JP2011026269A - 口腔用清拭材 - Google Patents

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Abstract

【課題】口腔内の乾燥により、こびりついた痰や汚れをふき取るとともに、保湿することを目的とした、低刺激性の口腔用清拭材の提供。
【解決手段】トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウムおよびベタインから選択される少なくとも1種の保湿剤を含むが、エタノールを含まず、かつpHが5.5〜7.0である薬液を不織布に含浸させたことを特徴とする口腔用清拭材。
【選択図】なし

Description

本発明は、口腔内が乾燥し通常の口腔ケアでは刺激を感じる高齢者の、口腔内に付着した痰や汚れをふき取り清潔にするとともに、口腔内を保湿するのに有効な、低刺激性の口腔用清拭材に関する。
加齢や薬の服用、経管栄養により口での呼吸を余儀なくされるなどの原因で、口腔の乾燥が生じる。要介護者などは自分で口腔内を湿らせることができないため、乾燥により口腔内に痰や汚れがこびりつき口臭の原因となったり、細菌が繁殖したり、口腔内がひび割れたりするなどの重度の症状に陥りやすい。一方、口腔内をきれいにケアすることにより、口腔の機能が回復したり口腔内での雑菌の繁殖が抑えられ、誤嚥性肺炎のリスクが減少したりすることが知られている。このことより、口腔内のケアを行うことが推奨されている。
口腔ケアの方法としては、吸引器付き歯ブラシで水を吸い取りながら口腔内を清掃する方法や、ポビドンヨードを脱脂綿などに染み込ませ口腔内をふき取り、殺菌するという方法が介護施設などでは行われている。吸引器付き歯ブラシは水を口の中に入れ、吸い取りながら清掃を行うため、大掛かりな器具が必要になることや、慣れていない人では吸引がうまくいかずに誤嚥を引き起こす恐れがある。ポビドンヨードの塗布は、色が衣服に付着すると落ちにくいことや、準備に手間がかかること、刺激が強いため口腔内を拭かれるのを嫌がる要介護者がいることなどの問題がある。
近年、簡便に口腔内の汚れを取り除く製品として、不織布に薬液を含浸させた口腔用清拭材(例えば、商品名「オーラルフレッシュ」(和光堂株式会社製)、商品名「歯みがきティシュ」(ピジョン株式会社製)など)が市販されている。これらの製品を使用することで、比較的簡単に口腔のケアを行うことが可能になった。しかしこれらの製品は、口腔の乾燥をケアするという目的よりも、きれいにするということに重点が置かれているため、除菌効果や使用時のすっきり感を付与する目的でエタノールが含まれている。そのため、口腔内が乾燥によりひび割れるなどした重度の口腔乾燥を発症している患者(要介護者)に対しては、強い刺激を与え、エタノールの揮発により口腔内をさらに乾燥させてしまうおそれがあるなどの問題点がある。
ところで、重度の口腔乾燥患者においても、口の中の汚れを取り除き、水分を付与し口腔内を柔らかくしてマッサージなどを行うことで口腔の機能を改善することができるといわれている。つまりエタノールを配合せず、保湿効果のある液で濡らしたシート状の清拭材で口腔内の汚れを除去しながら口腔内に触れることは口腔機能改善の有効な手段の一つと考えられる。
これまでに不織布に薬液を含浸させた口腔用清拭材であって、含浸液にエタノールを含むことを特徴とするものが報告されているが(例えば、特許文献1および2参照。)、上記で述べたように、これらは重度の口腔乾燥患者への使用には適していない。一方、不織布に薬液を含浸させた口腔用清拭材などであって、含浸液にエタノールを含まないものもいくつか報告されているが(例えば、特許文献3〜6参照。)、いずれのものも口腔乾燥患者にとって重要である口腔内の保湿については触れられていない。
特開2000−86475号公報 特開2001−70323号公報 特開平11−12146号公報 特開2004−275657号公報 特開2005−131167号公報 特開2006−8613号公報
本発明は、刺激性が低く、保湿効果に優れ、かつ口腔内の汚れを容易に除去することのできる口腔用清拭材を提供することを目的とする。
本発明者らは、口腔内が乾燥し通常の口腔ケアでは刺激を感じる高齢者の、口腔内に付着した痰や汚れをふき取り清潔にするとともに、口腔内を保湿するのに有効である、低刺激性の口腔用清拭材を提供すべく鋭意検討した。その結果、トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウムおよびベタインからなる群から選択される少なくとも1種の保湿剤を含むが、エタノールを含まず、かつpHが5.5〜7.0である薬液を不織布に含浸させた口腔用清拭材が、かかる目的を達成しうることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の口腔用清拭材は、加齢や薬の服用、経管栄養により口での呼吸を余儀なくされるなどの原因で、口腔の乾燥症状を有するが、嚥下障害などにより、または誤嚥の危険性があるため、自発的に口腔を湿らせること(例えば、うがいなど)ができない高齢者をはじめとする口腔乾燥患者を対象とするものである。本発明の口腔用清拭材は、介護者(または本人)が、それを用いて口腔内の汚れをふき取ることにより、口腔内を衛生的に保つことができる。さらに本発明の口腔用清拭材は、エタノールを含まないため低刺激性であり、かつ保湿効果によりしっとりした状態を保持することができるため、特に口腔内が乾燥し通常の口腔ケアでは刺激を感じる高齢者に対して有用である。
また、従来このようなタイプ(薬液を不織布などに含浸させたもの)の口腔用清拭材は、複数枚を重ねて、アルミラミネートやハイバリアの軟包材を用いてピロー包装し、上面にフラップシールを取り付けた形態で市販されている。かかる形態は、使用の度にそのシールを開閉して中の不織布を一枚ずつ取り出すものであるが、従来の含浸液では開閉時に蒸散が起こるため、清拭材の湿潤状態を最後まで保つことが困難であった。一方、本発明の口腔用清拭材は、蒸散性の低い薬液を不織布に含浸させたものであることから、口腔用清拭材自体の保存性にも優れており、したがって特殊な包装を採用することなく、従来の包装形態を用いても、清拭材の湿潤状態を最後まで保つことができるという効果も併せ持つものである。
製造比較例1(Al)および製造比較例2(Non-Al)で得られた薬液(保湿剤として、γ−ポリグルタミン酸0.0001〜0.1質量%を使用)を用いた実施例2の保水性確認試験の結果を示す。 製造比較例3(Al)および製造実施例1(Non-Al)で得られた薬液(保湿剤として、トレハロース0.05〜10質量%を使用)を用いた実施例2の保水性確認試験の結果を示す。 製造比較例4(Al)および製造実施例2(Non-Al)で得られた薬液(保湿剤として、ヒアルロン酸ナトリウム0.000001〜0.01質量%を使用)を用いた実施例2の保水性確認試験の結果を示す。 製造比較例5(Al)および製造実施例3(Non-Al)で得られた薬液(保湿剤として、ベタイン0.0001〜1質量%を使用)を用いた実施例2の保水性確認試験の結果を示す。 製造比較例6(Al)および製造実施例4(Non-Al)で得られた薬液(保湿剤として、トレハロース0.5質量%およびヒアルロン酸ナトリウム0.00001質量%または0.00005質量%を使用)を用いた実施例2の保水性確認試験の結果を示す。 製造比較例6(Al)および製造実施例4(Non-Al)で得られた薬液(保湿剤として、トレハロース1.0質量%およびヒアルロン酸ナトリウム0.00001質量%または0.00005質量%を使用)を用いた実施例2の保水性確認試験の結果を示す。
本発明は、口腔内の汚れをふき取るとともに保湿することを目的とした高齢者向けの口腔用清拭材であって、トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウムおよびベタインからなる群から選択される少なくとも1種の保湿剤を含むが、エタノールを含まず、かつpHが5.5〜7.0である薬液を不織布に含浸させたことを特徴とするものである。
口腔内に使用するものであるため、不織布に含浸させる薬液の液性は、歯が溶けず、苦味を呈しない中性付近のpH5.5〜7.0が望ましい。pHは、必要に応じて、pH調整剤を配合することにより調整することができる。pH調整剤は、通常、医薬品・医薬部外品・食品に用いることができるものであればよく、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウムのようなクエン酸塩、リンゴ酸、リンゴ酸塩、リン酸、リン酸ナトリウムまたはリン酸カリウムのようなリン酸塩などが挙げられる。クエン酸、またはクエン酸とクエン酸塩との組み合わせが好ましい。これらのpH調整剤は、得られる薬液のpH値が5.5〜7.0の範囲内、好ましくは5.5〜6.5の範囲内になるようにその配合量を適宜設定することができる。
種々の保湿剤の保湿効果を薬液の蒸散率(下記実施例2参照)から検討した結果、トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウム、ベタインまたはこれらの組み合わせにおいて非常に高い保湿効果が認められた。これらの保湿剤はエタノールを配合した処方でも、薬液の蒸散率を抑制し、保湿効果を高めることが確認されたが(下記図1〜6参照)、エタノールを配合しない処方では、さらに薬液の蒸散率が抑制され、保湿効果が高められた。一方で保湿剤として化粧品などに使用されているγ−ポリグルタミン酸では、蒸散率の抑制効果はそれほど認められなかった(図1参照)。
本発明のトレハロースとしては、医薬品・医薬部外品・食品用などとして市販されているトレハロースまたはその水和物を適宜用いることができる。図2に示されるように、不織布に含浸させる薬液中のトレハロースの配合量としては、0.5質量%でも保湿効果が認められたが、少なすぎると効果が減少する傾向が見られた(0.05質量%)。また、5.0質量%よりも多く配合しても保湿効果の増加は望めないことから、トレハロースの配合量は、薬液の全質量を基準として、好ましくは0.1〜5.0質量%、さらに好ましくは0.5〜1.0質量%である。
本発明のヒアルロン酸ナトリウムとしては、医薬品・医薬部外品・食品用などとして市販されているヒアルロン酸ナトリウムを適宜用いることができる。図3に示されるように、不織布に含浸させる薬液中のヒアルロン酸ナトリウムの配合量としては、0.00001質量%でも保湿効果が認められたが、少なすぎると効果が減少する傾向が見られた(0.000001質量%)。また、0.01質量%よりも多く配合しても保湿効果の増加は望めないことから、ヒアルロン酸ナトリウムの配合量は、薬液の全質量を基準として、好ましくは0.00001〜0.01質量%、さらに好ましくは0.00005〜0.005質量%である。
本発明のベタインは、トリメチルグリシンを意味し、医薬品・医薬部外品・食品用などとして市販されているものを適宜用いることができる。図4に示されるように、不織布に含浸させる薬液中のベタインの配合量としては、0.001質量%でも保湿効果が認められたが、少なすぎると効果が減少する傾向が見られた(0.0001質量%)。また、1.0質量%よりも多く配合しても保湿効果の増加は望めないことから、ベタインの配合量は、薬液の全質量を基準として、好ましくは0.001〜1.0質量%、さらに好ましくは0.005〜0.5質量%である。
これらの保湿剤は、単独で、あるいは2種または3種を組み合わせて用いてもよい。例えば、0.1〜5.0質量%のトレハロースおよび/または0.00001〜0.01質量%のヒアルロン酸ナトリウムおよび/または0.001〜1.0質量%のベタインを、保湿剤として薬液に配合してもよい。配合量は、上記各保湿剤の好ましい範囲またはさらに好ましい範囲内から適宜選択することができる。
本発明品に含浸される薬液には、必要に応じ、パラベン類、安息香酸ナトリウムのような安息香酸類、グレープフルーツ種子エキスなどの防腐剤、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチウムなどの殺菌剤、プロピレングリコール(PG)、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの可溶化剤、緑茶エキス、モモの葉エキスなどの植物エキス類、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、ソルビトールなどの糖アルコール類、サッカリンナトリウム、アスパルテームなどの甘味剤などを配合することができる。
本発明品に含浸される薬液は、水、好ましくは精製水に、トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウムおよびベタインからなる群から選択される少なくとも1種の保湿剤、ならびに必要に応じて、上記の防腐剤、殺菌剤、可溶化剤、植物エキス類、糖アルコール類、甘味剤などの当業者に公知の添加剤を適宜配合することにより得られる。その際、かかる薬液のpH値が5.5〜7.0の範囲内、好ましくは5.5〜6.5の範囲内になるように、pH調節剤を適宜配合する。
このようにして得られた薬液を、不織布に含浸させることにより、本発明の口腔用清拭材を得ることができる。なお、嚥下障害のある高齢者への使用が想定されるため、不織布への薬液の含浸量が多すぎると口腔内に液がたれてしまい、誤嚥の原因となる。また少なすぎると使用感が悪くなる。これより、含浸される薬液の量は不織布の質量に対して1〜3倍の量であることが好ましい。
使用する不織布の原料としては、口に含むものであるため、吸水性、使用感、安全面の点からコットンもしくはレーヨンが好ましく、また汚れの除去の面から、ふき取り性のよいメッシュ状となっていることが好ましい。
成人の口腔内を清拭する清拭材であるため、汚れをふき取りやすいように小さすぎず、かつ口腔内に入れやすいように大きすぎないことが重要である。よって、一辺(短辺)が100〜200mmの長方形もしくは正方形であることが好ましい。また口腔内の汚れをふき取るものであるため、破れないよう薄すぎず、かつ水分を多く含みすぎないよう厚すぎないことも重要である。このことから、不織布の目付は20〜50g/m2であることが望ましい。
本発明の口腔用清拭材は、個包装形態、または複数枚を重ね、アルミラミネートやハイバリアの軟包材を用いてピロー包装し、上面にフラップシールを取り付けた形態などのいずれか公知の形態で市販することができるが、後者の複数枚の口腔用清拭材を包含しうる形態が好ましい。この形態は、使用の度にそのシールを開閉して中の不織布を一枚ずつ取り出すものであり、従来の含浸液では開閉時に蒸散が起こるため、清拭材の湿潤状態を最後まで保つことが困難であったが、本発明の口腔用清拭材は、蒸散性の低い薬液を不織布に含浸させたものであることから、複数枚を包含しうる包装形態を採用しても、清拭材の湿潤状態を最後まで保つことができる。
本発明を以下の例を用いてより詳細に説明するが、本発明は、それらに限定されるものではない。
〔製造実施例1〜4および製造比較例1〜6〕
下記の表1〜3に示す組成を有する薬液を調製した(各組成の配合量の数値の単位は、質量(g)である)。表1には、各種濃度のγ−ポリグルタミン酸(保湿剤)、およびエタノールを含む薬液の組成(Al,P-1〜P-4:製造比較例1)と、エタノールを含まない薬液の組成(Non-Al,NP-1〜NP-4:製造比較例2)とを示す。これらの薬液のpHは5.5〜7.0の範囲内であった。表2には、γ−ポリグルタミン酸に代えて、トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウムおよびベタインからなる群から選択される少なくとも1種の保湿剤、ならびにエタノールを含む薬液の組成を示す(Al,T-1〜T-5,H-1〜H-5,B-1〜B-5:製造比較例3〜5)。これらの薬液のpHは5.5〜7.0の範囲内であった。表3には、トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウムおよびベタインからなる群から選択される少なくとも1種の保湿剤、ならびにエタノールを含まない薬液の組成を示す(Non-Al,NT-1〜NT-5,NH-1〜NH-5,NB-1〜NB-5:製造実施例1〜3)。なお、これらの薬液のpHもまた5.5〜7.0の範囲内であった。
さらに、下記の表4に示す組成を有する薬液を調製した(各組成の配合量の数値の単位は、質量(g)である)。表4には、保湿剤として各種濃度のトレハロースおよびヒアルロン酸ナトリウムと、エタノールとを含む薬液の組成と(製造比較例6)、エタノールを含まない薬液の組成を示す(製造実施例4)。なお、これらの薬液のpHもまた5.5〜7.0の範囲内であった。
これらの薬液は、以下の実施例1および2の試験で使用した。
〔実施例1:刺激性確認試験〕
アルコール処方(表2、T-3:Al処方)とノンアルコール処方(表3、NT-3:Non-Al処方)それぞれ2.5mlを不織布(レーヨン60・ポリエステル30・熱融着繊維10 目付35g/m2 12cm×20cm)に含浸させたもので、健常な被験者(ボランティア5名)の口腔内を拭き、刺激の有無を聞き取り調査した。結果を以下の表に示す。
〔実施例2:保水性確認試験〕
表1〜4に示した各処方の薬液をプラスチックシャーレ(直径9cm)に10gずつ入れ、ふたを開けた状態で37℃40%RHにて20分間放置した後質量を測定した。下の式により蒸散率を求めた。
蒸散率(%)=(A−B)/A×100
A:開始時質量(g)
B:20分後の質量(g)
結果を図1〜6に示す。γ−ポリグルタミン酸はアルコールを含有している処方(Al)においては保水効果をあげる働きが認められたが、ノンアルコール処方(Non-Al)ではあまり効果は認められなかった。トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウム、ベタインおよびこれらの混合物(トレハロースおよびヒアルロン酸ナトリウム)においては、アルコール処方(Al)のみならず、ノンアルコール処方(Non-Al)においても強い保水効果が認められた。
本発明によれば、刺激性が少なく高い保水効果のある薬液を不織布に含浸させ、口腔清拭用シートを作成することができる。かかるシートを用いて、乾燥により刺激を感じやすい口腔を保湿しながらきれいにふき取ることができる。

Claims (5)

  1. トレハロース、ヒアルロン酸ナトリウムおよびベタインからなる群から選択される少なくとも1種の保湿剤を含むが、エタノールを含まず、かつpHが5.5〜7.0である薬液を不織布に含浸させた口腔用清拭材。
  2. 保湿剤として、0.1〜5.0質量%のトレハロースおよび/または0.00001〜0.01質量%のヒアルロン酸ナトリウムおよび/または0.001〜1.0質量%のベタインを含む、請求項1記載の口腔用清拭材。
  3. 薬液の含浸量が不織布の質量の1〜3倍の量である、請求項1または2記載の口腔用清拭材。
  4. 不織布が、素材にコットンまたはレーヨンを含み、メッシュ状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用清拭材。
  5. 不織布が長方形または正方形であり、1辺(短辺)が100〜200mmである、請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔用清拭材。
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