JP2011031857A - 板状物運搬車 - Google Patents

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Abstract

【課題】多くの大型の板ガラスを積載することが可能であり、板ガラスの積載や荷降ろしを容易にする板状物運搬車を提供する。
【解決手段】開閉可能な側面と屋根部5を備えた荷台を有する運搬車1において、前記荷台に、板状物を立て掛け可能な支持体2が設けられ、前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置される。荷台幅方向の両側面側に低床部8が設けられるとともに、中央部に低床部よりも高い高床部7が設けられ、前記低床部及び前記高床部に、板状物を立て掛け可能な支持体9が一又は二以上設けられ、前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置されている。
【選択図】図2

Description

本願発明は、板状物、特に、大型板ガラスのように損傷し易いものや、化粧板といった傷つき易いような大型板状の運搬に適する貨物自動車(運搬車)に関するものである。
昨今、ビルをはじめとする建築物のデザインは多様化し、これに伴い建築物には欠かせないガラスの形状や寸法も多様化している。特に、開放的な空間を演出するため窓が大型化する傾向にあり、ガラスの寸法も大型化している。
大型板ガラスが以前に比べ頻繁に流通するようになり、陸送の主役であるトラックで大型の板ガラスを運搬する機会も増えてきた。しかしながら、トラックの荷台スペースは限られており、しかも板ガラスは破損しやすいため、一度に多くの大型板ガラスを如何に積載して運搬するかということが当該業界ではひとつの課題となっていた。
前記課題を解決するため、特許文献1では、折り畳み式の張り出しフレームを備えた輸送用パレットを提案している。
特開2008−74423号公報
特許文献1の輸送用パレットでは、多くの板ガラスを積載することはできるものの、板ガラスをトラックに積載するためには、板ガラスを搭載したパレットをフォークリフトなどでトラックに搭載する必要があり、パレットの張り出しフレームの開閉作業を必要とすることから、その積載作業は煩雑で、それが故に板ガラスを破損する恐れも多分にあった。
本願発明の課題は、多くの大型板ガラス、例えば、現在の製造ラインで製造可能な最大寸法の大型板ガラスを長手方向を上下にして積載することが可能であり、板ガラスの積載や荷降ろしが容易な板状物運搬車を提供することにある。
本願発明の板状物運搬車は、開閉可能な側面と屋根部を備えた荷台を有する運搬車において、前記荷台に、板状物を立て掛け可能な支持体が設けられ、前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置されたものである。
本願発明の板状物運搬車は、開閉可能な側面と屋根部を備えた荷台を有する運搬車において、前記荷台に、板状物を立て掛け可能な支持体が荷台幅方向に二以上設けられ、前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置されたものとすることもできる。
本願発明の板状物運搬車は、開閉可能な側面と屋根部を備えた荷台を有する運搬車において、荷台幅方向の両側面側に低床部が設けられるとともに、中央部に低床部よりも高い高床部が設けられ、前記低床部及び前記高床部に、板状物を立て掛け可能な支持体が一又は二以上設けられ、前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置されたものとすることもできる。この場合、支持体が荷台の前後方向に二以上に分解・組み立て可能であるものとすることも、支持体が荷台に脱着可能又は開閉可能であるものとすることもできる。
本願発明の板状物運搬車は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の板状物運搬車において、支柱及びこの支柱の上下端にそれぞれ取り付けられた上係止具、下係止具を有する係止具付き支柱と、荷台の上部に固定された上係止台と、荷台の下部に固定された下係止台と、複数の孔を有する有孔レールと、を備え、前記上係止具及び下係止具にはそれぞれピン状の突起が設けられ、前記上係止台には前記上係止具の突起を挿入可能な挿入孔が設けられ、前記下係止台には前記下係止具の突起を挿入可能な挿入孔が設けられ、前記係止具付き支柱は、前記上係止具の突起を前記上係止台の挿入孔に係止するとともに、前記下係止具の突起を前記下係止台の挿入孔に係止することによって、着脱可能に荷台に装着されるものであり、複数の係止具付き支柱が車軸方向に並べられて前記有孔レールに取り付けられ、有孔レールが取り付けられた複数の係止具付き支柱が、上係止台及び下係止台に装着されたものとすることもできる。
本願発明の板状物運搬車には次のような効果がある。
(1)荷台の上部から下部に渡って装着された縦枠部材を利用するために、大型の板ガラスを縦向き(天地が長手方向)に積載することができ、横向きの場合に比べ多くの板ガラスを積載することができる。
(2)縦枠部材は、上下のピンを係止台に係止させるだけで装着できるので、その装着作業や撤去作業が容易である。
(3)内側と外側に板ガラスを積載した場合であっても、外側の板ガラスを荷降ろしした後に縦枠部材を手軽に撤去できるので、内側に積載した板ガラスの荷降ろし作業も容易かつ迅速にできる。
(4)縦枠部材に複数の穴を有するラッシングレールを取り付けることによって、この穴に通したロープ等で板ガラスを固定することができるので、より安心して板ガラスを運搬することができる。
(5)荷台に装着された縦枠部材より内側(荷台中心側)の空間にも板ガラスを積載できるため、さらに多くの板ガラスを積載することができる。
(6)荷台のうち、板ガラスを積載する外側部分の床を低床にすることによって、外側にはより大型の板ガラスを積載することができる。
本願発明の板状搬送物の荷台部分を示す全体斜視図。 本願発明の板状搬送物の荷台部分を示す断面図。 縦枠部材の上端係止部を示す部分詳細図。 縦枠部材の下端係止部を示す部分詳細図。 下端係止部の詳細構造を示す構造図。
(実施形態1)
本願発明の板状物運搬車の一実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明の板状物運搬車1の荷台内を後方から見た全体斜視図である。運搬車1は、運転台(キャビン)と荷台とを備えたもので、トラックをはじめとする通常の運搬車を利用することができる。
この荷台内には、細長形状の縦枠部材2がその軸が上下に向くように、車軸方向(運搬車1の進行方向)に多数並べられて設置されている。縦枠部材2は、荷台内の両側に設けられており、すなわち図1で示す荷台側のみならず、図示されない反対側にも設置されている。
図1に示すように、縦枠部材2は板ガラス3が立て掛けられるためのものであり、そのため縦枠部材2は上方から下方に向けて広がるように(下端が上端よりも荷台外側に位置するように)やや傾斜している。この傾斜した縦枠部材2の前面に凭れかかるように板ガラス3は載置されるので、縦枠部材2が傾斜するほど(縦枠部材2と水平面となす角が大きいほど)板ガラス3は安定した姿勢となるが、その分荷台の空間を大きく使用することとなる。この縦枠部材2の傾斜角は状況に応じて任意に設定することができる。
縦枠部材2は、荷台の上部から下部に渡って設置されているので、この前面に載置される板ガラス3は、その長手寸法が荷台内の高さとほぼ同じ長さのものまで縦向き(長手方向が上下方向)に積載することができる。
従来は、板ガラス3を横向き(長手方向が車軸方向)となるように積載するのが一般的で、この場合横向きの板ガラス2の上部空間がデッドスペースとなり荷台空間を効率よく使用していないため、一度に多くの板ガラス3を積載することができなかった。
その点、板ガラス3を縦向きに積載することができれば、板ガラス3の上部にできるデッドスペースが著しく削減され効率よく荷台空間を使用することとなり、より多くの板ガラス3を積載することができる。
図1に示すように、縦枠部材2の背後(荷台の内部側)には複数のラッシングレール4が取り付けられている。ラッシングレール4は、縦枠部材2と直交するように略水平姿勢で、上下方向に間隔をあけて配置されている。
このラッシングレール4には、軸方向に並ぶ複数の孔が設けられた有孔レールである。この孔にロープや紐あるいは帯状のもの(以下、「ロープ等」という。)を通し、これらで縦枠部材2の前面に配置された板ガラス3を縛り付けて固定することができる。
このように板ガラス3は、傾斜姿勢で縦枠部材2に凭れかかり、さらにロープ等で固定されて積載されるので、積載時や荷降ろし時だけでなく運搬時にも荷台内で安定姿勢を保つことができる。
図2は、運搬車1の荷台内を後方から見た断面図である。図に示すように、荷台内の空間は、上面を構成する屋根部5、左右の側面を構成する側壁部6、底面を構成する内側荷台床7、外側荷台床8によって形成されている。
図では、外側荷台床8が内側荷台床7よりも低いいわゆる低床となっており、後に説明するように外側により大型の板ガラス3を積載できるので好適であるが、もちろん、内側荷台床7と外側荷台床8が同じ高さでフラットな床の荷台であっても構わない。
なお、左右の側壁部6は、上下にスライドして開閉可能なシャッター式とすることも可能で、その場合、屋根部5(あるいは屋根部5付近)には左右の側壁部6を収納するための収納空間が設けられる。左右の側壁部6は、上下スライドに限らず前後方向にスライドするシャッター式や、ジャバラ式で折りたためるものなどを採用することもできる。
図2に示す荷台は、荷台内の内側と外側の二箇所ずつ(左右で四箇所)で板ガラス3を積載することができる。
荷台の内側で板ガラス3を積載するための受け台9が、荷台中央付近に設置されている。受け台9は、左右に傾斜する斜材10、左右相互の斜材10を連結する水平材11、斜材10の下端に取り付けられた底材12から構成されている。板ガラス3は、底材12の上で斜材10の傾斜面に凭れかかって載せられ、ロープ等で適宜縛られて固定される。
なお、受け台9は図に示す形状や構造に限られず、従来から用いられている受け台9を採用することができる。また、受け台9をボルト固定式とするなど荷台に対して脱着可能とし、不要時には受け台9を取り外せる構造とすることもできる。
図2に示すように、側壁部6と斜材10の間には、板ガラス3を立て掛けるための縦枠部材2が設置されている。この縦枠部材2は、細長形状の支柱13と、その一端に備えられる上係止具14と、他端に備えられる下係止具15から構成される係止具付き支柱である。
支柱13は、一部に平坦面を備える鋼材16(図3)を主部材とし、その平坦面のうち板ガラス3が凭れかかる際に接触する面に緩衝材17(図3)が貼り付けられたものである。図3では、鋼材16として溝形鋼(通称チャンネル)を使用しているが、軽量であって板ガラス3を支えるときに大きな変形を生じないものであれば、山形鋼、角形鋼管などその他の鋼材、あるいは樹脂製や木製など種々の材質製のものを採用することができる。また、溝形鋼の一面に平鋼を溶接等で取り付けた断面視四角形のものとするなど、種々の鋼材を組み合わせたものを鋼材16とすることもできる。
縦枠部材2の一端に備えられる上係止具14が図2に示す上係止台18に係止され、他端に備えられる下係止具15が下係止台19に係止されることによって、縦枠部材2は荷台に装着される。つまり縦枠部材2は、上係止具14と上係止台18による係止部(以下、「上係止部」という。)、下係止具15と下係止台19による係止部(以下、「下係止部」という。)、の二点で支持されるが、上係止部と下係止部の間を受け台9の底材12で支えることによって、鋼材16に生じる曲げモーメントを軽減させてその変形量を抑えることもできる。
図2に示すように、上係止台18は荷台内の上部中空位置で固定具20によって固定されており、下係止台19は外側荷台床8あるいは内側荷台床7と外側荷台床8の高低差によって設けられる段差面21に設置されている。また、上係止台18は固定具20を介さず直接荷台の屋根部5に設置することもできる。
なお、これら上係止台18、下係止台19、固定具20の設置手段として、溶接等による固定手段や、ボルトやビスによる脱着可能な取り付け手段を採用することができる。
前記したとおり、縦枠部材2の背後(荷台の内部側)には複数のラッシングレール4が、上下方向に複数配列されて略水平姿勢で取り付けられている。このラッシングレール4は車軸方向に伸びる細長材で、それぞれ複数の縦枠部材2に取り付けられている。なお、ラッシングレール4の長さや、ラッシングレール4を何本の縦枠部材2に取り付けるかについては、積載する板ガラス3の寸法などを基に適宜設計することができる。
ラッシングレール4は溶接により縦枠部材2に取り付けられるが、他の従来手段によって取り付けても構わない。
図3は、上係止部の詳細を示す部分図である。緩衝材17が貼り付けられた鋼材16で構成される支柱13の先端には上係止具14が取り付けられている。上係止具14は、鋼材16よりもやや幅広でL型形状の上係止板22と、これに取り付けられた1又は2以上(図では2本)の上係止ピン23を有する。
上係止板22のL型をなす第一の面は、支柱13のうち緩衝材17が貼り付けられた面と対向する面に溶接等で取り付けられており、L型をなす第一の面に直交する第二の面は、支柱13から離れる方向(図3では紙面奥側)にのびている。この上係止板22のL型をなす第二の面の内側(図3では下側)には2本の上係止ピン23が、第一の面と略平行に(図3では下向きに)固定されている。
図3に示すように上係止台18は、縦枠部材2が並べられる方向に(即ち車軸方向に)延伸する部材に複数の上係止孔24が設けられたものである。具体的には、この部材を山形鋼(通称アングル)とし、山形鋼をなす第一の面が略水平となるように、かつその軸方向が車軸方向に向くように、荷台の屋根部5に設置されており、略水平の第一の面には部材軸方向(すなわち車軸方向)に複数の上係止孔24が設けられている。山形鋼をなす第一の面に直交する第二の面はどの向きとすることもできるが、第二の面が、第一の面の荷台奥側(荷台の内部側)であって、第一の面から上方に伸びる向きとなるように山形鋼が配置されれば、上係止孔24が下から見えやすくより係止作業が容易となって好適である。
この上係止孔24は縦枠部材2の上係止ピン23を挿入するためのものであり、上係止孔24の大きさは上係止ピン23の断面よりやや大きな寸法となっている。もちろん上係止ピン23が上係止孔24に挿入できれば、夫々の形状は円形に限らず任意のものとすることができる。
また、上係止孔24を長穴形状とし、上係止ピン23を車軸方向にスライド可能とすることもできる。ただしこの場合、板ガラス3運搬中に縦枠部材2が前後にスライドすることになり、板ガラス3の安定性の面からは望ましくない。
一つの縦枠部材2に複数の上係止ピン23を取り付ける場合、この複数の上係止ピン23の配置間隔は、上係止孔24の配置間隔の整数倍である。例えば、上係止孔24が25mmピッチに設けられている場合、上係止ピン23の配置間隔は25mm×n(n=1、2、3・・・)となる。このような配置間隔とすることによって、複数の上係止ピン23は円滑に上係止孔24内に挿入される。
また、一つの縦枠部材2に取り付けられる上係止ピン23の数が多いほど、縦枠部材2は堅固に上係止台18に装着されるが、反面、上係止部の係止作業が煩雑になるという特徴があり、このような長短所を考慮しつつ、一つの縦枠部材2に取り付ける上係止ピン23の数を適宜設計して決めることができる。
なお、ここでは上係止台18に上係止孔24を設け、上係止具14に上係止ピン23を設けた構造で説明したが、上係止孔24の代わりに上係止台18に上係止ピン23を設け、上係止ピン23の代わりに上係止具14に上係止孔24を設けて、上係止具14の上係止孔24を上係止台18の上係止ピン23に嵌合させる構造としてもよい。また、上係止ピン23の向きを上係止板22から上方へ向けて取り付け、下方から上係止孔24に挿入させることもできる。
図4は、下係止部の詳細を示す部分図である。支柱13の先端には下係止具15が取り付けられている。下係止具15は、鋼材16よりもやや幅広でL型形状の下係止板25と、これに取り付けられた1又は2以上(図では2本)の下係止ピン26を有する。
下係止板25のL型をなす第一の面は、支柱13のうち緩衝材17が貼り付けられた面と対向する面(つまり上係止板23が取り付く面と同じ面)に溶接等で取り付けられており、L型をなす第一の面に直交する第二の面は、第一の面の上端に固定されて支柱13から離れる方向(図4では紙面奥側)にのびている。また図5に示すように、L型をなす第一の面(以下、「下係止板25の鉛直面」という。)には、第二の面の下方であってこれに略平行する姿勢で挟持板27が溶接等で固定されている。下係止板25のL型をなす第二の面(以下、「下係止板25の水平面」という。)には1又は2以上(図では2本)の下係止ピン26が、第一の面と略平行となる姿勢で固定されている。
図4に示すように下係止台19は、縦枠部材2が並べられる方向に(即ち車軸方向に)延伸する部材に複数の下係止孔28が設けられたものである。具体的には、この部材を山形鋼とし、山形鋼をなす第一の面が略水平となるように、かつその軸方向が車軸方向に向くように、外側荷台床8(又は段差面21)に設置されており、略水平姿勢の第一の面には部材軸方向(すなわち車軸方向)に複数の下係止孔28が設けられている。この下係止孔28は、後に説明するように下係止ピン26のセンターピン29を挿入するためのものであり、下係止孔28の大きさはセンターピン29の断面よりやや大きな寸法である。もちろんセンターピン29が下係止孔28に挿入できれば、夫々の形状は円形に限らず任意のものとすることができる。
また、下係止孔28を長穴形状とし、センターピン29を車軸方向にスライド可能とすることもできる。ただしこの場合、板ガラス3の運搬中に縦枠部材2が前後にスライドすることになり、板ガラス3の安定性の面からは望ましくない。
一つの縦枠部材2に複数の下係止ピン26を取り付ける場合、この複数の下係止ピン26のセンターピン29配置間隔は、下係止孔28の配置間隔の整数倍である。このような配置間隔とすることによって、複数のセンターピン29は円滑に下係止孔28内に挿入される。
なお、上係止ピン23の数と同様、一つの縦枠部材2に取り付ける上係止ピン23の数は適宜設計して決めることができる。
図5は、下係止ピン26の詳細を示す構造図である。図に示すように、下係止ピン26は、中央にセンターピン29を、この外周にシリンダ30を備えている。シリンダ30は、中空の円筒状のもので一端が円板31で他端が下係止板25の水平面閉鎖されており、この円板31にはセンターピン29が挿入できる程度の孔が設けられている。センターピン29は、この円板31に設けられた孔に挿通されており、シリンダ30の軸方向(図では上下方向)に移動可能となっている。また、センターピン29の中間付近には不動板32が固定されており、この不動板32はシリンダ30内に収容されており、不動板32と円板31との間にはセンターピン29を取り巻くようにバネ33が設置されている。
図5に示すように、下係止板25の水平面と、下係止板25の鉛直面に固定された挟持板27との間で、下係止台19のうち下係止孔28が設けられた面(略水平面)を挟み込むことができる。また、下係止板25の水平面と挟持板27には、それぞれセンターピン29を挿入することができる孔が設けられている。シリンダ30は、下係止板25の水平面の上方に取り付けられており、センターピン29は、下係止板25の水平面と挟持板27に設けられた孔、及び下係止台19に設けられた下係止孔28全てに挿入することができる。
下係止ピン26の作用について図5に基づいて説明する。センターピン29の上部にあるリング状の手持ち部を持って引き上げると、センターピン29は円板31に設けられた孔の中を上方へスライドする。それとともに、バネ33は円板31と不動板32の間で縮んで弾性エネルギーが蓄えられていく。リング状の手持ち部を持って引き上げたセンターピン29を手放すと、蓄えられた弾性エネルギーによってバネ33は伸び、その力によってセンターピン29は元の位置に戻ろうとし一気に下方へスライドする。このように、センターピン29は引き上げる操作は必要だが、差し込む場合は自動的にセンターピン29が移動するのでその操作を省略することができる。
下係止台19の一部を下係止板25の水平面と挟持板27で挟み、下係止板25の水平面と挟持板27に設けられた孔、及び下係止孔28全てにセンターピン29を挿入した状態が下係止部の装着状態(図5の状態)である。この状態から、リング状の手持ち部を引き上げてセンターピン29を上方へスライドさせると、センターピン29は挟持板27の孔と下係止孔28から外れ、この状態で縦枠部材2を荷台の荷台外側方向(図では左方向)にスライドさせると、下係止板25の水平面と挟持板27による下係止台19の挟みこみが解除され、縦枠部材2は下係止部における装着状態から解除される。
(実施形態1の使用例)
(1)図2に示す状態から縦枠部材2を取り外し、板ガラス3を荷台内部にある受け台9に載せていく。
(2)板ガラス3を載せた後、板ガラス3をロープ等で受け台9の斜材10に縛って固定する。
(3)縦枠部材2の下の方を持ち、上係止具14の上係止ピン23を上係止台19の上係止孔24に挿入し、縦枠部材2は上係止部で装着される。この作業は、ラッシングレール4で連結された複数の縦枠部材2を1ブロックとすると、この1ブロック内の全て縦枠部材2が完了するまで繰り返される。
(4)下係止ピン26のセンターピン29を持ち上げ、下係止板25の水平面と挟持板27で下係止台19の一部を挟みこみ、下係止板25の水平面と挟持板27に設けられた孔、及び下係止孔28の位置を合わせたうえでセンターピン29の持ち上げ力を解除する。これによりセンターピン29は、下係止板25の水平面、挟持板27、下係止台19を縫い付けて、縦枠部材2は下係止部で装着される。この作業も、1ブロック内の全て縦枠部材2が完了するまで繰り返される。
(5)荷台左右ともに、全てのブロックで縦枠部材2が装着されると、縦枠部材2に立て掛けられるように板ガラス3を積みこんでいく。
(6)板ガラス3を縦枠部材2に載置した後、ラッシングレール4の孔にロープ等を通し、このロープ等で板ガラス3を縦枠部材2及びラッシングレール4に縛って固定する。
(7)予定した全ての板ガラス3を積載し固定できた後、側壁部6のシャッターを閉め、目的地まで運搬する。
(8)目的地に到着すると、側壁部6のシャッターを開け、縦枠部材2に載置した板ガラス3をロープ等の緊張を解いてその固定を解除する。
(9)縦枠部材2に立て掛けられる全ての板ガラス3を荷台から降ろす。
(10)センターピン29を持ち上げてセンターピン29を挟持板27の孔と下係止孔28から外し、縦枠部材2を荷台の外方向にスライドさせて下係止板25の水平面と挟持板27による下係止台19の挟みこみを外し、縦枠部材2の下係止部における装着状態を解除する。なお挟みこみが解除されたらセンターピン29は放す。この作業は、1ブロック内の全て縦枠部材2が完了するまで繰り返される。
(11)縦枠部材2の下の方を持ち、上係止具14の上係止ピン23を上係止台19の上係止孔24から外し、縦枠部材2の上係止部での装着状態を解除する。この作業も、1ブロック内の全て縦枠部材2が完了するまで繰り返される。
(12)このように1ブロックごとに縦枠部材2及びラッシングレール4を荷台から取り外していく。
(13)すべてのブロックで取り外し作業を終えると、受け台9に積載した板ガラス3をロープ等の緊張を解いてその固定を解除する。
(14)受け台9から全ての板ガラス3を荷台から降ろす。
(15)全ての板ガラス3を荷降ろしした後、外した全ての縦枠部材2及びラッシングレール4を荷台に積み込み、側壁部6のシャッターを閉め、次の場所(元の場所)に移動する。
(実施形態2)
本願発明の板状物運搬車1の第1の実施形態では、上係止部および下係止部をそれぞれピンとこれを挿入する係止孔という組み合わせとしたが、ピンと係止孔という組み合わせに限らず、上係止具14が上係止台18に係止され、下係止具15が下係止台19による係止される構造であれば、例えば電磁石を利用した係止構造や、凸形状に凹形状を嵌合させる係止構造など、種々の係止構造を選択することもできる。ただし、係止作業が容易である係止構造を選択することが望ましい。
(実施形態3)
本願発明の板状物運搬車1の第1の実施形態では、縦枠部材2又はラッシングレール4で連結された複数の縦枠部材2のブロック(以下、「支持体」という。)が着脱容易に荷台に装着される場合を説明したが、支持体は脱着式に限らず開閉可能に荷台に装着することもできる。
支持体の一端を荷台の一部に回転可能に装着し(いわゆる、ウィング形式)、支持体の奥に積載された板ガラスの荷降ろしを行うときは支持体を回転させて荷台の側面を開放することができる。支持体の前面に板ガラスを積載するときは、前記の開放状態から逆向きに回転させて支持体を固定する。
また、支持体を左右にスライド可能として、支持体の奥に積載された板ガラスの荷降ろしを行うときは支持体をスライドさせて荷台の側面を開放し、支持体の前面に板ガラスを積載するときは、前記の開放状態から逆向きにスライドさせて支持体を固定する。このスライド方向は左右方向(車軸方向)に限らず、上下方向にスライドさせることもできる。
本願発明の板状物運搬車は、板ガラスの運搬に限らず、板状の鋼材、板状の木材、板状家具や畳など、様々な板状搬送物に応用することもできる。
1 運搬車
2 縦枠部材
3 板ガラス
4 ラッシングレール
5 屋根部
6 側壁部
7 内側荷台床
8 外側荷台床
9 受け台
10 斜材
11 水平材
12 底材
13 支柱
14 上係止具
15 下係止具
16 鋼材
17 緩衝材
18 上係止台
19 下係止台
20 固定具
21 段差面
22 上係止板
23 上係止ピン
24 上係止孔
25 下係止板
26 下係止ピン
27 挟持板
28 下係止孔
29 センターピン
30 シリンダ
31 円板
32 不動板
33 バネ

Claims (6)

  1. 開閉可能な側面と屋根部を備えた荷台を有する運搬車において、
    前記荷台に、板状物を立て掛け可能な支持体が設けられ、
    前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置された、
    ことを特徴する板状物運搬車。
  2. 開閉可能な側面と屋根部を備えた荷台を有する運搬車において、
    前記荷台に、板状物を立て掛け可能な支持体が荷台幅方向に二以上設けられ、
    前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置された、
    ことを特徴する板状物運搬車。
  3. 開閉可能な側面と屋根部を備えた荷台を有する運搬車において、
    荷台幅方向の両側面側に低床部が設けられるとともに、中央部に低床部よりも高い高床部が設けられ、
    前記低床部及び前記高床部に、板状物を立て掛け可能な支持体が一又は二以上設けられ、
    前記支持体が、前記荷台の側面に向けて配置された、
    ことを特徴する板状物運搬車。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の板状物運搬車において、
    支持体が荷台の前後方向に二以上に分解・組み立て可能である、ことを特徴する板状物運搬車。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の板状物運搬車において、
    支持体が荷台に脱着可能又は開閉可能である、ことを特徴する板状物運搬車。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の板状物運搬車において、
    支柱及びこの支柱の上下端にそれぞれ取り付けられた上係止具、下係止具を有する係止具付き支柱と、
    荷台の上部に固定された上係止台と、荷台の下部に固定された下係止台と、複数の孔を有する有孔レールと、を備え、
    前記上係止具及び下係止具にはそれぞれピン状の突起が設けられ、前記上係止台には前記上係止具の突起を挿入可能な挿入孔が設けられ、前記下係止台には前記下係止具の突起を挿入可能な挿入孔が設けられ、
    前記係止具付き支柱は、前記上係止具の突起を前記上係止台の挿入孔に係止するとともに、前記下係止具の突起を前記下係止台の挿入孔に係止することによって、着脱可能に荷台に装着されるものであり、
    複数の係止具付き支柱が車軸方向に並べられて前記有孔レールに取り付けられ、
    有孔レールが取り付けられた複数の係止具付き支柱が、上係止台及び下係止台に装着されたことを特徴とする板状物運搬車。
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