JPH10221956A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH10221956A
JPH10221956A JP9044690A JP4469097A JPH10221956A JP H10221956 A JPH10221956 A JP H10221956A JP 9044690 A JP9044690 A JP 9044690A JP 4469097 A JP4469097 A JP 4469097A JP H10221956 A JPH10221956 A JP H10221956A
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JP
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toner
storage unit
sheet
main
developing roller
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JP9044690A
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Takeshi Yo
健 余
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像後に回収したトナーを一時収容領域から
メイン収容領域に円滑に移動させて、良好な現像を行う
ことのできる現像装置を得ること。 【解決手段】 現像ローラ34上の不要なトナーはスク
レーパ36により掻き取られ、たわんだ状態のシート部
材42上に堆積する。シート部材42の下端部に配置さ
れた回動部材43は、メイン収容領域44に配置された
メインアジテータ44の攪拌板47によって周期的に回
動され、このときシート部材42が一時的に緊張する。
この緊張時のシート部材42の傾斜角は、トナーが自然
にメイン収容領域44に落下する安息角以上に設定され
ている。これにより、トナーは周期的にメイン収容領域
44に移動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタあるいはある種のファクシミリ装置のようにトナ
ーを使用して画像を形成する電子写真方式による画像形
成装置に使用される現像装置に係わり、特に装置内でト
ナーを攪拌しながら現像を行うようにした現像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を使用する画像形成装置
は、騒音がなく、しかも高速で画像を形成することがで
き、オフィスのみならず家庭でも広く使用されている。
このような画像形成装置は、ドラム状の感光体を使用す
ることが多い。感光体に画像情報に対応した静電潜像を
形成し、この静電潜像にトナーを供給すると、電荷のパ
ターンに応じたトナー像が作成される。このための装置
が現像装置と呼ばれている。現像装置の多くは感光体の
周速とほぼ同一速度で回転する現像ローラを用いてトナ
ーを感光体の表面に供給するようになっている。
【0003】図11は、従来の画像形成装置における現
像装置を中心とした要部を表わしたものである。感光体
ドラム11は図示しない駆動機構によって矢印12で示
す方向に定速で回転するようになっている。この感光体
ドラム11に形成される静電潜像を現像するために、現
像装置13の一部をなす現像ローラ14がドラム表面と
接近して配置されている。現像装置13の内部には、現
像ローラ14が感光体ドラム11にトナーを供給した後
にローラ表面に残ったトナーを掻き取るためのスクレー
パ16が配置されている。掻き取られたトナーはスクレ
ーパ16と現像装置本体側壁17におけるこれに比較的
近い距離で対向している部分17Aとによって挟まれた
小空間としての一時収容領域18内に落下するようにな
っている。この一時収容領域18には、トナーを攪拌す
るためのサブアジテータ19が配置されている。また、
現像装置13の内部中央には、同じく攪拌のためのメイ
ンアジテータ20が配置されている。
【0004】この現像装置13は、一成分系のトナーを
使用している。したがって、先端が破線21で示すよう
な軌跡を描くようにしてメインアジテータ20が回転
し、トナーが細かな粒子で現像に使用される状態を確保
するための攪拌が行われる。サブアジテータ19は、中
央部がコ字状に折れ曲がった棒状部材からなり、これを
図で破線で示すように回転させることで同様にトナーの
攪拌を行っている。サブアジテータ19は、例えば特開
昭61−138973号公報に見られるように、スクレ
ーパ16のすぐ下に配置しているものもある。この特開
昭61−138973号公報に開示された例では、サブ
アジテータが羽根状の機構となっている。
【0005】現像装置13にメインアジテータ20の他
にサブアジテータ19が設けられている理由を説明す
る。図11に示したような現像装置13では、画像の形
成過程で、まず現像ローラ14にトナーを付着させてロ
ーラ表面にほぼ一定の厚さのトナー層を形成させるよう
にしている。一方、感光体ドラム11は図示しない帯電
機構で帯電され、露光機構で画像情報に応じた静電潜像
が形成される。ドラム表面における現像ローラ14と最
も近接する現像位置で、静電潜像に現像ローラ14から
トナーが供給される。これにより、画像情報に対応した
トナー像が形成されることになる。
【0006】現像ローラ14は、その現像位置で感光体
ドラム11にトナーを供給した後も回転を続け、スクレ
ーパ16によってその表面からトナーを掻き取るように
している。この後、現像ローラ14の表面には再びトナ
ーが供給され、前記したと同様にほぼ一定した厚さのト
ナー層が形成されることになる。
【0007】もちろん、現像後に現像ローラ14に残存
したトナーに更にトナーを補給する形で、現像ローラ1
4に一定の厚さのトナー層が形成されるようになってい
てもよい。しかしながら、この場合には前回の現像によ
る静電潜像の影響が次の静電潜像の形成の際に表われる
という現象が生じる。これはメモリ現象とも呼ばれてい
る。このようなメモリ現象の発生を防止するために、ス
クレーパ16が使用されている。スクレーパ16がトナ
ーを掻き取るので、一時収容領域18にトナーが堆積し
ていく。一般に、画像形成装置の出力する画像の密度は
数パーセントであると言われている。したがって、現像
ローラ14に供給されるトナーの大部分が未現像のトナ
ーとしてスクレーパ16によって掻き取られ、一時収容
領域18に堆積されていくことになる。この結果とし
て、一時収容領域18には短期間にトナーが充満するこ
とになり、現像装置13の内部からトナーが漏れ出した
り、充満して凝縮したトナーの圧力によって、スクレー
パ16が現像ローラ14に過負荷をかける場合が発生す
る。これにより、スクレーパ16が現像ローラ14の表
面を傷つけることになったり、現像ローラ14の負荷ト
ルクが過大となって現像に障害を発生させてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解消
するために、現像装置13にメインアジテータ20の他
にサブアジテータ19が設けられ、トナーの攪拌を行っ
てその凝縮を防いでいる。しかしながら、一時収容領域
18におけるトナーの攪拌はサブアジテータ19の近傍
しか効果がなく、例えば一時収容領域18の側壁部分1
7Aの近辺ではトナーの攪拌の作用が及ばない。したが
って、時間の経過と共に、側壁部分17Aの近傍でトナ
ーが凝固していくような現象が発生する。また、図11
に示したようなサブアジテータ19や特開昭61−13
8973号公報に開示されたサブアジテータでは、一時
収容領域18に収容されたトナーをメインアジテータ2
0の配置されたトナーのメイン収容領域25に送り出す
能力がほとんどなく、一時収容領域18におけるサブア
ジテータ19の近辺を除いた領域でのトナーの凝集の問
題を十分改善することができない。すなわち、メインア
ジテータ20の他にサブアジテータ19が設けられて
も、現像装置13からのトナーの漏れや現像ローラ14
の表面の損傷といった問題が依然として発生することに
なった。
【0009】更に本発明者らは、一時収容領域18に堆
積しているトナーを手作業で実験的にメイン収容領域2
5に掻き出すことも試みてみた。ところが、一時収容領
域18に堆積しているトナーの帯電量はメイン収容領域
25のそれと大きく異なるため、回収した直後のトナー
を現像ローラ14に供給すると、現像による画像に濃度
むらが発生し、良好な画質を確保することができなかっ
た。
【0010】そこで本発明の目的は、現像後に回収した
トナーを一時的に収容する一時収容領域に過度のトナー
を堆積せず、メイン収容領域に円滑に移動させることの
できる現像装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)感光体に現像のためのトナーを供給する現像
ローラと、(ロ)感光体に供給した後に残存しているト
ナーをこの現像ローラから除去するトナー除去手段と、
(ハ)現像ローラに供給するトナーを収容する領域とし
てのトナーメイン収容手段と、(ニ)トナー除去手段に
よって除去されたトナーをトナーメイン収容手段に搬送
する前に一時的に収容する領域としてのトナー一時収容
手段と、(ホ)このトナー一時収容手段の底部に配置さ
れたシート状部材と、(ヘ)このシート状部材のなす角
度をトナーの自然落下のための角度以上に一時的に設定
することでトナー一時収容手段に収容されているトナー
をシート状部材からトナーメイン収容手段側に移動させ
るトナー強制移動制御手段とを現像装置に具備させる。
【0012】すなわち請求項1記載の発明では、トナー
一時収容手段の底部に配置されたシート状部材のなす角
度をトナーの自然落下のための角度以上に一時的に設定
するようにしたので、トナーが自然にトナーメイン収容
手段側に移動することができる。
【0013】請求項2記載の発明では、(イ)感光体に
現像のためのトナーを供給する現像ローラと、(ロ)感
光体に供給した後に残存しているトナーをこの現像ロー
ラから除去するトナー除去手段と、(ハ)現像ローラに
供給するトナーを収容する領域としてのトナーメイン収
容手段と、(ニ)トナー除去手段によって除去されたト
ナーをトナーメイン収容手段に搬送する前に一時的に収
容する領域としてのトナー一時収容手段と、(ホ)この
トナー一時収容手段の底部にトナーを収容するためにた
わんだ状態で配置されたシート状部材と、(ヘ)このシ
ート状部材を所定のタイミングで一時的に緊張状態に変
更すると共にこの緊張状態のシート状部材がトナーメイ
ン収容手段にトナーを排出する方向に所定角度以上傾斜
するように傾斜角を設定することでトナー一時収容手段
に収容されているトナーをトナーメイン収容手段側に移
動させるトナー強制移動制御手段とを現像装置に具備さ
せる。
【0014】すなわち請求項2記載の発明では、トナー
一時収容手段の底部に配置されたシート状部材を常時は
たわんだ状態としておき、ここにトナーを堆積すると共
に、所定のタイミングで一時的に緊張状態に変更すると
共にこの緊張状態のシート状部材がトナーメイン収容手
段にトナーを排出する方向に所定角度以上傾斜するよう
に傾斜角を設定することで、トナーが自然にトナーメイ
ン収容手段側に移動することができるようにしている。
【0015】請求項3記載の発明では、(イ)感光体に
現像のためのトナーを供給する現像ローラと、(ロ)感
光体に供給した後に残存しているトナーをこの現像ロー
ラから除去するトナー除去手段と、(ハ)現像ローラに
供給するトナーを収容する領域としてのトナーメイン収
容手段と、(ニ)トナー除去手段によって除去されたト
ナーをトナーメイン収容手段に搬送する前に一時的に収
容する領域としてのトナー一時収容手段と、(ホ)この
トナー一時収容手段の底部に所定の角度をなして配置さ
れたシート状部材と、(ヘ)このシート状部材を間欠的
に振動させることでトナー一時収容手段に収容されてい
るトナーをシート状部材からトナーメイン収容手段側に
移動させるトナー強制移動制御手段とを現像装置に具備
させる。
【0016】すなわち請求項3記載の発明では、トナー
一時収容手段の底部に配置されたシート状部材を間欠的
に振動させることでトナー一時収容手段に収容されてい
るトナーをシート状部材からトナーメイン収容手段側に
移動させることができるようにしている。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載の現像装置において、トナーメイン収容手段に
はトナーの攪拌を行うためのアジテータが配置され、こ
のアジテータの回転駆動力を用いてトナー強制移動制御
手段がトナー一時収容手段に収容されているトナーをト
ナーメイン収容手段側に移動させることを特徴としてい
る。
【0018】すなわち請求項4記載の発明では、トナー
の攪拌を行うためのアジテータの回転駆動力を用いてト
ナー一時収容手段のトナーをトナーメイン収容手段に搬
送するようにしているので、特別の駆動力が不要になる
ばかりでなく、アジテータの回転にうまく合わせてトナ
ーの移動を行うことも可能になり、トナーの円滑な移動
や、移動後のトナーの良好な攪拌が可能になり、良好な
現像を確保することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
【0020】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例における現像装置
を使用した画像形成装置の要部を表わしたものである。
感光体ドラム31は図示しない駆動機構によって矢印3
2で示す方向に定速で回転するようになっている。この
感光体ドラム31に形成される静電潜像を現像するため
に、現像装置33の一部をなす現像ローラ34がドラム
表面と接近して配置されている。現像装置33の内部の
現像ローラ34のすぐ下の位置には、感光体ドラム31
にトナーを供給した後にローラ表面に残ったトナーを掻
き取るためのスクレーパ36が配置されている。掻き取
られたトナーはスクレーパ36と現像装置本体側壁37
におけるこれに比較的近い距離で対向している部分37
Aとによって挟まれた小空間としての一時収容領域38
内に落下するようになっている。
【0022】この一時収容領域38の側壁部分37Aに
おける現像ローラ34のすぐ近くの位置には固定部材4
1が配置されており、薄板状のシート部材42の上端部
がこれに固定されている。シート部材42は可撓性の部
材で、図のように所定のたわみを持った状態で、その下
端が回動部材43の一端に固定されている。本実施例で
は、シート部材は厚さ0.1mmのPET(ポリエチレ
ンテレフレート)あるいは摺動性ポリエチレンで構成さ
れており、その幅は、現像装置33の内部の側壁部分3
7Aの奥行き方向(図で感光体ドラム31の軸方向)の
長さと等しくなっている。
【0023】現像装置33の内部の一時収容領域38以
外の領域としてのメイン収容領域44のほぼ中央位置に
は、メインアジテータ45がその回転軸46を中心に回
動自在に配置されている。メインアジテータ45が図示
しない駆動モータによって定速で回転すると、トナーを
攪拌するためにこれに取り付けられた攪拌板47の先端
は破線で示すような軌跡48を描くようになっている。
回動部材43は、この軌跡48上に位置しており、攪拌
板47の移動に伴ってこれと周期的に接触するようにな
っている。このときに回動部材43は攪拌板47に押さ
れる形で所定の角度だけ回転し、シート部材42のたわ
みを一時的に解消する。このシート部材42の緊張時
に、これに堆積していたトナーがメイン収容領域44に
押し出されることになる。
【0024】図2は、シート部材の上端部と現像装置本
体側壁との固定状態を具体的に表わしたものである。現
像装置本体の側壁部分37Aには、断面がほぼコ字状の
固定部材41がその差し込み口を下向きにして配置さ
れ、この差し込み口にシート部材42の上端部を差し込
んだ状態でネジ穴51が螺入されたネジ52によって側
壁部分37Aに一体として固定されている。
【0025】図3および図4は、この側壁部分における
シート部材の固定状態を表わしたものである。このう
ち、図3はシート部材42がたわんだ状態を示してお
り、図4はシート部材42が緊張してトナーをメイン収
容領域44(図1参照)に押し出す状態でのシート部材
42の上端部分を示している。なお、本実施例では現像
装置本体の側壁部分37Aに固定部材41およびシート
部材42をネジ52により一体として固定するようにし
たが、現像装置33がトナーを使い切った状態で廃棄す
るようなタイプの場合でシート部材42を交換する必要
のないような場合には、例えば固定部材41を樹脂で形
成してシート部材42をこれに接着したものを側壁部分
37Aの所望の位置に固定するようにしてもよい。
【0026】図5は、シート部材の下端部に回動部材が
取り付けられた状態を具体的に表わしたものである。シ
ート部材42の下端部の両端(図では一方のみを示
す。)は正方形に切り取られ、この部分に支持部材61
が固定されている。支持部材61は断面がL字型をした
樹脂で形成されており、シート部材42の幅方向と一致
する矢印方向(図1における感光体ドラム31の軸方向
と同じ。)62に沿った第1の片61Aは、凹レンズの
機能を有するシリンドリカルレンズのように、図で手前
側の面が所定の曲率の円弧で切断したような窪んだ形状
となっている。
【0027】支持部材61を同じく構成し、第1の片と
直角をなす第2の片61Bには、前記した曲率の円の中
心の位置に矢印方向62に沿って孔63が開けられてい
る。角材状の形状を有する回動部材43はその一端部6
5Aが前記した曲率で凸状に湾曲しており、この曲率の
円の中心をなす位置で第2の片61Bと対向する側面側
に回動部材43の途中までの長さの第1の孔66が開け
られている。この第1の孔66には、ピン67が埋め込
まれており、その先端部分が所定長だけ第2の片61B
と対向する側面側から突出している。この突出部分のピ
ン67は孔63に遊嵌されるようになっている。
【0028】回動部材43には、その第1の孔66と所
定の間隔を置いて、これと平行に第2の孔68が開けら
れている。この第2の孔68には側壁部分37A(図1
参照)側からネジ68が挿入されており、回動部材43
はこのネジ68を中心として回動自在とされている。ま
た、回動部材43における図で上側の面には、この回動
部材43が図1に示した攪拌板47に押されて回転した
後に元の位置に復帰させるためのバネ69の一端が取り
付けられている。
【0029】図6および図7は、シート部材の下端部近
傍を表わしたものである。このうち、図6はシート部材
42の平面と垂直方向からその下端部近傍を表わしてお
り、図7はシート部材42の面方向に沿ってその下端部
を見たものである。これらの図に示したように、支持部
材61はシート部材42をその切れ込みに挟持するよう
に差し込んだ状態で、複数のピン71によって固定して
いる。また、側壁部分37A(図1参照)におけるシー
ト部材42の下端箇所から所定の距離だけ上方にはピン
75が植設されており、バネ69の他端がこれに取り付
けられている。この結果、回動部材43はそれ自体がネ
ジ68を中心として回動できるようになっている。この
回動時に、シート部材42と回動部材43とがピン67
を中心に回動できるようになっている。これにより、シ
ート部材42はその端部を特に屈曲させることなく、前
記した緊張状態とたわみの発生する状態とに交代するこ
とができるようになる。
【0030】図8および図9は、このような現像装置の
使用時のシート部材によるトナーの収容と搬送動作の説
明を時系列的に説明するためのものである。なお、これ
らの図ではメインアジテータ45およびこれに固定され
た攪拌板47の図示を簡略化している。これらの図でメ
インアジテータ45は反時計方向81に定速で回転する
ようになっている。これによる攪拌板47の先端が描く
軌跡82は破線で示している。
【0031】図8は、メインアジテータ45に固定され
た攪拌板47の先端部がまだ回動部材43と接触する前
の状態を表わしたものである。この状態で、回動部材4
3はバネ69(図7)の力とシート部材42の張力によ
ってバランスがとられ、図8に示したようにその長手方
向がほぼ水平となった状態に保たれている。この状態で
は、固定部材41に前端部を固定されたシート部材42
の下端部は、固定部材41側を向いており、シート部材
42は最もたわんだ状態となっている。したがって、こ
の窪みに図1に示したスクレーパ36から掻き落とされ
たトナーが堆積することになる。
【0032】図9は、メインアジテータ45に固定され
た攪拌板47の先端部が回動部材43から離れようとす
る状態を表わしたものである。攪拌板47の先端部が回
動部材43と接触した時点から、回動部材43はネジ6
8の取付位置を中心として、バネ69(図7)の力に逆
らって回転する。これにより、シート部材42は次第に
緊張してくる。そして、図9に示すような攪拌板47の
先端部が回動部材43から離れようとする瞬間にシート
部材42は最も緊張し、その傾斜角θは、シート部材4
2上に存在するトナーが自然に落下を開始する安息角を
越える。また、攪拌板47の先端部が回動部材43と接
触を開始した時点から、シート部材42の中央部の窪ん
だ箇所は、この接線方向と直行する矢印91方向に急速
に移動するので、この上に堆積していたトナーはこの矢
印方向に押し出される力を受ける。
【0033】これら両者の作用で、シート部材42上に
堆積していたトナーは、一時収容領域38からメイン収
容領域44に強制移動させられることになる。図6でも
了解されるように、シート部材42の下端部には、それ
らの両端部分にのみ回動部材43が配置されるようにな
っている。したがって、これら以外のシート部材42の
下端部には、トナーの落下を妨げる障害がなく、トナー
はこれらの下端部からメイン収容領域44に移動するこ
とになるからである。
【0034】メイン収容領域44では、攪拌板47が矢
印81方向に回転していくので、攪拌板47の通過した
直後には、トナーが掻き取られた空間が生じる。この空
間にシート部材42から移動してきたトナーが収容され
る。すなわち、一時収容領域38に落下し、あるいは堆
積していたトナーは、メインアジテータ45の回転によ
り生じる空間にタイミング良く収容されることで、一時
収容領域38からメイン収容領域44へのトナーの移動
が極めて効率的に行われることになる。
【0035】攪拌板47の先端部が回動部材43から離
れると、バネ69(図7)の力によって、シート部材4
2は図8に示したようにたわみ、トナーを一時的に堆積
できる状態となる。このように、本実施例の現像装置で
はメインアジテータ45が1回転するたびに、シート部
材42上のトナーが一時収容領域38からメイン収容領
域44に搬送される。このような順調な搬送が行われて
いる状態で一時収容領域38からメイン収容領域44へ
搬送されるトナーの量は1回当たりわずかなものとなる
ので、メイン収容領域44に搬送されたトナーはメイン
アジテータ45によって他のトナーと共に十分攪拌され
た後、図1に示した現像ローラ14に供給されることに
なる。したがって、従来のように帯電量の異なるトナー
が不均一に混ざって現像ローラ14に供給されることが
なく、画像に濃度むらのない良好な画質を確保すること
ができる。
【0036】変形例
【0037】図10は本発明の変形例における現像装置
の要部を表わしたものである。この変形例で先の実施例
と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明
を適宜省略する。この変形例では現像装置の一時収容領
域38の下に配置された側壁部分37B(先の実施例の
側壁部分37に対応する。)が、トナーの安息角以上の
角度としての傾斜角θに設定されている。この側壁部分
37Bの下端には、メインアジテータ45に取り付けら
れた攪拌板47の先端が描く軌跡101と先端部分が接
触するような形の弾性体102が接着剤で固定されてい
る。また、側壁部分37Bの上端位置には、シート部材
103の上端を挟持した固定具104が固定されてい
る。
【0038】本実施例のシート部材は弾性を有する合成
ゴムシートで作成されており、緊張状態を保ったままそ
の下端部は弾性体102に接着等の適宜の手法で固定さ
れている。シート部材と側壁部分37Bの間には、スポ
ンジ等のように合成ゴムシートの振動を許容するシート
状の部材106が配置されている。これは、シート部材
103と側壁部分37Bの間にトナーが侵入してこの部
分で固化することを防止するためのものである。したが
って、シート部材103の両側部からトナーが落下しな
いようにこれら両側部をその他の部分から一段と高くす
る等の措置を施しているような場合には、シート状の部
材106を配置する必要はない。先の実施例でもシート
部材42と側壁部分37Aの間の空間に同様の措置をし
たり、あるいはシート部材42の側部からトナーがこの
空間に入り込まないような工夫を行うことは自由であ
る。
【0039】このような変形例の現像装置では、現像装
置の一時収容領域38に落下あるいは堆積されたトナー
は、攪拌板47が弾性体102の先端部分に接触するた
びにシート部材103が振動する。シート部材103は
もともとトナーの安息角以上の角度θで傾斜しているの
で、この振動によって一時収容領域38内のトナーが積
極的にメイン収容領域44に搬送されることになる。し
かも、実施例で説明したように、この時点でメイン収容
領域44には攪拌板47の背後にトナーの収容されてい
ない空間が形成されているので、トナーの移動および攪
拌がスムーズに行われることになる。
【0040】なお、実施例および変形例ではメインアジ
テータ45の回転を利用して現像装置の一時収容領域3
8からトナーをメイン収容領域44移動させるようにし
たが、例えば変形例のシート部材103をソレノイド等
の部品を用いて振動させ、その上に堆積するトナーを積
極的にメイン収容領域44の方向に移動させるようにし
てもよい。更に、実施例および変形例ではシート部材4
2、103をトナーの落下についての安息角以上に設定
することにしたが、実施例におけるトナーを放り出すよ
うな力や、変形例における振動によってトナーが積極的
にメイン収容領域44の方向に移動できる状態であれ
ば、これらのシート部材42、103を安息角以上の傾
斜角度に設定する必要はないことはいうまでもない。
【0041】また、実施例ではシート部材103をPE
Tあるいは摺動性ポリエチレンで構成したが、この代わ
りにゴム製等の弾性シートを使用すれば、たわんだ初期
的な状態から図9に示した緊張状態となった後、攪拌板
47と回動部材43の係合の解除で弾性シートの収縮作
用と重力の作用で再び図8に示した初期状態に戻ること
になる。すなわち、この場合には、実施例で示したバネ
69(図7)が不要になる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、トナー一時収容手段の底部に配置されたシー
ト状部材のなす角度をトナーの自然落下のための角度以
上に一時的に設定するようにしたので、その角度設定の
度にトナーが自然にトナーメイン収容手段側に移動する
ことになり、トナーがトナー一時収容手段の底部側から
固化していきその移動が妨げられるという現象を有効に
防止することができる。したがって、トナーの凝固ある
いは凝集が有効に防止され、攪拌が良好に行われて、良
好な現像を長期間可能にすることができる。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、トナ
ー一時収容手段の底部に配置されたシート状部材を常時
はたわんだ状態とするので、この状態で比較的大量のト
ナーを一時的に収容することができる。また、所定のタ
イミングでこのシート状部材を一時的な緊張状態に変更
するようにしているので、トナーがその時点で押し出さ
れるようにしてトナー一時収容手段から移動することに
なり、トナーを一度にトナーメイン収容手段側に搬送す
ることができる。したがって、トナーがトナー一時収容
手段からトナーメイン収容手段側に搬送されにくい状況
の下でも、トナーを効率的にトナーメイン収容手段側に
搬送することができる。
【0044】更に請求項3記載の発明によれば、トナー
一時収容手段の底部に配置されたシート状部材を間欠的
に振動させることでトナー一時収容手段に収容されてい
るトナーをシート状部材からトナーメイン収容手段側に
移動させることにしたので、トナーの凝固や凝集を有効
に防止しながらこれをトナーメイン収容手段側に搬送す
ることができる。
【0045】また、請求項1〜請求項3記載の発明によ
れば、感光体に供給した後に残存しているトナーを現像
ローラから除去するトナー除去手段を備えており、かつ
帯電量の不均一なトナーが現像ローラに供給されるおそ
れがないので、メモリ現象が発生したり濃度むらが発生
することがなく、常に良好な画像を得ることができる。
【0046】更に、請求項4記載の発明によれば、トナ
ーの攪拌を行うためのアジテータの回転駆動力を用いて
トナー一時収容手段のトナーをトナーメイン収容手段に
搬送するようにしているので、特別の駆動力が不要にな
る。また、アジテータの回転にうまく合わせてトナーの
移動を行うようにすれば、トナーの円滑な移動や、移動
後のトナーの良好な攪拌が可能になり、帯電量の均一な
トナーを現像に使用することができるので、良好な現像
を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の現像装置を使用した画像
形成装置の要部を示す断面図である。
【図2】 本実施例でシート部材の上端部と現像装置本
体側壁との固定状態を具体的に表わした要部斜視図であ
る。
【図3】 本実施例でシート部材がたわんだ状態での側
壁部分におけるシート部材の固定状態を表わした要部断
面図である。
【図4】 本実施例でシート部材が緊張した状態での側
壁部分におけるシート部材の固定状態を表わした要部断
面図である。
【図5】 本実施例でシート部材の下端部に回動部材が
取り付けられた状態を具体的に表わした要部斜視図であ
る。
【図6】 本実施例でシート部材の平面と垂直方向から
その下端部近傍を表わした要部断面図である。
【図7】 本実施例でシート部材の面方向に沿ってその
下端部を見た要部断面図である。
【図8】 本実施例でメインアジテータに固定された攪
拌板の先端部が回動部材と接触する前の状態を表わした
要部断面図である。
【図9】 本実施例でメインアジテータに固定された攪
拌板の先端部が回動部材から離れようとする状態を表わ
した要部断面図である。
【図10】 本発明の変形例における現像装置の要部を
示す断面図である。
【図11】 従来の現像装置を使用した画像形成装置の
要部を示す断面図である。
【符号の説明】
31…感光体ドラム、33…現像装置、34…現像ロー
ラ、36…スクレーパ、37…現像装置本体側壁、37
A、37B…一時収容領域の側壁部分、38…一時収容
領域、41…固定部材、42、103…シート部材、4
3…回動部材、44…メイン収容領域、45…メインア
ジテータ、47…攪拌板、102…弾性体、104…固
定具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に現像のためのトナーを供給する
    現像ローラと、 感光体に供給した後に残存しているトナーをこの現像ロ
    ーラから除去するトナー除去手段と、 前記現像ローラに供給するトナーを収容する領域として
    のトナーメイン収容手段と、 前記トナー除去手段によって除去されたトナーをトナー
    メイン収容手段に搬送する前に一時的に収容する領域と
    してのトナー一時収容手段と、 このトナー一時収容手段の底部に配置されたシート状部
    材と、 このシート状部材のなす角度をトナーの自然落下のため
    の角度以上に一時的に設定することでトナー一時収容手
    段に収容されているトナーをシート状部材から前記トナ
    ーメイン収容手段側に移動させるトナー強制移動制御手
    段とを具備することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 感光体に現像のためのトナーを供給する
    現像ローラと、 感光体に供給した後に残存しているトナーをこの現像ロ
    ーラから除去するトナー除去手段と、 前記現像ローラに供給するトナーを収容する領域として
    のトナーメイン収容手段と、 前記トナー除去手段によって除去されたトナーをトナー
    メイン収容手段に搬送する前に一時的に収容する領域と
    してのトナー一時収容手段と、 このトナー一時収容手段の底部にトナーを収容するため
    にたわんだ状態で配置されたシート状部材と、 このシート状部材を所定のタイミングで一時的に緊張状
    態に変更すると共にこの緊張状態のシート状部材が前記
    トナーメイン収容手段にトナーを排出する方向に所定角
    度以上傾斜するように傾斜角を設定することでトナー一
    時収容手段に収容されているトナーを前記トナーメイン
    収容手段側に移動させるトナー強制移動制御手段とを具
    備することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 感光体に現像のためのトナーを供給する
    現像ローラと、 感光体に供給した後に残存しているトナーをこの現像ロ
    ーラから除去するトナー除去手段と、 前記現像ローラに供給するトナーを収容する領域として
    のトナーメイン収容手段と、 前記トナー除去手段によって除去されたトナーをトナー
    メイン収容手段に搬送する前に一時的に収容する領域と
    してのトナー一時収容手段と、 このトナー一時収容手段の底部に所定の角度をなして配
    置されたシート状部材と、 このシート状部材を間欠的に振動させることでトナー一
    時収容手段に収容されているトナーをシート状部材から
    前記トナーメイン収容手段側に移動させるトナー強制移
    動制御手段とを具備することを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 前記トナーメイン収容手段にはトナーの
    攪拌を行うためのアジテータが配置され、このアジテー
    タの回転駆動力を用いて前記トナー強制移動制御手段が
    前記トナー一時収容手段に収容されているトナーをトナ
    ーメイン収容手段側に移動させることを特徴とする請求
    項1〜請求項3記載の現像装置。
JP9044690A 1997-02-12 1997-02-12 現像装置 Pending JPH10221956A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197290A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014139629A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置およびこれを備えた画像形成装置

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