JP2011033467A - 加振制御方法及び加振制御装置並びに振動試験装置 - Google Patents

加振制御方法及び加振制御装置並びに振動試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】操作者が加振中において指令信号の振幅や周波数、オフセット値を任意に変化しても、不連続な指令信号によって加振機が駆動し、有害な衝撃が供試体に加えられることのない、安全で効率的な振動試験を提供すること。
【解決手段】操作者が入力手段において加振機を正弦波信号にて駆動中に加振条件の振幅と周波数を変更した場合、供試体に所望の加振条件ではない衝撃を加えないために、一定時間の遷移状態を要して、変更後の加振条件にて指令信号を生成する機能を有する。遷移状態においては、振幅または周波数をそれらの変更前後の差分値を一定時間で除した割合で増分する。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動試験において試験対象物を所望の加振条件によって加振するために用いられる加振制御装置に関する。
構造物の耐震性能を評価する手法として、振動台を用いた振動試験が広く行われている。振動試験は、振動台上に試験対象物(以下、供試体)を搭載し、油圧加振機を用いて実際の地震波などの加速度波を模擬するように振動台を動作させ、耐震性能を評価するものである。
この種の試験では、地震波などの再現させたい加速度波形(指令信号)と振動台上において実際に得られる加速度波形(フィードバック信号)の再現性が高いことが求められる。この再現性を阻害する要因としては、ガタなどの振動試験系に内在する非線形性要素がある。再現性を向上するための技術には、指令信号を補償する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
振動試験では、地震波以外にも正弦波、ランダム波、スイープ波など種々の加振波形が用いられる。これらの加振波形を指令信号として用いた振動試験では、加振機を駆動する前に指令信号の波形種類、振幅、周波数、オフセット値などの条件(以下、加振条件と総称する)を設定し、加振する。
加振条件を変更する場合には、加振機の駆動中(即ち、加振中)ではなく、加振後に再設定するのが一般的である。しかし、操作者が、供試体を加振中に、試験状況に応じて加振条件を変更したい場合もある。特許文献2では、供試体をモデル化し加振応答状態に応じた数値シミュレーションを逐次実行し、その結果に基づき指令信号を生成する振動試験装置が記載されている。しかし、操作者が加振中に加振条件を変更する方法については、具体的に考慮されていない。
特開平7−43243号公報 特開2003−83841号公報
指令信号を生成する手段として、ファンクションジェネレータを用いることがある。ファンクションジェネレータを用いる際に、ファンクションジェネレータがデジタル式の場合には、操作者が加振中に指令信号の振幅や周波数などを変化させると、変化の前後で指令信号の不連続が生じる。この不連続な指令信号によって加振機を駆動すると、供試体に所望の加振条件ではない有害な衝撃を供試体へ与えることがある。また、所望の加振を行うために加振条件の設定及び加振の開始動作や停止動作を繰返すと、振動試験の長時間化によって必要以上の油温度の上昇や試験設備を稼動するため、電力消費が大きくなる。
また、アナログ式のファンクションジェネレータを用いる場合には、ファンクションジェネレータが出力する信号は連続的である、しかし、振幅や周波数をつまみで調整するため正確な数値を設定することが困難である。
上述のように、従来技術では、供試体を加振試験中に、操作者が加振条件を変更する具体的な方法がなかった。
本発明の目的は以上の状況を鑑みてなされたものであり、本発明によれば加振中においても操作者が任意に加振条件を設定し、安全で効率的な振動試験を実施することが可能となる加振制御装置を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明は、
(1)操作者が指令信号の少なくとも波形種類、振幅、周波数、及びオフセット値の設定を行い、並びに、加振動作を行うための入力部と、前記入力部から設定した加振条件を記憶する加振条件記憶部と、前記入力部から加振動作の開始と停止を指示する加振動作指示部と、前記加振条件記憶部ならびに前記加振動作指示部の情報を元にサーボ制御部へ加振機を駆動するための指令信号を生成する波形生成部と、前記波形生成部で生成した指令信号をアナログ値へ変換するD/A変換部を有し、前記波形生成部は、前記加振機を少なくとも正弦波信号、三角波信号、若しくはパルス信号のいずれかで駆動中に、操作者が前記入力部において、加振条件である振幅と周波数を変更した場合、遷移時間を要して変更後の加振条件にて指令信号を生成する機能を有し、
前記遷移時間では、振幅または周波数を変更前後の値を用いて計算し、前記計算値を前記入力部で設定した遷移時間で除した割合で増分し、指令信号を生成する機能と、を含む加振制御方法若しくは加振制御装置ある。
(2)好ましくは、上記(1)記載の発明は、加振制御装置と供試体に変位を与える少なくとも1台の加振機と、加振機または供試体の状態を計測するための少なくとも1つのセンサと、前記加振制御装置が生成する指令信号と前記センサが出力する信号を用いて前記加振機を制御するサーボ制御部を含む加振ユニットとを含むものである。
(3)また好ましくは、上記(1)記載の発明は、前記遷移時間が、振幅または周波数の変更前後の値をスプライン補間して、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成する機能を含むものである。
(4)またさらに好ましくは、上記(1)記載の発明は、前記入力部が、指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限する機能と、前記設定値において、前回値と今回値の変分が一定割合以下になるように前記設定値を制限する機能を含むものである。
(5)また好ましくは、本発明の加振制御方法若しくは加振制御装置は、上記(3)及び上記(4)記載の機能を含むものである。
(6)さらに本発明は、供試体に変位を与える少なくとも1台の加振機と、前記加振機若しくは前記供試体の状態を計測するための少なくとも1つのセンサと、加振ユニットとを備え、前記加振ユニットは、上記(5)に記載の加振制御装置と、前記センサが出力する信号を用いて前記加振機を制御するサーボ制御部を含む振動試験装置である。
本発明によれば、供試体を加振中において、操作者が、指令信号の少なくとも、振幅、周波数、若しくはオフセット値のいずれかの加振条件を任意に変化しても、不連続な指令信号によって加振機が駆動し、有害な衝撃が供試体に加えられることのない、安全で効率的な加振制御および振動試験を実施することが可能となる。
また、本発明によれば、供試体を加振中において、操作者が、加振条件の振幅や周波数を変更しても、ある遷移時間を要して変更値に達するため、大きな衝撃が供試体に作用することがない。このため加振を中止することなく加振条件を変更できることになり、試験時間を短縮できる。また、試験時間の短縮によって消費電力の低減を図ることができる。
本発明の加振制御装置を使用した振動試験装置の一実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の加振制御装置の波形生成部の一実施例の詳細な構成を示すブロック図である。 加振中に振幅を変更する場合の本発明の処理動作手順の一実施例を説明するためのフローチャートである。 加振中に周波数を変更する場合の本発明の処理動作手順の一実施例を説明するためのフローチャートである。 本発明における加振中に振幅を変更した場合の各種信号のタイムチャートの一実施例を示す図である。 本実施例における加振中に周波数を変更した場合の各種信号のタイムチャートである。 本発明における加振中に振幅を変更した場合の各種信号のタイムチャートの一実施例を示す図である。 本実施例における加振中に周波数を変更した場合の各種信号のタイムチャートである。 本実施例における加振中に周波数若しくは振幅を変更した場合の各種信号のタイムチャートである。
本発明の加振制御方法は、操作者が指令信号の少なくとも波形種類、振幅、周波数、若しくはオフセット値の1つを加振条件として設定するため、または、加振動作を行うために入力部に入力することによって、設定された加振条件を記憶する加振条件を記憶し、かつ加振動作の開始と停止を指示し、前記記憶された加振条件及び前記加振動作の開始と停止の情報に基づいてサーボ制御手段へ加振機を駆動するための指令信号を生成し、前記生成された指令信号をアナログ値へ変換する加振制御方法であって、前記加振機を、少なくとも、正弦波信号、三角波信号、若しくはパルス信号のいずれかの波形信号で駆動中に、操作者が前記入力部に入力することによって前記加振条件が変更された場合には、前記加振条件を変更される前の加振条件の値と変更後の加振条件の値とを用いて、複数のサンプリング時間で構成される所定の時間の間、前記サンプル時間毎に補間した値を算出し、前記算出された値によって指令信号を生成する。
上記記載の加振制御方法は、好ましくは、前記所定の時間の間、振幅または周波数の変更前後の値をスプライン補間して、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成する。
上記記載の加振制御方法は、また好ましくは、前記入力部から前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限し、前記設定値が、1サンプリング時間前の値と現在の値の変分が一定割合以下になるように前記設定値を制限する。
上記記載の加振制御方法は、さらに好ましくは、前記所定の時間の間、振幅または周波数の変更前後の値をスプライン補間して、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成し、前記入力部から前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限する。
上記発明の加振制御方法は、また好ましくは、前記所定の時間を複数の区間に分割し、前記複数に分割された区間について線形補間し、線形補間から算出された値を含んだ振幅または周波数の変更前後の値を1次以上のスプライン補間をして、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成する。
また本発明の加振制御装置は、操作者が指令信号の少なくとも波形種類、振幅、周波数、若しくはオフセット値の1つを加振条件として設定するための、または、加振動作を行うための入力部と、前記入力部によって設定された加振条件を記憶する加振条件記憶部と、前記入力部に基づいて加振動作の開始と停止を指示する加振動作指示部と、前記加振条件記憶部及び前記加振動作指示部の情報に基づいてサーボ制御手段へ加振機を駆動するための指令信号を生成する波形生成部と、前記波形生成部で生成した指令信号をアナログ値へ変換するD/A変換部を有する加振制御装置であって、前記波形生成部は、前記加振機を、少なくとも、正弦波信号、三角波信号、若しくはパルス信号のいずれかの波形信号で駆動中に、操作者が前記入力部に入力することよって前記加振条件が変更された場合には、前記加振条件を変更される前の加振条件の値と変更後の加振条件の値とを用いて、複数のサンプリング時間で構成される所定の時間の間、前記サンプル時間毎に補間した値を算出し、前記算出された値によって指令信号を生成する。
また本発明の加振制御装置の前記入力部は、好ましくは、前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限し、前記設定値が、1サンプリング時間前の値と現在の値の変分が一定割合以下になるように前記設定値を制限する。
また本発明の加振制御装置の前記波形成形部は、好ましくは、前記所定の時間の間、振幅または周波数の変更前後の値をスプライン補間して、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成し、前記入力部は、前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限する。
また本発明の加振制御装置の前記波形成形部は、さらに好ましくは、前記所定の時間を複数の区間に分割し、前記複数に分割された区間について線形補間し、線形補間から算出された値を含んだ振幅または周波数の変更前後の値を1次以上のスプライン補間をして、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成する。
さらに本発明の振動試験装置は、供試体に変位を与える少なくとも1台の加振機と、前記加振機若しくは前記供試体の状態を計測するための少なくとも1つのセンサと、加振ユニットとを備えた加振試験装置において、前記加振ユニットは、操作者が指令信号の少なくとも波形種類、振幅、周波数、若しくはオフセット値の1つを加振条件として設定するための、または、加振動作を行うための入力部と、前記入力部によって設定された加振条件を記憶する加振条件記憶部と、前記入力部に基づいて加振動作の開始と停止を指示する加振動作指示部と、前記加振条件記憶部及び前記加振動作指示部の情報に基づいてサーボ制御手段へ加振機を駆動するための指令信号を生成する波形生成部と、前記波形生成部で生成した指令信号をアナログ値へ変換するD/A変換部を有する加振制御装置であって、前記波形生成部は、前記加振機を、少なくとも、正弦波信号、三角波信号、若しくはパルス信号のいずれかの波形信号で駆動中に、操作者が前記入力部によって前記加振条件が変更された場合には、前記加振条件を変更される前の加振条件の値と変更後の加振条件の値とを用いて、複数のサンプリング時間で構成される所定の時間の間、前記サンプル時間毎に補間した値を算出し、前記算出された値によって指令信号を生成する加振制御装置と、前記センサが出力する信号を用いて前記加振機を制御するサーボ制御部を含むものである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
図1は、本発明の加振制御装置を使用した振動試験装置の一実施例の構成を示すブロック図である。10は振動試験装置、100は加振制御装置、101は供試体、102はサーボ制御部、103は加振機、104は継手部、106は供試体101、サーボ制御部102、加振機103、及び継手部104で構成される加振ユニット、110は加振制御装置100のクライアントユニット、120は加振制御装置100のサーバユニットである。加振制御装置100のクライアントユニット110において、111は入力部、112は表示部、113は加振条件記憶部、114は加振動作指示部、115は信号伝達部である。また、サーバユニット120において、121は加振条件記憶部、122は加振動作指示部、123は信号伝達部、124はA/D変換部、125は波形生成部、126はD/A変換部である。なお、105は、クライアントユニット110とサーバユニット120の、加振条件記憶部113と121、加振動作指示部114と122、及び信号伝達部115と123は、それぞれ、結合する通信路である。さらに、加振機103において、131はサーボ弁部、132は作動油部、133はピストン部である。また、加振条件記憶部113及び121は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリなどである。
図1において、この振動試験装置10の制御に係る部分を大きく分類すると、加振制御装置100と加振ユニット106で構成される。
加振制御装置100は、操作者の設定によって加振条件が設定された場合に、設定された加振条件によって、加振機103を駆動する指令信号を生成し、加振機103に出力する。加振制御装置100のクライアントユニット110とサーバユニット120は、サンプリング時間によってタスク処理が実施されるリアルタイムシステムである。
サーバユニット120は、加振機103の制御を行うためのサンプリング時間を、例えば、地震波の再現が可能な程度を想定する。本実施例では、0.2msである。クライアントユニット110のサンプリング時間は、サーバユニット120のサンプリング時間よりも長くても構わない。
クライアントユニット110の加振条件記憶部113とサーバユニット120の加振条件記憶部121は、通信路105で結合されている。クライアントユニット110の加振動作指示部114とサーバユニット120の加振動作指示部122、及び、クライアントユニット110の信号伝送部115とサーバユニット120の信号伝送部123も、同様に、通信路105で結合されている。
通信路105は、例えば、PCI( Peripheral Component Interconnect )バスやLAN( Local Area Network )がある。
入力部111は、操作者が加振条件を設定するためのものである。例えば、入力部111は、表示画面を有し、操作者がキーボードやマウス等によって操作するためのグラフィカルインターフェースを備えている。グラフィカルインターフェースでは、操作者が、指令信号の振幅若しくは周波数の少なくともいずれかの入力を、キーボードまたはマウスで行う。
入力方法には、数値入力のほかにスライダバーやアップダウンボタンがある。これらの操作者の入力に対して、好ましくは、入力制限値を設けることで、誤入力を防止する。入力制限値としては、例えば、入力値が前回サンプリング時の値(前回値)、若しくは現行(加振中)の値の2倍以上または1/2倍以下を入力不可とする、などがある。
また、操作者が加振条件を新規若しくは変更した場合には、その新規若しくは変更された加振条件で加振ユニット106(若しくは加振機103)がその加振条件になるまで、入力部111は、次の加振状態の変更入力操作ができないように設定される。
入力部111で設定された加振条件は、加振条件記憶部113及び加振動作指示部114に出力される。
表示部112は、応答信号を表示するトレンドグラフや設定値を表示する表示器を備えた、操作者がみるための画面である。例えば、液晶ディスプレイやオシロスコープなどである。
加振条件記憶部113は、入力部111から入力された加振条件を記憶する。また、通信路105を介してサーバユニット120の加振条件記憶部121に出力する。
加振動作指示部114は、入力部111から入力された加振条件に従って、通信路105を介してサーバユニット120の加振動作指示部122に伝送する。
加振条件記憶部121は、通信路105を介して加振条件記憶部113から入力された加振条件を記憶すると共に波形生成部125に出力する。
加振動作指示部122は、通信路105を介して加振動作指示部114から入力された加振条件に基づいて、波形生成部125に制御信号を出力し、波形生成指示や波形出力の開始指示や停止指示の制御を行う。波形生成部125は、加振動作指示部122の制御に応じて、加振条件記憶部121から入力された加振条件に基づいて、加振機103を駆動するための指令信号を生成し、生成した指令信号をD/A変換部126に出力する。
A/D変換手段124は、加振ユニット106から入力されるセンサからの応答信号をデジタル値へ変換し、信号伝達部123に出力する。信号伝達部123は、入力されたセンサ情報を、通信路105を介してクライアントユニット110の信号伝達部115に伝送する。信号伝達部115は、通信路105を介して信号伝達部113から入力されたセンサ情報を表示部112に出力し、表示部112は操作者にセンサ情報に基づく表示を行う。
D/A変換部126は、波形生成部125から入力された指令信号をアナログ値へ変換し、指令信号S1としてサーボ制御部102に出力する。この実施例では、表示部112、信号伝達部115及び123、並びにA/D変換部124は必ずしも必要ではない。
サーボ制御部102は、加振制御装置100から入力された指令信号S1と、加振ユニット106からフィードバックされて入力される加速度応答信号S2、変位応答信号S3、及び差圧応答信号S4とに基づいて、サーボ弁部131を駆動するためのサーボ指令信号S5を加振機103に出力する。加振機103は、加速度応答信号S2や変位応答信号S3、差圧応答信号S4のフィードバック回路を形成し、ピストン部133の位置制御を行う。
加振機103においては、サーボ弁部131にサーボ指令信号S5が入力される。サーボ弁部131は、入力されたサーボ指令信号S5に基づいて、サーボ弁駆動する。なお、加速度応答信号S2、変位応答信号S3、差圧応答信号S4やサーボ弁を駆動するサーボ指令信号S5はアンプやシグナルコンディショナによって適正な信号に調整している。
サーボ指令信号S5は、サーボ弁部131を駆動する。サーボ弁部131が駆動することによって作動油部132の流量は制御され、ピストン部133が往復する。
なお、作動油部132は、所定の時間間隔t4で、差圧応答信号S4をフィードバック信号として、サーボ制御部102及びA/D変換部124に出力する。
継手部104は、加振機103のピストン部133先端部と供試体101(若しくは、供試体101を固定する振動台)とを接続するためのものである。供試体101は、継手部104によってピストン部133の往復運動による力を受け、加振される。
なお、ピストン部133には、変位センサが取付けられており、変位センサはそのセンサ情報であるピストンの位置情報を、所定の時間間隔t3でサーボ制御部102及びA/D変換部124に出力している。
さらに、供試体101(若しくは、供試体101を固定する振動台)には、加速度センサが取付けられ、加速度センサはそのセンサ情報である供試体101(若しくは、供試体101を固定する振動台)の加速度情報を所定の時間間隔t2でサーボ制御部102及びA/D変換部124に出力する。
なお、加振制御装置100は、1つまたは複数のFPGA( Field Programmable Gate Array )、SoC(Silicon on a Chip )、等構成されても良い。
即ち、図1の構成と後述する図2の構成は、本実施例では、ハードウエアにて構成したが、上記FPGAやSoCを使用することによって、ソフトウエアでも実現可能である。
図2は、図1の実施例における加振制御装置100内の波形生成部125の詳細な構成を示すブロック図である。201は周波数演算部、202は振幅演算部、203はスイッチ部である。周波数演算部201において、211は信号F保持部、212は信号加算部、213は累積加算器、214は信号検出部である。また振幅演算部202において、221は信号A1/A2演算部、222は信号A1/A2保持部、223は信号加算部、224は加算器、225は信号検出部、226は正弦波発生部、227は振幅補正部である。
図2において、波形生成部125は、周波数演算部201と振幅演算部202とから構成される。波形生成部125は、加振機を駆動する指令信号を生成し、周波数信号として信号S9(周波数の値F若しくはF値信号と称する)、及び、振幅信号として信号S8(振幅の値A若しくはA値信号と称する)を出力する。
図2の周波数演算部201において、信号F保持部211には、加振条件記憶部121に記憶されている加振条件の周波数の設定値の信号S9(F値信号)が入力される。信号F保持部211は、信号検出部214からリセット信号S12が入力されたサンプル時間に、今まで保持していたF値信号をリセットし、同サンプル時間に入力されるF値信号を保持し、かつ、累積加算器213に出力する。F値信号は、リセット信号S12が入力されるまで保持される。
その後、信号F保持部211は、入力される信号Fを1サンプリング毎に前回値(1サンプル時間前に保持されていたF値信号)と比較する。
前回値と同値である場合には、F値信号をそのまま保持する。なお、加振条件記憶部121は、この信号S9(F値信号)を、信号F保持部211に出力すると共に信号検出部214にも出力する。また同時に、加振条件記憶部121は、振幅演算部202の信号A1/A2演算部221に、加振条件記憶部121に記憶されている加振条件から、上記加振条件の周波数の設定値の信号S9(F値信号)に対応する加振条件の振幅の設定値の信号S8(A値信号)を出力する。
また、前回値と異なる値の場合には、同じサンプリング時間内に、前回値より増加した場合には加算開始指示信号を信号加算部212に出力し、減少した場合には減算開始指示信号を信号加算部212に出力する。
信号加算部212は、信号F保持部211から入力された加算開始指示信号若しくは減算開始指示信号を入力された場合には、同じサンプリング時間に一定の割合で加算または減算を続けるための、所定の値dTFの信号S10を累積加算器213に出力する。なお、信号S10の所定の値dTFは、加算の場合には正の値をサンプリング時間毎に継続して出力し、減算の場合には負の値をサンプリング時間毎に継続して出力する。そして、信号検出部214から入力されるリセット信号S12を受信すると、入力されたサンプル時間から、開始指示信号(加算開始指示信号若しくは減算開始指示信号)の出力を停止する。
なお、信号F保持部211が、信号検出部214からリセット信号S12を入力されてもリセットするまで、信号F保持部211から入力される開始指示信号を一度入力されるとサンプル時間毎に継続して、信号S10(所定の値dTF)を累積加算器213に入力するようにしても良い。
上述のように、信号検出部214は、周波数がF1からF2に変更された後の指令信号に対して、周波数を、時刻(c)から徐々に周波数F1から周波数F2に変更するために、信号検出部214に入力される値TFを変更し、時刻(d)には周波数F2になるように補正して出力するものである。例えば、後述の図6(3)に示すように、値TFは、時刻(c)での値F1と、時刻(d)での値F2とによって、線形で一次補間したものである。即ち、時刻(c)から時刻(d)までのサンプリング数をn+1とすると、式(1)となる。
dTF={1−(F2−F1)}/n ・・・式(1)
この結果、この所定の値dTFの加算若しくは減算のサンプル時間後との出力により、指令信号が変更前の波形信号から、変更後の波形信号に、徐々に変更される。なお、この一定の割合(増加若しくは減少する値)を指令信号に不連続点が生じない程度に大きくすることで、遷移時間を短くして早く上記検出条件に達することができる。
また、この増加若しくは減少の割合(即ち、所定の時間内に、変更前の周波数から変更後の周波数まで変化する割合)は、加振制御装置100のサンプリング時間と指令信号の周波数に関係する。例えば、サンプリング時間を0.2msとし、指令信号の周波数を地震波の再現を考慮して0.1Hzから10Hz程度と仮定する。
指令信号を1周期未満で振幅及び周波数を変化させると、不連続点を生じるため、指令信号が0.1Hzの場合には、少なくとも10sの遷移時間を要するように設定する。
ただし、振幅の変化が現在値の0.6倍程度の増減であれば、周波数0.1Hzの正弦波における最大変化率程度のため、遷移時間を1sであれば良いとする。
累積加算器213は、リセット信号S12入力直後のサンプル時間に、信号F保持部211から入力された値Fを保持し、1サンプリング期間毎に信号加算部212から入力される信号S10の値dTFを値Fに累積加算して、累積加算した値TFを信号S11として信号検出部214に出力する。
信号検出部214は、累積加算器213から入力された信号S11の値TFと、信号F保持部211から入力される信号(F値)とを1サンプリング期間毎に比較し、値TFと値Fとが一致した時に、リセット信号S12を信号F保持部211、信号加算部212、及び累積加算部213に出力する。また、信号検出部214は、サンプリング時間毎に、振幅演算部202の正弦波発生部226に、TF値信号を出力する。
リセット信号S12を入力された信号F保持部211、信号加算部212、及び累積加算部213は、それぞれ、保持した値をリセットする。
また、図2の振幅演算部202において、信号A1/A2演算部221には、加振条件記憶部121から振幅の設定値の信号S8(A値信号:振幅の値A)が入力される。
信号A1/A2演算部221は、サンプリング時間毎にA値信号の1サンプリング前の値と現在入力されたA値信号との除算を行い、その商である信号A1/A2を信号A1/A2保持部222に出力する。即ち、信号A1/A2演算部221は、現サンプル時間に入力されるA値信号(振幅の値A2)を1サンプリング時間前に入力されたA値信号(振幅の値A1)と比較する。そして、A1/A2(値A1を値A2で除算した商)の値を信号A1/A2保持部222に出力する。
信号A1/A2保持部222は、1サンプル時間毎に、信号A1/A2演算部221から入力される値を1に等しいか、1未満か、若しくは1超かを判定し、その判定に応じて出力する信号を切替える。
即ち、信号A1/A2保持部222は、信号A1/A2演算部221から入力される値(即ち、値A1/A2)が1(A1/A2=1)の場合には、信号S13として信号A1/A2を累積加算器224に出力する。
また、信号A1/A2保持部222は、値A1/A2が1未満(A1/A2<1)場合には、加算開始信号を信号加算器223に出力する。また、値A1/A2が1を超える(A1/A2>1)場合には、減算開始信号を信号加算部224に出力する。同時に、信号A1/A2保持部222は、値A1/A2が1未満若しくは1を超える場合には、信号S13を累積加算器224に出力しない(若しくは、信号S13がレベル0を出力する)。
信号加算部223は、信号A1/A2保持部222から入力された加算開始指示信号若しくは減算開始指示信号を入力された場合には、同じサンプリング時間に一定の割合で加算または減算を続けるための、所定の値dTAの信号S14を累積加算器224に出力する。なお、信号S14の所定の値dTAは、加算の場合には正の値をサンプリング時間毎に継続して出力し、減算の場合には負の値をサンプリング時間毎に継続して出力する。そして、信号検出部225から入力されるリセット信号S16を受信すると、正負どちらの値を出力するかを決定する開始指示信号(加算開始指示信号若しくは減算開始指示信号)の出力を停止する。
なお、信号A1/A2保持部222が、信号検出部225からリセット信号S16を入力されてリセットするまで、信号A1/A2保持部222から入力される開始指示信号を一度入力されると、サンプル時間毎に継続して、信号S14(所定の値dTA)を累積加算器224に出力するようにしても良い。
この結果、この所定の値dTAの加算若しくは減算の継続により、指令信号が変更前の波形信号から、変更後の波形信号に、徐々に変更される。なお、この一定の割合(増加若しくは減少する値)を指令信号に不連続点が生じない程度に大きくすることで、遷移時間を短くして早く上記検出条件に達することができる。
累積加算器224は、リセット信号S16入力直後のサンプル時間に、信号A1/A2保持部222から入力された値A1/A2を保持し、1サンプリング期間毎に信号加算部223から入力される信号S14の値dTAを値A1/A2に累積加算して、累積加算した値TAを信号S15として信号検出部225に出力する。
信号検出部225は、累積加算器224から入力される信号S15の値TAが、1と一致した時に、リセット信号S17を信号A1/A2保持部222、信号加算部223、及び累積加算部224に出力する。また、信号検出部225は、サンプリング時間毎に、値TAの信号S15を振幅補正部227に出力する。
リセット信号S17を入力された信号A1/A2保持部222、信号加算部223、及び累積加算部224は、それぞれ、保持した値をリセットする。
正弦波発生部226は、周波数演算部202の信号検出部214から入力されるTF値信号(周波数F)、及び、加振条件記憶部121から入力される信号S8(振幅A)を条件に、正弦波をサンプリング毎に周波数演算し、演算した値をサンプリング毎に指令信号S17として振幅補正部227に出力する。
振幅補正部227は、正弦波発生部226から入力される正弦波(信号S17)に、信号検出部225から入力されるTA値信号を乗算して振幅補正を行い、振幅補正した信号を、指令信号S18として、スイッチ203に出力する。
即ち、正弦波発生部226が生成した指令信号は、操作者が設定変更する前の加振条件に対して、周波数演算部201によって周波数をF1からF2に変更した後の指令信号である。
そして、振幅補正部227は、上記周波数がF2に変更された後の指令信号に対して、振幅A1/A2の比率を、時刻(a)から徐々に振幅A1から振幅A2に変更するために、信号検出部225から入力される値TAを倍率にして変更し、時刻(b)には振幅A2になるように補正して出力するものである。例えば、後述の図5(4)に示すように、値TAは、時刻(a)での値A1/A2と、時刻(b)での値1とによって、線形で一次補間したものである。即ち、時刻(a)から時刻(b)までのサンプル時間をnとすると、式(2)となる。
dTA={1−(A1/A2)}/n ・・・式(2)
その後、図2の実施例の如く、波形生成部125で生成した指令信号(信号S18)は、加振動作指示部122の加振開始指示または加振停止指示によってスイッチ部203を開閉し、D/A変換部126によってアナログ値に変換され、サーボ制御部102に出力される。
加振停止指示等によって、加振ユニット106若しくは加振機103は停止するが、供試体101が破壊されないように、緩やかに、あらかじめ設定された条件で、指令波形の振幅及び周波数が漸減するように、停止される。このような停止条件は、例えば、供給電源が断となったり、誤作動による急停止等での停止と同様である。
なお、図2の実施例において、正弦波発生部は、振幅演算部内に構成されていた。しかし、周波数演算部内に構成されていても良く、また、振幅演算部及び周波数演算部と別な独立の構成であっても良い。
次に、操作者が、加振中の正弦波の振幅を変更する場合についての一実施例を、図3及び図5によって説明する。ここで、変更前の振幅値をA1、変更後の振幅値をA2とする。図3は、加振中に、振幅を変更する場合の処理動作手順の一実施例を説明するためのフローチャートである。また、図5は、図3の実施例において、加振中に振幅を変更した場合の各種信号のタイムチャートの一実施例を示す図である。図5の上から、(1)は加振条件記憶部121から正弦波発生部226と信号A1/A2演算部221に出力される信号S8(振幅の値A)、(2)は信号A1/A2演算部221の出力信号A1/A2、(3)は信号加算部223から出力される所定の値の信号S14(値dTA)の累積値、(4)は累積加算器224において信号S13の値A1/A2に徐々に信号S14の値dTAが累積されることによって出力される信号S15(値TA)、及び、(5)は振幅補正部227から出力される振幅補正後の指令信号(図2参照)のタイムチャートで、横軸は経過時間である。
図3について、図1、図2、及び図5を参照しながら説明を行う。
ステップ301では、操作者は、振幅をA1、周波数をFと設定し加振を開始する。加振条件の設定と加振開始指示は、操作者がクライアントユニット110の入力部111を操作して行う。入力部111は、操作者の操作に応じて、加振条件信号S6と加振指示信号S7とを出力する。
加振条件信号S6は、入力部111から加振条件記憶部113に出力される。加振条件記憶部113は、入力された加振条件信号S6を記憶し、かつ、通信路105を介して、サーバユニット120の加振条件記憶部121に伝送する。加振条件記憶部121は、受信した加振条件信号S6を記憶し、かつ、波形生成部125に出力する。
加振の開始を指示するための加振指示信号S7は、入力部111から加振条件指示部114に出力される。加振条件指示部114は、入力された加振指示信号S7を通信路105を介して、サーバユニット120の加振開始指示部122に伝送する。加振開始指示部122は、受信した加振指示信号を波形生成部125に出力する。
次にステップ302では、波形生成を行い、出力する。ステップ302は、図5のタイムチャートでは、サンプリング時間が、時刻(0)から時刻(a)までの時間である。
加振条件記憶部121は、加振条件信号S6として、図5(1)に示すように、信号S8(A値信号)を出力する。この時、振幅の設定値がA1であるから信号S8の値はA1となる。
信号A1/A2演算部221では、1サンプリング前の信号S8の値A1と現サンプリングでの信号S8の値A2を比較する。その結果、1サンプリング前と現在のサンプリング時の信号S8の値が一致する場合には、値A1/A2の演算結果は1である(A1/A2=1)。この場合には、信号A1/A2演算部221は、図5(2)に示すように、信号A1/A2保持部222に、信号A1/A2としてレベル1の信号を出力する。
信号A1/A2保持部222は、累積加算器224に、信号A1/A2としてレベル1の信号S13を出力する。同時(同サンプル時間内)に、信号A1/A2保持部222は、信号加算部223に、レベル0の信号を出力する。従って、信号加算部223もまた、図5(3)に示すように、累積加算器224にレベル0の信号S14を出力する(dTA=0)。
また、累積加算器224は、図5(4)に示すように、信号検出部225に、レベル1の信号S15を出力する(TA=1)。信号検出部225もまた、振幅補正部227に、信号TAを出力する。
振幅補正部227は、振幅演算後の指令信号として、図5(5)に示すように、振幅の値A1の信号をスイッチ203に出力する。
即ち、信号A1/A2はレベル1、信号dTAはレベル0であるから、両者を加算すると信号TAはレベル1となって信号検出部225に入力される。しかし、最初から信号TAはレベル1であり、一致しているため、その都度、リセット信号S16が出力される。この信号S15(値TA)と正弦波発生部226から出力される信号S17を、次段の振幅補正部227で乗算することによって信号S18となって、波形生成部125から出力されるため、振幅の値Aは常にA1である。
ステップ303では、図5のタイムチャートにおいて、サンプリング時間が時刻(a)の時に、操作者が振幅をA1からA2に変更したとする。ここで、A1<A2の場合を説明する。
ステップ304では、図5のタイムチャートの時刻(a)と同じサンプリング時間の時に、信号A1/A2保持部222は、入力された信号A1/A2が1ではないため、値A1/A2を保持し、累積加算器224には、信号出力しない(若しくは、出力レベル0)。そして、同サンプリング時間において(A1/A2)<1であるから、信号A1/A2保持部222は、信号加算部223に加算開始指示信号を出力する。
ステップ305〜ステップ306は、図5のタイムチャートにおいて、サンプリング時間が時刻(a)〜時刻(b)までの時間である。
ステップ305において、信号加算部223は、入力された開始指示信号により、一定の割合でサンプリング時間毎に加算し続ける。一定の割合とは、値(1−A1/A2)をあらかじめ設定された遷移時間{(時刻(b)−時刻(a))/サンプリング時間}で除算した値(商)である。操作者の入力部111における操作でのアップダウンボタンなどにより、振幅設定値の変化率を0.6程度に制限すると、遷移時間を1sとしても良い。
ステップ306では、信号検出部225は、入力される信号S15の値TAが1に達したかどうかを判定する。値TAが値1と一致しない(TA≠1)場合には、処理ステップ305に戻る。一致している場合には、次の処理ステップ307に進む。
ステップ307では、値TAが1に一致しているため(TA=1)、信号検出部225は、リセット信号S16を出力する。リセット信号S16の入力により、同じサンプリング時間において、信号加算部223は、加算信号S14(値dTA)の出力をしない(即ち、信号S14の出力レベルは0)。また、累積加算器224は、今まで累積した値をリセットする。さらに、信号A1/A2保持部222は、現在の振幅の値A2を保持し、かつ、A1/A2の値を1のまま保持し、信号加算部223及び累積加算器224への信号出力をしない。タイムチャートでは、時刻(b)である。
ステップ308では、操作者は、任意のタイミングで加振停止を入力部111を操作して行う。この結果、指令波形は0に収束する。
次に、操作者が、正弦波を加振中に周波数を変更する場合についての一実施例を、図4及び図6を用いて説明する。ここで、変更前の終が数値をF1、変更後の周波数値をF2とする。図4は、加振中に、周波数を変更する場合の処理動作手順の一実施例を説明するためのフローチャートである。また図6は、図4の実施例において、加振中に周波数を変更した場合の各種信号のタイムチャートの一実施例を示す図である。図6の上から、(1)は加振条件記憶部121から信号F保持部211と信号検出部214に出力される信号S9(周波数の値F)、(2)は信号加算部212から出力される所定の値の信号S10(値dTF)の累積値、(3)は累積加算器213において値F1に徐々に信号S10の値dTFが累積されることによって出力される信号S11(値TF)、及び(4)は信号検出部214から出力される周波数補正後の指令信号(図2参照)のタイムチャートで、横軸は経過時間である。
図5について、図1、図2、及び図6を参照しながら説明を行う。
ステップ401では、操作者は、振幅をA、周波数をF1と設定し加振を開始する。加振条件の設定と加振開始指示は、操作者がクライアントユニット110の入力部111を操作して行う。入力部111は、操作者の操作に応じて、加振条件信号S6と加振指示信号S7とを出力する。以下、加振条件S6から波形生成部125に出力するまで、及び、加振開始指示信号S7から波形生成部125に出力するまでは、図3のステップ301と同様であるので説明を省略する。
次に、ステップ402では、波形生成を行い、出力する。ステップ402は、図6のタイムチャートでは、サンプリング時間が時刻(0)から時刻(c)までの時間である。
加振条件記憶部121は、加振条件信号S6として、図6(1)に示すように、信号S9(F値信号)を出力する。この時、周波数の設定値がF1であるから、信号S9の値はF1となる。
信号F演算部211では、1サンプリング前の信号S9の値と現サンプリングでの信号S9の値を比較する。その結果、1サンプリング前と現在のサンプリング時の信号S9の値が一致する場合には、一致した値F1を保持し、値F1を累積加算器213に出力する。なお、信号F演算部211は、同時(同じサンプル時間)に、信号加算部212には、信号を出力しない(若しくは、出力信号レベルが0)。この場合には、信号加算部212は信号S10を累積加算器213に出力しない。
そして、信号加算部212から入力される信号S10の値が0であるから、累積加算器213は、信号検出部214に信号S11としての値TF(=F1)を出力する。
信号検出部214は、入力された信号S11を正弦波発生部226に出力する。また同時(同じサンプル時間)に、入力された信号S11の値と加振条件記憶部121から入力された信号S9の値Fとを比較する。この場合、両者の値は一致するので、信号検出部214は、リセット信号S16を出力する。
ステップ403では、図6のタイムチャートでは、サンプリング時間が時刻(c)の時に、操作者が周波数をF1からF2に変更したとする。ここで、F1<F2の場合を説明する。
ステップ404では、図6のタイムチャートの時刻(c)と同じサンプリング時間の時に、信号F保持部211は、入力された信号S9の値F2が1サンプリング前回値(値F1)と同値ではないため、前回値(値F1)を保持する。また、同時(同じサンプリング時間)に、1サンプリング時間前に入力された信号S9の値F1と現在のサンプリング時間に入力された信号S9の値F2とが異なるため、信号加算部212に加算開始指示を出力する。
ステップ405〜ステップ406は、図6のタイムチャートにおいて、サンプリング時間が、時刻(c)〜時刻(d)までの時間である。
ステップ405において、信号加算部212は、入力された開始指示信号により、一定の割合でサンプリング時間毎に加算し続ける。一定の割合とは、値{1−(F2−F1)}をあらかじめ設定された遷移時間{(時刻(d)−時刻(c))/サンプリング時間}で除算した値(商)である。操作者の入力部111における操作でのアップダウンボタンなどにより、周波数設定値の変化を0.1Hz刻みとすると良い。
ステップ406では、信号検出部214は、入力される信号S11の値TFがF2に達したかどうか判定する。値TFが値F2と一致しない(TF≠F2)場合には、処理ステップ405に戻る。一致している場合には、次の処理ステップ407に進む。
ステップ407では、値TFが値F2に一致しているため(TF=F2)、信号検出部214は、リセット信号S12を出力する。リセット信号S12の入力により、同じサンプリング時間において、信号加算部212は、加算信号S10(値dTF)の出力をしない(即ち、信号S10の出力レベルは0)。また、累積加算器213は、今まで累積した値をリセットする。さらに、信号F保持部211は、現在の周波数の値F2を保持し、信号加算部212及び累積加算器213への信号出力をしない。タイムチャートでは、時刻(d)である。
ステップ408では、操作者は、任意のタイミングで加振停止を入力手段111を操作して行う。この結果、指令波形は0に収束する。
次に図7の実施例は、図3の実施例における振幅の増加に対しての処理だけではなく、振幅の減少操作をも含む本発明における加振中に振幅を変更した場合の各種信号のタイムチャートの一実施例を示す図である。
図7の実施例は、処理ステップ303の後段の処理として、振幅の変更が増加なのか減少なのかを判定する処理ステップ703を設け、振幅の変更が増加の場合には、図3の処理の通りにステップ304、305、306、307、及び308の処理を実行する。しかし、振幅の変更が減少の場合には、ステップ704以降の処理に進むものである。
以下、ステップ704では、図5のタイムチャートの時刻(a)と同じサンプリング時間の時に、信号A1/A2保持部222は、入力された信号A1/A2が1ではないため、値A1/A2を保持し、累積加算器224には、信号出力しない(若しくは、出力レベル0)。そして、同サンプリング時間において(A1/A2)>1であるから、信号A1/A2保持部222は、信号加算部223に減算開始指示信号を出力する。
ステップ705〜ステップ706は、図5のタイムチャートにおいて、サンプリング時間が時刻(a)〜時刻(b)までの時間である。
ステップ705において、信号加算部223は、入力された開始指示信号により、一定の割合でサンプリング時間毎に減算し続ける。一定の割合とは、値(1−A1/A2)をあらかじめ設定された遷移時間{(時刻(b)−時刻(a))/サンプリング時間}で除算した値(商)である。操作者の入力部111における操作でのアップダウンボタンなどにより、振幅設定値の変化率を0.6程度に制限すると、遷移時間を1sとしても良い。
ステップ706では、信号検出部225は、入力される信号S15の値TAが1に達したかどうかを判定する。値TAが値1と一致しない(TA≠1)場合には、処理ステップ705に戻る。一致している場合には、次の処理ステップ307に進む。
以下、ステップ307以降の処理は図3で説明したものと同じである。
なお、ステップ703〜ステップ706を含む、ステップ303からステップ308までの処理を、まとめて、ステップ700と称する。
また図8の実施例は、図4の実施例における周波数の増加に対しての処理だけではなく、周波数の減少操作をも含む本発明における加振中に周波数を変更した場合の各種信号のタイムチャートの一実施例を示す図である。
図8の実施例は、処理ステップ403の後段の処理として、周波数の変更が増加なのか減少なのかを判定する処理ステップ803を設け、周波数の変更が増加の場合には、図4の処理の通りにステップ404、405、406、407、及び408の処理を実行する。しかし、周波数の変更が減少の場合には、ステップ804以降の処理に進むものである。
以下、ステップ804では、図6のタイムチャートの時刻(c)と同じサンプリング時間の時に、信号F保持部211は、入力された信号S9の値F2が1サンプリング前回値(値F1)と同値ではないため、前回値(値F1)を保持する。また、同時(同じサンプリング時間)に、1サンプリング時間前に入力された信号S9の値F1と現在のサンプリング時間に入力された信号S9の値F2とが異なるため、信号加算部212に減算開始指示を出力する。
ステップ805〜ステップ806は、図6のタイムチャートにおいて、サンプリング時間が、時刻(c)〜時刻(d)までの時間である。
ステップ805において、信号加算部212は、入力された開始指示信号により、一定の割合でサンプリング時間毎に減算し続ける。一定の割合とは、値{1−(F2−F1)}をあらかじめ設定された遷移時間{(時刻(d)−時刻(c))/サンプリング時間}で除算した値(商)である。操作者の入力部111における操作でのアップダウンボタンなどにより、周波数設定値の変化を0.1Hz刻みとすると良い。
ステップ806では、信号検出部214は、入力される信号S11の値TFがF2に達したかどうか判定する。値TFが値F2と一致しない(TF≠F2)場合には、処理ステップ805に戻る。一致している場合には、次の処理ステップ807に進む。
以下、ステップ407以降の処理は図4で説明したものと同じである。
なお、ステップ803〜ステップ806を含む、ステップ403からステップ408までの処理を、まとめて、ステップ800と称する。
さらに、図9の実施例は、本実施例における加振中に周波数若しくは振幅を変更した場合の各種信号のタイムチャートである。
ステップ901は、操作者は、振幅をA1、周波数をF1と設定し加振を開始する。加振条件の設定と加振開始指示は、操作者がクライアントユニット110の入力部111を操作して行う。入力部111は、操作者の操作に応じて、加振条件信号S6と加振指示信号S7とを出力する。
以下、加振条件S6から波形生成部125に出力するまで、及び、加振開始指示信号S7から波形生成部125に出力するまでは、図3のステップ301と同様であるので説明を省略する。
ステップ902の処理は、波形生成を行い、出力する。ステップ402は、図6のタイムチャートでは、サンプリング時間が時刻(0)から時刻(c)までの時間である。加振条件は、図3のステップ302の振幅若しくは図4のステップ402で説明した周波数ものと同様である。
ステップ903では、操作者が、周波数若しくは振幅を変更した場合である。
ステップ904では、操作者が、周波数を変更したと判定した場合には、周波数変更処理のステップ800に進むことを示し、振幅を変更したと判定した場合には、振幅変更処理のステップ700に進むことを示す。いずれの場合も図8若しくは図7で説明したので省略する。
なお、操作者が、周波数と振幅を同時に変更した場合には、図示しないが、周波数変更処理のステップ800と振幅変更処理のステップ700をどちらかを先にして実行するか、若しくは、同時に実行する。
ここで、上記実施例においては、指令波形を正弦波として発生させたが、正弦に限定されるものではなく、スイープ波や三角波であっても良い。
また、本実施例においては、指令信号の変更は、振幅および周波数に限定されるものではなく、オフセット値についても同様に遷移時間を設け、一定の割合で増減し、変更値へ変化すれば良い。
また、本実施例において、指令信号の変更時に遷移時間(時刻(a)〜時刻(b)、若しくは、時刻(c)〜時刻(d))を設けて、遷移時間中は一定の割合で変更した振幅や周波数などの加振条件を一定の割合で増減し、遷移時間後は、変更後の加振条件で指令信号を生成している。即ち、振幅TAについては、時刻(a)での振幅比(A1/A2)と時刻(b)での振幅1について、区分線補間(1次スプライン補間)を行っており、振幅TFについては、時刻(c)での周波数(F1)と時刻(d)での周波数F2について、区分線補間(1次スプライン補間)を行っている。
しかし、上記記遷移時間中において、変更前後の値をスプライン補間した値で指令信号を生成しても良い。即ち、例えば、図2の実施例において、所定の値dTF及びdTAは一定値であったが、所定の割合で変化するようにしても良い。
例えば、図5の時刻(a)−(b)間に3つ以上の区分時刻点を設け、時刻(a)及び時刻(b)に近い区分時刻点ほど値dTAを小さくし、時刻(a)及び時刻(b)に遠くなるほど値dTAを大きくするようにしても良い。
また例えば、図6の時刻(c)−(d)間を3つ以上の区分時刻点を設け、時刻(c)及び時刻(d)に近い区分時刻点ほど値dTFを小さくし、時刻(c)及び時刻(d)に遠くなるほど値dTFを大きくするようにしても良い。
また、このように、3つ以上の区分時刻点に分割する時刻について、3次スプライン曲線等を形成するように、1次以上のスプライン補間をするように設定しても良い。なお、その時の各時刻毎の区分点(振幅値若しくは周波数値)は、遷移時間(時刻(a)〜時刻(b)間、時刻(c)〜時刻(d)間)での変更前の振幅値若しくは周波数値と変更後の振幅値若しくは周波数値とを線形補間した値について、1次以上のスプライン補間をする。
また、本実施例において、前記入力手段で、加振条件の設定を行うが、前記入力手段が、指令信号を生成するための振幅と周波数などの設定値を制限し、また、前回値と今回値の変分が一定割合以下になるように前記設定値を制限する機能を有することによって、変更する量が少なくなるので遷移時間を短くすることが可能となる。
以上、本発明を実施例によって詳細に説明した。しかし、本発明は、上述の実施例に限定されるわけではなく、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神に基づいて、本発明を修正若しくは変更できる発明が含まれることは勿論である。
10:振動試験装置、 100:加振制御装置、 101:供試体、 102:サーボ制御部、 103:加振機、 104:継手部、 105:通信路、 106:加振ユニット、 110:クライアントユニット、 111:入力部、 112:表示部、 113:加振条件記憶部、 114:加振動作指示部、 115:信号伝達部、 120:サーバユニット、 121:加振条件記憶部、 122:加振動作指示部、 123:信号伝達部、 124:A/D変換部、 125:波形生成部、 126:D/A変換部、 131:サーボ弁部、 132:作動油部、 133:ピストン部、 201:周波数演算部、 202:振幅演算部、 203:スイッチ部、 211:信号F保持部、 212:信号加算部、 213:累積加算器、 214:信号検出部。 221:信号A1/A2演算部、 222:信号A1/A2保持部、 223:信号加算部、 224:加算器、 225:信号検出部、 226:正弦波発生部、 227:振幅補正部、 S1:指令信号、 S2:加速度応答信号、 S3:変位応答信号、 S4:差圧応答信号、 S5:サーボ指令信号、 S6:加振条件、 S7:加振指示、 S8:信号A、 S9:信号F、 S10:信号dTF、 S11:信号TF、 S12:リセット信号、 S13:信号A1/A2、 S14:信号dTA、 S15:信号TA、 S16:リセット信号、 S17:周波数演算後指令信号、 S18:振幅演算後指令信号。

Claims (10)

  1. 操作者が指令信号の少なくとも波形種類、振幅、周波数、若しくはオフセット値の1つを加振条件として設定するため、または、加振動作を行うために入力部に入力することによって、設定された加振条件を記憶する加振条件を記憶し、かつ加振動作の開始と停止を指示し、前記記憶された加振条件及び前記加振動作の開始と停止の情報に基づいてサーボ制御手段へ加振機を駆動するための指令信号を生成し、前記生成された指令信号をアナログ値へ変換する加振制御方法であって、
    前記加振機を、少なくとも、正弦波信号、三角波信号、若しくはパルス信号のいずれかの波形信号で駆動中に、操作者が前記入力部に入力することによって前記加振条件が変更された場合には、前記加振条件を変更される前の加振条件の値と変更後の加振条件の値とを用いて、複数のサンプリング時間で構成される所定の時間の間、前記サンプル時間毎に補間した値を算出し、前記算出された値によって指令信号を生成することを特徴とする加振制御方法。
  2. 請求項1に記載の加振制御方法において、前記所定の時間の間、振幅または周波数の変更前後の値をスプライン補間して、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成することを特徴とする加振制御方法。
  3. 請求項1に記載の加振制御方法において、前記入力部から前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限し、前記設定値が、1サンプリング時間前の値と現在の値の変分が一定割合以下になるように前記設定値を制限することを特徴とする加振制御方法。
  4. 請求項1に記載の加振制御方法において、前記所定の時間の間、振幅または周波数の変更前後の値をスプライン補間して、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成し、
    前記入力部から前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限することを特徴とする加振制御方法。
  5. 請求項2若しくは請求項4記載の加振制御方法において、前記所定の時間を複数の区間に分割し、前記複数に分割された区間について線形補間し、線形補間から算出された値を含んだ振幅または周波数の変更前後の値を1次以上のスプライン補間をして、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成することを特徴とする加振制御方法。
  6. 操作者が指令信号の少なくとも波形種類、振幅、周波数、若しくはオフセット値の1つを加振条件として設定するための、または、加振動作を行うための入力部と、前記入力部によって設定された加振条件を記憶する加振条件記憶部と、前記入力部に基づいて加振動作の開始と停止を指示する加振動作指示部と、前記加振条件記憶部及び前記加振動作指示部の情報に基づいてサーボ制御手段へ加振機を駆動するための指令信号を生成する波形生成部と、前記波形生成部で生成した指令信号をアナログ値へ変換するD/A変換部を有する加振制御装置であって、
    前記波形生成部は、前記加振機を、少なくとも、正弦波信号、三角波信号、若しくはパルス信号のいずれかの波形信号で駆動中に、操作者が前記入力部に入力することによって前記加振条件が変更された場合には、前記加振条件を変更される前の加振条件の値と変更後の加振条件の値とを用いて、複数のサンプリング時間で構成される所定の時間の間、前記サンプル時間毎に補間した値を算出し、前記算出された値によって指令信号を生成することを特徴とする加振制御装置。
  7. 請求項6に記載の加振制御装置において、前記入力部は、前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限し、前記設定値が、1サンプリング時間前の値と現在の値の変分が一定割合以下になるように前記設定値を制限することを特徴とする加振制御装置。
  8. 請求項6に記載の加振制御装置において、前記波形成形部は、前記所定の時間の間、振幅または周波数の変更前後の値をスプライン補間して、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成し、
    前記入力部は、前記指令信号を生成するための振幅と周波数とオフセット値の設定値を制限することを特徴とする加振制御装置。
  9. 請求項7若しくは請求項9記載の加振制御装置において、前記波形成形部は、前記所定の時間を複数の区間に分割し、前記複数に分割された区間について線形補間し、線形補間から算出された値を含んだ振幅または周波数の変更前後の値を1次以上のスプライン補間をして、前記遷移時間後に変更後の加振条件にて指令信号を生成することを特徴とする加振制御装置。
  10. 供試体に変位を与える少なくとも1台の加振機と、前記加振機若しくは前記供試体の状態を計測するための少なくとも1つのセンサと、加振ユニットとを備えた加振試験装置において、前記加振ユニットは、
    操作者が指令信号の少なくとも波形種類、振幅、周波数、若しくはオフセット値の1つを加振条件として設定するための、または、加振動作を行うための入力部と、前記入力部によって設定された加振条件を記憶する加振条件記憶部と、前記入力部に基づいて加振動作の開始と停止を指示する加振動作指示部と、前記加振条件記憶部及び前記加振動作指示部の情報に基づいてサーボ制御手段へ加振機を駆動するための指令信号を生成する波形生成部と、前記波形生成部で生成した指令信号をアナログ値へ変換するD/A変換部を有する加振制御装置であって、前記波形生成部は、前記加振機を、少なくとも、正弦波信号、三角波信号、若しくはパルス信号のいずれかの波形信号で駆動中に、操作者が前記入力部に入力することによって前記加振条件が変更された場合には、前記加振条件を変更される前の加振条件の値と変更後の加振条件の値とを用いて、複数のサンプリング時間で構成される所定の時間の間、前記サンプル時間毎に補間した値を算出し、前記算出された値によって指令信号を生成する加振制御装置と、
    前記センサが出力する信号を用いて前記加振機を制御するサーボ制御部を含むことを特徴とした振動試験装置。
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