JP2011030387A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用環境によらず適切に寿命末期を判定することができる電源装置を提供する。
【解決手段】直流電源回路と、放電灯が接続される共振回路と、直流電源回路と共振回路との接続を周期的に切り替えることで放電灯に交流電力を出力させるスイッチング回路と、スイッチング回路を制御する制御回路とを備える。制御回路は、スイッチング回路の動作の周波数fを所定値foとした状態での電圧値Vo2の設計値Vo1からの低下に基いて、共振回路が寿命末期か否かを判定する。共振回路のインピーダンスに基いて寿命末期か否かを判定することになるので、動作時間が所定時間に達したときに寿命末期と判定する場合と違い、使用環境において回路部品の劣化が速いか遅いかによらず適切に寿命末期を判定することができる。
【選択図】図1
【解決手段】直流電源回路と、放電灯が接続される共振回路と、直流電源回路と共振回路との接続を周期的に切り替えることで放電灯に交流電力を出力させるスイッチング回路と、スイッチング回路を制御する制御回路とを備える。制御回路は、スイッチング回路の動作の周波数fを所定値foとした状態での電圧値Vo2の設計値Vo1からの低下に基いて、共振回路が寿命末期か否かを判定する。共振回路のインピーダンスに基いて寿命末期か否かを判定することになるので、動作時間が所定時間に達したときに寿命末期と判定する場合と違い、使用環境において回路部品の劣化が速いか遅いかによらず適切に寿命末期を判定することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源装置に関するものである。
従来から、例えば放電灯のような負荷に対して交流電力を出力する電源装置が提供されている。
ところで、一般に電気回路には、使用されている回路部品の経年劣化に起因する寿命があり、その寿命を超えて使用しようとすると正常に動作しない可能性が高くなる。
そこで、従来から、電源装置において、動作時間を計時(カウント)し、動作時間が所定の寿命時間(カウント数)に達したときに、寿命末期であると判定して、負荷への電力の出力を停止する、使用者に対する報知を行う、などの動作を行うものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、電源装置を構成する回路部品の劣化の速さは電源装置が使用されている環境(気温や湿度等)によって異なるので、上記のように動作時間に基いて寿命末期を判定する場合、回路部品が劣化しやすい環境で使用されている場合には寿命末期を判定されるタイミングが遅すぎてしまうことが考えられ、逆に、回路部品が劣化しにくい環境で使用されている場合には寿命末期を判定するタイミングが早すぎてしまうことが考えられる。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、使用環境によらず適切に寿命末期を判定することができる電源装置を提供することにある。
請求項1の発明は、直流電力を出力する直流電源と、インダクタとコンデンサとをそれぞれ少なくとも1個ずつ含み負荷に接続される共振回路と、直流電源と共振回路との接続を周期的に切り替えることにより共振回路から負荷に交流電力を出力させるスイッチング回路と、寿命末期を報知する報知手段と、スイッチング回路と報知手段とをそれぞれ制御する制御回路とを備え、制御回路は、共振回路のインピーダンスを検出するとともに検出されたインピーダンスに基いて共振回路が寿命末期か否かを判定し、共振回路が寿命末期であると判定された場合には使用者に対し寿命末期を報知するように報知手段を制御することを特徴とする。
この発明によれば、共振回路のインピーダンスに基いて寿命末期か否かを判定するので、動作時間が所定時間に達したときに寿命末期と判定する場合と違い、使用環境によらず適切に寿命末期を判定することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、制御回路によって制御され、スイッチング回路の動作の周波数を共振回路の共振周波数とした状態で共振回路から負荷に出力される電圧の振幅を、負荷に電流が流れない程度に小さくする電圧低下手段を備え、制御回路は、共振回路から負荷に出力される電圧の振幅が電圧低下手段によって小さくされた点検モードで、共振回路のインピーダンスの検出及び共振回路が寿命末期か否かの判定を行うことを特徴とする。
この発明によれば、共振回路のインピーダンスの検出結果に対して負荷のインピーダンスが影響を与えることを避けることができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、電圧低下手段は、直流電源から入力された直流電圧を低下させて出力する点検用直流電源回路と、制御回路によって制御されて点検モード中には直流電源の出力に代えて点検用直流電源回路の出力をスイッチング回路に入力するように直流電源及び点検用直流電源回路とスイッチング回路との接続を切り替える切替手段とを備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、制御回路は、スイッチング回路の動作の周波数を所定の周波数とした状態で共振回路から負荷への出力電圧の振幅を検出し、得られた出力電圧の振幅に基いて共振回路が寿命末期か否かを判定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、制御回路は、スイッチング回路の動作の周波数をそれぞれ異ならせた複数個のタイミングでそれぞれ共振回路から負荷への出力電圧の振幅を検出し、得られた出力電圧の振幅の最大値と最小値との差に基いて共振回路が寿命末期か否かを判定することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、共振回路のインピーダンスに基いて寿命末期か否かを判定するので、動作時間が所定時間に達したときに寿命末期と判定する場合と違い、使用環境によらず適切に寿命末期を判定することができる。
請求項2の発明によれば、制御回路によって制御され、点検モード中には、スイッチング回路の動作の周波数を共振回路の共振周波数とした状態で共振回路から負荷に出力される電圧の振幅を、負荷に電流が流れない程度に小さくする電圧低下手段を備えるので、共振回路のインピーダンスの検出結果に対して負荷のインピーダンスが影響を与えることを避けることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態は、図2に示すように、電源スイッチSWと、フィルタ回路1と、電源スイッチSW及びフィルタ回路1を介して交流電源ACから入力された交流電力を所定電圧の直流電力に変換する直流電源回路2と、負荷としての熱陰極型の放電灯FLに接続された共振回路3と、直流電源回路2と共振回路3との接続を周期的に切り替えることで共振回路3の共振により共振回路3から放電灯FLに交流電力を出力させるスイッチング回路4と、スイッチング回路4を制御する制御回路5とを備える。
フィルタ回路1は、アクロスザラインコンデンサCxと、コモンモードチョークCCと、ラインフィルタLFとで構成され、交流電源ACと直流電源回路2との間でのノイズの出入りを抑制する。
直流電源回路2は、入力された交流電力を全波整流するダイオードブリッジDBと、ダイオードブリッジDBの出力端間に接続されたノイズ除去用の入力側コンデンサC1と、ダイオードブリッジDBの直流出力端間に接続されたインダクタL0とダイオードD1と出力側コンデンサC2との直列回路と、インダクタL0とダイオードD1との接続点と出力側コンデンサC2とダイオードブリッジDBとの接続点との間に接続されたMOSFETからなるスイッチング素子Q0とを備え、出力側コンデンサC2の両端を出力端としている。また、ダイオードブリッジDBの低電圧側の出力端はグランドに接続されている。さらに、直流電源回路2は、分圧抵抗により直流電源回路2の出力電圧(すなわち出力側コンデンサC2の両端電圧)を検出するとともに、直流電源回路2の出力電圧を所定の目標電圧とするようなオンデューティで直流電源回路2のスイッチング素子Q0を周期的にオンオフする直流駆動部21を備える。つまり、直流電源回路2は、ダイオードブリッジDBの出力電圧を、周知の昇圧チョッパ回路(ブーストコンバータ)により目標電圧の直流電力に変換するというものである。上記のような直流駆動部21は周知の電子回路で実現可能であるので、詳細な図示並びに説明は省略する。
共振回路3は、インダクタL1と2個のコンデンサC3,C4との直列回路からなり、インダクタL1側のコンデンサC3の両端が出力端として放電灯FLに接続されている。
また、スイッチング回路4は、それぞれ例えばMOSFETからなり直流電源回路2の出力端間に互いに直列に接続された2個のスイッチング素子Q1,Q2を備える。共振回路3は、スイッチング回路4の2個のスイッチング素子Q1,Q2の接続点にインダクタL1の一端を接続する形で、スイッチング回路4の低電圧側(ローサイド)のスイッチング素子Q2の両端間に接続されている。制御回路5は、スイッチング素子4の2個のスイッチング素子Q1,Q2を交互にオンオフ駆動することで共振回路3から放電灯FLに交流電力を出力させる。すなわち、共振回路3とスイッチング部4とは全体として周知のハーフブリッジ形のインバータ回路を構成している。
また、共振回路3のインダクタL1には2個の2次巻線が設けられており、これら各2次巻線はそれぞれ1個ずつのコンデンサC5,C6と放電灯FLの一方ずつのフィラメントとともにループを構成している。始動時(後述する予熱動作中)には、上記の各ループにそれぞれ誘導される電流により放電灯FLの各フィラメントの予熱がなされる。
以下、本発明の特徴部分である、寿命末期か否かを判定するための構成について説明する。
直流電源回路2の出力端間には、抵抗R1とコンデンサC7との直列回路が接続されている。さらに、コンデンサC7にはツェナーダイオードZD1が並列に接続されており、コンデンサC7の両端電圧はツェナーダイオードZD1のツェナー電圧に維持される。また、上記の抵抗R1とコンデンサC7との接続点と、スイッチング回路4のスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間には、第3スイッチング素子Q3が接続されている。すなわち、スイッチング回路4のハイサイドのスイッチング素子(以下、「第1スイッチング素子」と呼ぶ。)Q1をオフしたままで、スイッチング回路4のローサイドのスイッチング素子(以下、「第2スイッチング素子」と呼ぶ。)Q2と上記の第3スイッチング素子Q3とを交互にオンオフすれば、直流電源回路2の出力電圧を低下させたのと同じことになるのであって、上記の抵抗R1とコンデンサC7とツェナーダイオードZD1とが請求項における点検用直流電源回路となる定電圧回路を構成し、第3スイッチング素子Q3が請求項における切替手段を構成している。なお、上記のコンデンサC7に代えて、図3に示すように直流電源回路2よりも出力電圧が低い電池E1等の他の直流電源を用いても同様の動作とすることができ、この場合には抵抗R1とツェナーダイオードZD1とは省略することができる。
そして、制御回路5は、電源スイッチSWがオンされたタイミングを、直流電源回路2の出力電圧の立ち上がりに基いて検出するとともに、電源スイッチSWがオンされてからの経過時間に応じてスイッチング回路4を制御する。このような制御回路5は周知の電子回路によって実現可能であるので、詳細な回路図の図示などは省略する。
制御回路5の動作について具体的に説明すると、制御回路5は、電源スイッチSWがオンされると、まず、スイッチング回路4の第2スイッチング素子Q2と第3スイッチング素子Q3とを交互にオンオフ駆動する動作モード(以下、「点検モード」と呼ぶ。)で動作するとともに、この点検モードでの動作中に、共振回路3から放電灯FLへの出力電圧の振幅(以下、「出力振幅」と呼ぶ。)Vxpに基いて共振回路3が寿命末期か否かを判定する。そして、点検モードにおいて共振回路3が寿命末期ではないと判定された場合、制御回路5は、スイッチング回路4の第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とを交互にオンオフ駆動する動作モード(以下、「通常モード」と呼ぶ。)に移行する。
ここで、通常モードにおいて、放電灯FLが点灯していない期間の、スイッチング回路4のスイッチング素子Q2のオンオフの周波数(以下、「動作周波数」と呼ぶ。)fと共振回路3から放電灯FLへの出力電圧の振幅(以下、「出力振幅」と呼ぶ。)Vxpとの関係を図4に曲線A1で示す。なお、実際には回路部品の経年劣化等により共振周波数などの特性は変化するが、以下の説明では特に断りがない限り製造直後での特性(設計値)を想定している。
制御回路5の通常モードでの動作としては、まず、スイッチング回路4のスイッチング素子Q2のオンオフの周波数(すなわち共振回路3から放電灯FLに出力される交流電圧の周波数。以下、「動作周波数」と呼ぶ。)fを、放電灯FLが点灯していない状態での共振回路3の共振周波数(以下、単に「共振周波数」と呼ぶ。)foに対して十分高い所定の周波数(以下、「予熱周波数」と呼ぶ。)fyとする予熱動作を所定時間だけ行う。この予熱動作中に、放電灯FLの各フィラメントの予熱がなされる。次に、制御回路5は、動作周波数fを、共振周波数foと予熱周波数fyとの間であって放電灯FLを始動させる(つまり放電灯FLで放電を開始させる)ために十分な程度に出力振幅Vxpを高くするような所定の周波数(以下、「始動周波数」と呼ぶ。)fsとする始動動作を所定時間だけ行う。この始動動作中に放電灯FLが始動して放電灯FLに電流が流れ始めることにより、回路の特性が変化し、動作周波数fと出力振幅Vxpとの関係は図4に曲線Bで示すようなものに変化する。制御回路5は、始動動作の後、動作周波数fを、放電灯FLの点灯維持に必要な程度に出力振幅Vxpが高くなるような所定の周波数ft(以下、「定常周波数」と呼ぶ。)に維持する定常動作を、電源がオフされるまで継続する。時間tの経過に対する動作周波数fの変化は、全体として図5に示すようなものとなる。
次に、本発明の要旨である点検モードでの制御回路5の動作について説明する。点検モードでは、動作周波数fと出力振幅Vxpとの関係は、図4に曲線A2で示すように全体的に通常モードに比べて出力振幅Vxpが低下したものとなる。そして、点検モードにおいて動作周波数fを共振周波数foとしたときの出力振幅Vxpが、放電灯FLが点灯しない程度(つまり負荷に電流が流れない程度)に低くなるように、第3スイッチング素子Q3と第2スイッチング素子Q2との直列回路の両端間にかけられる電圧(図2の回路ではツェナーダイオードZD1のツェナー電圧であり、請求項における点検用直流電源回路の出力電圧)は低くされている。
ここで、図1において、製造直後での点検モードでの動作周波数fと出力振幅Vxpとの関係を曲線A2で示し、寿命末期での点検モードでの動作周波数fと出力振幅Vxpとの関係を曲線A3で示す。経年劣化が発生すると、共振回路3のコンデンサC3,C4のキャパシタンスなどが低下する。放電灯FLに電流が流れていない状態では本実施形態の共振回路3はLC直列型とみなせるので、共振周波数はコンデンサC3,C4の全体でのキャパシタンスとインダクタL1のインダクタンスとの積の平方根に反比例する。従って、上記のようにコンデンサC3,C4のキャパシタンスが低下すると、図1に矢印a1で示すように共振回路3の実際の共振周波数が高くなる。これに伴い、動作周波数fを製造直後での共振周波数foとした場合における出力振幅Vxpは図1に矢印a2で示すようにVo1からVo2に低下している。本実施形態は上記の点に着目したものであり、制御回路5は、点検モード中に、動作周波数fを製造直後の共振周波数(つまり共振周波数の設計値)foとした状態で、出力振幅Vxpを所定の寿命判定電圧と比較し、出力振幅Vxpが寿命判定電圧以上であれば寿命末期ではないと判定し、出力振幅Vxpが寿命判定電圧未満であれば寿命末期であると判定する。上記の寿命判定電圧は、高くするほど、寿命末期と判定されるまでの期間が短くなってしまう反面、安全性が確保されやすくなる。
そして、制御回路5は、点検モードにおいて寿命末期であると判定されなかった場合には既に述べたように通常モードに移行して予熱動作を開始する一方、点検モードにおいて寿命末期であると判定された場合には、通常モードに移行することなく、例えばスイッチング回路4の各スイッチング素子Q1,Q2及び第3スイッチング素子Q3を全てオフ状態に維持することで共振回路3及び放電灯FLへの電力の出力を停止させる。すなわち、使用者は電源スイッチSWをオンしても放電灯FLが点灯しないことから、電源装置の(主に共振回路3の)寿命末期を知ることができる。つまり、上記構成では放電灯FLが請求項における報知手段を構成する。
なお、点検モードにおいて出力振幅Vxpを検出する際の動作周波数(以下、「検出用周波数」と呼ぶ。)は一定であれば、検出用周波数での出力振幅Vxpの設計値と点検モード中に得られた出力振幅Vxpとの比較により寿命末期か否かの判定が可能ではあるが、検出用周波数としては上記のように共振周波数の設計値foを用いたほうが出力振幅Vxpの変化量Vo1−Vo2が比較的に大きくなるから判定の精度の向上が可能である。
上記構成によれば、寿命末期か否かの判定を、出力振幅Vxpから推定される共振回路3のインピーダンスに基いて行うことになるので、累積点灯時間が所定の寿命時間に達したときに寿命末期を判定する場合に比べ、使用環境に応じた(すなわち回路部品の実際の劣化に応じた)適切な判定が可能となる。
なお、寿命末期であると判定された場合の制御回路5の動作は、使用者が寿命末期を知ることができるものであればよく、上記に限られない。例えば、上記のように出力を停止させる代わりに通常モードに移行し、寿命末期であると判定された場合の通常モードでは、寿命末期ではないと判定された場合とは異なる点灯(例えば、より低い光出力での点灯や、点滅など)を放電灯FLにさせるようにスイッチング回路4を制御してもよい。また、制御回路5によって制御されて寿命末期を報知する発光ダイオード等の報知手段を別途に設け、寿命末期であると判定された場合には寿命末期を報知する動作(発光ダイオードの場合は点灯や点滅)を行うように制御回路5が上記の報知手段を制御するようにしてもよい。
また、点検モードでの動作も上記に限られず、例えば、制御回路5が、点検モードにおいて、図6に示すように、スイッチング回路4のスイッチング素子Q2,Q3を交互にオンオフする動作周波数fを所定範囲内で時間tの経過に伴って徐々に変化させながら出力振幅Vxpを複数回検出して、得られた出力振幅Vxpの最大値と最小値との差(以下、「振幅変動幅」と呼ぶ。)に基いて寿命末期か否かを判定するようにしてもよい。上記所定範囲は例えば図6及び図7に示すように共振周波数foを中心としてfo−2kHzからfo+2kHzまでの範囲とする。また、動作周波数fを変化させる方向としては、例えば図7に矢印a3で示すように動作周波数fを上記所定範囲の下限値fo−2kHzから徐々に増加させる。上記のように経年劣化に伴って実際の共振周波数が徐々に高くなる場合、上記範囲での振幅変動幅は、実際の共振周波数が上記範囲の上限値fo+2kHzに一致したときに最大となり、その後は経年劣化に伴って徐々に減少するので、具体的な判定としては例えば振幅変動幅が所定の閾値よりも小さくなったときに寿命末期であると判定する。
また、図2における第3スイッチング素子Q3と抵抗R1とコンデンサC7とツェナーダイオードZD1との回路や、図3における第3スイッチング素子Q3と電池E1との回路を、複数個並列に接続してもよい。この構成を採用すれば、例えば上記複数個の回路のいずれかで故障が発生した場合にも他の回路により点検モードでの動作を正常に行うことができるという、いわゆる冗長性設計となる。さらに、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧や電池E1の電圧を上記複数個の回路でそれぞれ異ならせるとともに、制御回路5が点検モードにおいて上記複数個の回路を1個ずつ順に用いて得られた複数通りのデータを総合して寿命末期か否かを判定する構成を採用すれば、寿命末期か否かの判定の精度が向上する可能性がある。
さらに、直流電源回路2は上記のような昇圧チョッパ回路に限られず、降圧チョッパ回路など他の周知の直流電源に置き換え可能である。
また、スイッチング4と共振回路3との回路構成も上記のようなハーフブリッジ形に限られず、フルブリッジ形や一石形、プッシュプル形といった他の周知の回路構成も採用することができる。
2 直流電源回路(請求項における直流電源)
3 共振回路
4 スイッチング回路
5 制御回路
FL 放電灯(請求項における負荷であり報知手段)
Q3 第3スイッチング素子(請求項における切替手段)
3 共振回路
4 スイッチング回路
5 制御回路
FL 放電灯(請求項における負荷であり報知手段)
Q3 第3スイッチング素子(請求項における切替手段)
Claims (5)
- 直流電力を出力する直流電源と、
インダクタとコンデンサとをそれぞれ少なくとも1個ずつ含み負荷に接続される共振回路と、
直流電源と共振回路との接続を周期的に切り替えることにより共振回路から負荷に交流電力を出力させるスイッチング回路と、
寿命末期を報知する報知手段と、
スイッチング回路と報知手段とをそれぞれ制御する制御回路とを備え、
制御回路は、共振回路のインピーダンスを検出するとともに検出されたインピーダンスに基いて共振回路が寿命末期か否かを判定し、共振回路が寿命末期であると判定された場合には使用者に対し寿命末期を報知するように報知手段を制御することを特徴とする電源装置。 - 制御回路によって制御され、スイッチング回路の動作の周波数を共振回路の共振周波数とした状態で共振回路から負荷に出力される電圧の振幅を、負荷に電流が流れない程度に小さくする電圧低下手段を備え、
制御回路は、共振回路から負荷に出力される電圧の振幅が電圧低下手段によって小さくされた点検モードで、共振回路のインピーダンスの検出及び共振回路が寿命末期か否かの判定を行うことを特徴とする請求項1記載の電源装置。 - 電圧低下手段は、直流電源から入力された直流電圧を低下させて出力する点検用直流電源回路と、制御回路によって制御されて点検モード中には直流電源の出力に代えて点検用直流電源回路の出力をスイッチング回路に入力するように直流電源及び点検用直流電源回路とスイッチング回路との接続を切り替える切替手段とを備えることを特徴とする請求項2記載の電源装置。
- 制御回路は、スイッチング回路の動作の周波数を所定の周波数とした状態で共振回路から負荷への出力電圧の振幅を検出し、得られた出力電圧の振幅に基いて共振回路が寿命末期か否かを判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置。
- 制御回路は、スイッチング回路の動作の周波数をそれぞれ異ならせた複数個のタイミングでそれぞれ共振回路から負荷への出力電圧の振幅を検出し、得られた出力電圧の振幅の最大値と最小値との差に基いて共振回路が寿命末期か否かを判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置。
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JP2015207662A (ja) * | 2014-04-21 | 2015-11-19 | Tdk株式会社 | R−t−b系永久磁石、及び、回転機 |
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