JPH09211974A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09211974A
JPH09211974A JP8019700A JP1970096A JPH09211974A JP H09211974 A JPH09211974 A JP H09211974A JP 8019700 A JP8019700 A JP 8019700A JP 1970096 A JP1970096 A JP 1970096A JP H09211974 A JPH09211974 A JP H09211974A
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JP
Japan
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toner
developing device
case
developing
acceleration
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JP8019700A
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Tsutomu Imai
力 今井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潜像担持体と対向配置された現像装置の下流
側に堆積するトナーを除去して汚れ画像を防止するとと
もに堆積トナーの漏れによる装置外の汚れを防止する。 【解決手段】 本発明にかかる現像装置1では、一方向
の加速度Gを現像装置内のトナーTに与える加振機構3
を備えている。加振機構3による加速度Gは、現像装置
1の器壁22に付着したトナーが同装置1のケース1A
内に落ちるように与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体のトナーの漏
れや飛散を防止する機能を有する現像装置、特に非磁性
トナーを用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体に対向配置されていて、粉体
のトナーを同潜像担持体に付与して潜像担持体上の潜像
を現像する現像装置は、既に知られている。現像装置に
は、磁性トナーで構成される現像剤や非磁性トナーとキ
ャリアから構成される2成分現像剤を用いるものがあ
り、これら現像剤を内部に磁石を有する現像担持体を介
して潜像担持体に付着させている。現像剤を構成するト
ナーは、一般に粉体であり、その飛散や装置外への漏れ
防止に関する技術として次のものがある。
【0003】.潜像担持体(感光体)の近傍に防塵用
部材を潜像担持体の移動方向に向かって複数設け、この
防塵用部材でトナーの飛散を防止する技術(特開昭51
−84260号公報参照)、 .加振装置により現像装置の器壁に堆積したトナーを
現像剤中に落として堆積トナーの飛散を防止する技術
(特開昭58−144860号公報参照)、 .現像担持体の下流側に潜像担持体(感光体)に軽く
接触する磁気ブラシを設け、この磁気ブラシによってト
ナーを捕獲してその飛散を防止する技術等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、防塵
用部材によってトナーが外部に飛散するのを防止するこ
とはできるが、防塵用部材にトナーが堆積すると堆積ト
ナーを原因とする汚れ画像が発生するおそれがある。ま
た、防塵用部材の配置位置によっては、この堆積トナー
が現像装置から漏れて装置外を汚すことも考えられる。
一般に現像装置は転写位置よりも上流側に位置している
ので、トナーが漏れると転写位置に向かう転写材を汚す
ことも考えられる。
【0005】従来技術では、加振装置により現像装置
に振動を与えるので、装置の器壁に付着したトナーを単
に落下させることはできるが、この落下に方向ずけをで
きないので、装置外に漏れてしまうことも考えられる。
この振動による堆積トナーの落下は、昨今装置が小型化
に進む中にあってはトナー漏れを助長する傾向となって
不利な事である。
【0006】従来技術では、磁気ブラシと潜像担持体
との接触度合いやブラシへのトナーの堆積状態により、
擦れ画像や堆積トナーによる汚れ画像の発生のおそれと
ともに、トナーの堆積状態に応じたブラシのメインテナ
ンス作業が必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、潜像担持体と
対向配置された現像装置の下流側に堆積するトナーを除
去して汚れ画像を防止するとともに、堆積トナーの漏れ
による装置外の汚れ等を防止するため、トナーを用いて
潜像を顕像化する現像装置に、トナーに一方向の加速度
を与える加振機構を設けた。そして、この一方向の加速
度を、現像装置の器壁に付着したトナーを同現像装置の
内部へ落とす方向に与えるようにした。従って、堆積し
たトナーの落下方向が加振機構により与えられる加速度
の方向でコントロールされる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にかかる現像装置では、一
方向の加速度を現像装置内のトナーに与える加振機構を
備えている。加振機構による加速度は、現像装置の器壁
に付着したトナーが同装置の内側に落ちるように与えら
れ、器壁から付着したトナーを除去する。
【0009】また、トナーを除くべき器壁を、現像装置
の他の壁よりもヤング率を大きく設定すると、器壁が他
の壁よりも弾み易くなり、器壁以外に加振機構からの加
速度による振動が伝わりにくくなるとともに、加速度エ
ネルギーが少量で済む。この一方向の加速度を、トナー
を除くべき器壁と実質的に一体となる部位に与えると、
この加速度による振動がトナーを除くべき器壁に主に伝
達され、現像装置の他の部分に対する振動が少なくな
る。
【0010】トナーを取り除くべき器壁を、潜像が形成
される潜像担持体の移動方向に対して下流側となる現像
装置の壁部とした場合、この現像装置の壁に堆積したト
ナーが加振機構による振動で現像器内部に落とされて下
流側でのトナー堆積が除かれる。これにより、堆積した
トナーによる汚れ画像や装置外へのトナーの漏れが低減
する。さらに、一方向への加速度を略水平に与えると、
堆積したトナーに対する上下方向への振動が少なくなっ
て、堆積したトナーの飛散が少なくて済む。
【0011】一方、現像装置に緩衝部を介してトナーを
除くべき器壁を設けた場合、加振機構による一方向への
加速度による振動が緩衝部により緩衝され、器壁以外の
現像装置の部位に対する振動がさらに少なくなる。
【0012】また、加速度による振動を水平ないし上向
き方向に与えた場合でも、緩衝部によってその加速度に
よる振動が緩衝されるので、上向き方向に加速度を与え
る場合でも現像装置の上面に付着したトナーの装置内へ
の多量の落下が抑えられ、現像装置内へのトナーの落下
ラムを原因とする斑画像を低減する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1に符号1で示す現像装置は、潜像担持体
となるドラム状に構成された感光体2に対向配置されて
いて、加振機構3を備えている。感光体2は、図示しな
い画像形成装置内に設けられていて、図示しないモータ
等の駆動手段によって時計方向に回転駆動され、その周
面に図示しない露光装置によって走査された画像情報に
応じた潜像が露光される。感光体2は、ドラム以外にベ
ルト状に構成したものでも良い。現像装置1は、この潜
像に現像剤20に含まれるトナーTを付着させて現像す
るようになっている。この現像剤20には、非磁性のト
ナーTとキャリアからなる2成分のものが用いられる。
【0014】感光体2の周部近傍には、図2に示すよう
に周知の電子写真プロセスを行なう、帯電チャージャ
4、イレーサ5、現像装置1、転写チャージャ6と分離
チャージャ7、クリーニング装置8及び除電装置9が感
光体2の回転方向に向かって順次配置されている。分離
チャージャ7の下流側には、搬送機構10が配置されて
いる。搬送機構10は、レジストローラ対11によって
感光体2に向かって給紙され、転写位置で画像転写され
る転写材Pを図示しない定着部に搬送するものである。
【0015】現像装置1は、光像Sを照射して潜像を形
成する露光位置と、該潜像を可視化したトナー像を転写
材Pに転写するための転写チャージャ6が設けられた転
写位置との間にある現像位置に配置されている。
【0016】現像装置1には、トナーTを感光体2に供
与する直接の手段である現像担持体12、現像剤供給部
材となる補給ローラ13、現像剤搬送部材となる搬送ス
クリュー14、現像剤層規制部材となるドクタプレート
15、装置内の現像剤20を撹拌搬送する搬送羽根16
とパドル17が、それぞれ現像装置1のケース1A内に
収納保持されている。現像担持体12は、感光体2に対
向する位置に設けられ、その対向近接部分において感光
体2の表面と同じ方向に回転移動するようになってい
る。現像担持体12は、担持体及び同担持体内に設けた
磁石等からなる公知の磁気ブラシから構成されている。
【0017】補給ローラ13の近傍に位置するケース1
Aには、補給用トナーが収納されたホッパー18が着脱
自在に装着されている。搬送スクリュー14の近傍に
は、ドクタプレート15近傍に堆積する現像剤20を搬
送羽根16とパドル17付近に案内するセパレータ19
が配置されている。
【0018】感光体2は、紙面を貫く方向に長さを有し
ており、この長さ方向を感光体2の幅方向と称すれば、
この幅方向にわたり画像が形成されることから、現像担
持体12もこの幅方向に現像剤20を供与する必要があ
るので、この現像担持体12は、感光体2に合わせてそ
の幅方向の寸法が定められている。このため、現像担持
体12についてもその幅方向にわたって現像剤20を供
給する必要から、搬送スクリュー14は少なくとも現像
担持体12の幅方向全域をカバーしている。
【0019】本実施例における補給ローラ13は、図1
に示すように、搬送羽根16の上方に配置されている。
補給ローラ13は、回転駆動される円柱状部分の周面
に、回転軸線方向に沿って多数の切欠き13aを形成し
てなるもので、切欠き13aに入った補給用のトナーT
を該補給ローラ13の回転によりケース1A内に供給す
る機能を有している。
【0020】搬送羽根16とパドル17とは、現像担持
体12と平行に配置、隣接されていて、図示しない駆動
機構で回転駆動されることで、補給ローラ13で補給さ
れるトナーTをケース1A内の現像材20に撹拌させる
と共に現像担持体12に向かって搬送している。
【0021】ドクタプレート15は、現像担持体12の
斜め上方に配置されていて、その基端側をケース1Aに
回動自在に支持され、自由端側を現像担持体12に近接
対向させている。ドクタプレート15は、現像担持体1
2上のトナーTを含む現像剤20を掻き取り、同担持体
12表面に形成される剤層20a(図4参照)厚を規制
するとともに、掻き取られた現像剤20をセパレータ1
9や搬送スクリュー14に案内する機能を有している。
現像に際しての余剰の現像剤20は、現像担持体12と
ともにこの現像担持体12の回動方向である矢印の向き
に回動していき、ドクタプレート15により掻き取られ
てセパレータ19や搬送スクリュー14に至る。
【0022】ケース1Aの下部には、現像下流側器壁部
材21が固定されている。現像下流側器壁部材21は、
ホッパー18の下方から現像担持体12近傍まで略くの
字状に延出して略ケース1Aの外形と類似形状とされて
おり、現像担持体12近傍の先端21B側に器壁22を
形成している。器壁22は、図3に示すように現像担持
体12よりも軸方向に幅広く形成されており、回転方向
下流側となる現像担持体12の下方に配置されている。
器壁22は、図4にも示すようにケース1A内に向かっ
て傾斜しており、その内側にケース1A内に向かって低
くなる段部22Aを形成されている。この段部22A
は、現像が進むにつれて現像担持体12表面に形成され
る剤層20aから雫れるトナーTを受ける位置に配置さ
れている。ここで雫れるトナーTは、主に大粒径のトナ
ーや低帯電トナーである。
【0023】加振機構3は、ケース1A内に付着したト
ナーTに対して一方向の加速度を与えるもので、ここで
は、現像装置1の器壁22に付着するトナーTをケース
1A内に落とす方向に与える構成とされている。加振機
構3は、図1,図2に示すように現像下流側器壁部材2
1の基端21Aを叩くレバー23と、レバー可動用のア
クチュエータ24とから主に構成されており、器壁22
と対向側となるホッパー18の下方にこの実施例では配
置されている。
【0024】レバー23は、その中心を図示しない不動
部に回動自在に支持されている。レバー23の一端には
アクチュエータ24が接続され、他端には引っ張りバネ
25が係止されている。レバー23は、この引っ張りバ
ネ25により基端21Aから離間する方向に付勢されて
おり、アクチュエータ24が作動すると他端で基端21
Aを叩くようになっている。アクチュエータ24として
は、レバー23を回動させて基端21Aに対して水平方
向の加速度Gを与えられるものであれば良く、この実施
例では、電磁ソレノイドを用いている。
【0025】このように構成した現像装置1によると、
現像工程が継続されると現像担持体12上に形成される
剤層20aから低帯電や粒径の大きいトナーTが雫れ
て、図3に示すように器壁22の段部22Aに堆積す
る。そして、アクチュエータ24が動作してレバー23
が基端21Aを叩くと、その振動が器壁22に伝わって
瞬間的に図1,図2において加速度方向となる左側に移
動する。すると、器壁22が形成された現像下流側器壁
部材21は斜めになっているので、器壁22には、斜め
上方に向かう加速度が伝わり、段部22Aに堆積してい
たトナーTが、図4に示すように、慣性によって相対的
に右方向(ケース1A内側)に向かって移動し器壁22
の下部Bに落下する。つまり、加速度Gは、器壁22と
一体的な部位となる現像下流側器壁部材21に与えられ
る。
【0026】この下部Bに堆積するトナーTが、ある一
定の嵩となると、すなわち、現像担持体12の周面に接
触する程度の量となると、現像担持体12上の剤層20
aの外側に付着して更にケース1A内へと搬送される。
搬送される堆積トナーは、ドクタプレート15による掻
き取り動作等により、セパレータ19や搬送スクリュー
14に主に案内され、ケース1A内の現像剤20と混じ
りある。
【0027】このように、器壁22の形成部と対向する
現像下流側器壁部材21の基端21A側から一方向の加
速度Gを加えることで、器壁22に堆積するトナーTに
ケース1Aに向かって落すことができ、堆積トナーを原
因とする画像汚れや現像装置1外への漏れを低減でき
る。
【0028】アクチュエータ24の動作時期としては、
現像動作に伴う堆積トナー量を実験的に求め、その堆積
量となる前に動作させたり、一定の現像回数毎に動作す
るようにしても良い。この場合、アクチュエータ24を
図示しない制御手段の制御化において、この制御手段に
推定堆積量や現像回数等の制御情報を記憶しておき、こ
の制御情報に基づきアクチュエータ24を制御する。こ
のようにすると、堆積したトナー除去のための動作をい
ちいち作業者が行う必要が無く、操作性が良くなる。
【0029】さらに、制御手段やアクチュエータ24を
用いるのではなく、例えば、現像装置1を収納する画像
形成装置のカバーに形成される開閉蓋とレバー23とを
リンクなどの適宜な連結手段で連結し、開閉蓋の開閉動
作毎にレバー23を回動させて現像下流側器壁部材21
の基端21Aを叩くようにしても良い。
【0030】トナーTを取り除くべき器壁22を、現像
装置1の壁となるケース1Aよりもヤング率を大きく設
定しても良い。例えば、ケース1AをABS樹脂で一体
成型し、現像下流側器壁部材21をアルミニウムやステ
ンレス等の金属部材、あるいは、グラファイトで強化し
たポリカーボネイト樹脂等で成型する。この場合、現像
下流側器壁部材21と器壁22は一体成型するか剛体結
合する。
【0031】このように、器壁22を有する現像下流側
器壁部材21をケース1Aよりヤング率の大きな部材で
構成すると、一般に金属やそれに類似する補強樹脂は、
樹脂に比べてヤング率が大きいので、器壁22がケース
1Aよりも弾み易くなる。よって、レバー23の加振に
よる加速度Gがケース1Aに伝わりにくくなりなって、
器壁22に効率良く加速度Gが伝達される。また、加速
度Gが効率的に伝達されるので、加振のための駆動エネ
ルギーが少量で済み、アクチュエータ24の小型化をで
きる。
【0032】一方、器壁22を有する現像下流側器壁部
材21をケース1Aに装着するに際し、図1,図3に示
すように緩衝部となるポリウレタンゴム等の緩衝材26
を介して装着しても良い。このようにすると、現像下流
側器壁部材21からケース1Aに対して振動が伝わりに
くくなり、より効率的に器壁22に堆積するトナーTに
一方向の加速度を与えることができる。一般に、樹脂成
型品で複雑な形状な場合、(ここではケース1A)共振
点等ができ、複雑な動きが各部で発生することがあり、
堆積したトナーTの落下方向が不安定となり易いが、緩
衝材26の制振作用によりケース1Aには振動が伝わり
にくくなる。従って、堆積したトナーTの落下方向が安
定してケース1A外への漏れをさらに低減できるととも
に、不規則な振動による飛散トナーも低減できる。
【0033】また、器壁22には、斜め上向きの加速度
が与えられるが、緩衝材26によってケース1Aへの振
動が抑えられるので、ケース1Aの上方に付着したトナ
ーTのケース1A内への過度な落下を防止でき、落下ト
ナーを原因とする現像剤20のムラによる斑画像や飛散
トナーを低減できる。
【0034】上記実施例では、器壁22を現像下流側器
壁部材21に一体に設け、緩衝材26をケース1Aとの
間に介装させて現像下流側器壁部材21からの振動をケ
ース1Aに伝わりにくくしているが、これに限定される
ものではない。
【0035】例えば、図5に示すように、器壁22’を
ケース1Aに取り付けられるアーム部材27の先端に形
成して現像担持体12の回転下流側に配置する。そし
て、アーム部材27の基端27aをケース1Aに固定
し、他端側27cに下方に延びる突起部27bを形成
し、この突起部27bよりも加振側に位置するアーム部
材27に、緩衝部となるように肉薄部28を形成する。
無論、アーム部材27は弾性体で構成されていて、肉薄
部28が器壁22’よりも低くなるように傾斜して形成
されている。突起部27bには、加振機構3によりその
一端210aを叩かれる加振伝達部材210の他端21
0bが当接されている。
【0036】このような構成とすると、一端210aが
加振機構3で叩かれると、加振伝達部材210が加速度
方向となる図面左側に瞬間的に移動して、他端210b
によって突起部27bが押される。すると、レバー部材
27にその加速度が伝わり、器壁22’に堆積していた
トナーTが、慣性によって相対的に右方向(ケース1A
内側)に向かって移動して堆積トナーの除去が行われ
る。レバー部材27に伝達された加速度は、肉薄部28
の弾性変位により吸収されるので、基端27a側に伝達
されにくくケース1Aへの振動伝達が低減される。従っ
て、緩衝材26を設けた場合と同様な効果を得られる。
【0037】上述した実施例では、ケース1Aに固定し
た現像下流側器壁部材21や加振伝達部材210に器壁
22,22’を設けて、感光体2の回転方向下流側の現
像担持体12の近傍に配置したが、図6に示すように、
現像装置100の壁となるケース100Aに器壁220
として直接形成しても良い。
【0038】図6に示す現像装置100は、現像装置1
同様、現像剤20を感光体2に供与する直接の手段であ
る現像担持体12、現像剤供給部材となる補給ローラ1
3、現像剤搬送部材となる搬送スクリュー14、現像剤
層規制部材となるドクタプレート15、装置内の現像剤
20を撹拌搬送する搬送羽根16とパドル17が、樹脂
成型品であるケース100A内に収納保持されていて、
加振機構30によって一方向の加速度Gが与えられる。
これらケース1Aに収納された部材には、現像装置1で
適用した符号と同一符号を付しその説明は省略する。
【0039】加振機構30は、ケース100Aに付着す
るトナーTに対して一方向の加速度を与えるもので、こ
こでは、現像装置100の壁部となる器壁220に付着
堆積するトナーTに、ケース100A内へ落ちる方向の
加速度を与えるように構成されている。加振機構30
は、図示しない不動部に回動自在に支持されたレバー2
30と、レバー可動用のアクチュエータ240とから構
成されている。レバー230の一端にはアクチュエータ
240が接続され、他端には引っ張りバネ250が係止
されている。レバー230は、この引っ張りバネ250
により器壁220と反対側となる搬送羽根16近傍のケ
ース100B部位から離間する方向に付勢されており、
アクチュエータ240が作動すると、レバー230の他
端でケース100B部位を叩くようになっている。アク
チュエータ240としては、レバー230を回動させて
ケース100B部位に対して水平の加速度Gを与えられ
るものであれば良く、この実施例でも電磁ソレノイドを
用いている。しかし、アクチュエータ240やレバー2
30を用いずに、直接ケース100B部位を叩くロータ
リソレノイドであっても良い。
【0040】従って、アクチュエータ240が動作して
レバー230でケース100B部位が叩かれると、ケー
ス100A全体に瞬間的に加速度方向となる左側に移動
する。すると、器壁220に堆積していたトナーTが、
慣性によって相対的に右方向(ケース100A内側)に
向かって移動し器壁220の下部B’に落下する。つま
り、加速度Gが、器壁220と一体なケース100Aに
与えられる。よって、器壁220に堆積したトナーTを
ケース100Aに落させることができ、堆積トナーを原
因とする画像汚れや現像装置100外への漏れを低減で
きる。
【0041】アクチュエータ240の動作時期に関して
は、上述したアクチュエータ24と同様の時期や手法が
好ましく、堆積したトナー除去のための動作をいちいち
作業者が行う必要が無くなり操作性が良くなる。
【0042】この実施例では、ケース100Aの端部に
器壁220を一体成型し、対向するケース100B部位
に加振を与えているが、ケース100Aに共振点が発生
し各部に複雑な振動がでて器壁220に堆積したトナー
の落下が一方向に安定しない場合も想定される。その場
合、図7に示すように、ケース100Aと器壁220と
の間に緩衝部となる肉薄部280を形成すると供に、肉
薄部280よりも器壁220側に、下方に向かって延出
する突出部101を一体成型する。そして、この突出部
101に、加振機構3によって一端211aに加速度G
が与えられる加振伝達部材211の他端211bを当接
させた状態で設ける。
【0043】このような構成とすると、一端211aが
加振機構3で叩かれると、加振伝達部材211が加速度
方向となる図面左側に瞬間的に移動して、他端211b
によって突起部101が押される。すると、突起部10
1からケース100Aの器壁220に加速度が伝わり、
堆積していたトナーTが、慣性によって相対的に右方向
(ケース100A内)に向かって移動し、堆積トナーの
除去が行われる。ケース100Aには肉薄部280が形
成されているので、突起部101に伝達された加速度G
は、肉薄部280の弾性変位により吸収されて、ケース
100Aへの振動伝達が低減される。
【0044】従って、ケース100Aの共振発生が少な
くなり、堆積したトナーTの落下方向が安定してケース
100A外への漏れをさらに低減できるとともに、不規
則な振動による飛散トナーも低減できる。仮に、器壁2
20に上向きの加速度が与えられも肉薄部280によっ
てケース100Aへの振動が抑えられるので、ケース1
00Aの上方に付着したトナーのケース100A内への
過度な落下を防止でき、現像剤20のムラによる斑画像
や飛散トナーを低減できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、現像装置に設けた加振
機構により器壁に付着したトナーに現像装置の内側に落
ちるよう加速度が与えられるので、器壁に付着したトナ
ーを安定して除去できる。
【0046】また、トナーを除くべき器壁を、現像装置
の他の壁よりもヤング率を大きく設定することで、器壁
以外に加振機構からの加速度による振動が伝わりにくく
なり、トナーに効率的に加速度を与えられる。よって、
加振に必要なエネルギーが少量で済み、加振機構の小型
化を図ることができる。
【0047】トナーを除くべき器壁と実質的に一体とな
る部位に一方向の加速度を与えることで、この加速度に
よる振動がトナーを除くべき器壁に主に伝達され、現像
装置の他の部分に対する振動が少なくなり、器壁に付着
したトナーの落下方向が安定し、トナー漏れによる不具
合を解消できる。
【0048】潜像が形成される潜像担持体の移動方向に
対して下流側となる現像装置の壁部をトナーを除くべき
器壁とすることで、現像担持体の近傍の壁に堆積したト
ナーが加振機構による振動で現像装置内部に落とされ、
堆積したトナーによる汚れ画像やトナーの漏れによる装
置外の汚れを低減できる。
【0049】また、この一方向への加速度を略水平に与
えることで、堆積したトナーに対する上下方向への振動
が少なくなって堆積したトナーの飛散を少なくできる。
【0050】本発明によれば、現像装置に緩衝部を介し
てトナーを除くべき器壁を設けることで、加振機構によ
る一方向への加速度による振動が緩衝部で緩衝され、現
像装置に対する振動がさらに少なくなり、堆積トナーに
よる汚れ画像やトナーの漏れによる装置外の汚れをより
低減できる。
【0051】加えて、加速度による振動を水平ないし上
向き方向に与えてた場合でも、緩衝部によってその加速
度による振動は緩衝されるので、現像装置の上面に付着
したトナーの装置内への多量の落下を抑えられ、現像装
置内へのトナーの落下ラムを原因とする斑画像を低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す現像装置の側面図であ
る。
【図2】図1に示す現像装置とそれを装備する画像形成
装置の概略構成図である。
【図3】現像担持体近傍の構成を示す拡大斜視図であ
る。
【図4】器壁に堆積するトナーの除去状態を示す拡大図
である。
【図5】図1の現像装置における加振機構の変形例を示
す概略構成図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す現像装置の構成図で
ある。
【図7】図6の現像装置における加振機構の変形例を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1,100 現像装置 1A,100A 他の壁 2 潜像担持体 3,30 加振機構 12 現像担持体 22,22’,220 器壁 26,28,280 緩衝部 T トナー G 加速度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像が形成される潜像担持体に対向配置さ
    れた現像担持体を介して上記潜像にトナーを付着させて
    顕像化する現像装置において、 上記トナーに対して一方向の加速度を与える加振機構を
    有することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】上記一方向の加速度を、上記現像装置の器
    壁に付着したトナーを同装置の内側へ落とす方向に与え
    て上記器壁からトナーを除くことを特徴とする請求項1
    記載の現像装置。
  3. 【請求項3】上記トナーを取り除くべき器壁が、上記現
    像装置の他の壁よりもヤング率を大きく設定されたこと
    を特徴とする請求項2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】上記一方向の加速度は、上記トナーを取り
    除くべき器壁と実質的に一体となる部位に与えられるこ
    とを特徴とする請求項3記載の現像装置。
  5. 【請求項5】上記トナーを取り除くべき器壁が、上記潜
    像担持体の移動方向に対して下流側となる上記現像装置
    の壁部であることを特徴とする請求項2記載の現像装
    置。
  6. 【請求項6】上記加速度が略水平に与えられることを特
    徴とする請求項2記載の現像装置。
  7. 【請求項7】上記トナーを除くべき器壁を上記現像装置
    に緩衝部を介して設けたことを特徴とする請求項2記載
    の現像装置。
  8. 【請求項8】上記加速度が水平ないし上向き方向に与え
    られることを特徴とする請求項7記載の現像装置。
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