JP2013238632A - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成によって、現像容器内の浮遊トナーのダクト長手方向の吸引量の差異の軽減をして、現像容器外へのトナーの漏出、及びダクト内におけるトナー詰まりの発生を防止する現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置12は、トナーを収容する現像容器20の開口部20bから外周面の一部が露出することで感光体10に対向配置され、感光体10との対向面が回転しながら感光体10にトナーを供給する現像ローラー31と、該現像ローラー31の外周面と対向する位置にて現像容器20の長手方向に延びて形成される空気流出口44と、該空気流出口44に連通し長手方向の上流側から下流側に向けて空気が吸引される第1ダクト43と、を備える。空気流出口44の上流側端部44aは、浮遊トナー密度の最大となる空間Sに接近し、下流側端部44bは、該空間Sから離間するように長手方向に配設される。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に像担持体にトナーを供給する際にトナー飛散を解消する現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、原稿画像から読み取られた画像情報、或いはコンピューター等の外部機器から伝送等された画像情報に基づく光を、感光層が形成された像担持体の周面に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像装置からトナーを供給してトナー像を形成させた後、トナー像を用紙に転写する。転写処理後の用紙は、トナー像の定着処理が施されたのち外部へ排出される。
近年、画像形成装置において高速処理化やカラー印刷化に伴い装置構成が複雑になるとともに、高速処理化に対応するべく現像装置内でのトナー撹拌部材の高速回転が余儀なくされ、これにより現像装置の内圧が大気圧より高い正圧になり易くなっている。現像装置内が正圧になると、現像装置内から像担持体へトナーが供給されるに際し、トナーの一部が浮遊トナーとなって像担持体に対向する現像装置のトナー供給口から漏出し、飛散トナーとなって画像形成装置の内部を汚染するおそれがある。
そこで、従来からトナー飛散を解消する関連技術が知られている。例えば特許文献1に記載の現像装置は、現像ローラーと、現像ローラーの外周面の一部を覆う現像容器等の被覆部材との間隔内の空気を吸引ファンによって吸引することによって、現像工程が高速化してもトナーの浮遊を抑えている。
また、特許文献2に記載の現像装置は、現像ローラーの下方に対向する現像容器の壁部に設けられた空気流入孔からの空気流の流れ込み、また現像ローラー及び磁気ローラーの回転により正圧になった現像容器内の空気は、空気流出口を介して集塵ボックス内へ導入され、空気流にともなって現像容器内の浮遊トナーを集塵ボックス内に回収している。
また、特許文献3に記載の現像装置は、現像ローラーの下方に対向する現像容器の貫通孔から、現像容器の上端部に長手方向に延びて設けられた空気流出口を介してダクトに向かう空気流の経路が形成され、ダクトの長手方向の一端から吸引ファンによって、空気を吸引することで、現像ローラーと磁気ローラーと現像容器内面とで囲まれた空間に発生する浮遊トナーを回収している。
また、特許文献4に記載の現像装置は、現像容器の長手方向にダクトを設けて、ダクトの一端に吸気手段を設ける一方、ダクトの他端に送気手段を設けることで、現像容器内の浮遊トナーを吸収している。
特開2002−278268号公報(段落[0039]、第1図) 特開2010−276954号公報(段落[0057]、[0058]、第3図) 特開2011−197290号公報(段落[0053]〜[0055]、第2図) 特開平3−127087号公報(特許請求の範囲、第1図)
しかしながら、特許文献1記載の現像装置では、吸引ファンによる吸引力は現像ローラーの長手方向にムラが発生し、吸引ファンの吸引力の小さい領域では浮遊トナーが残存するおそれがあった。
また特許文献2記載の現像装置では、画像形成装置が高速化し、現像容器内のトナー浮遊量が大きい場合には、現像ローラー及び磁気ローラーの回転によって生じた空気流に浮遊トナーを十分に乗せることが困難となり、集塵ボックス内に浮遊トナーを十分に回収することが困難であった。
また特許文献3記載の現像装置では、ダクトの長手方向の位置によって吸引ファンによる吸引力が異なるために、現像容器内の長手方向で浮遊トナーを吸引する量が異なる。この結果、吸引ファンによる吸引力が大きい領域ではトナーの浮遊は解消されるが、吸引ファンによる吸引力が小さい領域では浮遊トナーが残存する。浮遊トナーが一部残存するのを解消するために、吸引ファンの吸引力をさらに大きくすることは可能であるが、この場合、吸引力が大きい領域ではトナーを過剰に吸引することとなり、ダクト内にトナーが堆積し詰まるおそれがあり、また余計に新たなトナーを補給することが必要になり不経済であった。
また特許文献4記載の現像装置では、現像容器の長手方向に略均一に浮遊トナーを吸引することができるが、吸気手段の他に送気手段を設けているのでコスト高となり、さらに送気手段を設けるスペースが必要となり装置が大型化するという不都合があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成によって現像容器内の浮遊トナーのダクト長手方向の吸引量の差異を軽減して、現像容器外へのトナーの漏出、及びダクト内におけるトナー詰まりの発生を防止する現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の発明は、トナーを収容する現像容器と、該現像容器の開口部から外周面の一部が露出することで像担持体に対向配置され、前記像担持体との対向面が回転しながら前記像担持体にトナーを供給する現像ローラーと、該現像ローラーの外周面と対向する位置にて前記現像容器の長手方向に延びて形成される空気流出口と、該空気流出口に連通し前記現像容器の長手方向に沿って配置されるダクトと、を備え、前記ダクト内の空気が長手方向に吸引される現像装置において、前記空気流出口は、前記ダクト内の吸引方向に対して上流側が前記現像容器内のトナー浮遊空間のうち浮遊トナー密度の最大となる空間に接近し、前記ダクト内の吸引方向に対して下流側が前記浮遊トナー密度の最大となる空間から離間するように長手方向に配設されることを特徴としている。
また、第2の発明は、上記の現像装置において、前記空気流出口は、前記ダクトの長手方向に傾斜して延びる開口にて形成されることを特徴としている。
また、第3の発明は、上記の現像装置において、前記空気流出口は、前記ダクトの長手方向に平行に延びる複数の開口からなり、前記上流側から前記下流側に向けて、前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近する位置から離間する位置に複数の前記開口を階段状に並べて配置したことを特徴としている。
また、第4の発明は、上記の現像装置において、前記ダクト内には空気流を整流する整流部が設けられ、前記整流部によって区切られる領域において、前記空気流出口の前記上流側は前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近する一方、前記空気流出口の前記下流側は前記浮遊トナー密度の最大となる空間から離間するように長手方向に配設されることを特徴としている。
また、第5の発明は、上記の現像装置において、前記整流部によって区切られる領域において、前記空気流出口は、長手方向に傾斜して延びる開口にて形成されることを特徴としている。
また、第6の発明は、上記の現像装置において、前記整流部によって区切られる領域において、前記空気流出口は、長手方向に平行に延びる複数の開口からなり、前記上流側から前記下流側に向けて、前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近する位置から離間する位置に複数の前記開口を階段状に並べて配置したことを特徴としている。
また、第7の発明は、上記の現像装置において、前記ダクト内の吸引方向に対し前記空気流出口の下流側に端部空気流出口が形成され、前記端部空気流出口の上流側端部は前記浮遊トナー密度の最大となる空間から離間する一方、前記端部空気流出口の下流側端部は前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近するように長手方向に傾斜して配設されることを特徴としている。
また、第8の発明は、上記の現像装置において、前記現像ローラーに対向配置され、前記現像ローラーとの対向部において前記現像ローラーと逆方向に移動するように回転するとともに、表面に担持したトナーと磁性キャリアとを含む現像剤からなる磁気ブラシを用いて前記現像ローラー上にトナー層を形成する磁気ローラーを備え、前記現像ローラーは、前記像担持体との対向面が上方向に移動するように回転し、前記浮遊トナー密度の最大となる空間は、前記現像ローラーが前記磁気ローラーに対向する対向部の近傍であり、前記空気流出口は、前記現像容器の上端部に形成されることを特徴としている。
また、第8の発明は、上記の現像装置において、前記現像ローラーは、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を磁気ブラシとして表面に担持し、前記現像ローラー上に担持された磁気ブラシは、規制部材によって所定量に規制され、所定量に規制された磁気ブラシ中のトナーは、前記現像ローラーから前記像担持体に供給され、前記浮遊トナー密度の最大となる空間は、前記現像ローラーの回転方向に対して前記規制部材の上流側の近傍であり、前記空気流出口は、前記現像容器の前記規制部材の近傍の位置に形成されることを特徴としている。
また、第10の発明は、前記構成の現像装置を備えた画像形成装置である。
第1の発明によれば、上流側の空気流出口は、ダクト内の吸引力が比較的小さいが、浮遊トナー密度の最大となる空間に接近して配置され、一方、下流側の空気流出口は、ダクト内の吸引力が比較的大きいが、浮遊トナー密度の最大となる空間から離間して配置されることになる。この配置によって、浮遊トナー密度の最大となる空間に対する上流側及び下流側の空気流出口の各吸引力は略同等となる。このために、上記の空気流出口を介して浮遊トナー密度の最大となる空間におけるトナーをダクト内に吸引することで、ダクト内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このように上流側及び下流側の空気流出口を長手方向に異なる位置に配置するという簡単な構成により、浮遊トナー密度の最大となる空間のトナーがダクト内に回収され、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによるダクト内でのトナー詰まりを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る現像措置を備える画像形成装置を示す概略構成図 第1実施形態に係る現像装置を示す側面断面図 第1実施形態に係る現像装置から集塵部までの流通経路を示す斜視図 第1実施形態に係るダクトを示す斜視図 第1実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第2実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第3実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第4実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第5実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第6実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第7実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第8実施形態に係る空気流出口を示す平面図 第9実施形態に係る現像装置を概略的に示す側面断面図
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置の概略構成を示す断面図であり、右側を画像形成装置の前方側として図示している。画像形成装置100の下部には、積載された用紙を収容する給紙カセット1が配置されている。この給紙カセット1の後方には、上方へ延びて装置本体の上面に形成された排紙部2に至る用紙搬送路3が形成されている。この用紙搬送路3に沿って上流側から順に、ピックアップローラー4、レジストローラー対5、画像形成部6、定着部7及び排出ローラー対8が配置されている。
給紙カセット1には、給紙カセット1に対して回動可能に支持された用紙積載板9が設けられている。用紙積載板9上に積載された用紙がピックアップローラー4によって用紙搬送路3に向けて送出される。用紙搬送路3に送出された用紙は、レジストローラー対5へと搬送され、レジストローラー対5によってタイミングを調整されて画像形成部6へと供給される。
画像形成部6は、電子写真プロセスによって用紙に所定のトナー像を形成するものであり、図1において時計回りに回転可能に軸支された像担持体である感光体10と、この感光体10の周囲に配置される帯電装置11、現像装置12、クリーニング装置13、用紙搬送路3を挟んで感光体10に対向するように配置される転写ローラー14及び感光体10の前方に配置される光走査装置15から構成されており、現像装置12の上方には、現像装置12へトナーを補給するトナーコンテナ16が配置されている。
帯電装置11には、図示しない電源が接続された導電性ゴムローラー11aが備えられており、この導電性ゴムローラー11aが感光体10に当接するよう配置されている。そして、感光体10が回転すると、導電性ゴムローラー11aが感光体10の表面に接触して従動回転し、この時、導電性ゴムローラー11aに所定の電圧を印加することにより、感光体10の表面が一様に帯電させられることになる。
次いで、光走査装置15から射出されるビーム光により、入力された画像データに基づく静電潜像が感光体10上に形成され、現像装置12により静電潜像にトナーが付着して感光体10の表面にトナー像が形成される。そして、レジストローラー対5から感光体10と転写ローラー14とのニップ部(転写位置)に用紙が所定のタイミングで供給され、転写ローラー14により用紙上に感光体10の表面のトナー像が転写される。
トナー像が転写された用紙は、感光体10から分離されて定着部7に向けて搬送される。この定着部7は、画像形成部6の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成部6においてトナー像が転写された用紙は、定着部7に備えられた加熱ローラー7a、及びこの加熱ローラー7aに圧接される加圧ローラー7bによって加熱、加圧され、用紙に転写されたトナー像が定着される。
画像形成された用紙は、排出ローラー対8によって排紙部2に排出される。一方、転写後に感光体10の表面に残留しているトナーはクリーニング装置13により除去され、感光体10は帯電装置11によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
図2、図3は、上記画像形成装置100に搭載される現像装置12と、トナーを回収する集塵部、及び現像装置から集塵部までの流通経路の構成を示す。図2は現像装置の側面断面図であり、図3は現像装置から集塵部までの流通経路を示す斜視図である。
図2に示すように、現像装置12は、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって撹拌搬送室21、供給搬送室22に区画されている。撹拌搬送室21及び供給搬送室22には、トナーコンテナ16(図1参照)から供給されるトナーを磁性キャリアと混合して撹拌し、帯電させるための撹拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bがそれぞれ回転可能に配設されている。
そして、撹拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって現像剤が撹拌されつつ軸方向(図2の紙面と垂直な方向)に搬送され、仕切壁20aの両端部に形成された不図示の現像剤通過路を介して撹拌搬送室21、供給搬送室22間を循環する。即ち、撹拌搬送室21、供給搬送室22、現像剤通過路によって現像容器20内に現像剤の循環経路が形成されている。
現像容器20は図2の右斜め上方に延在しており、現像容器20内において供給搬送スクリュー25bの上方には磁気ローラー30が配置され、磁気ローラー30の右斜め上方には現像ローラー31が対向配置されている。そして、現像ローラー31の外周面の一部が現像容器20の開口部20bから露出し、感光体10(図1参照)に対向している。磁気ローラー30、現像ローラー31は、それぞれ図2において反時計回り方向に回転する。
磁気ローラー30は、図2において反時計回り方向に回転する非磁性の回転スリーブと、回転スリーブに内包される複数の磁極を有する固定マグネット体で構成されている。
現像ローラー31は、図2において反時計回り方向に回転する円筒状の現像スリーブと、現像スリーブ内に固定された現像ローラー側磁極で構成されており、磁気ローラー30と現像ローラー31とはその対向位置において所定のギャップをもって対向している。現像ローラー側磁極は、磁気ローラー30の固定マグネット体の対向する磁極と異極性である。
また、現像容器20には穂切りブレード35が磁気ローラー30の長手方向(図2の紙面と垂直方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード35は、磁気ローラー30の回転方向(図2の反時計回り方向)に対し、現像ローラー31と磁気ローラー30との対向部Rよりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード35の先端部と磁気ローラー30表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラー31には、直流電圧及び交流電圧が印加され、磁気ローラー30には、直流電圧及び交流電圧が印加されている。これらの直流電圧及び交流電圧は、現像バイアス電源からバイアス制御回路(いずれも図示せず)を経由して現像ローラー31及び磁気ローラー30の各スリーブに印加される。
前述のように、撹拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって、現像剤が撹拌されつつ現像容器20内の撹拌搬送室21及び供給搬送室22を循環してトナーが帯電し、供給搬送スクリュー25bによって現像剤が磁気ローラー30に搬送される。そして、磁気ローラー30上に現像剤から磁気ブラシ(図示せず)を形成し、磁気ローラー30上の磁気ブラシは穂切りブレード35によって層厚規制された後、磁気ローラー30と現像ローラー31との対向部Rに搬送され、磁気ローラー30に印加されるバイアスと現像ローラー31に印加されるバイアスとの電位差、及び磁界によって現像ローラー31上にトナー薄層を形成する。
磁気ブラシによって現像ローラー31上に形成されたトナー薄層は、現像ローラー31の回転によって感光体10と現像ローラー31との対向部分(現像領域D)に搬送される。現像ローラー31には所定のバイアスが印加されているため、感光体10との間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体10上の静電潜像が現像される。
現像に用いられずに残ったトナーは、現像ローラー31の回転により再度現像ローラー31と磁気ローラー30との対向部Rに搬送され、磁気ローラー30上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは磁気ローラー30の固定マグネット体の同極部分で磁気ローラー30から引き剥がされた後、供給搬送室22内に落下する。また、対向部Rでは、現像に用いられなかったトナーが磁気ローラー30上の磁気ブラシによって現像ローラー31から引き剥がされるため、引き剥がされたトナーのうち磁気ローラー30上に回収されなかったトナーが対向部Rの近傍に浮遊する。現像容器20内ではトナーが浮遊しているが、この対向部Rの近傍の空間S、具体的には、現像ローラー31の回転方向に対し、現像ローラー31と磁気ローラー30との対向部Rよりも上流側の現像ローラー31の外周面と、磁気ローラー30の回転方向に対し、対向部Rよりも下流側の磁気ローラー30の外周面、及び現像容器20の内壁面とで囲まれた空間において、浮遊トナー密度が最大となる。
また、現像容器20内では、この浮遊トナー密度の最大となる空間Sにおいて内圧が高くなっており、この空間Sに浮遊するトナーが、その内圧によって、現像ローラー31の外周面と現像容器20の内壁面との間を通過して現像容器20の開口部20bから漏出するおそれがある。
そこで、本実施形態では、浮遊トナー密度の最大となる空間Sの上方に位置する現像容器20の上端部20dに、ダクトである第1ダクト43と現像容器20の内部とを連通する空気流出口44を設けて、空気流出口44を介して現像容器20の開口部20bから漏出するおそれがあるトナーを第1ダクト43内に吸引するようにしている。
空気流出口44は、現像ローラー31との対向面に配置される開口であり、現像容器20の長手方向に沿って、第1ダクト43内の吸引方向に対して上流側に配設される上流側端部44aから、第1ダクト43内の吸引方向に対して下流側に配設される下流側端部44bへ傾斜して形成されている。
第1ダクト43は、現像容器20の上方に配設され、現像容器20の上端部20dと、第1ダクト43に取り付けられるダクトカバー43aとによって形成されている。
図3に示すように、第1ダクト43は現像容器20の上方で長手方向に、つまり、画像形成装置100の装置本体の前方から後方(図3の左側から右側)に延びて配設され、第2ダクト47に接続される。第2ダクト47は、第1ダクト43に対して直角方向に屈曲し装置本体の後方に沿って延びて配設され集塵部50に接続される。集塵部50には、図示しないファンが配設されおり、ファンによって第1及び第2ダクト43、47内の空気が吸引されることで、現像装置12内の空気は空気流出口44(図2参照)から第1ダクト43に吸引され、さらに、第2ダクト47内の流通経路を通過し集塵部50まで吸引される。そして吸引された空気は集塵部50から画像形成装置100の外部に排出され、吸引されたトナーは集塵部50に捕集される。
図4、図5に第1ダクト43及び空気流出口44の詳しい構成を示す。図4は第1ダクト43の斜視図であり、図5は、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。
図4に示すように、第1ダクト43は、現像容器20の上端部20dとダクトカバー43aとによって長手方向に延びる空間を形成し、集塵部50(図3参照)のファンによってダクト長手方向の空間を空気及びトナーを吸引方向Cに通過させる。
図5に示すように、空気流出口44は、第1ダクト43の長手方向の一方端から他方端まで延びる1本のスリット状の開口であり、吸引方向C(第1ダクト43の長手方向)に対して傾斜して形成される。空気流出口44は、吸引方向Cの上流側(図5の左側)を図5の上側にして、吸引方向Cの下流側(図5の右側)を図5の下側にして直線状に傾斜して形成される。即ち、空気流出口44の上流側端部44aは、現像ローラー31と磁気ローラー30(図2参照)の対向部Rに隣接する浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)に接近して配置され、空気流出口44の下流側端部44bは該空間Sから離間して配置される。
この構成によって、上流側端部44aは、第1ダクト43内では吸引力が比較的小さいが、浮遊トナー密度の最大となる空間Sに接近して配置され、一方、下流側端部44bは、第1ダクト43内では吸引力が比較的大きいが、該空間Sから離間して配置される。そして、その間の空気流出口44は、上流側端部44aから下流側端部44bに向かって該空間Sから徐々に離間して配置される。この配置によって、該空間Sに対する空気流出口44の吸引力は長手方向に略同等となる。このために、この空気流出口44を介して該空間Sのトナーを第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このように上流側及び下流側の空気流出口44を長手方向に異なる位置に配置するという簡単な構成により、該空間Sにおけるトナーが現像容器20の長手方向において略均等に第1ダクト43内に回収され、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る空気流出口44を示し、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。第2実施形態は、複数の空気流出口44を吸引方向Cの上流側から下流側に並べて配置したものであり、第1実施形態と異なる、空気流出口44について主に説明し、以降第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
空気流出口44は、吸引方向C(第1ダクト43の長手方向)に平行に延びる複数のスリット状の開口にて形成される。複数の空気流出口44は、第1ダクト43の長手方向の一方端から他方端まで並べて配置される。吸引方向Cの上流側(図6の左側)に配設される空気流出口44は、浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)に接近して配置される。一方、吸引方向Cの下流側(図6の右側)に配設される空気流出口44は、該空間S(図2参照)から離間して配置される。上流側の空気流出口44と下流側の空気流出口44との間には、複数の空気流出口44が吸引方向Cの上流側から下流側に設けて、該空間S(図2参照)に接近する位置(図6の左側)から離間する位置(図6の右側)に亘って、該空間Sからの距離が変化するように階段状に並べて配置される。
この構成によって、吸引方向Cの上流側に配置される空気流出口44は、第1ダクト43内では吸引力が比較的小さいが、該空間Sに接近し、一方、吸引方向Cの下流側に配置される空気流出口44は、第1ダクト43内では吸引力が比較的大きいが、該空間Sから離間している。そして、その間の複数の空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に向けて該空間Sから徐々に離間して配置される。この配置によって、該空間Sに対する空気流出口44の吸引力は長手方向に略同等となる。このために、この空気流出口44を介して該空間Sのトナーを第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このように上流側及び下流側の空気流出口44を長手方向に異なる位置に配置するという簡単な構成により、該空間Sにおけるトナーが現像容器20の長手方向において略均等に第1ダクト43内に回収され、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
また、空気流出口44を複数個配設する構成であると、空気流出口44がダクト長手方向に断続的に延びていることになり、現像容器20の壁面の厚みを小さく構成しても、第1ダクト43内に作用する吸引力による現像容器20の壁面の振動が抑制され、その振動による騒音等が発生し難くなる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る空気流出口44を示し、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。第3実施形態は、吸引方向Cの上流側から下流側(図7の左側から右側)に延びる空気流出口44を配置したものであり、第1実施形態とは空気流出口44の開口の形状が異なる。
空気流出口44は、第1ダクト43の長手方向の一方端及び他方端では、夫々傾斜した第1開口44E、第2開口44Fで形成され、長手方向の中央部では、吸引方向Cに平行に延びる第3開口44Gで形成される。
一方端側の第1開口44Eは、吸引方向Cの上流側から下流側に向かって浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)から徐々に離間するように直線状に傾斜して設けられる。中央部の第3開口44Gが第1開口44Eの下流側端部44b1に繋がり、さらに第2開口44Fの上流側端部44a1に繋がっている。従って、第2開口44Fは、第1開口44Eよりも該空間S(図2参照)から離間して配置される。そして第2開口44Fは、吸引方向Cの上流側から下流側に向かって該空間S(図2参照)から徐々に離間するように直線状に傾斜している。
この構成によって、第1開口44Eは、第1ダクト43内では吸引力が比較的小さいが、該空間Sに接近して配置され、一方、第2開口44Fは、第1ダクト43内では吸引力が比較的大きいが、該空間Sから離間して配置される。この配置によって、該空間Sに対する第1開口44E、第2開口44Fの吸引力は略同等となる。その結果、第1開口44E、第2開口44Fを介して該空間Sのトナーを第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではトナー吸引量の差異は軽減される。このように空気流出口44の上流側及び下流側を構成する第1開口44E、第2開口44Fを長手方向に異なる位置に配置するという簡単な構成により、該空間Sにおけるトナーが略均等に第1ダクト43内に回収され、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る空気流出口44を示し、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。第4実施形態は、吸引方向Cの上流側から下流側に延びる1本のスリットから成る空気流出口44を配置したものであり、第1実施形態とは空気流出口44の開口の形状が異なる。
空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に向かって浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)から徐々に離間するように、該空間S側(図8の上側)を凸状とする曲線状に傾斜して設けられる。第1ダクト43内の吸引力が吸引方向Cの上流側と下流側において異なり、その下流側が、上流側に対して2次曲線的に吸引力が増加する場合には、空気流出口44が該空間S側を凸状とする、例えば放物線からなる曲線状に傾斜することで、該空間Sに対する空気流出口44の吸引力は長手方向に略同等となる。その結果、該空間Sのトナーが空気流出口44を介して第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このようにスリットの空気流出口44を湾曲させて、空気流出口44の上流側及び下流側と該空間Sとの距離が長手方向に異なるようにするという簡単な構成により、該空間Sにおけるトナーが現像容器20の長手方向において略均等に第1ダクト43内に回収され、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
一方、第1ダクト43内において、吸引方向Cの上流側がその下流側に対して2次曲線的に吸引力が減少する場合には、図示しないが、空気流出口44が該空間S側を凹状とする、例えば放物線からなる曲線状に傾斜することで、該空間Sに対する空気流出口44の吸引力は長手方向に略同等となり、第1ダクト43内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態に係る空気流出口44を示し、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。第5実施形態は、整流部45を設けた第1ダクト43内に空気流出口44を配置したものである。
整流部45は、第1ダクト43内で空気を吸引する際に、第1ダクト43内で円滑に空気を流通させるため、或いは消音作用を向上させるために、第1ダクト43内に板状に立設し配置される。本実施形態では、整流部45は第1ダクト43内の長手方向に複数個(図9では4つ)設けられ、各整流部45によって区切られる領域に、夫々空気流出口44が配設される。
各空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に向かって浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)から徐々に離間するように直線状に傾斜して設けられる。
この構成によって、整流部45によって区切られる各領域において、第1ダクト43内では吸引方向Cの上流側から下流側に向けて吸引力が徐々に大きくなるが、空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に向けて、該空間S(図2参照)から徐々に離間するため、該空間Sに対する空気流出口44の吸引力は長手方向に略同等となる。その結果、整流部45によって区切られる領域において、この空気流出口44を介して該空間Sのトナーを第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このように該空間Sにおけるトナーを現像容器20の長手方向において略均等に第1ダクト43内に回収することで、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
(第6実施形態)
図10は、本発明の第6実施形態に係る空気流出口44を示し、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。第6実施形態は、整流部45を設けた第1ダクト43内に空気流出口44を配置した変形例である。
整流部45は第1ダクト43内の長手方向に複数個(図10では2つ)設けられ、各整流部45によって区切られる領域に、夫々空気流出口44が配設される。
第1ダクト43内の長手方向の一方端側では、空気流出口44Hは、吸引方向Cの上流側から下流側に向かって浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)から徐々に離間するように直線状に傾斜して設けられる。空気流出口44Hは、ダクト長手方向に比較的に長く形成されるために、その途中において残肉部44dを設けて、その開口を長手方向に断続的に延びる構成としている。この構成によって、第1ダクト43内に作用する吸引力による現像容器20の壁面の振動が抑制され、その振動による騒音等が発生し難くなる。
第1ダクト43内の長手方向の他方端側では、各整流部45に対応して空気流出口44I、44Jが配設される。空気流出口44I、44Jは、夫々吸引方向Cの上流側から下流側に向かって該空間S(図2参照)から徐々に離間するように直線状に傾斜して設けられる。整流部45を配置することで、各整流部45によって区切られる領域において第1ダクト43内の吸引力が異なる場合には、空気流出口44I、44Jの各上流側端部44aの位置を該空間S(図2参照)に対して異ならせる。例えば、空気流出口44Iを空気流出口44Jよりも該空間S(図2参照)に接近するように配置することによって、該空間Sに対する空気流出口44I、44Jの吸引力は略同等となる。その結果、空気流出口44I、44Jを介して該空間Sのトナーを第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではトナー吸引量の差異は軽減される。このように該空間Sにおけるトナーを現像容器20の長手方向において略均等に第1ダクト43内に回収することで、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
(第7実施形態)
図11は、本発明の第7実施形態に係る空気流出口44を示し、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。第7実施形態は、整流部45を設けた第1ダクト43内に空気流出口44を配置した別の変形例である。
整流部45は第1ダクト43内の長手方向に複数個(図11では2つ)設けられ、各整流部45によって区切られる領域に、夫々空気流出口44が配設される。
整流部45によって区切られる領域において、空気流出口44は吸引方向Cに平行に延びる複数のスリット状の開口にて形成される。複数の空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に並べて配置される。上流側の空気流出口44は浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)に接近して配置され、一方、下流側の空気流出口44は該空間Sから離間して配置される。
この構成によって、整流部45によって区切られる各領域において、吸引方向Cの上流側から下流側に向けて吸引力が徐々に大きくなるが、複数の空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に向けて、該空間S(図2参照)から徐々に離間するため、該空間Sに対する空気流出口44の吸引力は長手方向に略同等となる。その結果、整流部45によって区切られる領域において、この空気流出口44を介して該空間Sのトナーを第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このように該空間Sにおけるトナーを現像容器20の長手方向において略均等に第1ダクト43内に回収することで、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
(第8実施形態)
図12は、本発明の第8実施形態に係る空気流出口44を示し、ダクトカバー43aを取り外した状態で、第1ダクト43内を図4の上側から見た平面図である。第8実施形態は、空気流出口44とともに端部空気流出口46を配置し、現像ローラー31の長手方向の端部側で浮遊トナーが多くなる場合に適するものである。
空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に向かって浮遊トナー密度の最大となる空間S(図2参照)から徐々に離間するように直線状に傾斜して設けられる。尚、空気流出口44は、吸引方向Cに平行に延びる複数の開口にて形成され、吸引方向Cの上流側から下流側に並べて配置され、上流側の空気流出口44は該空間Sに接近して配置され、一方、下流側の空気流出口44は該空間Sから離間して配置される構成であってもよい。
端部空気流出口46は、吸引方向Cに対して空気流出口44の下流側に配設される。端部空気流出口46の上流側端部46aは吸引方向Cの上流側に配設され、下流側端部46bは吸引方向Cの下流側に配設される。端部空気流出部46は、上流側端部46aから下流側端部46bに向かって該空間S(図2参照)に徐々に接近するように直線状に傾斜して設けられる。
この構成によって、吸引方向Cの上流側から下流側に向けて吸引力が徐々に大きくなるが、空気流出口44は、吸引方向Cの上流側から下流側に向けて、該空間S(図2参照)から徐々に離間するため、該空間Sに対する空気流出口44の吸引力は長手方向に略同等となる。その結果、この空気流出口44を介して該空間Sのトナーを第1ダクト43内に吸引することで、第1ダクト43内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このように該空間Sにおけるトナーを略均等に第1ダクト43内に回収することで、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器20外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト43または第2ダクト47内でのトナー詰まりを防止することができる。
また、端部空気流出口46を上記のように構成することで、下流側端部46bは、第1ダクト43内では吸引力が比較的大きく、且つ該空間Sに接近することになり、現像ローラー31の長手方向の端部側の浮遊トナーを多く吸引することができる。尚、空気流出口44の上流側端部44aを該空間S側に凹状の曲線状に傾斜させることで、空気流出口44の上流側端部44aが該空間Sに一層接近し、現像ローラー31の長手方向の両端部側の浮遊トナーを多く吸引することができる。
尚、上記第1〜第8実施形態では、空気流出口44を現像容器20の上端部20d(図2参照)に配設する構成を示したが、本発明はこれに限らず、空気流出口44は、図2に示す現像ローラー31の回転方向に対して、浮遊トナー密度の最大となる空間Sの上流側であって図2の左側に設けてもよい。また、第1ダクト43内に吸引力に応じて、空気流出口44の上流側端部44aを該空間Sの近傍に配置する一方、空気流出口44の下流側端部44bを現像容器20の上側に配置して、空気流出口44が該空間Sから現像容器20の上側まで比較的に長く延びるように構成してもよい。
(第9実施形態)
図13は、本発明の第9実施形態に係る現像装置を概略的に示す側面断面図である。第9実施形態は、現像ローラー上に磁気ブラシを担持し、磁気ブラシ中のトナーを感光体10に供給する現像装置である。
現像装置12は、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を収容する現像容器62と、この現像剤を撹拌、搬送する第1撹拌部材63及び第2撹拌部材64と、現像ローラー67と、規制部材68と、を備える。
現像容器62は、現像装置12の外郭を構成し、その下部から突出する仕切り部62bによって第1搬送路62c及び第2搬送路62dに区分され、第1搬送路62c及び第2搬送路62dには現像剤が収容される。また、現像容器62は、第1及び第2撹拌部材63、64と現像ローラー67を回転可能に保持し、規制部材68を一体に保持している。
第1撹拌部材63は第1搬送路62c内に設けられ、第1撹拌部材64は第2搬送路62d内に設けられる。第1及び第2撹拌部材63、64は現像剤を撹拌して現像剤中のトナーを所定のレベルに帯電させ、これによりトナーは磁性キャリアに保持される。第1撹拌部材63の回転によって第1搬送路62c内を現像剤が撹拌されながら搬送され、仕切り部62bの長手方向(図13の紙面の表裏方向)の両端部側に設けた連通部(図略)から第2搬送路62dに搬送される。そして、第2撹拌部材64の回転によって第2搬送路62d内を現像剤が撹拌されながら搬送され、第2撹拌部材64から現像ローラー67に供給される。
現像ローラー67は、固定磁石体65と現像スリーブ66とを備える。現像スリーブ66は、円筒状の非磁性材からなり、第2撹拌部材64に隣接する位置で現像容器62に回転可能に支持される。固定磁石体65は、現像スリーブ66内に固設される永久磁石からなり、現像スリーブ66に向けて磁界を発生する。また、現像ローラー67は、感光体10に一定の間隔を隔てて対向している。この対向する領域は、現像スリーブ66上に担持されている現像剤を感光体10に向けて供給するための現像領域Dとなっている。さらに、現像スリーブ66には、トナーを感光体10に供給するために、直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアス69が印加される。
規制部材68は、現像スリーブ66表面に担持される現像剤を所定の層厚に規制するものであり、ブレード状をなし現像スリーブ66の略上方で現像スリーブ66表面との間に所定間隔を隔てて、現像容器62に取り付けられる。
現像スリーブ66内の固定磁石体65の磁力により、第2撹拌部材64から供給された現像剤が現像スリーブ66表面に磁気ブラシとして担持される。担持された磁気ブラシは、規制部材68により所定の層厚に規制され、現像スリーブ66の矢印方向の回転により、現像流域Dに向けて搬送される。現像スリーブ66に現像バイアス69が印加されることにより、現像領域Dにおいて現像スリーブ66と感光体10との間に電位差が発生し、現像スリーブ66上の磁気ブラシからトナーのみが感光体10に供給され、感光体10上の静電潜像はトナー像に現像される。
ここで、規制部材68が、磁気ブラシの層厚を規制して現像ローラー67の表面に均一な磁気ブラシの層を形成する際、磁気ブラシ中のトナーが粉煙状に舞い上がり、現像容器62内でトナーが浮遊するが、現像ローラー67(現像スリーブ66)の回転方向に対して規制部材68の上流側の近傍で、現像ローラー66の外周面と現像容器62の内壁面で囲まれた空間Sにおいて、浮遊トナー密度が最大となる。
そこで、本実施形態では、浮遊トナー密度の最大となる空間Sの上方に位置する現像容器62の上壁部に、ダクトである第1ダクト73と現像容器62の内部とを連通する空気流出口74を設けて、空気流出口74を介して浮遊トナーを第1ダクト73内に吸引するようにしている。
空気流出口74は、現像ローラー67の外周面に対向して配置される開口であり、現像容器62の長手方向に沿って、第1ダクト73内の吸引方向に対して上流側に配設される上流側端部74aから、第1ダクト73内の吸引方向に対して下流側に配設される下流側端部74bへ傾斜して形成されている。第1ダクト73は第1実施形態に示される第2ダクト47(図3参照)に接続される。そして、第1実施形態と同様に、現像容器62内の空気は空気流出口74から第1ダクト73に吸引され、さらに、第2ダクト47内の流通経路を通過し集塵部50(図3参照)まで吸引される。そして吸引された空気は集塵部50から画像形成装置100の外部に排出され、吸引されたトナーは集塵部50に捕集される。
空気流出口74の上流側端部74aは、浮遊トナー密度の最大となる空間Sに接近して配置され、空気流出口74の下流側端部74bは該空間Sから離間して配置される。
この構成によって、上流側端部74aは、第1ダクト73内では吸引力が比較的小さいが、浮遊トナー密度の最大となる空間Sに接近して配置され、一方、下流側端部74bは、第1ダクト73内では吸引力が比較的大きいが、該空間Sから離間して配置される。そして、その間の空気流出口74は、上流側端部74aから下流側端部74bに向かって該空間Sから徐々に離間して配置される。この配置によって、浮遊トナー密度の最大となる空間Sに対する空気流出口74の吸引力は長手方向に略同等となる。このために、この空気流出口74を介して浮遊トナー密度の最大となる空間Sのトナーを第1ダクト73内に吸引することで、第1ダクト73内ではダクト長手方向におけるトナー吸引量の差異は軽減される。このように上流側及び下流側の空気流出口74を長手方向に異なる位置に配置するという簡単な構成により、浮遊トナー密度の大きい空間Sにおけるトナーが現像容器62の長手方向において略均等に第1ダクト73内に回収され、吸引方向の上流側では吸引不足による現像容器62外へのトナーの漏出を防止することができる。また、吸引方向の下流側ではトナーを過剰に吸引することによる第1ダクト73または第2ダクト47(図3参照)内でのトナー詰まりを防止することができる。
空気流出口74の開口の形状及び配置等は、第2〜第8実施形態と同様の構成を備えることで、各実施形態と同等の効果を奏する。
尚、上記第1〜第9実施形態では、二成分現像方式の現像装置12に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、上記実施形態以外の二成分現像方式の現像装置12に適用してもよく、またキャリアを用いない一成分現像方式の現像装置12に適用してもよい。
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる現像装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができ、特に像担持体にトナーを供給する際にトナー飛散を解消する現像装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
10 感光体(像担持体)
12 現像装置
20、62 現像容器
20b 開口部
20d 上端部
30 磁気ローラー
31、67 現像ローラー
35 穂切りブレード
43、73 第1ダクト(ダクト)
43a ダクトカバー
44、44E〜44J、74 空気流出口
44a、74a 上流側端部(上流側)
44b、74b 下流側端部(下流側)
44d 残肉部
45 整流部
46 端部空気流出口
46a 上流側端部
46b 下流側端部
47 第2ダクト
50 集塵部
68 規制部材
100 画像形成装置
C 吸引方向
R 対向部
S 浮遊トナー密度の最大となる空間

Claims (10)

  1. トナーを収容する現像容器と、
    該現像容器の開口部から外周面の一部が露出することで像担持体に対向配置され、前記像担持体との対向面が回転しながら前記像担持体にトナーを供給する現像ローラーと、
    該現像ローラーの外周面と対向する位置にて前記現像容器の長手方向に延びて形成される空気流出口と、
    該空気流出口に連通し前記現像容器の長手方向に沿って配置されるダクトと、を備え、
    前記ダクト内の空気が長手方向に吸引される現像装置において、
    前記空気流出口は、前記ダクト内の吸引方向に対して上流側が前記現像容器内のトナー浮遊空間のうち浮遊トナー密度の最大となる空間に接近し、前記ダクト内の吸引方向に対して下流側が前記浮遊トナー密度の最大となる空間から離間するように長手方向に配設されることを特徴とする現像装置。
  2. 前記空気流出口は、前記ダクトの長手方向に傾斜して延びる開口にて形成されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記空気流出口は、前記ダクトの長手方向に平行に延びる複数の開口からなり、前記上流側から前記下流側に向けて、前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近する位置から離間する位置に複数の前記開口を階段状に並べて配置したことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記ダクト内には空気流を整流する整流部が設けられ、
    前記整流部によって区切られる領域において、前記空気流出口の前記上流側は前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近する一方、前記空気流出口の前記下流側は前記浮遊トナー密度の最大となる空間から離間するように長手方向に配設されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記整流部によって区切られる領域において、前記空気流出口は、長手方向に傾斜して延びる開口にて形成されることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記整流部によって区切られる領域において、前記空気流出口は、長手方向に平行に延びる複数の開口からなり、前記上流側から前記下流側に向けて、前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近する位置から離間する位置に複数の前記開口を階段状に並べて配置したことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記ダクト内の吸引方向に対し前記空気流出口の下流側に端部空気流出口が形成され、
    前記端部空気流出口の上流側端部は前記浮遊トナー密度の最大となる空間から離間する一方、前記端部空気流出口の下流側端部は前記浮遊トナー密度の最大となる空間に接近するように長手方向に傾斜して配設されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 前記現像ローラーに対向配置され、前記現像ローラーとの対向部において前記現像ローラーと逆方向に移動するように回転するとともに、表面に担持したトナーと磁性キャリアとを含む現像剤からなる磁気ブラシを用いて前記現像ローラー上にトナー層を形成する磁気ローラーを備え、
    前記現像ローラーは、前記像担持体との対向面が上方向に移動するように回転し、
    前記浮遊トナー密度の最大となる空間は、前記現像ローラーが前記磁気ローラーに対向する対向部の近傍であり、
    前記空気流出口は、前記現像容器の上端部に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 前記現像ローラーは、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を磁気ブラシとして表面に担持し、
    前記現像ローラー上に担持された磁気ブラシは、規制部材によって所定量に規制され、
    所定量に規制された磁気ブラシ中のトナーは、前記現像ローラーから前記像担持体に供給され、
    前記浮遊トナー密度の最大となる空間は、前記現像ローラーの回転方向に対して前記規制部材の上流側の近傍であり、
    前記空気流出口は、前記現像容器の前記規制部材の近傍の位置に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。
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JP2017015852A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 富士ゼロックス株式会社 現像装置及び画像形成装置
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