JP2008121926A - 冷凍空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アキュームレータから圧縮機に確実に冷凍機油を供給することができ、しかも圧縮機の型式や内部熱交換器の有無にかかわらず有効に適用することが可能な冷凍空調装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 冷媒圧縮機2と、放熱器3と、減圧弁5と、吸熱器6と、アキュームレータ7と、が順次接続されて冷凍サイクル8が構成され、該冷凍サイクル8内に二酸化炭素冷媒および冷凍機油が封入された冷凍空調装置1において、アキュームレータ7に、少なくとも二酸化炭素冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆になる密度逆転温度以下のときに作動される加熱装置16が設けられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用空調装置に用いて好適な冷凍空調装置に関するものであり、特に冷媒として二酸化炭素(CO2)を用いる冷凍空調装置に関するものである。
冷媒に二酸化炭素(CO2)を用いた冷凍空調装置において、冷凍機油としてポリアルキレングリコール油(以下「PAG油」という。)を使用した場合、二酸化炭素冷媒とPAG油の相溶性が低いため、二層分離を起こしやすく、通常の温度領域では、冷凍機油の密度が冷媒の密度よりも大きいことから、冷媒液と冷凍機油が滞留する、例えばアキュームレータ等においては、冷凍機油がアキュームレータの底部に滞留し、その冷凍機油の上に冷媒が浮いた状態で滞留されることとなる。
アキュームレータは、通常そのU字出口管の底部に油戻し穴が設けられた構成を備え、上記のようにアキュームレータ底部に滞留される冷凍機油を、油戻し穴を経て圧縮機に一定量ずつ供給し、圧縮機を潤滑するとともに、余剰冷媒液の圧縮機への吸入を阻止して、冷凍サイクルの信頼性を確保する機能を有する。また、アキュームレータは、冷凍サイクルの冷媒循環量を調整する機能を有するため、運転中においても一定量の冷媒液と冷凍機油が貯留されている。従って、冷凍空調装置の運転が停止されると、アキュームレータ内には一定量の冷媒液および冷凍機油がそのまま滞留される。
一方、二酸化炭素冷媒とPAG油の密度の関係は、温度が−15℃程度よりも高いときには、上記したように、二酸化炭素冷媒の液密度がPAG油の密度に対して「冷媒液密度<油密度」の関係にあるが、温度が−15℃よりも低くなると、「冷媒液密度>油密度」となり、密度の大小が逆になることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このため、冷凍空調装置が停止している状態で、その周囲温度が−15℃以下になった場合、アキュームレータ内に滞留されている冷媒液と冷凍機油は、冷媒の密度が冷凍機油の密度よりも大きくなり、上記とは逆に冷媒がアキュームレータの底部に滞留し、その冷媒の上に冷凍機油が浮いた状態で滞留されることとなる。
こうした状況下(−15℃以下の状況下)で冷凍空調装置を起動すると、起動初期にはアキュームレータ底部に滞留している冷媒液のみが圧縮機に供給され、冷媒液が圧縮機の所要潤滑箇所に供給されることとなる。このため、圧縮機が潤滑不良を起こす可能性が生じ、圧縮機運転の信頼性を低下させる。なお、このような状況は、ヒートポンプ運転を行っている場合に生じ得る。
そこで、上記特許文献1では、圧縮機に加熱装置を設け、圧縮機に滞留する冷凍機油の温度を検知し、その温度が、冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆になる温度である密度逆転温度に基いて設定した設定温度以下のときに、加熱装置によって冷凍機油を加熱することにより、冷凍空調装置の周囲が低温となっても、冷媒の下に冷凍機油を滞留させることができるものを提案している(請求項1参照)。
特開2005−155981号公報
しかしながら、上記特許文献1ものは、圧縮機での冷媒と冷凍機油の二層分離に起因する問題を解決しようとするものであり、アキュームレータでの上記問題を解決し得るものではない。特許文献1ものは、シェル内に冷媒液と冷凍機油を保持でき、シェル底部から冷凍機油を給油する機構を有する圧縮機には、有効であるが、シェル内に冷媒液および冷凍機油が保持されないタイプの圧縮機には適用することができない問題がある。
また、冷凍サイクル中に内部熱交換器が設けられているものでは、圧縮機に内部熱交換器で過熱度が与えられた冷媒が吸入されることとなるため、運転中に圧縮機内部で冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆転して冷凍機油が冷媒の上に浮く状態となることはない。しかし、内部熱交換器の上流側に設けられるアキュームレータでは、運転中であっても冷却されて密度逆転温度以下になる場合が起こり得る。特許文献1のものでは、このようなアキュームレータ特有の問題に対応することが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、アキュームレータから圧縮機に確実に冷凍機油を供給することができ、しかも圧縮機の型式や内部熱交換器の有無にかかわらず有効に適用することが可能な冷凍空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷凍空調装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる冷凍空調装置は、冷媒圧縮機と、放熱器と、減圧弁と、吸熱器と、アキュームレータと、が順次接続されて冷凍サイクルが構成され、該冷凍サイクル内に二酸化炭素冷媒および冷凍機油が封入された冷凍空調装置において、前記アキュームレータに、少なくとも前記二酸化炭素冷媒と前記冷凍機油の密度の大小が逆になる密度逆転温度以下のときに作動される加熱装置が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、アキュームレータに、少なくとも密度逆転温度以下のときに作動される加熱装置が設けられているため、アキュームレータ内に滞留されている液冷媒と冷凍機油の温度が少なくとも密度逆転温度以下となり、二酸化炭素冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆転する場合に、加熱装置を作動させてアキュームレータを加熱することにより、冷凍機油が液冷媒の上に浮く状態となるのを阻止して、液冷媒の下に冷凍機油が滞留する状態とすることができる。従って、アキュームレータから圧縮機に確実に冷凍機油を供給して圧縮機を潤滑することができ、圧縮機運転の信頼性を確保することができる。
さらに、本発明の冷凍空調装置は、上記の冷凍空調装置において、前記加熱装置は、外気温度を検出し、該検出値が前記密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下のときに作動されることを特徴とする。
本発明によれば、外気温度を検出し、その温度が密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下のときに、アキュームレータの温度も密度逆転温度以下と見做し、加熱装置を作動させて、アキュームレータを加熱することができる。これによって、二酸化炭素冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆転し、冷凍機油が液冷媒の上に浮く状態となるのを阻止することができる。従って、アキュームレータから圧縮機に確実に冷凍機油を供給することができ、圧縮機運転の信頼性を確保することができる。
さらに、本発明の冷凍空調装置は、上記の冷凍空調装置において、前記加熱装置は、前記圧縮機が起動される前に、所定時間作動されることを特徴とする。
本発明によれば、外気温度が設定温度以下のとき、圧縮機が起動される前に、加熱装置を所定時間作動させてアキュームレータを加熱することができるため、停止中に二酸化炭素冷媒と冷凍機油の密度の大小関係が逆転して、冷凍機油が液冷媒の上に浮いた状態となっていたとしても、圧縮機が起動の際には、液冷媒の下に冷凍機油が滞留する状態とすることができる。従って、起動後直ちに圧縮機に冷凍機油を供給することができ、圧縮機の潤滑機能を確保することができる。
さらに、本発明の冷凍空調装置は、上記の冷凍空調装置において、前記加熱装置は、前記アキュームレータ内の冷媒温度を検出し、該検出値と前記密度逆転温度に基いて設定される設定温度とに基き、オン/オフ制御されることを特徴とする。
本発明によれば、アキュームレータ内の冷媒温度を検出し、その温度が、密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下の場合には、加熱装置を作動させてアキュームレータを加熱し、液冷媒の下に冷凍機油が滞留する状態とすることができる。このため、圧縮機に対する冷凍機油の供給機能を確実に確保することができる。また、加熱装置の作動によりアキュームレータ内の冷媒温度が設定温度以上になれば、その時点で加熱装置を停止することができるため、加熱装置の作動時間を必要最小限に抑制することができる。従って、省動力化を図ることができる。
さらに、本発明の冷凍空調装置は、上記の冷凍空調装置において、前記圧縮機の運転中に、前記アキュームレータ内の冷媒温度を検出し、該冷媒温度が前記密度逆転温度に基いて設定される設定値以下となる運転時間をカウントするタイマーを備え、前記加熱装置は、前記タイマーのカウント時間が設定時間以上のときに作動されることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の運転中に、アキュームレータ内の冷媒温度を検出し、その温度が密度逆転温度に基いて設定される設定値以下となる運転時間をタイマーによりカウントし、その時間が設定時間以上のときに、加熱装置を作動させるようにしているため、圧縮機の潤滑に影響を及ぼさない範囲で最大限、正常に冷凍運転ないしヒートポンプ運転を継続させることができる。また、カウント時間が設定時間を超えたときは、加熱装置を作動させてアキュームレータを加熱することができるため、二酸化炭素冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆転して冷凍機油が液冷媒の上に浮く状態となるのを阻止し、圧縮機に対する冷凍機油の供給機能を確実に確保することができる。
さらに、本発明の冷凍空調装置は、上述のいずれかの冷凍空調装置において、前記アキュームレータ内の冷媒温度は、前記アキュームレータに設けられる温度センサの検出値、または前記吸熱器に設けられるフロストセンサの検出値、または冷凍サイクルに設けられる低圧圧力センサの検出値から算出される圧力飽和温度、のいずれかから検出されることを特徴とする。
本発明によれば、アキュームレータ内の冷媒温度は、アキュームレータに設けられる温度センサにより直接検出する以外に、吸熱器に設けられるフロストセンサの検出温度、あるいは冷凍サイクルに設けられる低圧圧力センサの検出値から算出される圧力飽和温度によっても間接的に検出することができる。従って、新たにアキュームレータに温度センサを設けてもよいが、通常の冷凍空調装置に設けられている既存のフロストセンサや低圧圧力センサを利用してもよく、この場合、経済的効果を期待することができる。
さらに、本発明の冷凍空調装置は、上述のいずれかの冷凍空調装置において、前記冷凍サイクルにおいて、前記アキュームレータと前記圧縮機との間に、前記放熱器出口側の冷媒と前記圧縮機に吸入される冷媒とを熱交換させる内部熱交換器が設けられることを特徴とする。
内部熱交換器を備えた冷凍サイクルの場合、圧縮機には内部熱交換器で過熱度が与えられた冷媒が吸入されるため、運転中に圧縮機内部で冷媒と冷凍機油が二層分離し、油が冷媒の上に浮く状態となることはない。しかし、アキュームレータは、内部熱交換器の上流側に位置されているため、運転中であっても冷却されて密度逆転温度以下になる場合が起こり得る。
本発明によれば、上記のような場合であっても、加熱装置によりアキュームレータを加熱することによって、二酸化炭素冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆転するのを阻止し、液冷媒の下に冷凍機油が滞留する状態を維持することができるため、アキュームレータから圧縮機に確実に冷凍機油を供給することができる。従って、本発明は、内部熱交換器を備えた冷凍サイクルにおいても有効である。
本発明の冷凍空調装置によると、二酸化炭素冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆転する密度逆転温度下においても、加熱装置でアキュームレータを加熱して、冷凍機油が冷媒の上に浮く状態となるのを阻止できるため、アキュームレータから圧縮機に確実に冷凍機油を供給することができる。従って、圧縮機の潤滑機能を確実に保持し、圧縮機運転の信頼性を確保することができる。また、密度の大小が逆転する現象に対しアキュームレータで対応することができるため、圧縮機の型式や内部熱交換器の有無にかかわらず有効に適用することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る冷凍空調装置1の冷凍サイクル図が示されている。冷凍空調装置1は、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機2と、圧縮された高温高圧の冷媒と放熱器用ファン3Aにより送風される空気とを熱交換させて放熱する放熱器3と、放熱器3出口の高圧冷媒と圧縮機2に吸入される低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器4と、高圧冷媒を減圧させる減圧弁5と、減圧された低圧冷媒と吸熱器用ファン6Aにより送風される空気とを熱交換させる吸熱器6と、冷媒を気液分離してガス冷媒のみを圧縮機2に吸入させるとともに、液冷媒を一部貯留して循環量を調整するアキュームレータ7と、を順次接続して冷凍サイクル8を構成している。この冷凍サイクル8内には、冷媒として二酸化炭素冷媒(CO2冷媒)が封入され、冷凍機油としてPAG油(ポリアルキレングリコール油)が封入される。
アキュームレータ7は、図2に示すように、密閉構造の容器11と、容器11の上部に接続開口される冷媒入口管12と、U字形状に曲げられ、一端が容器11内の上部で開口されるとともに、下方屈曲部分に油戻し穴14が設けられている冷媒出口管13と、冷媒入口管12から導入される冷媒が直接冷媒出口管13に流入しないように、冷媒入口管12の開口端と冷媒出口管13の開口端との間に設けられる傘部材15と、容器11内に保持される液冷媒と冷凍機油(PAG油)を加熱する加熱装置を構成するヒータ16と、から構成される。
ヒータ16は、図3に示すように、圧縮機2を起動する際に、外気温センサ21により検出された外気温度が、二酸化炭素冷媒の液密度とPAG油の密度との大小が逆になる密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下、具体的には−15℃以下のときに、タイマ回路22により設定された所定時間だけスイッチ回路23を介して作動(ON)される構成とされている。
次に、上記冷凍空調装置1の運転動作を説明する。ここでは、冷凍空調装置1が放熱器3を利用してヒートポンプ暖房を行うものとして説明する。
圧縮機2が起動されると、冷媒が吸入圧縮され、高温高圧のガス冷媒として圧縮機2から吐出される。この冷媒は、放熱器3に流入され、ここでファン3Aから送風される空気と熱交換されて放熱しながら温度降下される。このとき、高圧が臨界圧以上であれば、冷媒は超臨界状態のまま温度降下して放熱する。また、高圧が臨界圧以下であれば、冷媒は液化しながら放熱する。冷媒から放熱された熱をファン3Aにより送風される負荷側の空気に与えることにより暖房を行うことができる。
放熱器3から流出された冷媒は、内部熱交換器4で圧縮機2に吸入される低圧冷媒ガスと熱交換され、吸熱器6に流入される冷媒のエンタルピを低下させて吸熱器6の出入口間の冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大させるとともに、圧縮機2への吸入冷媒を加熱して圧縮機2に液冷媒が吸入されるのを防止する。
内部熱交換器4から流出された冷媒は、減圧弁5により減圧されて低圧の二相状態となり、吸熱器6に流入される。吸熱器6では、冷媒はファン6Aにより送風される外気などの熱源から吸熱して蒸発ガス化され、アキュームレータ7に至る。アキュームレータ7では、冷媒入口管12から流入された冷媒は、気液分離され、ガス冷媒だけが冷媒出口管13のU字形状の開口端から内部熱交換器4を経て圧縮機2へと吸入されて行く。
アキュームレータ7で気液分離された液冷媒は、冷媒に伴われて冷凍サイクル8内を循環される冷凍機油と共にアキュームレータ7の底部に貯留される。この液冷媒は、徐々に蒸発されて圧縮機2に吸入され、冷凍機油は、冷媒出口管13に設けられている油戻し穴14より一定量ずつ冷媒出口管13に戻され、圧縮機2に吸入される冷媒ガスに伴われて圧縮機2に戻り、圧縮機2の潤滑に供される。
ここで、冷凍空調装置1の運転開始時に圧縮機2を起動する際、アキュームレータ7には、図2に示すように、ある量の液冷媒と冷凍機油が滞留されている。停止中に冷凍空調装置1の周辺温度が、通常の温度帯域(−15℃以上)であれば、液冷媒と冷凍機油(PAG油)は、相溶性が低いことから二層分離した状態で、液面Aが冷媒液面、液面Bが冷凍機油液面となり、冷凍機油の上に冷媒が浮いた状態で滞留されている。従って、そのまま圧縮機2を起動しても、アキュームレータ7の底部に滞留されている冷凍機油は、冷媒出口管13の油戻し穴14から吸入され、正常に圧縮機2へと供給されるため、圧縮機2の潤滑に支障を及ぼすことはなく、圧縮機運転の信頼性を確保することができる。
一方、停止中に冷凍空調装置1の周辺温度が、冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆になる密度逆転温度(−15℃)以下に低下している場合は、冷媒と冷凍機油の密度の大小が逆になるため、アキュームレータ7内では、上記とは逆に、液面Aが冷凍機油液面、液面Bが冷媒液面となり、冷媒の上に冷凍機油が浮いた状態で滞留されている。従って、そのまま圧縮機2を起動すると、冷媒出口管13の油戻し穴14からは液冷媒が吸入されることとなり、圧縮機2に冷凍機油を供給することができない事態が生じることとなる。
そこで、圧縮機2を起動して冷凍空調装置1の運転を開始する際に、冷凍空調装置1の周辺温度が密度逆転温度(−15℃)以下になっている場合は、外気温センサ21が外気温を検出し、スイッチ回路23を介してタイマ回路22に設定されている所定時間だけヒータ16を作動させ、アキュームレータ7内に保持されている冷媒および冷凍機油を加熱する。
これによって、アキュームレータ7内の冷媒と冷凍機油の密度を、「冷媒<冷凍機油」の状態に戻し、冷媒の下に冷凍機油が滞留する状態とすることができる。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
冷凍空調装置1の周辺温度が−15℃以下の場合でも、圧縮機2を起動する際には、アキュームレータ7内に滞留されている冷媒および冷凍機油を、冷媒の下に冷凍機油が滞留する状態とすることができる。このため、圧縮機2の起動時より直ちにアキュームレータ7から圧縮機2に冷凍機油を供給して、圧縮機2を潤滑することができる。従って、起動時に圧縮機2に液冷媒が供給されることに起因する圧縮機2の潤滑不良を解消し、圧縮機運転の信頼性を向上させることができる。
また、圧縮機2の型式にかかわらず、起動時よりアキュームレータ7から圧縮機2に冷凍機油を供給することにより、圧縮機2を確実に潤滑することができ、圧縮機2の潤滑機能を確実に確保することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態は、上記第1実施形態に対して、ヒータ16の作動回路の構成が異なっている。その他の点については第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態は、アキュームレータ7の内部または外部に、冷媒温度を検出する温度センサ31を設け、この温度センサ31による検出値が密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下の場合には、スイッチ回路32を介してヒータ16を作動させ、設定温度以上になるとヒータ15の作動を停止させるよう構成したものである。
なお、本実施形態の場合は、冷凍空調装置1の運転時または停止時を問わず、ヒータ16は上記の条件で作動されるものとする。
しかして、本実施形態によれば、温度センサ31による検出値が密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下であれば、ヒータ16が作動され、アキュームレータ7内の冷媒および冷凍機油を加熱することにより、アキュームレータ7内の冷媒と冷凍機油の密度が「冷媒>冷凍機油」の状態となるのを阻止し、密度が「冷媒<冷凍機油」の関係を維持して、冷媒の下に冷凍機油が滞留される状態を保つことができる。
従って、上記第1実施形態と同様の効果が奏される。
また、運転中、圧縮機2には内部熱交換器4を経た過熱ガスが吸入されるため、圧縮機2で冷媒と冷凍機油の密度が大小逆になることはないが、アキュームレータ7は、冷媒によって冷やされ、その温度が密度逆転温度以下になる可能性がある。本実施形態では、このような場合でも、温度センサ31がその温度を検出してヒータ16を作動させることができるため、密度の関係が「冷媒>冷凍機油」の状態となるのを阻止し、冷媒の下に冷凍機油が滞留される状態を保つことができる。
従って、確実に圧縮機2に冷凍機油を供給し続けることができ、圧縮機2の潤滑機能が損なわれるのを防止することができる。また、内部熱交換器4を有する冷凍サイクル8に適用しても有効である。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態は、上記第1および第2実施形態に対して、ヒータ16の作動回路の構成が異なっている。その他の点については第1および第2実施形態と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態は、第2実施形態のように、アキュームレータ7に冷媒温度を検出する温度センサ31を設ける代わりに、既設の温度センサを利用しようとするものである。一般に吸熱器6には、運転中のフロストを防止するため、吸熱器6の温度を検出するフロストセンサ41が設けられている。このフロストセンサ41を利用して圧縮機2の起動前の低圧側の冷媒温度を検出し、温度センサ31の代用とするものである。
そして、このフロストセンサ41の検出温度が、密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下の場合には、圧縮機2の起動前に、スイッチ回路42を介してヒータ16を作動させることにより、アキュームレータ7内の冷媒と冷凍機油の密度が「冷媒>冷凍機油」の状態となるのを阻止し、密度の関係を「冷媒<冷凍機油」に維持して冷媒の下に冷凍機油が滞留される状態とする。なお、運転中は、フロストセンサ41の検出値によるヒータ16の作動は中止する。
従って、本実施形態によっても、上記第1および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、既存のセンサを用いることができるため、新たに温度センサ等を追設する必要がなく、経済的に実施することができる。
なお、上記では、温度センサ31の代わりに既設のフロストセンサ41を利用した例について説明したが、その以外に、冷凍サイクルに設けられる既設の低圧圧力センサを利用し、その検出値から算出される圧力飽和温度を用いるようにしてもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記第1ないし第3実施形態に対して、ヒータ16の作動回路の構成が異なっている。その他の点については第1ないし第3実施形態と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態は、アキュームレータ7の内部または外部に、冷媒温度を検出する温度センサ51を設け、この温度センサ51により冷媒温度が密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下か否かを検出する。一方、圧縮機2の運転信号52を入力して圧縮機2の運転時間をカウントするタイマ回路53を設け、圧縮機2の運転中に、冷媒温度が密度逆転温度に基いて設定される設定値以下となる運転時間をタイマ回路53によりカウントし、そのカウント時間が設定時間以上のときに、スイッチ回路54を介してヒータ16を作動させるように構成したものである。
しかして、本実施形態では、圧縮機2の運転中に、アキュームレータ7内の冷媒温度を温度センサ51により検出し、その温度が密度逆転温度に基いて設定される設定値以下となる運転時間をタイマ回路53によってカウントし、その時間が設定時間以上となったときに、スイッチ回路54を介してヒータ16を作動させることができる。
従って、運転中にアキュームレータ7内の冷媒温度が密度逆転温度に基いて設定される設定値以下となっても、圧縮機2の潤滑に影響を及ぼさない範囲で最大限、正常な運転を継続させることができる。そして、タイマ回路53によるカウント時間が設定時間を超えたときに、ヒータ16を作動させてアキュームレータ7を加熱し、冷凍機油が冷媒の上に浮く状態となるのを阻止することができるため、圧縮機2に対する冷凍機油の供給機能を確実に確保することができる。
なお、上記実施形態において、アキュームレータ7に設けられているヒータ16を、アキュームレータ7に大量の液冷媒が滞留されている場合に、それを加熱してガス化するために用いてもよい。これによって、起動時、圧縮機2に液冷媒が吸入されるのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷凍空調装置の冷凍サイクル図である。 図1に示す冷凍空調装置に用いられるアキュームレータの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍空調装置における加熱装置の作動回路図である。 本発明の第2実施形態に係る冷凍空調装置における加熱装置の作動回路図である。 本発明の第3実施形態に係る冷凍空調装置における加熱装置の作動回路図である。 本発明の第4実施形態に係る冷凍空調装置における加熱装置の作動回路図である。
符号の説明
1 冷凍空調装置
2 冷媒圧縮機
3 放熱器
4 内部熱交換器
5 減圧弁
6 吸熱器
7 アキュウムレータ
16 ヒータ(加熱装置)
21 外気温センサ
22,53 タイマ回路
23,32,42,54 スイッチ回路
31,51 温度センサ
41 フロストセンサ
52 圧縮機運転信号

Claims (7)

  1. 冷媒圧縮機と、放熱器と、減圧弁と、吸熱器と、アキュームレータと、が順次接続されて冷凍サイクルが構成され、該冷凍サイクル内に二酸化炭素冷媒および冷凍機油が封入された冷凍空調装置において、
    前記アキュームレータに、少なくとも前記二酸化炭素冷媒と前記冷凍機油の密度の大小が逆になる密度逆転温度以下のときに作動される加熱装置が設けられることを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記加熱装置は、外気温度を検出し、該検出値が前記密度逆転温度に基いて設定される設定温度以下のときに作動されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
  3. 前記加熱装置は、前記圧縮機が起動される前に、所定時間作動されることを特徴とする請求項2に記載の冷凍空調装置。
  4. 前記加熱装置は、前記アキュームレータ内の冷媒温度を検出し、該検出値と前記密度逆転温度に基いて設定される設定温度とに基き、オン/オフ制御されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
  5. 前記圧縮機の運転中に、前記アキュームレータ内の冷媒温度を検出し、該冷媒温度が前記密度逆転温度に基いて設定される設定値以下となる運転時間をカウントするタイマーを備え、
    前記加熱装置は、前記タイマーのカウント時間が設定時間以上のときに作動されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
  6. 前記アキュームレータ内の冷媒温度は、前記アキュームレータに設けられる温度センサの検出値、または前記吸熱器に設けられるフロストセンサの検出値、または冷凍サイクルに設けられる低圧圧力センサの検出値から算出される圧力飽和温度、のいずれかから検出されることを特徴とする請求項4または5に記載の冷凍空調装置。
  7. 前記冷凍サイクルにおいて、前記放熱器の出口側に、該放熱器を出た冷媒と前記圧縮機に吸入される冷媒とを熱交換させる内部熱交換器が設けられることを特徴とする請求項1ないし6に記載の冷凍空調装置。

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