JP2014235265A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像濃度調整時などで短時間に多量トナーが補給される場合でも、トナー飛散と地肌汚れを抑制し、かつ、現像剤の劣化を促進することのない画像形成装置を提供する。
【解決手段】補給されたトナーを現像剤搬送部材によって現像装置内で現像剤とともに撹拌しながら搬送し、現像剤担持体上に汲み上げてトナー像を現像する現像装置を備える画像形成装置であって、記録材に転写しないトナー像の現像に対応して実施されるトナー補給時に、現像剤担持体の駆動速度を0より高く、かつ、記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも低い範囲とする制御をすることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置及びその制御方法に関し、特に、画像濃度を安定させる技術に関する。
電子写真方式を用いた複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置では、画像濃度を安定させることが必要である。
そのため、画像形成に消費したトナー量に応じて新たなトナーを現像器内に補給して、トナー濃度を一定に保つような調整をして、画像濃度を安定させる制御が行なわれている。このようなトナー濃度の制御は、一般的には、トナー濃度検出手段の出力値:Vtとトナー濃度の制御目標値:Vtrefとを比較し、その差分に応じてトナー補給量を所定の演算式から算出し、トナー補給手段により現像手段にトナー補給を行うことによりなされている。
近年多くなっているフルカラー画像形成装置では、記録材全域を覆う画像を印刷することも多い。このような面積率の高い画像を連続して印刷する場合、多くのトナーが現像器に補給され、そして、補給されてから画像形成に使われるまでの時間が短いことから、補給されたトナーが均一に素早く所定の帯電量になることが要求される。所定の帯電量にならないトナーがあると、それが飛散して機内を汚染する。また、地肌部に現像して地肌汚れとなり、画像品質を低下させる。
このような不具合に対処するために、補給されたトナーを短時間で所定の帯電量にするような現像装置が考えられている(特許文献1、2)。これら現像装置では、高面積率画像の連続通紙で、トナー飛散や地肌汚れが発生しにくい構成となっている。
特許文献1(特開2005−070385号公報)は、軸方向に搬送する能力のない撹拌部材を追加し、その配置位置と回転方向によって補給されたトナーが現像剤中に沈み込むようにし、迅速に均一分散できるようにしたものと考えられる。これにより、現像剤の搬送速度を落とすことなく、補給されたトナーを所定の帯電量にしやすい。
特許文献2(特開2007−101797号公報)は、現像剤搬送路に3種類の搬送路があり、撹拌搬送路で現像剤中にトナーを分散させるとともに、撹拌搬送路から上方の供給搬送路に現像剤を持ち上げる時に、現像剤に強いストレスを与えて適正な値に帯電させるが、斜め上方にすることでストレスを強すぎないようにでき、現像剤の劣化を抑制するものと考えられる。
一方、画像濃度をより安定化させるために、あるタイミングで実施される調整もある。この調整では、感光体等の像担持体上に濃度検知用階調パターンを作成し、そのパッチ濃度を光学的検知手段(以下、単にセンサともいう)により検知し、その検出値から階調パターンのトナー付着量を求め、現像ポテンシャルに対するトナー付着量の関係式(傾き:現像γ、X切片:現像開始電圧Vk)を求める。そして、現像ポテンシャルに対するトナー付着量の関係式から、目標付着量となるように現像ポテンシャルを変更(具体的には、LDパワー、帯電バイアス、現像バイアスの変更)、トナー濃度制御基準値を変更することで、常に安定した画像濃度を得るようにしている。
ここで、トナー濃度の低すぎ、あるいは、高すぎにより目標付着量を得られない場合には、トナーの補給、あるいは、消費により、トナー濃度を調整することもある。このトナー補給では、高面積率画像の連続印刷時に補給されるよりも多量のトナーが短時間に補給される場合もある。このようなときに、補給されたトナーが所定の帯電量とならないと、トナー飛散や地肌汚れなどの異常が発生しやすい。特に、電源オン直後の調整でトナーが補給される場合には、現像器内の現像剤の帯電量が低下している場合もあり、通紙中の調整時よりも異常が発生しやすい状態にある。
また、外添剤の埋没や離脱による現像剤中のトナー劣化により、記録材への転写性が劣って画像濃度安定性を悪くする場合もある。これにはトナーリフレッシュが有効であり、トナーの消費とトナー補給をおこなっている。このトナーリフレッシュを連続印刷の最後に実施する場合にも、短時間に多量のトナーが補給されるようになり、補給されたトナーの帯電量が所定値にならないと、トナー飛散や地肌汚れが発生しやすい。
特許文献1、2に記載された現像装置は、高面積率画像の連続印刷程度の多量トナー補給で、トナーが短時間で所定の帯電量に上がるようにしたもので、かつ、現像剤の劣化が促進しないように考えられたものである。さらに多量のトナーが補給される場合については考慮されていない。文献1、2の方法でさらに撹拌効率が上がる構成や条件にしようとすると、現状よりも現像剤同士の摩擦ストレスを強くすることになる。そしてこの状態が継続するため、画像印刷時には現像剤にとって過剰撹拌となり現像剤が劣化しやすくなる。
これに対して、特定時だけ現像剤の撹拌性を上げる方法が提案されている(特許文献3)。特許文献3(特開2006−221012号公報)は、トナー飛散検知サンサを備え、所定時間放置後やトナー補給後などの特定時にトナー飛散を検知すると、現像剤搬送スクリュのみを回転させる、あるいは回転速度を上げる、回転時間を長くするなどによって、トナーが迅速に現像剤中に均一分散するようにしたものと考えられる。
特許文献3では、現像剤搬送スクリュはいろいろな制御ができるが、現像剤担持体は動かす、または、完全に止めるかのどちらかであり、現像剤担持体の駆動速度を制御するという記載はない。さらに、現像剤担持体を完全に止める場合は、トナー補給の効率が悪くなる場合がある。その理由を記載する。
トナー補給時はトナー濃度センサで現像装置内を搬送される現像剤のトナー濃度を検知しながら、狙いのトナー濃度になるように、あるいは、特定のトナー濃度を超えないように調整される。現像剤担持体を回転させないと、現像剤担持体が担持している現像剤のトナー濃度は低いままである。そして、現像剤担持体が担持する現像剤量は少なくない。そのため、トナー補給が終了して飛散を検知しない状態から現像スリーブを回転させると、トナー濃度の低い現像剤と混ざって狙いのトナー濃度より低くなり、もう一度トナー補給が必要となる場合がある。すると、また、現像スリーブの回転を止めてトナー補給をすることになる。
このように狙いのトナー濃度になるまでに、現像スリーブの駆動停止とトナー補給を繰り返すことになり、制御における処理量が多くなる。また、トナー飛散は現像スリーブの回転し始めに多い。特許文献3では飛散を検知してからトナー飛散防止処置をするため、回転し始めの飛散を防ぐことはできない。トナー飛散処置前の飛散トナーが蓄積すると、機内が汚染されてくる。
上述した課題に鑑みて本発明は、画像濃度調整時などで短時間に多量トナーが補給される場合でも、トナー飛散と地肌汚れを抑制し、かつ、現像剤の劣化を促進することのない画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、補給されたトナーを現像剤搬送部材によって現像装置内で現像剤とともに撹拌しながら搬送し、現像剤担持体上に汲み上げてトナー像を現像する現像装置を備える画像形成装置であって、記録材に転写しないトナー像の現像に対応して実施されるトナー補給時に、現像剤担持体の駆動速度を0より高く、かつ、記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも低い範囲とする制御をすることを特徴とする。
本発明によれば、画像濃度調整時などで短時間に多量トナーが補給される場合でも、トナー飛散と地肌汚れを抑制し、かつ、現像剤の劣化を促進することのない画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明による実施形態に係る複写機の概略構成図である。 現像装置4及び感光体1の拡大構成図である。 現像剤搬送路内の現像剤の流れを説明する現像装置4の斜視断面図である。 現像装置4内の現像剤の流れの模式図である。 本発明の実施例において実行された画像調整の流れを示すフローチャート図である。 本発明の実施例において実行されたトナーリフレッシュの流れを示すフローチャート図(その1)である。 本発明の実施例において実行されたトナーリフレッシュの流れを示すフローチャート図(その2)である。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、複数の感光体が並行配設されたタンデム型のカラーレーザー複写機(以下、単に「複写機」という)の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機の概略構成図である。この複写機はプリンタ部100、これを載せる給紙装置200、プリンタ部100の上に固定されたスキャナ300などを備えている。また、このスキャナ300の上に固定された原稿自動搬送装置400なども備えている。
上記プリンタ部100は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスカートリッジ18Y,M,C,Kからなる画像形成ユニット20を備えている。各符号の数字の後に付されたY,M,C,Kは、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラック用の部材であることを示している(以下同様)。プロセスカートリッジ18Y,M,C,Kの他には、光書込ユニット21、中間転写ユニット17、二次転写装置22、レジストローラ対49、ベルト定着方式の定着装置25などが配設されている。
光書込ユニット21は、図示しない光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどを有し、画像データに基づいて後述の感光体の表面にレーザ光を照射する。
プロセスカートリッジ18Y,M,C,Kは、ドラム状の感光体1、帯電器、現像装置4、ドラムクリーニング装置、除電器などを有している。
以下、イエロー用のプロセスカートリッジ18について説明する。帯電手段たる帯電器によって、感光体1Yの北面は一様帯電される。帯電処理が施された感光体1Yの表面には、光書込ユニット21によって変調及び偏向されたレーザ光が照射される。すると、照射部(露光部)の電位が減衰する。この減衰により、感光体1Y表面にY用の静電潜像が形成される。形成されたY用の静電潜像は現像手段たる現像装置4Yによって現像されてYトナー像となる。Y用の感光体1Y上に形成されたYトナー像は、後述の中間転写ベルト110に一次転写される。一次転写後の感光体1Yの表面は、ドラムクリーニング装置によって転写残トナーがクリーニングされる。Y用のプロセスカートリッジ18Yにおいて、ドラムクリーニング装置によってクリーニングされた感光体1Yは、除電器によって除電される。そして、帯電器によって一様帯電せしめられて、初期状態に戻る。以上のような一連のプロセスは、他のプロセスカートリッジ(18M,C,K)についても同様である。
次に、中間転写ユニットについて説明する。中間転写ユニット17は、中間転写ベルト110やベルトクリーニング装置90などを有している。また、張架ローラ14、駆動ローラ15、二次転写バックアップローラ16、4つの一次転写バイアスローラ62Y,M,C,Kなども有している。中間転写ベルト110は、張架ローラ14を含む複数のローラによってテンション張架されている。そして、図示しないベルト駆動モータによって駆動される駆動ローラ15の回転によって図中時計回りに無端移動せしめられる。4つの一次転写バイアスローラ62Y,M,C,Kは、それぞれ中間転写ベルト110の内周面側に接触するように配設され、図示しない電源から一次転写バイアスの印加を受ける。また、中間転写ベルト110をその内周面側から感光体1Y,M,C,Kに向けて押圧してそれぞれ一次転写ニップを形成する。各一次転写ニップには、一次転写バイアスの影響により、感光体と一次転写バイアスローラとの間に一次転写電界が形成される。Y用の感光体1Y上に形成された上述のYトナー像は、この一次転写電界やニップ圧の影響によって中間転写ベルト110上に一次転写される。このYトナー像の上には、M,C,K用の感光体1M,C,K上に形成されたM,C,Kトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト110上には多重トナー像たる4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。中間転写ベルト110上に重ね合わせ転写された4色トナー像は、後述の二次転写ニップで図示しない記録シートたる転写紙に二次転写される。二次転写ニップ通過後の中間転写ベルト110の表面に残留する転写残トナーは、図中左側の駆動ローラ15との間にベルトを挟み込むベルトクリーニング装置90によってクリーニングされる。
次に、二次転写装置22について説明する。中間転写ユニット17の図中下方には、2本の張架ローラ23によって紙搬送ベルト24を張架している二次転写装置22が配設されている。紙搬送ベルト24は、少なくとも何れか一方の張架ローラ23の回転駆動に伴って、図中反時計回りに無端移動せしめられる。2本の張架ローラ23のうち、図中右側に配設された一方のローラは、中間転写ユニット17の二次転写バックアップローラ16との間に、中間転写ベルト110及び紙搬送ベルト24を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ユニット17の中間転写ベルト110と、二次転写装置22の紙搬送ベルト24とが接触する二次転写ニップが形成されている。そして、この一方の張架ローラ23には、トナーと逆極性の二次転写バイアスが図示しない電源によって印加される。この二次転写バイアスの印加により、二次転写ニップには中間転写ユニット17の中間転写ベルト110上の4色トナー像をベルト側からこの一方の張架ローラ23側に向けて静電移動させる二次転写電界が形成される。後述のレジストローラ対49によって中間転写ベルト110上の4色トナー像に同期するように二次転写ニップに送り込まれた転写紙には、この二次転写電界やニップ圧の影響を受けた4色トナー像が二次転写せしめられる。なお、このように一方の張架ローラ23に二次転写バイアスを印加する二次転写方式に代えて、転写紙を非接触でチャージさせるチャージャを設けてもよい。
複写機本体の下部に設けられた給紙装置200には、内部に複数の転写紙を紙束の状態で複数枚重ねて収容可能な給紙カセット44が、鉛直方向に複数重なるように配設されている。それぞれの給紙カセット44は、紙束の一番上の転写紙に給紙ローラ42を押し当てている。そして、給紙ローラ42を回転させることにより、一番上の転写紙を給紙路46に向けて送り出される。
給紙カセット44から送り出された転写紙を受け入れる給紙路46は、複数の搬送ローラ対47と、その路内の末端付近に設けられたレジストローラ対49とを有している。そして、転写紙をレジストローラ対49に向けて搬送する。レジストローラ対49に向けて搬送された転写紙は、レジストローラ対49のローラ間に挟まれる。一方、上記中間転写ユニット17において、中間転写ベルト110上に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴って上記二次転写ニップに進入する。レジストローラ対49は、ローラ間に挟み込んだ転写紙を二次転写ニップにて4色トナー像に密着させ得るタイミングで送り出す。これにより、二次転写ニップでは、中間転写ベルト110上の4色トナー像が転写紙に密着する。そして、転写紙上に二次転写されて、白色の転写紙上でフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙は、紙搬送ベルト24の無端移動に伴って二次転写ニップを出た後、紙搬送ベルト24上から定着装置25に送られる。
定着装置25は、定着ベルト26を2本のローラによって張架しながら無端移動せしめるベルトユニットと、このベルトユニットの一方のローラに向けて押圧される加圧ローラ27とを備えている。これら定着ベルト26と加圧ローラ27とは互いに当接して定着ニップを形成しており、紙搬送ベルト24から受け取った転写紙をここに挟み込む。ベルトユニットにおいける2本のローラのうち、加圧ローラ27から押圧される方のローラは、内部に図示しない熱源を有しており、これの発熱によって定着ベルト26を加圧する。加圧された定着ベルト26は、定着ニップに挟み込まれた転写紙を加熱する。この加熱やニップ圧の影響により、フルカラー画像が転写紙に定着せしめられる。
定着装置25内で定着処理が施された転写紙は、プリンタ筐体の図中左側板に突設せしめられたスタック部57上にスタックされるか、もう一方の面にもトナー像を形成するために上述の二次転写ニップに戻されるかする。
図示しない原稿のコピーがとられる際には、例えばシート原稿の束が原稿自動搬送装置400の原稿台30上にセットされる。但し、その原稿が本状に閉じられている片綴じ原稿である場合には、コンタクトガラス32上にセットされる。このセットに先立ち、複写機本体に対して原稿自動搬送装置400が開かれ、スキャナ300のコンタクトガラス32が露出される。この後、閉じられた原稿自動搬送装置400によって片綴じ原稿が押さえられる。
このようにして原稿がセットされた後、図示しないコピースタートスイッチが押下されると、スキャナ300による原稿読取動作がスタートする。但し、原稿自動搬送装置400にシート原稿がセットされた場合には、この原稿読取動作に先立って、原稿自動搬送装置400がシート原稿をコンタクトガラス32まで自動移動させる。原稿読取動作では、まず、第1走行体33と第2走行体34とがともに走行を開始し、第1走行体33に設けられた光源から光が発射される。そして、原稿面からの反射光が第2走行体34内に設けられたミラーによって反射せしめられ、結像レンズ35を通過した後、読取センサ36に入射される。読取センサ36は、入射光に基づいて画像情報を構築する。
このような原稿読取動作と並行して、各プロセスカートリッジ(18Y,M,C,K)内の各機器や、中間転写ユニット17、二次転写装置22、定着装置25がそれぞれ駆動を開始する。そして、読取センサ36によって構築された画像情報に基づいて、光書込ユニット21が駆動制御されて、各感光体(40Y,M,C,K)上に、Y,M,C,Kトナー像が形成される。これらトナー像は、中間転写ベルト110上に重ね合わせ転写された4色トナー像となる。
また、原稿読取動作の開始とほぼ同時に、給紙装置200内では給紙動作が開始される。この給紙動作では、給紙ローラ42の1つが選択回転せしめられ、ペーパーバンク43内に多段に収容される給紙カセット44の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ45で1枚ずつ分離されて反転給紙路46に進入した後、搬送ローラ対47によって二次転写ニップに向けて搬送される。このような給紙カセット44からの給紙に代えて、手差しトレイ51からの給紙が行われる場合もある。この場合、手差し給紙ローラ50が選択回転せしめられて手差しトレイ51上の転写紙を送り出した後、分離ローラ52が転写紙を1枚ずつ分離してプリンタ部100の手差し給紙路53に給紙する。
本複写機は、2色以上のトナーからなる他色画像を形成する場合には、中間転写ベルト110をその上部張架面がほぼ水平になる姿勢で張架して、上部張架面に全ての感光体(1Y,M,C,K)を接触させる。これに対し、Kトナーのみからなるモノクロ画像を形成する場合には、図示しない機構により、中間転写ベルト110を図中左下に傾けるような姿勢にして、その上部張架面をY,M,C用の感光体1Y,M,Cから離間させる。そして、4つの感光体1Y,M,C,Kのうち、K用の感光体1Kだけを図中反時計回りに回転させて、Kトナー像だけを作像する。この際、Y,M,Cについては、感光体だけでなく、現像器も駆動を停止させて、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。
本複写機は、複写機内の下記機器の制御を司るCPU等から構成される図示しない制御部と、液晶ディスプレイや各種キーボタン等などから構成される図示しない操作表示部とを備えている。操作者は、この操作表示部に対するキー入力操作により、制御部に対して命令を送ることで、転写紙の片面だけに画像を形成するモードである片面プリントモードについて、3つのモードの中から1つを選択することができる。この3つの片面プリントモードとは、ダイレクト排出モードと、反転排出モードと、反転デカール排出モードとからなる。
図2は、4つプロセスカートリッジ18(Y,M,C,K)のうちの1つが備える現像装置4及び感光体1を示す拡大構成図である。4つのプロセスカートリッジ18(Y,M,C,K)は、それぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、同図では「4」に付すY,M,C,Kという添字を省略している。図2に示すように感光体1は図中矢印G方向に回転しながら、その表面を不図示の帯電装置により帯電される。帯電された感光体1の表面は不図示の露光装置より照射されたレーザ光により静電潜像を形成された潜像に現像装置4からトナーを供給され、トナー像を形成する。
現像装置4は、図中矢印I方向に表面移動しながら感光体1の表面の潜像にトナーを供給し、現像する現像剤担持体としての現像ローラ5を有している。また、現像ローラ5に現像剤を供給しながら図2の奥方向に現像剤を搬送する現像剤供給搬送部材としての供給スクリュ8を有している。現像ローラ5の供給スクリュ8との対向部から表面移動方向下流側には、現像ローラ5に供給された現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ12を備えている。現像ローラ5の感光体1との対向部である現像部から表面移動方向下流側には、現像部を通過した現像済みの現像剤を回収し、回収した回収現像剤を供給スクリュ8と同方向に搬送する現像剤回収搬送部材としての回収スクリュ6を備えている。供給スクリュ8を備えた現像剤供給搬送路である供給搬送路9は現像ローラ5の横方向に、回収スクリュ6を備えた現像剤回収搬送路としての回収搬送路7は現像ローラ5の下方に並設されている。
現像装置4は、供給搬送路9の下方で回収搬送路7に並列して、現像剤攪拌搬送路である攪拌搬送路10を設けている。攪拌搬送路10は、現像剤を攪拌しながら供給スクリュ8とは逆方向である図中手前側に搬送する現像剤攪拌搬送部材としての攪拌スクリュ11を備えている。供給搬送路9と攪拌搬送路10とは仕切り部材としての第一仕切り壁133によって仕切られている。第一仕切り壁133の供給搬送路9と攪拌搬送路10とを仕切る箇所は図中手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路9と攪拌搬送路10とが連通している。なお、供給搬送路9と回収搬送路7とも第一仕切り部材133によって仕切られているが、第一仕切り壁133の供給搬送路9と攪拌搬送路7とを仕切る箇所には開口部を設けていない。また、攪拌搬送路10と回収搬送路7との2つの搬送路は仕切り部材としての第二仕切り壁134によって仕切られている。第二仕切り壁134は、図中手前側が開口部となっており、攪拌搬送路10と回収搬送路7とが連通している。現像剤搬送部材である供給スクリュ8、回収スクリュ6及び攪拌スクリュ11は樹脂のスクリュからなっており各スクリュ径は全てφ18[mm]でスクリュピッチは25[mm]、回転数は約600[rpm]に設定している。
現像ローラ5上にステンレスからなる現像ドクタ12によって薄層化された現像剤を感光体1との対抗部である現像領域まで搬送し現像を行う。現像ローラ5の表面はV溝あるいはサンドブラスト処理されておりφ25[mm]のAl[アルミ]素管からなり、現像ドクタ12及び感光体1とのギャップは0.3[mm]程度となっている。現像後の現像剤は回収搬送路7にて回収を行い、図2中の断面手前側に搬送され、非画像領域部に設けられた第一仕切り壁133の開口部で、攪拌搬送路10へ現像剤が移送される。なお、攪拌搬送路10における現像剤搬送方向上流側の第一仕切り壁133開口部の付近で攪拌搬送路10の上側に設けられたトナー補給口から攪拌搬送路10にトナーが供給される。
次に、3つの現像剤搬送路内での現像剤の循環について説明する。図3は現像剤搬送路内の現像剤の流れを説明する現像装置4の斜視断面図である。図中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。また、図4は、現像装置4内の現像剤の流れの模式図であり、図3と同様、図中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。
攪拌搬送路10から現像剤の供給を受けた供給搬送路9では、現像ローラ5に現像剤を供給しながら、供給スクリュ8の搬送方向下流側に現像剤を搬送する。そして、現像ローラ5に供給され現像に用いられず供給搬送路9の搬送方向下流端まで搬送された余剰現像剤は第一仕切り壁133の開口部より攪拌搬送路10に供給される(図4中矢印E)。現像ローラ5から回収搬送路7に送られ、回収スクリュ6によって回収搬送路7の搬送方向下流端まで搬送された回収現像剤は第二仕切り壁134の開口部より攪拌搬送路10に供給される(図4中矢印F)。そして、攪拌搬送路10は、供給された余剰現像剤と回収現像剤とを攪拌し、攪拌スクリュ11の搬送方向下流側であり、供給スクリュ8の搬送方向上流側に搬送し、第一仕切り壁133の開口部より供給搬送路9に供給される(図4中矢印D)。攪拌搬送路10では攪拌スクリュ11によって、回収現像剤、余剰現像剤及び移送部で必要に応じて補給されるトナーを、回収搬送路7及び供給搬送路9の現像剤と逆方向に攪拌搬送する。そして、搬送方向下流側で連通している供給搬送路9の搬送方向上流側に攪拌された現像剤を移送する。なお、攪拌搬送路10の下方には、不図示のトナー濃度センサが設けられ、センサ出力により不図示のトナー補給制御装置を作動し、不図示のトナー収容部からトナー補給を行っている。
図4に示す現像装置4では、供給搬送路9と回収搬送路7とを備え、現像剤の供給と回収とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が供給搬送路9に混入することがない。よって、供給搬送路9の搬送方向下流側ほど現像ローラ5に供給される現像剤のトナー濃度が低下することを防止することができる。また、回収搬送路7と攪拌搬送路10とを備え、現像剤の回収と攪拌とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が攪拌の途中に落ちることがない。よって、十分に攪拌がなされた現像剤が供給搬送路9に供給されるため、供給搬送路9に供給される現像剤が攪拌不足となることを防止することができる。このように、供給搬送路9内の現像剤のトナー濃度が低下することを防止し、供給搬送路9内の現像剤が攪拌不足となることを防止することができるので現像時の画像濃度を一定にすることができる。
なお、図4に示すように、現像装置4の下部から上部への現像剤の移動は矢印Dのみである。矢印Dで示す現像剤の移動は、攪拌スクリュ11の回転で現像剤を押し込むことにより、現像剤を盛り上がらせて供給搬送路9に現像剤を供給するものである。このような現像剤の移動は、現像剤に対してストレスを与えることになり、現像剤の寿命低下の一因となる。このような、現像剤を下方から上方に持ち上げる際に現像剤にストレスがかかり現像剤中のキャリアの膜削れやトナーのスペント化がその個所で発生し、それに伴い画像品質の安定性が保たれなくなってしまう。よって、矢印Dで示す現像剤の移動における現像剤のストレスを軽減することで現像剤の長寿命化を図ることが出来る。現像剤の長寿命化を図ることにより、現像剤の劣化を防止して常に画像濃度ムラの無い画像品質の安定した現像装置を提供することができる。
本実施形態の現像装置4では、図2に示すように、供給搬送路9を攪拌搬送路10の斜め上方になるように配置している。斜め上方に配置することにより、供給搬送路9を攪拌搬送路10の垂直上方に設け現像剤を持ち上げるものに比べて、矢印Dで示す現像剤の移動における現像剤のストレスを軽減することができる。さらに、現像装置4では、供給搬送路9と攪拌搬送路10とを斜めに配置することで、図2に示すように、攪拌搬送路10の上部壁面が供給搬送路9の下部壁面よりも高い位置となるように配置している。供給搬送路9を攪拌搬送路10に対して垂直上方に持ち上げることは、重力に逆らって現像剤を攪拌スクリュ11の圧によって持ち上げるので現像剤にストレスがかかる。一方、攪拌搬送路10の上部壁面が供給搬送路9の下部壁面よりも高い位置となるように配置することで、攪拌搬送路10の最高点に存在する現像剤が供給搬送路9の最下点に重力に逆らわず流れ込むことができるので、現像剤にかかるストレスを低減することができる。なお、攪拌搬送路10の現像剤搬送路下流側の、攪拌搬送路10と供給搬送路9とが連通している部分の攪拌スクリュ11の軸にフィン部材を設けても良い。このフィン部材は攪拌スクリュ11の軸方向に平行な辺と、攪拌スクリュの軸方向とは垂直な辺とから構成される板状の部材である。このフィン部材で現像剤を掻き上げることにより、攪拌搬送路10から供給搬送路9へ、より効率的な現像剤の受渡しを行うことができる。
また、現像装置4では、現像ローラ5と供給搬送路9との中心間距離Aが、現像ローラ5と攪拌搬送路10との中心間距離Bよりも短くなるように、供給搬送路9と攪拌搬送路10とを配置している。これにより供給搬送路9から現像ローラ5に現像剤を無理無く供給することができ装置も小型化を図ることもできる。また、攪拌スクリュ11は、図2中の手前側から見て反時計回り方向(図中矢印C方向)に回転しており、現像剤は攪拌スクリュ11の形状に沿って現像剤を持ち上げて供給搬送路9に移送させている。これにより、現像剤を効率良く持ち上げることが可能となり現像剤にかかるストレスもより低減することができる。
本発明における現像装置は、上記の形態に限らない。しかし、このような現像装置では、高面積率画像の連続印刷中に補給されるトナーでも所定の帯電量が得られるため、画像印刷中のトナー飛散や地肌汚れが起きにくい。そして現像剤へのストレスが低減できるようになっている。そのため、トナー飛散を防ぐために撹拌時間が長くなる本発明に適している。
印刷ごとに実行されるトナー補給の制御は、現像装置4のケーシング底部に設置された透磁率センサ5d(以下、Tセンサという)の検出値によって調整される。Tセンサ5dは、あるトナー濃度の範囲では直線近似することが可能であり、トナー濃度が高いほど、出力値が小さくなる特性を示す。ここで、現時点でのトナー濃度を示すTセンサ5dの出力値をVt、トナー濃度制御基準値をVtrefとする。VtがVtrefより大きい場合に、Vtref−Vtの差分を解消すべく、トナー補給装置のモータを駆動してトナー補給動作を行う。逆に、VtがVtrefより小さい場合には、トナー補給装置のモータを停止し、トナーを補給しないよう制御する。
これとは別に所定の時期ごとに実施する画像濃度調整手段があり、この調整においてトナー補給をする場合に、補給量によっては短時間で多量のトナーが補給されることになる。これは現像能力γの変化に応じた調整をするものである。なお、所定の時期とは、電源投入時、印刷の開始命令がされたとき、印刷中の所定間隔、印刷終了時、印刷待機中の所定時間間隔毎等がある。
ここで現像能力γであるが、現像ポテンシャルを変化させ、感光体2上に、10階調の濃度測定用パッチを作製することにより得られる。このパッチは書き込み部の電位を固定して、現像バイアスと帯電バイアスを変化させ、現像ポテンシャルの低い側から順次作像する。
次に各ステーションの感光体2上に現像されたトナーを中間転写ベルト上に転写する。中間転写ベルト上に転写した濃度測定用パッチを、中間転写ベルトの回転方向下流に設置してあるフォトセンサにより検知し、パタンから反射してくる反射光を測定する。その後、パッチからの反射濃度をトナー付着量[mg/cm2]に換算し、付着量[mg/cm2]現像ポテンシャル[kV]を直線近似し、関係式を得る。
上記関係式の傾きが現像能力を示す現像能力γ[mg/cm2/kV]である。また、上記関係式からは、目標のトナー付着量を得るための現像ポテンシャル値を算出することができる。なお、本実施形態においては、濃度測定用パッチを、それぞれのステーションにおいて、10階調分作成したが、より少ないパッチでも現像能力γの測定は可能である。3水準以上あれば直線近似は可能であるが、誤差を考慮すると、4水準以上のパッチを有するほうが、より望ましい。
続いて、現像能力γの検出結果からトナーの補給/消費判定を行う。判定結果から補給又は消費のいずれかが必要と判定された場合は、補給/消費動作を行う。具体的には、現像γが所定範囲より高い場合はトナー消費が必要と判断され、現像γが所定範囲より低い場合はトナー補給が必要と判断される。現像γが所定範囲より低く、所定範囲と離れているほどトナー補給量は多くなるため、現像γの値によっては短時間に多量のトナーが補給されることになる。
他にも画像印刷時以外でトナー補給を必要とする場合がある。トナーリフレッシュ時である。トナーリフレッシュはトナーの添加剤埋没による画質劣化を抑制するために、トナー消費パターン像を作成し、このトナー消費量に応じた新たなトナーを補給するものである。トナーリフレッシュは印刷画像と印刷画像のページ間に実施する場合と、連続印刷の最後に実施する場合がある。後者の場合で、かつ、リフレッシュ量が多い場合には、短時間に多量のトナーが補給されることになる。
本発明では、このような画像印刷中以外(記録材に転写されるトナー像を作成するとき以外)に実行されるトナー補給中に現像剤担持体駆動速度を下げる。この駆動速度が低いほどトナー飛散を抑制しやすい。しかし完全に止めてしまうと、現像剤担持体に担持されている現像剤とこれ以外の現像剤との入れ替わりがないため、両者のトナー濃度差が大きくなる。トナー濃度差が大きすぎる場合には、現像剤担持体の駆動速度を元に戻して現像剤が入れ替わったときに、トナー濃度が低くなるため、狙いのトナー濃度にするために再びトナー補給が必要になる場合がある。したがって、現像剤担持体の速度は低くても駆動していることが必要である。好ましくは、トナー補給中に現像剤担持体が1回転以上する速度である。
トナー補給中に現像剤担持体の駆動速度を下げている場合には、トナー像を作成しないことが好ましい。現像剤担持体の駆動速度が変わると、現像剤担持体表面と像担持体表面との線速比が変わるため、現像能力が変わる。この場合、パターン像の付着量が変わり、狙い通りの制御が出来なくなる可能性がある。そのため、現像能力測定用の階調パターン像やトナー消費パターン像は、トナー補給開始前、または、トナー補給終了後の現像剤担持体駆動速度が変わらない時に作成することが好ましい。
本発明では、画像印刷時以外に実行されるトナー補給中であっても、現像剤担持体駆動速度を下げないこともできる。高面積率画像の連続印刷中の補給トナーを所定値まで帯電させられる現像装置ならば、それより補給量が多い場合のみ補給中の現像剤担持体駆動速度を下げるほうが、過剰に撹拌時間を長くしなくて済む。そこで、画像印刷時以外に実行されるトナー補給であっても、単位時間あたりのトナー補給量が所定値より多い場合のみ、トナー補給中に現像剤担持体駆動速度を下げることが好ましい。単位時間あたりのトナー補給量の所定値は適宜決めることができるが、高面積率画像の連続印刷時のトナー補給量より多くすることが好ましい。所定値が少なすぎると過剰なストレスを付与する機会が多くなる。
以下、上記実施形態の実施例と比較例を示し、表1に各例の評価結果を示す。
<実施例1>
図4の現像装置を図1の画像形成装置に装着して、印刷評価を行った。A4横サイズの全ベタ(M色)画像5千頁とA4サイズの面積率5%の画像(M色)5千頁を交互に印刷し、全部で5万頁を印刷した。この画像形成装置は千頁毎に画像濃度調整を実行するようになっている。そして画像濃度調整時にトナー補給が必要と判断された場合には、現像剤担持体の回転数を1/10に変更してからトナー補給が実行されるようになっている。なお、このトナー補給後には現像能力を測定して画像濃度を再調整するが、現像能力測定用の階調パターンは、トナー補給が終了し現像剤担持体の回転数が変更前の値に戻ってから作像される。
本実施例では本発明の効果を確認するために、千頁毎の最後の10頁はトナーを補給しないようにして印刷し、あえて画像濃度調整時にトナー補給が実行されやすいようにしている。印刷中は画像の地肌部分を観察し、汚れがないかを確認した。具体的には、画像濃度調整直後に印刷される画像5枚について、地肌部の画像濃度を測定し、印刷前の記録材の画像濃度との差が0.01未満ならば問題なくOKとし、0.01以上となる画像があれば、許容できない品質レベルとしてNGとした。さらに、5万頁印刷後にハーフトーン画像を印刷し、転写状態を確認した。ぼそつき状態を5段階でランク付けし、ランク4以上ならば問題なくOKとし、ランク4未満ならば許容できない品質レベルとしてNGとした。
この連続印刷では、全ての画像濃度調整時にトナー補給が実行された(図5のフローチャートに従って画像調整が実行された)。印刷中の画像を確認した結果、地肌汚れは問題なかった。また、5万頁印刷後のハーフトーン画像もぼそつきがなく良好だった。最後に機内を観察したが、飛散トナーで汚染された様子はなかった。
<比較例1>
実施例1と同じ構成の現像装置を図1の画像形成装置に装着して、印刷評価を行った。但しこの現像装置は、トナー補給量が多い場合でもトナーが飛散しにくいように、印刷中も含めて搬送スクリュ回転数が実施例1の場合の1.2倍となっている。
この連続印刷でも全ベタ画像印刷後の画像濃度調整時にトナー補給が実行された。実施例1のようにトナー補給中に現像剤担持体の回転数を下げることはしなかったが、印刷中の画像の地肌汚れは問題なかった。また、機内が飛散トナーで汚染された様子もなかった。しかし、5万頁印刷後のハーフトーン画像はぼそついた画像で許容できない品質レベルであった。
<実施例2>
実施例1と同じ現像装置を図1の画像形成装置に装着して、印刷評価を行った。A4サイズの面積率1%の画像(M色)を千頁毎連続印刷し、全部で5万頁印刷した。この画像形成装置は、直前の画像の面積率が4%に満たない場合には、その不足分を頁間の非画像部でトナー消費するようになっている。そして、頁間で消費しきれない場合は、累積分を連続印刷の最後にまとめて消費する。このトナー消費後に消費量に応じたトナーを補給するが、この時に現像剤担持体の回転数を1/10に変更するようになっている。そして、次の連続印刷開始からは、現像剤担持帯の回転数が元に戻るようになっている。
この連続印刷では、千頁印刷ごとにトナー消費パターンが作成され、この消費量に応じたトナー補給が実行された(図6のフローチャートに従ってトナーリフレッシュが実行された)。印刷中の画像を確認した結果、地肌汚れは問題なかった。また、5万頁印刷後のハーフトーン画像もぼそつきがなく良好だった。最後に機内を観察したが、飛散トナーで汚染された様子はなかった。
<実施例3>
実施例1と同じ現像装置を図1の画像形成装置に装着して、印刷評価を行った。実施例1では画像濃度調整時のトナー補給中に現像剤担持体の回転数を下げるようにしたが、ここでは、さらに現像剤搬送スクリュの回転数を1.2倍に上げるようにした。これ以外は実施例1と同様に印刷と評価を行った。
この連続印刷では、全ての画像濃度調整時にトナー補給が実行された。印刷中の画像を確認した結果、地肌汚れは問題なかった。また、現像剤搬送スクリュの回転数を上げているが、5万枚印刷後のハーフトーン画像の状態は実施例1と変わらずにぼそつきがなく良好だった。
<実施例4>
実施例3と同様に印刷と評価を行った。実施例3の画像形成装置では、画像濃度調整時にトナー補給が必要と判断された場合の全てで、トナー補給中に現像剤担持体の回転数を下げ、搬送スクリュの回転数を上げたが、本実施例では、現像剤担持体と搬送スクユの回転数の変更を、トナー補給量が特定値より多い場合のみとしてある。ここでの特定値は、A4全ベタ画像連続印刷中の単位時間当たりのトナー補給量としている。
この連続印刷では、全ての画像濃度調整時にトナー補給が実行されたが、現像剤担持体と搬送スクユの回転数が変更されたのは、全ベタ画像印刷後の画像濃度調整におけるトナー補給時のみだった(図7のフローチャートに従ってトナーリフレシュが実行された)。つまり、面積率5%画像印刷後は現像γの低下が少なく、トナー補給量は所定値より少ないと判定され、トナー補給中に現像剤担持体と搬送スクリュの回転数を変更することはなかった。一方、全ベタ画像印刷後は現像γの低下が大きく、トナー補給量は所定値以上と判定されて、現像剤担持体と搬送スクリュの回転数を変更された。
このようにこの連続印刷では、トナー補給中に現像剤搬担持体の駆動速度が下がらない場合もあったが、それでも印刷中の画像の地肌汚れは問題なかった。実施例3の面積率5%画像印刷後の画像濃度調整におけるトナー補給時に、現像剤担持体と搬送スクユの回転数を変更する必要はなかったことがわかる。また、この時は補給しながら画質調整用の階調パターンを作像でき、画質調整に要する時間が短かった。
<比較例2>
実施例1と同様に印刷と評価を行った。但し、この現像装置は画像調整中に行なわれるトナー補給時に、現像剤担持体の駆動が完全に止まるようになっている。
この連続印刷では、全ての画像調整時にトナー補給が実施された。この画像調整中、現像剤担持体は停止と駆動を繰り返す場合が多くあった。その結果、画像調整に要する時間が実施例1の場合よりも長くなった。
Figure 2014235265
以下、実施形態の作用・効果について説明する。
上記では、補給されたトナーを現像剤搬送部材によって現像装置内で現像剤とともに撹拌しながら搬送し、現像剤担持体上に汲み上げてトナー像を現像する現像装置を備える画像形成装置であって、記録材に転写しないトナー像の現像に対応して実施されるトナー補給時に、現像剤担持体の駆動速度を0より高く、かつ、記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも低い範囲とする制御をすることを特徴とする構成を開示している。
現像装置内に補給されたトナーは、搬送されながら現像剤と接触して帯電していく。そして補給されたトナーが含まれる現像剤として現像剤担持体に汲み上げられていく。画像印刷中のトナー補給時には、現像剤の構成により搬送中に飛散しない程度にまでトナー帯電量が上がる。この現像剤中のトナーの帯電量が低くキャリアとの付着力が低いと、遠心力に負けて現像剤担持体開口部でトナーが飛散する。現像剤担持体が印刷中と同じ速い速度で駆動すると遠心力が強く、また、現像スリーブに現像剤が汲み上げられて開口部に到達する機会が多く、飛散しやすい。
そこで記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも現像スリーブ速度を下げることにより、現像スリーブ上からトナーが飛散しにくくなる。また、トナーが飛散する機会が減り、その間に汲み上げられない現像剤が帯電していき、飛散しにくい状態になる。このような状態になってから現像剤担持体の速度を元に戻すことにより、トナー補給時のトナー飛散を防ぐことができる。そして、その後のトナー像現像において、地肌汚れを抑制できる。
現像剤担持体駆動速度を変更すると画像印刷中と現像状態が異なる。画像濃度調整用パターン像やリフレッシュ用トナー像作成時に現像状態が異なると、狙い通りの制御ができない可能性がある。記録紙に転写しないトナー像であっても、現像剤担持体駆動速度を下げるのはトナー像作成時以外であるため、画像調整結果やトナーリフレッシュの効果に影響することはない。
一方で、現像スリーブ速度を下げても止めないことにより、汲み上げられる現像剤が入れ替わるため、現像スリーブが担持する現像剤と担持しない現像剤とのトナー濃度差が大きくならない。これにより、トナー補給が終了し現像スリーブ速度を元に戻したときにトナー濃度が大きく変わることがないため、もう一度補給作業が必要になることがない。
上記では、さらに、単位時間あたりのトナー補給量が所定値より高い場合に、現像剤担持体の駆動速度を下げることを特徴とすることも開示している。
トナー補給のときにいつもトナー像の現像を止めると、トナー補給と並行してトナー像の作像ができないため、待ち時間が長くなるし、現像剤が撹拌される時間も長くなる。しかし、補給されたトナーの帯電が上がりにくいのは、単位時間当たりのトナー補給量が多い場合である。この場合だけ現像剤担持体速度を下げることにより、過剰に現像剤撹拌時間を長くすることがなく、現像剤の劣化を抑制することができる。
上記では、さらに、現像剤担持体の駆動速度を下げる場合に、現像剤搬送部材の駆動速度を、記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも上げることを特徴とすることも開示している。
補給されたトナーは現像剤搬送路内で撹拌混合され帯電していくが、現像剤搬送速度を上げると早くトナーの帯電が立ち上がる。そこで、現像剤担持体駆動速度を下げる時に現像剤搬送速度を上げることにより、トナー像の作像を止める時間が短くなり、待ち時間が短くなる。
上記では、さらに、特定タイミングで実施される画像濃度調整時に、単位時間当たりのトナー補給量に応じて、現像剤担持体の駆動速度を変更するか否かを判断することを特徴とする構成も開示している。また、ジョブエンドに実施されるトナーリフレッシュ時に、単位時間当たりのトナー補給量に応じて、現像剤担持体の駆動速度を変更するか否かを判断することを特徴とする構成も開示している。
記録材に転写しないトナー像の現像に対応して実施されるトナー補給時というのは、特定タイミングで実施される画像濃度調整時と、ジョブエンドに実施されるトナーリフレッシュ時が多い。この動作の場合に現像剤担持体の駆動速度を制御できるようにすることで、トナー飛散しやすい状態が多い場合に、トナー飛散を防ぐ制御ができる。
上記では、さらに、前記現像装置は、少なくとも2つの現像剤搬送路を有し、現像剤が下部の現像剤搬送路から上部の現像剤搬送路へ搬送されることを特徴とする構成も開示している。
下段の現像剤搬送路から上段の現像剤搬送路に現像剤を送る場合、下段の端部に現像剤をためて盛り上がったものが上段で搬送される。この現像剤をためて盛り上げる部分で強いストレスがかかるため、帯電しやすいが劣化もしやすい構成になっていて、劣化しすぎないようにバランスをとることが難しい。そのため、現在以上に帯電しやすい状態にすると、剤劣化が促進することになる。トナー飛散しやすいと考えられる場合のみ飛散を防ぐ措置をすることは、このような帯電しやすさと劣化しやすさのバランスのとり難い現像装置にとって効果的である。
1 感光体
4 現像装置
5 現像ローラ
6 回収スクリュ
7 回収搬送路
8 供給スクリュ
9 供給搬送路
10 攪拌搬送路
11 攪拌スクリュ
12 現像ドクタ
14 張架ローラ
15 駆動ローラ
16 二次転写バックアップローラ
17 中間転写ユニット
18 プロセスカートリッジ
20 画像形成ユニット
21 光書込ユニット
22 二次転写装置
23 張架ローラ
24 紙搬送ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取センサ
42 給紙ローラ
44 給紙カセット
46 給紙路
47 搬送ローラ対
49 レジストローラ対
57 スタック部
62 一次転写バイアスローラ
90 ベルトクリーニング装置
100 プリンタ部
110 中間転写ベルト
133 第一仕切り壁
134 第二仕切り壁
200 給紙装置
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
特開2005−070385号公報 特開2007−101797号公報 特開2006−221012号公報

Claims (7)

  1. 補給されたトナーを現像剤搬送部材によって現像装置内で現像剤とともに撹拌しながら搬送し、現像剤担持体上に汲み上げてトナー像を現像する現像装置を備える画像形成装置であって、記録材に転写しないトナー像の現像に対応して実施されるトナー補給時に、現像剤担持体の駆動速度を0より高く、かつ、記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも低い範囲とする制御をすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 単位時間あたりのトナー補給量が所定値より高い場合に、現像剤担持体の駆動速度を下げることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 現像剤担持体の駆動速度を下げる場合に、現像剤搬送部材の駆動速度を、記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも上げることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 特定タイミングで実施される画像濃度調整時に、単位時間当たりのトナー補給量に応じて、現像剤担持体の駆動速度を変更するか否かを判断することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. ジョブエンドに実施されるトナーリフレッシュ時に、単位時間当たりのトナー補給量に応じて、現像剤担持体の駆動速度を変更するか否かを判断することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記現像装置は、少なくとも2つの現像剤搬送路を有し、現像剤が下部の現像剤搬送路から上部の現像剤搬送路へ搬送されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 補給されたトナーを現像剤搬送部材によって現像装置内で現像剤とともに撹拌しながら搬送し、現像剤担持体上に汲み上げてトナー像を現像する現像装置を備える画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置が、記録材に転写しないトナー像の現像に対応して実施されるトナー補給時に、現像剤担持体の駆動速度を0より高く、かつ、記録材に転写するトナー像を現像する場合よりも低い範囲とする制御をする工程を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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