JP2011031874A - スペアタイヤ設置構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スペアタイヤホイール11のうち、内,外側リムリング部17a,18a間のリム幅寸法w1は、横臥状態のタイヤ本体12の高さ方向の略全高の寸法h1と、略等しい。
この内,外リムリング部17a,18aは、接合部19を介して、一体に連設された裏側ドラム部17と、この裏側ドラム部17に各々設けられている。
この接合部19は、リヤクロスメンバ6の上面部6aの車両上下方向位置に対向するように配置されていると共に、後側面部6aからスペアタイヤ設置部9内に向けて、ホイール破断促進部材20が、鋭角の先端20aを裏側ドラム部17に向けて突設されている。
そして、リヤクロスメンバ部材6により、スペアタイヤホイール11が、接合部19から破断される際、ホイール破断促進部材20により、裏側ドラム部17の圧壊が容易に行われる。
【選択図】図1
Description
このため、該スペアタイヤの回転が抑制されつつ確実に前方へ移動され、スポーク面が配置される側と反対側に対向配置された第1の剛体部品との間で挟圧され、該剛性変化部を境として、車両前後方向に向けて前記ドラム部の両側に、剪断力が与えられる。
そして、図1に示すように、これらの内,外側リムリング部17a,18a間のリム幅寸法w1は、横臥状態のタイヤ本体12の外周面のうち、車両後側12aの高さ方向の略全高の寸法h1と、略等しいか或いは、少し小さく設定されている。
また、このスペアタイヤ10の後方に、対向配置される前記リヤバンパレインフォース7は、その前側面部7aの車両1の高さ方向の寸法hbが、前記スペアタイヤホイール11のドラム部16のリム幅寸法w1より大きく且つ、リム端である前記内側リムリング部17a又は、外側リムリング部18aを、このドラム部16の車軸方向である回転中心軸14方向で、越える寸法に亘るように形成されている。
このため、後突状態では、前記スペアタイヤ10に外嵌装着されている前記スペアタイヤ本体12の前記裏側ドラム部17側外周面前側から、楔状にこの先端20aが切入されて、環状の裏側ドラム部17に対して、容易に当接するように構成されている。
図4に示すように、車両1の後方から近接した別の車両21が、図5に示すように、この車両1に後突すると、リヤバンパ及び、このスペアタイヤ10のスペアタイヤホイール11のドラム部16の内,外側リムリング部17a,18a間の全リム幅寸法w1に亘り、対向配置されるリヤバンパレインフォース7が、車体後部2の変形に伴って、変形する。
そして、このリヤバンパレインフォース7の前側面部7aが、前記スペアタイヤ本体12の外周面のうち、車両後側12aの高さ方向では、前記リム幅寸法w1と略等しい高さ方向寸法h1の領域内で、略全域に当接する。
更に、この実施の形態の接合部19は、前記リヤクロスメンバ6の後側面部6aと上面部6bとの上端縁角部の高さ方向位置h3と略一致するように構成されている。
このスペアタイヤ10のうち、図5中二点鎖線で示す様に、前記剛性の比較的高いスポーク面15と共に、上側に位置する前記表側ドラム部18が、斜め上方へ離反しながら、車両前方へ妨げられること無く移動する。
このため、潰れ代が確保されて、車体潰れの阻害が抑制される為、所望の潰れ代を、車体構造として確保して、衝撃吸収特性を良好なものとすることが出来る。
このため、このホイール破断促進部材20の配置及び装着も容易で、簡便で軽量な構造で、後突時の衝撃吸収特性を、更に向上させることができる。
従って、この車両前後方向に加わる挟圧が剪断力として作用して、図9中二点鎖線で示す様に、裏側ドラム部17側から、前記表側ドラム部18及びスポーク面15が分離される。
更に、この実施例3の接合部19は、図8に示すように、前記リヤクロスメンバ6の後側面部6a上端に位置する上面部6bとの連設上端縁角部の高さ方向位置h4とが、略一致するように構成されている。
このため、前記ドラム部16では、剛性変化が顕著なこの接合部19から、スペアタイヤホイール11の破断を、更に容易に進行させることが出来る。
また、前記ホイール破断促進部材20に代えて設けられるリヤクロスメンバ6に対して、前記スペアタイヤ10の外周面前端12bのうち、前記スペアタイヤホイール11の剛性変化部としての接合部19に対応する部分を境として、裏側ドラム部17側が、対向するように配置されている。
そして、この車両上下方向で前記リヤクロスメンバ6の下面部6cが、前記接合部19の車両上下方向位置と一致するように構成されている。
このように構成された実施例5記載のスペアタイヤ設置構造では、前記実施の形態及び実施例4記載の作用効果に加えて、更に、図13に示すように、車両上下方向に沿って、前記リヤクロスメンバ6の車両前後方向に沿う断面形状の長手方向が、設けられている。
このため、このリヤクロスメンバ6の断面積の増大に伴う重量の増大を抑制しつつ、充分な前記スペアタイヤ10に対向する後側面部6aの受圧面積を確保出来る。
また、図14に示すように、これらの内,外側リムリング部17a,18a間のリム幅寸法w1は、図示略の横臥状態のタイヤ本体の車両後側の高さ方向の略全高の寸法h1と、略等しいか或いは、少し小さくなるように設定されている。
更に、このスペアタイヤ10の後方に、対向配置される前記リヤバンパレインフォース7は、その前側面部7aの車両1の高さ方向の寸法hcが、前記スペアタイヤホイール11のドラム部16のリム幅寸法w1より大きく且つ、両リム端である前記両内側リムリング部17a及び、外側リムリング部18aを、このドラム部16の車軸方向である回転中心軸14方向で、越える寸法hcとなるように形成されている。
また、前記スペアタイヤ本体12を装着したスペアタイヤ10が、横臥状態で設置されると、車両上下方向に亘り、このスペアタイヤ本体12の外周面の車両後側12aに対向するように、前記リヤバンパレインフォース7が位置する。
そして、前記両内側リムリング部17a及び、外側リムリング部18a間のリム幅寸法w1を越える範囲で、前記スペアタイヤ本体12の外周面の車両後側12aが、上下方向の略全域で、このリヤバンパレインフォース7の前側面部7aに当接されるように構成されている。
また、図示省略の前記スペアタイヤ本体12が装着されてなるスペアタイヤ10のドラム部16には、車両上下方向に亘り、リム幅寸法w1を越えて、このスペアタイヤ本体12の外周面の車両後側12aの略全域で、前記前側面部7aが当接されて、車両前方に、更に確実に押圧されている。
そして、図15中二点鎖線で示す様に、裏側ドラム部17側から、前記表側ドラム部18及びスポーク面15が、車両前方の斜め上方へ向けて、分離される。
このため、前記両内,外側リムリング部17a,18aが、同時に車両前方に向けて押圧されて、安定して確実に車両前方に移動する。
なお、前記実施の形態及び各実施例1乃至6と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この裏側ドラム部17は、前記スペアタイヤホイール11のドラム部16のうち、前記接合部19を境として、スポーク面15が、下向きとなるように設置されている表側ドラム部18とは、反対側の上向きに設置されるように構成されている。
このため、前記スペアタイヤ10は、回転が抑制されつつ、押し出されて確実に車両前方に移動されて、前記スポーク面15が配置される側と反対側に対向配置された前記リヤサスペンションメンバ46の車両後側面部46aに、スペアタイヤ本体12の外周面前端12bを当接させる。
従って、前記リヤバンパレインフォース7の前側面部7aと、この車両後側面部46aとの間に、前記スペアタイヤ10が挟まれて、車両前後方向で挟圧される為、このスペアタイヤ本体11を介して、前記接合部19の近傍に剪断力が作用する。
よって、スペアタイヤホイール11の上向きに位置する裏側ドラム部17が、車両前後方向で、圧縮変形されると共に、この裏側ドラム部17側から、前記表側ドラム部18及びスポーク面15が、車両下方へ向けて分離される。
この実施例8では、前記リヤクロスメンバ6よりも車両前方位置に、所定高さh9を有するクロスメンバ103が、配設されている。
このため、後突により、破断若しくは分離された前記スペアタイヤ10の部品が、このクロスメンバ103によって、車両前方への移動を阻害されて、前記乗員室33内への侵入が抑止される。
2 車体後部
6,26 リヤクロスメンバ(第1の剛体部品)
7 リヤバンパレインフォース(第2の剛体部品)
9 スペアタイヤ設置部
10 スペアタイヤ
11 スペアタイヤホイール
12 スペアタイヤ本体
14 回転中心軸
15 スポーク面
16 ドラム部
16a スポーク面固着部
17 裏側ドラム部
17a 内側リムリング部(リム端)
18 表側ドラム部
18a 外側リムリング部(リム端)
19 接合部(剛性変化部)
20 ホイール破断促進部材(第1の剛体部品の一部)
22 楔形ホイール破断促進部材(第1の剛体部品の一部)
23 方形ホイール破断促進部材(第1の剛体部品の一部)
46 リヤサスペンションメンバ(第1の剛体部品)
Claims (7)
- スペアタイヤ本体が外嵌されて保持されるドラム部と、該ドラム部に内接して、車両の車軸に装着された使用状態で、車軸延設方向の内外何れか一方側に位置するスポーク面とを有するスペアタイヤホイールが、車両の後部に設定されたスペアタイヤ設置部に設置されるスペアタイヤ設置構造であって、
前記ドラム部には、前記スペアタイヤホイールの前記車軸延設方向で、剛性が異なる剛性変化部を設定し、
前記スペアタイヤ前方には、該剛性変化部を境として、前記車軸延設方向のうち、前記スポーク面が配置される側と反対側に対向配置される第1の剛体部品を設置し、
前記スペアタイヤ後方には、前記スペアタイヤホイールのドラム部のリム幅より大きく且つ、該ドラム部の車軸延設方向でリム端を越える寸法に亘り、対向配置される第2の剛体部品を設置したことを特徴とするスペアタイヤ設置構造。 - 前記ドラム部の剛性変化部は、前記スポーク面が取り付けられるスポーク面固着部の近傍に設定されていることを特徴とする請求項1記載のスペアタイヤ設置構造。
- 前記ドラム部は、前記車軸延設方向において車両内側に設けられた裏側ドラム部と、前記車軸延設方向において車両外側に設けられた表側ドラム部とからなり、前記スペアタイヤホイールの剛性変化部は、前記裏側ドラム部と表側ドラム部との接合部に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスペアタイヤ設置構造。
- 前記裏側ドラム部と表側ドラム部との接合部に、前記ドラム部への前記スポーク面を取り付けるスポーク面固着部が設定されていることを特徴とする請求項3記載のスペアタイヤ設置構造。
- 前記第1の剛体部品は、リヤクロスメンバであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のスペアタイヤ設置構造。
- 前記第1の剛体部品は、リヤサスペンションメンバであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のスペアタイヤ設置構造。
- 前記第2の剛体部品は、リヤバンパレインフォースであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のスペアタイヤ設置構造。
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