JP2020156396A - 構造ユニット、動物誘導装置及び動物捕獲装置 - Google Patents

構造ユニット、動物誘導装置及び動物捕獲装置 Download PDF

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映 見城
典彦 梶村
Norihiko Kajimura
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【課題】動物が接触しても転倒することなく、組み立てと解体が容易で、動物の習性に応じて最適な配置とすることができる構造ユニットを提供する。【解決手段】本発明に係る構造ユニット1は、野生動物を所定の場所に誘導するための動物誘導装置に用いられるものであって、間隔を空けて地面に立設される3つの支柱部材2と、隣接する2つの支柱部材2同士を連結する3つの支柱連結部材3と、を備え、3つの支柱部材2の下端部2aを結んで形成される三角形状の底面領域Dと、支柱連結部材3により連結される2つの支柱部材2の上端部2b及び下端部2aを結んで形成されるとともに底面領域Dの一辺を底辺とした側面領域Sと、により囲まれる空間Qが形成されることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、野生動物を所定の場所に誘導するための動物誘導装置に用いられる構造ユニット、動物誘導装置及び動物捕獲装置に関する。
近年、日本全国ではシカやイノシシ等の野生動物の増加により、人間の社会環境、とりわけ農林業分野や鉄道・道路交通分野において、深刻な獣害が発生している。地方自治体や森林管理署をはじめとする公的機関では、獣害を低減させるべく、対象動物を有害捕獲、有害駆除等の認可捕獲、狩猟によって個体数の管理と調整を実施している。認可捕獲や狩猟の方法としては、銃猟や網・わな猟が一般的であり、とりわけ網・わな猟については、対象動物、生息密度、地形、気象条件によって様々な捕獲装置が用いられている。
従来、動物の捕獲に関する技術として、囲い罠が用いられる。従来の囲い罠では、野生動物の生息域又は出没地において、柵状の構造物を囲うように設置し、その内部に対象とする野生動物を誘い込み、何らかの手段によって出入口を封鎖することで野生動物を捕獲する。とりわけ、柵状の構造物については、野生動物の接触によって破壊されないように、強度の高い鋼管・鋼材や幹の太い立ち木等を支柱として用い、その支柱に網材や幕材を固定する形式が採用されている。さらに、柵状の構造物として鋼管・鋼材からなる支柱と支柱と同程度のサイズの鋼管・鋼材からなるアンカーとを用いた支柱アンカー構造とする場合、支柱やアンカーをハンマーや打設機を用いて地中に打設・固定するものが多い。柵状の構造物を支柱アンカー構造としない場合、分解が可能で、ある程度の重量と大きさを持った梁・柱構造の自立型フレームによって、網材や幕材を固定する技術や装置も存在する。
動物の捕獲に関する技術としては、特許文献1〜3の開示技術が開示されている。
特許文献1には、透過性を有しない不透過性面材と、透過性を有する透過性面材とにより内部空間を囲う囲い部を備え、前記囲い部は、野生動物が前記内部空間に侵入するための入口部を有し、前記入口部に前記内部空間の外側に向けて突出される前記不透過性面材が衝立面材として設けられるとともに、前記入口部から内部空間方向に視認される位置に前記透過性面材が設けられる野生動物捕獲装置が開示されている。
特許文献2には、エゾ鹿の捕獲を行うため所定のスペースを囲う捕獲用金網柵の所定位置にエゾ鹿の侵入後に閉扉するゲートを配設し、前記捕獲用金網柵に、前記捕獲用金網柵の全長に及んで所定高さの目隠し部を配設した捕獲柵本体部と、エゾ鹿を捕獲する檻で構成される捕獲施設と、前記捕獲柵本体部と前記捕獲施設とを互いに所定間隔離間させた両壁部により連接し、前記両壁部内を介してエゾ鹿を前記捕獲柵本体部から前記捕獲施設に誘導するためのシュート部とを備えたエゾ鹿捕獲柵に於いて、既設のエゾ鹿侵入防止柵の侵入防止金網柵の一部を前記捕獲用金網柵の一部として用いることを特徴とする侵入防止柵を利用したエゾ鹿捕獲柵が開示されている。
特許文献3には、パイプが連結されて多角形に形成された上部枠体と、上部枠体と対応する同形状に形成された下部枠体と、上部枠体を下部枠体から上方に所定間隔離間させて支持する複数の縦パイプと、上部枠体の一つのパイプに取り付けられ、開閉自在の扉部材と、扉部材を取り付けたパイプを除く上部枠体に吊下され、上部枠体から下部枠体を所定長さ超えて下方に張設される囲い網と、囲い網内への鹿の侵入を検知する鹿検知装置と、鹿検知装置の検知作動が伝達されると、扉部材を閉じさせる扉部材開閉装置と、囲い網絞りワイヤーを巻き上げることにより、囲い網の下端部を絞り込むウインチとを備えた鹿の捕獲装置が開示されている。
特開2018−166483号公報 特開2012−249566号公報 特開2010−207212号公報
ところで、野生動物の捕獲、誘導に用いられる動物誘導装置は、野生動物が接触したとしても転倒することがない、安定した構造であることが求められる。また、動物誘導装置は、林道沿い等の整地された場所ではなく、緩やかな傾斜や不陸がある場所や、周囲に樹木、切り株、岩石等の障害物が散在している場所に設置されるため、組み立てと解体を容易できるものが求められる。また、動物誘導装置は、野生動物の歩行を妨げない等、対象となる野生動物の体格や行動、習性に合わせて最適な配置ができることが求められる。
特許文献1〜3の開示技術では、任意の支柱の両隣りに立設される支柱において、その支柱同士が互いに連結されていないため、支柱や支柱間に設けられた面材に野生動物が接触したとき、容易に転倒するおそれがある。また、例えば、特許文献2の開示技術では、組み立てや解体が容易でない。また、例えば、特許文献3の開示技術では、野生動物の習性等に応じて最適な配置とされるものではない。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、動物が接触しても転倒することなく、組み立てと解体が容易で、動物の習性に応じて最適な配置とすることができる構造ユニット、動物誘導装置及び動物捕獲装置を提供することにある。
第1発明に係る構造ユニットは、野生動物を所定の場所に誘導するための動物誘導装置に用いられる構造ユニットであって、間隔を空けて地面に立設される3つの支柱部材と、隣接する2つの前記支柱部材同士を連結する3つの支柱連結部材と、を備え、3つの前記支柱部材の下端部を結んで形成される三角形状の底面領域と、前記支柱連結部材により連結される2つの前記支柱部材の上端部及び下端部を結んで形成されるとともに前記底面領域の一辺を底辺とした側面領域と、により囲まれる空間が形成されることを特徴とする。
第2発明に係る構造ユニットは、第1発明において、前記支柱連結部材は、隣接する2つの前記支柱部材の下端部同士を連結する下連結梁と、隣接する2つの前記支柱部材を連結して前記下連結梁よりも上側に配置される上連結梁と、を有することを特徴とする。
第3発明に係る構造ユニットは、第2発明において、前記下連結梁は、板状の第1板部と、前記第1板部に垂直な板状の第2板部とを有ることを特徴とする。
第4発明に係る構造ユニットは、第2発明又は第3発明において、前記下連結梁は、地面に埋設される埋設部を有することを特徴とする。
第5発明に係る構造ユニットは、第2発明〜第4発明の何れかにおいて、前記支柱連結部材は、前記下連結梁と前記上連結梁とを接続するブレース材を更に有することを特徴とする。
第6発明に係る構造ユニットは、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、3つの前記支柱連結部材のうち1つ又は2つの前記支柱連結部材は、前記側面領域に沿って設けられる面材を有することを特徴とする。
第7発明に係る動物誘導装置は、野生動物を所定の場所に誘導するための動物誘導装置であって、隣接して配置される複数の構造ユニットを備え、前記構造ユニットは、間隔を空けて地面に立設される3つの支柱部材と、隣接する2つの前記支柱部材同士を連結する3つの支柱連結部材と、を有し、3つの前記支柱部材の下端部を結んで形成される三角形状の底面領域と、前記支柱連結部材により連結される2つの前記支柱部材の上端部及び下端部を結んで形成されるとともに前記底面領域の一辺を底辺とした側面領域と、により囲まれる空間が形成され、複数の前記構造ユニットは、第1の前記構造ユニットと、第2の前記構造ユニットとを有し、第1の前記構造ユニットと、第1の前記構造ユニットに隣接する第2の前記構造ユニットとは、第1の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの1つの前記支柱部材が、第2の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの1つの前記支柱部材である第1配置、及び、第1の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの2つの前記支柱部材が、第2の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの2つの前記支柱部材である第2配置、の少なくとも何れかで配置されることを特徴とする。
第8発明に係る動物誘導装置は、第7発明において、第1の前記構造ユニットと、第1の前記構造ユニットに離間して配置される第3の前記構造ユニットとを連結するユニット連結部材を更に備えることを特徴とする。
第9発明に係る動物誘導装置は、第8発明において、前記ユニット連結部材は、第1の前記構造ユニットにおける前記支柱部材と、第3の前記構造ユニットにおける前記支柱部材とを連結することを特徴とする。
第10発明に係る動物誘導装置は、第7発明〜第9発明の何れかにおいて、各々の前記構造ユニットは、3つの前記支柱連結部材のうち1つ又は2つの前記支柱連結部材が前記側面領域に沿って設けられる面材を有し、第1の前記構造ユニットにおける前記面材と、第2の前記構造ユニットにおける前記面材とにより挟まれる角度は、90°より大きく180°以下であることを特徴とする。
第11発明に係る動物捕獲装置は、第7発明〜第10発明の何れかの動物誘導装置と、前記動物誘導装置に設けられて野生動物を捕獲するための捕獲装置と、を備えることを特徴とする。
第1発明〜第11発明によれば、構造ユニットを安定した状態で地面に自立させることができる。また、ある1つの支柱部材は、両隣りの他の2つの支柱部材に支柱連結部材によりそれぞれ連結されており、両隣りの他の2つの支柱同士も支柱連結部材により連結される。即ち、三角形状に配置された3つの支柱部材が互いに支柱連結部材に連結される。このため、構造ユニットに野生動物が接触してある1つの支柱部材に転倒しようとする力が作用したとき、この1つの支柱部材2に連結された両隣りの他の2つの支柱部材2、2により、この力に抵抗することができる。このため、構造ユニットの転倒を防止することが可能となる。
また、第1発明〜第11発明によれば、支柱部材を地面に埋設させる必要がない。このため、構造ユニットの組み立てと解体を容易に行うことができる。
また、第1発明〜第11発明によれば、野生動物の習性等に応じて最適な配置とすることが可能となる。
特に、第2発明によれば、構造ユニットを更に安定した状態で地面に自立させることができる。また、構造ユニットに野生動物が接触した場合であっても、構造ユニットの転倒を更に防止することが可能となる。
特に、第3発明によれば、第1板部又は第2板部を介して、下連結梁にブレースや面材の取付を容易とすることができ、構造ユニットに野生動物が接触した場合であっても、構造ユニットの破壊や転倒を防止することが可能となる。
特に、第4発明によれば、空間に野生動物が侵入したとき、野生動物が下連結梁に躓くのを防止することができる。このため、野生動物を所定の場所にスムーズに誘導することができる。
特に、第5発明によれば、構造ユニットを一層安定した状態で地面に自立させることができる。また、構造ユニットに野生動物が接触した場合であっても、構造ユニットの転倒を一層防止することが可能となる。
特に、第6発明によれば、野生動物を所定の場所によりスムーズに誘導することができる。
特に、第7発明によれば、第1の構造ユニットと第2の構造ユニットとを隣接して配置するとき、1つ又は2つの支柱部材が共通化される。これにより、隣接して配置された構造ユニットをより安定した状態で地面に自立させることができる。また、構造ユニットに野生動物の接触等によりある1つの支柱部材に転倒しようとする力が作用したとき、この1つの支柱部材に連結される両隣りの他の2つの支柱部材が、この力に抵抗することができる。このため、構造ユニットの転倒を防止することが可能となる。
特に、第8発明及び第9発明によれば、ユニット連結部材に野生動物の接触等によりユニット連結部材に転倒しようとする力が作用したとき、このユニット連結部材に連結される両隣りの支柱部材が、この力に抵抗することができる。このため、ユニット連結部材の転倒を防止することが可能となる。
特に、第10発明によれば、野生動物が面材に沿って移動するとき、野生動物の進路が面材によって急激に阻害されるのを抑制することができる。このため、野生動物を所定の場所に一層スムーズに誘導することができる。
特に、第11発明によれば、野生動物を容易に捕獲することができる。
図1は、実施形態における構造ユニット、動物誘導装置及び動物捕獲装置の一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態における構造ユニットの一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態における構造ユニットの一例を示す側面図である。 図4は、図3に示す構造ユニットを図中矢印M方向から見た図である。 図5は、実施形態における動物誘導装置の第1配置を示す斜視図である。 図6は、実施形態における動物誘導装置の第2配置を示す斜視図である。 図7は、実施形態における動物誘導装置の第3配置を示す斜視図である。 図8は、図7の動物誘導装置を図中矢印R方向から見た図である。 図9は、実施形態における動物捕獲装置の一例を示す平面図である。 図10(a)は、面材を1つ有する構造ユニットを示す平面図であり、図10(b)は、面材を2つ有する構造ユニットを示す平面図である。 図11は、動物捕獲装置の変形例を示す平面図である。 図12は、構造ユニットの第1変形例を示す正面図である。 図13は、構造ユニットの第2変形例を示す正面図である。 図14は、構造ユニットの第3変形例を示す正面図である。 図15は、構造ユニットの第4変形例を示す正面図である。 図16は、構造ユニットの第5変形例を示す正面図である。 図17は、構造ユニットの第6変形例を示す正面図である。
以下、本発明を適用した構造ユニット、動物誘導装置及び動物捕獲装置を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態における構造ユニット1、動物誘導装置10及び動物捕獲装置100の一例を示す斜視図である。
動物捕獲装置100は、野生動物を捕獲するものである。動物捕獲装置100は、動物誘導装置10と、動物誘導装置10の近傍に設けられて動物を捕獲するための捕獲装置9とを備える。捕獲装置9は、箱状に形成され、入口から動物が侵入した際に自動的に開閉する開閉扉を有する既知の捕獲器等が用いられる。また、動物捕獲装置100は、必要に応じて、固形餌を設置してもよい。
動物誘導装置10は、野生動物を捕獲装置9等の所定の場所に誘導する際に用いられる。動物誘導装置10は、隣接して配置される構造ユニット1を複数備える。
図2は、実施形態における構造ユニット1の一例を示す斜視図である。構造ユニット1は、間隔を空けて地面に立設される3つの支柱部材2と、隣接する2つの支柱部材2、2同士を連結する3つの支柱連結部材3と、を備える。
構造ユニット1は、3つの支柱部材2の下端部2aを仮想的に結んで形成される三角形状の底面領域Dと、支柱連結部材3により連結される2つの支柱部材2の上端部2b及び下端部2aを仮想的に結んで形成されるとともに底面領域Dの一辺を底辺とした四角形状の側面領域Sと、3つの支柱部材2の上端部2bを仮想的に結んで形成される三角形状の上面領域Uと、により囲まれる三角柱状の空間Qが形成される。
底面領域Dは、平面視で正三角形状に形成される。底面領域Dは、平面視で直角三角形状に形成されてもよいし、平面視で二等辺三角形状に形成されてもよい。上面領域Uは、平面視で正三角形状に形成される。上面領域Uは、平面視で直角三角形状に形成されてもよいし、平面視で二等辺三角形状に形成されてもよい。底面領域Dと上面領域Uとは、略同一形状の三角形状に形成されてもよいし、異なる形状の三角形状に形成されてもよい。
構造ユニット1は、3つの支柱部材2がそれぞれ地面Gに対して略垂直に載置される。3つの支柱部材2は、それぞれ略同一の長さで構成される。また、隣接する2つの支柱部材2、2の離間距離は、それぞれ略同一の距離で離間されることが好ましい。これにより、底面領域Dが平面視で略正三角形に形成することができる。
図3は、実施形態における構造ユニット1の一例を示す側面図である。図4は、図3に示す構造ユニット1を図中矢印M方向から見た図である。支柱部材2は、1つの支柱本体部21と、支柱本体部21の下端部に設けられるベースプレート22と、支柱本体部21の上端部に上方に向けて突出される突出部23とを有する。支柱本体部21は、例えば長さが2m程度、重量が10kg以下程度の鋼管等が用いられる。ベースプレート22は、地面Gに載置され、支柱本体部21の径よりも径大に形成される。ベースプレート22は、上方に延びて形成される棒状部22aを有し、棒状部22aが支柱本体部21の内部に挿入される。
支柱連結部材3は、下連結梁31と、上連結梁32とを有する。下連結梁31の長さと上連結梁32の長さは、略同一の長さで構成される。
下連結梁31は、長さが2m程度、重量が10kg以下程度の断面L字状の鋼製のフレーム材が用いられる。下連結梁31は、隣接する2つの支柱部材2、2の下端部2a、2a同士を連結する。下連結梁31は、第1板部31aと、第1板部31aに略垂直に設けられる第2板部31bと、孔31cと、を有する。下連結梁31は、第1板部31aに、それぞれ略等間隔に形成される複数の孔31cを有する。また、下連結梁31は、第2板部31bの長手方向の両端側にそれぞれ孔31cを有し、第2板部31bの両端部の孔31cに、ベースプレート22の棒状部22aが貫通される。
上連結梁32は、長さが2m程度、重量が10kg以下程度の断面L字状の鋼製のフレーム材が用いられる。上連結梁32は、隣接する2つの支柱部材2、2の上端部2b同士を連結し、下連結梁31よりも上側に配置される。上連結梁32は、第1板部32aと、第1板部32aに略垂直に設けられる第2板部32bと、孔32cと、を有する。上連結梁32は、第1板部32aに、それぞれ略等間隔に形成される複数の孔32cを有する。また、上連結梁32は、第2板部32bの長手方向の両端側にそれぞれ孔32cを有し、第2板部32bの両端部の孔32cに、支柱本体部21の突出部23が貫通される。
3つの支柱連結部材3のうち1つ又は2つの支柱連結部材3は、面材33を有していてもよい。面材33は、略矩形状に形成された例えば樹脂製等の幕材や金網等が用いられる。面材33は、隣接する2つの支柱部材2、2同士を連結する。面材33は、下連結梁31と上連結梁32と支柱部材2と、に取り付けられる。面材33は、上端側、下端側及び側端側に孔33cが複数形成される。面材33は、下端側の孔33cが下連結梁31の孔31cに位置合わせされ、紐等の取付手段を介して下連結梁31に取り付けられる。面材33は、上端側の孔33cが上連結梁32の孔32cと位置合わせされ、紐等の取付手段を介して上連結梁32に取り付けられる。面材33は、側端側の孔33cに紐等の取付手段を介して支柱本体部21に取り付けられる。
動物誘導装置10は、隣接して配置される構造ユニット1を複数備える。
図5は、実施形態における動物誘導装置10の第1配置Aを示す斜視図である。動物誘導装置10は、第1の構造ユニット1(11)の3つの支柱部材2のうち1つの支柱部材2が、第1の構造ユニット1(11)に隣接する第2の構造ユニット1(12)の3つの支柱部材2のうちの1つの支柱部材2である。このような第1の構造ユニット11と第2の構造ユニット12との配置を、第1配置Aとする。
図6は、実施形態における動物誘導装置10の第2配置Bを示す斜視図である。動物誘導装置10は、第1の構造ユニット1(11)の3つの支柱部材2のうち2つの支柱部材2が、第1の構造ユニット1(11)に隣接する第2の構造ユニット1(12)の3つの支柱部材2のうちの2つの支柱部材2である。このような第1の構造ユニット11と第2の構造ユニット12との配置を、第2配置Bとする。
図7は、実施形態における動物誘導装置10の第3配置Cを示す斜視図である。動物誘導装置10は、第1の構造ユニット1(11)と、第1の構造ユニット1(11)に離間した第3の構造ユニット1(13)とを連結するユニット連結部材8を更に備える。このような第1の構造ユニット11と第3の構造ユニット13との配置を、第3配置Cとする。
図8は、図7の動物誘導装置10を図中矢印R方向から見た図である。ユニット連結部材8は、第1の構造ユニット11の1つの支柱部材2と、第3の構造ユニット13の1つの支柱部材2とを連結する。ユニット連結部材8は、下ユニット連結梁81と、上ユニット連結梁82と、ユニット面材83とを有する。
下ユニット連結梁81は、長さが2m程度、重量が10kg以下程度の断面L字状の鋼製のフレーム材が用いられる。下ユニット連結梁81は、第1の構造ユニット11の1つの支柱部材2の下端部2aと、第3の構造ユニット13の1つの支柱部材2の下端部2aと、を連結する。下ユニット連結梁81は、第1板部81aと、第1板部81aに略垂直に設けられる第2板部81bと、孔81cと、を有する。下ユニット連結梁81は、第1板部81aに、それぞれ略等間隔に形成される複数の孔81cを有する。また、下ユニット連結梁81は、第2板部81bの長手方向の両端側にそれぞれ孔81cを有し、第2板部81bの両端部の孔81cに、ベースプレート22の棒状部22aが貫通される。なお、下ユニット連結梁81は、第1板部(埋設部)81aが地面Gに埋設され、第2板部81bが地面G上に載置して設けられてもよい。
上ユニット連結梁82は、長さが2m程度、重量が10kg以下程度の断面L字状の鋼製のフレーム材が用いられる。上ユニット連結梁82は、第1の構造ユニット11の1つの支柱部材2の上端部2bと、第3の構造ユニット13の1つの支柱部材2の上端部2bと、を連結する。上ユニット連結梁82は、下ユニット連結梁81よりも上側に配置される。上ユニット連結梁82は、第1板部82aと、第1板部82aに略垂直に設けられる第2板部82bと、孔82cと、を有する。上ユニット連結梁82は、第1板部82aに、それぞれ略等間隔に形成される複数の孔82cを有する。また、上ユニット連結梁82は、第2板部82bの長手方向の両端側にそれぞれ孔82cを有し、第2板部82bの両端部の孔82cに、支柱本体部21の突出部23が貫通される。
ユニット面材83は、略矩形状に形成された例えば樹脂製等の幕材や金網等が用いられる。ユニット面材83は、下ユニット連結梁81と上ユニット連結梁82とに取り付けられる。ユニット面材83は、隣接する2つの支柱部材2、2同士を連結する。ユニット面材83は、下ユニット連結梁81と上ユニット連結梁82と支柱部材2と、に取り付けられる。ユニット面材83は、上端側、下端側及び側端側に孔83cが複数形成される。ユニット面材83は、下端側の孔83cが下ユニット連結梁81の孔81cに位置合わせされ、紐等の取付手段を介して下ユニット連結梁81に取り付けられる。ユニット面材83は、上端側の孔83cが上ユニット連結梁82の孔82cと位置合わせされ、紐等の取付手段を介して上ユニット連結梁82に取り付けられる。ユニット面材83は、側端側の孔83cに紐等の取付手段を介して支柱本体部21に取り付けられる。
次に、動物誘導装置10を用いて野生動物を所定の場所に誘導し、動物捕獲装置100を用いて野生動物を捕獲する方法について、説明する。
図9は、実施形態における動物捕獲装置100の一例を示す平面図である。この動物捕獲装置100は、動物誘導装置10と、動物誘導装置10の近傍に設けられる捕獲装置9とを備えている。例えば、動物捕獲装置100は、動物誘導装置10と捕獲装置9が連結されており、捕獲装置9は、動物捕獲装置10に取り付けた面材33に向かい合って配置され、捕獲装置9に向かい合って配置される面材33の下端または一部が支柱及び支柱連結部材に接続されていない態様とされていてもよい。これにより、野生動物がこの面材33の下端または一部から潜り込むことができる。そして、潜り込んできた野生動物を捕獲装置9内に侵入させて、野生動物を捕獲することができる。
図10(a)は、面材33を1つ有する構造ユニット1を示す平面図である。構造ユニット1は、3つの支柱部材2がそれぞれ支柱連結部材3により連結される。構造ユニット1は、図10(a)に示すように、3つの支柱連結部材3のうち1つの支柱連結部材3が側面領域Sに沿って設けられる面材33を有する。構造ユニット1は、面材33が設けられない支柱連結部材3については、側面領域Sが四角形状に開口された開口部Eが2つ形成されることとなる。野生動物は、開口部Eから空間Qに侵入することができる。
図10(b)は、面材33を2つ有する構造ユニット1を示す平面図である。構造ユニット1は、図10(b)に示すように、3つの支柱連結部材3のうち2つの支柱連結部材3が側面領域Sに沿って設けられる面材33を有する。構造ユニット1は、面材33が設けられない支柱連結部材3については、側面領域Sが四角形状に開口された開口部Eが1つ形成されることとなる。野生動物は、開口部Eから空間Qに侵入することができる。
動物誘導装置10は、図10(a)及び図10(b)に示す構造ユニット1を複数隣接して配置し、複数の構造ユニット1が第1配置A、第2配置B及び第3配置Cで配置される。このとき、動物誘導装置10は、図9に示すように、一の構造ユニット1の面材33は、一の構造ユニット1に隣接する他の構造ユニット1の面材33と、横方向に略隙間なく連続するように設けられる。このとき、一の構造ユニット1の面材33と、他の構造ユニット1の面材33とにより挟まれる角度θは、平面視で如何なる角度であってもよいが、90°より大きく180°以下であることが好ましい。また、一の構造ユニット1の面材33と、この面材33に隣接するユニット面材83とにより挟まれる角度φは、平面視で如何なる角度であってもよいが、90°より大きく180°以下であることが好ましい。
ここで、シカ等の野生動物は、面材33に沿って移動する習性を有する。このため、動物誘導装置10は、近づいてきた野生動物を横方向に連続するように設けられた複数の面材33に沿って移動させることができ、所定の場所に誘導することができる。
そして、動物捕獲装置100は、構造ユニット1の近傍に設けた捕獲装置9により、所定の場所に誘導された野生動物を捕獲することができる。
このように、動物誘導装置10では、複数の構造ユニット1を第1配置A、第2配置B及び第3配置Cとなるように配置することができる。そして、各々の構造ユニット1の3つの支柱連結部材3のうちから、面材33を設ける1つ又は2つの支柱連結部材3を適宜選択することができる。このため、各々の構造ユニット1の配置と、面材33の位置をユーザ側で適宜設定することで、野生動物を所定の場所に誘導できる。このため、野生動物の習性等に応じて最適な配置とすることが可能となる。
本実施形態に係る構造ユニット1によれば、間隔を空けて地面に立設される3つの支柱部材2と、隣接する2つの支柱部材2、2同士を連結する3つの支柱連結部材3と、を備え、3つの支柱部材2の下端部2aを結んで形成される三角形状の底面領域Dと、支柱連結部材3により連結される2つの支柱部材2、2の上端部2b及び下端部2aを結んで形成されるとともに底面領域Dの一辺を底辺とした側面領域Sと、により囲まれる空間Qが形成される。これにより、構造ユニット1を安定した状態で地面Gに自立させることができる。また、ある1つの支柱部材2は、両隣りの他の2つの支柱部材2、2に支柱連結部材3によりそれぞれ連結され、両隣りの他の2つの支柱部材2、2同士も支柱連結部材3により連結される。即ち、三角形状に配置された3つの支柱部材2が互いに支柱連結部材3で連結される。このため、構造ユニット1に野生動物が接触してある1つの支柱部材2に転倒しようとする力が作用したとき、この1つの支柱部材2に連結された両隣りの他の2つの支柱部材2、2により、この力に抵抗することができる。このため、構造ユニット1の転倒を防止することが可能となる。
また、本実施形態に係る構造ユニット1によれば、支柱部材2が地面Gに立設される。これにより、支柱部材2を地面Gに埋設させる必要がない。このため、構造ユニット1の組み立てと解体を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る構造ユニット1によれば、隣接して複数配置させることができる。このため、野生動物の習性等に応じて最適な配置とすることが可能となる。
本実施形態に係る構造ユニット1によれば、支柱連結部材3は、隣接する2つの支柱部材2、2の下端部2a、2a同士を連結する下連結梁31と、隣接する2つの支柱部材2、2を連結して下連結梁31よりも上側に配置される上連結梁32と、を有する。これにより、構造ユニット1を更に安定した状態で地面Gに自立させることができる。また、構造ユニット1に野生動物が接触した場合であっても、構造ユニット1の転倒を更に防止することが可能となる。
本実施形態に係る構造ユニット1によれば、3つの支柱連結部材3のうち1つ又は2つの支柱連結部材3は、側面領域Sに沿って設けられる面材33を有する。これにより、野生動物を所定の場所によりスムーズに誘導することができる。
本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、第1の構造ユニット11と、第1の構造ユニット11に隣接する第2の構造ユニット12とは、第1の構造ユニット11における3つの支柱部材2のうちの1つの支柱部材2が、第2の構造ユニット12における3つの支柱部材2のうちの1つの支柱部材2である第1配置A、及び、第1の構造ユニット11における3つの支柱部材2のうちの2つの支柱部材2が、第2の構造ユニット12における3つの支柱部材2のうちの2つの支柱部材2である第2配置B、の少なくとも何れかで配置される。即ち、第1の構造ユニット11と第2の構造ユニット12とを隣接して配置するとき、1つ又は2つの支柱部材2が共通化される。これにより、隣接して配置された構造ユニット11、12をより安定した状態で地面Gに自立させることができる。また、構造ユニット11、12に野生動物の接触等によりある1つの支柱部材2に転倒しようとする力が作用したとき、この1つの支柱部材2に連結される両隣りの他の2つの支柱部材2、2が、この力に抵抗することができる。このため、構造ユニット11、12の転倒を防止することが可能となる。
また、本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、第1の構造ユニット11と第2の構造ユニット12とを隣接して配置するとき、1つ又は2つの支柱部材2が共通化されるため、構造ユニット11、12の組み立てと解体を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、第1の構造ユニット11と第2の構造ユニット12とを隣接して配置するとき、1つ又は2つの支柱部材2が共通化されるため、野生動物の習性等に応じて最適な配置とすることが可能となる。
本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、各々の構造ユニット1は、3つの支柱部材の長さをそれぞれ同一とするとともに、3つの支柱連結部材3の長さをそれぞれ同一とする。これにより、各々の構造ユニット1を更に安定した状態で自立させることができる。また、各々の構造ユニット1の転倒を防止することが可能となる。
また、本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、各々の構造ユニット1の組み立てと解体を更に容易に行うことができる。また、本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、野生動物の習性等に応じて更に最適な配置とすることが可能となる。
本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、第1の構造ユニット11と、第1の構造ユニット11に離間して配置される第3の構造ユニット13とを連結するユニット連結部材8を更に備える。これにより、野生動物の習性等に応じて更に最適な配置とすることが可能となる。
本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、ユニット連結部材8は、第1の構造ユニット11における支柱部材2と、第3の構造ユニット13における支柱部材2とを連結する。これにより、ユニット連結部材8に野生動物の接触等によりユニット連結部材8に転倒しようとする力が作用したとき、このユニット連結部材8に連結される両隣りの支柱部材2、2が、この力に抵抗することができる。このため、ユニット連結部材8の転倒を防止することが可能となる。
本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、1つ又は2つの支柱連結部材3は、側面領域Sに沿って設けられる面材33を有し、第1の構造ユニット11の面材33と、第2の構造ユニット12の面材33とにより挟まれる角度θは、90°より大きく180°以下である。これにより、シカ等の野生動物が面材33に沿って移動するとき、野生動物の進路が面材33によって急激に阻害されるのを抑制することができる。このため、野生動物を所定の場所に一層スムーズに誘導することができる。
本実施形態に係る動物誘導装置10によれば、1つ又は2つの支柱連結部材3は、側面領域Sに沿って設けられる面材33を有し、一の構造ユニット1の面材33と、この面材33に隣接するユニット面材83とにより挟まれる角度φは、90°より大きく180°以下である。これにより、シカ等の野生動物が面材33、ユニット面材83に沿って移動するとき、野生動物の進路が面材33、ユニット面材83によって急激に阻害されるのを抑制することができる。このため、野生動物を所定の場所に一層スムーズに誘導することができる。
本実施形態に係る動物捕獲装置100によれば、動物誘導装置10と、動物誘導装置10に設けられて野生動物を捕獲するための捕獲装置9と、を備える。これにより、野生動物の捕獲を容易に行うことができる。
なお、本発明では、動物誘導装置10は、隣接して配置される構造ユニット1が第1配置A及び第2配置Bの少なくとも何れかで配置されればよい。
図11は、動物捕獲装置100の変形例を示す平面図である。この動物捕獲装置100は、動物誘導装置10と、動物誘導装置10に設けられる捕獲装置9とを備える。この捕獲装置9は、各々の構造ユニット1の面材33と、構造ユニット1における開口部Eと、により囲まれた囲い領域Kが形成される。捕獲装置9は、開口部Eに開閉扉7が設けられる。開閉扉7は、扉が開閉自在であり、野生動物が囲い領域Kに侵入したときに、扉が開いた状態から自動的に閉じた状態に、制御できる。
このときであっても、動物誘導装置10は、近づいてきた野生動物を横方向に連続するように設けられた複数の面材33に沿って移動させることができる。そして、動物誘導装置10は、扉が開いた状態の開閉扉7が設けられた開口部Eから囲い領域Kに野生動物を誘導することができる。
そして、動物捕獲装置100は、この捕獲装置9の開閉扉7を閉じることにより、囲い領域Kに誘導された野生動物を捕獲することができる。
図12は、構造ユニット1の第1変形例を示す正面図である。構造ユニット1は、支柱部材2が複数(図示では2つ)の支柱本体部21を有していてもよい。複数の支柱本体部21は、クランプ等の繋ぎ具29により互い繋がれていてもよい。
本変形例に係る構造ユニット1は、支柱部材2は、必ずしも1つの支柱本体部21のみを有していることに限らず、複数の支柱本体部21を有し、複数の支柱本体部21が繋ぎ具29により互いに繋がれる。これにより、構造ユニット1をより安定した状態で地面Gに自立させることができる。また、構造ユニット1の転倒を更に防止することが可能となる。
図13は、構造ユニット1の第2変形例を示す正面図である。構造ユニット1は、支柱連結部材3が面材33を有し、この面材33の下側部分33dが地面Gに沿って設けられる。
本変形例に係る構造ユニット1は、支柱連結部材3が面材33を有し、この面材33の下側部分33dが地面Gに沿って設けられる。これにより、野生動物が面材33から潜り込むのを防止することができる。このため、野生動物が面材33から潜り込むこむことなく、野生動物を面材33に沿って移動させることが可能となる。
図14は、構造ユニット1の第3変形例を示す正面図である。構造ユニット1は、下連結梁31は、第1板部(埋設部)31aが地面Gに埋設され、第2板部31bが地面G上に設けられる。
本変形例に係る構造ユニット1によれば、下連結梁31は、板状の第1板部(埋設部)31aと、第1板部(埋設部)31aに垂直な板状の第2板部32bとを有し、第1板部(埋設部)31aは、地面Gに埋設される。これにより、空間Qに野生動物が侵入したとき、野生動物が下連結梁31に躓くのを防止することができる。このため、野生動物を所定の場所にスムーズに誘導することができる。
図15は、構造ユニット1の第4変形例を示す正面図である。支柱連結部材3は、下連結梁31と上連結梁32と接続するブレース材34を更に有していてもよい。ブレース材34は、長さが2m程度、重量が10kg以下程度の断面L字状の鋼製のフレーム材が用いられる。
本変形例に係る構造ユニット1によれば、支柱連結部材3は、下連結梁31と上連結梁32とを接続するブレース材34を更に有する。これにより、構造ユニット1を一層安定した状態で地面Gに自立させることができる。また、構造ユニット1に野生動物が接触した場合であっても、構造ユニット1の転倒を一層防止することが可能となる。
図16は、構造ユニット1の第5変形例を示す正面図である。支柱連結部材3は、支柱部材2、2と連結するブレース材34を更に有していてもよい。ブレース材34は、長さが2m程度、重量が10kg以下程度の断面L字状の鋼製のフレーム材が用いられる。
本変形例に係る構造ユニット1によれば、支柱連結部材3は、支柱部材2、2を連結するブレース材34を更に有する。これにより、構造ユニット1は、一層安定した状態で地面Gに自立することができる。また、構造ユニット1に野生動物が接触した場合であっても、構造ユニット1の転倒を一層防止することが可能となる。
図17は、構造ユニット1の第6変形例を示す斜視図である。構造ユニット1は、3つの支柱部材2の下端部2aを仮想的に結んで形成される三角形状の底面領域Dと、支柱連結部材3により連結される2つの支柱部材2の上端部2b及び下端部2aを仮想的に結んで形成されるとともに底面領域Dの一辺を底辺とした三角形状の3つの側面領域Sと、により囲まれる三角錐状の空間Qが形成されてもよい。
底面領域Dは、平面視で正三角形状に形成される。底面領域Dは、平面視で直角三角形状に形成されてもよいし、平面視で二等辺三角形状に形成されてもよい。
本変形例に係る構造ユニット1によれば、三角錐状の空間Qが形成される。これにより、部材の数を少なくすることができる。このため、組み立てと解体をより短時間で行うことができる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
100 :動物捕獲装置
10 :動物誘導装置
1 :構造ユニット
2 :支柱部材
2a :下端部
2b :上端部
21 :支柱本体部
22 :ベースプレート
22a :棒状部
23 :突出部
29 :繋ぎ具
3 :支柱連結部材
31 :下連結梁
31a :第1板部
31b :第2板部
31c :孔
32 :上連結梁
32a :第1板部
32b :第2板部
32c :孔
33 :面材
33c :孔
33d :下側部分
34 :ブレース材
7 :開閉扉
8 :ユニット連結部材
81 :下ユニット連結梁
81a :第1板部
81b :第2板部
81c :孔
82 :上ユニット連結梁
82a :第1板部
82b :第2板部
82c :孔
83 :ユニット面材
83c :孔
9 :捕獲装置
Q :空間
D :底面領域
S :側面領域
U :上面領域
A :第1配置
B :第2配置
C :第3配置
E :開口部
G :地面
K :囲い領域

Claims (11)

  1. 野生動物を所定の場所に誘導するための動物誘導装置に用いられる構造ユニットであって、
    間隔を空けて地面に立設される3つの支柱部材と、
    隣接する2つの前記支柱部材同士を連結する3つの支柱連結部材と、を備え、
    3つの前記支柱部材の下端部を結んで形成される三角形状の底面領域と、前記支柱連結部材により連結される2つの前記支柱部材の上端部及び下端部を結んで形成されるとともに前記底面領域の一辺を底辺とした側面領域と、により囲まれる空間が形成されること
    を特徴とする構造ユニット。
  2. 前記支柱連結部材は、
    隣接する2つの前記支柱部材の下端部同士を連結する下連結梁と、
    隣接する2つの前記支柱部材を連結して前記下連結梁よりも上側に配置される上連結梁と、を有すること
    を特徴とする請求項1記載の構造ユニット。
  3. 前記下連結梁は、板状の第1板部と、前記第1板部に垂直な板状の第2板部とを有すること
    を特徴とする請求項2記載の構造ユニット。
  4. 前記下連結梁は、地面に埋設される埋設部を有すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の構造ユニット。
  5. 前記支柱連結部材は、前記下連結梁と前記上連結梁とを接続するブレース材を更に有すること
    を特徴とする請求項2〜4の何れか1項記載の構造ユニット。
  6. 3つの前記支柱連結部材のうち1つ又は2つの前記支柱連結部材は、前記側面領域に沿って設けられる面材を有すること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の構造ユニット。
  7. 野生動物を所定の場所に誘導するための動物誘導装置であって、
    隣接して配置される複数の構造ユニットを備え、
    前記構造ユニットは、
    間隔を空けて地面に立設される3つの支柱部材と、
    隣接する2つの前記支柱部材同士を連結する3つの支柱連結部材と、を有し、
    3つの前記支柱部材の下端部を結んで形成される三角形状の底面領域と、前記支柱連結部材により連結される2つの前記支柱部材の上端部及び下端部を結んで形成されるとともに前記底面領域の一辺を底辺とした側面領域と、により囲まれる空間が形成され、
    複数の前記構造ユニットは、第1の前記構造ユニットと、第2の前記構造ユニットとを有し、
    第1の前記構造ユニットと、第1の前記構造ユニットに隣接する第2の前記構造ユニットとは、
    第1の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの1つの前記支柱部材が、第2の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの1つの前記支柱部材である第1配置、及び、
    第1の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの2つの前記支柱部材が、第2の前記構造ユニットにおける3つの前記支柱部材のうちの2つの前記支柱部材である第2配置、の少なくとも何れかで配置されること
    を特徴とする動物誘導装置。
  8. 第1の前記構造ユニットと、第1の前記構造ユニットに離間して配置される第3の前記構造ユニットとを連結するユニット連結部材を更に備えること
    を特徴とする請求項7記載の動物誘導装置。
  9. 前記ユニット連結部材は、第1の前記構造ユニットにおける前記支柱部材と、第3の前記構造ユニットにおける前記支柱部材とを連結すること
    を特徴とする請求項8記載の動物誘導装置。
  10. 各々の前記構造ユニットは、3つの前記支柱連結部材のうち1つ又は2つの前記支柱連結部材が前記側面領域に沿って設けられる面材を有し、
    第1の前記構造ユニットにおける前記面材と、第2の前記構造ユニットにおける前記面材とにより挟まれる角度は、90°より大きく180°以下であること
    を特徴とする請求項7〜9の何れか1項記載の動物誘導装置。
  11. 請求項7〜10の何れか1項記載の動物誘導装置と、
    前記動物誘導装置に設けられて野生動物を捕獲するための捕獲装置と、を備えること
    を特徴とする動物捕獲装置。
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