JP2011026459A - 発泡中空成形体 - Google Patents
発泡中空成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011026459A JP2011026459A JP2009173915A JP2009173915A JP2011026459A JP 2011026459 A JP2011026459 A JP 2011026459A JP 2009173915 A JP2009173915 A JP 2009173915A JP 2009173915 A JP2009173915 A JP 2009173915A JP 2011026459 A JP2011026459 A JP 2011026459A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- measured
- mfr
- ethylene polymer
- melt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【解決手段】溶融張力と最大溶融延伸比のバランスに優れ、エチレン系重合体を主成分として用いることにより、発泡倍率が高く、軽量で、断熱性に優れ、低密度ポリエチレンとの組成物とすることにより、耐ドローダウン性にも優れた発泡中空成形体となる。
【選択図】 なし
Description
(B)190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.05g/10分以上10g/10分以下である。
(C)190℃で測定した溶融張力(MS(mN))とMFRの関係が、下記式(1)を満足する。
(D)190℃における最大溶融延伸比(DR)と190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)の関係が、下記式(2)を満足する。
エチレン系樹脂(1)と低密度ポリエチレン(2)の組成物において、(1)のエチレン系重合体の割合は50重量%以上100重量%未満であり、かつ(2)の低密度ポリエチレンが0%を超えて50重量%以下である。エチレン系樹脂(1)の割合が50重量%未満だと、剛性、耐熱性が低下して、好ましくない。低密度ポリエチレンが50重量%を超える場合も、同様に剛性、耐熱性が低下して、好ましくない。このような観点から、エチレン系樹脂(1)の割合は、より好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは80重量%以上である。同様に(2)の低密度ポリエチレンは、好ましくは30重量%以下、さらに好ましくは20重量%以下である。
溶融張力が上式を満足しない場合は、樹脂が気泡を保持しにくいため、発生した気泡が破泡しやすく、発泡倍率が上がりにくい。また、成形時のドローダウン性が大きくなり、成形が難しくなる。
本発明の発泡中空成形体は、本発明のエチレン系重合体組成物と発泡剤を押出機にて溶融混練し、発泡状態の溶融樹脂膜(パリソン)をダイから押し出し、金型で挟み込むことにより製造することができる。その際の成形機としては、アキューム型及びダイレクト型等、公知のブロー成形機、押出機の途中で発泡剤を注入できる装置を有する発泡ブロー成形機等を用いることができる。
密度(d)は、JIS K6760(1995)に準拠して密度勾配管法で測定した。
重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)および重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mlの濃度で調製し、0.3ml注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正されている。なお、MwおよびMnは直鎖状ポリエチレン換算の値として求めた。
溶融張力は、バレル直径9.55mmの毛管粘度計((株)東洋精機製作所製、商品名:キャピログラフ)に、長さが8mm,直径が2.095mmのダイスを流入角が90°になるように装着し測定した。温度を190℃に設定し、ピストン降下速度を10mm/分、延伸比を47に設定し、引き取りに必要な荷重(mN)を溶融張力とした。
最大溶融延伸比は、バレル直径9.55mmの毛管粘度計((株)東洋精機製作所製、商品名:キャピログラフ)に、長さが8mm,直径が2.095mmのダイスを流入角が90°になるように装着し測定した。温度を190℃に設定し、ピストン降下速度を10mm/分、引き取り速度 5m/分(延伸比 24)で引取を始め、引取速度を1分間で40m/分ずつ加速していき、破断時の引取速度から最大溶融延伸比を算出した。
65mmφの押出スクリューを有する単層ブロー成形機((株)プラコー製)を用いて、吹き込み空気口に0.2μmのフィルターを装着して、シリンダ温度220℃、厚み1.5mm、容器容積1000mlの容器を成形し、発泡倍率、80℃での貯蔵弾性率(耐熱性の指標)を測定した。
発泡成形体の見かけ密度を比重計(新光電子(株)製、商品名: DME−220H)で測定し、組成物の密度との比から発泡倍率を求めた。
発泡成形体の80℃での貯蔵弾性率は、溶融粘弾性測定装置((株)ユービーエム製、商品名 DVE−V4)を用いて測定した。発泡成形体から幅3mm、長さ25mmの試験片を切り出し、引張方向に10Hzの正弦歪みを与え、開始温度 30℃から昇温速度 2℃/分で昇温し、80℃での貯蔵弾性率を測定した。
1000ml容器の成形に用いた65mmφの押出機により、回転数を30rpmで、樹脂を押し出した時、成形機のダイ出口から吐出する溶融樹脂膜(パリソン)がダイ出口から12cmまで垂下するのに要する時間と60cmまで垂下するのに要する時間の比(t60cm/t12cm)を測定した。このt60cm/t12cmが大きいほど、耐ドローダウン性に優れている。
[有機化合物で処理された粘土鉱物{成分(d)}の調製]
水60mlにエタノール60mlと37%濃塩酸2.0mlを加えた後、得られた溶液にN,N−ジメチル−オクタデシルアミン6.6g(0.022mol)を添加し、60℃に加熱することによって、塩酸塩溶液を調製した。この溶液にヘクトライト20gを加えた。この懸濁液を60℃で、3時間撹拌し、上澄液を除去した後、60℃の水1Lで洗浄した。その後、60℃、10−3torrで24時間乾燥し、ジェットミルで粉砕することによって、平均粒径5.2μmの変性ヘクトライト(成分(m))を得た。元素分析の結果、変性ヘクトライト1g当たりのイオン量は0.85mmolであった。
ジメチルシランジイル[(シクロペンタジエニル)(2−メチルインデニル)]ジルコニウムジクロライド(成分(a))62mg(160μmol)をヘキサン17.6mlに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウム(成分(c))のヘキサン溶液(0.714M)22.4mlを添加し、成分(a)と成分(c)の接触生成物を得た。この接触生成物に実施例1[有機化合物で処理された粘土鉱物{成分(d)}の調製]で調製した変性ヘクトライト(成分(l))4.0gを添加し、60℃で3時間攪拌した後、静置して上澄み液を除去、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.03M)で洗浄した。さらにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.15M)を添加して触媒スラリー(100g/L)とした。
50Lオートクレーブに、ヘキサン30Lとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)25.0mlを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー1.875mlを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:800ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、2400gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、Mw、Mw/Mn、溶融張力、溶融延伸比を表1に示す。
得られたエチレン系重合体 80重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 175) 20重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、単層ブロー成形機((株)プラコー製)を用いて、シリンダ温度220℃で、厚み1.5mm、容器容積1000mlの発泡容器を成形した。容器表面の肌粗れは少なく、コーナー部の薄肉化も起きていなかった。
[発泡中空成形体の成形]
市販の高密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ニポロンハード 5700) 80重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 170R) 20重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、実施例1と同様に、容器容積1000mlの発泡容器を成形した。実施例1とは異なり、容器のコーナー部に薄肉部があり、穴が開いていた。
[エチレン系重合体(1)の製造]
50Lオートクレーブに、ヘキサン30Lとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)25.0mlを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、実施例1の[エチレン系重合体製造触媒の調製]に記載の触媒スラリー1.875ml、1−ブテン 50gを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:1800ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、2,250gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、Mw、Mw/Mn、溶融張力、溶融延伸比を表1に示す。
得られたエチレン系重合体 70重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 172) 30重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、実施例1と同様に、容器容積1000mlの発泡容器を成形した。容器表面の肌粗れは少なかったが、コーナー部はかなり薄肉化している部分があった。
[発泡中空成形体の成形]
実施例1の[エチレン系重合体(1)の製造]において得られたエチレン系重合体 100重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部のドライブレンドを用いた以外、実施例1と同様に、容器容積1000mlの発泡容器を成形した。この容器の発泡倍率、貯蔵弾性率(80℃)の測定を行った。また、t60cm/t12cmを測定した。その結果を表2に示すが、t60cm/t12cmが小さく、実施例2に比べ、成形時の耐ドローダウン性に劣っていることが分かる。
[エチレン系重合体(1)の製造]
50Lオートクレーブに、ヘキサン30Lとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)25.0mlを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、実施例1の[エチレン系重合体製造触媒の調製]に記載の触媒スラリー1.875ml、1−ブテン 50gを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:1800ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、2,100gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、Mw、Mw/Mn、溶融張力、溶融延伸比を表1に示す。
得られたエチレン系重合体 70重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 173) 30重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、実施例1と同様に容器容積1000mlの発泡容器を成形した。容器表面の肌粗れは少なく、コーナー部の薄肉化も起きていなかった。
[エチレン系重合体製造触媒の調製]
[有機化合物で処理された粘土鉱物の調製]
水60mlにエタノール60mlと37%濃塩酸2.0mlを加えた後、得られた溶液にN−メチルジオレイルアミン 11.7g(0.022mol)を添加し、60℃に加熱することによって、N−メチルジオレイルアミン塩酸塩溶液を調製した。この溶液にヘクトライト20gを加えた。この懸濁液を60℃で3時間撹拌し、上澄液を除去した後、60℃の水1Lで洗浄した。その後、60℃、10−3torrで24時間乾燥し、ジェットミルで粉砕することによって、平均粒径5.2μmの変性ヘクトライトを得た。元素分析の結果、変性ヘクトライト1g当たりのイオン量は0.85mmolであった。
上記変性ヘクトライト8.0gをヘキサン29mlに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)46mlを添加し、室温で1時間攪拌することにより、変性ヘクトライトとトリイソブチルアルミニウムの接触生成物を得た。一方、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド14.0mg(40μmol)をトルエンに溶解させたものを添加し、室温で一晩攪拌することにより、触媒スラリー(100g/L)を得た。
10Lオートクレーブに、ヘキサン6,000mlとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)12mlを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー3mlを添加し、エチレンを分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレンを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始53分後に、内温を50℃まで降温してオートクレーブの内圧を0.1MPaまで脱圧した後、オートクレーブに窒素を0.6MPaになるまで導入して脱圧した。この操作を5回繰り返し、Mnは10,950のマクロモノマーを製造した。
上記で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)12mlとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 7μmolを導入し、オートクレーブの内温を60℃に昇温した。エチレン/水素混合ガス(水素28,500ppm)を分圧が0.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.3MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始173分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、865gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の得られたエチレン系重合体の密度、MFR、Mw、Mw/Mn、溶融張力、溶融延伸比を表1に示す。
[発泡中空成形体の成形]
次に得られたエチレン系重合体 70重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 173) 30重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、実施例1と同様に容器容積1000mlの発泡容器を成形した。容器表面の肌粗れは少なく、コーナー部の薄肉化も起きていなかった。
10Lオートクレーブに、ヘキサン6,000mlとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)12mlを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー3mlを添加し、エチレンを分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレンを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始53分後に、内温を50℃まで降温してオートクレーブの内圧を0.1MPaまで脱圧した後、オートクレーブに窒素を0.6MPaになるまで導入して脱圧した。この操作を5回繰り返し、Mnは10,950のマクロモノマーを製造した。
上記で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)12mlとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 7μmolを導入し、オートクレーブの内温を60℃に昇温した。エチレン/水素混合ガス(水素20,200ppm)を分圧が0.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.3MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始210分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、1020gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の得られたエチレン系重合体の密度、MFR、Mw、Mw/Mn、溶融張力、溶融延伸比を表1に示す。
[発泡中空成形体の成形]
次に得られたエチレン系重合体 70重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 173) 30重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、実施例1と同様に容器容積1000mlの発泡容器を成形した。容器表面の肌粗れは少なく、コーナー部の薄肉化も起きていなかった。
[エチレン系重合体製造触媒の調製]
ジメチルシランジイル[(シクロペンタジエニル)(4,7−ジメチルインデニル)]ジルコニウムジクロライド(成分(a))68mg(160μmol)をヘキサン17.6mlに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウム(成分(c))のヘキサン溶液(0.714M)22.4mlを添加し、成分(a)と成分(c)の接触生成物を得た。この接触生成物に実施例1[有機化合物で処理された粘土鉱物{成分(d)}の調製]で調製した変性ヘクトライト(成分(l))4.0gを添加し、60℃で3時間攪拌した後、静置して上澄み液を除去、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.03M)で洗浄した。さらにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.15M)を添加して触媒スラリー(100g/L)とした。
50Lオートクレーブに、ヘキサン30Lとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)25.0mlを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー1.875ml、1−ブテン 50gを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:1600ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、2,100gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、Mw、Mw/Mn、溶融張力、溶融延伸比を表1に示す。
得られたエチレン系重合体 80重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 172) 20重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、実施例1と同様に容器容積1000mlの発泡容器を成形した。容器表面の肌粗れは少なく、コーナー部の薄肉化も起きていなかった。
50Lオートクレーブに、ヘキサン30Lとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)25.0mlを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー1.875ml、1−ブテン 50gを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:1000ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、1,900gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、Mw、Mw/Mn、溶融張力、溶融延伸比を表1に示す。
得られたエチレン系重合体 80重量部と低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名 ペトロセン 172) 20重量部と重曹系発泡剤マスターバッチ(永和化成製、商品名 EE−275F) 3重量部をドライブレンドし、実施例1と同様に容器容積1000mlの発泡容器を成形した。容器表面の肌粗れは少なく、コーナー部の薄肉化も起きていなかった。
Claims (3)
- エチレンから導かれる繰り返し単位、またはエチレンから導かれる繰り返し単位と炭素数3〜8のα−オレフィンから導かれる繰り返し単位からり、下記(A)〜(D)を満足するエチレン系重合体(1)と、(E)JIS K6760に準拠して密度勾配管法により測定した密度(d)が890kg/m3以上940kg/m3以下であり、(F)190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.05g/10分以上10g/10分以下を満足する低密度ポリエチレン(2)とからなり、(1)のエチレン系重合体の割合が50重量%以上100重量%未満であり、かつ(2)の低密度ポリエチレンが0%を越えて50重量%以下であるエチレン系重合体組成物からなるポリエチレン樹脂組成物からなり、発泡体の見かけ密度と組成物の密度の比から求めた発泡倍率が1.5〜10倍であることを特徴とする発泡中空成形体。
(A)JIS K6760に準拠して密度勾配管法により測定した密度(d)が940kg/m3以上970kg/m3以下である。
(B)190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.1g/10分以上10g/10分以下
(C)190℃で測定した溶融張力(MS(mN))とMFRの関係が、下記式(1)を満足する。
MS>40−40×log(MFR) (1)
(D)190℃における最大溶融延伸比(DR)と190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)の関係が、下記式(2)を満足する。
DR>120×(MFR)0.75 (2) - 請求項1に記載のエチレン系重合体(1)と低密度ポリエチレン(2)からなる組成物が、下記(G)を満足する組成物であることを特徴とする発泡中空成形体。
(G)190℃で測定した溶融張力(MS(mN))とMFRの関係が、下記式(3)を満足する。
MS>60−70×log(MFR) (3) - 請求項1または2に記載のエチレン系重合体が、下記(H)を満足するエチレン系重合体であることを特徴とする発泡中空成形体。
(H)重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が2以上8以下であることを特徴とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009173915A JP5365396B2 (ja) | 2009-07-27 | 2009-07-27 | 発泡中空成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009173915A JP5365396B2 (ja) | 2009-07-27 | 2009-07-27 | 発泡中空成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011026459A true JP2011026459A (ja) | 2011-02-10 |
JP5365396B2 JP5365396B2 (ja) | 2013-12-11 |
Family
ID=43635579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009173915A Active JP5365396B2 (ja) | 2009-07-27 | 2009-07-27 | 発泡中空成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5365396B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018141164A (ja) * | 2018-04-27 | 2018-09-13 | キョーラク株式会社 | ダクト |
US11608420B2 (en) | 2013-12-27 | 2023-03-21 | Kyoraku Co., Ltd. | Molded foam |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003662A (ja) * | 2000-06-16 | 2002-01-09 | Japan Polyolefins Co Ltd | ポリエチレン樹脂組成物、そのフィルム、多孔フィルム、成形体、および多孔フィルムの製造方法 |
JP2006002057A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Tosoh Corp | ポリエチレンの製造方法 |
JP2006077261A (ja) * | 2005-12-02 | 2006-03-23 | Mitsui Chemicals Inc | エチレン系重合体 |
JP2006096910A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Tosoh Corp | 未架橋ポリエチレン発泡成形体 |
JP2006321991A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-30 | Tosoh Corp | ポリエチレンの製造方法 |
-
2009
- 2009-07-27 JP JP2009173915A patent/JP5365396B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003662A (ja) * | 2000-06-16 | 2002-01-09 | Japan Polyolefins Co Ltd | ポリエチレン樹脂組成物、そのフィルム、多孔フィルム、成形体、および多孔フィルムの製造方法 |
JP2006002057A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Tosoh Corp | ポリエチレンの製造方法 |
JP2006096910A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Tosoh Corp | 未架橋ポリエチレン発泡成形体 |
JP2006321991A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-30 | Tosoh Corp | ポリエチレンの製造方法 |
JP2006077261A (ja) * | 2005-12-02 | 2006-03-23 | Mitsui Chemicals Inc | エチレン系重合体 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11608420B2 (en) | 2013-12-27 | 2023-03-21 | Kyoraku Co., Ltd. | Molded foam |
JP2018141164A (ja) * | 2018-04-27 | 2018-09-13 | キョーラク株式会社 | ダクト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5365396B2 (ja) | 2013-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007169339A (ja) | エチレン系重合体 | |
JP7391516B2 (ja) | プロピレン系重合体組成物およびその製造方法 | |
JP4999462B2 (ja) | プロピレン系樹脂押出発泡体 | |
JP2009197046A (ja) | 未架橋ポリエチレン押出発泡体 | |
US20120035290A1 (en) | Propylene polymer resin composition | |
JP2014083770A (ja) | 発泡ブロー成形用エチレン系重合体および樹脂組成物 | |
JP4774708B2 (ja) | 未架橋ポリエチレン発泡成形体 | |
JP2013001826A (ja) | 射出発泡用樹脂組成物、射出発泡成形体及び射出発泡成形体の製造方法 | |
JP2006199872A (ja) | 未架橋ポリエチレン発泡成形体 | |
JP2003253084A (ja) | ポリプロピレン樹脂組成物およびその発泡成形体 | |
JP2019137847A (ja) | プロピレン系重合体組成物およびその発泡成形体 | |
JP2012092332A (ja) | 射出成形用樹脂組成物 | |
JP5365396B2 (ja) | 発泡中空成形体 | |
JP2013100418A (ja) | ポリエチレン系樹脂組成物、ポリエチレン押出発泡シート及びそれからなる容器 | |
JP5672531B2 (ja) | 発泡用生分解性樹脂組成物および発泡成形品 | |
JP2010275499A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物からなる予備発泡粒子、その製造方法及び型内発泡成形体 | |
JP5365395B2 (ja) | 発泡中空成形体 | |
JP2009275153A (ja) | 未架橋ポリエチレン押出発泡体 | |
JP5443904B2 (ja) | エチレン系樹脂射出発泡成形体 | |
JP5527153B2 (ja) | 発泡用ポリフェニレンスルフィド系樹脂組成物および発泡成形体 | |
JP2011162731A (ja) | 発泡用abs樹脂組成物および発泡成形体 | |
JP2013057023A (ja) | 発泡容器 | |
JP2003089735A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物および容器 | |
JP2012136599A (ja) | 発泡中空成形体 | |
JP2014058624A (ja) | ポリエチレン系発泡中空成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130813 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130826 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5365396 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |