JP2014128223A - 囲い罠、檻及び檻付き囲い罠 - Google Patents

囲い罠、檻及び檻付き囲い罠 Download PDF

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Abstract

【課題】対象獣類の捕獲経験が少なく高度な技術や知識が無い者であっても、簡単に獣類を群ごと捕獲することができる囲い罠、囲い罠に捕獲された獣類を安全且つ円滑に移動または屠殺するための囲い罠に接続可能な檻、及び、これらの囲い罠、檻両者を備えた檻付き囲い罠を提供する。
【解決手段】屠殺室付き誘導捕獲柵罠1は、上段の視界を遮断する固定板5の外側に、入口となる下段の空間41を落下により閉塞する、ロープ7にて吊設された視界を遮断する扉板6を有した天地開放状で平面視正方形の箱枠状に形成された誘導捕獲柵罠2と、誘導捕獲柵罠2の一隅に接続され、格子状の本体の入口を落下により閉塞するロープにて吊設された視界を遮断する扉板を有した平面視長方形の直方体状に形成された屠殺室3と、から構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、猪や鹿等の獣類を捕獲する大型の囲い罠、囲い罠で捕獲した獣類を移動したり屠殺するための囲い罠に接続可能な檻、及び、これらの囲い罠、檻両者を備えた檻付き囲い罠に関する。
近年、山間部近郊において猪や鹿等の野生動物による農作物被害が深刻化している。このような被害を防ぐため、従来から、群ごと捕獲が可能な大型の囲い罠を設け、これらの獣類を群ごと捕獲するようにしている。
囲い罠は、特許文献1、2(以下、従来技術ともいう)に示すように、天地開放状態で四方に柵体を巡らせ、所定の一方向に入口を設けて該入口に落し扉を設け、柵内に動物が入ると落し扉が閉まる仕掛けが施されている。
特開2000−316456号公報 特開2002−176900号公報
しかしながら、従来技術による囲い罠では、四方に巡らせた柵体は格子状に形成されており、従って、柵内に入った捕獲獣からは外が見えるようになっている。このため、落し扉を閉じた瞬間や人が接近した際に、逃走を試みた捕獲獣が柵体に突進し、囲い罠本体を破損させる原因となっていた。
また、捕獲獣が柵体に衝突すると、捕獲獣が傷ついて肉を痛め、獣肉の資源活用に悪影響を及ぼすことがあった。なお、特許文献2では、柵上部を内側に傾斜させて該傾斜部分のみ外が見えないように構成されているが、斯かる構成では、依然として捕獲獣は柵体に突進するため、対策としては不十分であった。
また、従来技術による囲い罠では、一方向にしか入口がないので、群を形成する獣類の捕獲に際し、入口の設置場所や向きを対象獣の行動特性に合わせる必要がある。しかしながら、対象獣の行動特性に合わせて入口を移動させることは非常に困難であり、有効に入口を設置して対象獣の誘導を行うためには相当な知識が必要であった。加えて、一方向にしか入口がない構成では、間口が狭く、捕獲効率が悪いという問題点もあった。
更に、囲い罠において獣類を捕獲した際は、捕獲獣が柵の中を逃げ回るため、捕獲獣を追って別の檻に移動させたり、止め刺しをしたり(屠殺)することが困難であり、その結果、人が柵の中に入って捕獲獣を追ったり、止め刺しを行うか、柵の外から猟銃を用いて捕獲獣を仕留める等、即ち囲い罠で捕獲した後の獣類の処分は、危険な方法を取らざるを得なかった。
なお、特許文献1では、囲い罠で捕獲した獣類を移動させるための柵よりも小さい動物収容籠(檻)が該柵に接続されているが、動物収容籠は、柵と同様に格子状に形成されているので、斯かる構成では、捕獲獣を柵の外から動物収容籠へ追うことは容易ではなく、対策としては不十分であった。
本発明は、上記したような従来技術の課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、対象獣類の捕獲経験が少なく高度な技術や知識が無い者であっても、簡単に獣類を群ごと捕獲することができる囲い罠、囲い罠に捕獲された獣類を安全且つ円滑に移動または屠殺するための囲い罠に接続可能な檻、及び、これらの囲い罠、檻両者を備えた檻付き囲い罠を提供することにある。
このような問題を解決するために、本発明の囲い罠は、請求項1に記載したように、周壁部(固定板5)により平面視多角形状に外周を囲んで獣類を捕獲する捕獲空間を形成する柵状の囲い罠(誘導捕獲柵罠2)であって、前記捕獲空間に獣類が侵入可能な入口(空間41)と、前記入口を開閉する扉(扉板6)と、前記扉の開閉動作を制御する扉開閉装置(トリガー装置50)と、を備え、前記入口は、全方位にそれぞれ個別に設けられ、前記扉は、前記入口それぞれに対応して設けられ、前記扉開閉装置は、前記捕獲空間に獣類が侵入前は前記扉を開状態に保持し、前記捕獲空間に獣類が侵入すると即座に前記扉を作動させて該扉に対応する入口を閉塞する制御を、前記扉それぞれに対して個別に実行し得ること、を要旨とする。
つまり、本発明の囲い罠は、獣類が侵入可能な入口が全方位にそれぞれ個別に設けられており、また、これら個別に設けられた入口を開閉する扉が、入口それぞれに対応して設けられている。そして、扉開閉装置が、扉それぞれに対して、捕獲空間に獣類が侵入前は扉を開状態に保持し、捕獲空間に獣類が侵入すると即座に扉を作動させて該扉に対応する入口を閉塞する制御を個別に実行する。
従って、このように構成される本発明においては、獣類が侵入する囲い罠の入口は、対象獣に合わせて全方位に設けられた入口を選択的に開口できるようになっている。その結果、従来のように一方向に固定された単一の入口しかない囲い罠のように、入口の設置場所や向きを対象獣の行動特性に合わせる必要がない。また、入口を全て開口したときは、全方位が開口され、見通しがよくなって警戒されにくく、その結果、対象獣を全方位から囲い罠の捕獲空間内に群ごと容易に侵入させることができる。即ち、本発明の囲い罠は、対象獣の捕獲経験が少なく高度な技術や知識が無い者であっても、対象獣として警戒心の強い猪や鹿等の個体を、群ごと確実且つ効率よく侵入させて、簡単に捕獲することができるという極めて顕著な効果を奏する。
ここで、周壁部及び扉は、次のようにするとよい。即ち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の囲い罠において、前記周壁部(固定板5)及び前記扉(扉板6)は、不透明に形成されていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明においては、不透明に形成された周壁部及び扉により、囲い罠にて捕獲した対象獣は、囲い罠外への視界が遮断されるので、獣類の外が見える部分には突進して脱柵を試み、外が見えない部分には脱柵を試みない習性により、囲い罠本体へ突進して逃走を試みることがない。その結果、囲い罠本体の破損を防止できると共に、捕獲獣が傷ついて肉を痛めることなく美味しい肉を提供でき、獣肉を資源として有効活用できる。
また、本発明の檻は、請求項3に記載したように、周壁部(固定板5)により平面視多角形状に外周を囲んで獣類を捕獲する捕獲空間を形成する柵状の囲い罠(誘導捕獲柵罠2)に接続可能であり、前記囲い罠より小さく形成され、該囲い罠にて捕獲した獣類を内部空間(空間70)に進入させて閉じ込め可能な檻(屠殺室3)であって、前記囲い罠または外部から獣類が進入可能な前記捕獲空間と連通し得る入口面(空間64)と、前記入口
面を開閉する入口扉(扉板65)と、閉じることにより前記内部空間を仕切る間仕切り扉(間仕切り板75a、75b)と、前記内部空間に獣類が進入前は前記入口面を開状態に保持し、前記内部空間に獣類が進入すると即座に前記入口扉を作動させ、前記入口面を閉塞して前記内部空間に獣類を閉じ込める入口扉開閉装置(ロープ80)と、前記入口扉による前記入口面の閉塞前は前記間仕切り扉を開状態に保持し、前記内部空間に獣類が進入して前記入口扉による前記入口面の閉塞後は、前記間仕切り扉を閉じて前記内部空間を仕切ることにより該内部空間に閉じ込めた獣類を更に小さな内部小空間(空間70a、70b、70c、70d)に閉じ込める間仕切り扉開閉装置(ロープ77a、77b)と、を備え、前記入口扉及び前記間仕切り扉は、不透明に形成されていると共に、その他の面(天部61、底部62、周部63b、63c、63d)は格子状に形成されていること、を要旨とする。
つまり、本発明の檻は、入口面から檻の内部空間内に対象獣が進入したら、入口扉開閉装置が入口扉を作動させ、入口面を閉塞して内部空間に対象獣を閉じ込める。そして、この状態で、間仕切り扉開閉装置が、間仕切り扉を閉じて内部空間を仕切ることにより、内部空間内に進入した対象獣をより小さな内部小空間に閉じ込める。しかも、この場合、入口扉及び間仕切り扉は、不透明に形成され、檻内の進入獣の入口扉及び間仕切り扉方向への視界を遮断するので、進入獣は、その習性により、入口扉及び間仕切り扉と反対側の視界が開けた格子状面の方向へと自然に移動する。
従って、このように構成される本発明においては、檻内の進入獣の行動範囲を狭め、この進入獣を捕獲、移動したり屠殺するために、人が檻の中に入って進入獣を追ったり、止め刺しをしたり、或いは、猟銃を用いて進入獣を仕留める必要がない。即ち、本発明の檻は、檻内の進入獣を狭い空間に暴れないように閉じ込めた後、檻の外から容易に補綴具等で捕獲、移動したり、ヤリ等で止め刺して屠殺することができ、その結果、極めて安全且つ容易に檻内の進入獣を処分することができるという極めて顕著な効果を奏する。
更に、檻の構成は、次のようにするとよい。即ち請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の檻において、外部空間と連通する出口面と、前記出口面を開閉する格子状出口扉(周部63c)と、を備え、前記間仕切り扉(間仕切り板75a、75b)は、前記入口扉(扉板65)と前記出口扉との間に回動可能に複数設けられ、前記間仕切り扉開閉装置(ロープ77a、77b)は、前記間仕切り扉を、前記内部空間(空間70)側に突出するように所定角度回動して該内部空間を仕切るように作動させると共に、選択的に作動させて所定の前記内部小空間(空間70a、70b、70c、70d)を形成し得ること、を要旨とする。
従って、このように構成される本発明においては、檻内の進入獣を容易に出口扉側へ移動させて捕獲、移動または屠殺することができる。加えて、間仕切り扉は、回動させることにより内部空間側に突出するよう構成したので、内部空間内で進入獣の移動を妨げることなく、スムーズに進入獣を内部小空間に閉じ込めることができ、その結果、極めて使い勝手がよく、好適となる。
また、本発明の檻付き囲い罠は、請求項5に記載したように、請求項1または請求項2に記載の囲い罠に、請求項3または請求項4に記載の檻を接続して成ることを要旨とする。従って、このように構成される本発明においては、囲い罠内に捕獲した対象獣は、檻だけが見通せるので、その習性により檻に向かって突進することとなり、その結果、囲い罠内の捕獲獣を容易に檻へ誘導して進入させることができるという極めて顕著な効果を奏する。
因みに、上記括弧内の名称及び符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との主
な対応関係を示す一例であり、本発明(請求項1乃至請求項5)は、上記括弧内の名称及び符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本実施形態に係わり、骨組みのみの誘導捕獲柵罠2を示した屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の全体斜視図である。 本実施形態に係わり、図1の状態で空間40に固定板5が固着された状態を示した屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の全体斜視図である。
本実施形態に係わり、図2の状態で固定板5の外側に扉板6がロープ7で吊設され、空間41が全て開口している状態を示した屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の全体斜視図である。 本実施形態に係わり、図3の状態で扉板6が落下し、空間41が全て閉塞している状態を示した屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の全体斜視図である。
本実施形態に係わり、(A)は図1のA−A断面図、(B)は図2のB−B断面図、(C)は図3のC−C断面図、(D)は図4のD−D断面図、(E)(F)は、誘導捕獲柵罠2の四隅の中間に立設された支柱10及び溝型鋼11(図1〜図4において手前左側、図1〜図4において最も手前側)の平面図である。
本実施形態に係わり、図3または図4の状態における屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の平面図である。 本実施形態に係わり、(A)は扉板65が開口されているときの屠殺室3の全体斜視図、(B)は扉板65が閉口されているときの屠殺室3の全体斜視図である。
本実施形態に係わり、(A)は間仕切り板75a、75bが開いている状態、(B)は間仕切り板75aが閉じ、間仕切り板75bが開いている状態、(C)は間仕切り板75a、75bが閉じている状態、を示す屠殺室3の平面図である。
以下に、本発明の一実施形態を図と共に説明する。図1〜図4は、本実施形態の屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の全体斜視図であり、図1は、骨組みのみの誘導捕獲柵罠2に屠殺室3が接続されている状態を示し、図2は、図1の状態で誘導捕獲柵罠2の骨組みに固定板5が固着された状態を示し、図3、4は、図2の状態で誘導捕獲柵罠2の骨組みに扉板6が上下にスライド可能に装着された状態であって、図3は、誘導捕獲柵罠2内に対象獣を捕獲する前の扉板6が開の状態、図4は、誘導捕獲柵罠2内に対象獣を捕獲した後の扉板6が閉の状態を示している。
屠殺室付き誘導捕獲柵罠1は、大別すると誘導捕獲柵罠2と屠殺室3から構成されており、まず誘導捕獲柵罠2の構成について説明する。誘導捕獲柵罠2は、図1に示すように、複数の支柱10と、この支柱10間に架設される角パイプ状の上横フレーム20a、中横フレーム20b、下横フレーム20cとで、天地開放状で平面視すると正方形の箱枠状に形成されている。誘導捕獲柵罠2は、例えば、正方形の一辺が4780mmで、高さが
3000mmの大きさに形成され、その内部に複数の猪や鹿等の獣類を捕獲可能な大型の囲い罠として形成されるものである。
支柱10は、スチール等の金属材から成り、誘導捕獲柵罠2の四隅と、四隅の中間に計8本立設され、更に後述する屠殺室3を接続するための1本が、四隅の特定の1本(図1において最も奥側の支柱10)と対になって屠殺室3の接続空間30を形成するように立設されている。
各フレーム20a、b、cは、支柱10と同様にスチール等の金属材から成り、下横フレーム20cは、支柱10の下端に、上横フレーム20aは、支柱10の上端に、中横フレーム20bは、支柱10の上横フレーム20aと下横フレーム20cの中間の高さに、プレート溶接やボルト留め等でそれぞれ連結され、これらの支柱10と各フレーム20a、20b、20cとで、複数の矩形窓状の空間40、41が形成されている。
空間40、41は、1方面に上下2段で2列(2×2)に各4ずつ形成され(4方面で合計16)、屠殺室3の接続空間30に同一平面上で隣接する2つ(図1において接続空間30の右隣の2つの空間40、41)以外は、同じ大きさに形成されている。つまり、接続空間30に隣接するこの2つの空間40、41は、接続空間30の横幅分だけ小さく形成されている。なお、後述するが、上段に形成される8つの空間40は、固定板5が固着されて閉塞されるようになっており、下段に形成される8つの空間41は、対象獣が侵入する入口として機能すると共に、対象獣の侵入後は扉板6により閉塞されるようになっている。
ここで、支柱10には、図5(A)(E)(F)に示すように、その外側面に溝型鋼11が一連全長に亘って溶接等で付設され、これによりスリット部12が形成されている。このスリット部12は、後述の扉板6が遊嵌される断面コの字状の溝である。溝型鋼11は、支柱10よりも長く、その上端が支柱10の上端よりも所定長さだけ突出するように形成されている。また、溝型鋼11の下端は、スリット部12を閉塞して扉板6の下方へのスライド移動を規制するストッパー13が設けられている。
なお、図5(A)は、図1におけるA−A断面図、図5(E)は、誘導捕獲柵罠2の四隅の中間に立設された支柱10及び溝型鋼11(図1において手前左側)の平面図、図5(F)は、誘導捕獲柵罠2の四隅に立設された支柱10及び溝型鋼11(図1において最も手前側)の平面図である。また、図5(E)(F)に示した以外の支柱10及び溝型鋼11の平面形状については、図示を省略するが、これらは図5(E)(F)に示した形状に準じて形成されるものである(例えば、後述する図6の円内拡大図参照)。
次に、図2、図5(B)を参照して、誘導捕獲柵罠2の上段に形成される8つの空間40は、この空間40より一回り大きく矩形に形成された固定板5が、ボルト8にて上横フレーム20a、中横フレーム20bに螺着されることにより閉塞されるようになっている。なお、図5(B)は、図2におけるB−B断面図である。固定板5は、ベニヤ板等の木材で形成され、特定の固定板5(図2において手前左側)には、円形の覗き穴5aが穿設されている。この覗き穴5aは、誘導捕獲柵罠2内に捕獲した対象獣の様子を見るためのものである。
次に、図3、図5(C)を参照して、固定板5の外側には、固定板5と略同じ大きさで矩形の扉板6が配置されるようになっており、この扉板6は、固定板5と同様にベニヤ板等の木材で形成され、その左右両端部がスリット部12に遊嵌されて上下にスライド可能になっている。なお、図5(C)は、図3におけるC−C断面図である。
図中、7は、ロープであり、このロープ7は、その一端が扉板6上端の中央箇所に接続され、他端が誘導捕獲柵罠2内の略中央に立設されたトリガー装置50に接続されている。つまり、扉板6は、図6に示すように、トリガー装置50から放射状に延び、誘導捕獲柵罠2内に対象獣が侵入していない捕獲前の状態では、ロープ7により固定板5に外側からほぼ重なるよう吊った状態で配置(以下、このような配置を捕獲前配置ともいう)され、これにより、誘導捕獲柵罠2の下段に形成される8つの空間41は、全て開口状態となる。従って、空間41は、対象獣が侵入する誘導捕獲柵罠2の入口として機能する。
しかも、空間41は、4方面全てに形成されるので、対象獣は全方位から誘導捕獲柵罠2に侵入することが可能になる。更に、空間41は、猪や鹿等の対象獣の目線に合わせてその大きさが決められており、その結果、誘導捕獲柵罠2の見通しがよくなって対象獣に警戒されにくくなる。なお、図6は、図3または図4の状態における屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の平面図である。
また、扉板6の下部には、外側に突出する長尺角材状の持ち手6aが設けられており、一方で中横フレーム20bの中央には、下側からボルト等で略三角爪状の係止部材22が水平方向に回動自在に取り付けられている。
扉板6を上記したように捕獲前配置するには、以下の手順で行われる。即ち、持ち手6aにて扉板6を適宜上下にスライドして高さ位置を調節し、扉板6の下端を係止部材22に係止して一旦扉板6を仮止めする。そして、この状態でトリガー装置50によりロープ7を張架状態に設定し、その後、係止部材22を、扉板6の落下に支障しないよう例えば中横フレーム20bと平行になるまで(略90度)回動させて、該中横フレーム20bの下側に隠すように扉板6から係脱すればよい。このようにすると、扉板6は、図3に示すような捕獲前配置、即ち開状態になる。
次に、図4、図5(D)を参照して、扉板6を捕獲前配置にセットした状態で誘導捕獲柵罠2内に空間41から対象獣が侵入したら、即座にトリガー装置50を作動し、扉板6を落下させて空間41を閉塞する。なお、図5(D)は、図4におけるD−D断面図である。
つまり、扉板6は、誘導捕獲柵罠2内に対象獣が侵入するとほぼ同時にトリガー装置50によりロープ7が延び、スリット部12を摺動しながらストッパー13に当接するまで下方に落下することで、誘導捕獲柵罠2の入口としての空間41を閉塞するように配置(以下、このような配置を捕獲後配置ともいう)される。これにより、誘導捕獲柵罠2の下段に形成される8つの空間41は、全て閉塞状態となり、従って、誘導捕獲柵罠2内に侵入した対象獣は捕獲される。
しかも、この扉板6が捕獲後配置されて(閉じて)いる状態では、誘導捕獲柵罠2の周囲は、その全面が屠殺室3の接続空間30を除いて外が見えない壁になるので、捕獲獣は、誘導捕獲柵罠2本体(支柱10、上・中・下横フレーム20a、20b、20c、固定板5、扉板6等)へ突進することはなく、これにより誘導捕獲柵罠2本体が破損することを防止できる。そして、この状態では、誘導捕獲柵罠2において接続空間30だけが捕獲獣から見通せるので、誘導捕獲柵罠2内の捕獲獣は屠殺室3に向かって突進し、これにより捕獲獣を容易に屠殺室3内に進入させることができる。
即ち、誘導捕獲柵罠2では、獣類の、外が見える部分には突進して脱柵を試み、外が見えない部分には脱柵を試みない習性を利用し、誘導捕獲柵罠2内に捕獲した対象獣を自然に屠殺室3(接続空間30)へと追い込むようになっている。
ここで、誘導捕獲柵罠2内の略中央に立設されたトリガー装置50は、その構成については詳しい説明は省略するが、例えばモーターやソレノイド等の電気的装置を用いて、扉板6を吊設しているロープ7の係止状態を遠隔操作で係脱可能に構成し、誘導捕獲柵罠2内に対象獣が侵入したら人為的にロープ7を係脱して扉板6を落下させ、空間41を閉塞するようにすればよい。若しくは、誘導捕獲柵罠2内に対象獣が侵入したことを検知できるセンサーを配置し、センサーがオンしたら自動的にロープ7を係脱して扉板6を落下させるようにしてもよい。或いは、電気的装置を一切使用せず、全てメカニカルな装置にてトリガー装置50を具現化するようにしてもよい。
なお、ロープ7は、扉板6が捕獲後配置されている状態であっても、図4に示すように、扉板6の捕獲前配置(図3参照)と同様に張架状態を保つように設定するとよい。このようにすると、捕獲獣がロープ7と接触することを防止でき、トリガー装置50、延いては屠殺室付き誘導捕獲柵罠1の保守性が向上する。また、図示していないが、誘導捕獲柵罠2内の略中央のトリガー装置50近傍には、対象獣をおびき寄せるための餌が配置されている。
次に、図1、図7、図8を主に参照しながら屠殺室3の構成について説明する。屠殺室3は、天部61と、底部62と、4つの周部63a、63b、63c、63dとから平面視すると長方形の略直方体状に形成されている。屠殺室3は、例えば、長方形の短辺が600mm、長辺が2000mmで、高さが1800mmの大きさに形成され、その内部に空間70を有し、誘導捕獲柵罠2にて捕獲した猪や鹿等の獣類を屠殺または移動可能な檻として形成されるものである。なお、図7は、屠殺室3の全体斜視図であり、図8は、屠殺室3の平面図である。
屠殺室3の天部61、底部62及び周部63b、63c、63dは、スチール等の金属材により、矩形の枠と、この枠内に張設される格子部とから成っている。また、屠殺室3の周部63aは、同様にスチール等の金属材により矩形の枠に形成されるが、その高さは対向する周部63cの略2倍の高さに形成されて天部61より上方に突設されており、その内部には、上記固定板5や扉板6と同様にベニヤ板等の木材で形成された周部63cと略同じ大きさの扉板65が、上下にスライド可能に設けられている。
周部63aは、矩形の枠を成す一対の縦フレーム66a、66bと一対の横フレーム67a、67bとを有しており、縦フレーム66a、66bは、上記溝型鋼11と同様に断面コの字状に形成され、その内側に扉板65の左右両端を遊嵌する上記スリット部12(図5参照)と同様のスリット部68が形成されている。従って、扉板65は、スリット部68を上下に摺動することで、横フレーム67a、67b間を移動可能となる。
図中、80は、ロープであり、このロープ80は、その一端が扉板65上端の中央箇所に接続され、他端が天部61の所定箇所に設けられた図示しない係止部材に係止されている。なお、ロープ80は、上部の横フレーム67aに設けられた枠穴部69に挿通後折り返されて、上記係止部材に係止されている。
つまり、扉板65は、図7(A)に示すように、対象獣が屠殺室3に進入する前では、周部63aを全開状態に保持して空間64を形成するよう、ロープ80で吊った状態に配置(以下、このような配置を進入前配置ともいう)され、従って、空間64は、対象獣が進入する屠殺室3の入口として機能する。なお、図7(A)は、扉板65が進入前配置されているときの屠殺室3の斜視図である。
ここで、屠殺室3を誘導捕獲柵罠2に接続するには、図1〜図4に示すように、上記した誘導捕獲柵罠2の接続空間30を形成している一対の支柱10側面に屠殺室3の縦フレ
ーム66a、66bを沿わすように連設し、即ち、誘導捕獲柵罠2の接続空間30に屠殺室3の周部63aを嵌合するように設置し、ボルト留め等で該支柱10と縦フレーム66a、66bとを連結すればよい。これにより、屠殺室付き誘導捕獲柵罠1において、屠殺室3の扉板65が進入前配置され開いているときは、誘導捕獲柵罠2の接続空間30と屠殺室3の空間64とが一体的に繋がり、誘導捕獲柵罠2内の捕獲獣は屠殺室3に進入可能となる。
次に、図7(B)に示すように、扉板65を進入前配置にセットした状態で屠殺室3内に対象獣が進入したら、即座にロープ80の上記係止部材との係止状態を解除し、扉板65を落下させて空間64を閉塞する。つまり、扉板65は、屠殺室3内に対象獣が進入するとほぼ同時に上記係止部材からロープ80を係脱することにより該ロープ80が延び、スリット部68を摺動しながら横フレーム67bに当接するまで下方に落下することで、屠殺室3の入口としての空間64を閉塞するように配置(以下、このような配置を進入後配置ともいう)される。これにより、屠殺室3の空間64は閉塞状態となり、従って、誘導捕獲柵罠2から屠殺室3内に進入した対象獣は、再び誘導捕獲柵罠2には移動できずに屠殺室3の空間70に閉じ込められる。
そして、この扉板65が進入後配置されて(閉じて)いる状態では、周部63a方向は扉板65により外が見えない壁になるので、進入獣は、その習性により、視界が開けている周部63aと対向する奥側の周部63c方向へと移動する。なお、図7(B)は、扉板65が進入後配置されているときの屠殺室3の斜視図である。
しかして、屠殺室3の一側面となる周部63bには、図8(A)に示すように、間仕切り板75a、75bがヒンジ76a、76bを介して回動自在に取り付けられている。この間仕切り板75a、75bは、扉板65と同様にベニヤ板等の木材で該扉板65及び周部63cと略同じ大きさの矩形に形成されている。
図中、77a、77bは、ロープであり、このロープ77a、77bは、その一端が間仕切り板75a、75b下部のヒンジ76a、76bと反対側の端部に接続され、他端が周部63d下端に内側に小さく突設されたストッパー片78a、78bの近傍から、該周部63dの格子部の隙間を通って屠殺室3の外へ延出し、自由端となっている。
屠殺室3の空間70に閉じ込められた進入獣は、上記したように、奥側の周部63c方向へと移動するので、このとき、タイミングを見計らってロープ77aの自由端を牽引し、図8(B)に示すように、間仕切り板75aを回動して空間70を分断し、空間70aと空間70bとに区画する。即ち、屠殺室3の空間70に閉じ込められた進入獣を、更に小さな領域となる空間70bに閉じ込める。
この際、間仕切り板75aは、ストッパー片78aに衝突して扉板65(周部63a)及び周部63cと略並列状に停止する。そして、間仕切り板75aがこの定位置で停止したら、ロープ77aの自由端を適宜屠殺室3の格子部に括り付けて該間仕切り板75aを固定する(或いは、適宜屠殺室3に係止部材を設け、ロープ77aの自由端をこの係止部材に係止するようにしてもよい)。なお、空間70aは、空間70bの略半分(空間70の略1/3)の大きさになっている。
そして、間仕切り板75aが閉じて空間70bに進入獣が閉じ込められている状態では、周部63a方向は間仕切り板75aにより外が見えない壁になるので、進入獣は、その習性により、視界が開けている周部63aと対向する奥側の周部63c方向へと更に移動する。
屠殺室3の空間70bに閉じ込められた進入獣は、上記したように、更に奥側の周部63c方向へと移動するので、このとき、タイミングを見計らってロープ77aの自由端を牽引し、図8(C)に示すように、間仕切り板75bを回動して空間70bを分断し、空間70cと空間70dとに区画する。即ち、屠殺室3の空間70bに閉じ込められた進入獣を、更に小さな領域となる空間70dに閉じ込める。
この際、間仕切り板75bは、ストッパー片78bに衝突して扉板65(周部63a)、間仕切り板75a及び周部63cと略並列状に停止する。そして、間仕切り板75bがこの定位置で停止したら、ロープ77bの自由端を適宜屠殺室3の格子部に括り付けて該間仕切り板75bを固定する(或いは、適宜屠殺室3に係止部材を設け、ロープ77bの自由端をこの係止部材に係止するようにしてもよい)。なお、空間70c、70dは、空間70aと略同一(空間70bの略半分、空間70の略1/3)の大きさになっている。
そして、間仕切り板75bが閉じて空間70dに進入獣が閉じ込められている状態では、周部63a方向は間仕切り板75bにより外が見えない壁になるので、進入獣は、その習性により、視界が開けている周部63aと対向する奥側の周部63c方向へと更に移動する。なお、図8(A)は、間仕切り板75a、75bが回動前の開いている状態を示す屠殺室3の平面図、図8(B)は、間仕切り板75aが回動後の閉じている状態及び間仕切り板75bが回動前の開いている状態を示す屠殺室3の平面図、図8(C)は、間仕切り板75a、75bが回動後の閉じている状態を示す屠殺室3の平面図である。
ここで、周部63cは、その一端がヒンジ76cを介して回動自在に周部63bの奥端(図8において上端)に取り付けられ、また、ヒンジ76cと反対側の他端付近には把手60が設けられ、更に、図示していないが、ヒンジ76cと反対側の他端には、周部63cの回動を阻止して固定するための施錠装置が設けられている。即ち、周部63cは、屠殺室3に開閉且つ施錠可能に取り付けられた外に通ずる外扉としての機能を有している。
そして、屠殺室3の空間70dに閉じ込められた進入獣は、上記したように、更に奥側の周部63c方向、即ち外扉側へと移動しているので、これにより補綴具等でこの進入獣を容易に捕獲できると共に、この捕獲した進入獣を外扉としての周部63cを開けて容易に屠殺室3の外へ移動することができる。また、この進入獣を屠殺するときは、進入獣は狭い領域となる空間70dに閉じ込められているので逃げ回ることができず、その結果、極めて容易に格子部の隙間から止め刺しすることが可能となる。
即ち、屠殺室3は、誘導捕獲柵罠2と同様に、獣類の、外が見える部分には突進して脱柵を試み、外が見えない部分には脱柵を試みない習性を利用し、屠殺室3内に進入した対象獣を自然に外扉(周部63c)側へと追い込み、この追い込んだ対象獣を、間仕切り板75a、75bにより屠殺室3の内部空間70を区画してより小さい領域(70a、70b、70c、70d)に閉じ込めるようになっている。
なお、間仕切り板75a、75bは、上記の説明では間仕切り板75aを閉めてから、間仕切り板75bを閉めるようにしたが、これは限定することなく、屠殺室3内の進入獣の位置や、進入獣の図体の大きさ等によって、例えば、いきなり間仕切り板75bを閉めて進入獣を空間70dに閉じ込めるようにしてもよいし、或いは、間仕切り板75aだけ閉めて進入獣を空間70bに閉じ込めた状態で、この進入獣を屠殺または移動するようにしてもよい。
また、間仕切り板75a、75bが回動前の開いている状態では、間仕切り板75a、75bが回動しないように仮止めする係止部材を適宜設けるようにしてもよい。但し、この係止部材による係止は、ロープ77a、77bを牽引したときに間仕切り板75a、7
5bがこの係止部材から容易に係脱するように構成されているのが好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明の屠殺室付き誘導捕獲柵罠1は、獣類が侵入する誘導捕獲柵罠2の入口としての空間41は、対象獣に合わせて選択的に開口でき、また、空間41を全て開口したときは、全方位が開口されて見通しがよくなり、対象獣は全方位から誘導捕獲柵罠2内に侵入可能になっている。その結果、対象獣の捕獲経験が少なく高度な技術や知識が無い者であっても、対象獣として警戒心の強い猪や鹿等の個体を、群ごと確実且つ効率よく誘導捕獲柵罠2内に簡単に侵入させて捕獲することができる。
また、誘導捕獲柵罠2内に対象獣が侵入したら、扉板6を落下させて空間41を閉塞し、誘導捕獲柵罠2にて捕獲した対象獣の視界を遮断するので、誘導捕獲柵罠2内に捕獲した対象獣は、その習性により誘導捕獲柵罠2本体へ突進して逃走を試みることがなく、その結果、誘導捕獲柵罠2本体の破損を防止できる。加えて、捕獲獣が傷ついて肉を痛めることなく、美味しい肉を提供でき、その結果、獣肉の資源活用に悪影響を及ぼすことがない。
また、誘導捕獲柵罠2内に捕獲した対象獣からは、屠殺室3だけが見通せるようになっているので、誘導捕獲柵罠2内の捕獲獣は、その習性により屠殺室3に向かって突進することとなり、その結果、誘導捕獲柵罠2内の捕獲獣を容易に屠殺室3へ誘導して進入させることができる。
また、屠殺室3内に対象獣が進入したら、扉板65を落下させて屠殺室3を閉塞すると共に、間仕切り板75a、75bを閉じて、屠殺室3内に進入した対象獣をより小さい空間に閉じ込めるようにしている。しかも、この場合、扉板65及び間仕切り板75a、75bは、屠殺室3内の進入獣の視界を遮断するので、屠殺室3内の進入獣は、その習性により、外扉(周部63c)側へと自然に移動するようになっている。その結果、屠殺室3内の進入獣の行動範囲を狭め、この進入獣を捕獲(移動)したり屠殺するために、人が屠殺室3の中に入って進入獣を追ったり、止め刺しをしたり、或いは、猟銃を用いて進入獣を仕留める必要がない。即ち、極めて安全且つ容易に、屠殺室3内の進入獣を処分することが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係わる屠殺室付き誘導捕獲柵罠1を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。
例えば、上述の実施形態では、対象獣が侵入する誘導捕獲柵罠2の入口としての空間41及び該空間41を閉塞する扉板6は、1面に2列ずつ形成したが、これは限定することなく、1面に2列以上あってもよいし、1面に1列であってもよい。或いは、空間40及び固定板5を省略し、その分、空間41及び扉板6を高く形成するようにしてもよい。但し、あまり扉板6が大きくなると取り扱いに苦慮するので、空間41及び扉板6は適宜な大きさ(例えば3000×3000mm以下)が好ましい。
更に、誘導捕獲柵罠2は、天地開放状で平面視すると正方形の箱枠状に形成したが、これは限定することなく、平面視すると、長方形や、その他の多角形でもよく、また、多様な地形に対応できるよう、支柱10や各フレーム20a、20b、20cの種類を増やしたり、それらの接続を容易にして、誘導捕獲柵罠2をサイズ変更できるようにするとよい。
1…屠殺室付き誘導捕獲柵罠、 2…誘導捕獲柵罠、
3…屠殺室、 5…固定板、
5a…覗き穴、 6、65…扉板、
6a…持ち手、 7、77a、77b、80…ロープ、
8…ボルト、 10…支柱、
11…溝型鋼、 12、68…スリット部、
13…ストッパー、 20a…上横フレーム、
20b…中横フレーム、 20c…下横フレーム、
22…係止部材、 30…接続空間、
40、41、64、70、70a、70b、70c、70d…空間、
50…トリガー装置、 60…把手、
61…天部、 62…底部、
63a、63b、63c、63d…周部、
66a、66b…縦フレーム、 67a、67b…横フレーム、
69…枠穴部、 75a、75b…間仕切り板、
76a、76b、76c…ヒンジ、 78a、78b…ストッパー片。

Claims (5)

  1. 周壁部により平面視多角形状に外周を囲んで獣類を捕獲する捕獲空間を形成する柵状の囲い罠であって、
    前記捕獲空間に獣類が侵入可能な入口と、
    前記入口を開閉する扉と、
    前記扉の開閉動作を制御する扉開閉装置と、
    を備え、
    前記入口は、全方位にそれぞれ個別に設けられ、
    前記扉は、前記入口それぞれに対応して設けられ、
    前記扉開閉装置は、前記捕獲空間に獣類が侵入前は前記扉を開状態に保持し、前記捕獲空間に獣類が侵入すると即座に前記扉を作動させて該扉に対応する入口を閉塞する制御を、前記扉それぞれに対して個別に実行し得ること、
    を特徴とする囲い罠。
  2. 前記周壁部及び前記扉は、不透明に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の囲い罠。
  3. 周壁部により平面視多角形状に外周を囲んで獣類を捕獲する捕獲空間を形成する柵状の囲い罠に接続可能であり、前記囲い罠より小さく形成され、該囲い罠にて捕獲した獣類を内部空間に進入させて閉じ込め可能な檻であって、
    前記囲い罠または外部から獣類が進入可能な前記捕獲空間と連通し得る入口面と、
    前記入口面を開閉する入口扉と、
    閉じることにより前記内部空間を仕切る間仕切り扉と、
    前記内部空間に獣類が進入前は前記入口面を開状態に保持し、前記内部空間に獣類が進入すると即座に前記入口扉を作動させ、前記入口面を閉塞して前記内部空間に獣類を閉じ込める入口扉開閉装置と、
    前記入口扉による前記入口面の閉塞前は前記間仕切り扉を開状態に保持し、前記内部空間に獣類が進入して前記入口扉による前記入口面の閉塞後は、前記間仕切り扉を閉じて前記内部空間を仕切ることにより該内部空間に閉じ込めた獣類を更に小さな内部小空間に閉じ込める間仕切り扉開閉装置と、
    を備え、
    前記入口扉及び前記間仕切り扉は、不透明に形成されていると共に、その他の面は格子状に形成されていること、
    を特徴とする檻。
  4. 外部空間と連通する出口面と、
    前記出口面を開閉する格子状出口扉と、
    を備え、
    前記間仕切り扉は、前記入口扉と前記出口扉との間に回動可能に複数設けられ、
    前記間仕切り扉開閉装置は、前記間仕切り扉を、前記内部空間側に突出するように所定角度回動して該内部空間を仕切るように作動させると共に、選択的に作動させて所定の前記内部小空間を形成し得ること、
    を特徴とする請求項3に記載の檻。
  5. 請求項1または請求項2に記載の囲い罠に、請求項3または請求項4に記載の檻を接続して成ることを特徴とする檻付き囲い罠。
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