JP2011030300A - 電気接続箱の電線保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】手間やコストをかけずに、配線板の電線収容溝からの電線の径方向の抜け出しを確実に防止する。
【解決手段】複数の電線収容溝6〜16を有する配線板3と、配線板に接合するカバー4とを備える電気接続箱1において、何れかの電線収容溝6,7,11〜16を塞いで、電線収容溝からの電線5の径方向の飛び出しを阻止するリブ26,27,31〜36をカバー4に設けた。リブで電線収容溝を全長に渡って塞ぐ。一又は複数のリブで電線収容溝を横断方向に塞ぐ。カバー内にコネクタハウジング51〜54と、コネクタハウジングに隣接する空間57とを設け、空間にリブ26,27,31〜36を設けた。何れかの電線収容溝以外の電線収容溝8〜10をコネクタハウジングの底壁28〜30で塞ぐ。電線収容溝が、配線板3の圧接端子挿入孔48に連通する電線収容溝48aを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両等に搭載される電気接続箱における配線板からの電線の径方向の抜け出しをアンダカバーの組立と同時に防いだ電気接続箱の電線保持構造に関するものである。
図6〜図8は、従来の電気接続箱の電線保持構造の各形態を示すものである(特許文献1参照)。
この構造は、図6の如く、自動車に搭載される電気接続箱内に収容される絶縁樹脂製の配線板71にXY方向の電線布線溝(収容溝)72を設け、電線布線溝内に電線73を布線ヘッド(図示せず)のノズルから一筆書き状に所望形状に布線(配線)するものにおいて、図7の如く、布線溝72の長手方向の所要位置において布線溝72の両側の内面に垂直な一対の突条74を対向して設け、電線73の布線時に一対の突条74の間に電線73を圧入して径方向の抜け出しなく保持させるものである。
図8は、図6と同様の配線板71の布線溝72の長手方向の所要位置において、布線溝72内に電線73を布線した後、布線溝72の両側の内面の上端部をプレス治具75で上から押し潰して突起状に内側に突出させて(突起を符号76で示す)、布線溝72からの電線73の径方向の抜け出しを防止したものである。
特開2000−115957号公報(図2,図3,図7)
しかしながら、上記従来の図7の構造にあっては、一対の突条74の間の隙間寸法や電線73の外径のばらつきによって、電線73の圧入代が変動し、圧入代が大きな場合に電線73が傷付いたり、圧入代が小さな場合に車両の振動等で電線73が径方向に抜け出したりし兼ねないという懸念や、突条74の樹脂成形にスライド駒を必要として成型金型コストがアップし兼ねないという懸念があった。
また、図8の構造にあっては、配線板71に電線73を布線した後、突起76を形成するために、電気接続箱の製造工数が増したり、プレス治具75で布線溝72の上縁を上手く潰すために熱プレス等を行うことで設備コストが増したりするという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、手間やコストをかけずに、電線収容溝からの電線の径方向の抜け出しを確実に防止することのできる電気接続箱の電線保持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱の電線保持構造は、複数の電線収容溝を有する配線板と、該配線板に接合するカバーとを備える電気接続箱において、何れかの前記電線収容溝を塞いで、該電線収容溝からの電線の径方向の飛び出しを阻止するリブが前記カバーに設けられたことを特徴とする。
上記構成により、配線板をカバーに組み付けると同時に、カバーのリブが配線板の電線収容溝を塞いで(覆って)、電線収容溝内の電線の径方向の抜け出しを阻止する。電線収容溝内の電線は電線収容溝から径方向に抜け出そうとしても、リブに当接して抜け出しを阻止される。リブはカバーの剛性を高める。
請求項2に係る電気接続箱の電線保持構造は、請求項1記載の電気接続箱の電線保持構造において、前記リブが前記電線収容溝を全長に渡って塞ぐことを特徴とする。
上記構成により、リブが電線収容溝の開口に近接ないし接して開口を長手方向に塞ぐことで、電線の径方向の抜け出しや部分的な浮き上がり(飛び出し)が確実に阻止される。
請求項3に係る電気接続箱の電線保持構造は、請求項1記載の電気接続箱の電線保持構造において、一又は複数の前記リブが前記電線収容溝を横断方向に塞ぐことを特徴とする。
上記構成により、電線収容溝にリブが交差して位置し、電線が電線収容溝から径方向に抜け出そうとしても、電線が部分的にリブに当接して、電線の抜け出しが阻止される。
請求項4に係る電気接続箱の電線保持構造は、請求項1〜3の何れかに記載の電気接続箱の電線保持構造において、前記カバー内にコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに隣接する空間とが設けられ、該空間に前記リブが設けられたことを特徴とする。
上記構成により、リブがコネクタハウジングとカバー本体とを連結し、あるいはコネクタハウジング同士を連結し、あるいはカバー本体の壁部を相互に連結して、カバーの強度(剛性)を高める。リブは剛性アップと電線抜け出し防止との両方の役割を担う。
請求項5に係る電気接続箱の電線保持構造は、請求項4記載の電気接続箱の電線保持構造において、前記何れかの電線収容溝以外の前記電線収容溝を前記コネクタハウジングの底壁が塞ぐことを特徴とする。
上記構成により、リブの先端面よりも広い幅のコネクタハウジングの底壁面が電線収容溝の開口を覆うことで、電線収容溝から電線が径方向に抜け出そうとしても、電線が底壁面に当接して、抜け出しが確実に阻止される。
請求項6に係る電気接続箱の電線保持構造は、請求項1〜5の何れかに記載の電気接続箱の電線保持構造において、前記電線収容溝が、前記配線板の圧接端子挿通孔に連通する電線収容溝を含むことを特徴とする。
上記構成により、圧接用の電線収容溝内の電線がリブ又はコネクタハウジングの底壁で塞がれて、径方向の抜け出しを確実に阻止される。
請求項1記載の発明によれば、配線板をカバーに組み付けることで、カバーのリブが配線板の電線収容溝を塞いで、電線の径方向の抜け出しを簡単且つ確実に阻止することができる。従来のように狭い電線収容溝内に突条や突起を形成する必要がないから、配線板の樹脂成形(製造)コストを低減させることができる。また、電線が抜け出そうとしてもリブに当接して確実に抜け防止されるから、強い振動等で従来の突条や突起に沿って電線が径方向に抜け出してしまうといった懸念が解消される。また、リブによってカバーの剛性がアップし、電気接続箱の機械的強度が高まる。
請求項2記載の発明によれば、リブが電線収容溝を全長に渡ってリブで塞ぐことで、電線の径方向の抜け出しや部分的な浮き上がりを確実に阻止することができる。
請求項3記載の発明によれば、電線が電線収容溝から径方向に抜け出そうとしても、部分的にリブに当接することで、電線の抜け出しを阻止することができる。
請求項4記載の発明によれば、カバーの剛性を高めるためのリブを電線抜け出し防止にも利用したことで、電線抜け出し防止用の別部材が不要となって、カバーや電気接続箱全体を低コスト化することができる。
請求項5記載の発明によれば、リブよりも幅広のコネクタハウジングの底壁を利用して、電線収容溝からの電線の径方向の抜け出しを簡単に低コストで確実に阻止することができる。
請求項6記載の発明によれば、圧接用の電線収容溝内の電線をリブ又はコネクタハウジングの底壁で塞いで、径方向の抜け出しを確実に阻止して、圧接の信頼性を高めることができる。
本発明に係る電気接続箱の電線保持構造の一実施形態を示す分解斜視図である。 電線保持構造を構成する一部品である配線板の下面側の一形態を示す平面図である。 同じく配線板の下面側を上面側から見た形態を示す図2とは左右反転した平面図である。 電線保持構造を構成する他部品であるアンダカバーの上面側の一形態を示す平面図である。 配線板とアンダカバーとの組付時における電線保持構造の一形態を示す縦断面図である。 従来の電気接続箱の電線保持構造を示す全体斜視図である。 同じく従来の電線保持構造の一形態を示す要部斜視図である。 同じく従来の電線保持構造の他の形態を示す縦断面図である。
図1〜図5は、本発明に係る電気接続箱の電線保持構造の一実施形態を示すものである。
この構造は、図1の如く、絶縁樹脂製のメインカバー2と、絶縁樹脂製のアンダカバー(カバー)4と、両カバー2,4の間に配置される絶縁樹脂製の配線板3と、アンダカバー4に対向して配線板3に布線される電線5とを備える電気接続箱1において、図2,図3(図2を左右反転させた図)の如く、配線板3には複数本の絶縁被覆電線5(図1)の各端末部を収容するための複数の電線収容溝6〜16が所要位置に配設され、図4の如く、アンダカバー4には、各電線収容溝6〜16の下部開口を部分的に又は全体的に塞いで(覆って)、各電線収容溝内の電線5(図1)の径方向の抜け出し(浮き上がり)を阻止するための複数の垂直なリブ26,27,31〜36や水平な壁部28,29が配設され、図5の如く、配線板3とアンダカバー4との組付状態で、リブ(例えば36)や壁部28,29が電線収容溝(例えば16)の下部開口を収容溝長手方向に又は収容溝短手方向に塞いで(覆って)、電線収容溝6〜16からの電線5の径方向の抜け出しを防止したものである。
図1において各構成部品2〜5は縦置きに図示しているが、明細書においてはメインカバー2が上側に、アンダカバー4が下側にそれぞれ水平に配置されるものとして説明する。上下前後左右の方向は説明の便宜上のものであり、実使用状態ではアンダカバー4が必ずしも下側に配置されるとは限らない。
図1の如く、メインカバー2は、水平な上壁41と、前後左右の垂直な側壁(周壁)42とを有し、上壁41に複数のヒューズ装着部43やヒュージブルリンク装着部44を有している。各装着部43,44に装着されたブレード型のヒューズ(図示せず)の雄端子や箱形のヒュージブルリンク(図示せず)の雄端子は、例えば配線板3を貫通した雄端子(図示せず)に雌−雌中継端子または、バスバーに設けた音叉状端子(図示せず)を介して接続される。これらヒューズ等の電気部品と端子との接続形態は必要に応じて適宜設定可能である。
配線板3は、左右の鍔部45aを有する横長な上板部45と、上板部45よりも少し短い下板部46とで一体に形成され、雄端子挿通用の貫通した矩形状の複数の孔部47を適宜位置に複数段に並列に有している。図2の如く、アンダカバー4に対向する配線板3の下面側には、端子挿通用の各孔部47に隣接して所要位置に圧接端子挿入用の有底の孔部すなわち圧接端子挿入孔48が設けられている。配線板3のX方向の長さとY方向の幅はメインカバー2の周壁42の内面側の長さと幅よりも若干小さい。
図1のアンダカバー4は、前後左右の垂直な側壁(周壁)49と水平な底壁50とを有し、各壁部49,50で囲まれた空間内に複数のコネクタハウジング51〜54を一体に有している。各コネクタハウジング51〜54はその前後左右の周壁51a〜54aとの間にXY方向の垂直な複数のリブ(26,27,31〜36等)を介して連結され、且つ各コネクタハウジング51〜54はXY方向の垂直なリブ(37等)で相互に連結されている。各コネクタハウジング51〜54に隣接する空間57(図4)にリブ(26,27,31〜36等)が配設されている。各リブ26,27,31〜36はアンダカバー4の補強用と、前記した配線板3の電線収容溝(6〜16の何れか)を塞ぐ部材として作用する。アンダカバー4のコネクタハウジング51〜54やリブ26,27,31〜36を除く部分はカバー本体と呼称される。図4の如く、アンダカバー3の右端側と左端後半側等にはコネクタハウジング51〜54が配設されていないが、これらコネクタハウジング51〜54のない部分においても、アンダカバー3の前後左右の周壁49をリブ(31,32,35等)が相互に連結することで、アンダカバー3の剛性が高められている。
図1のコネクタハウジング51〜54の水平な底壁(上壁)28〜30と各リブ26,27,31〜36(図4)の水平な上端とはアンダカバー4の周壁49の上端よりも下側において同一面に位置し、底壁28〜30と周壁49の上端との間に配線板3を収容するための空間が形成されている。なお、リブの符号26,27,31〜36は主要なリブのみを示しており、符号26,27,31〜36の他にもリブは存在する(図1,図4参照)。
各コネクタハウジング51〜54は底壁28〜30に複数の雄端子(図示せず)や圧接端子(図示せず)を挿通させる複数の矩形状の孔部55を有している。圧接端子は一方に電線圧接部を有し、他方にタブないしピン状の電気接触部を有したものである。
図1のアンダカバー4の周壁49のX方向の長さとY方向の幅はメインカバー2の長さと幅よりも小さく、配線板3の鍔部45aを含むX方向の長さはアンダカバー4の長さと等しく、配線板3のY方向の幅はアンダカバー4の幅よりも若干小さく、配線板3の下板部46の長さはアンダカバー4の長さよりも小さい。
配線板3の厚肉の下板部46がアンダカバー4のコネクタハウジング上側の空間に収容され、下板部46の下面がコネクタハウジング51〜54の上面28〜30や各リブ26,27,31〜36の上端に当接支持され、配線板3の上側の左右の鍔部45aがアンダカバー4の左右の壁部49の上端に当接し、又はアンダカバー4の空間内に収容されてガタなく位置決めされ、メインカバー2の周壁42の内面が配線板3を通過してアンダカバー4の周壁49の外面に接し、メインカバー2の上壁41等の下面(図示せず)が配線板3の上面に当接した状態で、メインカバー2がアンダカバー4に例えば係止枠片と係止突起等といった係止手段(図示せず)で係止される。
配線板3は電線5を布線(配線)した状態でアンダカバー4に組み付けられる。アンダカバー4には各コネクタハウジング51〜54に雄端子や圧接端子が挿入(貫通)して組み付けられた状態で、配線板3がアンダカバー4に組み付けられ、それと同時にアンダカバー側の雄端子が配線板3の孔部47を貫通してメインカバー2側に突出すると共に、アンダカバー4側の圧接端子に配線板3側の電線5が圧接接続される。
図1の例では、アンダカバー4の前半に左右二つの大きなコネクタハウジング51,52が配設され、アンダカバー4の後半のほぼ中央と右側とに二つの小さなコネクタハウジング53,54が配設されている。各コネクタハウジング51〜54は底壁28〜30に前後二段ないし三段の端子挿通用の孔部55を有し、各底壁28〜30は各コネクタハウジング51〜54の前後左右の周壁51a〜54aに直交して続き、各周壁51a〜54aの内側に、孔部55に連通したコネクタ嵌合室(図示せず)を有し、コネクタ嵌合室内に雄端子のタブ状ないしピン状の電気接触部が突出して位置する。
各コネクタハウジング51〜54の周壁51a〜54aの外面がリブ(図4の符号26,27等)でアンダカバー4の周壁49の内面に連結され、各コネクタハウジング51〜54の周壁51a〜54aの外面が各リブ37で相互に連結されている。アンダカバー4はコネクタブロックを成し、メインカバー2はヒューズブロックを成す。
図1の前半の二つのコネクタハウジング51,52の孔部55に対応して、配線板3の前半の左右に端子挿通用の孔部47が左右並列に配設され、後半の二つのコネクタハウジング53,54の孔部55に対応して、配線板3の後半のほぼ中央と右側とに端子挿通用の孔部47が配設されている。
図1〜図4で符号56は、組立時に位置決めピン(図示しない治具)を挿通させるための孔部である。図2の配線板3は図1の配線板3を上下反転して図1の配線板3の下面を示し、図3の配線板3は図2の配線板3の下面を左右反転させて示したものである。図4のアンダカバー4は図1のアンダカバー4と同様に上面を示している。図3の配線板3は図4のアンダカバー4に対応して示している。
図3の如く、配線板3の下面側には、雄端子挿入用の各孔部47と圧接端子収容用の有底の各孔部48と、各電線5の端末部を収容保持させる各電線収容溝6〜16とが設けられている。
端子挿通用の孔部47に隣接した圧接端子収容用の各孔部48は、前後ないし左右に貫通した圧接用の各電線収容溝48aに連通している。例えば配線板3の前端側中央の圧接用の孔部48を含む電線収容溝48aは図4のアンダカバー4の前端側中央のY方向のリブ38に対応して位置する。
図3の配線板3の幅方向前端側において、左端側から順に、Y方向(配線板幅方向)の第1の電線収容溝6と、X方向(配線板長手方向)の第2の各電線収容溝7と、X’方向(X方向とは180°反転した)とX方向の前後に隣接する第3の電線収容溝8とが設けられている。各電線収容溝6〜8は終端部を有している(これは以下同じである)。
配線板3の幅方向前部中央寄りにおいて、左端側から順に、X方向の第4の電線収容溝9と、X’方向の二本の左右並列な第5の電線収容溝10と、右端側のY方向の第6の電線収容溝11とが設けられている。
また、配線板3の幅方向後部中央寄りにおいて、左端側から順に、X方向の第7の電線収容溝12と、X方向の第8の電線収容溝13と、第8の電線収容溝13の前側に隣接したX’方向の第9の電線収容溝14と、右端側の二本の隣接した前後並列なX’方向の第10の電線収容溝15とが設けられ、配線板3の幅方向後端側の中央寄りにおいて、Y方向の第11の電線収容溝16が設けられている。
各電線収容溝6〜16は、図5に一例を示す如く、配線板3の水平な基板部45から垂直に立設された一対の隣接して対向する溝壁16’の各内面16aと、基板部45の溝底面16bとで囲まれて縦断面凹字状に構成されている。図3の如く、本例の各電線収容溝6〜16の長さは電線5の端末部を収容するべく比較的短いものである。
各電線収容溝6〜16の長手方向の一方が溝壁(例えば16’)の直交(連結)部分で塞がれて終端部(例えば16c)を成し、各電線収容溝6〜16の他方の入口部(例えば16d)において、溝壁(例えば16’)の内面16aから電線挟持用(圧入用)の二対の近接する突起(例えば16e)が設けられている。突起16eは電線5の絶縁被覆に食い込んで電線収容溝16からの電線5の長手方向への抜けを防止する。
図4の如く、アンダカバー4の幅方向前端側において、左端側から順に、図3のY方向の第1の電線収容溝6に対応する(図5の配線板3とアンダカバー4との組立時に対向する)Y方向の第1のリブ26と、X方向の一本の第2の電線収容溝7に対応するY方向の二本の左右並列な第2のリブ27と、X,X’方向の第3の電線収容溝8に対応する(を塞ぐ)右側のコネクタハウジング52の底壁(第3の壁部)28とが設けられている。電線収容溝(例えば6)と同方向のリブ(例えば26)は電線収容溝(6)を長手方向に塞ぎ、電線収容溝(例えば7)と直交する方向のリブ(例えば27)は電線収容溝(7)を短手方向(横断方向)に塞ぐ(これは以下同様である)。
アンダカバー4の幅方向前部中央寄りにおいて、左端側から順に、X方向の第4の電線収容溝9を塞ぐ左側コネクタハウジング51の底壁(第4の壁部)29と、X’方向の二本の第5の電線収容溝10を塞ぐ右側コネクタハウジング52の底壁(第5の壁部)28’と、Y方向の第6の電線収容溝11を長手方向に塞ぐY方向の第6のリブ31とが設けられている。
また、アンダカバー4の幅方向後部中央寄りにおいて、左端側から順に、X方向の第7の電線収容溝12を長手方向に塞ぐX方向の第7のリブ32と、X方向の第8の電線収容溝13を横断方向に塞ぐY方向の第8のリブ33と、X’方向の第9の電線収容溝14を長手方向に塞ぐX方向の第9のリブ34と、X’方向の二本の第10の電線収容溝15を長手方向に同時に塞ぐ二本のX方向の第10のリブ35とが設けられ、アンダカバー4の幅方向後端側において、Y方向の第11の電線収容溝16を長手方向に塞ぐY方向の第11のリブ36が設けられている。
図5の如く、各リブ(例えば36)はアンダカバー4の底壁50から垂直に立設された板状の壁部であり、電線収容溝(例えば16)を長手方向に塞ぐ場合は、電線収容溝(16)の入口(16d(図3))から終端(16c)までを長手方向に完全に塞ぐ(覆う)ものであることが好ましい。すなわち、電線収容溝(16)の長さと同等ないしそれ以上の長さにリブ(36)が形成されることが好ましい。
電線収容溝(例えば図3の符号7)を横断方向に塞ぐリブ(例えば図4の符号27)は、電線収容溝(7)を部分的に塞ぐこととなるが、これでも電線収容溝(7)から電線5が飛び出す(浮き上がる)ことを阻止することができる。
また、図5の如く、リブ36の先端(上端)36aは電線収容溝16の下部開口16fを塞げばよく、溝壁16’の先端16gに必ずしも当接する必要はない。リブ36の板厚が電線収容溝16の内幅よりも小さい場合、リブ36の先端36aと電線収容溝16の開口16fとは同一面に位置する、あるいはリブ36の先端36aが電線収容溝16内に少し進入することが好ましいが、リブ36の先端36aと電線収容溝16の開口16fとの間に電線5の外径以下の水平方向又は垂直方向の隙間があいていても実使用上の問題はない。
リブ36の板厚が電線収容溝16の内幅よりも大きい場合でも、リブ36の先端36aと電線収容溝16の開口16fとの間に電線5の外径以下の垂直方向の隙間があいていても実使用上の問題はない。これは電線収容溝(例えば7)をリブ(例えば27)で横断方向に塞ぐ場合も同様である。
図3における圧接用の各電線収容溝48aは、図4の各コネクタハウジング51〜54の底壁28〜30で塞がれて、端子圧接済みの電線5の径方向の抜け出しが確実に防止される(電線5は圧接端子に圧接されることで径方向の抜け出しは一応防止されるが、強い振動等で径方向に抜け出すことが底壁28〜30で確実に防止される)。
なお、上記実施形態においては、電線収容溝6〜16の長手方向に沿うリブ26,31,32,34,35,36や短手方向に直交するリブ27,33を示したが、直交に限らず斜めに交差するリブ(図示せず)を設けることも可能である。また、上記実施形態においては、アンダカバー4にリブ26,27,31〜36を設けたが、アンダカバー4に代えてアッパカバー(メインカバー2)やコネクタブロック等(図示せず)にリブ(26,27,31〜36)を設けることも可能である。
また、上記実施形態においては、メインカバー2を用いたが、メインカバー2を用いずに、配線板3の貫通した端子挿通孔47をなくして、配線板3をアンダカバー(カバー)4に係止手段で係止させて電気接続箱を構成することも可能である。
本発明に係る電気接続箱の電線保持構造は、自動車に搭載される電気接続箱の例えば配線板とアンダカバーとの組立と同時に、配線板の電線収容溝内の電線の径方向の抜け出し(浮き上がり)を防止することに利用することができる。
1 電気接続箱
3 配線板
4 アンダカバー(カバー)
5 電線
6〜16 電線収容溝
8〜10 何れかの電線収容溝以外の電線収容溝
6,7,11〜16 何れかの電線収容溝
26,27,31〜36 リブ
28〜30 底壁
48 圧接端子挿入孔
48a 電線収容溝
51〜54 コネクタハウジング
57 空間

Claims (6)

  1. 複数の電線収容溝を有する配線板と、該配線板に接合するカバーとを備える電気接続箱において、何れかの前記電線収容溝を塞いで、該電線収容溝からの電線の径方向の飛び出しを阻止するリブが前記カバーに設けられたことを特徴とする電気接続箱の電線保持構造。
  2. 前記リブが前記電線収容溝を全長に渡って塞ぐことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱の電線保持構造。
  3. 一又は複数の前記リブが前記電線収容溝を横断方向に塞ぐことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱の電線保持構造。
  4. 前記カバー内にコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに隣接する空間とが設けられ、該空間に前記リブが設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電気接続箱の電線保持構造。
  5. 前記何れかの電線収容溝以外の前記電線収容溝を前記コネクタハウジングの底壁が塞ぐことを特徴とする請求項4記載の電気接続箱の電線保持構造。
  6. 前記電線収容溝が、前記配線板の圧接端子挿入孔に連通する電線収容溝を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電気接続箱の電線保持構造。
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