JP5704509B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、画像形成装置としてのレーザプリンタを示す構成図である。図2は、そこに設置されるプロセスカートリッジ6(作像部)の近傍を示す断面図である。図3は、現像部5及び感光体ドラム1を上方からみた長手方向(図2の紙面垂直方向である。)の断面図である。また、図4は、現像部5の第2搬送経路54を側方からみた長手方向(図2の紙面垂直方向である。)の断面図である。
その後、感光体ドラム1の表面は、露光部7(図1を参照できる。)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって静電潜像が形成される(露光工程である。)。
詳しくは、現像部5内には、トナーとキャリア(磁性キャリア)とからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像部5内の現像剤Gは、トナー濃度検知手段としての磁気センサ57によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)が所定の範囲内になるように調整される。すなわち、現像部5内のトナー消費に応じて、トナー搬送パイプ43(トナー補給手段)からトナー補給口44を介して第2搬送経路54(第2現像剤搬送部)内に、トナーが補給される。なお、磁気センサ57は、その周囲を流動する現像剤の透磁率の変化からトナー濃度の変化を検知するセンサである。また、本実施の形態において、磁気センサ57は、図3及び図4に示すように、第2搬送経路54の下流側であって第2搬送スクリュ56の下方(現像剤Gに埋没する位置である。)に設置されている。
なお、トナー補給手段は、上述した構成のものに限定されることなく、種々の構成のものを用いることができる。例えば、トナー搬送パイプを用いずに、トナーボトルから中継ホッパを介して現像部5にトナーを供給する構成にすることもできる。
なお、2つの搬送スクリュ55、56(搬送部材)は、それぞれ、軸部上にスクリュが巻装されたものであって、ギア列を介して現像ローラ51とともに駆動手段としての現像駆動モータ71によって図の矢印方向に回転駆動される。また、現像駆動モータ71は、装置本体100におけるその他の回転部材(感光ドラム1等である、)を回転駆動する駆動部とは独立した駆動系である。
ここで、図3を参照して、現像ローラ51は、内部に固設されてローラ周面に複数の磁極を形成するマグネット51bと、マグネット23a1の周囲を回転するスリーブ51aと、で構成される。そして、複数の磁極が形成されたマグネット51bの周囲をスリーブ51aが回転することで、その回転にともない現像剤Gが現像ローラ51上(スリーブ51a上である。)を移動することになる。なお、現像ローラ51(現像剤担持体)は、スリーブ51aの軸部に連結された現像駆動モータ71(駆動手段)によって図2の矢印方向(反時計方向)に回転駆動される(図4を参照できる)。
まず、汲上げ磁極が磁性体としてのキャリアに作用して、第1搬送経路53内を移動する現像剤Gの一部が現像ローラ51上に担持される。現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、その一部がドクターブレード52(現像剤規制部材)の位置で掻き取られて、第1搬送経路53に戻される。一方、汲上げ磁極による磁力が作用するドクターブレード52の位置で、ドクターブレード52と現像ローラ51とのドクターギャップを通過して現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、主磁極の位置で穂立ちして現像領域において磁気ブラシとなって感光体ドラム1に摺接する。こうして、現像ローラ51に担持された現像剤G中のトナーが感光体ドラム1上の潜像に付着する。その後、主磁極の位置を通過した現像剤Gは、搬送磁極によって剤離れ磁極の位置まで搬送される。そして、剤離れ磁極の位置で、反発磁界がキャリアに作用して、現像ローラ51上に担持されていた現像工程後の現像剤Gが現像ローラ51から脱離される。脱離後の現像剤Gは、再び第1搬送経路53に戻されて、第1搬送経路53の下流側に向けて搬送され、第1中継部Aを介して第2搬送経路54の上流側に移動する。さらに、第2搬送経路54の上流側に移動した現像剤は、トナー補給口44から補給された補給トナーとともに、第2搬送経路54の下流側に達して、第2中継部Bを介して第1搬送経路53の上流側に移動する。このような一連の現像剤Gの循環が繰り返される。
なお、本実施の形態において、トナー補給口44は、図3及び図4に示すように、第2搬送経路54の上流側であって第2搬送スクリュ56の上方に設置されている。
その後、感光体1の表面は、クリーニング部2との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによって回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1の表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写ベルト8用のクリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置本体100外に排出された記録媒体Pは、印刷後の画像(出力画像)として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成動作(画像形成プロセス)が完了する。
図3及び図4等を参照して、本実施の形態における現像装置5(現像部)には、トナー補給口44に対して下流側(図4中の白矢印で示す現像剤Gの搬送方向に対する下流側である。)の位置であって循環経路の上方に、循環経路を循環する現像剤Gの上面に浮遊するトナーTを検知する検知手段としての光学カラーセンサ60が配設されている。
なお、本実施の形態では、現像剤Gの上面に浮遊するトナーTを検知する検知手段としての光学カラーセンサ60を用いたが、検知手段としてその他のものを用いることもできる。
詳しくは、画像形成装置100において一連の画像形成動作が終了する所定時間前からその画像形成動作が終了するまでの間(画像形成動作が終了する直前である。)にトナー補給手段(トナー補給モータ72)によるトナー補給動作がおこなわれた場合に、その画像形成動作が終了してから所定時間が経過するまで現像駆動モータ71(駆動手段)による駆動をおこなって、光学カラーセンサ60(検知手段)によって浮遊するトナーTが検知されたときには浮遊するトナーTが検知されなくなるまで現像駆動モータ71による駆動を継続して、光学カラーセンサ60によって浮遊するトナーTが検知されなかったときには現像駆動モータ60による駆動を停止する。
このような不具合を防止するために、本実施の形態では、画像形成動作が終了する直前にトナー補給動作がおこなわれた場合に、画像形成動作終了後に所定時間だけ現像駆動モータ71を稼動する。このとき、搬送スクリュ55、56によって補給トナーTが現像剤G中に分散されるように撹拌・混合がおこなわれることになる。そして、所定時間が経過した後に、光学カラーセンサ60によって現像剤Gの表面に分散不良のトナーTがないかが検知される。そして、図5(B)に示すように、現像剤Gの表面に分散不良のトナーTがある状態が光学カラーセンサ60によって検知された場合には、さらに現像剤G中へのトナーTの分散を促進するために、分散不良のトナーTが検知されなくなるまで現像駆動モータ71による駆動を継続する。
このような制御をおこなうことで、画像形成動作が終了する直前にトナー補給口44から現像装置5内に多量のトナーTが補給されても、補給されたトナーTを現像剤G中に充分に分散させることができるため、高温高湿の環境下で長時間放置されてしまった場合等においても、出力画像上に白スジや黒ポチ等の異常画像が生じる不具合を防止することができる。
図6に示すように、画像形成動作が終了するときに、最後の画像形成がおこなわれる直前に(最後の画像出力時に)、トナー補給動作がおこなわれたかが判別される(ステップS1〜S2)。具体的には、最後の記録媒体Pが排紙ローラ対29によって装置本体100の外部に排出された状態が、排紙センサ(不図示である。)によって検知されたときに、画像形成動作が終了したものとして、その時点から所定時間遡ってトナー補給モータ72が駆動されたかを制御部70によって判別する。
その結果、最後の画像形成がおこなわれる直前にトナー補給動作がおこなわれていないものと判別された場合には、現像装置5(現像駆動モータ71)の駆動を停止する(ステップS6)。
そして、光学カラーセンサ60によって現像剤G上に、浮遊トナーTがあるかが検知される(ステップS4)。その結果、浮遊トナーTがあるものと検知された場合には、現像駆動モータ71を継続・延長して駆動する(ステップS5)。そして、浮遊トナーTがないと検知されたときに、現像駆動モータ71の駆動を停止する(ステップS6)。
なお、本実施の形態における画像形成装置100は、記録媒体Pを搬送する搬送系の駆動部と、感光体ドラム1等の作像部を駆動する作像系の駆動部と、がほぼ同期して駆動されるように構成されているが、搬送系の駆動部と作像系の駆動部とがそれぞれ独立したタイミングで駆動するように構成された画像形成装置においては、作像系の駆動部の駆動停止するタイミングを画像形成動作が終了するタイミングとして上述した制御をおこなうこともできる。
また、本実施の形態では、ドクターブレード52(現像剤規制部材)が現像ローラ51(現像剤担持体)の下方に対向するように配設された現像装置5に対して本発明を適用したが、ドクターブレード52(現像剤規制部材)が現像ローラ51(現像剤担持体)の上方に対向するように配設された現像装置5に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合にも、本実施の形態と同様に検知手段60を設けて、それによる駆動制御をおこなうことで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
5 現像部(現像装置)、
44 トナー補給口、
51 現像ローラ(現像剤担持体)、
55 第1搬送スクリュ(第1搬送部材)、
56 第2搬送スクリュ(第2搬送部材)、
60 光学カラーセンサ(検知手段)、
71 現像駆動モータ(駆動手段)、
72 トナー補給モータ(トナー補給手段)、
100 画像形成装置本体(装置本体)。
Claims (6)
- キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向するとともに、現像剤を担持する現像剤担持体と、
装置内に収容された現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成するとともに、駆動手段によって駆動される複数の搬送部材と、
前記複数の搬送部材のうち1つの搬送部材の上方に配設されるとともに、トナー補給手段から装置内にトナーを補給するためのトナー補給口と、
前記トナー補給口に対して現像剤の搬送方向下流側の位置であって前記循環経路の上方に配設されるとともに、前記循環経路を循環する現像剤の上面に浮遊するトナーを検知する検知手段と、
を備え、
前記複数の搬送部材は、一連の画像形成動作が終了したときに、前記検知手段の検知結果に基いて、前記駆動手段によってさらに駆動されることを特徴とする現像装置。 - 一連の画像形成動作が終了する所定時間前から当該画像形成動作が終了するまでの間に前記トナー補給手段によるトナー補給動作がおこなわれた場合に、当該画像形成動作が終了してから所定時間が経過するまで前記駆動手段による駆動をおこなって、前記検知手段によって浮遊するトナーが検知されたときには浮遊するトナーが検知されなくなるまで前記駆動手段による駆動を継続して、前記検知手段によって浮遊するトナーが検知されなかったときには前記駆動手段による駆動を停止することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記複数の搬送部材は、
前記現像剤担持体に対向するとともに、現像剤を長手方向に搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給する第1搬送部材と、
仕切部材を介して前記第1搬送部材に対向する第2搬送部材と、
を具備し、
前記トナー補給口は、前記第2搬送部材による搬送経路の上流側であって、前記第2搬送部材の上方に配設され、
前記検知手段は、前記第2搬送部材による搬送経路の下流側であって、前記第2搬送部材の上方に配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。 - 前記検知手段は、現像剤の表面の色調から浮遊するトナーの有無を検知する光学式のカラーセンサであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか記載の現像装置。
- 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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