JP2011024446A - 箱形罠 - Google Patents

箱形罠 Download PDF

Info

Publication number
JP2011024446A
JP2011024446A JP2009171518A JP2009171518A JP2011024446A JP 2011024446 A JP2011024446 A JP 2011024446A JP 2009171518 A JP2009171518 A JP 2009171518A JP 2009171518 A JP2009171518 A JP 2009171518A JP 2011024446 A JP2011024446 A JP 2011024446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
main body
box
shaped
capture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009171518A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Wada
三生 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2009171518A priority Critical patent/JP2011024446A/ja
Publication of JP2011024446A publication Critical patent/JP2011024446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

【課題】箱形罠を構成する本体の奥行き方向の長さを短くし、本体の入口から本体内部に仕掛けられた餌までの距離を短く設定できるようにすることにより、捕獲動物の警戒心をやわらげて捕獲率を向上させた箱形罠を提供する。
【解決手段】箱形罠(A1)は、本体(B1)と、本体(B1)の入口(100)に設けられているガイド部材(5)と、ガイド部材(5)に昇降自在に取り付けられている落下式扉(6)と、落下式扉(6)をガイド部材(5)の所要の高さに止め、本体(B1)に捕獲動物が入ったことを感知して落とすトリガー装置(9)とを備えている。落下式扉(6)は、外側へ張り出して形成された外面部材の内部側に、落下式扉(6)が落ちたときに形成される捕獲動物を囲い込むための捕獲空間の一部を構成する拡張空間部(69)を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、箱形罠に関するものである。更に詳しくは、箱形罠を構成する本体の奥行き方向の長さを短くして罠が目立ちにくいようにすると共に、本体の入口から本体内部に仕掛けられる餌までの距離を短く設定できるようにすることにより、箱形罠の周辺に近付いて箱形罠の内部をうかがう捕獲動物(捕獲対象獣)の警戒心をやわらげることができる箱形罠に関する。
比較的小さな捕獲動物(ウサギやタヌキ等)から大きな捕獲動物(クマやイノシシ等)までを捕獲する罠として、箱形罠(捕獲檻ともいう)が使用されている。このような箱形罠としては、例えば本願発明者がすでに提案している特許文献1の箱形罠がある。
特許文献1に記載された箱形罠は、両端側が開口した罠本体を備えている。罠本体は、底部材と、その両側に設けてある側部材及び上部を塞ぐ天部材を備えている。罠本体の両開口部には、縦方向にガイド部材が設けてあり、ガイド部材には落下式扉が取り付けてある。各落下式扉は、捕獲動物が罠本体内に入ったことを感知するトリガー装置によって落とされ、開口部を塞ぐようになっている。
特開2004−121077
箱形罠を使用した狩猟において、クマやイノシシ等の大型獣を捕獲できるようにするためには、箱形罠を大きく形成する必要がある。
前記特許文献1記載の箱形罠は、図5(b)に示しているように、落下式扉6bを比較的薄く形成した構造であり、箱形罠A0の大きさ(奥行き方向の長さ)は本体B0に依存することになる。つまり、箱形罠A0を大きくするには、本体B0を大きく形成しなければならない。
このため、箱形罠A0をセットした状態(落下式扉6bが上がっている状態)で、本体B0を木の枝や草等でカムフラージュ(偽装)しても相当に目立つため、捕獲動物8が強く警戒してしまう問題があった。
また、箱形罠においては、本体の入口から餌までの距離、すなわち、トリガー装置を作動させるセンサ部までの距離を短くすると、捕獲動物の警戒心がやわらぎ、餌に食い付きやすい利点はあるが、反面、捕獲動物の身体が本体内に全部入りきっていない状態でトリガー装置が作動し、落下式扉が落ちてしまう可能性がある。この場合、落下式扉が捕獲動物の背中や尻に当たって扉を閉じるタイミングを逸し、結果的に捕獲動物に逃げられてしまうことがあった。
すなわち、箱形罠A0においては、本体B0に捕獲動物8の身体全体が入るように、入口100bから餌80までの距離を十分に長く設定する(図5(b)に示す状態)のが望ましいが、捕獲動物8は警戒心が強く、奥まで入り込ませることは容易ではなかった。
(本発明の目的)
本発明は、箱形罠を構成する本体の奥行き方向の長さを短くして罠が目立ちにくいようにすると共に、本体の入口から本体内部に仕掛けられる餌までの距離をより短く設定できるようにすることにより、捕獲動物の警戒心をやわらげることができ、捕獲率を向上させることができる箱形罠を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は
本体と落下式扉、滑走式扉または枢着された閉鎖扉を有し、前記扉の内面と本体の奥壁内面との間に捕獲動物の捕獲空間として所要距離を有する箱形罠において、
前記扉を外方に向けて張り出して前記扉の本体側に捕獲動物の捕獲空間の一部を形成する一方で、本体の入口から奥壁内面までの距離を短くし、扉の内面と本体の奥壁内面との間の捕獲空間として前記所要距離を保持するようにした、
箱形罠である。
本発明は、
本体と、本体の両入口側に落下式扉、滑走式扉または枢着された閉鎖扉を有し、前記両側の扉の内面間に捕獲動物の捕獲空間として所要距離を有する箱形罠において、
前記両側の扉をそれぞれ外方に向けて張り出して前記両側の扉の本体側に捕獲動物の捕獲空間の一部を形成する一方で、本体の両入口間の距離を短くし、両側の扉の内面間の捕獲空間として前記所要距離を保持するようにした、
箱形罠である。
本発明は、
本体は複数の壁部構成部材で形成され、扉を所要の高さ位置に止めると共に本体に捕獲動物が入ったことを感知して扉を閉じる方向へ動かすよう作動するトリガー装置を備えている、
前記箱形罠である。
本発明は、
本体の入口の外側かつ入口を閉じた位置にある扉の下方に、箱形罠で捕獲された捕獲動物が地面に穴を掘ることを阻止する掘り防止部材を備えている、
前記箱形罠である。
本発明は、
扉の上部に枠部材が設けられており、枠部材が本体の入口上部側の縁部材と同じ高さに位置したときに、枠部材と縁部の間に少なくとも作業者の手を挟まない幅の隙間が形成されるように配置されている、
前記箱形罠である。
本発明は、
扉が入口を閉じたときに、扉の下方に少なくとも作業者の足を挟むことがない幅の隙間を形成する隙間形成手段が設けられている、
前記箱形罠である。
(作用)
本発明に係る箱形罠の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
箱形罠(A1)の落下式扉(6)、滑走式扉または枢着された閉鎖扉(以下、これらをまとめて「落下式扉(6)等」という)は、落下式扉(6)等が落ちたときに形成される捕獲動物を捕獲する(囲い込む)ための捕獲空間の一部を構成する空間部(69)を有している。これにより、落下式扉(6)等が落ちたときに形成される捕獲動物を捕獲する捕獲空間の大きさを基準とすれば、空間部(69)が設けられている分だけ、従来の箱形罠よりも本体(B1)の奥行き方向の長さを短くして、本体(B1)をコンパクトにつくることができる。これにより、箱形罠(A1)を仕掛けたときに、設置している本体(B1)が目立ちにくくなる。
また、箱形罠(A1)は、捕獲動物を捕獲する捕獲空間の大きさが同じでも、本体(B1)の奥行き方向の長さがより短くなっているので、本体(B1)の入口(100)から本体(B1)内部に仕掛けられる餌(80)までの距離を短く設定することができる。
これらのことから、箱形罠(A1)の周辺に近付いて箱形罠(A1)の内部をうかがう捕獲動物の警戒心をやわらげることができる。
本体の入口(100)の外側かつ入口(100)を閉じた位置にある落下式扉(6)等の下方に、箱形罠(A1)で捕獲された捕獲動物が地面に穴を掘ることを阻止する掘り防止部材(14)を備えているものは、捕獲動物が穴を掘って落下式扉(6)等の下縁と穴の隙間から逃げ出すことを防止することができる。
落下式扉(6)等の上部に枠部材(63)が設けられており、枠部材(63)が本体(B1)の入口(100)上部側の縁部材(53)と同じ高さに位置したときに、枠部材(63)と縁部(53)の間に少なくとも作業者の手を挟まない幅の隙間が形成されるように配置されているものは、使用者(狩猟者)が仕掛け作業中に落下式扉(6)等を誤って落下させた場合に、手を挟んで怪我をする危険を緩和することができる。
落下式扉(6)等が入口(100)を閉じたときに、落下式扉(6)等の下方に少なくとも作業者の足を挟むことがない幅の隙間(143)を形成する隙間形成手段(14,142)が設けられているものは、使用者が仕掛け作業中に落下式扉(6)等を誤って落下させた場合に、落下式扉(6)等が足に接触することにより怪我をする危険を緩和することができる。
本発明は、落下式扉等に捕獲動物の捕獲空間の一部を形成する空間部を設けることにより、箱形罠を構成する本体の奥行き方向の長さをより短くして、地面に設置された本体が目立ちにくいようにすることができる。
また、本体の奥行き方向の長さが短くなることで、本体の入口から本体内部に仕掛けられる餌までの距離をより短く設定することができる。
したがって、本発明に係る箱形罠は、箱形罠の周辺に近付いて箱形罠の内部をうかがう捕獲動物の警戒心をやわらげることができ、捕獲率を向上させることができる。
本発明に係る箱形罠の第1実施の形態を示し、落下式扉を上昇させてトリガー装置で止めている状態の前方側斜視図。 図1の箱形罠の後方側斜視図。 図1の箱形罠の正面図。 箱形罠の落下式扉を落として閉じている状態の前方側斜視図。 箱形罠の特徴を示す対比説明図で、(a)は本発明に係る箱形罠の説明図、(b)は従来の箱形罠の説明図。 本発明に係る箱形罠の第2実施の形態を示し、両側に配置した落下式扉を上昇させてトリガー装置で止めている状態の前方側斜視図。
本発明を図面に示した実施例に基づき詳細に説明する。
なお、以下の説明では、本発明の特徴を明確にして理解しやすいようにするため、公知技術であるトリガー装置9及び本体B1の底部材1、側部材2、2a、天部材3、背部材4の各部材の連結具7を使用した連結構造に関しては、各構成部を図示して簡単な説明をするに止め、構造の詳細については説明を省略する。
図1ないし図5を参照して、箱形罠Aの構造を説明する。本実施の形態では、落下式扉6を備えた構造で説明する。
箱形罠A1は、本体B1と、本体B1の入口100の縁部に取り付けられたガイド部材5、入口100を開閉する落下式扉6及び落下式扉6をガイド部材5の所要の高さに止めると共に本体B1に捕獲動物が入ったことを感知して落下式扉6を落とすトリガー装置9で構成されている。
本体B1は、壁部構成部材である底部材1、底部材1の両端辺部側に垂直に取り付けられた側部材2、2a、各側部材2、2aの上部に取り付けられた天部材3及び入口100と反対側に取り付けられた背部材4を備え、分解と組み立てができるようにしてある。
なお、落下式扉6を落とすトリガー装置9としては、前記特許文献1の特開2004−121077に記載しているトリガー装置と同様のものを採用している。トリガー装置は、その構造を特に限定するものではなく、落下式扉6をガイド部材5の所要の高さに止め、本体B1に捕獲動物が入ったことを感知して落下式扉6を落として捕獲できるものであれば、公知の各種構造のものを採用することができる。
本体B1を構成する前記各部材1、2、3、4の構造を図面を参照して説明する。
底部材1は、山形鋼で長方形状に枠組みされた外枠10を有している。外枠10の内側には、長尺で互いに平行に配された所要数の鉄筋11と、短尺で互いに平行に配された所要数の鉄筋12を、縦横に交差させて交点を溶接すると共に各先端部を外枠10に溶接して形成されている。
外枠10の一方の面(外面側)には、角管状の挿入管15(図3に図示)が全周に所要間隔で溶接されている。挿入管15は、軸線方向を外枠10の各部材の長手方向と平行にし、長辺側の部材と短辺側の部材それぞれに所要数設けられている。
また、底部材1の前後端部には、掘り防止部材14が取り付けられている。掘り防止部材14の構造及び取り付け構造については後述する。
側部材2、2aは、山形鋼で長方形状に枠組みされた外枠20を有している。外枠20の内側には、長尺で互いに平行に配された所要数の柵板21と、短尺で互いに平行に配された所要数の鉄筋22を、縦横に交差させて交点を溶接すると共に各先端部を外枠20に溶接して形成されている。外枠20の一方の面(外面側)には、角管状の挿入管25が前記外枠10の挿入管15と同様に設けられている。
天部材3は、山形鋼で長方形状に枠組みされた外枠30を有している。外枠30の内側には、長尺で互いに平行に配された所要数の柵板31と、短尺で互いに平行に配された所要数の鉄筋32を、縦横に交差させて交点を溶接すると共に各先端部を外枠30に溶接して形成されている。外枠30の一方の面(外面側)には、角管状の挿入管35が前記外枠10の挿入管15と同様に設けられている。
背部材4は、山形鋼で長方形状に枠組みされた外枠40を有している。外枠40の内側には、互いに平行に配された所要数の柵板41と、互いに平行に配された所要数の鉄筋42を、縦横に交差させて交点を溶接すると共に各先端部を外枠40に溶接して形成されている。外枠40の一方の面(外面側)には、角管状の挿入管45が前記外枠10の挿入管15と同様に設けられている。
前記したように正面側の入口100に取り付けられたガイド部材5は、底枠51、各側枠52及び中間枠53を有している。
底枠51は不等辺山形鋼で形成され、組み立て時において幅狭部(図では見えない)が内方へ向け水平になり、幅広部が外側に位置し垂直になるようにしてある。底枠51の幅狭部の底面側には、角管状の挿入管(図では見えない)が長手方向の所要箇所に溶接して前記外枠10の挿入管15と同様に設けられている。
底枠51の両端部には側枠52がそれぞれ垂直に設けられている。各側枠52の上方への長さは、取り付けられる落下式扉6の高さの約1.5倍程度に設定されている。
各側枠52は山形鋼で形成されており、角部を底枠51の両端外側の角部に合わせてある。各側枠52の外側の板520の内側には板520との間に所要幅のガイド溝522を設けて平行にガイド板521が溶接してある。このガイド溝522には、下側から順に掘り防止部材14及び後述する落下式扉6の両側端部がスライド自在に差し込まれる。
掘り防止部材14は、長方形状に枠組みされた基枠140を有し、基枠140の長尺部の間には長尺部と平行に邪魔部材141が固定されている。邪魔部材141は、基枠140の抜き部を塞ぎ、捕獲された捕獲動物が地面に穴を掘って、落下式扉6の下側の横枠部材62a下縁部と穴の隙間から脱出することを阻止するためのものである。
また、基枠140の後部両側には、山形鋼で形成され、前記ガイド溝522に差し込まれるスライド部材142が立設固定されている。各スライド部材142は、後述するように落下式扉6を地面から浮かせた状態で支えるストッパーとなる。
なお、掘り防止部材14は、落下式扉6と同様に、ガイド溝522に両スライド部材142をガイド溝522に差し込み、上方から落とし込んで設置される。
各側枠52の基部側(組み立てたときに側部材2、2aの外枠20の短辺に対応する部分)の外面側には、長手方向に所要間隔で上記底枠51の挿入管55と同様の挿入管55が溶接により固着されている。また、側枠52間には中間枠53がそれらをつなぐように直角に設けてある。中間枠53は等辺山形鋼で形成され、その上面側には、上記底枠51の挿入管55と同様の挿入管55が溶接により固着されている。
落下式扉6は、正面視で長方形状に枠組みされた基枠60を有している。基枠60は、それぞれ中抜きされた長方形の板体で形成され、相対向した左右二枚の縦枠部材61と、等辺山形鋼で形成された上側の横枠部材62及び帯板で形成された下側の横枠部材62aで構成されている。
各縦枠部材61は、側部材2、2aと平行に設けられ、前方側(図1で左方側)へ張り出す(突き出す)ように設けられている。横枠部材62は各縦枠部材61の上端に、横枠部材62aは各縦枠部材61の下端に固着されている。また、横枠部材62のやや後方には補強筋63が平行に固定されている。なお、補強筋63と前記中間枠53は、同じ高さになったときに、間に適宜幅の隙間が形成されるようになっており、使用者が手等を挟むことがないようにしている。
基枠60の内側には、四本の柵板64が横枠部材62、62aと平行に上下方向に等間隔になるよう溶接して固着されている。また、これら柵板64と直交するように互いに平行に配された所要数の柵棒65が交点を溶接すると共に各先端部を横枠部材62、62aに溶接して固着されている。各柵板64と各柵棒65は、外面部材を構成している。
各柵板64は、トリガー装置9の支持部材90を係止する係止部となるものであり、係止する柵板64を変えることにより罠セット時の落下式扉6の高さを段階的に調節することができる。
各縦枠部材61の後端部には、細板状のスライド部材66が縦枠部材61の縁に沿って外側へ張り出すように固着されている。落下式扉6は、両側のスライド部材66をガイド部材5の各側枠52のガイド溝522に差し込んで、ガイド部材5に昇降自在に取り付けられている。
前記構造により、落下式扉6の各柵板64と各柵棒65の内部側には、下側が開放された縁部が平面視「コ」字状の拡張空間部69が形成されている。拡張空間部69は、落下式扉6が落ちたときに形成される捕獲動物を捕獲する捕獲空間の一部を構成し、入口100の位置から外側へ空間を拡張するものである。
また、落下式扉6が下降して前記掘り防止部材14の各スライド部材142の上部に当接することにより、掘り防止部材14または地面と横枠部材62aの間に一定の隙間143が形成される(図4参照)。これにより、例えば使用者(狩猟者)が仕掛け作業中に落下式扉6を誤って落下させた場合に、落下式扉6が足に接触することにより怪我をする危険を緩和することができる。
なお、本体B1は、本願発明者が先に提案した特開2006−223165と同様に、各部材1、2、3、4の各挿入管15、25、35、45に、各挿入管をつなぐように連結具7を装着して組み立てる構造である。
(作用)
箱形罠A1の作用を図1ないし図5を参照して説明する。
まず、箱形罠A1を現地で組み立て、適当な場所に据え付ける。
次に、トリガー装置9の各部を初期状態にし、その後で落下式扉6を上昇させ、トリガー装置9の支持部材90を落下式扉6の下側の横枠部材62aまたは各柵板64のいずれかに下側から係止することにより落下式扉6を適当な高さにセットする。最後に、センサ部91の下方に餌80を置き、箱形罠A1を仕掛ける。
そして、図5(a)に示すように、イノシシ等の捕獲動物8が餌80につられて入口100から本体B1内部に入り、餌80があるところまで入ったことをセンサ部91が感知すると、支持部材90のロックが外れ、落下式扉6が落下する。これにより捕獲動物8は捕獲される。
箱形罠A1の作用及び特徴を、図5(b)に示した従来の箱形罠A0と対比して説明する。
箱形罠A1の落下式扉6は、前記したように落下式扉6が落ちたときに形成される捕獲動物8を捕獲するための捕獲空間の一部を構成する拡張空間部69を有している。拡張空間部69は、入口100の位置から外側へ空間を拡張するものである。
落下式扉6が落ちたときに形成される捕獲動物8を捕獲する捕獲空間の大きさ、すなわち箱形罠の奥行き方向の長さ(L0)が同じであれば、箱形罠A1は、落下式扉6に拡張空間部69が設けられている長さ(L3)の分だけ、従来の箱形罠A0の本体B0の奥行き方向の長さ(L4)よりも本体B1の奥行き方向の長さ(L1)を短くしてコンパクトにつくることができる。
これにより、箱形罠A1を仕掛けたときに、木の枝や草等でカムフラージュを施せば、奥行き方向の長さが短くなった分だけ本体B1が目立ちにくくなる。
また、箱形罠A1は、前記したように、本体B1の奥行き方向の長さ(L1)はより短くなっており、本体B1内に入った捕獲動物8の尻部が、まだ入口100から出た状態でも、落下式扉6が落ちたときに尻部に当たることなく捕獲動物8を囲い込んで捕獲することが可能である。
つまり、本体B1の入口である入口100から、本体B1内部に仕掛けられた餌80までの距離、すなわちセンサ部91までの距離(L2)を、従来の箱形罠A0の場合のセンサ部91までの距離(L5)より短く設定することができる。
これらのことから、箱形罠A1は、従来の箱形罠と比べて、仕掛けられた箱形罠A1の周辺に近付いて箱形罠の内部をうかがう捕獲動物8の警戒心をやわらげることができるので、捕獲率が向上することが期待できる。
図6を参照する。なお、図6において、前記箱形罠A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
箱形罠A2は、本体B2の長手方向両側に入口100、100aを有し、各入口100、100aの縁部にガイド部材5、5aを設け、各ガイド部材5、5aにそれぞれ落下式扉6、6aを昇降自在に取り付けた構造である。
また、トリガー装置9aは、センサ部91が本体B2の長手方向において中央部に設けられており、落下式扉6、6aに係止して支える支持部材90、90aを備えている。落下式扉6、6aは、トリガー装置9aの作動により同時に落ちるようになっている。
箱形罠A2は、入口が本体B2の前後二箇所にあるので、捕獲動物8がより入りやすい利点がある。
なお、本発明の主要な作用である本体B2の奥行き方向の長さを短くつくることができる点、及び入口100、100aから餌80を置く場所までの距離を短く設定できる点は、前記箱形罠A1と同様であるので、これらについての詳しい説明は省略する。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
A1 箱形罠
B1 本体
1 底部材
10 外枠
11 鉄筋
12 鉄筋
14 掘り防止部材
140 基枠
141 邪魔部材
142 スライド部材
143 隙間
15 挿入管
2、2a 側部材
20 外枠
21 柵板
22 鉄筋
25 挿入管
3 天部材
30 外枠
31 柵板
32 鉄筋
35 挿入管
4 背部材
40 外枠
41 柵板
42 鉄筋
45 挿入管
100 入口
5 ガイド部材
51 底枠
52 側枠
520 外側の板
521 ガイド板
522 ガイド溝
53 中間枠
55 挿入管
6 落下式扉
60 基枠
61 縦枠部材
62 横枠部材
62a 横枠部材
63 補強筋
64 柵板
65 柵棒
66 スライド部材
69 拡張空間部
7 連結具
9 トリガー装置
90 支持部材
91 センサ部
8 捕獲動物
80 餌
A2 箱形罠
B2 本体
100a 入口
5a ガイド部材
6a 落下式扉
9a トリガー装置
90a 支持部材
A0 箱形罠
B0 本体
100b 入口
6b 落下式扉

Claims (6)

  1. 本体と落下式扉(6)、滑走式扉または枢着された閉鎖扉を有し、前記扉(6)の内面と本体(B1)の奥壁内面との間に捕獲動物の捕獲空間として所要距離を有する箱形罠において、
    前記扉(6)を外方に向けて張り出して前記扉(6)の本体(B1)側に捕獲動物の捕獲空間の一部を形成する一方で、本体(B1)の入口(100)から奥壁内面までの距離を短くし、扉(6)の内面と本体(B1)の奥壁内面との間の捕獲空間として前記所要距離を保持するようにした、
    箱形罠。
  2. 本体(B1)と、本体(B1)の両入口(100,100a)側に落下式扉(6,6a)、滑走式扉または枢着された閉鎖扉を有し、前記両側の扉(6,6a)の内面間に捕獲動物の捕獲空間として所要距離を有する箱形罠において、
    前記両側の扉(6,6a)をそれぞれ外方に向けて張り出して前記両側の扉(6,6a)の本体(B1)側に捕獲動物の捕獲空間の一部を形成する一方で、本体(B1)の両入口(100,100a)間の距離を短くし、両側の扉(6,6a)の内面間の捕獲空間として前記所要距離を保持するようにした、
    箱形罠。
  3. 本体(B1)は複数の壁部構成部材(1,2,3,4)で形成され、扉(6)を所要の高さ位置に止めると共に本体(B1)に捕獲動物が入ったことを感知して扉(6)を閉じる方向へ動かすよう作動するトリガー装置(9)を備えている、
    請求項1または2の何れか1項に記載の箱形罠。
  4. 本体(B1)の入口(100)の外側かつ入口(100)を閉じた位置にある扉(6)の下方に、箱形罠で捕獲された捕獲動物が地面に穴を掘ることを阻止する掘り防止部材(14)を備えている、
    請求項1、2または3の何れか1項に記載の箱形罠。
  5. 扉(6)の上部に枠部材(63)が設けられており、枠部材(63)が本体(B1)の入口(100)上部側の縁部材(53)と同じ高さに位置したときに、枠部材(63)と縁部(53)の間に少なくとも作業者の手を挟まない幅の隙間が形成されるように配置されている、
    請求項1、2、3または4の何れか1項に記載の箱形罠。
  6. 扉(6)が入口(100)を閉じたときに、扉(6)の下方に少なくとも作業者の足を挟むことがない幅の隙間(143)を形成する隙間形成手段(14,142)が設けられている、
    請求項1、2、3、4または5の何れか1項に記載の箱形罠。
JP2009171518A 2009-07-22 2009-07-22 箱形罠 Pending JP2011024446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009171518A JP2011024446A (ja) 2009-07-22 2009-07-22 箱形罠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009171518A JP2011024446A (ja) 2009-07-22 2009-07-22 箱形罠

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011024446A true JP2011024446A (ja) 2011-02-10

Family

ID=43633962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009171518A Pending JP2011024446A (ja) 2009-07-22 2009-07-22 箱形罠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011024446A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110138676A1 (en) * 2009-12-10 2011-06-16 Frank Moustirats Humane animal trap
JP2012039928A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Mitsuo Wada 箱形罠装置
US8171667B2 (en) * 2009-03-27 2012-05-08 Robert Facklam Bear trap with safety door
JP2016192930A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 和彦 塚原 捕獲檻及びこれに使用される昇降扉
JP2021052617A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 野生動物捕獲用罠に用いる筐体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003009753A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Kyowa Rikureim:Kk 動物捕獲器における逃走防止構造
JP2003225044A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Tadamitsu Kawazoe 獣類の捕獲装置
JP2006223165A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Mitsuo Wada 動物用箱罠、それに使用する連結具及び連結構造
JP3141189U (ja) * 2008-02-13 2008-04-24 有限会社藤田鉄工所 野生動物捕獲装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003009753A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Kyowa Rikureim:Kk 動物捕獲器における逃走防止構造
JP2003225044A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Tadamitsu Kawazoe 獣類の捕獲装置
JP2006223165A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Mitsuo Wada 動物用箱罠、それに使用する連結具及び連結構造
JP3141189U (ja) * 2008-02-13 2008-04-24 有限会社藤田鉄工所 野生動物捕獲装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8171667B2 (en) * 2009-03-27 2012-05-08 Robert Facklam Bear trap with safety door
US20110138676A1 (en) * 2009-12-10 2011-06-16 Frank Moustirats Humane animal trap
US8418396B2 (en) * 2009-12-10 2013-04-16 Frank Moustirats Humane animal trap
JP2012039928A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Mitsuo Wada 箱形罠装置
JP2016192930A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 和彦 塚原 捕獲檻及びこれに使用される昇降扉
JP2021052617A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 野生動物捕獲用罠に用いる筐体
JP7391287B2 (ja) 2019-09-27 2023-12-06 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 野生動物捕獲用罠に用いる筐体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101049146B1 (ko) 동물 포획장치
US20210329882A1 (en) Animal crate with swing or drop door
US10645901B2 (en) Mobile configurable animal trap system
CN108684546B (zh) 动物笼具及其侧面
JP2011024446A (ja) 箱形罠
US20190029246A1 (en) Electronic rat trap with internal barrier structure
KR102090426B1 (ko) 멧돼지 포획틀
KR20100070533A (ko) 동물 포획장의 개폐문 개폐장치
KR102463241B1 (ko) 야생동물 포획틀
KR101625188B1 (ko) 야생동물 연속 포획장치
JP2007049904A (ja) 動物捕獲檻
JP6951122B2 (ja) 捕獲檻
US20120000433A1 (en) Insert for a gated chute for smaller livestock
JP6178681B2 (ja) 野生動物捕獲システム
JP3224335U (ja) 害獣捕獲器
KR20210063544A (ko) 산돼지 포획틀
JP3244482U (ja) 通路型箱罠
KR102537071B1 (ko) 야생동물 포획 장치
US1739493A (en) Trap
JP2014128223A (ja) 囲い罠、檻及び檻付き囲い罠
US20220408688A1 (en) Hog Trap with Anti-climb and Anti-dig Bars
GB2270455A (en) Apparatus for catching wild animals
JPH0711589Y2 (ja) 野生動物捕獲柵
JP7391287B2 (ja) 野生動物捕獲用罠に用いる筐体
JP2020156396A (ja) 構造ユニット、動物誘導装置及び動物捕獲装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130305

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130401

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20130801