JP2011033007A - 真空排気装置および真空排気装置の使用方法 - Google Patents

真空排気装置および真空排気装置の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】排気能力の向上、再生時間の短縮化およびバルブの駆動系の簡素化が実現可能な真空排気装置および真空排気装置の使用方法を提供する。
【解決手段】真空排気装置102は、真空槽10内を排気できる主ポンプ11と、主ポンプ11の排気口11Aの開閉に用いられ、互いに対置された弁体22および弁座23を有するバルブ20と、を備える。そして、バルブ20による排気口11Aの閉栓時に、排気口11Aから隔離された副ポンプ25が配された副ポンプ隔離室27が、弁体22および弁座23によって形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は真空排気装置および真空排気装置の使用方法に関する。特に、本発明は、主ポンプの他に、副ポンプ(例えば、コールドトラップ)を併設させた真空排気装置および真空排気装置の使用方法の改良技術に関する。
真空槽内に残留するガス(例えば、水蒸気)の凍結トラップ用のコールドトラップが、真空排気装置の主ポンプに併設される場合がある。このようなコールドトラップは、例えば、極低温のフロン系混合冷媒を循環させるコイル状の配管により構成されている。
これにより、当該配管の表面に、冷媒によって凍結された水蒸気が凍結トラップされるので、真空槽内の残留ガスの排気速度が速くなる。
ところで、真空排気装置のコールドトラップの使用形態として、従来から様々な方式が提案されている。
第1に、真空槽内にコールドトラップを配置する方式の真空槽内配置型コールドトラップがある( 例えば、特許文献1、2参照) 。
本方式のコールドトラップでは、真空槽内に直接にコールドトラップを配置しているので、コールドトラップによる残留ガスの凍結トラップ効率が高い。よって、本方式のコールドトラップは、真空槽内の残留ガスの排気速度を向上できるという利点がある。
しかし、この場合、真空槽に大気を導入( ベント) する都度、コールドトラップを常温に戻し、コールドトラップの表面での多量の霜発生を防止する必要がある。よって、本方式のコールドトラップは、コールドトラップの温度操作に長時間を要する。また、コールドトラップを真空槽から隔離できないので、コールドトラップの短時間の再生にも支障をきたす。
第2に、真空槽内と主ポンプ( 例えば油拡散ポンプ) とを仕切るためのメインバルブの下流側であって、主ポンプの上流側の連通配管にコールドトラップを配置する方式の配管内配置型コールドトラップもある(例えば、特許文献3)。
本方式のコールドトラップでは、真空槽内の大気開放時でも、コールドトラップが、メインバルブによって真空槽と仕切られ、大気に曝されなくなるので、真空槽の大気開放の都度、コールドトラップを常温に戻す必要が無いという利点がある。また、メインバルブの駆動系を簡易に構成できるという利点もある。
しかし、この場合、コールドトラップが、真空槽内からメインバルブを介して離れた位置に置かれるので、コールドトラップと真空槽内との間を接続する連通配管等の流体抵抗によって、コールドトラップの排気能力には一定の限度がある。また、主ポンプの連通配管内にコールドトラップが配されているので、主ポンプの排気能力を阻害する場合がある。更に、コールドトラップを主ポンプと一緒に、真空槽から隔離しているので、コールドトラップの短時間の再生において支障をきたす場合もある。
第3に、主ポンプと隔離させた別室にコールドトラップを配置する方式の別室配置型コールドトラップ(例えば、特許文献4、5)もある。
本方式のコールドトラップでは、真空槽内の大気開放時でも、コールドトラップと真空槽との間をバルブで仕切ることにより、コールドトラップが、大気に曝されなくなるので、真空槽の大気開放の都度、コールドトラップを常温に戻す必要が無いという利点がある。また、コールドトラップは専用のコールドトラップ室内に真空槽および主ポンプから隔離できるので、コールドトラップの短時間の再生に都合がよい。
しかし、この場合、コールドトラップ室の排気入口を開閉するバルブの駆動系を、主ポンプのバルブの駆動系とは別個に設ける必要がある。また、コールドトラップの排気能力の向上において、バルブ駆動系が大型かつ複雑になる可能性がある。
特開平8 −144050号公報 特許第2674591号明細書 特開2009−19500号公報 特開平7−169663号公報 特開2003−65229号公報
従来方式の真空排気装置は、上述のとおり、コールドトラップの排気能力の向上、コールドトラップの再生時間の短縮化、およびバルブの駆動系の簡素化の何れかについて欠点を内包しており、何れの方式でも、未だ改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、排気能力の向上、再生時間の短縮化およびバルブの駆動系の簡素化が実現可能な真空排気装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような真空排気装置の使用方法を提供することも目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、真空槽内を排気できる主ポンプと、前記主ポンプの排気口の開閉に用いられ、互いに対置された弁体および弁座を有するバルブと、
を備え、
前記バルブによる前記排気口の閉栓時に、前記排気口から隔離された副ポンプが配された副ポンプ隔離室が、前記弁体および前記弁座によって形成されている真空排気装置を提供する。
なお、ここで、本発明の真空排気装置では、前記副ポンプが、前記弁体と前記弁座との間に配され、前記真空槽内のガスを凍結トラップできるコールドトラップであってもよい。そして、前記副ポンプ隔離室は、前記コールドトラップを格納できるコールドトラップ室であってもよい。
以上の構成により、真空排気装置の排気能力の向上、再生時間の短縮化およびバルブの駆動系の簡素化が実現可能となる。
なお、本発明の真空排気装置では、環状の前記コールドトラップ室を、前記排気口の周囲に形成してよい。そして、環状の前記コールドトラップを、前記コールドトラップ室に配してもよい。
また、本発明の真空排気装置では、前記コールドトラップ室を気密に保つことができる二重環構造のシール部材が、前記弁体に配されてもよい。
ここで、本発明の真空排気装置では、前記バルブの開閉用の駆動力を発生できる駆動装置を備えてもよい。そして、前記弁体が、前記駆動装置のピストンロッドに連結され、前記ピストンロッドの往復運動によって、前記バルブによる前記コールドトラップ室の開閉および前記排気口の開閉を同時に行ってもよい。
以上の構成により、バルブの駆動系を簡易に構成できる。
また、本発明の真空排気装置では、前記弁体および前記弁座のうちの少なくとも一方が、前記ピストンロッドの軸方向に平行に延びる筒状壁を含んでもよい。そして、コールドトラップ室を仕切る二重筒構造の内壁および外壁を前記筒状壁によって構成してもよい。
また、前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記外壁によって押圧されている環状のシール部材を、前記コールドトラップ室と前記真空槽との間の気密性の確保に用いてもよい。
また、前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記内壁によって押圧されている環状のシール部材を、前記コールドトラップ室と前記主ポンプとの間の気密性の確保に用いてもよい。
以上の構成により、真空槽内および主ポンプ内を大気開放せずに、コールドトラップ室のみに大気を導入でき、コールドトラップの再生を効率的に行える。よって、本発明の真空排気装置では、コールドトラップの再生を短時間で行える。
また、本発明の真空排気装置では、前記弁体が、前記弁座に向かって立設する前記外壁を含んでもよい。そして、前記バルブによる前記排気口の開栓時において、前記コールドトラップが前記真空槽内に露出してもよい。
このようにして、弁体がピストンロッドの軸方向に移動すると、コールドトラップを遮る部材が全く存在しなくなり、真空槽内の残留ガスのトラップを、コールドトラップによって効率的に行え、コールドトラップの排気能力を向上できる。
また、本発明の真空排気装置では、前記弁座が、前記弁体に向かって立設する前記内壁を含んでもよい。そして、前記内壁に囲まれた領域が、前記排気口となっていてもよい。
以上の構成により、コールドトラップの再生時に発生する水の主ポンプへの浸入を、主ポンプの上方に向かって延びる内壁を用いて抑制できる。また、主ポンプとして、例えば、油拡散ポンプを使用する場合、主ポンプから排気口を介して逆流する真空槽内への油の逆拡散を、内壁を用いて抑制できる。
また、本発明の真空排気装置では、前記弁体は、前記ピストンロッドの軸方向に直交するように配された平板状の弁板を含んでもよい。そして、前記弁板は、前記排気口を塞ぐ第1領域と、前記第1領域を囲み、前記コールドトラップ室を仕切る環状の第2領域とを有してもよい。更に、前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記真空槽が大気に開放され、前記主ポンプが減圧された場合、前記真空槽の内圧と前記主ポンプの内圧との間の差圧が、前記コールドトラップ室の密閉を保つ方向に前記第1領域に作用してもよい。
以上の構成により、過大な差圧荷重(大気圧荷重)がピストンロッドに加わらないので、弁体を適切に動かせる程度の駆動力が発生する簡易なバルブ駆動系(例えば、簡易なエアシリンダ)を選定できる。
また、本発明の真空排気装置では、前記弁体は、前記真ピストンロッドの軸方向に直交するように配された平板状の弁板を含んでもよい。そして、前記弁板は、前記排気口を塞ぐ第1領域と、前記第1領域を囲み、前記コールドトラップ室を仕切る環状の第2領域とを有してもよい。更に、前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記コールドトラップ室が大気に開放され、前記真空槽および前記主ポンプが減圧された場合、前記真空槽の内圧と前記コールドトラップ室の内圧との間の差圧が、前記第2領域のみに作用してもよい。
以上の構成により、過大な差圧荷重(大気圧荷重)がピストンロッドに加わらないので、弁体を適切に動かせる程度の駆動力が発生する簡易なバルブ駆動系(例えば、簡易なエアシリンダ)を選定できる。
また、本発明は、主ポンプを用いて真空槽内を排気するとともに、コールドトラップを用いて前記真空槽内のガスを凍結トラップする工程と、前記主ポンプの排気口をバルブによって閉めると同時に、前記コールドトラップを格納するコールドトラップ室を前記バルブによって形成される工程と、を備える真空排気装置の使用方法も提供する。
以上の方法により、真空排気装置の排気能力の向上、再生時間の短縮化およびバルブの駆動系の簡素動作が実現可能となる。
また、本発明の真空排気装置の使用方法では、前記コールドトラップ室に格納された前記コールドトラップを再生する工程と、前記コールドトラップを再生する工程の後、前記排気口を前記バルブによって開くと同時に、前記コールドトラップ室を前記バルブによって開放する工程と、を更に備えてもよい。
以上の方法により、排気口の開閉とコールドトラップ室の開閉とをバルブによって同時に行うので、バルブの駆動系を簡易に動作できる。また、コールドトラップ室をバルブによって開放するので、コールドトラップの排気能力を向上できる。
また、本発明の真空排気装置の使用方法では、前記コールドトラップを再生する工程は、前記コールドトラップを常温に戻す工程と、前記主ポンプおよび前記真空槽を気密した状態で、前記コールドトラップ室に大気を導入する工程と、を備えてもよい。
以上の方法により、真空槽内および主ポンプ内を大気開放せずに、コールドトラップ室のみに大気を導入でき、コールドトラップの再生を効率的に行える。よって、本発明の真空排気装置では、コールドトラップの再生を短時間で行える。
本発明によれば、排気能力の向上、再生時間の短縮化およびバルブの駆動系の簡素化が実現可能な真空排気装置が得られる。また、本発明によれば、このような真空排気装置の使用方法も得られる。
本発明の実施形態の真空排気装置を備えた真空装置の一例を模式的に示した図である。 本発明の実施形態による真空排気装置の構成の説明に用いる断面図である。(a)では、メインバルブによって主ポンプの排気口を開いた状態が図示されている。(b)では、メインバルブによって主ポンプの排気口を閉めた状態が図示されている。 図2(b)のA領域に相当する真空排気装置のコールドコイル室を示した拡大図である。 本発明の実施形態による真空排気装置の弁体への差圧荷重の一例を説明する図である。 本発明の実施形態による真空排気装置の弁体への差圧荷重の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明の便宜上、真空装置100において重力の作用する方向を「下方」といい、その反対方向を「上方」という場合がある。また、このような上下方向に直交する方向を「水平方向」という場合がある。
図1は、本発明の実施形態の真空排気装置を備えた真空装置の一例を模式的に示した図である。
本実施形態の真空装置100は、図1に示すように、適宜の真空処理が行われる真空槽10と、真空槽10の内部を減圧可能な真空排気装置102と、を備える。
なお、真空槽10は、真空装置100を蒸着装置やスパッタリング装置などの真空成膜装置に用いる場合には、真空成膜室に該当するが、このような真空成膜室は周知である。よって、ここでは、真空槽10の詳細な構成説明および内部の図示は省略する。
真空排気装置102は、図1に示すように、真空槽10内を数Pa程度にまで排気できる粗引ポンプ13(低真空ポンプ)と、真空槽10内を真空処理が行われる高真空度になるまで排気できる主ポンプ11(高真空ポンプ)と、主ポンプ11の排気口11A(図2参照)を開閉できるメインバルブ20と、メインバルブ20の開閉用の駆動力を発生できるシリンダ21(駆動装置)と、を備える。
ここで、真空排気装置102は、メインバルブ20の弁体22(図2参照)と弁座23(図2参照)との間の排気口11Aの周囲に、副ポンプとしての環状のコールドトラップが、副ポンプ隔離室(後述)に配置される構造を特徴としており、このような構造の詳細な説明は後述する。
なお、コールドトラップとは、真空槽10内の残留ガス(例えば、水蒸気)を凍結トラップすることにより、残留ガスを吸着排気できる真空ポンプの一種であり、極低温(雰囲気の圧力での飽和蒸気圧に対する温度以下;例えば、−140℃〜−120℃程度)のフロン系混合冷媒を循環できる金属配管からなるコールドコイル(図2参照)や板状のコールドパネルなどの冷却部品を用いて構成できる。
粗引ポンプ13には、メカニカルブースタポンプや油回転ポンプ、または、これらのポンプの組合せなどを用いることができる。主ポンプ11には、油蒸気噴射式の油拡散ポンプやターボ分子ポンプなどを用いることができる。
また、メインバルブ20内の空間は、真空槽10内と主ポンプ11内との間の排気通路20Aとなっている。そして、上述の粗引ポンプ13は、粗引バルブ14を介して排気通路20Aおよび真空槽10内と連通している。このような粗引ポンプ13により、粗引バルブ14が開くと、真空槽10内のガスが粗引ポンプ13を用いて排気される。
また、この粗引ポンプ13は、フォアラインバルブ16を介して主ポンプ11内に接続されている。フォアラインバルブ16が開くと、粗引ポンプ13が、主ポンプ11の起動を可能にする圧力にまで主ポンプ11内を減圧できる。
次に、真空排気装置102の構成(特にメインバルブ20およびその周辺構成)について図面を参照しながら詳しく説明する。
図2は、本発明の実施形態による真空排気装置の構成の説明に用いる断面図である。図2(a)では、メインバルブ20によって主ポンプ11の排気口11Aを開いた状態が図示されている。図2(b)では、メインバルブ20によって主ポンプ11の排気口11Aを閉めた状態が図示されている。
なお、図2では、便宜上、真空排気装置102の構成要素のうちの一部(例えば、粗引バルブ14など)の図示を省略している。
メインバルブ20は、図2に示すように、弁体22と弁座23とによって構成され、メインバルブ20による排気口11Aの閉栓時には、弁体22によって主ポンプ11と真空槽10とが仕切られる。
これらの弁体22および弁座23が、コールドコイル25(詳細は後述)を挟むようにして互いに対置され、排気通路20Aに曝されている。
シリンダ21は、弁体22の駆動系として機能する装置であり、図2に示すように、シリンダ本体21A(駆動部)とピストンロッド21B(駆動力伝達部)とからなる。
シリンダ本体21Aは、適宜の固定手段によって、排気通路20Aを形成する通路上壁に固定されている。ピストンロッド21Bは、排気通路20Aを気密状態に保ちながら、排気通路20A内に延びており、その先端部が弁体22の中央部に連結されている。
なお、ここでは、弁体22の上方に、シリンダ21のシリンダ本体21Aが配され、弁体22の下方に弁座23が配されているが、これらの部材21A、22、23の配置関係は様々に構成できる。
但し、本実施形態の真空排気装置102の如く、シリンダ本体21Aを、排気通路20Aを形成する通路上壁に固定すると、真空装置100のスペースの有効利用が図れるので都合がよい。
弁体22は、図2に示すように、排気口11Aおよびコールドコイル25の両方を完全に覆うことができる程度の外寸に構成された平板状の弁板22Bと、この弁板22Bの周縁部において一体に形成された筒状(例えば、円筒状や矩形状)の外壁22Aと、を備える。
弁板22Bは、ピストンロッド21Bの軸方向に直交するように配されている。外壁22Aは、ピストンロッド21Bと同心状にその軸方向に沿って平行に、かつ、弁座23に向かって立設するように、弁板22Bの周縁部から延びている。
また、弁体22は、その中心部においてシリンダ21のピストンロッド21Bの先端部に連結されており、このピストンロッド21Bの伸縮によって、上下動できるように構成されている。
弁座23は、環状の鍔板23Bと、この鍔板23Bの内周の縁部において一体に形成され、主ポンプ11の排気口11Aを区画する筒状(例えば、円筒状や矩形状)の内壁23Aとを備える。
鍔板23Bは、ピストンロッド21Bの軸方向に直交するように配されている。内壁23Aは、ピストンロッド21Bと同心状にその軸方向に沿って平行に、かつ、弁体22に向かって立設するように、鍔板23Bの内周の縁部から延びている。
つまり、内壁23Aに囲まれた領域が、主ポンプ11の排気口11Aとなっている。これにより、コールドコイル25の再生時に発生する水の主ポンプ11への浸入を、主ポンプ11の上方に向かって延びる内壁23Aを用いて抑制できる。また、主ポンプ11として、例えば、油拡散ポンプを使用する場合、主ポンプ11から排気口11Aを介して逆流する真空槽10内への油の逆拡散を、内壁23Aを用いて抑制できる。
なお、弁座23は、図2に示すように、排気通路20Aを形成する通路下壁によって形成され、部品点数の削減が図られている。
次に、本実施形態の真空排気装置102のコールドコイル25を格納できるコールドコイル室27の構成について述べる。
図3は、図2(b)のA領域に相当する真空排気装置のコールドコイル室を示した拡大図である。
コールドコイル室27は、本実施形態の真空排気装置102の副ポンプ隔離室に相当する。つまり、コールドコイル室27は、メインバルブ20による主ポンプ11の排気口11Aの閉栓時に、図2(b)に示すように、弁体22および弁座23によって排気口11Aの周囲において、排気口11Aからコールドコイル25を隔離させるよう、形成されている。
詳しくは、コールドコイル室27は、四角形断面をなして、排気口11Aの周囲に環状(例えば、円環状や矩形の額縁状)に形成されている。コールドコイル室27の水平方向においては、弁座23の内壁23Aおよび弁体22の外壁22Aが、二重筒を構成しており、これらの内壁23Aおよび外壁22Aによって、コールドコイル室27が仕切られる。コールドコイル室27の上下方向においては、弁座23の鍔板23Bと弁体22の弁板22Bと、が重なる周縁部によって、コールドコイル室27が仕切られる。
なお、図3に示すように、コールドコイル25は、冷凍機30からのフロン系混合冷媒を循環可能な金属配管を、上下方向に複数段(ここでは、4段)に亘って、コイル状に巻いて構成されており、本実施形態の真空排気装置102の副ポンプに相当する。そして、このコールドコイル25は、排気口11Aの周囲の、コールドコイル室27内の適所に固定されている(固定手段の図示は省略)。
また、図2(a)の拡大図に示すように、弁体22の外壁22Aの先端部に環状のシール部材22C(例えば、Oリング)が配され、弁体22の弁板22Bの、内壁23Aの先端部と対向する部分にも環状のシール部材22D(例えば、Oリング)が配されている。これらのシール部材22C、22Dにより、コールドコイル25を格納するコールドコイル室27の真空シールが適切に行われる。
つまり、本実施形態の真空排気装置102では、コールドコイル室27を気密に保つことができる二重環構造のシール部材22C、22Dがそれぞれ、弁体22の外壁22Aの先端部および弁板22Bに配されている。
このようにして、図3に示すように、メインバルブ20による主ポンプ11の排気口11Aの閉栓時において、弁体22の外壁22Aの先端部と弁座23の鍔板23Bとによって押圧されている環状のシール部材22Cが、コールドコイル室27と真空槽10との間の気密性の確保に用いられる。
また、メインバルブ20による主ポンプ11の排気口11Aの閉栓時において、弁座23の内壁23Aの先端部と弁体22の弁板22Bとによって押圧されている環状のシール部材22Dが、コールドコイル室27と主ポンプ11との間の気密性の確保に用いられる。
更に、図3に示すように、コールドコイル室27の下壁(弁座23の鍔板23B)にベントバルブ28が設けられている。
これにより、ベントバルブ28を用いてコールドコイル25をデフロスト(霜取りによる再生)することができる。
また、図3に示すように、コールドコイル室27内の鍔板23Bには環状の受皿26が載っている。この受皿26は、コールドコイル25の再生時に発生する水滴を受けることができる。なお、受皿26に溜まった水は、受皿26の底面に配された配管およびバルブ(いずれも図示せず)を用いて外部に排水するとよい。
以上の構成により、図2に示すように、シリンダ21の駆動力によって、ピストンロッド21Bは、シリンダ21のシリンダ本体21Aに支持されて上下方向(ピストンロッド21Bの軸方向)に往復運動できる。
そして、ピストンロッド21Bが上下方向に往復運動すると、メインバルブ20によるコールドコイル室27の開閉(コールドコイル室27の開放と形成)および主ポンプ11の排気口11Aの開閉が同時に行われる。
よって、本実施形態の真空排気装置102は、簡易なバルブ駆動系を用いて、真空槽10および主ポンプ11からコールドコイル25を隔離させる専用のコールドコイル室27を形成できるので、以下のような様々な効果を奏する。
まず、シリンダ21の駆動力によってピストンロッド21Bのストロークが縮むと、弁体22が、図2(a)に示すように、弁座23から離れ、上方に移動する。すると、主ポンプ11の排気口11Aが、メインバルブ20によって開かれ、かつ、コールドコイル室27も、メインバルブ20によって開放されている。
これにより、コールドコイル25が真空槽10内に露出して、真空槽10を速やかに排気できる。特に、本実施形態の真空排気装置102では、弁体22が上方に移動すると、コールドコイル25を遮る部材が全く存在しなくなり、真空槽10内の残留ガスのトラップを、コールドコイル25によって効率的に行え、コールドコイル25の排気能力を向上できる。
一方、シリンダ21の駆動力によってピストンロッド21Bのストロークが伸びると、弁体22の外壁22Aの先端部が、図2(b)に示すように、弁座23の鍔板23Bに当接する。同時に、弁座23の内壁23Aの先端部が、弁体22の弁板22Bに当接する。すると、主ポンプ11の排気口11Aが、メインバルブ20によって閉じられ、かつ、コールドコイル室27が、メインバルブ20によって形成(密閉)されている。このため、真空槽10内とコールドコイル室27内との間、および、コールドコイル室27内と主ポンプ11内との間を、メインバルブ20によって気密状態にできる。
これにより、本実施形態の真空排気装置102では、真空槽10内および主ポンプ11内を大気開放せずに、コールドコイル室27に配されたベントバルブ28を用いてコールドコイル室27のみに大気を導入すると、コールドコイル25の再生を効率的に行える。よって、コールドコイル25の再生を短時間で行える。
なお、この場合、真空排気装置102のバルブ駆動系の選定においても都合がよい。以下、この理由を説明する。
図4に示すように、弁体22の弁板22Bは、主ポンプ11の排気口11Aを塞ぐ第1領域Sと、この第1領域Sを囲み、コールドコイル室27を仕切る環状の第2領域Sとを有する。上述のとおり、コールドコイル室27内が大気に開放された状態にあり、真空槽10内および主ポンプ11内が減圧された状態にある場合には、排気通路20A(真空槽10)の内圧(負圧:P)とコールドコイル室27の内圧(大気圧:P)との間の差圧(P−P)は、第2領域Sのみに作用する。つまり、シリンダ21は、差圧(P−P)による弁体22への作用力f(P−P)に打ち勝てる程度の駆動力Fを発生できればよい。
よって、本実施形態の真空排気装置102では、過大な差圧荷重(大気圧荷重)がピストンロッド21Bに加わらないので、弁体22を適切に動かせる程度の駆動力Fが発生する簡易なバルブ駆動系(例えば、簡易なエアシリンダ)を選定できる。
また、本実施形態の真空排気装置102では、真空装置100が、例えば、バッチ式の真空成膜装置の場合、真空槽10内の基板(図示せず)の入れ替え時に、冷媒循環中のコールドコイル25および運転中の主ポンプ11を大気に曝さなくて済む。よって、基板入れ替え時においても主ポンプ11およびコールドコイル25の使用条件を変えずに連続的に動作できる。
なお、この場合、真空排気装置102のバルブ駆動系の選定においても都合がよい。以下、この理由を説明する。
図5に示すように、真空槽10内が大気に開放された状態にあり、主ポンプ11内が減圧された状態にある場合には、排気通路20A(真空槽10)の内圧(大気圧:P)と排気口11A(主ポンプ11)の内圧(負圧:P)との間の差圧(P−P)は、コールドコイル室27の密閉を保つ方向に第1領域Sに作用する。
つまり、コールドコイル室27の内圧が大気圧であっても負圧であっても、基板入れ替え時に、少なくとも、上述の差圧(P−P)による弁体22への作用力f(P−P)が、ピストンロッド21Bに伝達される駆動力Fを付勢する方向に作用している。
よって、本実施形態の真空排気装置102では、過大な差圧荷重(大気圧荷重)がピストンロッド21Bに加わらないので、弁体22を適切に動かせる程度の駆動力Fが発生する簡易なバルブ駆動系(例えば、簡易なエアシリンダ)を選定できる。
次に、本実施形態の真空排気装置102の動作を説明する。まず、真空排気装置102の通常の動作例を述べる。
なお、ここでは、バッチ式の真空成膜装置を使用する場合の真空排気装置102の動作を例示する。また、真空装置100は、真空槽10内への基板入れ替え直後の状態にあると仮定する。
真空槽10内の基板入れ替えが終了すると、真空槽10を密閉した後、粗引バルブ14を開ける。これにより、真空槽10内および排気通路20Aが、粗引ポンプ13により減圧される。真空槽10内および排気通路20Aの圧力が所定の真空度にまで減圧されると、粗引バルブ14を閉める。
次いで、メインバルブ20を開ける。これにより、真空槽10内および排気通路20Aが、主ポンプ11のガス排気およびコールドコイル25のガストラップにより更に減圧される。この場合、コールドコイル25は、真空槽10内に露出しているので、コールドコイル25の排気能力が高い。
そして、真空槽10内および排気通路20Aの圧力が所定の高真空状態にまで減圧されると、真空槽10内において基板に適宜の成膜が行われる。
基板の成膜が終わると、メインバルブ20を閉める。なお、ここでは、主ポンプ11の連続運転を前提としているので、フォアラインバルブ16は、常時、開いている。
その後、適宜のベントバルブ(図示せず)を用いて、真空槽10内に大気に導入して、再び、基板の入れ替えを行う。
このようにして、バッチ式の真空装置100による成膜処理の一サイクルが実行される。
次に、真空排気装置102のコールドコイル25の再生の動作例を述べる。
コールドコイル25の再生は、メインバルブ20を閉めることにより行われる。メインバルブ20を閉めると、上述(図2)のとおり、コールドコイル25を格納する密閉状態のコールドコイル室27を形成できる。
この状態で、冷凍機30によるコールドコイル25への冷媒循環を止めて、コールドコイル25を常温に戻し、その後、ベントバルブ28を用いてコールドコイル室27に大気を導入する。
なお、この場合、主ポンプ11および真空槽10を減圧状態(気密状態)に維持できる。よって、コールドコイル25の再生を短時間で行える。
次いで、コールドコイル25の再生が行われた後、コールドコイル室27が減圧される。
なお、コールドコイル室27の減圧は、例えば、コールドコイル室27に配された適宜の粗引バルブ(図示せず)を用いて粗引ポンプ13により減圧するとよい。
次いで、コールドコイル25への冷媒循環を開始して、コールドコイル25を再び極低温まで冷やす。
このようにして、コールドコイル25の再生が実行される。
なお、コールドコイル25の再生の後、メインバルブ20を開けると、コールドコイル25を格納するコールドコイル室27の開放が行われる。
これにより、真空槽10内および排気通路20Aが、主ポンプ11のガス排気および再生後のコールドコイル25のガストラップにより減圧される。
以上のとおり、本実施形態の真空排気装置102は、真空槽10内を排気できる主ポンプ11と、主ポンプ11の排気口11Aの開閉に用いられ、互いに対置された弁体22および弁座23を有するメインバルブ20と、弁体22と弁座23との間に配され、真空槽内のガスを凍結トラップできるコールドコイル25(副ポンプ)と、を備える。
そして、メインバルブ20による主ポンプ11の排気口11Aの閉栓時に、コールドコイル室27(副ポンプ隔離室)が、弁体22および弁座23によって排気口11Aからコールドコイル25を隔離させるよう、形成されている。
以上の構成により、コールドコイル25を備えた真空排気装置の排気能力の向上、コールドコイル25の再生時間の短縮化、および、メインバルブ20の駆動系の簡素化が実現可能となる。
具体的には、本実施形態の真空排気装置102では、メインバルブ20の開閉用の駆動力を発生できるシリンダ21を備えており、弁体22が、シリンダ21のピストンロッド21Bに連結され、ピストンロッド21Bの往復運動によって、メインバルブ20によるコールドコイル室27の開閉および排気口11Aの開閉が同時に行われる。
これにより、メインバルブ20の駆動系を簡易に構成できる。
また、本実施形態の真空排気装置102では、弁体22および弁座23のうちの少なくとも一方が、ピストンロッド21Bの軸方向に平行に延びる筒状壁を含み、コールドコイル室27を仕切る二重筒構造の内壁23Aおよび外壁22Aが、この筒状壁によって構成されている。
以上の構成により、メインバルブ20による排気口11Aの閉栓時において、外壁22Aによって押圧されている環状のシール部材22Cを、コールドコイル室27と真空槽10との間の気密性の確保に用いることができ、内壁23Aによって押圧されている環状のシール部材22Dを、コールドコイル室27と主ポンプ11との間の気密性の確保に用いることができる。
このため、真空槽10内および主ポンプ11内を大気開放せずに、コールドコイル室27に配されたベントバルブ28を用いてコールドコイル室27のみに大気を導入でき、コールドコイル25の再生を効率的に行える。よって、本実施形態の真空排気装置102では、コールドコイル25の再生を短時間で行える。
更に、本実施形態の真空排気装置102では、メインバルブ20による排気口11Aの開栓時において、弁体22がピストンロッド21Bの軸方向に移動することにより、コールドコイル25が真空槽10内に露出する。
このようにして、本実施形態の真空排気装置102では、弁体22が上方に移動すると、コールドコイル25を遮る部材が全く存在しなくなり、真空槽10内の残留ガスのトラップを、コールドコイル25によって効率的に行え、コールドコイル25の排気能力を向上できる。
(変形例1)
本実施形態の真空排気装置102では、コールドコイル25の個数と、主ポンプ11の個数と、が一対一に対応する例を述べたが、これに限らない。
例えば、水平方向において多重に並べたコールドコイルを、単一の主ポンプの周囲に配してもよい。逆に、複数の主ポンプの排気口の周囲を囲むように、単一のコールドコイルを配してもよい。
(変形例2)
本実施形態の真空排気装置102では、コールドトラップの一例として、金属配管からなるコールドコイル25を例示したが、これに限らない。
例えば、コールドコイル室27内に、板状かつ環状のコールドパネルに配してもよい。また、コールドコイル室27を区画する内壁23Aや外壁22Aに中空部を形成して、この中空部に冷媒を循環させると、内壁23Aや外壁22Aを、コールドトラップとして機能させることもできる。
(変形例3)
本実施形態の真空排気装置102では、外壁22Aと弁板22Bとが一体に構成され、内壁23Aと鍔板23Bとが一体に構成されている例を述べたが、これに限らない。
例えば、外壁22Aと弁板22Bとを別体にして、両者を固定手段(ねじなど)によって連結してもよい。同様に、内壁23Aと鍔板23Bとを別体にして、両者を固定手段(ねじなど)によって連結してもよい。
(変形例4)
本実施形態の真空排気装置102では、弁体22が外壁22Aを含み、弁座23が内壁23Aを含む例を述べたが、これに限らない。
例えば、弁体22が内壁を含み、弁座23が外壁を含んでもよい。また、弁体22が内壁および外壁の両方を含み、弁座23を鍔板23Bのみで構成してもよい。逆に、弁座23が内壁および外壁の両方を含み、弁体22を弁板22Bのみで構成してもよい。
つまり、弁体22および弁座23のうちの少なくとも一方が、ピストンロッド21Bの軸方向に平行に延びる1以上の筒状壁を含むとよい。
(変形例5)
本実施形態の真空排気装置102では、二重環構造のシール部材22C、22Dを弁体22に設ける例を述べたが、これに限らない。
例えば、二重環構造のシール部材22C、22Dを弁座23に設けてもよい。また、シール部材22Cを弁体22に設け、シール部材22Dを弁座に設けてもよく、逆に、シール部材22Dを弁体22に設け、シール部材22Cを弁座に設けてもよい。
つまり、メインバルブ20による排気口11Aの閉栓時において、外壁22Aによって押圧されている環状のシール部材22Cが、コールドトラップ室27と真空槽11との間の気密性の確保に用いられ、内壁23Aによって押圧されている環状のシール部材22Dが、コールドトラップ室27と主ポンプ11との間の気密性の確保に用いられるとよい。
更に、シール部材22C、22Dとして、Oリングを例示したが、これに限らない。
例えば、シール部材22C、22Dとして、リップタイプのゴムシールを用いてもよい。
(変形例6)
本実施形態の真空排気装置102では、コールドコイル25が、弁座23の近傍に固定されている例を述べたが、これに限らない。
例えば、コールドコイル25を、弁体22と一緒に上下動するように構成してもよい。
(変形例7)
本実施形態の真空排気装置102では、副ポンプ隔離室としてのコールドコイル室27が、弁体22および弁座23によって排気口11Aからコールドコイル25を隔離させるよう、形成されている例を述べたが、これに限らない。
例えば、真空ポンプとして、従来から機械式ポンプやドライ系ポンプなど様々な種類の排気装置がある。
よって、特定の空間から気体を排気できる様々な種類の排気装置によって副ポンプを構成でき、副ポンプ隔離室は、各種の排気装置を格納する空間を構成してもよい。
本発明の真空排気装置および真空排気装置の使用方法によれば、排気能力の向上、再生時間の短縮化およびバルブの駆動系の簡素化が実現できる。よって、本発明の真空排気装置は、真空装置の排気システムに利用できる。
10 真空槽
11 主ポンプ
11A 排気口
13 粗引ポンプ
14 粗引バルブ
16 フォアラインバルブ
20 メインバルブ
20A 排気通路
21 シリンダ
21A シリンダ本体
21B ピストンロッド
22 弁体
22A 外壁
22B 弁板
22C、22D シール部材
23 弁座
23A 内壁
23B 鍔板
25 コールドコイル(副ポンプ;コールドトラップ)
26 受皿
27 コールドコイル室(副ポンプ隔離室;コールドトラップ室)
28 ベントバルブ
30 冷凍機
40 先端部
41 支持部
42 水平方向の面内
100 真空装置
102 真空排気装置
第1領域
第2領域
負圧
大気圧

Claims (15)

  1. 真空槽内を排気できる主ポンプと、
    前記主ポンプの排気口の開閉に用いられ、互いに対置された弁体および弁座を有するバルブと、
    を備え、
    前記バルブによる前記排気口の閉栓時に、前記排気口から隔離された副ポンプが配された副ポンプ隔離室が、前記弁体および前記弁座によって形成されている真空排気装置。
  2. 前記副ポンプが、前記弁体と前記弁座との間に配され、前記真空槽内のガスを凍結トラップできるコールドトラップであり、前記副ポンプ隔離室が、前記コールドトラップを格納できるコールドトラップ室である請求項1に記載の真空排気装置。
  3. 環状の前記コールドトラップ室が、前記排気口の周囲に形成されており、環状の前記コールドトラップが、前記コールドトラップ室に配されている請求項2に記載の真空排気装置。
  4. 前記コールドトラップ室を気密に保つことができる二重環構造のシール部材が、前記弁体に配されている請求項3に記載の真空排気装置。
  5. 前記バルブの開閉用の駆動力を発生できる駆動装置を備え、
    前記弁体が、前記駆動装置のピストンロッドに連結され、前記ピストンロッドの往復運動によって、前記バルブによる前記コールドトラップ室の開閉および前記排気口の開閉が同時に行われる請求項2に記載の真空排気装置。
  6. 前記弁体および前記弁座のうちの少なくとも一方が、前記ピストンロッドの軸方向に平行に延びる筒状壁を含み、
    前記コールドトラップ室を仕切る二重筒構造の内壁および外壁が、前記筒状壁によって構成されている請求項5に記載の真空排気装置。
  7. 前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記外壁によって押圧されている環状のシール部材が、前記コールドトラップ室と前記真空槽との間の気密性の確保に用いられる請求項6に記載の真空排気装置。
  8. 前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記内壁によって押圧されている環状のシール部材が、前記コールドトラップ室と前記主ポンプとの間の気密性の確保に用いられる請求項6に記載の真空排気装置。
  9. 前記弁体が、前記弁座に向かって立設する前記外壁を含み、
    前記バルブによる前記排気口の開栓時において、前記コールドトラップが前記真空槽内に露出する請求項6に記載の真空排気装置。
  10. 前記弁座が、前記弁体に向かって立設する前記内壁を含み、
    前記内壁に囲まれた領域が、前記排気口となっている請求項6に記載の真空排気装置。
  11. 前記弁体は、前記ピストンロッドの軸方向に直交するように配された平板状の弁板を含み、
    前記弁板は、前記排気口を塞ぐ第1領域と、前記第1領域を囲み、前記コールドトラップ室を仕切る環状の第2領域とを有しており、
    前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記真空槽が大気に開放され、前記主ポンプが減圧された場合、前記真空槽の内圧と前記主ポンプの内圧との間の差圧が、前記コールドトラップ室の密閉を保つ方向に前記第1領域に作用している請求項5に記載の真空排気装置。
  12. 前記弁体は、前記真ピストンロッドの軸方向に直交するように配された平板状の弁板を含み、
    前記弁板は、前記排気口を塞ぐ第1領域と、前記第1領域を囲み、前記コールドトラップ室を仕切る環状の第2領域とを有しており、
    前記バルブによる前記排気口の閉栓時において、前記コールドトラップ室が大気に開放され、前記真空槽および前記主ポンプが減圧された場合、前記真空槽の内圧と前記コールドトラップ室の内圧との間の差圧が、前記第2領域のみに作用している請求項5に記載の真空排気装置。
  13. 主ポンプを用いて真空槽内を排気するとともに、コールドトラップを用いて前記真空槽内のガスを凍結トラップする工程と、
    前記主ポンプの排気口をバルブによって閉めると同時に、前記コールドトラップを格納するコールドトラップ室を前記バルブによって形成する工程と、
    を備える真空排気装置の使用方法。
  14. 前記コールドトラップ室に格納された前記コールドトラップを再生する工程と、
    前記コールドトラップを再生する工程の後、前記排気口を前記バルブによって開くと同時に、前記コールドトラップ室を前記バルブによって開放する工程と、
    を更に備える請求項13に記載の真空排気装置の使用方法。
  15. 前記コールドトラップを再生する工程は、前記コールドトラップを常温に戻す工程と、前記主ポンプおよび前記真空槽を気密した状態で、前記コールドトラップ室に大気を導入する工程と、を備える請求項13に記載の真空排気装置の使用方法。
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