JP6467682B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮手段、ガスクーラ、主絞り手段、及び、蒸発器から冷媒回路が構成される冷凍装置に関するものである。
従来、この種の冷凍装置は、圧縮手段、ガスクーラ、絞り手段等から冷凍サイクルが構成され、圧縮手段で圧縮された冷媒がガスクーラにて放熱し、絞り手段にて減圧された後、蒸発器にて冷媒を蒸発させ、このときの冷媒の蒸発により周囲の空気を冷却するものとされていた。
また、近年では、自然環境問題などから、この種の冷凍装置にフロン系冷媒が使用できなくなってきている。そのため、フロン系冷媒の代替品として自然冷媒である二酸化炭素を使用するものが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。二酸化炭素冷媒は、高低圧差の大きい冷媒で、臨界温度が31℃と低く、夏季の運転条件下では圧縮により冷媒サイクルの高圧側が超臨界状態となることが知られている。
また、給湯機を構成するヒートポンプ装置では、ガスクーラにて優れた加熱作用が得られる二酸化炭素冷媒が使用されるようになってきており、その場合にガスクーラから出た冷媒を2段膨張させ、各膨張装置の間に気液分離器を介設して、圧縮機にガスインジェクションできるようにするものも開発されている。
一方、ショーケース等に設置された蒸発器において吸熱作用を利用し、庫内を冷却する冷凍装置では、外気温度(ガスクーラ側の熱源温度)が高い等の原因によりガスクーラ出口の冷媒温度が高くなる条件下において、蒸発器入口の比エンタルピが大きくなるため、冷凍能力が著しく低下するという問題がある。このようなときに冷凍能力を確保するため、圧縮手段の吐出圧力を上昇させると、圧縮動力が増大して成績係数が低下してしまう。
そこで、ガスクーラと絞り手段との間に熱交換器を設け、ガスクーラから吐出された冷媒を二つの冷媒流に分流し、分流された一方の冷媒流を補助絞り手段で絞って減圧膨張させた後、その熱交換器に戻して他方の冷媒流の冷媒を冷却させ、他方の冷媒流を絞り手段を介して蒸発器に流入させる所謂スプリットサイクルの冷凍装置が提案されている。
係る冷凍装置によれば、蒸発器入口の比エンタルピを小さくすることができ、その結果冷凍能力を改善することができる。ここで、減圧膨張させた冷媒流は、2段圧縮式の圧縮手段の中間圧部に戻されて圧縮された後、ガスクーラに向けて吐出される。
特開2013−155972号公報
このような冷凍装置では、圧縮手段の中間圧部に戻される冷媒の量が多くなると圧縮動力が増加するため消費電力が大きくなる。また、熱交換により比エンタルピを小さくするため、熱交換器により高い能力が要求され、熱交換器が大型化する。さらに、冷媒を分流させる際の分流量の調整は容易ではなく、また、分流された冷媒が液冷媒として圧縮手段に流入する事態を確実に防止することも要求されている。
本発明は、消費電力を抑制しつつ小型化を可能とし、さらに、冷媒の分流量の調整、および、液冷媒の圧縮手段への流入防止を適切に行うことが可能な冷凍装置を提供することを目的とする。
本発明に係る冷凍装置は、圧縮手段と、ガスクーラと、主絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成される冷凍装置であって、ガスクーラの下流側であって、主絞り手段の上流側の冷媒回路に設けられた熱交換器と、熱交換器の下流側であって、主絞り手段の上流側の冷媒回路に接続された圧力調整用絞り手段と、圧力調整用絞り手段の下流側であって、主絞り手段の上流側の冷媒回路に設けられたタンクと、タンク内の冷媒を、補助絞り手段を介して熱交換器の第1の流路に流し、熱交換器の第2の流路を流れる冷媒と熱交換させた後、圧縮手段の中間圧部に吸い込ませる補助回路と、タンク下部から冷媒を流出させ、冷媒を前記主絞り手段に流入させる主回路と、を備え、前記補助絞り手段は、第1の補助回路用絞り手段と第2の補助回路用絞り手段を有し、前記補助回路は、前記タンク上部から冷媒を流出させ、前記第1の補助回路用絞り手段に流入させるガス配管と、前記タンク下部から冷媒を流出させ、前記第2の補助回路用絞り手段に流入させる液配管を有する。
本発明によれば、消費電力を抑制しつつ装置の小型化を可能とし、さらに、冷媒の分流量の調整、および、液冷媒の圧縮手段への流入防止を適切に行うことができる。
本発明を適用した冷凍装置の冷媒回路図の一実施形態を示す図 図1の冷凍装置におけるP−H線図(高外気温時)の一例を示す図 図1の冷凍装置におけるP−H線図(低外気温時)の一例を示す図
(1)冷凍装置Rの構成
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図1は本発明を適用する一実施形態にかかる冷凍装置Rの冷媒回路図である。本実施形態における冷凍装置Rは、スーパーマーケット等の店舗の戸外等に設置された冷凍機ユニット3と、店舗の売り場内に設置された一台若しくは複数台(図面では一台のみ示す)のショーケースユニット4とを備え、これら冷凍機ユニット3とショーケースユニット4とが、ユニット出口6とユニット入口7を介して、冷媒配管(液管)8及び冷媒配管9により連結されて所定の冷媒回路1を構成している。
この冷媒回路1は、高圧側の冷媒圧力がその臨界圧力以上(超臨界)となる二酸化炭素(R744)を冷媒として用いる。この二酸化炭素冷媒は、地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)が小さいため地球環境に優しく、可燃性及び毒性等を考慮した自然冷媒である。また、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等、既存のオイルが使用される。
冷凍機ユニット3は、圧縮手段としての圧縮機11を備える。本実施形態において、圧縮機11は、内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサであり、密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上部に配置収納された駆動要素としての電動要素13、この電動要素13の下側に配置され、その回転軸により駆動される第1の(低段側)回転圧縮要素(第1の圧縮要素)14、および、第2の(高段側)回転圧縮要素(第2の圧縮要素)16から成る回転圧縮機構部にて構成されている。
圧縮機11の第1の回転圧縮要素14は、冷媒配管9を介して冷媒回路1の低圧側から圧縮機11に吸い込まれる低圧冷媒を圧縮して中間圧まで昇圧して吐出し、第2の回転圧縮要素16は、第1の回転圧縮要素14で圧縮されて吐出された中間圧の冷媒をさらに吸い込み、圧縮して高圧まで昇圧し、冷媒回路1の高圧側に吐出する。圧縮機11は、周波数可変型の圧縮機であり、電動要素13の運転周波数を変更することで、第1の回転圧縮要素14、および、第2の回転圧縮要素16の回転数を制御可能とする。
圧縮機11の密閉容器12の側面には、第1の回転圧縮要素14に連通する低段側吸込口17、密閉容器12内に連通する低段側吐出口18、第2の回転圧縮要素16に連通する高段側吸込口19、および、高段側吐出口21が形成されている。圧縮機11の低段側吸込口17には、冷媒導入配管22の一端が接続され、その他端はユニット入口7にて冷媒配管9に接続されている。この冷媒配管9中に第2内部熱交換器15の第2の流路15Bが設けられている。
低段側吸込口17より第1の回転圧縮要素14の低圧部に吸い込まれた低圧の冷媒ガスは、当該第1の回転圧縮要素14により中間圧に昇圧されて密閉容器12内に吐出される。これにより、密閉容器12内は中間圧(MP)となる。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスが吐出される圧縮機11の低段側吐出口18には、中間圧吐出配管23の一端が接続され、その他端はインタークーラ24の入口に接続されている。このインタークーラ24は、第1の回転圧縮要素14から吐出された中間圧の冷媒を空冷するものであり、当該インタークーラ24の出口には、中間圧吸入配管26の一端が接続され、この中間圧吸入配管26の他端は圧縮機11の高段側吸込口19に接続される。
高段側吸込口19より第2の回転圧縮要素16に吸い込まれた中間圧(MP)の冷媒ガスは、当該第2の回転圧縮要素16により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなる。
そして、圧縮機11の第2の回転圧縮要素16の高圧室側に設けられた高段側吐出口21には、高圧吐出配管27の一端が接続され、その他端はガスクーラ(放熱器)28の入口に接続されている。なお、この高圧吐出配管27中にはオイルセパレータ20が設けられている。オイルセパレータ20は圧縮機11から吐出された冷媒中のオイルを分離し、オイル通路25Aと電動弁25Bを介して圧縮機11の密閉容器12内に戻す。なお、フロートスイッチ55は圧縮機11内のオイルレベルを検出するスイッチである。
ガスクーラ28は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒を冷却するものであり、ガスクーラ28の近傍には当該ガスクーラ28を空冷するガスクーラ用送風機31が配設されている。本実施形態では、ガスクーラ28は上述したインタークーラ24と並設されており、これらは同一の風路に配設されている。
ガスクーラ28の出口にはガスクーラ出口配管32の一端が接続され、このガスクーラ出口配管32の他端は圧力調整用絞り手段としての電動膨張弁33の入口に接続されている。このガスクーラ出口配管32中に第1内部熱交換器29の第2の流路29Bが設けられる。
電動膨張弁33は第1内部熱交換器29から出た冷媒を絞って膨張させると共に、電動膨張弁33から上流側の冷媒回路1の高圧側圧力の調整を行うためのもので、その出口はタンク入口配管34を介してタンク36の上部に接続されている。
このタンク36は内部に所定容積の空間を有する容積体であり、その下部にはタンク出口配管37の一端が接続され、このタンク出口配管37の他端がユニット出口6にて冷媒配管8に接続されている。このタンク出口配管37が本発明における主回路38を構成する。
一方、店舗内に設置されるショーケースユニット4に備わる蒸発器41は、冷媒配管8、9に接続される。ショーケースユニット4には、主絞り手段としての電動膨張弁39と蒸発器41が設けられており、冷媒配管8と冷媒配管9との間に順次接続されている(電動膨張弁39が冷媒配管8側、蒸発器41が冷媒配管9側)。さらに、冷媒配管8中には第2内部熱交換器15の第1の流路15Aが設けられ、冷媒配管9中には第2内部熱交換器15の第2の流路15Bが設けられる。また、第2内部熱交換器15の第1の流路15Aには並列にバイパス回路45が接続されており、このバイパス回路45には弁装置としての電磁弁50が介設されている。蒸発器41には、当該蒸発器41に送風する図示しない冷気循環用送風機が隣設されている。そして、冷媒配管9は、上述したように冷媒導入配管22を介して圧縮機11の第1の回転圧縮要素14に連通する低段側吸込口17に接続されている。
他方、タンク36の上部にはガス配管42の一端が接続されており、このガス配管42の他端は第1の補助回路用絞り手段としての電動膨張弁43の入口に接続されている。ガス配管42はタンク36上部からガス冷媒を流出させ、電動膨張弁43に流入させる。この電動膨張弁43の出口には、中間圧戻り配管44の一端が接続され、その他端は圧縮機11の中間圧部に繋がる中間圧吸入配管26(中間圧領域の一例)の途中に連通されている。この中間圧戻り配管44中に第1内部熱交換器29の第1の流路29Aが設けられている。
タンク36の下部には液配管46の一端が接続されており、この液配管46の他端は電動膨張弁43の下流側の中間圧戻り配管44に連通されている。また、この液配管46中には第2の補助回路用絞り手段としての電動膨張弁47が設けられている。これら電動膨張弁43(第1の補助回路用絞り手段)と電動膨張弁47(第2の補助回路用絞り手段)が補助絞り手段を構成する。この液配管46はタンク36下部から液冷媒を流出させ、電動膨張弁47に流入させる。そして、これら中間圧戻り配管44と、電動膨張弁43、47と、これら電動膨張弁43、47の上流側にあるガス配管42及び液配管46が補助回路48を構成する。
このように、第1内部熱交換器29はガスクーラ28の下流側であって電動膨張弁39の上流側に位置する。また、電動膨張弁33は第1内部熱交換器29の下流側であって電動膨張弁39の上流側に位置する。さらに、タンク36は電動膨張弁33の下流側であって電動膨張弁39の上流側に位置する。以上により本実施形態における冷凍装置Rの冷媒回路1が構成される。
この冷媒回路1の各所には種々のセンサが取り付けられている。即ち、高圧吐出配管27には高圧センサ49が取り付けられて冷媒回路1の高圧側圧力HP(圧縮機11からガスクーラ28に吐出される冷媒の圧力である圧縮機11の高段側吐出口21と電動膨張弁33の入口の間の圧力)を検出する。また、冷媒導入配管22には低圧センサ51が取り付けられて冷媒回路1の低圧側圧力LP(電動膨張弁39の出口と低段側吸込口17の間の圧力)を検出する。また、中間圧吸入配管26には中間圧センサ52が取り付けられて冷媒回路の1の中間圧領域の圧力である中間圧MP(密閉容器12内と高段側吸込口19の間、電動膨張弁43、47の出口以降の中間圧戻り配管44内の圧力)を検出する。
また、タンク出口配管37にはユニット出口センサ53が取り付けられており、このユニット出口センサ53はタンク36内の圧力TPを検出する。このタンク36内の圧力は、冷凍機ユニット3から出て冷媒配管8から電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力に相当する。このように冷媒配管8にはタンク36内の圧力に相当する圧力しかかからないことから、冷媒配管8や電動膨張弁39に高い耐圧性能が要求されず、冷凍装置Rのコストを低減させることができる。
また、内部熱交換器15の上流側のタンク出口配管37にはユニット出口温度センサ54が取り付けられ、内部熱交換器15の第1の流路15Aに流入する冷媒の温度ITを検出する。さらに、内部熱交換器15の下流側の冷媒導入配管22にはユニット入口温度センサ56が取り付けられ、内部熱交換器15の第2の流路15Bを出た冷媒の温度OTを検出する。また、圧縮機11の高段側吐出口21に接続された高圧吐出配管27には吐出温度センサ61が取り付けられ、圧縮機11からガスクーラ28に吐出される冷媒の温度(吐出温度)を検出する。
そして、これらセンサ49、51、52、53、54、56、61はマイクロコンピュータから構成された冷凍機ユニット3の制御手段を構成する制御装置57の入力に接続され、フロートスイッチ55も制御装置57の入力に接続される。また、制御装置57の出力には圧縮機11の電動要素13、電動弁25B、ガスクーラ用送風機31、電動膨張弁(圧力調整用絞り手段)33、電動膨張弁(第1の補助回路用絞り手段)43、電動膨張弁(第2の補助回路用絞り手段)47、電磁弁50、電動膨張弁(主絞り手段)39が接続され、制御装置57は各センサの出力と設定データ等に基づいてこれらを制御する。
なお、以下ではショーケースユニット4の電動膨張弁(主絞り手段)39や前述した冷気循環用送風機も制御装置57が制御するものとして説明するが、それらは実際には店舗の主制御装置(図示せず)を介し、制御装置57と連携して動作するショーケースユニット4の制御装置(図示せず)により制御される。従って、本発明における制御手段は、制御装置57やショーケースユニット4の制御装置、前述した主制御装置等を含めた概念とする。
(2)冷凍装置Rの動作
以上の構成で、次に冷凍装置Rの動作を説明する。制御装置57により圧縮機11の電動要素13が駆動されると、第1の回転圧縮要素14及び第2の回転圧縮要素16が回転し、低段側吸込口17より第1の回転圧縮要素14の低圧部に低圧の冷媒ガス(二酸化炭素)が吸い込まれる。そして、第1の回転圧縮要素14により中間圧に昇圧されて密閉容器12内に吐出される。これにより、密閉容器12内は中間圧(MP)となる。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは低段側吐出口18から中間圧吐出配管23を経てインタークーラ24に入り、そこで空冷された後、中間圧吸入配管26を経て高段側吸込口19に戻る。この高段側吸込口19に戻った中間圧(MP)の冷媒ガスは、第2の回転圧縮要素16に吸い込まれ、この第2の回転圧縮要素16により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、高段側吐出口21から高圧吐出配管27に吐出される。
高圧吐出配管27に吐出された冷媒ガスはオイルセパレータ20に流入し、冷媒ガスに含まれたオイルが分離される。分離されたオイルはオイル通路25Aを通り、電動弁25Bを経て密閉容器12内に戻される。なお、制御装置57はフロートスイッチ55が検出する密閉容器12内のオイルレベルに基づき、電動弁25Bを制御してオイルの戻し量を調整し、密閉容器12内のオイルレベルを維持する。
(2−1)電動膨張弁33の制御
一方、オイルセパレータ20でオイルが分離された冷媒ガスは、ガスクーラ28に流入して空冷される。そして、この冷媒ガスは、ガスクーラ出口配管32内を通り、第1内部熱交換器29により冷却された後、電動膨張弁(圧力調整用絞り手段)33に至る。この電動膨張弁33は、当該電動膨張弁33より上流側の冷媒回路1の高圧側圧力HPを所定の目標値THPに制御するために設けられており、高圧センサ49の出力に基づき、制御装置57によりその弁開度が制御される。
(2−1−1)電動膨張弁33の始動時開度の設定
ここで先ず、制御装置57は外気温度を示す指標である高圧センサ49の検出圧力(高圧側圧力HP)に基づいて冷凍装置Rの始動時における電動膨張弁33の開度(始動時開度)を設定する。高圧センサ49が検出する高圧側圧力HPと外気温度との間には相関関係があるため、制御装置57は高圧側圧力HPから外気温度を判断することができる。本実施形態の場合、制御装置57は、始動時における高圧側圧力HP(外気温度)と電動膨張弁33の始動時の弁開度の関係を示すデータテーブルを予め有しており、始動時における外気温度を推定し、上記データテーブルに基づいて高圧側圧力HP(外気温度)が高い程増大し、逆に高圧側圧力HPが低い程減少するよう電動膨張弁33の始動時の弁開度を設定する。
これにより、外気温度が高い環境での圧縮機11の起動(冷凍装置Rの始動)時に、電動膨張弁33より上流側の冷媒回路1の高圧側圧力HPが異常に上昇してしまうことを抑制し、圧縮機11の保護を図ることが可能となる。また、圧縮機11は特に起動時に高圧側圧力HPが上昇する。そのため、所定の高い圧力値(異常な高圧)で圧縮機11を強制的に停止する保護動作が設けられているが、電動膨張弁33の始動時弁開度を上記のように設定することで、強制停止も抑制、若しくは、防止することが可能となる。
なお、本実施形態では高圧センサ49が検出する高圧側圧力HPから制御装置57が外気温度を推定するようにしたが、それに限らず、別途外気温度センサを設けて直接外気温度を検出するようにしてもよい(以下、同じ)。
(2−1−2)運転中における高圧側圧力HPの目標値THPの設定
さらに、制御装置57は上記のように外気温度を示す指標である高圧センサ49の検出圧力(高圧側圧力HP)に基づいて前述した目標値THPを設定する。この場合、制御装置57は高圧側圧力HP(外気温度)が高い程高くなり、逆に低い程低くなるよう目標値THPを設定する。制御装置57は高圧センサ49が検出する高圧側圧力HPと目標値THPの差から電動膨張弁33の弁開度の調整値(ステップ数)を算出し、前述した始動時の弁開度に加算して電動膨張弁33を制御する。これにより、高圧側圧力HPを目標値THPに制御する。
なお、この場合も予め設定されたデータテーブルを用いても良いし、計算式から算出しても良い。ただし、制御が難しい場合には前述したように外気温度センサを用いて直接外気温度を取り込むと良い。
これにより、外気温度が高い環境では電動膨張弁33より上流側の高圧側圧力HPの運転中における目標値THPが高くなり、外気温度が低い環境では目標値THPが低くなる。すなわち、高い外気温度の影響で高圧側圧力HPが高くなる状況ではその目標値THPが高くなるので、電動膨張弁33の弁開度が過度に大きくなってタンク36内の圧力が高くなり過ぎる不都合を防止することができるようになる。逆に、低い外気温度で高圧側圧力HPが低くなる状況では目標値THPも低くなるので、電動膨張弁33の弁開度が過度に小さくなってタンク36に流入する冷媒量が減少する不都合も防止することができるようになる。
そして、これらによって季節の移り変わりに伴う外気温度の変化に関わらず、電動膨張弁33の弁開度を適切に制御し、冷凍装置Rの冷凍能力の確保と圧縮機11の保護の双方を好適に実現することができるようになる。
(2−1−3)高圧側圧力HPの上限値MHPでの制御
なお、上述のように制御を行っているときに、設置環境や負荷の影響で電動膨張弁33より上流側の高圧側圧力HPが所定の上限値MHPに上昇してしまった場合、制御装置57は電動膨張弁33の弁開度を所定ステップ増大させる。この弁開度の増大により、高圧側圧力HPは低下する方向に向かうので、高圧側圧力HPを常に上限値MHP以下に維持することができるようになる。これにより、電動膨張弁33より上流側の高圧側圧力HPの異常上昇を的確に抑制して圧縮機11の保護を確実に行うことが可能となり、異常な高圧による前述した圧縮機11の強制停止(保護動作)を未然に回避することが可能となる。
ガスクーラ28から出た超臨界状態の冷媒ガスは、第1内部熱交換器29で冷却され、さらに電動膨張弁33で絞られて膨張することにより液/ガスの二相混合状態となり、タンク入口配管34を経て上部からタンク36内に流入する。このタンク36は電動膨張弁33を出た液/ガスの冷媒を一旦貯留し、分離する役割と、冷凍装置Rの高圧側圧力(この場合は、タンク36より上流側の圧縮機11の高圧吐出配管27までの領域)の圧力変化や冷媒循環量の変動を吸収する役割を果たす。このタンク36内下部に溜まった液冷媒は、タンク出口配管37から流出し(主回路38)、内部熱交換器15の第1の流路15Aにて第2の流路15Bを流れる冷媒により冷却され、その後、電動膨張弁(主絞り手段)39に流入する。なお、電磁弁50の動作については後述する。
電動膨張弁39に流入した冷媒はそこで絞られて膨張し、蒸発器41に流入して蒸発する。これによる吸熱作用により冷却効果が発揮される。制御装置57は蒸発器41の入口側と出口側の温度を検出する図示しない温度センサの出力に基づき、電動膨張弁39の弁開度を制御して蒸発器41の出口における冷媒の過熱度を適正値に調整する。蒸発器41から出た低温のガス冷媒は、内部熱交換器15の第2の流路15Bで第1の流路15Aを流れる冷媒を冷却した後、冷媒導入配管22を経て圧縮機11の第1の回転圧縮要素14に連通する低段側吸込口17に吸い込まれる。以上が主回路38の流れである。
(2−2)電動膨張弁43の制御
次に補助回路48における冷媒の流れを説明する。前述したようにタンク36の上部に接続されたガス配管42には電動膨張弁43(第1の補助回路用絞り手段)が接続されており、この電動膨張弁43を介してタンク36上部からガス冷媒が流出し、第1内部熱交換器29の第1の流路29Aに流される。
タンク36内上部に溜まるガス冷媒は、タンク36内での蒸発により温度が低下している。このタンク36内上部のガス冷媒は、上部に接続された補助回路48を構成するガス配管42から流出し、電動膨張弁43を経て絞られた後、第1内部熱交換器29の第1の流路29Aに流入する。そこで第2の流路29Bを流れる冷媒を冷却した後、中間圧戻り配管44を経て中間圧吸入配管26に合流し、圧縮機11の中間圧部に吸い込まれる。
また、電動膨張弁43はタンク36の上部から流出する冷媒を絞る機能の他に、タンク36内の圧力(電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力)を所定の目標値SPに調整する役割を果たす。そして、制御装置57はユニット出口センサ53の出力に基づき、電動膨張弁43の弁開度を制御する。電動膨張弁43の弁開度が増大すれば、タンク36内からのガス冷媒の流出量が増大し、タンク36内の圧力は低下するからである。
例えば、目標値SPは高圧側圧力HPよりも低く、中間圧MPよりも高い圧力に設定される。そして、制御装置57はユニット出口センサ53が検出するタンク36内の圧力TIP(電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力)と目標値SPの差から電動膨張弁39の弁開度の調整値(ステップ数)を算出し、後述する始動時の弁開度に加算してタンク36内の圧力TIP(電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力)を目標値SPに制御する。即ち、タンク36内の圧力TIPが目標値SPより上昇した場合には電動膨張弁43の弁開度を増大させてタンク36内からガス冷媒をガス配管42に流出させ、逆に目標値SPより降下した場合には弁開度を縮小させて閉じる方向に制御する。
(2−2−1)電動膨張弁43の始動時開度の設定
ここで、制御装置57は外気温度を示す指標である高圧センサ49の検出圧力(高圧側圧力HP。または、前述の如く外気温度センサが設けられている場合には、直接検出した外気温度)に基づいて冷凍装置Rの始動時における電動膨張弁43の弁開度(始動時開度)を設定する。本実施形態の場合、前述した電動膨張弁33の場合と同様に、制御装置57は始動時における高圧側圧力HP(外気温度)と電動膨張弁43の始動時の弁開度の関係を示すデータテーブルを予め有している。
そして、制御装置57は始動時における外気温度を推定し、上記データテーブルに基づいて高圧側圧力HP(外気温度)が高い程増大し、逆に高圧側圧力HPが低い程減少するよう電動膨張弁43の始動時の弁開度を設定する。これにより、外気温度が高い環境での始動時におけるタンク36内圧力の上昇を抑制し、電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力上昇を防止することが可能となる。
なお、本実施形態では上述したように、タンク36内の圧力TIP(電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力)の目標値SPを固定して制御するようにしたが、電動膨張弁33の場合と同様に、外気温度を示す指標である高圧センサ49の検出圧力(高圧側圧力HP)に基づいて目標値SPを設定するようにしてもよい。その場合には、高圧側圧力HP(外気温度)が高い程高くなり、逆に低い程低くなるよう目標値SPを設定する。
そのため、外気温度が高い環境では電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力の運転中における目標値SPが高くなり、外気温度が低い環境では目標値SPが低くなる。すなわち、高い外気温度の影響で圧力が高くなる状況では、電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力の目標値SPが高くなるので、電動膨張弁43の弁開度が過度に大きくなって補助回路48に冷媒が流れ過ぎる不都合を防止することができるようになる。逆に低い外気温度で圧力が低くなる状況では電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力の目標値SPも低くなるので、電動膨張弁43の弁開度が小さくなり過ぎて、補助回路48に流入する冷媒量が減少し過ぎる不都合を防止することができるようになる。これらにより、季節の移り変わりに伴う外気温度の変化に関わらず、電動膨張弁43の弁開度を適切に制御して、補助回路48に流れる冷媒量を的確に調整することができるようになる。
(2−2−2)タンク内圧力TIPの規定値MTIPでの制御
なお、上述のように制御を行っているときに、設置環境や負荷の影響でタンク36内圧力TIP(電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力)が所定の規定値MTIPに上昇してしまった場合、制御装置57は電動膨張弁43の弁開度を所定ステップ増大させる。この弁開度の増大により、タンク36内圧力TIPは低下する方向に向かうので、圧力TIPを常に規定値MTIP以下に維持することができるようになり、高圧側圧力変動の影響抑制と、電動膨張弁39に搬送される冷媒の圧力の抑制効果を確実に達成することが可能となる。
(2−3)電動膨張弁47の制御
また、前述した如くタンク36の下部に接続された液配管46には電動膨張弁47(第2の補助回路用絞り手段)が接続されており、この電動膨張弁47を介してタンク36下部から液冷媒が流出し、ガス配管42からのガス冷媒に合流して第1内部熱交換器29の第1の流路29Aに流される。
すなわち、タンク36内下部に溜まる液冷媒は、下部に接続された補助回路48を構成する液配管46から流出し、電動膨張弁47を経て絞られた後、第1内部熱交換器29の第1の流路29Aに流入し、そこで蒸発する。このときの吸熱作用により、第2の流路29Bを流れる冷媒を冷却させた後、中間圧戻り配管44を経て中間圧吸入配管26に合流し、圧縮機11の中間圧部に吸い込まれる。
このように、電動膨張弁47はタンク36の下部から流出する液冷媒を絞って第1内部熱交換器29の第1の流路29Aで蒸発させ、第2の流路29Bに流れる主回路38の冷媒を冷却するものであるが、制御装置57は電動膨張弁47の弁開度を制御することにより、第1内部熱交換器29の第1の流路29Aに流す液冷媒の量を調整する。
なお、タンク36内で液冷媒とガス冷媒とが分離されるため、電動膨張弁39には液冷媒が流入するようになり、それにより、圧縮機11が吸い込む冷媒の温度も低下することになる。そして、結果的に圧縮機11からガスクーラ28に吐出される冷媒の吐出温度も低下することになる。
そこで、制御装置57は吐出温度センサ61が検出する圧縮機11からガスクーラ29に吐出される冷媒の温度(吐出温度)に基づいて電動膨張弁47の弁開度を制御することにより、第1内部熱交換器29の第1の流路29Aに流す液冷媒の量を調整し、圧縮機11からガスクーラ28に吐出される冷媒の吐出温度を所定の目標値TDTに制御する。すなわち、実際の吐出温度が目標値TDTより高い場合には電動膨張弁47の弁開度を増大させ、低い場合には縮小させる。それにより、圧縮機11の冷媒の吐出温度を目標値TDTに維持し、圧縮機11の保護を図る。
この場合、制御装置57は蒸発器41における冷媒の蒸発温度を表す指標である低圧センサ51の検出圧力(低圧側圧力LP)に基づき、低圧側圧力LP(蒸発温度)が高い程低くなり、低い程高くなるよう圧縮機11の冷媒の吐出温度の目標値TDTを変更する。例えば、蒸発温度が−20℃より低い場合、目標値TDTを+100℃とし、蒸発温度が−20℃以上の場合、目標値TDTを+70℃に変更する。
これにより、特に蒸発器41における蒸発温度が高い冷蔵条件(冷蔵ショーケース等)において、第1内部熱交換器29の第2の流路29Bにおける主回路38の冷媒を冷却し、冷凍能力を安定して維持することができるようになる。
(2−4)外気温度毎の冷凍装置Rの実際の動作
次に、図2、図3のP−H線図を用いて冷凍装置Rの実際の動作状況を説明する。
(2−4−1)高外気温時(夏季等)
図2は外気温度が高い場合(夏季等)のP−H線図の一例を示している。前述したように制御装置57は、電動膨張弁33の弁開度を制御して、当該電子膨張弁33より上流側の高圧側圧力HPを目標値THPに制御し、電動膨張弁43の弁開度を制御して、ガス配管42から流出するガス冷媒の量を調整し、タンク36内の圧力TIP(電動膨張弁39に流入する冷媒の圧力)を目標値SPに制御する。さらに、電動膨張弁47の弁開度を制御して、液配管46から流出する液冷媒の量を調整し、圧縮機11の冷媒の吐出温度を目標値TDTに調整する。
図2においてX2からX3まで降下している線が電動膨張弁33による減圧を示している。X3における圧力(タンク36内の圧力TIP)は電動膨張弁43で目標値SPに調整される。このX3の状態でタンク36から液/ガスが分かれる。ここで、X3からX4までの左に向かう線は主回路38の電動膨張弁39に向かう液冷媒の冷却を示す。そして、冷媒は電動膨張弁39により絞られ、X4から下に向かう線により示されるように、圧力が降下する(図3も同様)。
また、X1からX2までの左に向かう線は、第1内部熱交換器29の第2の流路29Bを流れる冷媒の冷却を示している。そして、X5からX6まで右に向かう線が、第1の流路29Aを流れる冷媒の加熱を示している。この第1内部熱交換器29における熱交換により、X1の状態をX2の状態に変化させることができ、X2からX3まで降下する線からわかるように、電動膨張弁33による減圧で生じるガス冷媒の量を減らすことができる。その結果、第1内部熱交換器29の第1の流路29Aを介して圧縮機11の中間圧部に吸い込まれる冷媒の量を減少させることができるので、圧縮機11の圧縮動力、および、冷凍装置Rの消費電力が低減される。
また、従来のスプリットサイクルの冷凍装置では、電動膨張弁(絞り手段)に流入させる冷媒の比エンタルピを熱交換で減少させるのに対し、本実施形態における冷凍装置Rでは、電動膨張弁33における減圧とタンク36における気液分離により電動膨張弁39に流入させる冷媒の比エンタルピを減少させる。そのため、第1内部熱交換器29にそれ程高い熱交換能力が必要とされることはなく、第1内部熱交換器29の小型化が可能となる。さらに、第1の流路29Aにおける冷媒の温度上昇、および、第1内部熱交換器29の出口での冷媒の過熱度を大きくできるため、冷媒が液冷媒として圧縮機11に流入する事態を容易に防止でき、補助回路48に分流させる冷媒の量の制御も容易になる。
(2−4−2)低外気温時(冬季等)
次に、図3は外気温度が低い場合(冬季等)のP−H線図の一例を示している。低外気温時には高圧側圧力HPが低くなるが、前述したように目標値THPも低くなるため、電動膨張弁33の弁開度は全開に近い状態になる。そのため、タンク36内の圧力TIPは高圧側圧力HPに近い圧力となり、タンク36の効果は小さくなるが、低外気温のためにガスクーラ28を出た冷媒は液化し易くなっているので、第1内部熱交換器29、および、電動膨張弁33を経てタンク36に入った冷媒は殆ど液化している。
この状態では、タンク36から圧縮機11に戻る冷媒の量は非常に少なくなるよう調整され、圧縮機11の中間圧部に吸い込まれるガス冷媒の量が減少するため、圧縮機11の圧縮動力、および、冷凍装置Rの消費電力が低減される。この場合、第1内部熱交換器29の第2の流路29Bを流れる冷媒の冷却を示す線の端点X1、X2はほぼ一致する。
(2−5)内部熱交換器15の機能
次に、制御装置57による電磁弁50の制御について説明する。前述したように内部熱交換器15においては、第2の流路15Bを流れる蒸発器41から出た低温の冷媒により、第1の流路15Aを流れて電動膨張弁39に流入する冷媒を冷却することができるので、蒸発器41入口の比エンタルピをさらに小さくして冷凍能力を一層効果的に改善することができる。
具体的には、内部熱交換器15において蒸発器41から出た低温の冷媒により、電動膨張弁39に流入する冷媒を冷却し、図2および図3に破線で示すように飽和液線より左側の過冷却域(X7で示す状態)まで過冷却することができるので、冷媒を液リッチの満液状態で電動膨張弁39に供給することができるようになる。
(2−6)電磁弁50の制御
一方、冷凍装置Rのプルダウン時等には電動膨張弁39に流入する冷媒より蒸発器41から出る冷媒の温度が高くなる場合がある。そこで、制御装置57はユニット出口温度センサ54が検出する内部熱交換器15の第1の流路15Aに流入する冷媒の温度ITと、ユニット入口温度センサ56が検出する内部熱交換器15の第2の流路15Bを出た冷媒の温度OTに基づき、IT<OTである場合、電磁弁50を開く(IT≧OTの場合、電磁弁50は閉)。
これにより、冷媒は内部熱交換器15の第1の流路15Aをバイパスしてバイパス回路45に流れ、電動膨張弁39に流入するようになるので、蒸発器41から出る冷媒で電動膨張弁39に流入する冷媒が逆に加熱されてしまう不都合を未然に解消することが可能となる。
なお、本実施形態では内部熱交換器15の第1の流路15Aに並列にバイパス回路45を接続したが、それに限らず、第2の流路15Bに並列にバイパス回路と電磁弁を設けてもよい。
以上詳述したように、本実施形態の冷凍装置Rは、ガスクーラ28の下流側であって、電動膨張弁39の上流側の冷媒回路1に設けられた第1内部熱交換器29と、第1内部熱交換器29の下流側であって、電動膨張弁39の上流側の冷媒回路1に接続された電動膨張弁33と、電動膨張弁33の下流側であって、電動膨張弁39の上流側の冷媒回路1に設けられたタンク36と、タンク36内の冷媒を、電動膨張弁43や電動膨張弁47を介して第1内部熱交換器29の第1の流路29Aに流し、第1内部熱交換器29の第2の流路29Bを流れる冷媒と熱交換させた後、圧縮機11の中間圧部に吸い込ませる補助回路48と、タンク36下部から冷媒を流出させ、冷媒を電動膨張弁39に流入させる主回路38と、を備えているので、消費電力を抑制しつつ装置の小型化を可能とし、さらに、冷媒の分流量の調整、および、液冷媒の圧縮機11への流入防止を適切に行うことができる。
本発明は、圧縮手段、ガスクーラ、主絞り手段、及び、蒸発器から冷媒回路が構成される冷凍装置に好適である。
R 冷凍装置
1 冷媒回路
3 冷凍機ユニット
4 ショーケースユニット
8、9 冷媒配管
11 圧縮機
15 第2内部熱交換器
15A 第1の流路
15B 第2の流路
22 冷媒導入配管
26 中間圧吸入配管
28 ガスクーラ
29 第1内部熱交換器
29A 第1の流路
29B 第2の流路
32 ガスクーラ出口配管
33 電動膨張弁(圧力調整用絞り手段)
36 タンク
37 タンク出口配管
38 主回路
39 電動膨張弁(主絞り手段)
41 蒸発器
42 ガス配管
43 電動膨張弁(第1の補助回路用絞り手段)
44 中間圧戻り配管
45 バイパス回路
46 液配管
47 電動膨張弁(第2の補助回路用絞り手段)
48 補助回路
50 電磁弁(弁装置)
57 制御装置(制御手段)

Claims (2)

  1. 圧縮手段と、ガスクーラと、主絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成される冷凍装置であって、
    前記ガスクーラの下流側であって、前記主絞り手段の上流側の前記冷媒回路に設けられた熱交換器と、
    該熱交換器の下流側であって、前記主絞り手段の上流側の前記冷媒回路に接続された圧力調整用絞り手段と、
    該圧力調整用絞り手段の下流側であって、前記主絞り手段の上流側の前記冷媒回路に設けられたタンクと、
    該タンク内の冷媒を、補助絞り手段を介して前記熱交換器の第1の流路に流し、前記熱交換器の第2の流路を流れる冷媒と熱交換させた後、前記圧縮手段の中間圧部に吸い込ませる補助回路と、
    前記タンク下部から冷媒を流出させ、前記冷媒を前記主絞り手段に流入させる主回路と、
    を備え、
    前記補助絞り手段は、第1の補助回路用絞り手段と第2の補助回路用絞り手段を有し、
    前記補助回路は、前記タンク上部から冷媒を流出させ、前記第1の補助回路用絞り手段に流入させるガス配管と、前記タンク下部から冷媒を流出させ、前記第2の補助回路用絞り手段に流入させる液配管を有することを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
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