JP2011033781A - 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011033781A
JP2011033781A JP2009179189A JP2009179189A JP2011033781A JP 2011033781 A JP2011033781 A JP 2011033781A JP 2009179189 A JP2009179189 A JP 2009179189A JP 2009179189 A JP2009179189 A JP 2009179189A JP 2011033781 A JP2011033781 A JP 2011033781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing device
developer
outer peripheral
peripheral surface
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009179189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5369970B2 (ja
Inventor
Takashi Kawamoto
尚 河本
Kiyoteru Wajima
清輝 和島
Kenji Maeda
健児 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009179189A priority Critical patent/JP5369970B2/ja
Publication of JP2011033781A publication Critical patent/JP2011033781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369970B2 publication Critical patent/JP5369970B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像装置内における現像剤の偏在そのものを低減したり抑制して、清掃や交換の周期を大幅に延ばす事が可能な現像装置を提供すること。
【解決手段】現像剤を収容するケーシング42に開口部42cを設け、縦断面視で円形状の現像ローラ41の外周面の一部が開口部42cから露出するように現像ローラ41をケーシング42に支承し、現像ローラ41の外周面の一部と縦断面視で円形状の感光ドラム11の外周面の一部とが近接するように且つ感光ドラム11と現像ローラ41とが互いに連れ回りする方向に回転可能に設け、感光ドラム11と現像ローラ41との最接近部を基点にして回転方向下流側の縁部42aを感光ドラム11の外周面の一部と対向するように且つ該外周面の一部を取り囲むように延出し、その延出した縁部42aに現像ローラ41の回転により空間S1内に発生する負圧で変位可能な振動板44を設け、その振動板44によって現像剤を跳ね返す。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置、これを備えたプロセスカートリッジ、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置は、現像剤を収容する容器に開口部を設け、縦断面視で円形状の現像剤担持体の外周面の一部が開口部から露出するように、その現像剤担持体を容器に支承し、現像剤担持体の外周面の一部と縦断面視で円形状の感光体の外周面の一部とが近接するように、且つ、感光体と現像剤担持体とが互いに連れ回りする方向に回転可能に設け、容器内の現像剤を担持した現像剤担持体と感光体との最接近部でその現像剤を感光体に形成した潜像に受け渡すように構成しているのが一般的である。
このような現像装置は、開口部を形成する縁部のうち、上述した最接近部を基点にして回転方向下流側の縁部のまわりに現像剤(トナーとキャリアからなる現像剤の場合は主にトナー)が留まって偏在しやすく、また、最接近部を基点にして回転方向下流側で現像剤(トナーとキャリアからなる現像剤の場合は主にトナー)が飛散しやすい。
かかる問題を解決するために、上述した縁部で感光体に対向する面の少なくとも一部を着脱可能に構成し、その着脱部分のみを取り外すことで、縁部に偏在した現像剤を清掃しやすくさせた現像装置がある(例えば特許文献1参照)。
他の現像装置としては、現像剤担持体と上述した縁部近傍の容器内壁との間隙に、現像剤担持体の表面に形成された磁気ブラシが移動することで主に発生する、容器内部へ向かう気流を利用して、トナー飛散を抑制する従来の現像装置に対し、上述した縁部近傍の容器内壁と現像剤担持体との間に偏在した現像剤による気流の妨げを解消するために、迂回通路を設けたものがある(例えば特許文献2参照)。
上述した二例の現像装置は、夫々の技術課題を解決するものとして好適なものであるが、しかしながら、上述したような現像剤の偏在そのものを低減したり抑制したりすれば、現像装置の清掃や交換の周期を大幅に延ばす事が期待でき、さらなる好適な現像装置となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決できる現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置は、下記の技術的手段を講じた。
請求項1にかかる発明は、現像剤を収容する容器に開口部を設け、縦断面視で円形状の現像剤担持体の外周面の一部が前記開口部から露出するように前記現像剤担持体を前記容器に支承し、前記現像剤担持体の外周面の一部と縦断面視で円形状の感光体の外周面の一部とが近接するように、且つ、前記感光体と前記現像剤担持体とが互いに連れ回りする方向に回転可能に設け、前記開口部を形成する縁部のうち、前記感光体と前記現像剤担持体との最接近部を基点にして回転方向下流側の縁部を前記感光体の外周面の一部と対向するように、且つ、該外周面の一部を取り囲むように延出し、その延出した縁部に前記現像剤担持体の回転により発生する負圧で変位可能な振動板を設けた現像装置を特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1において、前記振動板は、前記負圧で前記感光体側へ凸湾曲するように変形する起歪部を設けていることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1または2において、前記振動板は、振動を助長させる弾性部材を介して前記縁部と接続されていることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3の何れか1項において、前記振動板は、片持ち支持され、前記容器は、感光体側とは反対側となる前記振動板の外側に、前記振動板を覆うように所要の空間が画成可能に形成され、前記振動板から落下した現像剤を収容させる回収部を備えていることを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4の何れか1項において、前記回収部に、外部へ連通する通気路を設けたことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の現像装置を備え、画像形成装置本体に着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを特徴とする。
請求項7にかかる発明は、請求項6に記載のプロセスカートリッジを備えた画像形成装置を特徴とする。
請求項8にかかる発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の現像装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、現像剤を収容する容器に設けた開口部の縁部のうち、感光体と現像剤担持体との最接近部を基点にして回転方向下流側の縁部を、感光体の外周面の一部と対向するように、且つ、その外周面の一部を取り囲むように延出し、その延出した縁部に現像剤担持体の回転により発生する負圧で感光体側へ変位可能な振動板を設けたことで、その振動板の振動による現像剤への直接的な衝撃と、気流に発生した脈動による現像剤への間接的な衝撃を付与するから、現像剤の偏在そのものの低減や抑制が期待でき、したがって、現像装置の清掃や交換の周期を大幅に延ばすことが期待できる。
本実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成図である。 本実施の形態にかかる現像装置の斜視図である。 実施の形態1にかかる現像装置と感光体との関係を示した縦断面図である。 実施の形態1にかかる振動板の変形前の斜視図である。 実施の形態1にかかる振動版の変形後の斜視図である。 実施の形態2にかかる現像装置と感光体との関係を示した縦断面図である。 実施の形態2にかかる振動版の変形後の斜視図である。
本発明にかかる現像装置を備えた画像形成装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態にかかる画像形成装置は、外部から送信されたデータを受信し、そのデータに基づいて用紙に画像を形成するモノクロプリンタを例示しており、先ず、この画像形成装置の概略を、図1を参照しながら説明する。
この画像形成装置は、感光体としての感光ドラム11と、感光ドラム11の周りに、不図示の帯電手段、クリーニング手段、現像剤担持体としての現像ローラ41を有する現像装置40とを備えたプロセスカートリッジが、図1において、画像形成装置本体へ着脱可能に右寄りに配設され、感光ドラム11の右側には転写ベルト10が配設されている。
また、現像装置40の左側には光書き込み装置20が配設されている。光書き込み装置20はポリゴンミラー29やミラー群27等を有しており、光変調されたレーザ光を現像装置40の不図示の開口部より現像装置40内部の感光ドラム11表面に照射する。本実施の形態では、転写ベルト10及び光書き込み装置20もユニット化されており、画像形成装置本体に着脱可能に構成されている。
装置下部には2段の給紙カセット50a、50bが設けられており、各給紙カセットに対応する給紙手段51a、51bが設けられている。給紙手段51a、51bはそれぞれ呼び出しコロ、給紙コロ、及び、分離コロを備えて構成されている。
その給紙手段51a、51bによって給送される転写紙等の記録媒体(以下、用紙という)を搬送する為に、搬送ローラ対52a、52bが設けられている。上側の搬送ローラ対52aの上方にはレジストローラ対12が設けられて、そのレジストローラ対の上方には転写手段としての転写ベルト10が設けられている。
転写ベルト10の上方には定着装置60が設けられており、その定着装置60の上方には、用紙搬送方向を切り替える為の第一分岐爪3、第二分岐爪4、第三分岐爪5が配置されている。各分岐爪はソレノイド等のアクチェータ(不図示)により切り替えられる。用紙搬送路中には適宜配置された搬送ローラ(符号付さず)、用紙センサ(符号付さず)があり、これら用紙搬送路はガイド板等の部材(符号付さず)より適宜ガイドされている。
画像形成装置本体の上面は、排紙トレイ101として構成されており、その排紙トレイ101に用紙を排出するための排紙ローラ1が定着装置60の左上方に配設されている。
両面ユニット70内には、スイッチバック搬送路71及び再給紙路72が形成されている。スイッチバック搬送路71の入口部(装置上側)には第一反転ローラ7が設けられ、スイッチバック搬送路71の途中には第二反転ローラ8が設けられている。第一反転ローラ7及び第二反転ローラ8は正逆転可能に構成されている。そして、再給紙路72の途中には両面搬送ローラ9が配設され、その下方には両面排紙ローラ13が配置されている。分岐爪5は、第一反転ローラ7のすぐ隣で、スイッチバック搬送路71から再給紙路72の進入部に配設されている。
両面ユニット70の右側面には手差しトレイ15が引き出し及び収納可能に設けられている。図1では手差しトレイ15を引き出した状態を示している。この手差しトレイ15から用紙を給紙するために呼び出しコロ(符号付さず)、給紙コロ(符号付さず)、分離コロ(符号付さず)からなる手差し給紙手段80が設けられている。
以上のように構成された画像形成装置の画像形成にかかる動作を説明する。
先ず、感光ドラム11が不図示の駆動手段により図中の反時計方向回りに回転駆動され、その感光ドラム11の表面が不図示の帯電手段によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光ドラム11の表面には光書き込み装置20からのレーザ光が照射され、これによって感光ドラム11表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に、時計方向回りに回転駆動された現像ローラ41よりトナーが付与され、トナー像として可視化される。
一方、給紙カセット50a、50bあるいは手差しトレイ15から用紙が選択的に給送され、不図示の第一ガイド板と第二ガイド板で形成される搬送路を経由してレジストローラ12によって、感光ドラム11上に担持されたトナー像とのタイミングを取って転写位置に向けて送出される。本実施の形態では転写位置において転写ベルト10には感光ドラム11表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって感光ドラム11表面のトナー像が用紙上に一括して転写される。
そして、トナー像を転写した後の感光ドラム11表面に付着する残留トナーは、不図示のクリーニング装置によって感光ドラム11表面から除去され、次いでその表面が除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。トナー像が転写された用紙は、定着装置60を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。定着された転写材は、排紙ローラ1により、画像形成装置本体の上面に形成された排紙トレイ101に排出される。
用紙両面にプリントを行う場合は、用紙片面にトナー像を定着した用紙を、第一分岐爪3、第二分岐爪4、第三分岐爪5を適切に切り替えることにより、スイッチバック搬送路71内に進入させる。この時、第一反転ローラ7、第二反転ローラ8は正方向(図1で時計回り)に回転される。
スイッチバック搬送路71内に進入した用紙後端が第二分岐爪5を通過した事を不図示の用紙センサで検知したら、第一反転ローラ7及び第二反転ローラ8を逆方向(図1で反時計回り)に回転させ、用紙を反転させる。このとき、第三分岐爪5の位置を切り替えて反転させた用紙を再給紙路72へと送り込む。
再給紙路72は、その下端部で給紙カセット50a,50bからの用紙搬送路と合流される。再給紙路72内を用紙は両面搬送ローラ9,両面排紙ローラ13により搬送され、レジストローラ12へと送られる。スイッチバック搬送路71で反転させた用紙を、再給紙路72を通過させることで用紙の表裏が逆にされ、その用紙裏面に転写ベルト10からトナー像が転写され、その裏面のトナー像が定着装置60で定着される。そして、表裏両面にトナー像が定着した用紙を、排紙トレイ101又は図示しないオプショントレイに排出する。
次に、本発明の要部である現像装置40を詳述する。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる現像装置40は、ケーシング部と、攪拌部材143と、現像ローラ41と、振動板44とを備える。
ケーシング部は、図3に示すように、縦断面視で略U字状に形成されトナーとキャリアとからなる現像剤を収容させる容器としてのケーシング42と、そのケーシング42の上部左方を覆うように設けられ現像剤の飛散を防止しつつ外部との通気が可能なフィルタ144と、そのケーシング42の上部中央部を覆うように設けられた帯板状のドクターブレード140とを備え、ケーシング42の右方の逆V字状に形成された上縁部42bの傾斜状の内側面とドクターブレード140の先端とで平面視略矩形状の開口部42cが形成されようになっている。
また、図3に示すように、感光ドラム11と現像ローラ41との最接近部を基点にして回転方向下流側の縁部42a、換言すれば、逆V字状の上縁部42bを含んだケーシング42の右方の縁部42aは、上縁部42bと連続するように外方に向かって上向いた傾斜状に延設され、その先端に、更に上向いた傾斜状の頂部42dが延設されている。さらに、その頂部42dの麓には凸部42eが形成され、その凸部42eと逆V字状の上縁部42bとの間に、表裏に連通する矩形状の連通口42fが、奥行き方向所要の間隔をおいて複数個設けられている。
また、図3において、縁部42aの、奥行き及び手前方向の側部は、凸部42eと略同じ高さで形成されており、その側部と、凸部42eと、逆V字状の上縁部42bとで凹部42gが形成されている。また、この凹部42gと現像ローラ41とで空間S1が画設されている。
攪拌部材143は、図3に示すように、支軸から放射状に羽根が延出され、ケーシング42内、長手方向に回動可能に架設されている。
現像ローラ41は、回動可能な筒状体で、その外周面の一部が開口部42cから露出するようにケーシング42に支承されている。この現像ローラ41の内側には、マグネットローラ141が固定配置され、そのマグネットローラ141により、現像ローラ41の表面には、複数の磁極(不図示)が形成されるようになっている。この現像ローラ41に供給された現像剤は、磁極の形状(磁界分布)に応じて磁気ブラシ142を形成するようになっている。
振動板44は、PETフィルム等の樹脂フィルムや、アルミフォイル等の金属フィルム等の弾性変形可能な薄板材料で矩形状に形成されると共に、その中央部に円形の窪み形状からなる起歪部44aが形成されてなる。そして、この振動板44は、その周縁部に矩形枠状に形成された樹脂からなる弾性部材45の一方の側面に起歪部44aの窪みが上向くように止着され、その止着側が上向くように弾性部材45が連通口42fの内周縁に止着されて、連通口42fを覆うように取り付けられている(図2、図3)。この弾性部材45を介して振動板44を連通口42fに取り付けたことで、後述する振動時における振動板44の振動が助長されるようになっている。なお、この弾性部材45を介さずに、振動板44を連通口42fに直接取り付けても良い。
また、この現像装置40は、図2において、感光ドラム11の外周面左下側と現像ローラ41の外周面右上側とが近接するように、且つ、ケーシング42の右方の縁部42aが、感光ドラム11の外周面略真下から外周面右下側にかけて取り囲むように対向配置される。
感光ドラム11の外周面左下側と現像ローラ41の外周面右上側との近接部G1は、現像ローラ41の外周面に形成される磁気ブラシ142が感光ドラム11と物理的な接触するような間隙が形成されており、同様に、現像ローラ41の外周面右側とケーシング42に形成された逆V字状の上縁部42bの内側面との近接部G2は、現像ローラ41の外周面に形成される磁気ブラシ142が上縁部42bの内側面と物理的な接触するような間隙が形成されている。
また、上述したように、感光ドラム11は反時計方向回りに回転駆動され、現像ローラ41は、時計方向回りに回転駆動されて、互いに連れ回りする方向に回転するようになっている。
次に、以上のように構成された実施の形態1にかかる現像装置40の一連の作用を説明する。
攪拌部材143が反時計方向回りに回転を開始し、ケーシング42内の現像剤(不図示)が攪拌され、時計方向回りに回転を開始した現像ローラ41に供給される。
現像ローラ41に供給された現像剤は、現像ローラ41と対向配置されているドクターブレード140により、適切な現像剤層に均された後、現像ローラ41の表面にて磁極形状(磁界分布)に応じた形状の磁気ブラシ142を形成しながら、現像ローラ41の回転により近接部G1へ運ばれる。
感光ドラム11に対向する位置に形成される主極と称する磁極(不図示)により形成される磁気ブラシ142と感光ドラム11が物理的に接触する事により、反時計方向に回りに回転した感光ドラム11表面上の静電潜像を現像する。近接部G1を通過した現像剤は、近接部G2を通過してケーシング42内部へ戻る。
このとき、現像剤の一部が空間S1の内部に浮遊する。その一方で、近接部G1では、外部から空間S1内部へ移動する磁気ブラシ142により、空間S1内部へ空気を掻きこむ作用が生じ、近接部G2では、空間S1内部からケーシング42内部へ移動する磁気ブラシ142により、空間S1の空気を掻き出す作用が生じる。すなわち、空間S1内は現像装置40の外側の空気より気圧が低くなり、空間S1に負圧が生じる。
なお、感光ドラム11の表面は非常に滑らかであり、凸部42eと感光ドラム11との近接部G3では、感光ドラム11の回転によって、空間S1の空気の流出流入の作用は殆ど生じない。
現像装置40が動作しているときは、(空間S1に掻きこまれる空気量)<(空間S1より掻きだされる空気量)となり、この差を補うように、頂部42dと感光ドラム11との近接部G4、近接部G3を経由して空間S1に空気が流れ込み(現像装置40の外から見ると、近接部G4に吸い込み気流が発生している)、さらに近接部G2で空間S1の外であるケーシング42内部へ掻き出される。このとき、空間S1内を浮遊している現像剤は、近接部G3より近接部G2へ向かって流れる空気により近接部G2へ運ばれ、ケーシング42内部へ掻きこまれる。そして、ケーシング42内部に掻き出された空気は、フィルタ144にて現像剤と分離されて、ケーシング42の外へ排出される。
このように、現像装置40が動作しているときは、空間S1内を浮遊している現像剤は、近接部G3より近接部G2へ向かって流れる空気により近接部G2へ運ばれ、ケーシング42内部へ掻きこまれるが、その一方で、近接部G3を通過して空間S1へ流れ込んだ空気は、凹部42gにより流速が低下して、空間S1内を浮遊している一部の現像剤が振動板44上に堆積していく。
現像装置40が停止すると、空間S1内を浮遊している現像剤が振動板44上に堆積していく。
現像装置40の動作を開始(再開含む)すると、空間S1内は現像装置40の外側の空気より気圧が低くなり、その気圧差により、振動板44が空間S1側へ振動(弾性変形)し、振動板44上に堆積した現像剤を跳ね返す(振動板44の振動による現像剤への直接的な衝撃)と共に、気流に発生した脈動により、浮遊した現像剤へ間接的な衝撃を付与して、上述した作用により、空間S1内の現像剤をケーシング42内部へ掻きこむ。このようにして、現像剤の偏在そのものの低減や抑制が期待でき、現像装置40の清掃や交換の周期を大幅に延ばす事が期待できる。
ここで、図4と図5を参照しながら、振動板44の変形動作を詳述する。なお、図4と図5は、振動板44単体のみ示している。
図4の上側を空間S1側とすると、現像装置40が停止している時は、感光ドラム11、現像ローラ41は停止しており、空間S1内部の気圧P1がケーシング42外側の気圧P2と同じになっている。
現像装置40が動作を開始すると、空間S1の気圧が減少してP1<P2となり、その圧力差により振動板44の起歪部44aは、図5に示すように、反対側へ反り返り(起歪部44aが負圧により感光体側へ凸湾曲するように変形する)、その影響で振動板44の辺1(44b、44c)、辺2(44d、44e)は起歪部44aと反対側に反り返る。このとき、振動板44に振動が発生する。この振動により、振動板44や凹部42gに堆積した現像剤は、逆V字状の上縁部42bの方向へ跳ね飛ばされる。
現像装置40が停止すると(空内部の気圧P1)=(ケーシング外側の気圧P2)となり、振動板44は元の形状に戻る。このときも、起歪部44aが反対側に飛び出す事になり、弾性部材45に振動が発生して、振動板44や凹部42gに堆積した現像剤がV字状の上縁部42bの方向へ跳ね飛ばされる。なお、現像装置40の動作中、振動板44は、完全な静止状態ではなく微動しており、現像剤を跳ね返している。
図5は、振動板44の各辺が変形する様子を示すが、振動板44を取り付ける部分の硬度により、その変形量の制御が可能である。
ここで、現像装置の実施例を挙げる。
実施例の振動板は、寸法約30mm(感光ドラム11回転軸方向)X約15mm、厚さはPETフィルム又はPI(ポリイミド)フィルムで約0.05mm、起歪部44aは直径約10mm、高さ約2mmである。これらPETフィルム、PIフィルムを使用している。さらに、帯電防止処理したフィルムを用いると、現像剤が振動板の表面に滞留する事が少なく凸部42e表面へ現像剤が進入する事の抑制効果が上がる。アルミフォイルの場合では、同様に、厚さ約約30mm(感光ドラム11回転軸方向)X約15mm、厚さは約0.02mm、起歪部44aは直径約10mm、高さ約2mmである。アルミフォイル表面は静電気の発生が無くPETフィルム、PIフィルムよりも抑制効果が高い。各近接部の間隙であるが、近接部G1は約0.5mm、近接部G2は約1.5mm、近接部G3は約0.5mmである。その他の寸法は、この種の現像装置の一般的な値である。
以上のように構成された現像装置を用いて実験を行ったところ、極めて良好な結果を得ることができた。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる現像装置40bを説明する。
実施の形態2にかかる現像装置40bは、振動板46を片持ち支持し、感光ドラム11側の反対側となる振動板46の外側に、振動板46を覆うように所要の空間が画成可能に形成され、振動板46から落下した現像剤を収容させる回収部43aをケーシング43に設けた例であり、実施の形態1と共通する各構成は実施の形態1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
実施の形態2にかかるケーシング43は、図6に示すように、実施の形態1と同様に、凸部42eと逆V字状の上縁部42bとの間に、矩形状の連通口42fが、奥行き方向所要の間隔をおいて複数個設けられている。そして、凸部42eと逆V字状の上縁部42bとの間が略U字状に形成されると共に、かかる部分の奥行き方向と手前方向に側面が形成されて、上面に連通口42fが複数設けられた容器状の回収部43aが垂設されている。
また、夫々の連通口42fには、逆V字状に形成された上縁部42bの傾斜状の外側面の麓部分から回収部43aの内方に向って下向きに帯板状の傾斜部材161が斜設されると共に、その傾斜部材161と対峙するように凸部42eの麓部分から、弾性部材45aを介して、起歪部46aが形成された振動板46が片持ち支持され、傾斜部材161の先部の下に潜り込むように下向きに延設されている。このように、夫々の連通口42fは傾斜部材161と振動板46とで覆われて、回収部43a内に空間S2が画設されている。
また、上述した振動板46には、図7に示すように、平面視で直交方向の両縁部にリブ46bが延設されており、変形を規制させている。
回収部43aの、凸部42e側の側面中途部には、現像剤の飛散を防止しつつ、外部との通気が可能なフィルタ145(通気路)が設けられている。
次に、以上のように構成された実施の形態2にかかる現像装置40bの一連の作用を説明する。
実施の形態1で説明したように、現像装置40bの動作を開始(再開含む)すると、空間S1内は現像装置40bの外側の空気より気圧が低くなり、空間S1の気圧P1と空間S2の気圧P3の気圧差により振動板46が変形して、振動板46上に堆積した現像剤を跳ね返す(振動板46の振動による現像剤への直接的な衝撃)と共に、気流に発生した脈動により、浮遊した現像剤へ間接的な衝撃を付与して、空間S1内の現像剤は、ケーシング43内部へ掻きこまれる。これと同時に、図7に示すように、傾斜部材161の先部の下に潜り込んだ振動板46の先部と傾斜部材161との間に、隙間G5が発生し、振動板46上に堆積した現像剤や空間S1に溜まった現像剤が空間S2へ落下する。
空間S2にはフィルタ145を通してケーシング43外部の空気が流入しており、フィルタ145の通気抵抗を変更することで、空間S1の気圧P1と空間S2の気圧P3の気圧差を調整して振動板46の変形度合いを変更することができる。
また、現像装置40bの停止→動作、動作→停止の過渡状態においては、感光ドラム11、現像ローラ41、攪拌部材143の回転が変化しており、一時的に(空間S1の気圧)>(空間S2の気圧)になる場合も考えられる。その時、空間S1の空気が空間S2に流入することになるが、フィルタ145を通して空間S2の空気がケーシング43外部へ逃げることから、流速の減衰が少なく、振動板46上に堆積している現像剤を効率良く空間S1から空間S2へ押し流す事ができる。空間S2の容積は、空間S1に比較して非常に大きい為、現像剤が多く滞留でき、現像装置40bの清掃や交換の周期を更に延ばす事が期待できる。
以上、本実施の形態にかかる現像装置を備えた画像形成装置を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
11‥感光ドラム(感光体) 40、40b‥現像装置 41‥現像ローラ(現像剤担持体) 42、43‥ケーシング(容器) 42a‥縁部 42b‥上縁部 42c‥開口部 42d‥頂部 42e‥凸部 42f‥連通口 42g‥凹部 43a‥回収部 44、46‥振動板 44a‥起歪部 45、45a‥弾性部材 46a‥起歪部 46b‥リブ 140‥ドクターブレード 141‥マグネットローラ 143‥攪拌部材 144、145‥フィルタ 161‥傾斜部材
特開平10−111595号公報 特許3919678号公報

Claims (8)

  1. 現像剤を収容する容器に開口部を設け、縦断面視で円形状の現像剤担持体の外周面の一部が前記開口部から露出するように前記現像剤担持体を前記容器に支承し、前記現像剤担持体の外周面の一部と縦断面視で円形状の感光体の外周面の一部とが近接するように、且つ、前記感光体と前記現像剤担持体とが互いに連れ回りする方向に回転可能に設け、前記開口部を形成する縁部のうち、前記感光体と前記現像剤担持体との最接近部を基点にして回転方向下流側の縁部を前記感光体の外周面の一部と対向するように、且つ、該外周面の一部を取り囲むように延出し、その延出した縁部に前記現像剤担持体の回転により発生する負圧で変位可能な振動板を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記振動板は、前記負圧で前記感光体側へ凸湾曲するように変形する起歪部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記振動板は、振動を助長させる弾性部材を介して前記縁部と接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記振動板は、片持ち支持され、
    前記容器は、感光体側とは反対側となる前記振動板の外側に、前記振動板を覆うように所要の空間が画成可能に形成され、前記振動板から落下した現像剤を収容させる回収部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の現像装置。
  5. 前記回収部に、外部へ連通する通気路を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の現像装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の現像装置を備え、画像形成装置本体に着脱可能に構成されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項6に記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2009179189A 2009-07-31 2009-07-31 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Expired - Fee Related JP5369970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009179189A JP5369970B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009179189A JP5369970B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011033781A true JP2011033781A (ja) 2011-02-17
JP5369970B2 JP5369970B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=43762927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009179189A Expired - Fee Related JP5369970B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5369970B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017058392A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
US11682908B2 (en) 2014-12-16 2023-06-20 Tahoe Research, Ltd. Mechanism for extending cycle life of a battery

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6012565A (ja) * 1983-07-04 1985-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 現像装置
JPH09211974A (ja) * 1996-02-06 1997-08-15 Ricoh Co Ltd 現像装置
JP2001125382A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Kyocera Mita Corp 磁気ブラシ現像器
US20070041750A1 (en) * 2005-08-18 2007-02-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Developer apparatus, image forming apparatus and developer collecting method

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6012565A (ja) * 1983-07-04 1985-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 現像装置
JPH09211974A (ja) * 1996-02-06 1997-08-15 Ricoh Co Ltd 現像装置
JP2001125382A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Kyocera Mita Corp 磁気ブラシ現像器
US20070041750A1 (en) * 2005-08-18 2007-02-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Developer apparatus, image forming apparatus and developer collecting method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11682908B2 (en) 2014-12-16 2023-06-20 Tahoe Research, Ltd. Mechanism for extending cycle life of a battery
JP2017058392A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5369970B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4506824B2 (ja) 回収現像剤搬送装置および画像形成装置
JP2010038947A (ja) 画像形成装置、保持部材および画像形成ユニット
JP2013190600A (ja) 画像形成装置
JP2010224017A (ja) 現像装置及び画像形成装置
US7103298B2 (en) Toner scatter suppressing developing device, image formation apparatus and process cartridge
JP6380349B2 (ja) 廃トナー搬送装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5369970B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP4365701B2 (ja) 現像装置・画像形成装置
JP4614314B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5834732B2 (ja) 排気機構および画像形成装置
JP2011112990A (ja) 画像形成装置
JP2009063710A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2015069190A (ja) 現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2014153608A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2013238632A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2005242194A (ja) 現像装置、画像形成装置
JP2014010341A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2013167756A (ja) 空気排出装置、現像装置及び画像形成装置
JP6256797B2 (ja) 現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4832992B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2017161734A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2017111302A (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP6614122B2 (ja) トナー回収装置及び画像形成装置
JP2021173808A (ja) 画像形成装置
JP4666290B2 (ja) トナー飛散防止装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120528

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5369970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees