JP3199638U - 逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻 - Google Patents

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植田 健治
健治 植田
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有限会社協和リクレイム
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Abstract

【課題】猪、鹿、猿、そしてカラスを捕獲する動物捕獲檻であり、檻に捕獲した動物が逃亡しないよう構成した逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻を提供する。【解決手段】立方体状の捕獲檻本体1を設け、本体の側面には、4周に配置されて上方に向かって起立する外壁面2a,2b,2c,2dをそれぞれ設け、これら外壁面により囲まれた上端部には天井部3を配置し、天井板の略中央部に、捕獲動物の侵入口4を形成し、侵入口の周囲には、侵入口から侵入し、捕獲檻内に捕獲された動物が、逃亡しないよう滑性機能を有する逃亡防止板5を下方に向けて設置する。侵入口4に設けた逃亡防止板5の上端の位置は、天井部3と同一の高さと同一、あるいは天井部3より上方に設ける。【選択図】図1

Description

この考案は、逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻に関するものである。
近年、気候の変化や土地開発の煽りを受けて、猪等の野性動物の餌がなくなり住宅地や田畑等に侵入し農作物を食い荒らすことによる被害が増大しており、以前より種々の捕獲檻は開発され、そして販売されている。
しかし、農作物の被害は、猪だけではなく、猿、カラス等による被害も増大しており、その対策として野性猿等の対象動物の移動を防止する乗越防止柵が公示されている。例えば、特許文献1のように。
特許第4898580号公報
しかし、この防止柵は、主として猿を対象とした動物の移動を防止するだけの装置あり、その領域だけに乗り越えて侵入しないよう構成した柵であり、その対象動物を駆除することを目的とするものではなく、また、カラス等の鳥類の捕獲はできないものであった。
そこで、この考案が解決しようとする課題は、有害鳥獣(猪、鹿、猿、そしてカラス等)を捕獲する動物捕獲檻であり、檻内に一度捕獲した動物が逃亡しないよう構成した逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻を開発・提供することにある。
この考案の逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻は、
立方体状の捕獲檻本体を設け、
該本体の側面には、4周に配置されて上方に向かって起立する外壁面をそれぞれ設け、 これら外壁面により囲まれた上端部には天井部を配置し、
該天井部の略中央部に、捕獲動物の侵入口を形成し、
前記侵入口の周囲には、侵入口から侵入し、捕獲檻内に捕獲された有害鳥獣が、逃亡しないよう滑性機能を有する逃亡防止板を下方に向けて設置した
ことを特徴とする。
前記侵入口に設けた逃亡防止板の上端の位置を、天井部と同一の高さに、あるいは天井部より上方に設ける
ことを特徴とする。
前記侵入口に設けた前記逃亡防止板の内側には、複数本の鳥類の逃亡防止線材を設けた ことを特徴とする。
この考案によると、捕獲檻本体(1)の天井部(3)に侵入口(4)を形成することにより、猿やカラス等が侵入しやすく、また、侵入口(4)を形成する逃亡防止板(5)を天井部(3)より上部に突出して設けることにより、逃亡防止板(5)は捕獲檻本体(1)の床面から離れた高さ位置となり、猿等の動物が逃亡防止板(5)に手で触れることすら出来ず、従って逃亡の恐れがない等の効果を奏する。
また、侵入口(4)を形成する逃亡防止板(5)の上端の位置を、天井部(3)と同一の高さに設けることにより、捕獲檻本体(1)内の高さ寸法が床面より低い位置になっても、逃亡防止板(5)は滑性機能を有する板材のため、該防止板に手をかけても滑ってしまい侵入口(4)より逃亡できない等の効果を奏する。
さらに、逃亡防止板(5)を構成する逃亡防止板(5)には 複数本の鳥類の逃亡防止線材(6)を設けているため、カラス等もこれらに羽根が当たり、侵入口(4)より逃亡できない等の効果を奏する。
この考案の一実施例を示す斜視図である。 この考案の一実施例を示す平面図である。 図2中A−A断面図である。
以下、この考案について詳細に説明する。尚、この考案においては、以下の記述に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲においては適宜変更可能である。
先ず、この考案の一実施例を図1に基づいて詳述すると、立方体状の捕獲檻本体(1)を設け、該本体(1)の側面には、4周に配置されて上方に向かって起立する外壁面(2a,2b,2c,2d)をそれぞれ設け、これら外壁面により囲まれた上端部には天井部(3)を配置し、該天井板の略中央部に、捕獲動物の侵入口(4)を形成し、前記侵入口(4)の周囲には、侵入口から侵入し、捕獲檻(1)内に捕獲された動物が、逃亡しないよう滑性機能を有する逃亡防止板(5)を下方に向けて設置したことを特徴とする逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻より構成される。
なお、前記侵入口(4)に設けた滑性機能を有する逃亡防止板(5)の上端の位置を、天井部(3)と同一の高さに、あるいは天井板(3)より上方に設けることを特徴とする逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻より構成される。
また、滑性機能を有する逃亡防止板(5)は、侵入口(4)の周囲に、矩形状の板材を設けたものであるが、図示はしないが、前記逃亡防止板(5)の形状は、上方を侵入口(4)の幅に形成し、下方を広く形成したテーパ状からなる逃亡防止板(5)としてもよい。
そして、滑性機能を有する逃亡防止板(5)の素材は、例えば、平滑面を有する金属板や、合成樹脂板等であり、鳥獣動物がこの板に爪を立てて登ろうとしても滑ってしまい逃亡できないような内壁の侵入口(4)としたものである。
そして、捕獲檻本体(1)の外壁面(2a,2b,2c,2d)および天井部(3)の素材は、板材からなるパネル材、および/または枠体に網材(金属製・合成樹脂製)を張設したパネル材で構成されており、これらは必要に応じて組み立て可能に構成してもよいものである。
さらに、外壁面(2a,2b,2c,2d)および天井部(3)は、それぞれ一枚のパネル材で構成することも、また、図面に示すように複数のパネルを連結して各外壁面を構成するものである。
逃亡防止線材(6)は、その一例を述べると、所定間隔置きに、金属棒あるいは金属線を複数本並列して並べ、カラス等の鳥類が逃げる際羽ばたこうとしても侵入口(4)の内壁に設けた前記逃亡防止材(6)に当たり、逃亡できないよう構成したものである。
また、当然のことながら、捕獲檻本体(1)内を掃除したり、捕獲した有害鳥獣を取り出すための出入口(7)を外壁面の任意の箇所に設けるものである。
この考案の逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻の技術を確立し、実施することにより、産業上利用できるものである。
1 捕獲檻本体
2a,2b,2c,2d 外壁面
3 天井部
4 侵入口
5 逃亡防止板
6 逃亡防止線材
7 出入口

Claims (3)

  1. 立方体状の捕獲檻本体(1)を設け、
    該本体(1)の側面には、4周に配置されて上方に向かって起立する外壁面(2a,2b,2c,2d)をそれぞれ設け、
    これら外壁面により囲まれた上端部には天井部(3)を配置し、
    該天井板の略中央部に、捕獲動物の侵入口(4)を形成し、
    前記侵入口(4)の周囲には、侵入口から侵入し、捕獲檻(1)内に捕獲された動物が、逃亡しないよう滑性機能を有する逃亡防止板(5)を下方に向けて設置した
    ことを特徴とする逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻。
  2. 前記侵入口(4)に設けた逃亡防止板(5)の上端の位置を、天井部(3)と同一の高さに、あるいは天井部(3)より上方に設ける
    ことを特徴とする請求項1記載の逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻。
  3. 前記侵入口(4)に設けた前記逃亡防止板(5)の内側には、複数本の鳥類の逃亡防止線材(6)を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11317619B2 (en) 2018-05-15 2022-05-03 Ecolab Usa Inc. Pest control device mounting system

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