JP2011031995A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザビリティを損なうことなく、シートサイズによらず安定した給紙圧が得られ、シートの不送りや重送等の給紙不良の発生を低減し得る構成を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙カセット302に収容されるシートのサイズが大きくなるほどラック部材319の移動量が大きくなるように、フォトインタラプタ103をサイド規制板306a、306bの位置に応じて移動させるように構成した。このため、サイド規制板306a、306bをシートに応じた位置に変更操作を行うだけで、シートサイズの入力等の煩雑な操作を特に行うことなく、シートサイズに応じた給紙圧を自動的に設定することが可能になる。これにより、ユーザの入力ミスによる不送りや重送等の給紙不良の発生を回避することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特にシートを供給するシート給送ローラにシートを押し付ける押圧力をシートの種類に応じて変更し得る給送機能に関するものである。
従来、複写機、レーザビームプリンタ(LBP)、ファクシミリ等の電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置では、複数のシートを積載した給紙部からシートを一枚ずつ取り出して画像形成部に給送することでシート上に画像を形成する機構を有している。給紙部は、シートが積載された給紙カセットからシートを送り出す給紙ローラ等のシート給送部と、給紙ローラの表面に圧接されることでシートの重送を防止する摩擦分離部材とを備えたシート給送装置が知られている。給紙カセットには、シート積載板を給紙ローラに向けて付勢して積載されているシートを給送ローラに押圧するためのバネ等の押圧部が設けられている。
1つの給紙カセットを共通に使って異なるサイズのシートを収納可能にするユニバーサルカセットが従来から周知であるが、このように異なるサイズのシートを収納した場合、積載されたシートの重量がサイズによって変動する。そのため、シート積載板を押し上げる押圧部によりシートを給送ローラに押圧したときに、シートと給送ローラとの圧接力(給紙圧)がシートサイズによって変化してしまうという課題があった。そこで、シートサイズ情報をシートサイズ検知センサやユーザに入力させることで取得し、そのシートサイズ情報に対応した給紙圧の関係から、各シートサイズに最適な給紙圧となるようにシート積載板を押圧するバネの弾性力を調整する技術が知られている。(特許文献1参照)
特開平2006−056685号公報
しかし、上記特許文献1記載の技術では、シートサイズ情報を取得するために、シートサイズ検知センサを使用したりユーザに入力させたりする必要があり、装置が高額となり、或いはユーザが行う作業が増えユーザビリティを損なう虞があった。また、通常シートサイズを検知センサで自動的に検知する場合、A4、A5、B5、LTR、EXE等の定型紙のみ検知し得る構成のため、カスタムサイズで印刷したい際にはユーザは必ずシートサイズ情報を入力しなければならなかった。このため、ユーザビリティを損なう虞があった。更に、ユーザがシートサイズを誤って入力した場合や、シートサイズを変更したにも拘わらず入力を行わなかった場合には、実際の給紙圧が異なることになり、不送りや重送等の給紙不良を発生させる可能性が高くなるといった課題があった。
そこで本発明は、ユーザビリティを損なうことなく、シートサイズによらず安定した給紙圧が得られ、シートの不送りや重送等の給紙不良の発生を低減し得る構成を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された給紙カセットと、前記給紙カセットに収容されたシートを順次送り出すシート給送ローラと、を備える画像形成装置において、前記給紙カセットが、シートを積載した状態で昇降自在に支持されたシート積載部材と、前記シート積載部材に積載されたシートのサイズに応じた位置に移動されて前記シート積載部材上のシートの端部を規制する規制部材と、前記シート積載部材を前記シート給送ローラに向けて付勢するためのバネと、前記バネの弾性力を発生させるためにバネ長を長くする方向に移動させる移動部材と、前記移動部材を移動させる駆動部と、移動している前記移動部材を検知して前記駆動部による前記移動部材を停止させるための検知部と、を備え、前記給紙カセットに収容されるシートのサイズが大きくなるほど前記移動部材の移動量が大きくなるように、前記検知部を前記規制部材の位置に応じて移動させるように構成したことを特徴としている。
本発明によると、規制部材をシートに応じた位置に変更操作を行うだけで、シートサイズの入力等の煩雑な操作を特に行うことなく、シートサイズに応じた給紙圧を自動的に設定することが可能になる。これにより、ユーザの入力ミスによる不送りや重送等の給紙不良の発生を回避し得る。このため、低コストで実現可能なものでありながらユーザビリティを向上することができ、シートを円滑に供給することができ、シートに画像を順次効率よく形成することが可能になる。
シート給送装置を後方から見た状態で示す斜視図。 加圧駆動部を示し、(a)は加圧駆動部を正面側から見た状態で示す斜視図、(b)は後フレームを外した状態の加圧駆動部を背面側から見た状態で示す斜視図。 第1の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は小サイズシートに対応するセット状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は小サイズシートに対応するセット状態を下側から見た状態で示す斜視図。 第1の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートに対応するセット状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は大サイズシートに対応するセット状態を下側から見た状態で示す斜視図。 第1の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は小サイズシートに対応する第1の給紙カセット挿入状態を示す図、(b)は小サイズシートに対応する第2の給紙カセット挿入状態を示す図。 第1の実施形態における給紙カセットの、小サイズシートに対応する第3の給紙カセット挿入状態を示す図。 第1の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートに対応する第1の給紙カセット挿入状態を示す図、(b)は大サイズシートに対応する第2の給紙カセット挿入状態を示す図。 第1の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートに対応する第3の給紙カセット挿入状態を示す図、(b)は大サイズシートに対応する第4の給紙カセット挿入状態を示す図。 第1の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は小サイズシートをセットした際の加圧状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は小サイズシートをセットした際の加圧状態を下側から見た状態で示す斜視図。 第1の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートをセットした際の加圧状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は大サイズシートをセットした際の加圧状態を下側から見た状態で示す斜視図。 シートサイズと給紙圧との相関関係を示し、(a)は従来技術を示すグラフ図、(b)は第1の実施形態の技術を示すグラフ図。 第2の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は小サイズシートをセットした際の状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は小サイズシートをセットした際の状態を下側から見た状態で示す斜視図。 第2の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートをセットした際の状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は大サイズシートをセットした際の状態を下側から見た状態で示す斜視図。 第2の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は小サイズシートに対応する第1の給紙カセット挿入状態を示す図、(b)は小サイズシートに対応する第2の給紙カセット挿入状態を示す図。 第2の実施形態における給紙カセットの、小サイズシートに対応する第3の給紙カセット挿入状態を示す図。 第2の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートに対応する第1の給紙カセット挿入状態を示す図、(b)は大サイズシートに対応する第2の給紙カセット挿入状態を示す図。 第2の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートに対応する第3の給紙カセット挿入状態を示す図、(b)は大サイズシートに対応する第4の給紙カセット挿入状態を示す図。 第2の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は小サイズシートをセットした際の加圧状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は小サイズシートをセットした際の加圧状態を下側から見た状態で示す斜視図。 第2の実施形態における給紙カセットを示し、(a)は大サイズシートをセットした際の加圧状態を上側から見た状態で示す斜視図、(b)は大サイズシートをセットした際の加圧状態を下側から見た状態で示す斜視図。 本発明に係る画像形成装置を示す断面図。
<第1の実施形態>
まず、本発明を適用した画像形成装置の概略構成について説明する。この画像形成装置本体は、後に詳述するが、画像形成装置本体1に対して着脱自在に構成された給紙カセット302と、給紙カセット302に収容されたシートSを順次送り出す給紙ローラ303とを備えている。図20に示すように、1は画像形成装置本体(以下、装置本体ともいう。)、2はレーザビームプリンタからなる画像形成部、3は複数枚のシートSを収納して1枚ずつ搬送するカセット給紙部3、4はMP(マルチペーパー)給紙部である。また、5はシート搬送部、6は装置全体を制御する制御部、7は定着部、8は反転排紙部、9は両面搬送部、10は原稿Dを複数枚積載して一枚ずつ搬送する原稿搬送部である。更に、11は原稿Dの画像情報を読み取る画像読取部である。
[カセット]
構成は後に記述し、ここではカセットの動作についてのみ述べる。装置本体1内の制御部6から、シートSを送り出すトリガがかかると、給紙ローラ(シート給送ローラ)303はモータ(不図示)からの動力を受け、ソレノイド(不図示)による動力の接続により、シートSの送り出し動作を行う。給紙ローラ303及び分離ローラ305の下流に、リトライセンサ312及び引き抜きローラ対313が設けられている。給紙ローラ303を駆動するトリガがかかった後、所定の時間を経過してもシートSがリトライセンサ312で検出されない際には、制御部6は、再度給紙ローラ303を回転させるトリガを発してシートSの送り出し動作を行う。シートSは、引き抜きローラ対313により搬送され、引き抜きローラ対313が配置される搬送ガイドと装置本体1の骨格をなす本体フレームの一部とから成るシート搬送Uターンガイド、及び装置本体1に配置されたMPガイド407により反転される。分離されたシートSは所定時間後にTOPセンサ202により先端を検出されるが、給紙が開始されてから所定時間以内にTOPセンサ202がシートSの先端を検出しない場合には、ジャムが発生したと判断される。
[レジスト]
レジストシャッター203は、シートSの先端が到達する時点ではバネ(不図示)によって図20の反時計方向に付勢されて待機している。シートSの先端がレジストシャッター203の端部に突き当たり、その後もMP給紙ローラ401又は引き抜きローラ対313によるシートSの給送が行われると、シートSにある程度の撓みループが形成される。すると、撓みループの反力でシートSの先端辺がレジストシャッター203端部に倣って平行化されることにより、シートSの斜行が補正される。その後も更にMP給紙ローラ401又は引き抜きローラ対313による給送が行われると、撓みループ力がレジストシャッター203を付勢しているバネ(不図示)の力に打ち勝って搬送され、転写前ローラ対201のニップに挟持される。
[画像形成部]
画像形成部2は、作像部とシート搬送部5と定着部7とからなる。作像部は、レーザースキャナ204、トナー一体型の記録カートリッジ205、及び転写ローラ206からなり、記録カートリッジ205は、本体に対して向かって右方向に着脱可能に構成されている。レーザースキャナ204は、レーザービーム発振器(不図示)、ポリゴンミラー204a、及び折り返しミラー204bを備えている。レーザースキャナ204は、レーザービーム発振器(不図示)から変調信号を射出し、ポリゴンミラー204aにより感光体ドラム205aに走査光を照射し、折り返しミラー204bで走査光を反射する。
[記録カートリッジ]
感光体ドラム205aは、帯電ローラ205b、現像スリーブ205c、不図示のクリーニングブレード、トナーホッパーと共に記録カートリッジ205の内部に一体に組み込まれている。感光体ドラム205aの表面は帯電ローラ205bにより均一に帯電され、この表面にレーザービーム発振器(不図示)からの走査光が照射されることで潜像が形成され、この潜像が現像スリーブ205cから供給されるトナーにより顕像化される。
[シート搬送部]
シート搬送部5は、転写ローラ206により感光体ドラム205aの表面に形成されたトナー像を転写されたシートSを定着部7へ搬送する機能を有している。シート搬送ガイド501は、搬送ベルト502を有した状態で感光体ドラム205aの下流から定着部7までのシート搬送を補助し、かつ感光体ドラム205aと定着部7との搬送経路長より短いシートSもトナー像を乱すことなく搬送可能としている。
[定着部]
作像部の下流側のシート搬送経路には、定着部7、定着排紙ローラ対751が配置されている。定着部7は、エンドレス定着フィルム701、加圧ローラ702、加圧ローラ702をエンドレス定着フィルム701の方向に付勢する加圧バネ(不図示)、それらを支持する定着フレーム(不図示)からなる。エンドレス定着フィルム701の内部には、ヒータ704が設けられ、ヒータ704の表面に接するように温度検知センサ(不図示)が設けられている。エンドレス定着フィルム701には、例えば40μm程度の厚さの薄膜フィルムが用いられており、エンドレス定着フィルム701は、加圧ローラ702の駆動力で回転駆動される。ヒータ704には低熱容量線状加熱体が用いられており、エンドレス定着フィルム701も薄膜のため、所定の定着温度への立ち上がり時間の短縮化、省電力化を実現可能とされている。TOPセンサ202の信号に基づいてトナー像が感光体ドラム205aに形成されると、このトナー像の先端とその先端とが一致するタイミングでシートSが搬送される。このシートSは、転写ローラ206により感光体ドラム205a表面に形成されたトナー像を転写された後、シート搬送部5に沿って搬送され、更に定着部7によりトナー像を定着されてから、定着排紙ローラ対751により排紙パス752に排出される。定着排紙ローラ対751の直前には定着センサ705が設けられており、TOPセンサ202による検知から一定時間後にシートSの先端が検知されない場合にはジャムと判断される。
[排紙部]
定着部7に対するシートSの搬送方向下流側には、定着部7で定着されたシートSを装置本体1の側面から排紙するシート排出部としての排紙ローラ対801が配置されている。装置本体1の側面であって排紙ローラ対801の下方には、排紙ローラ対801から排出されるシートを積載する排紙トレイ802が、装置本体1側を下方してシート積載面が傾斜するように配置されている。定着部7と排紙ローラ対801との間には、定着部7のシート搬送方向下流側から排紙ローラ対801に向けて立ち上がる排紙搬送路801Aが形成されている。排紙パス752に搬送され、排紙ローラ対801によって排紙トレイ802上に積載されたシートSは、画像形成面を上方に向けて排出(いわゆるフェイスアップ排紙)される。シートSがフェイスアップ排紙される場合、画像形成面が上面側であるので、複写状態を即時に認識することができる利点がある。
画像形成部2の上側には排紙部8が配置されている。排紙部8は、定着部7でトナー像を上面に定着されたシートSを反転して排紙ローラ対801に搬送し得る。排紙部8は、画像形成部2を介してカセット給紙部3の反対側である装置本体1の上部に配置されている。排紙パス752の入口には、フラッパ803が設けられている。このフラッパ803を切り替えることにより、定着部7から搬送されるシートSは、そのまま排紙ローラ対801に搬送されるか、反転搬送路804に搬送されるかを選択できるように構成されている。反転搬送路804に搬送され、上部排紙ローラ対805によって上部排紙トレイ806上に積載されたシートSは、画像形成面を下方に向けて排出(いわゆるフェイスダウン排紙)される。シートSがフェイスダウン排紙される場合、ページ順を簡単に揃えることができるという利点がある。上部排紙トレイ806の近傍には、上部排紙トレイ806上に積載されたシートSが規定枚数以上になると検知する満載検知フラグ807と満載検知センサ808とが配置されている。満載検知フラグ807は、定着部7で加熱されてカールしたシートSを確実に上部排紙トレイ806に積載するように下方に押える構成とされている。
[両面搬送部]
両面搬送部9は、装置本体1の下部に配置されている。定着部7を搬送されたシートSの後端が定着センサ705に検知されると、所定時間後に制御部6から出力される画像信号に基づき、不図示のモータ等の駆動手段によって上部排紙ローラ対805が逆転駆動される。シートSの後端が、定着排紙ローラ対751とこれに圧接している両面搬送コロ901とによって両面搬送部9に搬送される。両面搬送部9に搬送されたシートSは、斜送ローラ対902によって端部が整合され、装置本体1に再び搬送されて、カセット給紙搬送路314に合流される。
[シート給送部]
カセット給紙部3は、装置本体1に対して着脱可能なフィーダ部301と、このフィーダ部301に対して着脱可能な給紙カセット302とにより構成されている。給紙カセット302は、シート束を積載するカセット中板(シート積載部材)304が回転自在に設けられており、カセット中板304の下部には、カセット中板304押圧用の押圧レバー316が配置されている。押圧レバー316は、その一端が装置中央部でカセット中板304と接触するように位置決め支持され、かつ装置後部に延びる他端には押圧アーム317(図1参照)が連結固定されている。給紙カセット302の後壁部302aには、押圧アーム317の位置に対応して略扇形状の穴部302h(図3(b)参照)が形成されており、押圧アーム317に連結された押圧レバー316は、この穴部302hに沿って回動する。
ここで、図1〜図10を参照して、本発明の第1の実施形態について詳細について説明する。本実施形態では、給紙カセット302にセットするシートSのサイズに応じたサイド規制板(規制部材)306a、306bの操作によるサイズ調整に連動して給紙圧を調節する構成例を示す。本給紙カセット302は、シートを積載した状態で昇降自在に支持されたカセット中板304と、サイド規制板306a、306bと、カセット中板304を昇降動作させるように移動するラック部材319とを備える。サイド規制板306a、306bは、カセット中板304に積載されたシート(シート積載部材上シート)のサイズに応じて移動されることでカセット中板304上のシートの端部を規制する。これにより、シートサイズの増大に応じたサイド規制板306a、306bの移動量に対応してラック部材319の移動量を大きくする位置にフォトインタラプタ103を移動させる。つまり、給紙カセット302に収容されるシートのサイズが大きくなるほどラック部材319の移動量が大きくなるように、フォトインタラプタ103を、規制部材であるサイド規制板306a、306bの位置に応じて移動させる。
即ち、給紙カセット302は、図1に示すように、全体的に略矩形状に形成されており、図20の紙面手前側に位置する前壁部302e(図20には不図示)と、図20の紙面奥側に位置する後壁部302aとを有している。給紙カセット302には、シート束の後端を規制する後端規制板(規制部材)307が設けられており、後端規制板307は、後端規制レバー321を操作することにより給紙方向(図1の矢印a方向)の上流側及び下流側に移動可能に構成されている。給紙カセット302には、シート束の幅方向の端部(側端)を規制するサイド規制板306a、306bが設けられている。サイド規制板306a、306bは、サイド規制レバー324を操作することにより、シート給送方向である給紙方向(図1の矢印a方向)と直交する方向での上流側及び下流側に移動可能に構成されている。これにより、カセット中板304上のシートの給紙方向と直交する方向の端部を規制する規制位置へのサイド規制板306a、306bの移動に伴い、ガイドピン306cとサイドスライド板325を介してフォトインタラプタ103を検知位置に移動させる。
図3〜図6に示すように、サイド規制板306bの下面にはガイドピン306cが突出形成されている。即ち、給紙カセット302は、サイド規制板(規制部材)306a、306bの規制動作に伴ってシートサイズに応じたガイド位置に位置決めされるガイドピン306cを裏面側に突設して備えている。ガイドピン306cは、給紙カセット302の底面に形成された案内スリット302gに摺動自在に挿入されて、底面から下方に突出している。案内スリット302gは、サイド規制板306bのスライド移動方向と平行(つまり、図1の矢印a方向と直交する方向)に貫通形成されている。ガイドピン306cは、サイド規制板306a、306bがシートを規制するための移動に伴ってシートサイズに応じたガイド位置に移動して位置決めされる、給紙カセット302の裏面側に突設させて設けられたガイド部材を構成している。
装置本体1側には、図5(a)、(b)に示すように、サイド規制板306bの裏面に対向する位置に、ガイドピン306cに係合してフォトインタラプタ103とともに移動する矩形状のサイドスライド板(スライド部材)325が設けられている。サイドスライド板325は、給紙方向と平行に貫通形成された2本の案内スリット325bを有し、これら案内スリット325bと装置本体1側の不図示のピンとを含む支持機構により、給紙方向と平行な図5の左右方向にスライド可能に支持されている。サイドスライド板325は、検知部であるフォトインタラプタ103が取り付けられ、ガイド部材であるガイドピン306cに係合して移動するスライド部材を構成している。サイドスライド板325は、後壁部302aに沿うように図5(a)、(b)の右側に立設配置されたフォトインタラプタ103と、案内スリット302gと対向する位置にてガイドピン306cと摺動自在に係合し得るカム溝325aとを有している。フォトインタラプタ103は、サイドスライド板325に一体的に設けられた状態で画像形成装置本体1に備えられるため、サイドスライド板325の移動で確実に検知位置に位置決めされる。フォトインタラプタ103は、給紙カセット302を画像形成装置本体1に装着する際に、サイド規制板306a、306bで規制されたシートのサイズに応じた検知位置に移動してラック部材319の到達を検知する。フォトインタラプタ103は、移動しているラック部材(移動部材)319を検知して加圧駆動ユニット(駆動部)100によるラック部材319を停止させるための検知部を構成する。カム溝325aは、案内スリット302g(図3(b)参照)に沿って移動するガイドピン306cに摺接してサイドスライド板325を図5の左右方向に移動させ得るように、案内スリット302gに対し傾斜して形成されている。カム溝325aのガイドピン306cと最初に係合を開始する部位には、ガイドピン306cのカム溝325aへの進入を補助するように丸く切り欠かれた案内面325cが形成されている。
後壁部302aには、押圧レバー316の他端に固定された押圧アーム317と、押圧アーム317に対向する位置のラック部材(移動部材)319と、ラック部材319のカセットギヤ320のギヤ部319bに噛合するカセットギヤ320とが配設されている。ラック部材319は、中板バネ318の弾性力を発生させるためにバネ長を長くする方向に移動させる移動部材を構成する。押圧アーム317の突起部317aとラック部材319の突起部319aとには、引っ張りバネからなる中板バネ(弾性部材)318の一端及び他端がそれぞれ引っ掛けられている。中板バネ318は、シート積載部材であるカセット中板304をシート給送ローラである給紙ローラ303に向けて付勢するためのバネを構成する。
ラック部材319は、図3(a)、(b)に示すように、全体的に略L字状を呈しており、水平方向に延びる水平部に形成されたスライドガイド溝319fと、スライドガイド溝319fの上部に板歯車状に形成されたギヤ部319bとを有している。ラック部材319は、水平部の右端部に形成された検知用突起部319cと、スライドガイド溝319fの右端部に形成された突起部319gと、水平部と直交する垂直部の上端部に形成された突起部319aとを有している。
カセットギヤ320は、ギヤ部319bに噛み合う小径ギヤ320aと、小径ギヤ320aと同軸上に形成されて小径ギヤ101a(図1参照)に噛み合う大径ギヤ320bとを有している。ラック部材319は、ギヤ部319bがカセットギヤ320の小径ギヤ320aに噛合できるように位置決めされて支持されている。カセットギヤ320は、給紙カセット302の後壁部302aの支持部302fに回転自在に支持されて、加圧駆動ユニット100(図2参照)の駆動力を、ギヤ部319bを介してラック部材319に伝達する。加圧駆動ユニット100は、移動部材であるラック部材319を移動させる駆動部を構成する。ラック部材319は、後壁部302aに水平方向にスライド自在に支持され、カセットギヤ320の回転に伴って、後壁部302aに突設された突起ガイド部302dに摺動自在に案内されて水平方向に移動する。このラック部材319の水平方向の移動は、中板バネ318のバネ長を伸縮する方向の移動であり、バネ長を長くする方向へ移動することにより給紙圧が高くなる。本実施形態では、カセット中板304とラック部材319との間に、ラック部材319の移動力をカセット中板304に弾力的に伝達するように介在した弾性部材として中板バネ318を用いている。
図2(a)、(b)に示すように、加圧駆動ユニット100は前フレーム100a及び後フレーム100bを有しており、これら前フレーム100a及び後フレーム100b内にギヤ等の駆動機構が配置されている。101はカセットギヤ320と噛み合う駆動伝達ギヤである。駆動伝達ギヤ101は、大径ギヤ320bに噛み合う小径ギヤ101aと、小径ギヤ101aと同軸上に形成されて小径ギヤ107a(図2(b)参照)に噛み合う大径ギヤ101bとを有している。駆動伝達ギヤ101は、駆動伝達軸102の軸回りに回転するように支持され、給紙カセット302を装置本体1に装着された状態で、駆動伝達軸102が、後壁部302aに形成された貫通孔302b(図3参照)に挿通される。そして、駆動伝達ギヤ101の周囲一側部に形成された穴部111が、大径ギヤ320bの軸方向に突出する軸部320cに嵌合するように構成される。これにより、駆動伝達ギヤ101とカセットギヤ320との軸間距離が正確に保持されて、加圧駆動ユニット100からの駆動力が給紙カセット302側にスムーズに伝達される。
図1及び図2に示すように、駆動伝達ギヤ101は、駆動伝達軸102に軸回りに設けられたギヤバネ106により、加圧駆動ユニット100から給紙カセット302側に突出するように付勢されている。これにより、給紙カセット302の装置本体1への挿入時、大径ギヤ320bと小径ギヤ101aとが円滑に噛合しない際に、駆動伝達ギヤ101がギヤバネ106の付勢力に抗して退避し、大径ギヤ320bと小径ギヤ101aの破損を防止する。駆動伝達ギヤ101が退避した際には、加圧モータ110の回転駆動に伴い、カセットギヤ320の大径ギヤ320bと小径ギヤ101aとが噛み合うように構成される。小径ギヤ101aと同軸上の大径ギヤ101bは、減速ギヤ107の小径ギヤ107aに噛み合い、小径ギヤ107aと同軸上の大径ギヤ107bは、減速ギヤ108の小径ギヤ108aに噛み合うように支持されている。そして、小径ギヤ108aと同軸上の大径ギヤ108bは、ウォームギヤ109に噛み合うように支持されている。
減速ギヤ107及び減速ギヤ108は、後フレーム100bに支持された軸上を回転するように配置され、各軸は、前フレーム100aの穴部とそれぞれ嵌合して位置が決まるように構成されている。加圧モータ110は、回転軸に取り付けられたウォームギヤ109を回転させるモータであり、前フレーム100aに位置決めされて固定されている。このように、本実施形態では、減速手段にウォームギヤ109を採用したことで大きな減速比を得ることができるため、加圧駆動ユニット100をコンパクト化することが可能になっている。
次に、ユーザが給紙方向(シート給送方向)と直交する方向に小サイズシート(例えば、A4サイズ等)をセットする場合について図3、図5、図6及び図9を参照して説明する。また、大サイズシート(例えば、A3サイズ等)をセットする場合について図4、図7、図8及び図10を参照して説明する。
まず、シートを給紙カセット302にセットする場合について図3及び図4を参照して説明する。即ち、小サイズのシートを給紙カセット302にセットする際には、サイド規制板306aの上部に配置されたサイド規制レバー324を操作しながら、サイド規制板306aを図3(a)の矢印A方向にスライドし、セットするシートサイズに合わせる。給紙カセット302の中央部におけるカセット中板304の下方には、ピニオンギヤ(不図示)が配置されている。このピニオンギヤが、サイド規制板306a及びサイド規制板306bにそれぞれ設けられたラックに噛合することで、サイド規制板306aが矢印A方向に移動させられると、サイド規制板306bは逆の矢印B方向に移動させられる。サイド規制板306bが移動すると、サイド規制板306bの下面のガイドピン306cが、同時に案内スリット302gに沿って矢印B方向に移動する(図3(b)参照)。一方、大サイズのシートを給紙カセット302にセットする場合には、サイド規制レバー324を操作しながら、サイド規制板306aを図4(a)の矢印C方向にスライドし、セットするシートサイズに合わせる。サイド規制板306aが矢印C方向に移動させられると、小サイズシートの場合と同様に、サイド規制板306bは逆の矢印D方向に移動させられる。そして、サイド規制板306bが移動すると、サイド規制板306b下面のガイドピン306cも同時に矢印D方向に移動する(図4(b)参照)。
次に、シートをセットした状態の給紙カセット302を装置本体1に装着する場合について、図5〜図8を参照して説明する。即ち、図5(a)に示すように、小サイズシートをセットした状態の給紙カセット302を、装置本体1に対し矢印E方向に挿入していく。すると、給紙カセット302裏面に突出したガイドピン306cが、装置本体1に配設されたサイドスライド板325に接近していく。給紙カセット302を更に装置本体1に挿入すると、ガイドピン306cが、サイドスライド板325のカム溝325aに係合(接触)し始める(図5(b))。ガイドピン306cがカム溝325aに接触した状態から給紙カセット302を装置本体1に更に挿入すると、ガイドピン306cがカム溝325aの斜面形状に沿って摺接することで、サイドスライド板325が矢印F方向に移動する(図6参照)。この際、フォトインタラプタ103もサイドスライド板325とともに矢印F方向に移動し、上記検知位置にて停止される。
一方、図7(a)に示すように、大サイズシートセットした状態の給紙カセット302を装置本体1に矢印G方向に挿入していく。すると、小サイズシートの場合と同様に、ガイドピン306cがカム溝325aの斜面形状に沿って摺動することで、サイドスライド板325がフォトインタラプタ103を伴って矢印H方向に移動する((図8(a)、(b)参照)。この際、大サイズシートの場合のガイドピン306cが、小サイズシートの場合のガイドピン306cの位置よりも後壁部302aに近い側に移動している。このため、サイドスライド板325及びフォトインタラプタ103の矢印H方向の移動量hは、小サイズシートの場合の矢印F方向の移動量fより大きくなり、h>fの関係となる。
引き続き、シートを給紙するためにカセット中板304を昇降させて給紙ローラ303にシートを当接させる動作を、図9及び図10を参照して説明する。即ち、小サイズシート又は大サイズシートを収容した給紙カセット302が装置本体1に装着されると、これを検知した制御部6の制御により、装置本体1に配置された加圧駆動ユニット100の加圧モータ110が駆動される。すると、加圧モータ110の駆動力が、ウォームギヤ109、減速ギヤ108及び減速ギヤ107を介して駆動伝達ギヤ101に伝達される。このため、駆動伝達ギヤ101の小径ギヤ101aに噛合する給紙カセット302側のカセットギヤ320がラック部材319のギヤ部319bに回転を伝達し、これにより、ラック部材319が矢印I方向に移動する(図9(a)、図10(a))。
すると、ラック部材319の検知用突起部319cがフォトインタラプタ103の発光部と受光部との間のスリットに進入して光の送受信を遮断するため、フォトインタラプタ103によりラック部材319の移動した位置が検知される。そして、その検知信号がフォトインタラプタ103から制御部6に送られると、制御部6の制御に基づいて加圧モータ110の駆動が停止される。ラック部材319が移動して停止するまでの間、突起部319aに他端を係止された中板バネ318が押圧アーム317を牽引し、中板バネ318の引っ張り力で押圧アーム317が矢印J方向に回動させられる(図9(b)、図10(b))。このため、押圧アーム317に他端が連結されてカセット中板304の下方に延びる押圧レバー316の一端が、カセット中板304を押し上げる方向に回動して図20に示す状態になる。これにより、カセット中板304上に積載されたシートSが、その上方の給紙ローラ303に所定の給紙圧で圧接される。なお、このように給紙圧が発生することで、加圧駆動ユニット100に対し逆転方向の力が発生するが、ウォームギヤ109と減速ギヤ108との間における進み角と摩擦角との関係から、加圧駆動ユニット100のギヤ列は逆転しないようにロックされる。
ここで、図9(b)と図10(b)とを比較すると理解できるように、ラック部材319は、小シートサイズの図9(b)の場合に比して大シートサイズの図10(b)の場合の方がより右方向に多くスライド移動される。このため、図10(b)の場合の方が、中板バネ318のバネ長が長くなって引っ張り力が大きくなる。従って、大シートサイズの場合は、シートSを給紙ローラ303に圧接させる給紙圧が、小シートサイズの場合に比して高くなる。つまり、シートサイズが大きくなればなるほど、シートの重量が増すために給紙圧を高く設定する必要があるが、上記のように給紙圧がシートサイズに応じて自動的に調整される。このため、安定した給紙圧を保持することができ、重送や不送り等の給紙不良の発生を大幅に低減することができる。
なお、本実施形態では、小サイズシートと大サイズシートの2つの場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。即ち、従来は図11(a)のように、A5、B5、A4、A3等の定型サイズのシートに給紙圧を最適化するため、給紙圧は段階的に変更され、定型サイズ以外のカスタムサイズではシートに対して最適な給紙圧を付与することはできなかった。これに対し、本実施形態では、図11(b)から理解できるように、どのようなサイズのシートに対しても、シートサイズに対応して給紙圧がアナログ的に変化するため、常に最適な給紙圧を得ることができる。
以上の本実施形態によると、カセット中板304上にシートSを積載し、サイド規制板306a、306bを操作してシートSの端部を規制した後、給紙カセット302を装置本体1に装着する。更に、フォトインタラプタ103を、シートサイズの増大に応じたサイド規制板306a、306bの移動量に対応してラック部材319の移動量を大きくする位置に移動させる。これにより、シートSの端部を規制した状態で給紙カセット302を装置本体1に装着するだけで、シートサイズに対応した給紙圧を得ることができる位置までカセット中板304を上昇させて停止させることができる。従って、サイド規制板306a、306bでシートサイズの変更操作を行うだけで、シートサイズの入力等の煩雑な操作を特に行うことなく、シートサイズに応じた給紙圧を自動的に設定することができる。これにより、ユーザの入力ミスによる不送りや重送等の給紙不良の発生を回避することができる。このため、サイド規制板306a、306bの操作に機械的に連動して給紙圧を調整し得る簡素な構成を有し、低コストで実現可能なものでありながらユーザビリティを向上でき、シートを円滑に供給でき、シートに画像を順次効率よく形成することができる。また、サイド規制板306a、306bの操作でカセット中板304上のシートの給紙方向と直交する方向の端部(側端)を規制することで、ガイドピン306c及びサイドスライド板325を介してフォトインタラプタ103を検知位置に移動できる。
<第2の実施形態>
次に、図12〜図19を参照して、本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施の形態は、給紙カセット302にセットするシートサイズに応じた後端規制板(規制部材)307の操作によるサイズ調整に連動して給紙圧を調節する構成例を示す。つまり、上述した第1の実施形態に比して、給紙圧の調整に連動させるシート規制方向が異なるが他の部分はほぼ同一なので、主要部分に同一符号を付してその説明を省略する。なお、ユーザが小サイズシートを給紙する場合を図12、図14、図15及び図18を参照して説明し、大サイズシートを給紙する場合を図13、図16、図17及び図19を参照して説明する。
本実施形態では、給紙カセット302の裏面に、バックスライド板(連動スライド部材)326を備えている。バックスライド板326は、移動自在に支持された状態で、後端規制板307がシートを規制するための移動に連動してシートサイズに応じたガイド位置に移動して位置決めされるバックスライドピン(ガイド部材)326cを突設して有する。また、装置本体1は、バックスライドピン326cに係合してフォトインタラプタ103とともに移動するサイドスライド板325を備えている。本実施形態において、サイドスライド板325は、フォトインタラプタ103が取り付けられ、バックスライドピン326cに係合して移動するスライド部材を構成する。後端規制板307は、カセット中板304上のシートSの給紙方向の端部(後端部)を規制する規制動作に伴い、バックスライドピン326c及びサイドスライド板325を介してフォトインタラプタ103を上記検知位置に移動させるように構成される。
即ち本実施形態は第1の実施形態と異なり、装置本体1側のサイドスライド板325のカム溝325aにガイドピン306cを係合させるのではなく、給紙カセット302裏面に位置するバックスライド板326のバックスライドピン326cを係合させる。このバックスライド板326は、矩形状に形成されており、後端規制レバー321を操作しつつ給紙方向にスライドさせる後端規制板307の移動に連動している。つまり、後端規制板307の下面には後端規制ピン307aが突出形成されている。この後端規制ピン307aは、給紙カセット302の底面にて後端規制板307のスライド移動方向(矢印K方向)と平行に貫通形成された案内スリット302iに摺動自在に挿入されている。給紙カセット302の底部裏面には、案内スリット302iよりも後壁部302a側の部位に、所定間隔をあけて突出する2本のスライドピン302dが突設されている。
給紙カセット302の裏面に配置されたバックスライド板326は、2本の案内スリット326bと、1本のカム溝326aと、矩形状のバックスライド板326における後壁部302a寄りの隅部に突設されたバックスライドピン326cとを有する。2本の案内スリット326bは、後端規制板307のスライド移動方向(矢印K方向)と直交する方向に貫通形成されている。カム溝326aは、案内スリット302iに沿って移動する後端規制ピン307aに摺動自在に係合し、バックスライド板326を図12(b)の矢印K方向と直交する矢印L方向に移動させ得るように、案内スリット302iに対し傾斜して形成されている。本実施形態では、カセット中板304上のシートの給紙方向と直交する方向の端部を規制する規制位置への後端規制板(規制部材)307の移動に伴い、ガイドピン326cとサイドスライド板325を介してフォトインタラプタ103を検知位置に移動させる。
本実施形態における装置本体1側のサイドスライド板325は、図5及び図6と図14及び図15とを比較すれば分かるように、第1の実施形態のサイドスライド板325とは幾つかの違いがある。即ち、本実施形態のサイドスライド板325は、第1の実施形態のサイドスライド板325よりラック部材319から図の右側に離れた位置に設けられ、フォトインタラプタ103が第1の実施形態のサイドスライド板325より図の左側に設けられている。本サイドスライド板325は、バックスライドピン326cに係合し得るようにカム溝325aが、第1の実施形態のサイドスライド板325より全体的に図の右側に設けられている。そして、カム溝325a寄りの案内スリット325bは、カム溝325aを跨いで図の左側に設けられている。このサイドスライド板325は、第1の実施形態と同様、給紙方向にのみスライド可能に支持されている。本実施形態におけるカム溝325aは、矢印O方向(図14参照)にて位置決めされるバックスライドピン326cに摺動自在に係合してサイドスライド板325を図14の左右方向に移動させ得るように、案内スリット326bに対し傾斜して形成されている。
ついで、シートを給紙カセット302にセットする場合について図12及び図13を参照して説明する。即ち、小サイズシートを給紙カセット302にセットする際は、後端規制板307に設けられた後端規制レバー321を操作しつつ、後端規制板307をシートサイズに合わせて矢印K方向にスライド移動させる(図12(a))。後端規制板307が移動すると、その裏面の後端規制ピン307aが同時に矢印K方向に移動することで、バックスライド板326が矢印L方向に移動させられ(図12(b))、バックスライド板326の給紙カセット302に対する位置が固定される。一方、大サイズシートを給紙カセット302にセットする際は、小サイズシートの場合とは逆に、後端規制板307及び後端規制ピン307aが矢印M方向に移動される(図13(a))。これにより、バックスライド板326が矢印N方向に移動し(図13(b))、バックスライド板326の給紙カセット302に対する位置が固定される。
引き続き、シートを給紙カセット302にセットした状態で給紙カセット302を装置本体1に挿入する際の状況を、図14〜図17を参照して説明する。即ち、図14(a)に示すように、給紙カセット302を装置本体1に対し矢印O方向に挿入していくと、バックスライドピン326cが、装置本体1側に支持されたサイドスライド板325に接近していく。給紙カセット302を更に挿入すると、図14(b)に示すように、バックスライド板326のバックスライドピン326cが、サイドスライド板325のカム溝325aに接触(係合)し始める。バックスライドピン326cとカム溝325aとの接触状態から更に給紙カセット302を挿入すると、サイドスライド板325は、給紙カセット302に対する位置が固定されたバックスライドピン326cの移動に従って矢印P方向に移動する(図15)。この際、サイドスライド板325に配置されたフォトインタラプタ103も、サイドスライド板325とともに矢印P方向に移動して、小サイズシートに対応した検知位置に決められる。
一方、大サイズシートを給紙カセット302にセットする際には、以下のようになる。つまり、給紙カセット302の矢印O方向への挿入に伴い(図16(a)、(b))、バックスライドピン326cとカム溝325aとの連係によって、サイドスライド板325とフォトインタラプタ103とが矢印Q方向に移動する(図17(a))。しかし、大サイズシートの場合にはバックスライドピン326cが、小サイズシートに対応する位置よりも装置本体1に近い位置に移動している。このため、サイドスライド板325とフォトインタラプタ103とは、小サイズシートに対応する位置よりも更にラック部材319から離れる側に移動する(図17(b))。これにより、サイドスライド板325及びフォトインタラプタ103の矢印Q方向の移動量qは、小サイズシートの場合の矢印P方向の移動量pより大きくなり、q>pの関係となる。
次に、シートを給紙するために、カセット中板304を上昇させて給紙ローラ303にシートを圧接させる動作は、図18及び図19に示すように、第1の実施形態と同様の作動となる。ここで、図18(b)と図19(b)とを比較すると理解できるように、図19(b)に示すラック部材319がより右方向に移動されて、中板バネ318のバネ長を長くすることにより引っ張り力が、図18(b)の場合に比して大きくなっている。これにより、シートサイズが大きい場合ほど、給紙ローラ303にシートSを圧接させる給紙圧が高くなることが分かる。シートサイズが大きくなればなるほどシートの重量が増すため、給紙圧は高く設定する必要があるが、上記のように、給紙圧がシートサイズに応じて自動的にアナログ的に調整される。これにより、安定した給紙圧を保持することができ、重送や不送り等の給紙不良の発生を大幅に低減することができる。
以上の第2の実施形態においても、第1の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。また、後端規制板307の操作でカセット中板304上のシートの給紙方向の端部(後端)を規制することにより、バックスライドピン326c及びサイドスライド板325を介してフォトインタラプタ103を検知位置に移動させることができる。なお、第1及び第2の実施形態の何れにおいても小サイズシートの場合及び大サイズシートの場合を挙げて説明したが、シートサイズがこれらに限定されないことは言うまでもない。
1…画像形成装置本体、100…駆動部(加圧駆動ユニット)、103…検知部(フォトインタラプタ)、302…給紙カセット、303…シート給送ローラ(給紙ローラ)、304…シート積載部材(カセット中板)、306a、306b…規制部材(サイド規制板)、306c…ガイド部材(ガイドピン)、307…規制部材(後端規制板)、318…バネ(中板バネ)、319…移動部材(ラック部材)、325…スライド部材(サイドスライド板)、326…連動スライド部材(バックスライド板)、326c…ガイド部材(バックスライドピン)、S…シート

Claims (3)

  1. 画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された給紙カセットと、前記給紙カセットに収容されたシートを順次送り出すシート給送ローラと、を備える画像形成装置において、
    前記給紙カセットが、
    シートを積載した状態で昇降自在に支持されたシート積載部材と、
    前記シート積載部材に積載されたシートのサイズに応じた位置に移動されて前記シート積載部材上のシートの端部を規制する規制部材と、
    前記シート積載部材を前記シート給送ローラに向けて付勢するためのバネと、
    前記バネの弾性力を発生させるためにバネ長を長くする方向に移動させる移動部材と、
    前記移動部材を移動させる駆動部と、
    移動している前記移動部材を検知して前記駆動部による前記移動部材を停止させるための検知部と、を備え、
    前記給紙カセットに収容されるシートのサイズが大きくなるほど前記移動部材の移動量が大きくなるように、前記検知部を前記規制部材の位置に応じて移動させるように構成した、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記規制部材がシートを規制するための移動に伴ってシートサイズに応じたガイド位置に移動して位置決めされるガイド部材を前記給紙カセットの裏面側に突設させて設け、
    前記検知部が取り付けられ、前記ガイド部材に係合して移動するスライド部材を備え、
    前記シート積載部材上のシートのシート給送方向と直交する方向の端部を規制する規制位置への前記規制部材の移動に伴い、前記ガイド部材及び前記スライド部材を介して前記検知部を移動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 移動自在に支持された状態で、前記規制部材がシートを規制するための移動に連動してシートサイズに応じたガイド位置に移動して位置決めされるガイド部材を突設して有する連動スライド部材を前記給紙カセットの裏面に備え、
    前記検知部が取り付けられ、前記ガイド部材に係合して移動するスライド部材を備え、
    前記シート積載部材上のシートのシート給送方向の端部を規制する規制位置への前記規制部材の移動に伴い、前記ガイド部材及び前記スライド部材を介して前記検知部を移動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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