JP2011197290A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像装置からのトナーの漏洩及び現像装置内でのトナーの堆積を効果的に防止可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置3a〜3dの現像容器20において、現像ローラ31と感光体ドラム1a〜1dとの対向領域と、穂切りブレード35と、の間に設けられた壁部20cには、貫通孔20cbが形成されている。現像容器20の上壁部20dには、排気ファン57と接続されたダクト43と連通する空気排出孔20dbが形成されており、現像容器20内の空気は、空気流出孔20dbからダクト43を介して排出ファン57により排出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体および現像装置を備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、原稿画像を読み取ったりコンピュータ等の外部機器から伝送等された画像情報に基づく光を像担持体(感光体ドラム)の周面に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像装置からトナーを供給してトナー像を形成させた後、当該トナー像を用紙に転写する。転写処理後の用紙は、トナー像の定着処理が施されたのち外部へ排出される。
ところで、近年、画像形成装置において、カラー印刷化や高速処理化の進行に伴い装置構成が複雑になると共に、高速処理化に対応するべく現像装置内でのトナー攪拌部材の高速回転が余儀なくされ、これにより現像装置内が大気圧より高い正圧になり易くなっている。現像装置内が正圧になると、現像装置内からのトナーが感光体ドラムへ供給されるに際し、トナーの一部が浮遊トナーとなって感光体ドラムへのトナー供給口から排出され、画像形成装置の装置本体内を汚染するとともに、必要なトナーが静電潜像に供給され難くなる。この結果、感光体ドラムの周面におけるトナーが積層されるべき部分にトナーが供給されない、いわゆるトナー落ち現象が発生する等の不具合が生じ易くなる。
かかる不具合を解消するべく、特許文献1には、トナーの漏洩を防止し得るように改良された現像装置が提案されている。この現像装置は、内部に攪拌ローラと、この攪拌ローラの下流側に配設されトナーを感光体ドラムの周面へ供給する現像ローラとがケーシングに内装されてなる。攪拌部材は、ケーシングの底板より若干上方位置に配設されているとともに、現像ローラは攪拌部材の斜め上方位置に配設されている。
そして、攪拌部材の上方位置には、トナーが現像ローラの周面に向けて流れるようにガイドする仕切り板(特許文献1では流し板)が斜めに設けられている。この仕切り板の存在でケーシング内は上下に2分され、仕切り板の上方のトナーは、当該仕切り板の下端縁部とケーシングの底板との間の隙間を通って仕切り板の下方の空間に供給される。ここへ供給されたトナーは、引き続き攪拌ローラの駆動回転で現像ローラの周面へ汲み上げられ、現像ローラの周面から感光体ドラムの周面へ供給される。
このような現像装置において、前記仕切り板には通気孔が穿設され、攪拌ローラの回転で正圧になった仕切り板より下方の空間の空気を、仕切り板の上方の空間へ当該通気孔を通して抜き出すことが可能とされている。こうすることで、攪拌ローラが設けられている空間の圧力が低くなるため、浮遊トナーを含んだ空気がトナー排出口から外部へ排出されるようなことがなくなり、結果としてトナー排出口からの浮遊トナーの漏洩を防止することができる。
一方、特許文献2には、トナー担持体と、トナー担持体外周面の一部を覆う被覆部材との間隔内の空気を強制吸引することによって、現像工程を高速化してもトナー飛散や現像装置の発熱を抑える技術が開示されている。
特開平10−48948号公報 特開2002−278268号公報
ところで、特許文献1に記載されているような現像装置にあっては、ケーシング内における仕切り板の下方の空間に存在する浮遊トナーを含んだ空気は、仕切り板に穿設された通気孔を通って仕切り板の上方の空間へ向けて流通されるが、この流通方向は、現像ローラの回転によって感光体ドラムへ送り込まれるトナーの搬送方向と略直交している。
従って、通気孔へ向かおうとする気流の強さは、現像ローラの回転に同伴しようとする空気の流れを打ち消すほどには強力でない場合が多い。その結果、現像ローラの回転により浮遊トナーを含む空気が感光体ドラムの周面へ向かって流れ易くなり、同周面に対向したケーシングのトナー供給開口から漏洩してしまうというという問題点が存在する。
また、現像装置内においては、飛散したトナーが穂切りブレード周辺で堆積する場合があり、堆積したトナーが凝集して現像ローラに付着した場合には、トナー落ちとなって画像不具合が発生するおそれもある。
そこで、例えば、図14に示すように、現像装置において現像容器の現像ローラと対向する壁部に現像装置外側から空気を取り入れるための空気流入孔を設けることが考えられる。図14は、空気流入孔が設けられた現像装置周辺の構成を示す概略側面断面図である。図14に示すように、現像装置3aの現像容器20には、攪拌搬送スクリュー25aと、供給搬送スクリュー25bと、磁気ローラ30と、現像ローラ31と、が設けられている。
攪拌搬送スクリュー25aによって攪拌搬送されたトナーとキャリアとを含む現像剤は、供給搬送スクリュー25bによって図中時計回りに回転する磁気ローラ30に供給され、磁気ローラ30上に磁気ブラシを形成する。磁気ローラ30上の磁気ブラシのうちトナーのみが、図中時計回りに回転する現像ローラ31に担持され、現像ローラ31から感光体ドラム1aにトナーが供給される。
磁気ローラ30及び現像ローラ31の左方であって穂切りブレード35の上方の空間には、磁気ローラ30及び現像ローラ31の時計回りの回転によってそれぞれ、破線で示すような空気流が発生し、破線で示す2つの空気流が合流し、全体として、実線で示すように上方に向かう空気流が発生する。従って、浮遊トナーが穂切りブレード35近傍に存在する場合であっても、浮遊トナーをこの空気流に乗せることによって、穂切りブレード35上にトナーが堆積することを防止することができる。
従って、現像容器20において図中穂切りブレード35の上方に、内側に突出する壁部20cを設け、壁部20cに2つの空気流入孔51a、51bを設けることによって、現像容器20外側から内側に流入する空気流が、実線で示す空気流の発生によって負圧となった穂切りブレード35近傍に流れ込む。
かかる空気流の流れ込みにより、磁気ローラ30及び現像ローラ31の回転によって正圧となった部分の圧力を低下させることが可能となる。また、流れ込んだ空気流が、上方に向かう空気流とつながることにより、穂切りブレード35近傍の浮遊トナーを、上方に向かう空気流に乗せて、穂切りブレード35上へのトナーの堆積を防止することができる。
しかし、このように空気流入孔を設けた場合であっても、装置本体が高速化し、トナー浮遊量が大きい場合には、磁気ローラ及び現像ローラの回転によって生じた空気流に浮遊トナーを十分に乗せることが困難となり、トナーの堆積を十分に防止することが困難となる。
また、特許文献2の技術では、攪拌スクリューから現像ローラ上に供給されたトナーを感光体ドラムに供給しており、攪拌スクリューから磁気ローラを介して現像ローラにトナーを担持させて感光体ドラムにトナーを供給する技術ではない。また、磁気ローラの有無によって、現像装置内で正圧が発生する部分も、正圧の大きさも異なる。
本発明は、上記問題点に鑑み、現像装置からのトナーの漏洩及び現像装置内でのトナーの堆積を効果的に防止可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、静電潜像が形成される像担持体と、ケーシング内に、前記像担持体と対向して配置され前記像担持体との対向領域において前記像担持体にトナーを供給するトナー担持体と、トナー及びキャリアを含む現像剤が担持され前記トナー担持体にトナーのみを供給するトナー供給部材と、該トナー供給部材に担持される現像剤量を規制するブレードと、を有する現像装置と、を備えた画像形成装置において、前記ケーシングは、前記ブレードと前記対向領域との間において前記トナー担持体と対向する壁部を有しており、前記壁部に配置され前記ケーシングの内側と外側とを連通する貫通孔と、ダクトを有し、前記ケーシング内の空気を装置本体外部に排出する排気手段と、前記ケーシングの上端部であって前記トナー担持体と前記トナー供給部材との境界の上方に配置され、前記ダクトと連通する空気排出孔と、が設けられたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記ケーシング内の前記空気排出孔の近傍には、浮遊するトナー量を検知する検知手段が設けられたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記壁部に、自由端を有し、前記壁部の内壁面の一部を構成すると共に前記内壁面とは垂直方向に可動可能な可撓性のシート部材と、前記シート部材を可動させる可動手段と、が設けられたことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、ケーシングが、ブレードと対向領域との間においてトナー担持体と対向する壁部を有する構成とし、壁部に配置されケーシングの内側と外側とを連通する貫通孔と、ダクトを有し、ケーシング内の空気を装置本体外部に排出する排気手段と、ケーシングの上端部であってトナー担持体とトナー供給部材との境界の上方に配置され、ダクトと連通する空気排出孔と、を設けることによって、現像装置内において貫通孔から空気流出孔へと至る空気流の経路を形成することができる。
これにより、浮遊したトナーを壁部からケーシングの上端部へと送り、ケーシング内から排出手段へと空気流出孔を介して排出することができる。これにより、現像装置からのトナーの漏洩及び現像装置内でのトナーの堆積を効果的に防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、ケーシング内の空気排出孔の近傍に、浮遊するトナー量を検知する検知手段を設けることによって、現像装置内での浮遊トナーの発生状態に応じて排気手段の作動及び停止を行うことができるため、効率的となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成の画像形成装置において、壁部に、自由端を有し、壁部の内壁面の一部を構成すると共に内壁面とは垂直方向に可動可能な可撓性のシート部材と、シート部材を可動させる可動手段と、を設けることによって、シート部材の振動により、壁部へと浮遊したトナーをより効果的に壁部から離間させることができる。これにより、より効果的に、貫通孔から空気流出孔に至る空気流の経路に浮遊トナーを乗せることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図 本実施形態の画像形成装置に用いられる現像装置を示す概略側面断面図 図2の左上方から見た概略斜視図 図3からダクトカバーを省略した図 現像容器内の空気流の経路を示す概略側面断面図 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる現像装置を示す概略側面断面図 壁部に設けられたフィルム部材及び楕円ローラを示す概略斜視図 図7からフィルム部材を省略した図 片部及び突出部の配置関係を示す図 フィルム部材及び楕円ローラの動作を示す概略側面図 フィルム部材及び楕円ローラの第1変形例を示す概略側面断面図 フィルム部材及び楕円ローラの第2変形例を示す概略側面断面図 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に用いられる現像装置を示す概略側面断面図 現像容器の壁部に空気流入孔を設けた現像装置を示す概略側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の現像装置が搭載された画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。カラープリンタ100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳された後、二次転写ローラ9の作用によって記録媒体の一例としての転写紙P上に二次転写され、さらに、定着部13において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9と後述する中間転写ベルト8の駆動ローラ11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナ19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像ユニット3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング部7a、7b、7c及び7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ(補給手段)4a〜4dから各現像装置3a〜3dに現像剤(トナー及びキャリア)が補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラ6a〜6dに所定の転写電圧を付与することにより、感光体ドラム1a〜1d上のイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等がクリーニング部7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の駆動ローラ11とに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで駆動ローラ11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラ9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が転写紙P上に転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラ対13aにより加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部13を通過した転写紙Pは一旦排出ローラ15方向に搬送され、転写紙Pの後端が分岐部14を通過した後に排出ローラ15を逆回転させるとともに分岐部14の搬送方向を切り換えることで、転写紙Pの後端から用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ニップ部に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部13に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、本実施形態の画像形成装置に用いられる現像装置を示す概略側面断面図であり、図3は、図2の左上方から見た概略斜視図であり、図4は、図3からダクトカバーを省略した図である。なお、図2は図1の背面側から見た状態を示しており、現像装置内の各部材の配置は図1と左右が逆になっている。また、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3aは、二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器(ケーシング)20を備えており、現像容器20は仕切壁20a、20bによって攪拌搬送室21、供給搬送室22、及び回収搬送室23に区画されている。攪拌搬送室21及び供給搬送室22には、トナーコンテナ4a(図1参照)から供給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して攪拌し、帯電させるための攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bがそれぞれ回転可能に配設されている。また、供給搬送室22と攪拌搬送室21の境界付近の上方に設けられた回収搬送室23には、磁気ローラ30(後述)から引き剥がされた現像剤を搬送するための回収搬送スクリュー25cが回転可能に配設されている。
そして、攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向(図2の紙面とは垂直方向)に搬送され、仕切壁20aの両端部に形成された不図示の現像剤通過路を介して攪拌搬送室21、供給搬送室22間を循環する。また、磁気ローラ30(後述)から引き剥がされた現像剤は回収搬送スクリュー25cによって軸方向に搬送され、仕切壁20bの一端に形成された不図示の連通部から供給攪拌室22内の現像剤に合流する。即ち、攪拌搬送室21、供給搬送室22、回収搬送室23、現像剤通過路及び連通部によって現像容器20内に現像剤の循環経路が形成されている。
現像容器20は図2の右斜め上方に延在しており、現像容器20内において供給搬送スクリュー25bの上方には磁気ローラ(トナー供給部材)30が配置され、磁気ローラ30の右斜め上方には現像ローラ(トナー担持体)31が対向配置されている。そして、現像ローラ31は現像容器20の開口側(図2の右側)において感光体ドラム1a(図1参照)に対向しており、それぞれの回転軸周りに関して磁気ローラ30は図中反時計方向に、現像ローラ31は図中反時計方向に回転する。
攪拌搬送室21には攪拌搬送スクリュー25aと対面して不図示のトナー濃度センサが配置されており、トナー濃度センサの検知結果に基づいてトナーコンテナ4aから不図示のトナー補給口を介して攪拌搬送室21にトナーが補給されるようになっている。トナー濃度センサとしては、例えば、現像容器20内におけるトナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤の透磁率を検出する透磁率センサが用いられる。
磁気ローラ30は、図2において反時計方向に回転する非磁性の回転スリーブと、回転スリーブに内包される複数の磁極を有する固定マグネット体で構成されている。
現像ローラ31は、図2において反時計方向に回転する円筒状の現像スリーブと、現像スリーブ内に固定された現像ローラ側磁極で構成されており、磁気ローラ30と現像ローラ31とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。現像ローラ側磁極は、固定マグネット体の対向する磁極(主極)と異極性である。
また、現像容器20には穂切りブレード(ブレード)35が磁気ローラ30の長手方向(図2の紙面とは垂直方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード35は、磁気ローラ30の回転方向(図中反時計回り)において、現像ローラ31と磁気ローラ30との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード35の先端部と磁気ローラ30表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラ31には、直流電圧(以下、Vslv(DC)という)及び交流電圧(以下、Vslv(AC)という)が印加され、磁気ローラ30には、直流電圧(以下、Vmag(DC)という)及び交流電圧(以下、Vmag(AC)という)が印加されている。これらの直流電圧及び交流電圧は、現像バイアス電源からバイアス制御回路(いずれも図示せず)を経由して現像ローラ31及び磁気ローラ30に印加される。
前述のように、攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内の攪拌搬送室21及び供給搬送室22を循環してトナーを帯電させ、供給搬送スクリュー25bによって現像剤が磁気ローラ30に搬送される。そして、磁気ローラ30上に磁気ブラシ(図示せず)を形成し、磁気ローラ30上の磁気ブラシは穂切りブレード35によって層厚規制された後、磁気ローラ30と現像ローラ31との対向部分に搬送され、磁気ローラ30に印加されるVmag(DC)と現像ローラ31に印加されるVslv(DC)との電位差ΔV、及び磁界によって現像ローラ31上にトナー薄層を形成する。
現像ローラ31上のトナー層厚は現像剤の抵抗や磁気ローラ30と現像ローラ31との回転速度差等によっても変化するが、ΔVによって制御することができる。ΔVを大きくすると現像ローラ31上のトナー層は厚くなり、ΔVを小さくすると薄くなる。現像時におけるΔVの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
磁気ブラシによって現像ローラ31上に形成されたトナー薄層は、現像ローラ31の回転によって感光体ドラム1aと現像ローラ31との対向部分(対向領域)に搬送される。現像ローラ31にはVslv(DC)及びVslv(AC)が印加されているため、感光体ドラム1aとの間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。
現像に用いられずに残ったトナーは、再度現像ローラ31と磁気ローラ30との対向部分に搬送され、磁気ローラ30上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは固定マグネット体の同極部分で磁気ローラ30から引き剥がされた後、回収搬送室23内に落下する。回収搬送室23内の現像剤は回収搬送スクリュー25cによって軸方向に搬送され、連通部(不図示)から供給搬送室22内の現像剤と合流する。
その後、トナー濃度センサ(不図示)の検知結果に基づいてトナー補給口(不図示)から所定量のトナーが補給され、供給搬送室22及び攪拌搬送室21を循環する間に再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤となる。この現像剤が再び供給攪拌スクリュー25bにより磁気ローラ30上に供給されて磁気ブラシを形成し、穂切りブレード35へ搬送される。
現像容器20における図2の右側壁において現像ローラ31の近傍には、内側に突出する壁部20cが設けられている。図2に示すように、壁部20cは、長手方向(図2の紙面とは垂直方向)に沿って形成されており、壁部20cの内壁面20caは、下方に傾斜している。
また、壁部20cに、現像容器20内側と外側とを連通する貫通孔20cbが形成されている。貫通孔20cbは、長手方向に沿ってスリット状に複数形成されている。これにより、貫通孔20cbを通して現像容器20の外部から内部に空気が流入し、外部からの空気流は、現像ローラ31と磁気ローラ30とで発生した空気流(図9の実線矢印参照)によって負圧となる穂切りブレード35近傍に侵入し、かかる空気流とつながる。これにより、浮遊トナーが壁部20cに浮遊してきても、かかる空気流に乗せて上方へと送ることができる。
また、現像容器20の上方にはダクト43が形成されている。ダクト43は、現像容器20の上端部20dとダクトカバー43aとによって形成されている。図3及び図4に示すように、長手方向とは垂直方向において、ダクトカバー43aの両端部(図の奥側、手前側)から下方に突設された係合孔43aaが、上端部20dに形成された爪状の引っ掛け部20daに係合することにより、ダクトカバー43aが上端部20dに対して固定される。
また、上端部20dには、長手方向に沿って、該上端部20dを貫通する空気流出孔20dbが複数形成されており、現像容器20内の空気が空気流出孔20dbを通ってダクト43に排出されるようになっている。
また、ダクト43は、排気ファン57(図1参照)と接続されており、排気ファン57とダクト43の間には、不図示のフィルターが設けられている。現像容器20からダクト43に排出された空気は、ダクト43に案内されて排気ファン57から装置本体外側に排出される。このとき、トナーは、上記フィルターに回収される。
ここで、図5に示すように、現像容器20内では、現像ローラ31と磁気ローラ30と穂切りブレード35とで囲まれた空間のみならず、現像ローラ31と磁気ローラ30との対向部分に対し、現像ローラ31の回転方向上流側且つ磁気ローラ30の回転方向下流側の空間S(図のハッチング領域周辺)においても正圧となる。従って、かかる空間Sの圧力によって現像容器20からトナー漏れが発生する場合がある。
また、空間Sでは、現像に用いられなかったトナーが現像ローラ31から脱離するため、かかる脱離したトナーのうち磁気ローラ30上に回収されなかったトナーが浮遊する。また、その浮遊量は、現像処理が高速化される程多くなる。さらに、壁部20cに形成した貫通孔20cbから流入する空気流によって、空間Sは、現像容器20内で最も正圧となる。
この点に関し、本実施形態では、現像容器20内の空気を空気流出孔20dbからダクト43を介して排気ファン57によって排出できるため、正圧となる空間Sの圧力を低下させることができる。また、図5に破線矢印で示すように、現像容器20内において、壁部20cに形成した貫通孔20cbから空気流出孔20db(図の左上方)に向かう空気流の経路が形成される。これにより、壁部20c近傍に浮遊したトナーをかかる経路に乗せて、空気流出孔20dbから排出し、排気ファン57とダクト43との間に設けた不図示のフィルターによって回収することができる。
上記の通り、本実施形態では、現像容器20が、穂切りブレード35と、感光体ドラム1aと現像ローラ31との対向領域と、の間において現像ローラ31と対向する壁部20cを有する構成とし、壁部20cに配置され現像容器20の内側と外側とを連通する貫通孔20cbと、ダクト43を有し、現像容器20内の空気を装置本体(カラープリンタ100)外部に排出する排気ファン57と、現像容器20の上端部であって現像ローラ31と磁気ローラ30との境界の上方に配置され、ダクト43と連通する空気排出孔20dbと、を設けたため、現像装置3a内において貫通孔20cbから空気流出孔20dbへと至る空気流の経路を形成することができる。
これにより、現像容器20内で浮遊したトナーを壁部20cから上端部20dへと送り、現像容器20から排気ファン57へと空気流出孔20dbを介して排出することができる。従って、現像装置3aからのトナーの漏洩及び現像装置3a内でのトナーの堆積を効果的に防止することができる。
図6は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる現像装置を示す概略側面断面図であり、図7は、壁部に設けられたフィルム部材及び楕円ローラを示す概略斜視図であり、図8は、図7からフィルム部材を省略した図であり、図9は、片部及び突出部の配置関係を示す図であり、図10は、フィルム部材及び楕円ローラの動作を示す概略側面図である。図2〜図5と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、壁部20cに凹部20ccを形成すると共に、フィルム部材(シート部材)40を設け、凹部20ccに楕円ローラ(可動手段)41を設けた。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図6及び図7に示すように、壁部20cには長手方向に沿って、内壁面20ca側から凹んだ凹部20ccが形成されている。また、内壁面20caの上端部には、長手方向に沿って、自由端を有するフィルム部材(シート部材)40が支持されており、フィルム部材40は、凹部20ccを覆うように配置され、内壁面20caの一部を構成している。フィルム部材40は、PETフィルム等の、樹脂等の可撓性材料から形成されており、図7に示すように、長手方向に沿って配置されている。
フィルム部材40は、長手方向に沿って複数の片部(シート片)40aに分断されている。各片部40aは、一定幅に形成されている。また、各片部40aは、後述する楕円ローラ41に形成された突出部41bによって内壁面20caに対して下方から押圧されることにより上下に可動する。
凹部20ccには長手方向に沿って、楕円ローラ(可動手段)41が設けられている。楕円ローラ41の回転軸41aの軸方向一端部には、不図示の駆動モータと連結された駆動伝達用ギア43が設けられており、楕円ローラ41は、駆動モータからの回転駆動が伝達されることにより、回転する。
図8に示すように、楕円ローラ41のローラ体の周面には、軸方向(長手方向)に沿った複数列の突出部41bが形成されており、突出部41bは、同一形状から形成され、列を跨いだ直近の突出部41b同士が互いに重ならないように、千鳥状に形成されている。すなわち、軸方向及び周方向における突出部41bの間隔は、突出部41bを1つ分隔てた間隔に設定されている。また、突出部41bは、周方向に沿って4つ形成されている(図10参照)。すなわち、楕円ローラ41の断面は、直交する2つの楕円から構成されている。
また、図9に示すように、突出部41bは、フィルム部材40の長手方向(図の左右方向)に並んだ片部40aと対向する位置に配置されている。楕円ローラ41の大きさ及び突出部41bの突出長さは、楕円ローラ41の回転により、突出部41bが片部40aと当接したときこれを押し上げ、離間したとき押し上げを解除できるような大きさ及び長さに設定されている。
ここでは、楕円ローラ41のローラ体を、回転軸41aの軸方向に沿って2つ挿入し、これらの間、及び両外側に、ストップリングを装着することによって、楕円ローラ41を形成した。しかし、楕円ローラ41のローラ体と回転軸41aとを一体に形成することもできる。
そして、図10に示すように、楕円ローラ41の回転により任意の軸方向列の突出部41bが対向する片部40aと当接する位置に到達すると、片部40aを内壁面20caに対して上方に押し上げる。さらに楕円ローラ41が回転すると、かかる片部40aの押し上げを解除すると共に、次の軸方向列の突出部41bが、押し上げを解除された片部40aと隣接する片部40aを押し上げる。
これが順次繰り返されることにより、片部40aが内壁面20caに対して垂直方向に振動し、かかる振動により、内壁面20caに浮遊するトナーを壁部20cから離間させ、現像ローラ31及び磁気ローラ30の回転で生じる空気流(図14の実線矢印参照)に乗せると共に、壁部20cでのトナーの堆積を防止できる。
本実施形態により、壁部20cに、自由端を有し、現像容器20内のトナーと接触しながら壁部20cの内壁面20caに対して垂直方向に可動可能な可撓性のフィルム部材40と、該フィルム部材40を可動させる楕円ローラ41と、を設けたため、フィルム部材40の振動により、壁部20cへと浮遊したトナーをより効果的に壁部20cから離間させると共に、貫通孔20cbから空気流出孔20dbに至る空気流の経路に浮遊トナーを乗せることができる。従って、より効果的に、現像装置3aからのトナーの漏洩及び現像装置3a内でのトナーの堆積を効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、壁部20cに内壁面20caから凹んだ凹部20ccを形成し、凹部20ccに楕円ローラ41を設け、フィルム部材40が凹部20ccを覆う位置に配置されると共に楕円ローラ41の周面に押圧されることとしたため、簡単な構成とすることができる。しかし、フィルム部材40を可動することが可能であれば、その他、凹部20ccを設けることなくソレノイド等を用いてフィルム部材40を可動させることもできる。また、フィルム部材40及び楕円ローラ41は、本実施形態に特に限定されるものではない。
また、本実施形態では、楕円ローラ41の周面に、周方向及び軸方向に沿って略同一形状の複数の突出部41bを千鳥状に形成したため、軸方向においてフィルム部材40全域が同時に突出部41bによって押圧されない。これにより、フィルム部材40にかかる負荷を軽減することができる。また、フィルム部材40が、軸方向において波打つように振動するため、より効果的にトナーを壁部20cから離間させることができる。
特に、本実施形態では、フィルム部材40を、軸方向において複数の片部40aに分断し、且つ各片部40aの軸方向長さを、突出部41bの軸方向長さと同じとし、複数の片部40aを、複数の突出部41bと軸方向において重なる位置に形成したため、軸方向において突出部41bに押圧された片部40aのみが押圧される。これにより、フィルム部材40にかかる負荷を、より軽減することができる。
さらに、片部40aが隣の片部40aとは独立して振動するため、隣の片部40aとの干渉を防止して、より効果的にトナーを壁部20cから離間させることができる。なお、片部40a及び突出部41bの形状、大きさ及び配置等は、壁部20cからのトナーの離間状態等に応じて適宜設定することができ、本実施形態に特に限定されるものではない。フィルム部材40及び楕円ローラ41の変形例を図11及び図12に示す。
図11は、フィルム部材及び楕円ローラの第1変形例を示す概略側面断面図である。本変形例では、楕円ローラ41は、その断面が1つの楕円から形成されており、フィルム部材40は、一枚の略矩形状のシートから形成されている。
図11に示すように、楕円ローラ41の大きさは、楕円ローラ41の回転により、楕円ローラ41の大径部の周面がフィルム部材40と対向するときこれを押し上げ、小径部の周面が対向するときフィルム部材40の押し上げを解除できるような大きさに設定されている。また、凹部20ccは、楕円ローラ41の大径部が凹部20ccとわずかな隙間を隔てて通過できるような曲面から形成されている。
そして、楕円ローラ41が回転し、フィルム部材40と対向する位置に、楕円ローラ41の大径部が到達するとフィルム部材40を押し上げ、小径部が到達するとフィルム部材40の押し上げを解除する。これにより、フィルム部材40は、内壁面20caに対して垂直方向に振動する。かかる振動により、浮遊トナーが壁部20cに到達しても、トナーの壁部20cから離間させることができる。
図12は、フィルム部材及び楕円ローラの第2変形例を示す概略側面断面図である。本変形では、楕円ローラ41の周面に、凹部20ccに入り込んだトナーを掻き出し可能な切り欠き部41cを形成した。これにより、楕円ローラ41の断面が、回転軸41aを中心として互いに点対称となる位置に配置された2つの略扇形状から形成されている。その他の構成は第1変形例と同様である。
図12に示すように、楕円ローラ41の周面に長手方向に沿って、断面略V字形状の切り欠き部41cを形成した。これにより、楕円ローラ41が回転すると、楕円ローラ41の周面のうち切り欠き部41cが形成されていない部分がフィルム部材40と対向するときこれを押し上げ、切り欠き部41cが対向するとき押し上げを解除する。また、切り欠き部41cが凹部20ccを通過するとき、凹部20ccに入り込んだトナーを掻き出すことができる。
本変形例では、楕円ローラ41に凹部20ccに入り込んだトナーを掻き出し可能な切り欠き部41cを形成したため、凹部20ccへのトナーの堆積を防止することがきる。これにより、凹部20ccでトナーが凝集し、凝集したトナーが凹部20ccから現像容器20内へと移動することによってトナー落ちが発生することを、防止できる。なお、上記した第2実施形態の突出部41bの外径を適宜設定したり、第1変形例の楕円ローラ41の大径部の外径を適宜設定することによっても、凹部20ccに入り込んだトナーを掻き出すことが可能である。
図13は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に用いられる現像装置を示す概略側面断面図である。図2〜図5と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。本実施形態では、空気流出孔20dbの近傍に、粉塵検知センサ(検知手段)45を設けた。その他の構成は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図13に示すように、現像容器20の上端部20dの直下であって左壁20eには、浮遊するトナー量を検知する粉塵検知センサ45が設けられている。粉塵検知センサ45は、トナー(粉塵)に光を照射してトナーからの散乱光の強さを測定し、散乱光の強さを粉塵濃度に換算することによって、空気中の粉塵濃度を測定することができる。
かかる粉塵検知センサ45の検知結果(粉塵濃度)によって、現像容器20内でのトナー飛散量を算出することができる。従って、不図示の制御部により、粉塵検知センサ45の検知結果に基づいて排気ファン57の作動及び作動停止を切り換えたり、回転数や駆動時間を制御することによって、現像容器20内のトナーの飛散量に応じて現像容器20からのトナーの排出を調整できる。これにより、現像容器20からのトナーの排出を効率的なものとすることが可能となる。
本実施形態により、現像容器20内の空気排出孔20dbの近傍に、浮遊するトナー量を検知する粉塵検知センサ45を設けたため、現像装置3a内での浮遊トナーの発生状態に応じて排気ファン57の作動を調整できるため、効率的となる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に示した貫通孔20cb及び空気流出孔20dbの形状や大きさ等は、現像容器20内でのトナーの飛散量や空気流の経路の形成状況、排気ファン57への空気及びトナーの排出状態等に応じて適宜設定することができ、特に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、タンデム型カラー画像形成装置100を用いたが、本発明は、その他、例えば複写機、複合機やファクシミリにも適用でき、モノクロの複合機、プリンタやファックス等にも適用できることはいうまでもない。
本発明は、ケーシングが、ブレードと対向領域との間においてトナー担持体と対向する壁部を有し、壁部に配置されケーシングの内側と外側とを連通する貫通孔と、ダクトを有し、ケーシング内の空気を装置本体外部に排出する排気手段と、ケーシングの上端部であってトナー担持体とトナー供給部材との境界の上方に配置され、ダクトと連通する空気排出孔と、が設けられた画像形成装置である。これにより、現像装置からのトナーの漏洩及び現像装置内でのトナーの堆積を効果的に防止することができるため、画質不具合の発生を防止することができる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
4a〜4d トナーコンテナ
20 現像容器(ケーシング)
20a、20b 仕切壁
20c 壁部
20ca 内壁面
20cb 貫通孔
20cc 凹部
20d 上端部
20da 引っ掛け部
20db 空気流出孔
30 磁気ローラ(トナー供給部材)
31 現像ローラ(トナー担持体)
35 穂切りブレード(ブレード)
40 フィルム部材(シート部材)
40a 片部(シート片)
41 楕円ローラ(可動手段)
41a 回転軸
41b 突出部
41c 切り欠き部
43 ダクト
43a ダクトカバー
43aa 係合孔
57 排気ファン(排気手段)
100 カラープリンタ(画像形成装置)

Claims (3)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    ケーシング内に、前記像担持体と対向して配置され前記像担持体との対向領域において前記像担持体にトナーを供給するトナー担持体と、トナー及びキャリアを含む現像剤が担持され前記トナー担持体にトナーのみを供給するトナー供給部材と、該トナー供給部材に担持される現像剤量を規制するブレードと、を有する現像装置と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記ケーシングは、前記ブレードと前記対向領域との間において前記トナー担持体と対向する壁部を有しており、
    前記壁部に配置され前記ケーシングの内側と外側とを連通する貫通孔と、
    ダクトを有し、前記ケーシング内の空気を装置本体外部に排出する排気手段と、
    前記ケーシングの上端部であって前記トナー担持体と前記トナー供給部材との境界の上方に配置され、前記ダクトと連通する空気排出孔と、が設けられたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ケーシング内の前記空気排出孔の近傍には、浮遊するトナー量を検知する検知手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記壁部に、自由端を有し、前記壁部の内壁面の一部を構成すると共に前記内壁面とは垂直方向に可動可能な可撓性のシート部材と、
    前記シート部材を可動させる可動手段と、が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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