JP2011027292A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機に戻る冷凍機油の量を適切に保って、圧縮機の摺動部分の磨耗を抑えて、圧縮機の長寿命化を図る。
【解決手段】
圧縮機3、室外熱交換器6、室内熱交換器141、151、気液分離器11を順次つないで冷凍サイクルを形成すると共に、この気液分離器11には冷凍機油が溶け込んだ液冷媒が貯留される冷凍装置において、気液分離器11内の冷凍機油が溶け込んだ液冷媒を加熱してこの液冷媒と冷凍機油とを分離させる加熱手段と、この分離された冷凍機油を圧縮機3へ戻す戻し手段とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機等の冷凍装置における冷凍機油の回収方法に関する。
圧縮機を用いた冷凍装置において、この圧縮機から吐出される冷媒には冷凍機油が溶け込んでいることが多い。このため圧縮機の吐出側配管には油分離器を設けて、冷媒に溶け込んでいた冷凍機油はここで分離して圧縮機へ戻すと共に、冷媒のみを凝縮器へ導くようにしている。しかしながら、油分離器でも完全に冷凍機油を分離することはできないので、分離しきれなかった冷凍機油が溶け込んだ状態の冷媒が凝縮器へ導かれることは否めなかった。
特開2004−286240号公報
上記のように、油分離器で分離しきれなかった冷凍機油は凝縮器へ導かれるのだが、例えば空気調和機においては室内熱交換器と室外熱交換を通過する際に、これら熱交換器や冷媒配管の内面にへばりついてしまい、圧縮機に戻る油量は減少する。特に、室内熱交換器が内蔵された室内ユニットと室外熱交換器が内蔵された室外ユニットとをユニット間配管でつなぐような分離型空気調和機において、そのユニット間配管が長配管の場合(「業務用エアコン」の場合が多い)、気液分離器に戻る冷凍機油の量は、短配管の場合と比べて少なくなる。これによって、圧縮機が油切れとなり、圧縮機の摺動部分の磨耗が通常より早くなり、圧縮機の寿命が短くなることが考えられる。
本発明は、圧縮機に戻る冷凍機油の量を適切に保って、圧縮機の摺動部分の摩耗を抑えて、圧縮機の長寿命化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器、気液分離器を順次つないで冷凍サイクルを形成すると共に、この気液分離器には冷凍機油が溶け込んだ液冷媒が貯留される冷凍装置において、前記気液分離器内の冷凍機油が溶け込んだ液冷媒を加熱してこの液冷媒と冷凍機油とを分離させる加熱手段と、この分離された冷凍機油を前記圧縮機へ戻す戻し手段とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、気液分離器を加熱することで、その内部に貯留された冷媒とその冷媒に溶け込んだ冷凍機油との分離が促進される。これにより分離された冷凍機油を戻し手段によって速やかに圧縮機へ戻すことができる。
また、他の発明は、前記発明において、圧縮機はガスエンジンで駆動されるものであり、前記加熱手段とはこのガスエンジンの冷却水が導かれる熱交換器であることを特徴とする。
この構成によれば、圧縮機を駆動するガスエンジンの運転時におけるエンジン排熱を有効に利用して気液分離器を加熱することができる。
また、他の発明は、前記発明において、圧縮機はガスエンジンで駆動されるものであり、前記加熱手段とはこのガスエンジンの運転時の排気ガスが導かれる熱交換器であることを特徴とする。
この構成によれば、圧縮機を駆動するガスエンジンの運転時におけるエンジンの排気ガスの熱を有効に利用して気液分離器内を加熱することができる。
また、他の発明は、前記気液分離器は筒状であって、前記圧縮機につながれる吸込管はこの気液分離器の内部に下方から挿入され上部が開放し、この気液分離器内の下方に前記加熱手段を配置し、同じく下方に位置する吸込管に設けたオイル戻し孔を前記戻し手段としたことを特徴とする。
この構成によれば、気液分離器の特に液冷媒や冷凍機油の溜まりやすい下部が効率よく加熱され、しかも分離されたガス冷媒は吸込管の上部から、分離された冷凍機油は下部のオイル戻し孔からスムーズに導くことができる。
また、他の発明は、前記圧縮機と冷房運転時に凝縮器として作用する室外熱交換器と気液分離器を内蔵した室外ユニットと、冷房運転時に蒸発器として作用する室内熱交換器を内蔵した室内ユニットとを、ユニット間配管でつないで空気調和装置として作用させることを特徴とする。
この構成によれば、ユニット間配管内を流れ、気液分離器に導かれた冷凍機油は確実に圧縮機に戻すことができる。
また、他の発明は、前記加熱手段とは前記気液分離器の外部に取り付けられた熱交換器であることを特徴とする。
この構成によれば、簡単に加熱する手段となる熱交換器を気液分離器に取り付けることができる。
また、他の発明は、前記冷凍サイクルの運転状態があらかじめ決められた所定範囲内の場合に加熱手段を作用させることを特徴とする。
この構成によれば、冷凍サイクルの運転状態があらかじめ決められた所定範囲内の場合に気液分離器を加熱することにより、圧縮機内の冷凍機油の戻りをスムーズに行うことができる。
また、他の発明は、前記圧縮機の吐出配管に油分離器を設け、この油分離器で分離された油を前記気液分離器に導くようにしたことを特徴とする。
この構成によれば、圧縮機から吐出されて油分離器に導かれた冷媒において、この冷媒に混じっている冷凍機油を、速やかに気液分離器を介して圧縮機へ戻すことができる。例えばユニット間配管が長くなるような、いわゆる長配管の場合でも冷凍機油は気液分離器を介して確実に圧縮機に戻り、結果としてこのユニット間配管内に冷凍機油が流れ込みにくくなり、所定の冷凍機油を圧縮機へ戻すことができる。
また、他の発明は、前記オイル戻し孔は吸込管の下部に複数個集中して設けるおよび/又は、前記複数個のオイル戻し孔の大きさを下方になるほど大きくすることを特徴とする。
この構成によれば、気液分離器内の下部に溜まった冷凍機油をオイル戻し孔を介してスムーズに圧縮機へ戻すことができる。
本発明は、気液分離器を例えばガスエンジンの冷却水を用いて加熱するようにしたので、この内部に貯留された冷媒とその冷媒に溶け込んだ冷凍機油との分離が促進され、分離された冷凍機油はオイル戻し孔を介して速やかに圧縮機に戻すことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係るガスヒートポンプ(GHP)式の空気調和装置に使用される室外ユニット100内の冷媒回路の概要図である。なお、この回路図において、冷媒回路を実線で示し、冷却水回路を実線の太線で示し、また、排気ガス回路を一点鎖線で示している。
図1に示す室外ユニット100内の冷媒回路110は、ガスエンジン1、このガスエンジン1とVベルト2で連結された圧縮機3、この圧縮機3から冷媒配管を介して右回りに順に接続される油分離器4、四方弁5、ファン17,17による吸込空気によって冷却される室外熱交換器6、並設された電動弁7、プレート熱交換部36、および、気液分離器11を備え、この気液分離器11が圧縮機3に接続されて冷媒が循環するようになっている。また、室内ユニット140,150を備えており、この室内ユニット140,150に開閉弁9,10を介して冷媒配管が接続されている。これら室外ユニット100と室内ユニット140、150はユニット間配管でつながれている。
また、図1において実線で示す矢印は、冷房サイクルの場合の冷媒の流れを示し、点線で示す矢印は、暖房サイクルの場合の冷媒の流れを示し、四方弁5を切り換えることで、これらの運転のサイクルを切り換えることができるようになっている。なお、この冷媒回路110には、電動弁であるバイパス弁12、電動弁であるリキッド弁13、圧力スイッチ14、高圧側の圧力センサ15、低圧側の圧力センサ16、逆止弁18、および、サブクーラ19が設けられている。
一方、室外ユニット100内の冷却水回路120は、ガスエンジン1から冷却水配管を介して順に接続される温水三方弁37(電動クーラ三方弁ともいう)、冷却水三方弁20、ラジエータ39、エア抜き弁40、リザーバタンク22、および、冷却水ポンプ21を備え、この冷却水ポンプ21がガスエンジン1の排気ガス熱交換器23に接続されて冷却水が循環するようになっている。また、排気ガス熱交換器23には、排気マフラ24が接続されており、この排気マフラ24には、排気トップ25およびドレンフィルタ26が接続されている。
また、ガスエンジン1には、図1に示すように、燃焼ガス遮断弁27,27、ゼロガバナ28、電動弁である燃料調整弁29、エアクリーナ30、ステッピングモータ31、オイルレベルスイッチ33を内蔵したサブオイルパン32、オイルポンプ34、および、オイルキャッチャ35がそれぞれ接続されている。この燃焼ガス遮断弁27の開閉およびステッピングモータ31の動きによって、燃料であるガスがガスエンジン1に供給されることになる。
冷却水回路120において、温水三方弁37および冷却水ポンプ21を接続する配管経路によってガスエンジン1を通過した冷却水をガスエンジン1に戻す第1経路が形成されている。また、ガスエンジン1を通過した冷却水を、温水三方弁37、冷却水三方弁20、および、プレート熱交換部36を通過させて第1経路に戻す第2経路と、温水三方弁37、冷却水三方弁20、および、ラジエータ39を通過させて第1経路に戻す第3経路とを形成可能に構成されている。
電磁弁54は、制御部70によって開閉状態が制御され、開の状態とされた場合には、冷却水ポンプ21から冷却水配管53を介して吐出される冷却水を、冷却水配管55を介して気液分離器11に設けられた冷却水熱交換器81(後述する)に導く。電磁弁52は、同様に制御部70によって開閉状態が制御され、開の状態とされた場合には、温水三方弁37からから冷却水配管51を介して吐出される冷却水を、冷却水配管55を介して気液分離器11内に設けられた冷却水熱交換器81に導く。なお、電磁弁52から気液分離器11内の冷却水熱交換器81に導かれる冷却水は、ガスエンジン1においてシリンダおよび排気ガスとの間で熱交換を行っており、また、電磁弁54から冷却水熱交換器81に導かれる冷却水はラジエータ39またはプレート熱交換部36によって冷却されている。したがって、電磁弁52から吐出される冷却水の方が、電磁弁54から吐出される冷却水よりも温度が高いため、電磁弁52から吐出される冷却水を高温冷却水と呼び、電磁弁54から吐出される冷却水を中温冷却水と呼ぶ。また、高温冷却水が流れる回路を高温ブライン回路と称し、中温冷却水が流れる回路を中温ブライン回路と称する。
図2は、図1に示す気液分離器11の内部構造の一例を示す図である。気液分離器11の内部には、電磁弁54(図1参照)から供給される中温冷却水または電磁弁52(図1参照)から供給される高温冷却水が導かれ、中温冷却水または高温冷却水と、気液分離器11に貯留する冷凍機油の溶け込んだ液冷媒との間で熱交換を行わせる冷却水熱交換器81が配置される。なお、熱交換を確実に行うため、冷却水熱交換器81は、液冷媒の貯留する気液分離器11の下部に位置するように設置することが望ましい。
また、冷却水熱交換器81の冷却水の入口配管Cには図1の気液分離器11の配管Aが接続され、冷却水の出口配管Dには図1の気液分離器11の配管Bが接続される。
空気調和装置は、図1において室外ユニット100および室内ユニット140,150の各部を制御するための制御部70を有している。この制御部70は、各種温度センサを有するとともに、室内ユニット140,150の室内制御装置(図示せず)と通信可能に接続されている。そして、この制御部70は、室内リモコン(図示せず)に入力されたユーザの指示を室内制御装置を介して取得し、冷房運転を行う場合には、図1に示すように、四方弁5を実線の位置(冷房運転の位置)に切り換え、ガスエンジン1の駆動により圧縮機3から吐出された冷媒を図に実線矢印で示す方向に流して、室外熱交換器6を凝縮器として機能させ、室内熱交換器141,151(図1参照)を蒸発器として機能させる一方、暖房運転を行う場合には、四方弁5を破線の位置(暖房運転の位置)に切り換え、圧縮機3から吐出された冷媒を図に破線矢印で示す方向に流して、室内熱交換器141,151を凝縮器として機能させ、室外熱交換器6を蒸発器として機能させる。また、制御部70は、電動弁7,142,152の開度を制御し、これらを通過する冷媒量を調整することにより、各被調和室が設定温度となるように制御する。
また、制御部70は、温水三方弁37および冷却水三方弁20の開度を制御し、第1、第2、および、第3経路に流れる冷却水の流量を制御することにより、ガスエンジン1の排熱を回収し、空気調和装置の運転効率を向上させる。より詳細には、例えば、ガスエンジン1の始動直後のように、冷却水の温度が低い場合には、第1経路に冷却水を循環させる。また、冷却水の温度が高くなった場合であって、暖房運転時に暖房負荷が大きいときには、第2経路に冷却水を循環させ、プレート熱交換部36によって冷却水の熱を冷媒に回収させることにより、暖房負荷に対応するとともに、運転効率を向上させる。さらに、冷却水の温度が高くなった場合であって、暖房運転時に暖房負荷が小さいとき、または、冷房運転時には、第3経路に冷却水を循環させ、冷却水の熱をラジエータ39から外気に放熱させる。
次に、図3のフローチャートを参照して、以上の実施形態の冷房運転時における動作について説明する。図3に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。すなわち、ステップS10では、制御部70(図1参照)は、空気調和装置の冷房運転を開始する。より詳細には、制御部70は、ガスエンジン1を始動し、圧縮機3の駆動を開始するとともに、四方弁5を実線の位置(冷房運転の位置)に切り換え、ガスエンジン1の駆動により圧縮機3から吐出された冷媒を図に実線矢印で示す方向に流して、室外熱交換器6を凝縮器として機能させ、室内熱交換器141,151を蒸発器として機能させる。なお、このとき、電磁弁52,54は閉状態に制御されるので、気液分離器11には、冷却水は供給されない。
ステップS11では、制御部70は、運転開始から10分が経過したか否かを判定し、10分が経過した場合(ステップS11;Yes)には通常運転ステップS12に進み、それ以外の場合(ステップS11;No)には10分が経過するまで同様の処理を繰り返す。なお、10分が経過するのを待つのは、運転開始後の過渡状態においては、圧縮機3への液バック(液相冷媒が圧縮機3へ流入すること)を防止する目的で、電動弁142,152を開閉する制御を行う場合があり、その場合には過熱度が上昇することがあるのでそのような場合を除外するためである。
ステップS12では、制御部70は、通常冷房運転を実行する。なお、このとき、電磁弁52,54はどちらも閉状態であるので、気液分離器11には、冷却水は供給されない。
ステップS13では、凝縮温度制御または吐出温度制御が必要か否かを判定し、制御が必要な場合はステップS14に進み、それ以外の場合にはステップS15に進む。尚、凝縮温度制御とは室外熱交換器の温度T(図1参照)が所定の温度以下となるように、また圧力が高くなりすぎないように室外ユニット100のファン17の回転数や、エンジン1の回転数を制御することであり、吐出温度制御とは圧縮機の吐出側配管の温度T(図1参照)が所定の温度以下となるように圧縮機3の回転数を増減することである。これらの制御の必要性がある場合、通常運転が困難となり、エンジン1の回転数を下げるなどの運転能力を下げる必要がある。気液分離器11の加熱は、冷媒の高圧圧力を上昇させることにつながるため、このような制御に入らない運転状態での気液分離器11の加熱が前提となる。
ステップS14では、凝縮温度制御、吐出温度制御を行う。
ステップS15では、制御部70は、中温ブライン回路の電磁弁54を開状態にする。このとき、電磁弁52は閉状態とされている。この結果、冷却水ポンプ21から吐出された冷却水は、電磁弁54を経由し、気液分離器11内に配置された冷却水熱交換器81を流れた後、冷却水配管56を経由して冷却水ポンプ21に戻される。前述のように、冷却水ポンプ21から吐出された冷却水は、ラジエータ39によって冷却されているので、ガスエンジン1から吐出された冷却水に比較して温度が低い中温冷却水であり、例えば、60℃程度である。
ステップS16では、再度凝縮温度制御または吐出温度制御が必要か否かを判定し、制御が必要な場合はステップS17に進み、それ以外の場合にはステップS18に進む。
ステップS17では、制御部70は、中温ブライン回路の電磁弁54を閉状態にする。このとき、電磁弁52,54は閉状態に制御されるので、気液分離器11には、冷却水は供給されなくなる。
ステップS18では、制御部70は、中温ブライン回路の電磁弁54を閉め、高温ブライン回路の電磁弁52を開状態にする。この結果、ガスエンジン1から吐出された冷却水は、電磁弁52を経由し、気液分離器11内に配置された冷却水熱交換器81を流れた後、冷却水配管56を経由して冷却水ポンプ21に戻される。前述のように、ガスエンジン1から吐出された冷却水は、ラジエータ39によって冷却された中温冷却水よりも温度が高い高温冷却水であり、例えば、80℃程度である。
ステップS19では、凝縮温度制御または吐出温度制御が必要か否かを判定し、制御が必要な場合はステップS20に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
ステップS20では、制御部70は、高温ブライン回路の電磁弁52を閉め、中温ブライン回路の電磁弁54を開状態にする。この結果、ガスエンジン1から吐出された冷却水は、電磁弁54を経由し、気液分離器11内に配置された冷却水熱交換器81を流れた後、冷却水配管56を経由して冷却水ポンプ21に戻される。
ここで、冷凍機油は圧力が高いほど、また温度が低いほど冷媒に溶け込みやすい性質があるので、気液分離器11を低圧、高温に保つことができれば気液分離器11内の液冷媒と冷凍機油は分離されやすくなる。このため、気液分離器11を熱交換器81で加熱し、冷凍機油が溶け込んだ液冷媒を高温に保つことで、気液分離器11内部に貯留された冷媒とその冷媒に溶け込んだ冷凍機油との分離は促進される。このようにして分離された冷凍機油は気液分離器11内の下部に溜まり、オイル戻し孔80により速やかに圧縮機3へ戻される。特に、ステップS13において凝縮温度制御または吐出温度制御が必要ない場合、ステップS15において中温冷却水を冷却水熱交換器81に導く。さらに、この状態でステップS16において凝縮温度制御または吐出温度制御が必要ない場合、ステップS18において中温冷却水よりも高温の高温冷却水を冷却水熱交換器81に導く。このようにして、中温冷却水を利用しても吐出温度制御が必要ない場合、中温冷却水よりもさらに高温の高温冷却水を冷却水熱交換器81に導くようにした。このため、2種類の温度の異なる熱源からの熱を利用することにより、気液分離器11内部に貯留された冷媒とその冷媒に溶け込んだ冷凍機油との分離の促進が確実に行える。また、段階的に温度が低い熱源から高い熱源を用いて加熱することにより、冷媒の温度が上昇し過ぎることを防止することができる。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、油分離器4は圧縮機3の吐出側配管60に設けており、圧縮機3からの吐出冷媒に含まれている冷凍機油を分離して、戻し管61を介して気液分離器11へ導く。油分離器4で分離された冷凍機油は、適切な油量を保つために速やかに圧縮機3に戻ることが理想であるが、圧縮機3に冷凍機油とともに液冷媒が流れ込むという液バックを防止するために気液分離器11を介す必要がある。また、冷凍機油を速やかに気液分離器11から圧縮機3に戻すために、単純にオイル戻し孔80を大きくしてしまうと、この場合もオイル戻し孔80を介して冷凍機油だけでなく液冷媒も圧縮機へ戻るため、液バックをおこす可能性がある。そこで、気液分離器11を高温に保つことで液冷媒と冷凍機油の分離を促進させ、さらに気液分離器11の吸込管下部に図6で示すようにオイル戻し孔801を複数個に増やす、あるいは図7で示すようにオイル戻し孔802を下方になるほど大きくすることにより、気液分離器11の下部に貯留する冷凍機油をスムーズに圧縮機3に戻すことができる。この場合、冷凍機油91は液冷媒92よりも下部に貯留する。
上記の実施形態では、気液分離器11を加熱するためにガスエンジン1の冷却水を用いたが、ガスエンジンの運転時における排気ガスの熱を利用することもできる。
図4は、排気ガスの熱を利用した実施形態を示すものであり、具体的には気液分離器11の加熱に排気ガスを用いた。電磁弁44は、制御部70によって開閉状態が制御され、開状態とされた場合には、排気ガス熱交換器23の出口の排気ガスの一部を排気ガス配管43を介して気液分離器11内に設けられた排気ガス熱交換器81に導く。電磁弁42は、同様に制御部70によって開閉状態が制御され、開状態とされた場合には、排気ガス熱交換器23の入口の排気ガスの一部を、排気ガス配管41を介して、気液分離器11内に設けられた排気ガス熱交換器81に導く。なお、電磁弁42から吐出される排気ガスの方が、電磁弁44から吐出される排気ガスよりも温度が高いため、電磁弁42から吐出される排気ガスを高温排気ガスと呼び、電磁弁44から吐出される排気ガスを中温排気ガスと呼ぶ。また、高温排気ガスが流れる回路を高温排気ガス回路と称し、中温排気ガスが流れる回路を中温排気ガス回路と称する。要するに、図1との相違点は、気液分離器11には冷却水配管55,56ではなく、エンジンの排気ガス配管45,46を接続し気液分離器11を加熱する点である。尚、図1と同様な作用を行うものは、図1の符号と同一符号を付してその説明は省略する。
図5は気液分離器11の他の実施形態を示す図であり、気液分離器11に冷却水熱交換器を取り付ける方法として、気液分離器11外部に冷却水熱交換器82を巻きつけてもよい。なお、この場合も、冷却水熱交換器81(図2参照)同様に、冷却水熱交換器82は、液冷媒の貯留する気液分離器11の下部に位置するように設置することが望ましい。
以上の実施形態では、中温冷却水および高温冷却水を図1の冷却水ポンプ21の出口および温水三方弁37の出口から取り出すようにしたが、これ以外の場所から取り出すようにしてもよい。要するに、気液分離器11に貯留する液冷媒を加熱することができる異なる2種類の温度の冷却水が得られればよい。また、排気ガスについても、図4の排気ガス熱交換器23の入口から取り出し、出口に戻すようにしたが、これら以外の部分から取り出して、戻すようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、気液分離器11内部の冷却水熱交換器81は、螺旋状に巻回された構造としたが、例えば、直線形状や、波形形状等でもよい。
また、以上の実施形態では、あらかじめ決められた所定範囲内の場合に気液分離器11を加熱することにより、圧縮機3内の冷凍機油の戻りをスムーズに行うことができる。
また、以上の実施形態では、気液分離器11で分離された冷凍機油をオイル戻し孔によって効率よく速やかに圧縮機3へ戻すことができる。このため、室外熱交換機6配管内部、室内熱交換器141,151配管内部の冷凍機油の付着が低減され、室外熱交換機6、室内熱交換器141,151の熱伝導率の向上が期待できる。
また、以上の実施形態では、空気調和装置は、1台の室外ユニット100と、2台の室内ユニット140,150を有するようにしたが、室外ユニットを複数台有していたり、室内ユニット140,150を1台または3台以上有していたりするようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、ガスエンジンヒートポンプ式の空気調和装置の冷房運転時に本発明を適用する場合を例に挙げて説明したが、暖房運転時に本発明を適用することも可能である。暖房運転時は、冷却水や排気ガスの熱エネルギーが暖房能力を高めることになるため、圧縮機3への冷凍機油の戻り性の向上に加えて運転能力が上がる。また、ガスエンジンヒートポンプ型の空気調和装置だけではなく、ショーケース等の他の冷凍装置に適用することもできる。
本発明の実施形態に係るガスエンジンヒートポンプ式冷凍装置の構成図である。 図1に示した気液分離器の詳細構成を示す図である。 図1のガスエンジンヒートポンプ式空気調和機において実行される処理の一例である。 本発明の他の実施形態を示す構成図である。 図2に示した気液分離器の他の第1実施形態である。 図2に示した気液分離器の他の第2実施形態である。 図2に示した気液分離器の他の第3実施形態である。
1…ガスエンジン
3…圧縮機
4…油分離器
6…室外熱交換器
11…気液分離器
60…圧縮機の吐出側配管
80…オイル戻し孔(オイル戻し手段)
81…冷却水熱交換器
100…室外ユニット
140、150…室内ユニット
141、151…室内熱交換器

Claims (9)

  1. 圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器、気液分離器を順次つないで冷凍サイクルを形成すると共に、この気液分離器には冷凍機油が溶け込んだ液冷媒が貯留される冷凍装置において、前記気液分離器内の冷凍機油が溶け込んだ液冷媒を加熱してこの液冷媒と冷凍機油とを分離させる加熱手段と、この分離された冷凍機油を前記圧縮機へ戻す戻し手段とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1記載の冷凍装置において、圧縮機はガスエンジンで駆動されるものであり、前記加熱手段とはこのガスエンジンの冷却水が導かれる熱交換器であることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  3. 請求項1記載の冷凍装置において、圧縮機はガスエンジンで駆動されるものであり、前記加熱手段とはこのガスエンジンの運転時の排気ガスが導かれる熱交換器であることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  4. 請求項1記載の気液分離器は筒状であって、前記圧縮機につながれる吸込管はこの気液分離器の内部に下方から挿入され上部が開放し、この気液分離器内の下方に請求項1記載の加熱手段を配置し、同じく下方に位置する吸込管に設けたオイル戻し孔を請求項1記載の戻し手段としたことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  5. 請求項1記載の圧縮機と冷房時に凝縮器として作用する室外熱交換器と気液分離器を内蔵した室外ユニットと、冷房運転時に蒸発器として作用する室内熱交換器を内蔵した室内ユニットと、これら両ユニットをユニット間配管でつないで空気調和装置として作用させることを特徴とした請求項1記載の冷凍装置。
  6. 請求項1記載の冷凍装置において、前記加熱手段とは前記気液分離器の外部に取り付けられた熱交換器であることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  7. 請求項1記載の冷凍装置において、前記冷凍サイクルの運転状態があらかじめ決められた所定範囲内の場合に前記加熱手段を作用させることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  8. 請求項1記載の冷凍装置において、前記圧縮機の吐出側配管に油分離器を設け、この油分離器で分離された油を前記気液分離器に導くようにしたことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  9. 請求項4記載のオイル戻し孔は吸込管の下部に複数個集中して設けるおよび/又は、前記複数個のオイル戻し孔の大きさを下方になるほど大きくすることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
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