JP2011031447A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録動作の際にインクが通過するフィルタに堆積する異物を除去する。
【解決手段】第1流路101bは第1フィルタ3を備え、第2流路102は第2フィルタ4を備えている。第1通過経路は、液体タンク2から出たインクが第1流路101のみを通過して記録ヘッド1に至り、第2通過経路は、液体タンク2から出たインクが第1流路101と第2流路102を通過して記録ヘッド1に至る。そして、記録動作の際には、流路を第1通過経路に切り替え、メンテナンス動作の際には、流路を第2通過経路に切り替えることで、メンテナンス動作の際に、記録ヘッド1からインクを吐出させるとともに、第1フィルタ3に堆積した異物を第2フィルタ4に移動させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体を吐出して画像や文字を形成する画像記録装置に関する。
従来から、液体を吐出して記録媒体上に画像や文字を形成する画像記録装置として、例えばインクジェットプリンタがある。かかるインクジェットプリンタでは、カートリッジに貯留されたインクを記録ヘッドに供給し、記録ヘッドのノズルから微小なインク滴を吐出させている。記録ヘッドに供給されるインク中に異物が含まれていると、ノズルなどの流路断面の小さい部分に異物が詰まり、インクの不吐出が生じることがある。そのため、カートリッジから記録ヘッドに至るインク流路の途中にフィルタを配して、インク中に含まれる異物を捕獲し、インクの不吐出が生じることを防止している。
しかし、フィルタを通過したインク積算量が増えるとともに、フィルタに捕獲される異物の量は増え、その結果フィルタが目詰まりを起こす。フィルタが目詰まりを起こすと、フィルタ部分の流路抵抗が大きくなり、インク滴を吐出した後に記録ヘッドにインクが供給されるまでの時間が長くなる。記録ヘッドにインクが供給される前に次のインク滴を吐出させようとすると、吐出されたインク滴の体積が小さくなったり、あるいは全くインク滴が吐出されなかったりする。
そこで、特許文献1に記載の液滴吐出装置は、第1フィルタが設けられた第1インク流路の一端をインクタンクに、他端をヘッド内の共通流路に連通させ、第2フィルタが設けられた第2インク流路の一端を第1インク流路における第1フィルタとインクタンクの間の接続部に、他端をヘッド内の共通流路に連通させており、これら第1インク流路、第2インク流路、ヘッド内の共通流路の流路内においてインクを循環させるためのインク流量ポンプを備えている。そして、液滴吐出装置のメンテナンス時に、インク流量ポンプを駆動させて、ヘッドが吐出動作をするときの第1インク流路内における第1フィルタをインクが通過する方向とは反対にインクを逆流させて、第1フィルタのインクタンク側に付着したゴミを第2フィルタまで移動させている。これにより、ヘッドが吐出動作をするときに、第1フィルタにおいて流路抵抗が大きくなることを防止している。
特開2008−238750号公報(図8参照)
しかしながら、特許文献1に記載の液滴吐出装置では、第1フィルタに付着したゴミを第2フィルタまで移動させるためのインク流量ポンプが必要であるため、液滴吐出装置が大型化するおそれがあり、またコストアップにもつながる。
そこで、本発明は、画像記録装置にポンプを別途設置することなく、画像記録動作時にインクが通過するフィルタに堆積したゴミを除去することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
第1の発明の画像記録装置は、液体が吐出されるノズルを有し、前記ノズルから被記録媒体に向けて液体を吐出させることで被記録媒体上に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに供給される液体を貯留する液体タンクと、前記記録ヘッドと前記液体タンクを連通させる第1流路と、前記第1流路の途中に設けられた第1フィルタと、前記第1流路の前記第1フィルタより前記液体タンク側に設けられた第1分岐部と、前記第1流路の前記第1フィルタより前記記録ヘッド側に設けられた第2分岐部とを連通させる第2流路と、前記第2流路の途中に設けられた第2フィルタと、前記液体タンク、または、前記第1流路の前記第1分岐部より前記液体タンク側に設けられた第3分岐部と、前記第1流路の前記第2分岐部と前記第1フィルタとの間に設けられた第4分岐部とを連通させる第3流路と、前記液体タンクから流出した液体が前記第1流路のみを通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1フィルタを前記第1フィルタの前記液体タンク側の第1の表面から前記第1フィルタの前記記録ヘッド側の第2の表面に向かって通過する第1通過経路と、前記液体タンクから流出した液体が前記第3流路を通過した後、前記第1流路の前記第1フィルタが設けられた部分を通過し、その後、前記第2流路を通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1流路の前記第1フィルタを前記第2の表面から前記第1の表面に向かって通過し、その後、前記第2流路の前記第2フィルタを通過する第2通過経路とを切り替える切り替え手段と、前記切り替え手段を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記記録ヘッドから液体が被記録媒体に向けて吐出され画像が記録される際には、前記切り替え手段を制御して前記第1通過経路に切り替え、前記記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際には、前記切り替え手段を制御して前記第2通過経路に切り替えて、前記第1フィルタに堆積している異物を前記第2フィルタに移動させることを特徴としている。ここで、記録ヘッドから液体が排出されるのは、記録ヘッドを駆動させて記録ヘッドが液体を吐出するものも、記録ヘッドとは別の部品を駆動させて記録ヘッドから液体を強制的に排出させるものも含まれる。
一般に、インクジェットプリンタは、ノズル付近にゴミや気泡、あるいはノズルから水分が蒸発して粘度が増加したインクが滞留することで、ノズルからインクが正常に吐出しない吐出異常や、ノズルからインクが全く吐出しない不吐出が起きることがある。これらの不具合を解消するために、被記録媒体以外に向けてインクを吐出させることで、ゴミや気泡、あるいは、粘度が増加したインクを排出させる回復動作が行われている。本発明によれば、記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際に液体が通過する第2通過経路において、記録ヘッドから液体が被記録媒体に向けて吐出される際に液体が通過する第1通過経路における第1フィルタを通過する方向とは逆方向に第1フィルタを通過した液体が、第2フィルタを通過するため、上記回復動作において記録ヘッドから液体を排出させると同時に、第1フィルタに堆積している異物を第2フィルタに移動させることができる。
第2の発明の画像記録装置は、液体が吐出されるノズルを有し、前記ノズルから被記録媒体に向けて液体を吐出させることで被記録媒体上に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに供給される液体を貯留する液体タンクと、前記記録ヘッドと前記液体タンクを連通させる第1流路と、前記第1流路の途中に設けられた第1フィルタと、前記第1流路の前記第1フィルタより前記液体タンク側に設けられた第1分岐部と、前記第1流路の前記第1フィルタより前記記録ヘッド側に設けられた第2分岐部とを連通させる第2流路と、前記第2流路の途中に設けられた第2フィルタと、前記液体タンクから流出した液体が前記第1流路のみを通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1フィルタを前記第1フィルタの前記液体タンク側の第1の表面から前記第1フィルタの前記記録ヘッド側の第2の表面に向かって通過する第1通過経路と、前記液体タンクから流出した液体が前記第1流路と前記第2流路を液体が通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1流路の前記第1フィルタの前記第1の表面をその表面に平行な方向に通過し、その後、前記第2流路の前記第2フィルタを通過する第2通過経路とを切り替える切り替え手段と、前記切り替え手段を制御する制御手段を備え、前記第1分岐部は、前記第1フィルタより前記液体タンク側の前記第1流路における前記第1フィルタ近傍であって、前記液体タンクから流出した液体が前記第2通過経路を通過する際に、前記第1フィルタの前記第1の表面をその表面に平行な方向に通過した後に前記第2フィルタを通過した液体が前記第2流路に流れ込む位置に設けられており、前記制御手段は、前記記録ヘッドから液体が被記録媒体に向けて吐出され画像が記録される際には、前記切り替え手段を制御して前記第1通過経路に切り替え、前記記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際には、前記切り替え手段を制御して前記第2通過経路に切り替えて、前記第1フィルタに堆積している異物を前記第2フィルタに移動させることを特徴としている。第1の発明と同様に、記録ヘッドから液体が排出されるのは、記録ヘッドを駆動させて記録ヘッドが液体を吐出するものも、記録ヘッドとは別の部品を駆動させて記録ヘッドから液体を強制的に排出させるものも含まれる。
本発明によれば、記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際に液体が通過する第2通過経路において、第1フィルタの表面に平行な方向に第1フィルタを通過した液体が、第2フィルタを通過するため、上記回復動作において記録ヘッドから液体を排出させると同時に、第1フィルタに堆積している異物を第2フィルタに移動させることができる。
第3の発明の画像記録装置は、前記第1または第2の発明において、前記記録ヘッドの前記ノズルが形成される面に当接する空間を封止するキャップと、前記キャップで封止された空間内の空気を吸引する吸引手段をさらに備え、前記記録ヘッドから液体を被記録媒体以外に排出される際には、前記吸引手段が、前記空間内の空気とともに前記記録ヘッドから液体を吸引して、前記記録ヘッドから液体を吐出させることを特徴としている。
この発明によれば、キャップで封止された空間内の空気を吸引する吸引手段を用いて第1フィルタに堆積している異物を第2フィルタに移動させることができる。さらに、吸引手段によって空気とともに記録ヘッド内の液体を吸引すると、記録ヘッドを駆動させて液体を吐出する場合に比べて液体流路における液体の流速が速くすることができるため、第1フィルタに堆積している異物をより効率よく第2フィルタに移動させることができる。
第4の発明の画像記録装置は、前記第1から第3の発明において、前記第1通過経路を通過する単位時間あたりの液体の流量を計測する流量計測手段と、計測された流量に基づき前記第1通過経路の流路抵抗を算出する抵抗算出手段をさらに備え、前記制御手段は、算出された前記流路抵抗が所定の値以上であり、かつ、前記記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際には、前記切り替え手段を制御して前記第2通過経路に切り替えて、前記第1フィルタに堆積している異物を前記第2フィルタに移動させることを特徴としている。
この発明によれば、第1通過経路の流路抵抗に応じて、記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際に、制御手段が第2通過流路に切り替えるか否かを選択するため、切り替え手段を切り替える回数を減らすことができ、全体として、記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される動作に必要な時間を短くすることができる。
本発明に係る画像記録装置は、記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際に、記録ヘッドから液体を排出させると同時に、第1フィルタに堆積している異物を第2フィルタに移動させることができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 流路切り替え弁の概念図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 インク供給系のインクの流れに関する説明図である。 流路の切り替えに関するフローチャートである。 第1変形形態の図4相当の説明図である。 第2変形形態の図4相当の説明図である。 第3変形形態の図4相当の説明図である。 第4変形形態の図4相当の説明図である。
次に、本発明の好適な実施形態について説明する。本実施形態は、画像記録装置として、記録用紙に向かってインクを吐出して、記録用紙上に画像等を記録する、インクジェットプリンタのインク供給系に本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタは、記録ヘッド1と、インクタンク2(液体タンク)、第1流路101a〜101c、第2流路102、第3流路103、流路切り替え弁5(切り替え手段)、吸引装置50などを備えている。
記録ヘッド1には、図示しないアクチュエータ、インク供給口、圧力室、ノズルなどが備えられており、インクタンク2からインク供給口を介して圧力室に供給されたインクに対してアクチュエータが圧力を付与して、ノズルからインクが吐出される。このアクチュエータは、ピエゾ素子などの電気機械変換体や、発熱抵抗体を有する発熱素子などの電気熱変換体などの形式を採用することができる。記録ヘッド1とインクタンク2は、後述する第1流路101、第2流路102、第3流路103を介して連通しており、ノズルから吐出されたインクがインクタンク2から記録ヘッド1に供給される。
インクタンク2は、第1流路101aの一端と連通し、第1流路101aの他端が流路切り替え弁5aと連通している。流路切り替え弁5aと5bには、第1流路101b、第2流路102、第3流路103がそれぞれ連通している。第1流路101b、第2流路102には、第1フィルタ3、第2フィルタ4がそれぞれ備えられている。流路切り替え弁5bには、さらに第1流路101cの一端が連通しており、第1流路101cの他端は記録ヘッド1と連通している。これらの第1流路101、第2流路102、第3流路によって、記録ヘッド1とインクタンク2が連通している。ここでは、流路切り替え弁5aが第1分岐部、第3分岐部であり、流路切り替え弁5bが第2分岐部、第4分岐部にあたる。
流路切り替え弁5は、回転部材15を備えている。回転部材15は、回転移動可能であり、その位置によって流路切り替え弁5に接続されている複数の流路の連通を切り替える。具体的には、図2(a)に示すように、流路切り替え弁5aの回転部材15は、第1流路101aと第1流路101bを連通させる第1の位置と、図2(b)に示すように、第1流路101aと第3流路103、および、第1流路101bと第2流路102をそれぞれ連通させる第2の位置に切り替え可能である。流路切り替え弁5bの回転部材15も同様に、図2(a)に示すように、第1流路101bと第1流路101cを連通させる第1の位置と、図2(b)に示すように、第1流路101bと第3流路103、および、第1流路101cと第2流路102をそれぞれ連通させる第2の位置に切り替え可能である。
吸引装置50は、キャップ6、廃液タンク7、廃液流路8、吸引ポンプ9、移動ステージ10、ステージ移動モータ11で構成される。キャップ6と廃液タンク7は、廃液流路8を介して連通している。また、キャップ6は、移動ステージ10に設置されており、ステージ移動モータ11によって移動ステージ10が移動されることで、キャップ6が記録ヘッド1のノズルが形成されたノズル面と接離する。廃液流路8の途中には、吸引ポンプ9が設けられており、キャップ6がノズル面と当接した際に、キャップされたノズル面の前面の空間の空気を吸引ポンプ9によって吸引することで、記録ヘッド1内のインクを同時に吸引して、廃液タンク7に流し込む。
次に、図3を用いてプリンタの全体の制御を司る制御装置20について説明する。制御装置20は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、プリンタの全体動作を制御する為の各種プログラムやデータ等が格納されたROM(Read Only Memory)と、CPUで処理されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を含むマイクロコンピュータを備えている。あるいは、この制御装置20は、演算回路を含む各種回路が組み合わされたハードウェア的なものであってもよい。
さらに、制御装置20は、記録制御部21とメンテナンス制御部22を備えている。記録制御部21は、流路切り替え弁5、記録用紙を搬送する図示しない搬送モータ30、および記録ヘッド1のヘッドドライバ40を制御して記録用紙へ画像等の記録を行わせるものである。具体的には、搬送モータ30を制御して、記録用紙を記録ヘッド1のノズル面と対向する位置まで搬送させる。その後、ヘッドドライバ40を制御して、アクチュエータを駆動させて、ノズルから記録用紙に向けインクを吐出させて記録用紙上に画像等を記録させる。このとき、予め流路切り替え弁5を制御して、流路切り替え弁5の回転部材15を第1の位置に切り替えておく。
一方、メンテナンス制御部22は、流路切り替え弁5、ステージ移動モータ11、吸引ポンプ9、および記録ヘッド1のヘッドドライバ40を制御して記録ヘッド1のメンテナンス動作を行わせる。一般に、インクジェットプリンタは、ノズル付近にゴミや気泡、あるいはノズルから水分が蒸発して粘度が増加したインクが滞留することで、ノズルからインクが正常に吐出しない吐出異常や、ノズルからインクが全く吐出しない不吐出が起きることがある。これらの不具合を解消するためのメンテナンス動作として、アクチュエータを駆動させてノズルから多量のインクを吐出させるフラッシング動作や、ノズル面をキャップして吸引するパージ動作が行われる。また、インクタンク2を交換した際などにも、インクタンク2から記録ヘッド1にインクを供給するためにパージ動作が行われることもある。
フラッシング動作の際には、キャップ移動モータ11を制御してキャップ6をノズル面付近まで移動させる。このとき、キャップ6とノズル面は当接していても当接していなくてもどちらでもよい。その後、ヘッドドライバ40を制御して、アクチュエータを駆動させて、ノズルからキャップに向けてインクを吐出させる。キャップ6に吐出されたインクは、吸引ポンプ9を制御して吸引することで、廃液タンク7に流し込まれる。これにより、ノズル付近に滞留したゴミや気泡などをノズルから排出する。このフラッシング動作は、キャップ6に向けてインクを吐出するものに限られず、インクをスポンジなどの吸収体に向けてインクを吐出させてもよく、記録用紙に画像等を記録しないときに、記録ヘッド1をメンテナンスするためにアクチュエータを駆動させてインクを吐出させるものであれば、いかなる形態であってもよい。
また、パージ動作の際には、キャップ移動モータ11を制御してキャップ6をノズル面に当接させる。その後、吸引ポンプ9を制御して、キャップされたノズル面の前面の空間の空気を吸引することで、記録ヘッド1内のインクを同時に吸引して、インクを廃液タンク7に流し込む。これにより、ノズル付近に滞留したゴミや気泡などをノズルから排出し、あるいはインクタンク2を交換した際に、インクタンク2から記録ヘッド1にインクを供給することができる。
フラッシング動作は、記録用紙への記録動作終了後に一定時間経過したときや、記録動作開始前に自動的に行われる。また、パージ動作は、ユーザによって、図示しないメンテナンススイッチが押されたときに行われる場合と、インクタンク2を交換したときに自動的に行われる場合とがある。これらのメンテナンス動作の際には、制御装置20は、予め流路切り替え弁5を制御して、流路切り替え弁5の回転部材15を第2の位置に切り替えておく。
次に、記録動作、およびメンテナンス動作におけるインクが通過する流路と、流路切り替え弁5の関係について説明する。記録動作の際には、流路切り替え弁5の回転部材15は、図1に示すように第1の位置に切り替えられており、矢印Aの流れに沿って、インクタンク2から出たインクは、第1流路101a、101b、101cを通って記録ヘッド1に至る(第1通過経路)。一方、メンテナンス動作の際には、流路切り替え弁5の回転部材15は、図4に示すように第2の位置に切り替えられており、矢印Bの流れに沿って、インクタンク2から出たインクは、第1流路101a、第3流路103、第1流路101b、第2流路102、第1流路101cを通って記録ヘッド1に至る(第2通過経路)。
次に、記録動作、およびメンテナンス動作における制御について、図5のフローチャートを用いて説明する。制御装置20は、前回記録ヘッド1からインクを吐出させた時刻を記憶している。そして、制御装置20に画像データが入力される(S11、Yes)と、前回のインク吐出から所定時間が経過しているか否かを判断する(S12)。ここで、所定時間が経過していた場合(S12、Yes)には、ノズル付近のインクに異物が沈下していたり、ノズルからのインクの水分が蒸発してノズルの粘度が増加したりすることで、インクを正常に吐出できないおそれがある。そのため、流路切り替え弁5の回転部材15を第2の位置に切り替えて第2通過経路を連通させ(S13)、キャップ6を記録ヘッド1のノズル面付近まで移動させ、ヘッドドライバ40を制御して、アクチュエータを駆動させて、ノズルからインクを吐出させるフラッシング動作を行う(S14)。その後、流路切り替え弁5の回転部材15を第1の位置に切り替えて第1通過経路を連通させ(S14)、搬送モータ30を制御して記録用紙をノズル面に対向する位置まで搬送し、記録ヘッド1からインクを吐出させて記録用紙に画像を記録する(S16)。また、前回のインク吐出から所定時間が経過していない場合(S12、No)には、フラッシング動作を行うことなく、流路切り替え弁5の回転部材15を第1の位置に切り替えて第1通過経路を連通させ(S14)、画像の記録を行う(S16)。
一方、画像データが入力されていないとき(S11、No)に、パージスイッチが押される(S17、Yes)と、制御装置20は、流路切り替え弁5の回転部材15を第2の位置に切り替えて第2通過経路を連通させる(S18)。その後、ステージ移動モータ11を駆動させて、記録ヘッド1のノズル面にキャップ6を当接させ、吸引ポンプ9を制御して、ノズル面前面の空間の空気を吸引するとともに、記録ヘッド1内のインクを吸引するパージ動作を行う(S19)。
パージスイッチが押されていない場合(S17、No)であっても、インクタンク2を交換した際には、記録ヘッド1内にインクが充填されていないおそれがあるため、インクを供給して強制的に記録ヘッド1内にインクを充填する必要がある。そのため、インクタンク2が交換される(S20、Yes)と、パージスイッチが押されたときと同様に、制御装置20は、流路切り替え弁5の回転部材15を第2の位置に切り替えて第2通過経路を連通させ(S18)、その後、パージ動作を行う(S19)。このインクタンク2交換の際に、第1流路101aに空気が入り込むこともあり、パージ動作を行うことで、流路に混入した空気を除去することもできる。
これら、フラッシング動作や、パージ動作などのメンテナンス動作では、第1通過経路において第1フィルタ3のインクが流れる方向と、第2通過経路において第1フィルタ3のインクが流れる方向は逆方向であり、さらに、第2通過経路では、第1フィルタ3を通過したインクは第2フィルタ4を通過する。そのため、メンテナンス動作時に、第2通過経路を通過したインクによって、第1フィルタ3に堆積しているゴミを第2フィルタ4に移動させることができる。
一般に、インクジェットプリンタのインク供給系は、インク流路にインクに含まれるゴミを捕獲するためのフィルタが設けられているが、フィルタを通過したインクの積算量が多くなればなるほど、フィルタに捕獲されるゴミの量は増えるため、フィルタが目詰まりを起こす。フィルタが目詰まりを起こすと、フィルタ部分の流路抵抗が大きくなり、インクを吐出した後に記録ヘッドにインクが供給されるまでの時間が長くなる。記録ヘッドにインクが供給される前にさらにインクを吐出させようとすると、吐出されたインクの体積が小さくなったり、あるいは全くインクが吐出されなかったりする。
しかしながら、本実施形態では、メンテナンス動作の際に、インクが記録動作の際に通過する方向とは逆方向から第1フィルタを通過した後に、第2フィルタ4を通過するため、第1フィルタ3に堆積しているゴミを第2フィルタ4に移動させることができる。これにより、記録動作の際にインクが通過する第1フィルタ3を目詰まりしていない状態に保つことができ、記録動作中にインクの供給不足が生じるのを防止することができる。ここで、第1フィルタ3に堆積したゴミを第2フィルタ4に移動させることで、メンテナンス動作の際にインクが通過する第2フィルタ4が目詰まりを起こすことも考えられるが、メンテナンス動作は、上述の通り、ノズル付近のゴミや気泡などの除去や、インクを記録ヘッド1に供給するための動作であり、記録動作の際に比べて、インク流速が早く、使用されるインク量が多い。そのため、第2フィルタが多少の目詰まりを起こしても、第2フィルタ4の流路抵抗によってインクの流れが妨げられることはなく、メンテナンス動作に支障をきたすことはない。また、記録動作の際に、フィルタの目詰まりに起因して、各ノズルから吐出されるインクが所定量吐出されない場合には、記録用紙に記録される画像等の品質が低下するが、メンテナンス動作は、各ノズルから吐出されるインク量が所定量吐出されなくても、ゴミや気泡などを除去できればよく、記録動作の際に比べて問題とならない。すなわち、メンテナンス動作の際に、第1フィルタ3のゴミなどを第2フィルタ4に移動させ、さらに、第2フィルタ4はメンテナンス動作の際にしか使用されないため、記録動作の際に使用される第1フィルタ3の目詰まりを防止するための最良の方法であると言える。
また、インクジェットプリンタにおいて、メンテナンス動作の際に、一般に行われるフラッシング動作において行われるアクチュエータを駆動させてインクを吐出させた時のインクの流れや、あるいは、パージ動作において行われる吸引ポンプによって発生したインクの流れを利用して、記録動作中に第1フィルタ3に堆積したゴミを第2フィルタ4に移動させることができるため、第1フィルタ3に堆積したゴミを第2フィルタ4に移動させるために別途ポンプ等を設置する必要がない。つまり、従来使われているポンプ等を利用しているため、プリンタが大型化することもなく、コストアップになることもない。
次に、本実施形態に種々の変更を加えた変形形態について説明する。ただし、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。また、以降の図においては、簡単のため、吸引装置50の図示を省略する。
第1変形形態は、図6に示すように、インクタンク2は、第1流路101aの一端と連通し、第1流路101aの他端が仕切弁12aと連通している。仕切弁12aと12bには、第1流路101bが連通している。この第1流路101bには、第1フィルタ3が備えられている。さらに、仕切弁12bには、第1流路101cの一端が連通し、第1流路101cの他端が記録ヘッド1に連通している。また、第1流路101bの仕切弁12aと第1フィルタ3の間には、第2流路102の一端が連通し、第2流路102の他端は、第1流路101cと連通している。この第2流路102には、第2フィルタ4が備えられている。また、第1流路101aには、第3流路103の一端が連通し、第3流路103の他端は、第1流路101bの第1フィルタ3と仕切弁12bの間と連通している。この第3流路103には、仕切弁12cが備えられている。これらの仕切弁12は、接続されている2つの流路を連通させるか遮断させるかを切り替えるものであれば、いかなるものであってもよい。ここでは、第1流路101bと第2流路102の接続している部分が第1分岐部であり、第1流路101cと第2流路102が接続している部分が第2分岐部であり、第1流路101aと第3流路103が接続している部分が第3分岐部であり、第1流路101bと第2流路102が接続している部分が第4分岐部にあたる。
記録動作の際には、仕切弁12a、12bが第1流路101a、101b、101cを連通させ、仕切弁12cが第3流路103を遮断する。これにより、インクタンク2から出たインクは、第1流路101a、101b、101cを通過して記録ヘッド1に至る(第1通過経路)。一方、メンテナンス動作の際には、仕切弁12a、12bが第1流路101a、101bと、第1流路101b、101cをそれぞれ遮断し、仕切弁12cが第3流路103を連通させる。これにより、インクタンク2から出たインクは、第1流路101a、第3流路103、第1流路101b、第2流路102、第1流路101cを通過して記録ヘッド1に至る(第2通過経路)。
ここで、第3流路103の流路抵抗が第1流路101bの流路抵抗よりも大きければ、仕切弁12cは必要ない。また、第2流路102の流路抵抗が第1流路101bの流路抵抗よりも小さい場合には、第2流路102にさらに仕切弁が備えられており、記録動作の際に、この仕切弁が第2流路102を遮断して第2流路102にインクが流れないようにしてもよい。
この第1変形形態においても、本実施形態と同様に、メンテナンス動作の際に、インクが記録動作の際に通過する方向とは逆方向から第1フィルタを通過した後に、第2フィルタ4を通過するため、第1フィルタ3に堆積しているゴミを第2フィルタ4に移動させることができる。これにより、記録動作の際にインクが通過する第1フィルタ3が目詰まりを起こすことを防止することができる。
第2変形形態は、図7に示すように、インクタンク2は、第1流路101aの一端と連通し、第1流路101aの他端が流路切り替え弁5aと連通している。さらに流路切り替え弁5aには、第1流路101bと第3流路103が連通している。また、流路切り替え弁5bには、第1流路101bと第2流路102と第1流路101cが連通しており、第1流路101cの他端は、記録ヘッド1と連通している。第1流路101bには、第1フィルタ3が備えられており、第1フィルタ3のインクタンク2側において、第1フィルタ3の表面に平行な方向にインクが流れるように第2流路102と第3流路103が連通している。さらに、第2流路には、第2フィルタ4が備えられている。ここでは、第1フィルタ3と第2流路102が接続している部分が第1分岐部であり、流路切り替え弁5bが第2分岐部にあたる。
記録動作の際には、流路切り替え弁5a、5bが第1流路101a、101b、101cを連通させる。これにより、インクタンク2から出たインクは、第1流路101a、101b、101cを通過して記録ヘッド1に至る(第1通過経路)。一方、メンテナンス動作の際には、流路切り替え弁5a、5bが第1流路101aと第3流路103、第2流路102と第1流路101cをそれぞれ連通させ、インクタンク2から出たインクは、矢印の流れに沿って、第1流路101a、第3流路103、第2流路102、第1流路101cを通過して記録ヘッド1に至る(第2通過経路)。
このとき、第3流路103と流路切り替え弁5aを備えることなく、第1フィルタ3に向かって流れてきたインクを第2流路102に流すようにしてもよい。
この第2変形形態においては、メンテナンス動作の際に、インクが記録動作の際に通過する方向とは直交する方向に第1フィルタの表面を通過した後に、第2フィルタ4を通過するため、第1フィルタ3に堆積しているゴミをフィルタの表面に平行な方向に流して第2フィルタ4に移動させることができる。これにより、記録動作の際にインクが通過する第1フィルタ3が目詰まりを起こすことを防止することができる。
第3変形形態は、図8に示すように、インクタンク2は、第1流路101aの一端と連通し、第1流路101aの他端が仕切弁12aと連通している。仕切弁12aと12bには、第1流路101bが連通している。この第1流路101bには、第1フィルタ3が備えられている。さらに、仕切弁12bには、第1流路101cの一端が連通し、第1流路101cの他端が記録ヘッド1に連通している。また、第1フィルタ3の仕切弁12a側において、第1フィルタ3をインクが通過する方向と直交する方向にインクが流れるように第2流路102と第3流路103が連通している。第2流路102の他端は、第1流路101cと連通し、第3流路103の他端は、第1流路101aと連通している。この第2流路102には、第2フィルタ4が備えられている。また、この第3流路103には、仕切弁12cが備えられている。ここでは、第1フィルタ3と第2流路102が接続している部分が第1分岐部であり、第1流路101cと第2流路102が接続している部分が第2分岐部にあたる。
記録動作の際には、仕切弁12a、12bが第1流路101a、101b、101cを連通させ、仕切弁12cが第3流路103を遮断する。これにより、インクタンク2から出たインクは、第1流路101a、101b、101cを通過して記録ヘッド1に至る(第1通過経路)。一方、メンテナンス動作の際には、仕切弁12a、12bが第1流路101a、101bと、第1流路101b、101cをそれぞれ遮断し、仕切弁12cが第3流路103を連通させる。これにより、インクタンク2から出たインクは、矢印の流れに沿って、第1流路101a、第3流路103、第1流路101b、第2流路102、第1流路101cを通過して記録ヘッド1に至る(第2通過経路)。
ここで、第3流路103の流路抵抗が第1流路101bの流路抵抗よりも大きければ、仕切弁12cは必要ない。また、第2流路102の流路抵抗が第1流路101bの流路抵抗よりも小さい場合には、第2流路102にさらに仕切弁が備えられており、記録動作の際に、この仕切弁が第2流路102を遮断して第2流路102にインクが流れないようにしてもよい。また、第3流路103と仕切弁12aを備えることなく、第1フィルタ3に向かって流れてきたインクを第2流路102に流すようにしてもよい。
この第3変形形態においても、第2変形形態と同様に、メンテナンス動作の際に、インクが記録動作の際に通過する方向とは直交する方向に第1フィルタの表面を通過した後に、第2フィルタ4を通過するため、第1フィルタ3に堆積しているゴミをフィルタの表面に平行な方向に流して第2フィルタ4に移動させることができる。これにより、記録動作の際にインクが通過する第1フィルタ3が目詰まりを起こすことを防止することができる。
第4変形形態は、図9に示すように、インクタンク2は、第1流路101a、および第3流路103の一端と連通し、第1流路101aの他端は、流路切り替え弁5aと連通し、第3流路103の他端は、流路切り替え弁5bと連通している。流路切り替え弁5aと5bには、第1流路101bが連通している。この第1流路101bには、第1フィルタ3が備えられている。流路切り替え弁5bには、第1流路101cの一端が連通し、第1流路101cの他端が記録ヘッド1に連通している。さらに、流路切り替え弁5aには、第2流路102の一端が連通しており、第2流路102の他端は、流路切り替え弁5bと連通している。この第2流路102には、第2フィルタ4が備えられている。また、この第3流路103には、仕切弁12cが備えられている。ここでは、流路切り替え弁5aが第1分岐部であり、流路切り替え弁5bが第2分岐部、第4分岐部であり、インクタンク2が第3分岐部にあたる。
記録動作の際には、流路切り替え弁5a、5bが第1流路101a、101b、101cを連通させ、仕切弁12cが第3流路103を遮断する。これにより、インクタンク2から出たインクは、第1流路101a、101b、101cを通過して記録ヘッド1に至る(第1通過経路)。一方、メンテナンス動作の際には、流路切り替え弁5aが第1流路101bと第2流路102を連通させ、流路切り替え弁5bが第3流路103と第1流路101b、第2流路102と第1流路101cをそれぞれ連通させ、仕切弁12cが第3流路を連通させる。これにより、インクタンク2から出たインクは、矢印の流れに沿って、第3流路103、第1流路101b、第2流路102、第1流路101cを通過して記録ヘッド1に至る(第2通過経路)。
この第4変形形態においても、本実施形態と同様に、メンテナンス動作の際に、インクが記録動作の際に通過する方向とは逆方向から第1フィルタを通過した後に、第2フィルタ4を通過するため、第1フィルタ3に堆積しているゴミを第2フィルタ4に移動させることができる。これにより、記録動作の際にインクが通過する第1フィルタ3が目詰まりを起こすことを防止することができる。
また、この第4実施形態におけるインクタンク2に連通する第3流路103は、上記第1〜第3変形形態に適用することも可能である。
以上においては、パージ動作の際に、記録ヘッド1の外部から吸引ポンプ9によりインクを吸引していたが、これに限られず、第1流路101a、101b、101c、第2流路102、第3流路103のいずれかにポンプが備えられており、このポンプがインクタンク2のインクを吸引し、吸引したインクを記録ヘッド1に送出することで、記録ヘッド1からインクを押し出して排出するようにしてもよい。
以上においては、メンテナンス動作の際に、第2通過経路に切り替えて、第1フィルタ3に堆積したゴミを第2フィルタ4に移動させていたが、これには限られず、メンテナンス動作の際に、インクが第1通過経路を通過して記録ヘッド1から排出されてもよい。例えば、第1通過流路をインクが通過するときの単位時間当たりの流量を計測する流量計測手段が備えられており、計測された流量から制御装置20が第1フィルタ3の面積、第1流路101の流路断面積、第1通過経路の長さ、インクの粘度、および、環境温度に基づき第1通過経路の流路抵抗を算出する。算出された流路抵抗が所定の値以上のときにメンテナンス動作を行う場合にのみ、インクが通過する流路を第2通過経路に切り替える。流量計測手段としては、公知の流量計を用いることができる。この流量計測手段は、第1通過経路を流れる単位時間当たりの流量を常時計測していてもよく、所定の時間毎に計測していてもよい。
第1フィルタ3の面積によっては、第1フィルタ3が多少の目詰まりを起こしていても、すぐに記録動作の際に記録ヘッド1へのインクの供給が間に合わなくなるわけではない。すなわち、メンテナンス動作の際に、常に第2通過経路に切り替える必要はなく、第1通過経路の流路抵抗が高くなった場合にのみ、第2通過経路に切り替えることができる。これによれば、インクが通過する流路を第2通過経路に切り替える回数を減らすことができるため、メンテナンス動作の際に、インクが通過する流路を切り替える時間を短縮することができる。また、第2通過経路は、第1通過経路に比べて流路長さが長いため、インクタンク2から流出したインクが記録ヘッド1に至るまでの長い時間を要するが、メンテナンス動作の際に、インクが第1通過経路を流すことで、メンテナンス動作の時間を短くすることができる。
1 記録ヘッド
2 インクタンク
3 第1フィルタ
4 第2フィルタ
5 流路切り替え弁
6 キャップ
9 吸引ポンプ
12 仕切弁
101 第1流路
102 第2流路
103 第3流路

Claims (4)

  1. 液体が吐出されるノズルを有し、前記ノズルから被記録媒体に向けて液体を吐出させることで被記録媒体上に画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給される液体を貯留する液体タンクと、
    前記記録ヘッドと前記液体タンクを連通させる第1流路と、
    前記第1流路の途中に設けられた第1フィルタと、
    前記第1流路の前記第1フィルタより前記液体タンク側に設けられた第1分岐部と、前記第1流路の前記第1フィルタより前記記録ヘッド側に設けられた第2分岐部とを連通させる第2流路と、
    前記第2流路の途中に設けられた第2フィルタと、
    前記液体タンク、または、前記第1流路の前記第1分岐部より前記液体タンク側に設けられた第3分岐部と、前記第1流路の前記第2分岐部と前記第1フィルタとの間に設けられた第4分岐部とを連通させる第3流路と、
    前記液体タンクから流出した液体が前記第1流路のみを通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1フィルタを前記第1フィルタの前記液体タンク側の第1の表面から前記第1フィルタの前記記録ヘッド側の第2の表面に向かって通過する第1通過経路と、前記液体タンクから流出した液体が前記第3流路を通過した後、前記第1流路の前記第1フィルタが設けられた部分を通過し、その後、前記第2流路を通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1流路の前記第1フィルタを前記第2の表面から前記第1の表面に向かって通過し、その後、前記第2流路の前記第2フィルタを通過する第2通過経路とを切り替える切り替え手段と、
    前記切り替え手段を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記記録ヘッドから液体が被記録媒体に向けて吐出され画像が記録される際には、前記切り替え手段を制御して前記第1通過経路に切り替え、
    前記記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際には、前記切り替え手段を制御して前記第2通過経路に切り替えて、前記第1フィルタに堆積している異物を前記第2フィルタに移動させることを特徴とする画像記録装置。
  2. 液体が吐出されるノズルを有し、前記ノズルから被記録媒体に向けて液体を吐出させることで被記録媒体上に画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給される液体を貯留する液体タンクと、
    前記記録ヘッドと前記液体タンクを連通させる第1流路と、
    前記第1流路の途中に設けられた第1フィルタと、
    前記第1流路の前記第1フィルタより前記液体タンク側に設けられた第1分岐部と、前記第1流路の前記第1フィルタより前記記録ヘッド側に設けられた第2分岐部とを連通させる第2流路と、
    前記第2流路の途中に設けられた第2フィルタと、
    前記液体タンクから流出した液体が前記第1流路のみを通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1フィルタを前記第1フィルタの前記液体タンク側の第1の表面から前記第1フィルタの前記記録ヘッド側の第2の表面に向かって通過する第1通過経路と、前記液体タンクから流出した液体が前記第1流路と前記第2流路を液体が通過して前記記録ヘッドに至る経路であって、液体が前記第1流路の前記第1フィルタの前記第1の表面をその表面に平行な方向に通過し、その後、前記第2流路の前記第2フィルタを通過する第2通過経路とを切り替える切り替え手段と、
    前記切り替え手段を制御する制御手段を備え、
    前記第1分岐部は、
    前記第1フィルタより前記液体タンク側の前記第1流路における前記第1フィルタ近傍であって、前記液体タンクから流出した液体が前記第2通過経路を通過する際に、前記第1フィルタの前記第1の表面をその表面に平行な方向に通過した後に前記第2フィルタを通過した液体が前記第2流路に流れ込む位置に設けられており、
    前記制御手段は、
    前記記録ヘッドから液体が被記録媒体に向けて吐出され画像が記録される際には、前記切り替え手段を制御して前記第1通過経路に切り替え、
    前記記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際には、前記切り替え手段を制御して前記第2通過経路に切り替えて、前記第1フィルタに堆積している異物を前記第2フィルタに移動させることを特徴とする画像記録装置。
  3. 前記記録ヘッドの前記ノズルが形成される面に当接する空間を封止するキャップと、
    前記キャップで封止された空間内の空気を吸引する吸引手段をさらに備え、
    前記記録ヘッドから液体を被記録媒体以外に排出される際には、前記吸引手段が、前記空間内の空気とともに前記記録ヘッドから液体を吸引して、前記記録ヘッドから液体を排出させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記第1通過経路を通過する単位時間あたりの液体の流量を計測する流量計測手段と、
    計測された流量に基づき前記第1通過経路の流路抵抗を算出する抵抗算出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    算出された前記流路抵抗が所定の値以上であり、かつ、前記記録ヘッドから液体が被記録媒体以外に向けて排出される際には、前記切り替え手段を制御して前記第2通過経路に切り替えて、前記第1フィルタに堆積している異物を前記第2フィルタに移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像記録装置。
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