによるワークユニットの収納動作について説明する。図4は、搬入搬出アームによるワークユニットの収納動作の一例を説明する図である。なお、図4においては、収納時にワークユニットと搬出用カセットとが突き当たる場合を例に挙げて説明する。
図4(a)に示すように、ワークユニット81は、ウェーハ回収部18から搬入搬出アーム14に受け渡され、搬入搬出アーム14の駆動により搬出用カセット6に向けて接近される。このとき、ワークユニット81は、ワークユニット支持部73の支持面76において挿入方向に直交する方向に偏って支持されている。そして、ワークユニット81が、この状態を保ったまま搬入搬出アーム14の駆動により搬出用カセット6に接近されると、図4(b)に示すように、環状フレーム82が搬出用カセット6のガイドブロック27に突き当てられる。
ワークユニット81は、ガイドブロック27との突き当りにより、図4(c)に示すように、矢印A方向に支持面76上を遊動する。この場合、ワークユニット81の遊動により、突き当りによる衝撃が緩和される。そして、ワークユニット81が、搬入搬出アーム14の駆動によりさらに搬出用カセット6に押し込まれると、図4(d)に示すように、支持面76上を遊動しつつ、ガイドブロック27のガイド面29にガイドされ、搬出用カセット6に収納される。
なお、図4においては、ワークユニット81が、搬出用カセット6内のガイドブロック27に突き当たる場合を例に挙げて説明したが、例えば、ワークユニット81が搬出用カセット6の側壁に突き当たる場合も同様である。
また、図4においては、ワークユニット支持部73に対してワークユニット81が偏って支持される構成を例に挙げて説明したが、搬出用カセット6に対して搬入搬出アーム14が位置ズレすることで、ワークユニット81と搬出用カセット6とが突き当たる場合も同様である。
また、ワークユニット支持部73にワークユニット81を支持させる場合には、搬送用カセット6との突き当りを想定して、挿入方向後側の規制面77との隙間を有するように支持させることが好ましい。
以上のように、本実施の形態に係る研削装置1によれば、ワークユニット81の下面が水平方向の遊びを持った状態で、ワークユニット支持部73により支持されるため、ワークユニット81の収納時にワークユニット81が搬出用カセット6に突き当たっても、ワークユニット81が水平方向に遊動して衝撃が緩和される。特に、半導体ウェーハWの周囲は、環状フレーム82に守られているため、半導体ウェーハWに直に衝撃が加わることがなく、半導体ウェーハWに加わる衝撃が大きく緩和される。このように、搬入搬出アーム14やワークユニット81に強い衝撃が加わることがなく、搬入搬出アーム14やワークユニット81の破損を防止して、ワークユニット81を安全に搬出用カセット6に収納することができる。
なお、本実施の形態においては、ワークユニット支持部を移動させる移動機構を多節リンク機構により構成したが、この構成に限定されるものではない。ワークユニット支持部をカセットに内に移動可能であれば、どのような構成であってもよい。
また、本実施の形態においては、ワークユニット支持部に形成された上面視円弧状の規制面により、ワークユニットに水平方向の遊びを持たせる構成としたが、この構成に限定されるものではない。ワークユニットに水平方向の遊びを持たせる構成であればよく、例えば、規制面の代わりに規制突起によりワークユニットの水平方向の遊びを持たせるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、ワークユニット支持部の支持面に単一の吸引口を開口する構成としたが、この構成に限定されるものではない。支持面に対して負圧を発生させるものであれば、どのような構成であってもよい。したがって、吸引口とは、単に支持面に開口された穴だけを示すのではなく、吸引源に連なる管路とワークユニットで覆われる支持面上の空間とを連通するものを示している。
また、本実施の形態においては、カセットに保持部としてのガイドブロックを設ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。搬出用カセット内においてワークユニットを収納可能に支持する構成であればよく、例えば、保持部を搬出用カセットの側壁に形成された溝で構成するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、環状フレームの四方に面取り部が形成される構成としたが、この構成に限定されるものではない。環状フレームは、カセットの保持部に収納可能な構成であればどのような形状であってもよく、例えば、環状フレームが面取り部を有さない構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、ワーク収納機構にワークユニット検出部を設ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。ワーク収納機構は、ワークユニットに水平方向の遊びを持たせた状態で支持する構成であればよく、ワークユニット検出部を有さない構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、カセットとの突き当りによる破損を防止することにより、環状フレームに貼着テープを介して支持されたワークを安全にカセット内に収納させることができるという効果を有し、特に、搬送用のカセットに半導体ウェーハを収納するワーク収納機構および研削装置に有用である。
1 研削装置
6 搬出用カセット(カセット)
14 搬入搬出アーム(ワーク収納機構)
26 対向壁
27 ガイドブロック(保持部)
28 支持面
29 ガイド面
33 荒研削ユニット(加工部)
34 研削ユニット(加工部)
35 研磨ユニット(加工部)
37 チャックテーブル
38 ターンテーブル
71 支持台(移動機構)
72 多節リンク機構(移動機構)
73 ワークユニット支持部
74 ワークユニット検出部
76 支持面
77 規制面
78 吸引口
81 ワークユニット
82 環状フレーム
83 貼着テープ
85 面取り部
W 半導体ウェーハ(ワーク)

Claims (4)

  1. 貼着テープを介して環状フレームの開口部にワークを支持したワークユニットを支持するワークユニット支持部と、
    前記ワークユニット支持部を移動させて、前記ワークユニットをカセット内に収納させる移動機構とを備え、
    前記ワークユニット支持部は、前記ワークユニットに水平方向の遊びを持たせた状態で、前記ワークユニットの下面を支持することを特徴とするワーク収納機構。
  2. 前記ワークユニット支持部の前記ワークユニットを支持する支持面に開口され、前記ワークユニットの遊動を規制しない程度の負圧を発生する吸引口における負圧を測定し、前記吸引口における負圧の変動に基づいて前記ワークユニットが前記支持面に支持されているか否かを検出するワークユニット検出部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のワーク収納機構。
  3. 前記カセットには、対向壁に一対の保持部が形成されており、
    前記環状フレームは、前記ワークを挟んで対向する位置が平行に切り欠かれ、切り欠かれた対向位置を前記一対の保持部に沿わせるようにして前記カセットに収納されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク収納機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のワーク収納機構と、前記ワーク収納機構により収納される前記ワークユニットのワークを研削加工する加工部とを備えたことを特徴とする研削装置。
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