JP2011026043A - 記録材後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折り筋装置500は、搬送されてくる記録材Sに折り筋Saを形成する折り筋形成部500aと、折り筋形成部500aによって記録材Sに形成された折り筋Saを挟んで潰す折り筋潰し部500bとを備える。そして、折り筋装置500は、搬送されてくる記録材Sを挟んで保持した状態で記録材Sに折り筋Saを形成した後に記録材Sの保持を解除し、逆方向に搬送される記録材Sの折り筋Saを挟んで保持することで記録材Sの折り筋Saを潰した後に記録材Sの保持を解除し、折り筋Saが潰された記録材Sを排出する。
【選択図】図7
Description
公報記載の従来技術として、例えば固定ブロックに筋入れ刃を設けるとともに、筋入れ刃に対向する部位に配置された昇降ブロックにV字溝を設け、これらの間に用紙束を挟んで折り筋を付すようにした技術が存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、エッジ状凸部を有する折り目形成用型と、このエッジ状凸部と接離するように昇降する押圧体とを備え、これらの間に記録材を挟んで折り筋を付す技術が存在する(特許文献2参照)。
請求項2記載の発明は、前記低減手段は、前記記録材に形成された前記折り筋を挟むことによって前記山高さを低減させることを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記折り筋形成手段は、前記記録材を挟んだ状態で当該記録材に前記折り筋を形成し、前記低減手段は、前記記録材に形成された前記折り筋を前記折り筋形成手段にて挟むことによって前記山高さを低減させることを特徴とする請求項1または2記載の記録材後処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記低減手段によって前記折り筋の前記山高さが低減された前記記録材を順次積載するとともに積載された複数の当該記録材の端部を揃える一時積載手段と、前記一時積載手段で揃えられた複数の前記記録材からなる束を前記積載手段に向けて排出する排出手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録材後処理装置である。
請求項5記載の発明は、前記低減手段によって前記折り筋の前記山高さが低減された前記記録材を順次積載するとともに積載された複数の当該記録材の端部を揃える一時積載手段と、前記一時積載手段で揃えられた複数の前記記録材からなる束を受け取り、当該束における前記折り筋に綴じ処理を施す綴じ手段と、前記綴じ手段にて綴じ処理が施された前記束を前記積載手段に向けて排出する排出手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録材後処理装置である。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、より簡易に記録材の折り筋の山高さを低減することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、より簡易な装置構成にて、記録材の折り筋の山高さを低減することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、一時積載手段および積載手段の両者において、記録材の揃えが乱されるのを抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、綴じ処理の対象となる記録材の束の揃えが乱されるのを抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、折り筋が付された記録材を積載する際に、既に積載されている記録材の折り筋に、次に供給される記録材が衝突することによって、積載されている記録材が乱されるのを抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、より簡易な構成にて、記録材の折り筋の山高さを低減することができる。
図1は本実施の形態が適用された記録材処理装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す記録材処理装置は、例えば電子写真方式によって記録材Sに画像を形成するプリンタや複写機等からなる画像形成装置21と、この画像形成装置21にて画像形成された後の記録材Sに対して各種の後処理を施す記録材後処理装置の一例としての後処理装置22とを備えている。
これに対し、後処理装置22は、画像形成装置21の側方に設けられる後処理装置筐体100を有し、この後処理装置筐体100内あるいはその外部に各種の後処理具を配設すると共に、画像形成装置21の装置筐体30の突出部31以外の頂部32には突出部31から排出された記録材Sが後処理装置筐体100側に搬送されるトランスポートユニット90を配設して構成されている。
画像形成装置21は、装置筐体30内部に画像形成部40を配設し、この画像形成部40の下部には複数段(本例では四段)の記録材供給装置50(具体的には50a〜50d)を設ける一方、この記録材供給装置50から画像形成部40に鉛直方向に延びる記録材搬送路51を設けたものである。
ここで、画像形成部40は、例えば電子写真方式を採用した中間転写型のものであって、各色トナー像を形成保持する複数の感光体41と、各感光体41に対向配置される中間転写ベルト47とを備えている。そして、各感光体41の周囲には、各感光体41を帯電する帯電装置42と、帯電された感光体41に潜像を形成する露光装置43と、各感光体41上に形成された静電潜像を現像して可視像化する現像装置44と、各感光体41上のトナー像を中間転写ベルト47に一次転写する転写装置45と、感光体41上の残留トナーを清掃する清掃装置46とを主要部として備えている。そして、記録材搬送路51と中間転写ベルト47との間には中間転写ベルト47上に転写されたトナー像を記録材Sに二次転写するための二次転写装置52が配設され、記録材搬送路51の二次転写部位の下流側には記録材S上の未定着トナー像を定着するための定着装置53が配設されている。また、二次転写部位の前に記録材Sを位置合わせ搬送する位置合わせロール54や、中間転写ベルト47上の残留トナーを清掃するための清掃装置55も設けられている。
図2は後処理装置22の構成を説明するための図である。
後処理装置22を構成するトランスポートユニット90は、装置筐体30の突出部31以外の頂部32に沿って延びるユニット筐体91を有し、このユニット筐体91内には記録材搬送路92を設けると共に、この記録材搬送路92に沿って第1搬送ロール111〜第4搬送ロール114を配設して構成されている。
さらに、第5搬送ロール115、第6搬送ロール116の間の下方には、位置決め収容受け150に位置決めされた記録材Sの束の端部を綴じる端綴じ装置170が配設されている。
ここで、製本用処理装置200には、記録材Sの束の中央部を綴じる中綴じ装置220が設けられており、この中綴じ装置220の中綴じ位置に対して記録材搬送方向下流側には、中綴じされた記録材Sの束を搬送する第8搬送ロール118(後述する図5参照)が設けられている。
図3は一時積載手段の一例としての位置決め収容受け150の構成を説明するための図である。ここで、図3(a)は位置決め収容受け150の側面図を示しており、図3(b)は図3(a)のB−B断面図を示している。
位置決め収容受け150は、記録材搬送路102に設けられた第6搬送ロール116から排出された記録材Sが、自然落下可能な程度に記録材Sの排出方向と逆側を下方として傾斜配置されており、その下端部に位置決め壁151を形成すると共に、この位置決め壁151に隣接した側縁に側縁位置決め壁152を形成したものである。
また、位置決め収容受け150の位置決め壁151近傍には複数(本例では3つ)の回転揃え部材153が設けられると共に、側縁位置決め壁152に対向した部位には記録材Sを押し付ける押し揃え部材156が設けられている。
本実施の形態において、回転揃え部材153は回転軸154の周囲に複数の弾性羽根155を径方向に配置したものであり、回転動作時に弾性羽根155を弾性変形させながら位置決め収容受け150に置かれた記録材Sを位置決め壁151に向けて揃えるようになっている。
また、押し揃え部材156は、図3(b)に示すように、記録材Sのサイズに応じて図示外の駆動機構にて予め決められた位置に移動配置され、ばね158にて付勢される押し板157にて側縁位置決め壁152側に記録材Sを押し付けるものである。
そして、本実施の形態では、例えば位置決め収容受け150に記録材Sが収容される過程においては、図3(a)に示すように、第7搬送ロール117の接離ロール162が駆動ロール161から離れた状態で配置されている。これにより、第6搬送ロール116から排出された記録材Sは、図中P1に示すように移動した後、記録材Sの後端が第6搬送ロール116から離れた時点で落下し、今度は位置決め収容受け150に沿って図中P2に示す方向に移動していき、回転揃え部材153および押し揃え部材156にて位置決め収容受け150に位置決め収容される。
図4は端綴じ装置170の構成を説明するための図である。なお、図4は、図3(a)に示す端綴じ装置170を上方から見たものに対応している。
この端綴じ装置170は、位置決め収容受け150に位置決め収容された記録材Sの端部を、綴じ針で綴じる機能を有している。
端綴じ装置170は、記録材Sの一角部を綴じるコーナ用端綴じ装置170aと、主として記録材Sの一側縁部を綴じる側縁用端綴じ装置170bとを備えている。そして、コーナ用端綴じ装置170aおよび側縁用端綴じ装置170bは、案内軌道171に沿って移動可能に設けられ、駆動機構175(例えば駆動ベルトに追従して移動する機構などを使用)にて目的とする位置まで移動するようになっている。なお、案内軌道171は、記録材Sの一角部に対応した部位に設けられた円弧状の湾曲軌道部172と、記録材Sの一側縁に沿って設けられた直線軌道部173とを有している。特に、本実施の形態では、コーナ用端綴じ装置170aは初期位置として湾曲軌道部172に対応して配置されており、側縁用端綴じ装置170bは初期位置として直線軌道部173のうち湾曲軌道部172から離れた部位に配置されている。
図5は製本用処理装置200の構成を説明するための図であり、図6は製本用処理装置200を図5に示すVI方向からみた上面図である。
製本用処理装置200に設けられる製本用処理筐体210は、記録材搬送路211を上下で区画する上側区画部材212と下側区画部材213とを備えている。
ここで、下側区画部材213は、上側区画部材212に比べて後処理装置筐体100からの突出寸法が短く設定されており、下側区画部材213が存在しない上側区画部材212の下方部分は可動排出収容受け250への記録材Sの束の排出開口214として開口している。
そして、下側区画部材213の下方には可動区画部材240が設けられている。この可動区画部材240は、例えば一部に駆動ギア241に噛合う図示外のギア歯を形成し、駆動ギア241の回転に応じて下側区画部材213の区画面に沿って移動するものである。これは、記録材Sのサイズが大きい場合に可動区画部材240にて記録材Sを支持し、中綴じ装置220による中綴じ処理を可能にするものであり、可動区画部材240は記録材Sのサイズに応じて移動するようになっている。
さらに、この製本用処理筐体210には中綴じ装置220および第8搬送ロール118が組み込まれている。
綴じ手段の一例としての中綴じ装置220は、記録材Sの搬送方向に交差する方向(幅方向)に対して一対固定的に設けられており、上側区画部材212に設置される中綴じ装置本体221と、下側区画部材213の一部に、記録材Sの束の搬送に支障のないように設けられる対向部材230とで構成されている。
この中綴じ装置本体221は、上側区画部材212に固定設置される支持台222を有し、この支持台222に対し揺動自在な可動綴じ部223を設け、上側区画部材212の一部に開設した打ち込み開口224を介して記録材搬送路211中の記録材Sの束に綴じ針を打ち込むものである。なお、可動綴じ部223は綴じ針を打ち込む機能を具備したものである。
また、対向部材230は硬質材料からなるものであり、可動綴じ部223の中綴じ位置に対応して配置されている。
また、第8搬送ロール118は一対の中綴じ装置220の間に設けられており、上側区画部材212のロール開口225を介して駆動ロール161と接離ロール162とが対向配置されている。
そして、第8搬送ロール118を構成する駆動ロール161および接離ロール162は、第7搬送ロール117が記録材Sの束を挟んで搬送している場合には、離された状態となっている。一方、第8搬送ロール118を構成する駆動ロール161および接離ロール162は、中綴じ装置220による中綴じ処理が終了した場合には、記録材Sの束を挟んで搬送するようになっている。
図7(a)は折り筋装置500の概要を説明するための図であり、図7(b)〜(d)は折り筋装置500によって記録材Sに形成される折り筋Saを説明するための図である。
折り筋装置500は、図7(a)に示すように、第5搬送ロール115および第6搬送ロール116によって搬送されてくる記録材Sの搬送方向中央部に沿って折り筋Saを付す折り筋形成手段の一例としての折り筋形成部500aと、折り筋形成部500aによって記録材Sに形成された折り筋Saを潰す低減手段の一例としての折り筋潰し部500bとを備えている。なお、記録材搬送路102のうち折り筋装置500と第6搬送ロール116との間となる部位には、記録材Sの位置を検知するための位置検知器103が設けられている。
図8は本実施の形態で用いられる記録材処理装置の制御系を説明するための図である。
まず、画像形成装置21は、記録材Sのサイズ、部数、孔開け処理の有無、綴じモードの有無などを操作する操作部400と、この操作部400からの情報に基づいて各動作対象物(モータ・検出器等)420を制御する制御装置410とを備えている。
また、後処理装置22は、画像形成装置21の制御装置410との間で相互にやりとりする制御装置430を有し、この制御装置430にて各動作対象物(モータ・検出器等)440を制御することに加えて、後処理装置22に設けられた折り筋装置500、位置決め収容受け150での記録材位置決め処理、端綴じ装置170、中綴じ装置220、可動排出収容受け250などを制御するものである。
次に、本実施の形態で用いられる記録材処理装置の作動について説明する。
図9は、図8に示す制御系における記録材処理制御過程を示すフローチャートである。
画像形成装置21の制御装置410および後処理装置22の制御装置430は、まず、操作部400から入力される情報に基づいて後処理の有無について判断を行い(ステップ101)、後処理がないと判断した場合は通常モードを実行する。次に、後処理として端綴じが指定されているか否かを判断し(ステップ102)、端綴じが指定されていると判断した場合は端綴じモードを実行する。一方、ステップ102において端綴じが指定されていないと判断した場合、次に、後処理として折り筋が指定されているか否かを判断し(ステップ103)、折り筋が指定されていないと判断した場合はその他のモード(例えば孔開けモードなど)を実行する。これに対し、ステップ103において折り筋が指定されていると判断した場合は、さらに中綴じが指定されているか否かを判断する(ステップ104)。そして、ステップ104において中綴じが指定されていると判断した場合は中綴じモードを実行し、中綴じが指定されていないと判断した場合は折り筋モードを実行する。
通常モードにおいて、記録材供給装置50(50a〜50d)から供給された記録材Sに画像形成部40により画像が形成されると、作像済みの記録材Sは定着装置53を経てトランスポートユニット90を経由して後処理装置22に移行した後、なんら後処理を施されることなく可動排出収容受け250に排出収容される。
なお、通常モードにおいて、製本用処理装置200は上方に退避移動しているため、後処理装置22内を搬送される記録材Sは製本用処理装置200を経由することなくそのまま可動排出収容受け250に排出されることになる。
折り筋モードにおいて、画像形成装置21で画像形成が行われた記録材Sは、トランスポートユニット90を経由して後処理装置22の記録材搬送路102に搬送される。
そして、記録材搬送路102に搬入された記録材Sは位置検知器103にて検知された後、記録材Sの搬送方向中央が折り筋装置500による折り筋処理位置に到達した時点で第5搬送ロール115および第6搬送ロール116の駆動を停止させることで一旦停止する。
この後、折り筋Saが付与された記録材Sは、位置決め収容受け150に一旦位置決め収容される。
端綴じモードにおいて、画像形成装置21で画像形成がなされた記録材Sは、トランスポートユニット90を介して後処理装置22へと導かれる。
そして、後処理装置22に導かれた記録材Sは、記録材搬送路102を介して順次位置決め収容受け150に位置決め収容される。
そして、端綴じ装置170による端綴じ処理が終了すると、第7搬送ロール117は図11に示す状態に設定されることによって、位置決め収容受け150内の端綴じ済み記録材Sの束を挟んで搬送し、可動排出収容受け250に排出する。
中綴じモードでは、まず、製本用処理装置200が上方から下方に向かって移動し、記録材Sの排出位置に対応し中綴じ処理が可能な位置で停止する。
そして、中綴じモードにおいて、画像形成装置21から排出される画像形成済みの記録材Sは、トランスポートユニット90を経由して後処理装置22に導かれる。その後、後処理装置22では、まず、上述した折り筋モードと同様に、記録材Sに対し、折り筋装置500による折り筋付与処理および折り筋潰し処理が行われる。そして、搬送方向中央部に折り筋Saが付された記録材Sは、位置決め収容受け150に一旦排出収容され、縦方向および横方向の揃えが行われる。この動作を、束を構成する記録材Sの枚数分だけ繰り返し行うことで、目的とする枚数の記録材Sの束が、位置決め収容受け150に揃えられる。なお、この間、第7搬送ロール117を構成する駆動ロール161および接離ロール162は離された状態におかれる。
このとき、記録材Sの束は、中綴じ装置220による中綴じ位置と記録材Sの束の搬送方向中央となる位置すなわち折り筋Saの形成位置とを一致させるのに必要な距離mだけ搬送される。したがって、この距離mは、記録材Sの大きさに応じて異なる大きさに設定される。なお、第7搬送ロール117を用いて記録材Sの束を位置決め収容受け150から中綴じ装置220まで搬送する間、第8搬送ロール118の接離ロール162は駆動ロール161から離れた状態に設定されている。
ここで、図12(b)は、中綴じ装置220によって記録材Sの束の折り筋Saに綴じ針190による中綴じが行われた状態を示している。
そして、中綴じ装置220による中綴じ処理が終了すると、第8搬送ロール118が図12(b)に示す状態に設定されることによって、中綴じ処理がなされた記録材Sの束を挟んで搬送し、可動排出収容受け250に排出する。なお、本実施の形態では、第8搬送ロール118にて記録材Sの束が挟まれるのに連動して、第7搬送ロール117が離れるようになっており、記録材Sの束の搬送を安定化させている。
では次に、上述した折り筋装置500の構成および折り筋装置500による折り筋付与処理について、より詳細に説明する。
図13は折り筋装置500を後処理装置22の一方の側(例えば図2においてフロント側)から見た斜視図であり、図14は折り筋装置500を後処理装置22の他方の側(例えば図2においてリア側)から見た斜視図である。また、図15は折り筋装置22を記録材Sの搬送方向下流側から見た正面図である。さらに、図16は図13に示す折り筋装置500から上部枠体511および溝形成ブロック502(詳細は後述する)を取り外した状態を示す斜視図である。さらにまた、図17は図16に示す折り筋装置500からさらに筋入れユニット501(詳細は後述する)を取り外した状態を示す斜視図であり、図18は図17に示す折り筋装置500を底面側から見た斜視図である。そして、図19は折り筋装置500に設けられる筋入れユニット501の斜視図であり、図20は図19に示す筋入れユニット501を底面側からみた背面図である。
なお、装置枠体510は、図14ないし図16に示すように、位置決めピン515、516にて後処理装置筐体100に対して位置決めされた後、調整ねじ517にて固定されるようになっている。
なお、図20に示すように、筋入れユニット501に設けられた押さえブロック522の下部には、ばね553の上部をはめ込むための挿入孔527が設けられている。
次に、昇降装置503による動作例を、図21ないし図23に基づいて説明する。
図21は折り筋装置500の昇降装置503の偏心カム541が下死点に位置しているときの状態を示す図である。
このとき、偏心カム541に追従して動くカムフォロワ525も最も低い位置に位置することになる。その結果、筋入れユニット501の筋入れ刃520は、最も低い待機位置に位置する。なお、このときの筋入れユニット501(より具体的には筋入れ刃520および溝形成ブロック502)の位置が、第1の位置に対応している。
一方、下流側押さえブロック522bのうち溝形成ブロック502と対向する側において、記録材Sの搬送方向上流側には案内傾斜面529aが形成されており、下流側には平坦面529bが形成されている。ここで、案内傾斜面529aは記録材Sの搬送方向上流側に向かって記録材Sの搬送路を拡開するように設けられている。これに対し、平坦面529bは対向する溝形成ブロック502の面に沿うように形成されている。
偏心カム541が回転すると、偏心カム541による偏心量が下死点位置から上昇し、これに伴ってカムフォロワ525も追従して上昇し、筋入れユニット501の筋入れ刃520が上昇すると共に、筋入れ刃520の保持板521には固定具523が貫通していることから、この固定具523を介して押さえブロック522も上昇する。
この状態では、上流側押さえブロック522aの平坦面528bおよび下流側押さえブロック522bの平坦面529bがそれぞれ溝形成ブロック502の対向面と接触するようになっており、記録材Sが搬送されていれば押さえブロック522にて記録材Sが押さえ込まれるようになっている。また、このとき、筋入れ刃520の先端は押さえブロック522と溝形成ブロック502との接触部よりも挿入溝530側に突出しないように配置されている。なお、このときの筋入れユニット501(より具体的には筋入れ刃520および溝形成ブロック502)の位置が、第2の位置に対応している。
偏心カム541がさらに回転すると、偏心カム541による偏心量が中間点位置からさらに上昇し、偏心カム541が上死点位置に到達することになり、これに伴ってカムフォロワ525が最も上昇した位置に到達し、筋入れユニット501の筋入れ刃520が溝形成ブロック502の挿入溝530に挿入されるようになる。
そして、筋入れ刃520が溝形成ブロック502の挿入溝530に挿入されると、押さえブロック522による記録材Sの押さえ込み力に抗して記録材Sが摺動し、筋入れ刃520が記録材Sの搬送方向中央部に沿って線状の折り筋を形成する。
このとき、筋入れ刃520の保持板521には固定具523が貫通しているが、この固定具523の貫通孔を図19の位置を境に上下方向に延びる長孔として形成しておけば、保持板521が上昇しても、固定具523の位置が上昇しない状態になり、この結果、押さえブロック522の位置は図19の状態と変化しない状態に保たれる。この状態では、押さえブロック522はばね553の付勢力で溝形成ブロック502に記録材Sを介して押し付けられる。なお、このときの筋入れユニット501(より具体的には筋入れ刃520および溝形成ブロック502)の位置が、第3の位置に対応している。
図24は折り筋装置500の昇降装置503の各偏心カム541(541a〜541c)の位相差関係を説明するための図である。また、図25は折り筋装置500の昇降装置503の各偏心カム541(541a〜541c)の回転挙動を説明するための図である。さらに、図26は折り筋装置500による折り筋処理工程を説明するための図であり、図26(a)〜(c)は折り筋装置500による折り筋付与処理の工程I〜IIIの動作例を示す図であり、図26(d)は各工程における記録材への折り筋処理状態の一例を示す図である。
本実施の形態では、位相差θa〜θcはθa<θb<θcの関係に設定されており、各偏心カム541(541a〜541c)が上死点Pmaxに到達するタイミングが位相差θab(=θb−θa)、θbc(=θc−θb)だけずれるように設定されている。
このように、本実施の形態では、記録材Sの長手方向の端から中央にかけての部分折り筋をつけた後に、記録材Sの中央にかけて部分折り筋をつけるようにしたため、例えば筋入れ刃520を一律に上昇させた場合に比べて、記録材Sの長手方向中央での折り筋形成不良は生じ難い。
ここで、筋入れユニット501による折り筋形成具合をより安定させるという観点からすれば、昇降装置503の回転軸540を複数回回転させ、筋入れ刃520による同じ箇所の部分折り筋の形成動作を繰り返すようにしてもよい。
図27〜図30は、折り筋装置による折り筋付与処理および折り筋潰し処理を説明するための図である。
まず、第5搬送ロール115および第6搬送ロール116(図7参照)を用いて、図27(a)に示すように、記録材Sを記録材搬送方向に沿って搬送し、折り筋装置500内に搬入する。次に、記録材Sの搬送方向中央部が折り筋装置500の筋入れ刃520との対向部に到達するのに伴って第5搬送ロール115および第6搬送ロール116の駆動を停止する。これにより、記録材Sは、その搬送方向中央部が筋入れ刃520と挿入溝530との対向部に位置した状態で停止する。なお、記録材Sの搬送方向中央部の位置は、この記録材Sの大きさ(搬送方向に対する長さ)と、この記録材Sの搬送方向先端側が位置検知器103(図7参照)にて検知されてからの経過時間とによって決まる。
そして、記録材Sが折り筋装置500に搬入される際、上流側押さえブロック522aに形成された案内傾斜面528aおよび下流側押さえブロック522bに形成された案内傾斜面529aは、搬送方向に沿って搬送される記録材Sを、それぞれの面によって案内している。
そして、これらの事態は、記録材Sに形成される折り筋Saの山高さHが高いほど起こりやすい。
また、本実施の形態では、筋入れユニット501、溝形成ブロック502および昇降装置503が折り筋形成部500aおよび折り筋潰し部500bとしての機能を有するように構成していたが、これに限られるものではなく、筋入れユニット501、溝形成ブロック502および昇降装置503によって折り筋形成部500aを構成するとともに、これらとは別に折り筋潰し部500bを設けるようにしてもかまわない。
Claims (7)
- 記録材に折り筋を形成する折り筋形成手段と、
前記折り筋形成手段によって前記記録材に形成された前記折り筋の山高さを低減させる低減手段と、
前記低減手段によって前記折り筋の前記山高さが低減された前記記録材を、当該折り筋の凸部が上方を向くように積載する積載手段と
を含む記録材後処理装置。 - 前記低減手段は、前記記録材に形成された前記折り筋を挟むことによって前記山高さを低減させることを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置。
- 前記折り筋形成手段は、前記記録材を挟んだ状態で当該記録材に前記折り筋を形成し、
前記低減手段は、前記記録材に形成された前記折り筋を前記折り筋形成手段にて挟むことによって前記山高さを低減させることを特徴とする請求項1または2記載の記録材後処理装置。 - 前記低減手段によって前記折り筋の前記山高さが低減された前記記録材を順次積載するとともに積載された複数の当該記録材の端部を揃える一時積載手段と、
前記一時積載手段で揃えられた複数の前記記録材からなる束を前記積載手段に向けて排出する排出手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録材後処理装置。 - 前記低減手段によって前記折り筋の前記山高さが低減された前記記録材を順次積載するとともに積載された複数の当該記録材の端部を揃える一時積載手段と、
前記一時積載手段で揃えられた複数の前記記録材からなる束を受け取り、当該束における前記折り筋に綴じ処理を施す綴じ手段と、
前記綴じ手段にて綴じ処理が施された前記束を前記積載手段に向けて排出する排出手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録材後処理装置。 - 記録材が搬送される搬送路の上方側に配置され、当該搬送路との対向部には当該記録材の搬送方向と交差する方向に沿う溝が形成された溝形成部材と、
前記搬送路の下方側に前記溝と対向するように配置され、当該搬送路を跨いで当該溝に進入する位置と当該搬送路から待避する位置との間で進退する進退部材と、
前記搬送路の下方側に配置され、当該搬送路側に進出して前記溝形成部材との間に前記記録材を挟んで当該記録材を押さえる位置と当該搬送路から待避する位置との間で進退する押さえ部材と
を備え、
前記押さえ部材を進出させることによって前記溝形成部材との間に前記記録材を挟んだ後に前記進退部材を進出させることによって当該記録材の面に折り筋を形成させ、当該進退部材および押さえ部材を待避させた後に当該記録材を前記搬送路に沿って移動させることで当該折り筋を当該押さえ部材と当該溝形成部材との対向位置に移動させ、当該押さえ部材を再度進出させることによって当該溝形成部材との間に当該記録材の当該折り筋を挟んだ後に当該押さえ部材を待避させること
を特徴とする記録材後処理装置。 - 前記押さえ部材が前記記録材の搬送方向の上流側および下流側から前記進退部材を挟むように設けられ、
前記進退部材の先端を前記押さえ部材から突出させない状態で当該押さえ部材を前記搬送路から待避させる第1の位置と、当該進退部材の先端を当該押さえ部材から突出させない状態で当該押さえ部材を当該搬送路に進出させて前記溝形成部材との間に前記記録材を挟む第2の位置と、当該押さえ部材と当該溝形成部材との間に当該記録材を挟んだ状態で当該進退部材の先端を当該押さえ部材から突出させて当該記録材に前記折り筋を形成する第3の位置とに、当該押さえ部材および当該進退部材を連動して進退させる連動進退機構をさらに備えること
を特徴とする請求項6記載の記録材後処理装置。
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JP2008024453A (ja) * | 2006-07-21 | 2008-02-07 | Fuji Xerox Co Ltd | バッファ装置及びこれを用いたシート処理装置 |
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