JP2011031994A - ガイドレール保全装置 - Google Patents

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【課題】ガイドレールの清掃装置と潤滑装置の両方の機能を備えることによって、設置コストを低減させると共に、メンテナンスも容易になるガイドレール保全装置を提供する。
【解決手段】ガイドレール1と昇降自在に動接するガイド体8を有し、前記ガイドレール1が配設された経路内を昇降駆動装置により昇降する乗りかご20の外面に形成されたガイドレール保全装置において、該保全装置は、前記ガイドレール1に付着したスラッジや塵埃等の異物を除去する清掃体13と、前記ガイドレール1に潤滑油15を塗油する塗油体12とを有すると共に、前記乗りかご20の上昇時乃至下降時には、前記塗油体12乃至前記清掃体13のいずれか一方が、常に前記ガイドレール1に動接するよう、切り替わる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータ等の乗りかごの昇降を案内するガイドレールの保全装置に関するものである。
従来より、エレベータ等の乗りかごの昇降を案内するガイドレールに付着した塵埃等の異物を取り除き、昇降時に発生しやすい振動を防止する為の清掃装置が知られている(特許文献1、特許文献2)。
また、ガイドレールに潤滑油を塗油してスムースな昇降を得る為の潤滑装置が知られている(特許文献3)。
特開平9−301653号公報 特許2651087号公報 特許3361469号公報
したがって、特許文献1又は特許文献2のガイドレール清掃装置と、特許文献3のガイドレール潤滑装置とを組み合わせれば、ガイドレールの清掃と、潤滑油の塗油とが可能となる。
しかしながら、上記清掃装置及び潤滑装置は、エレベータ等の乗りかごの上部又は下部に設置されるものであり、2つの装置が設置されることにより、設置コストが高くなると共に、メンテナンスも容易ではなくなることが考えられた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ガイドレールの清掃装置と潤滑装置の両方の機能を備えることによって、設置コストを低減させると共に、メンテナンスも容易になるガイドレール保全装置を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決する為に、請求項1のガイドレール保全装置の発明は、ガイドレールと昇降自在に動接するガイド体を有し、前記ガイドレールが配設された経路内を昇降駆動装置により昇降する乗りかごの外面に形成されたガイドレール保全装置において、該保全装置は、前記ガイドレールに付着したスラッジや塵埃等の異物を除去する清掃体と、前記ガイドレールに潤滑油を塗油する塗油体とを有すると共に、前記乗りかごの上昇時乃至下降時には、前記塗油体乃至前記清掃体のいずれか一方が、常に前記ガイドレールに動接するよう、切り替わることを特徴としている。したがって、乗りかごの上昇時乃至下降時に、ガイドレールの清掃と、ガイドレールへの潤滑油の塗油が、同時に行なわれるのではなく、各々別々に行なわれるので、乗りかごのスムースな昇降を行なうことができ、乗りかごの軽量化、組み立て性の改善にも役立つものである。また、メンテナンス時に清掃体と塗油体とを交換する作業を同時に行なうことができ、効率的である。また、清掃体と塗油体とが同時にガイドレールに動接していないので、ガイドレールに潤滑油が塗油された直後に清掃体によって除油されることを防ぐことができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、塗油体が乗りかごの上昇時に、清掃体が前記乗りかごの下降時に、各々ガイドレールに動接することを特徴としている。したがって、ガイドレールに万遍なく、潤滑油を塗油することができると共に、ガイドレールに付着した塵埃等の清掃作業も効率的に行なうことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ガイドレール保全装置には、軸体及び該軸体を回動中心とする切替部材が設けられていて、該切替部材の一方には塗油体が形成され、前記切替部材の他方には前記塗油体に対して回動角度をおいて清掃体が形成されていると共に、前記塗油体及び前記清掃体の所定以上の回動を阻止するストッパー体を形成したことを特徴としている。したがって、軸体の回動によって、スムースに清掃体と塗油体とを切替えることができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、ガイドレール保全装置には、塗油体と清掃体とを切替える為の回動促進手段を設けたことを特徴としている。したがって、回動促進手段によって、清掃体と塗油体との切り替え不良を防止することができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、塗油体として、不織布と基部とからなり、前記不織布と前記基部との間に空隙部が形成された二重構造体が使用されてあることを特徴としている。したがって、空隙部に潤滑油を保油することができることから、ガイドレールに適切な量の潤滑油を供給することができる。
請求項1の発明では、乗りかごのスムースな昇降を行なうことができ、乗りかごの軽量化と、組み立て性の改善を行なうことができる。また、請求項2の発明では、ガイドレールに万遍なく、潤滑油を塗油することができると共に、ガイドレールに付着した塵埃等の清掃作業も効率的に行なうことができる。また、請求項3の発明では、清掃体と塗油体とをスムースに切替えることができる。また、請求項4の発明では、回動促進手段によって、清掃体と塗油体との切り替え不良を防止することができる。さらに、請求項5の発明では、ガイドレールに適切な量の潤滑油を供給することができる。
本発明に係るガイドレール保全装置が設置されたエレベータの構造を示す斜視図である。 本発明に係るガイドレール保全装置とガイド体との位置関係を示す斜視図である。 本発明に係るガイドレール保全装置の内部構造を示す断面図である。 図3のA−A矢印方向からみた断面図である。 本発明に係るガイドレール保全装置の一部を示す斜視図である。 本発明に係るガイドレール保全装置の切替動作を示す説明図である。 回動促進手段の他の実施例を示す説明図である。 回動促進手段の他の実施例を示す説明図である。 塗油体の他の実施例を示す説明図である。 塗油体の他の実施例を示す説明図である。 清掃体の他の実施例を示す説明図である。
図1は、本発明に係るガイドレール保全装置が設置されたエレベータの構造を示す斜視図である。この図に示すように、エレベータの乗りかご20は、建物内に対向して立設された略T字状のガイドレール1、1の軌道上を上下動するものであり、駆動電動機2と、巻き上げローラ3と、巻き上げロープ4と、釣合錘5と、釣合錘5を案内する釣合錘用ガイドレール6とからなる昇降駆動装置7によって、昇降駆動される。ここで、乗りかご20のガイドレール1、1との接触する位置の上下左右4箇所にはガイド体8が設置されている。そして、乗りかご20の上面のガイドレール1、1との接触が可能な位置に本発明に係るガイドレール保全装置9、9が設置されている。
次に、図1を用いて乗りかご20の昇降動作を説明する。乗りかご20の上面は、巻き上げロープ4の一端と連結されており、この巻き上げロープを巻き上げローラ3により巻き上げ又は巻き下げることによって、乗りかご20の上下動がなされる。巻き上げローラ3の回転又は逆回転は、巻き上げローラ3と回転軸が連結している駆動電動機2の回転によってなされる。駆動電動機2の制御は、各階に設置された操作体からの指令によって、乗りかご20を所望の階に移動させるための制御体(図示せず)によってなされる。
図2は、本発明に係るガイドレール保全装置9とガイド体8との位置関係を示す斜視図である。乗りかご20の上下左右4箇所に設置されたガイド体8は、ガイドレール1の摺動面1aと摺接する略U字状の嵌合部8aを有している。そして、乗りかご20の上面2箇所に固定されたガイドレール保全装置9は、ガイド体8の上方であって、ガイドレール1と接触が可能な位置に設置されている。尚、ガイドレール保全装置9を、ガイド体8の下方であって、ガイドレール1と接触が可能な位置に設置することもできる。
図3は、本発明に係るガイドレール保全装置9の内部構造を示す断面図である。ガイドレール保全装置9は、本体ケース9a内に、軸体10と、この軸体10によって回転可能な切替部材11とを有している。切替部材11は、ガイドレール1との接触面を2箇所に有しており、一方の接触面には塗油体12が設置されており、他方の接触面には清掃体13が設置されている。
ガイドレール保全装置9の本体ケース9aには、潤滑油15が供給される給油タンク14と、切替部材11の所定以上の回動を阻止するストッパー体16が設けられている。そして、塗油体12からは給油部材19が給油タンク14まで延びており、毛細管現象によって、潤滑油15を塗油体12に供給している。また、切替部材11の塗油体12と清掃体13との中間位置には回動促進手段17が設けられている。この回動促進手段17は、塗油体12と清掃体13とを切り替えるための部材であり、ゴム等の可撓性を有する材質で形成されたものである。
図4は、図3のA−A矢印方向からみた断面図である。この図に示すように、ガイドレール保全装置9の本体ケース9aは、断面コ字状に形成されており、その下方は、前述したとおり、給油タンク14を形成し、この給油タンク14内は潤滑油15で満たされている。そして、本体ケース9aの空間部分に切替部材11が挿入され、本体ケース9aに掛け渡された軸体10によって切替部材11は回動可能となっている。ガイドレール1の摺動面1aは、本体ケース9aの空間部分に挿入されて、切替部材11に設置された断面コ字状の塗油体12と接触している。また、塗油体12は、給油部材19の一方の端部と接触しており、給油部材19の他方の端部が潤滑油15内に浸かっていることから、毛細管現象によって、潤滑油15は断面コ字状の塗油体12に供給され、この塗油体12と接触しているガイドレール1の摺動面1aは、潤滑油15が塗油されることとなるのである。尚、ガイドレール保全装置9を、ガイド体8の下方であって、ガイドレール1と接触が可能な位置に設置する場合には、清掃体13と塗油体12とを上述した場合とは逆になるように設置することで、乗りかご20の上昇時にガイド体8から出た塵埃を清掃し、乗りかご20の下降時には、ガイド体8がガイドレール1を通過する前に潤滑油を塗油することができる。さらに、ガイドレール保全装置を、乗りかご20の下部に設置されたガイド体8の上方又は下方であって、ガイドレール1と接触が可能な位置に設置することも可能である。この場合も、ガイド体8の上方に設置した場合と、下方に設置した場合とで、清掃体13と塗油体12との位置を逆にすればよい。
図5は、本発明に係るガイドレール保全装置の一部を示す斜視図である。この図に示すように切替部材11は、ガイドレール1との接触面を2箇所に有しており、一方の接触面には塗油体12が設置されており、他方の接触面には清掃体13が設置されている。ここで、塗油体12と清掃体13は、メンテナンス時に切替部材11から着脱自在となっている。また、切替部材11の中央部には軸体10が固着されており、軸体10近傍の切替部材11からゴム等の可撓性を有する材質で形成された回動促進手段17が外方に突き出している。尚、回動促進手段17と、給油部材19とは、必ずしも切替部材11内部に設ける必要はなく、ガイドレール保全装置9の他の位置に設置することも可能である。
図6は、本発明に係るガイドレール保全装置の切替動作を示す説明図である。先ず、図6(a)に示すように、乗りかご20の上昇時には、塗油体12がガイドレール1の摺動面1aに摺接した状態を維持している。この状態では、回動促進手段17は、ガイドレール1とは接触していない。また、清掃体13と切替部材11の一部は、ストッパー体16と接触している。次に、図6(b)に示すように、乗りかご20が上昇から下降に切り替わる時には、切替部材11が図面上時計回りに回転する。この時、回動促進手段17は、ガイドレール1の摺動面1aと接触して変形した状態となっている。そして、図6(c)に示すように、乗りかご20の下降時には、清掃体13がガイドレール1の摺動面1aに摺接した状態を維持している。この状態では、回動促進手段17は、ガイドレール1とは接触していない。また、塗油体12と切替部材11の一部は、ストッパー体16と接触している。尚、乗りかご20が下降から上昇に切り替わる時には、図6(c)の状態から、切替部材11が図面上反時計回りに回転し、図6(b)と同じ状態となる。また、切替部材11は、ストッパー体16によって、回動が規制されるため、図6(c)の角度θの範囲で回動するようになっている。
図7は、回動促進手段の他の実施例を示す説明図である。図7(a)に示す回動促進手段17aは、切替部材11に埋め込まれたバネ18と連結している。このような構成とすることによって、図6(b)で説明した状態の時に、回動促進手段17aをガイドレール1に接触させた状態で切替部材11内に押込めることができるため、ガイドレール1との摩耗を防止することができる。また、図7(b)に示す回動促進手段17bのように、ガイドレール1の基部上面1bに接触するように長くすることも可能である。前記の如く構成することにより、回動促進手段17bを潤滑油の付着していない基部上面1bに接触させることができ、滑りを防止できる。
図8は、図7(b)に示した回動促進手段17bを説明するために、ガイドレール保全装置を上方から見た断面図である。2本の回動促進手段17bは、切替部材11から延びており、この2本の回動促進手段17bは、乗りかご20が上昇から下降に切り替わる時又は下降から上昇に切り替わる時に、ガイドレール1の基部上面1bと接触することとなる。
図9は、塗油体の他の実施例を示す説明図である。この図に示す塗油体12aは上方からみた場合にコ字状となっており、角部にはスリット22が形成されている。また、上下方向に、ガイドレール1と接触する凸面121aと、ガイドレール1と接触しない凹面122aとが交互に複数形成された形状となっている。塗油体12aをこのような形状とすることによって、塗油体12aに潤滑油が十分保持されると共に、ガイドレールへの塗油も容易となる。また、上昇及び下降時に凸面121aがガイドレール1にたいして撓む事により、ガイドレール1に油が十分供給されると共に、凹面122aが形成されてある為、塗油体12aに侵入したゴミ等を凹面122aに入れ込む事ができる。その為、長期間にわたる安定的かつ連続的な塗油が可能となる。また、ガイドレール1に接触しない塗油体12aを構成する概コの字状部材は、安価な他の材質での代用が可能であり、塗油体12aのコストを低減できる。さらにまた、スリット22があるためガイドレール1にたいする塗油体12aの接触時の追従性が向上し、安定して塗油できる。
図10は、塗油体の他の実施例を示す説明図である。この図に示す塗油体12bは上方からみた場合にコ字状となっており、角部にはスリット23が形成されている。また、上下方向に、ガイドレール1と接触する凸面121bと、ガイドレール1と接触しない凹面122bとが交互に複数形成された形状となっている。さらに、前後左右方向にも、ガイドレール1と接触する凸面121b、122cと、ガイドレール1と接触しない凹面122b、121cとが交互に複数形成された形状となっている。塗油体12bをこのような形状とすることによって、塗油体12bに潤滑油が十分保持されると共に、ガイドレール1への塗油も容易となる。また、塗油体12bを構成するすべての概コの字状部材をガイドレール1に接触させることができる為、高い塗油性を維持できる。
ここで、塗油体として、不織布と基部とからなり、この不織布と基部との間に空隙部が形成された二重構造体を使用することができる。このように構成することによって、空隙部に潤滑油を保油することができることから、ガイドレールに適切な量の潤滑油を供給することができる。
また、塗油体に使用する不織布の主成分は、ポリアミド繊維、ポリエステル、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタンゴム繊維のいずれか1種類または複数からなり、塗油体に使用する基部は、微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンが好ましい。
また、塗油体は、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維にしたものを立体的に編込み、ウレタンを形成させ、その後、副成分を溶解除去させることにより製造される。尚、塗油体は、不織布と基部とからなり、この不織布と基部との間に空隙部が形成された二重構造体が形成されてあり、且つ未反応モノマーが形成されていないポリウレタンの基部が形成可能であれば、その製造方法は特に問わない。
塗油体を上記構成とすることによって、耐久性が極めて高く、且つ弾性劣化、変色、黄変化等がほとんど発生することが無い。また、ポリウレタンの基部は、高い耐摩耗性を有するので、耐久性に優れた塗油体を製造することができる。また、基部は、極微細な気泡を有している為、塗油体の重量を軽くすることができると共に、塗油体に加えられた衝撃を吸収することができる。したがって、ガイドレール面にたいして、柔軟に接触させることができ、ガイドレール面に傷を付けることが無い。
また、不織布として、ナイロンに代表されるポリアミド繊維を使用した場合には、ポリアミド繊維の有する耐摩耗性、耐熱性、及び弱酸から強アルカリにおける耐薬品性の高さ、耐油性等の特性を塗油体に持たせることができる。また、ポリエステルを使用した場合には、ポリエステルの有する耐熱性、及び強酸から弱アルカリにおける耐薬品性の高さ、耐油性、価格の低さ等の特性を塗油体に持たせることができる。また、ポリエチレン繊維を使用した場合には、ポリエチレン繊維の有する酸、及びアルカリにおける耐薬品性の高さ、価格の低さ等の特性を塗油体5は有することができる。また、ポリプロピレン繊維を使用した場合には、ポリプロピレン繊維の有する価格の低さ、軽量である等の特性を塗油体に持たせることができる。また、別名ウレタン弾性糸とも呼ばれるウレタンゴム繊維を使用した場合には、ウレタンゴム繊維の有する親油性の高さ、弾性の高さ等の特性を塗油体に持たせることができる。
図11は、清掃体の他の実施例を示す説明図である。この図に示す清掃体13aは、基部131aとブラシ部132aとからなる起毛布130を4段に連結して上方からみた場合にコ字状となるように形成された形状となっている。このように構成することによって、清掃体13aの製作が容易となり、清掃体13aの交換時のメンテナンスコストを低減させることができる。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な実施形態を採ることができることは言うまでもない。例えば、上述した乗りかご20は、地面と垂直方向に上下動するものであるが、斜め方向や、螺旋方向に上下動する乗りかご20にたいしても本発明に係るガイドレール保全装置9を適用することは可能である。また、上述した切替部材11の回動は、ガイドレール1との摩擦を動力源としているが、モーターを動力源として切替部材11を回動させることもできるものである。
本発明のガイドレール保全装置は、エレベータ等の乗りかごの昇降を案内すると共に、ガイドレールの清掃及び塗油を行なう装置として好適に使用される。
1 ガイドレール
1a 摺動面
2 駆動電動機
3 巻き上げローラ
4 巻き上げロープ
5 釣合錘
6 釣合錘用ガイドレール
7 昇降駆動装置
8 ガイド体
8a 嵌合部
9 ガイドレール保全装置
9a 本体ケース
10 軸体
11 切替部材
12 塗油体
13 清掃体
14 給油タンク
15 潤滑油
16 ストッパー体
17 回動促進手段
18 バネ
19 給油部材
20 乗りかご
22、23 スリット

Claims (5)

  1. ガイドレールと昇降自在に動接するガイド体を有し、前記ガイドレールが配設された経路内を昇降駆動装置により昇降する乗りかごの外面に形成されたガイドレール保全装置において、該保全装置は、前記ガイドレールに付着したスラッジや塵埃等の異物を除去する清掃体と、前記ガイドレールに潤滑油を塗油する塗油体とを有すると共に、前記乗りかごの上昇時乃至下降時には、前記塗油体乃至前記清掃体のいずれか一方が、常に前記ガイドレールに動接するよう、切り替わることを特徴とするガイドレール保全装置。
  2. 塗油体が乗りかごの上昇時に、清掃体が前記乗りかごの下降時に、各々ガイドレールに動接することを特徴とする請求項1に記載のガイドレール保全装置。
  3. ガイドレール保全装置には、軸体及び該軸体を回動中心とする切替部材が設けられていて、該切替部材の一方には塗油体が形成され、前記切替部材の他方には前記塗油体に対して回動角度をおいて清掃体が形成されていると共に、前記塗油体及び前記清掃体の所定以上の回動を阻止するストッパー体を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のガイドレール保全装置。
  4. ガイドレール保全装置には、塗油体と清掃体とを切替える為の回動促進手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガイドレール保全装置。
  5. 塗油体として、不織布と基部とからなり、前記不織布と前記基部との間に空隙部が形成された二重構造体が使用されてあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガイドレール保全装置。
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