JP2007049904A - 動物捕獲檻 - Google Patents

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Abstract


【課題】 地上だけで無く樹上をも生活圏とする動物に警戒心を起こさせず、猿や鴉の捕獲に好適な動物捕獲檻を提供することを目的とする。
【解決手段】 上面に開口部を有する角筒形の檻本体と、該檻本体の上面に前記開口部に近設され、且つ前記上面に対して平行にスライド移動して前記開口部を塞ぐように付勢されたスライド扉を備えた捕獲檻において、前記檻本体の上面及び下面により回動可能に軸支された縦軸と、該縦軸に取設され、檻本体内に入ってきた動物により水平方向に回動させられる回転ドアと、該回転ドアよりも上側で、前記縦軸を支点として回動可能に設けられた旋回腕と、上記旋回腕の一端に直接又は間接的に当接し且つ前記スライド扉の先端部分に係止することにより、上記スライド扉がスライド移動して上面の開口部を塞ぐのを防止する押止部材と、前記上面の開口部縁端に設けられ、上記押止部材を垂直方向に回動可能に蝶着する蝶着部材と、から構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、地上だけで無く樹上をも生活圏とする動物、特に猿や鴉を捕獲するのに好適な動物捕獲檻に関する。
捕獲用檻として、前後の各端部に開口部を有し、地上に設置される角筒形の檻本体と、上記檻本体の前後の開口部の上に垂直に立って支持され、垂直に降下して前後の開口部を同時に塞ぐ前後一対のシャッタを備えたものは従来から公知である。これら従来の捕獲用檻の多くは、前後の開口部から檻の中に踏み込んだ動物の重量で檻の底板が下向きに動き、これに連動して、前後の開口部の上で垂直に立っているシャッタの降下を阻止していたストッパが外れ、シャッタが降下して前後の開口部を同時に塞ぎ、檻本体の内部に動物を捕獲するようになっている。
従って、捕獲できるのは檻の底板を下向きに動かすことができる重量を有する猪、熊等の大形の獣であり、比較的小型な害獣、例えば猿や鴉は軽量であるため、このような従来の捕獲用檻では捕獲し難い。又、底板は下向きに動けるよう地面から上にバネなどで浮かせておく必要があるので、獣道などに仕掛けても動物が警戒し、檻の中に容易く入ろうとしない。又、バネなどで浮かされた底板を地面と同じ平面にするには、仕掛ける際に地面を掘り下げ、掘り下げた内部に設置しなければならないので動物が警戒すると共に、地面を掘り下げるのに手数がかゝる。
特開2003−225044には、獣類の進入口を備えた檻と、垂直落下して進入口を閉鎖する扉と、檻内に備えられて進入した獣類との接触によって傾動する傾動部と、傾動部に係合して他端が扉に伸長し、扉を垂直落下可能に掛止するリンクとを有した獣類の捕獲装置が開示されている。この発明の捕獲装置によれば、構造が簡易であり、頑丈な檻を使用することができるので、捕獲した獣類が内部で暴れることがあっても、確実に獣類を捕獲できることが説明されている。
特開2003−225044
上記従来の発明によれば、垂直落下して進入口の閉鎖を行なう扉が用いられる構成上、入口は必然的に地上に水平な方向に向くことになる。上記従来の発明は、熊や猪に限らず、他の獣類をも捕獲することも可能であるが、猿やハクビシンのように木に登ることができる動物や、鴉のように樹上に棲息する動物は、活動範囲が陸上に限定されない。このように、上記従来の発明の構造は、樹上をも生活圏とする動物の習性には十分に対応していないため、動物の捕獲効率を低下させてしまう不都合を有している。また、猿や鴉は他の動物に比べて知能が高いため、これらの動物にとって容易に入れる構造のものが望まれる。
本願発明は上記の従来技術における問題点を克服し、地上だけで無く樹上をも生活圏とする動物に警戒心を起こさせず、猿や鴉の捕獲に好適な動物捕獲檻を提供することを目的とする。
本発明は、上述した問題点を解消するために開発されたもので、請求項1に記載の発明は、上面に開口部を有する角筒形の檻本体と、該檻本体の上面に前記開口部に近設され、且つ前記上面に対して平行にスライド移動して前記開口部を塞ぐように付勢されたスライド扉を備えた捕獲檻において、前記檻本体の上面及び下面により回動可能に軸支された縦軸と、該縦軸に取設され、檻本体内に入ってきた動物により水平方向に回動させられる回転ドアと、該回転ドアよりも上側で、前記縦軸を支点として回動可能に設けられた旋回腕と、上記旋回腕の一端に直接又は間接的に当接し且つ前記スライド扉の先端部分に係止することにより、上記スライド扉がスライド移動して上面の開口部を塞ぐのを防止する押止部材と、前記上面の開口部縁端に設けられ、上記押止部材を垂直方向に回動可能に蝶着する蝶着部材と、から構成されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記檻本体の側面に開口部を有し、該開口部の上に垂直な状態で支持され、垂直に降下して上記側面の開口部を塞ぐシャッタを備えており、一端が前記押止部材と対向する側の旋回腕の端部に連結されるとともに、檻本体の外に他端を位置させ、前記シャッタを側面の開口部の上に垂直に立った状態に停めておくストッパ腕と、から更に構成されることを特徴とする。
本発明の動物捕獲檻は檻本体の上面に開口部を設けた構造を有しており、猿やハクビシン、鴉等のように樹上をも生活圏とする動物が警戒心を起こさずに安心して檻中に入るので、これらの動物に対する捕獲効率を高めることができる。
また、本発明の動物捕獲檻によれば、押止部材を介して旋回腕の押圧力がスライド扉の先端部分に作用し、該スライド扉の開扉状態が維持される。そのため、動物捕獲檻の組付精度が変動した場合であっても、上記押止部材を適切に調整することにより、本発明の目的が達成できる。
請求項2に記載の動物捕獲檻によれば、檻本体の側面にも開口部を有するため檻外から内部を確認しやすく、動物を檻中に誘導するのが容易になる。また、側面の開口部を塞ぐシャッタは、上記スライド扉が檻本体の上面の開口部を塞ぐのと連動させるように構成することができるので、檻中に進入した動物を確実に捕獲することができる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示す第1の実施形態において、檻本体10は背面を開口させるとともに、上壁17の前側に開口部60を設けた略角筒形状であり、開口した背面に対向する前壁18と、左右の側壁19、19及び底壁16からなる。上記各壁は太い金属角材、例えばアングル材からなる外枠11と、該外枠11の内部に縦横に溶接などで固定されて四角な網目を構成する縦横の細い金属角材の格子12とからなり、不使用時は分解してスペースをとらずに格納し、使用する際は外枠同志をビスで角筒形に組立てることができるようにしておくことが好ましい。
本発明は猿、鴉のような動物を捕獲することを目的とするので、檻本体はそれ相応のサイズにする必要がある。又、縦横の格子により形成された四角い網目は一辺が8cm程度の正方形に構成して、雀などの小鳥や、鼠などの小動物は網目を通って檻の内外に自由に出入りできるようにしておくことが好ましい。
第1実施形態の動物捕獲檻は、図1及び図3に示されるように、檻本体10において、スライド扉65が左右のレール部材61、61上に取り付けられており、前記スライド扉65は、開口部60の開口時に、水平にスライド移動して該開口部60を塞ぐ方向に付勢されている。
すなわち、まず、図1及び図3に示されるように、檻本体10の上壁17において、左右の側壁19、19に沿ってレール部材61がそれぞれ1本ずつ設けられている。左右のレール部材61、61は、上壁17に対して同じ高さで平行になるように、左右の前方エンドストッパ64a、64a及び後方エンドストッパ64b、64bにそれぞれ架設されている。
そして、図1に示すように、スライド扉65の前後端には軸承部材65a、65bがそれぞれ設けられており、軸承部材65a、65bには、レール部材61を摺動可能に挿通するための摺動穴65cが左右両側に形成されている。また、スライド扉65の後端の軸承部材65bと、上壁17の後方エンドストッパ64bの間に圧縮ばね63が介装されており、左右の圧縮ばね63が後端の軸承部材65bを押圧する。従って、図1及び図3に示されるように、前記スライド扉65は該開口部60を塞ぐ方向に付勢されているが、押止部材50に係止されており、開口部60が開いた状態に維持される。尚、本発明の第1実施形態において、閉じ方向に付勢する手段としてばね部材が使用されているが、ばね部材以外に、或いはばね部材と併用して、レール部材61、61を開口部60に塞ぐ方向に傾斜させた構成にすることもできる。
一方、第1実施形態の動物捕獲檻は、図1及び図2に示されるように檻本体10の背面が開口されており、該開口の上には、垂直に降下して該開口を塞ぐシャッタ13が垂直な状態で支持されている。上記檻本体10の背面の開口の左右、つまり左右の側壁19、19の後端にシャッタ13が垂直に降下して開口を閉じるのを相対向してガイドするガイド部材14,14を設けておく。又、この各ガイド部材14,14の延長上には、各開口の上で垂直に立つ前後のシャッタを垂直に降下可能に支持する上部ガイド部材15,15を設ける。
上記シャッタ13も太い金属角材からなる外枠と、外枠の内部に溶接されて正方形の網目を形成する細い金属角材による縦横の格子材とで構成すればよく、このシャッタ13を垂直に動くのを支持するガイド部材14,15は一連の金属チャンネル材(溝形材)で、檻本体の左右の側壁の前後の各端部にビスで取外し可能に取付け、不使用時には外せるようにしておく。
上記スライド扉65及びシャッタ13は、檻本体10の内側に設けられた旋回腕31が回動されることによって、開口部60及び背面の開口を閉鎖するように構成される。以下、檻本体10の内側の構造と、スライド扉65及びシャッタ13との動作関係について具体的に説明する。
檻本体の底壁16と上壁17の中心間には回転ドア20の縦軸21を回転自在に取付ける。縦軸21の下端部は底壁16の中心に溶接などで固定した上向きの盲筒22に入れ、必要ならばベアリングで支え、上端部は上壁17の中心に溶接などで軸方向を垂直に固定した支持筒23に貫通して支持し、支持筒から上に突出させる。尚、該支持筒23から突出する縦軸21の先端部分は、スライド扉65と接触しない程度の長さに調整される。
第1実施形態の動物捕獲檻では、動物が押して回す回転ドア20は、縦軸21の所定高さ位置に二本の横桟25、26を横設した格子24の形状に構成されており、横桟26と底壁16との間に鼠などの小動物が潜れる間隔を保つようにしてある。雀などの小鳥は、横桟間の格子、及び横桟27と底壁との間隔を飛んで通り抜けることができる。縦軸21や、横桟25、26は金属の丸棒材等でよい。尚、回転ドア20は縦軸21に、檻の幅よりも長さが短い一本又は複数本の横桟を直交した十字形やキ字形に取付けて格子24を形成してもよい。
縦軸21には、該縦軸21を支点に回動する旋回腕31の中心を取付ける。このため旋回腕31の中心孔には軸受筒32を固定し、該中心孔及び軸受筒32から縦軸21が貫通するようにする。
また、図3及び図4に示されるように、縦軸21側の開口部60の縁端において、檻本体10の上壁17の中心線上の位置に蝶着部材51が蝶着されており、該蝶着部材51には押止部材50が設けられている。このような構成によって、押止部材50は、縦軸21側の開口部60の縁端近傍を中心として垂直方向に回動することができる。
また、スライド扉65の開扉状態において、押止部材50及び蝶着部材51の上下方向の長さは、両部材を組み合わせた状態において、下側が旋回腕31の端部に当接し、且つ上側がスライド扉65の先端部分に係止する程度に形成される。従って、図4及び図6に示されるように、旋回腕31の端部が前記押止部材50及び蝶着部材51を介して圧縮ばね63による付勢力を押止し、スライド扉65の開扉状態が維持される。このように、スライド扉65の開扉時に、押止部材50は蝶着部材51を介してその下側で力点として旋回腕31の一端に当接し、その上側で作用点として前記スライド扉65の先端部分に係止する。蝶着部材51は押止部材50の支点として、該押止部材50を回動可能な状態に構成している。
押止部材50は、スライド扉65の開扉状態において、旋回腕31の端部及びスライド扉65の先端部分を確実に当接又は係止できるように構成することが好ましい。従って、旋回腕31は回転ドア20よりも上側に設けられることは必須であるが、上壁17と旋回腕31間のクリアランス及び上壁17とスライド扉65間のクリアランスが、いずれもなるべく少なくなるように軸受筒32及びスライド扉65を上壁17に可能な限り近設することが好ましい。
旋回腕31は、図3及び図4に示されるように、その一端部で蝶着部材51を介して押止部材50に当接する一方、該押止部材50に当接する側と反対側の他端部でストッパ腕33の一端部と連結されている。そして、ストッパ腕33の他端部は檻本体10の背面の開口から該檻本体10外に突出するように設けられる。そのため、上部ガイド部材15,15で支持されたシャッタ13は、その下端がストッパ腕33の突出部分で受止められるので、該シャッタ13が垂直に降下するのが停められる。
第1実施形態の動物捕獲檻では、ストッパ腕33は旋回腕31の上記他端部に一端が枢着された第1腕34と、該第1腕の他端に一端が枢着された第2腕35と、第2腕の他端部に延長状に設けられてシャッタの下端を受止める丸棒、例えばステンレス丸棒を有するストッパ36とで構成してある。そして、第1腕又は第2腕は入れ子式に長さを長短に調節可能な構成にしてもよい。
檻本体10の上壁17の後端縁17aの中央には、図2及び図4に示すように、上記ストッパ36の丸棒36aを受止める溝車を回転且つ旋回可能に支持したキャスタ37が下向きに取り付けられ、各シャッタの下端面中央には上記丸棒36aに載る案内溝付き車輪38が取付けてある。
第1実施形態の動物捕獲檻では、回転ドアの縦軸21と旋回腕31とを着脱可能にするため着脱手段40を設けてなり、該着脱手段40として図4、図5に示すように旋回腕31の中心に固定された軸受筒32と、該軸受筒32が被さった縦軸21とを直径方向に貫通する貫通孔41を設け、この貫通孔41にピン42を挿通するようにしてある。上記ピン42を貫通孔41に挿通したときは、旋回腕31は前後方向に向くのに対し、回転ドア20の縦軸21、横桟25、26からなる格子24は檻本体の内部を前後に二分する横方向に向き、旋回腕と回転ドアとは直交する。
獣道などに仕掛けるには、檻本体10を地上に置き、上述したようにピン42を軸受筒32と縦軸21とに空けた直径方向の貫通孔41に挿通して旋回腕31を前後方向に向ける。次いで、図4及び図6に示すように、蝶着部材51を介して、旋回腕31の先端部を押止部材50の下側に当接させるとともに、該押止部材50の上側でスライド扉65の先端部分を係止させる。
また、旋回腕31を前後方向に向けることにより、図3及び図6に示すように、檻本体10の背面において、旋回腕31の端部に一端部を連結したストッパー腕33の他端部、すなわちステンレス丸棒36aが、キャスタ37の溝車に載って上壁17の後端縁17aの中央の下側から檻本体10の外方に突出する。次いで、上部ガイド部材15,15で垂直に降下可能に支持された後のシャッタ13の下端中央の案内溝付き車輪38を丸棒36aの上に載せ、シャッタ13の降下を停める。このように檻本体10の開口部60及び背面を開いた状態にした後、檻本体10の中には捕獲対象の動物が好む餌を入れる。
檻本体の下壁は地面と接触して居り、且つその側壁の格子や、背面の開口から鼠などの小動物や、小鳥が自由に中に入って餌を食べるので、捕獲対象の動物、例えば猿は、警戒することなく開口部60又は背面の開口から檻本体10の中に入る。そして、餌を食べている間に回転ドア20の格子24に触れると、回転ドアは縦軸21と一体に回動し、これに伴って旋回腕31も回動する。前後方向に向いていた旋回腕31が回動すると、図3及び図6に示したように、旋回腕31の先端部が押止部材50から離れるので、スライド扉65の先端部分は、旋回腕31による押圧力から解放される。この時、圧縮ばね63の付勢力により、スライド扉65は押止部材50を前側に押し倒してレール部材61に沿って摺動し、上壁17に形成された上面の開口部60を塞ぐまでスライド移動する。
また、前後方向に向いていた旋回腕31が回動すると、図3に示したようにストッパ腕33は斜めに引かれる。丸棒36aを溝車上に載せたキャスタ37は、ストッパ33の第2腕35と同じ向きになるように旋回し、丸棒36aが檻本体10の内側に引込まれるので、檻本体10の背面の開口からの丸棒36aの突出量は少なくなる。尚、丸棒36aは、キャスタ37の溝車に載り、該キャスタ37よりも先端側では、シャッタ13に設けられた車輪38の案内溝に案内されているので、ストッパ36は軽快に動く。そして、旋回腕31が更に回動し、丸棒36aがシャッタ13の下端と接触しなくなるまで内側に引込むと、上部ガイド部材15,15で垂直に降下可能に支持されていたシャッタ13は自重でガイド部材14,14沿いに降下して背面の開口を閉じる。
このように、スライド扉65及びシャッタ13は、檻本体10の内側に設けられた旋回腕31が回動されることによって開口部60及び背面の開口を閉鎖し、檻本体10の内部に捕獲対象の動物を生け捕りにする。
又、鴉の場合は一度に多数捕獲するため、ピン42を貫通孔41に挿通しないでおき、檻本体10の中に多数の鴉が入って餌をついばむのを待つ。その間、檻本体10の中に入って飛び回り、回転ドアの格子24に頭を突入し、翼が格子24に引掛かって格子24を通り抜けることができない鴉によって回転ドアは縦軸を中心に空回りする。こうして、多数の鴉が檻本体10の中に入ったら縦軸21で回転ドアを回し、貫通孔41を一直線に揃えてピン42を挿通する。
その後、鴉が檻本体の中で飛び回り、これによって回転ドアが回転し、これに伴って旋回腕31が水平方向に回動されると、図3及び図6に示すように、スライド扉65は、旋回腕31による押圧力から解放され、圧縮ばね63の付勢力でスライド移動して上面の開口部60を塞ぐ。また、上記した旋回腕31の回動に伴い、丸棒36aがシャッタ13の下端と接触しなくなるまで内側に引込まれ、シャッタ13は自重でガイド部材14,14沿いに降下して背面の開口を閉じる。このようにして、檻本体10の中に多数羽の鴉を生け捕りすることができる。
第1実施形態の動物捕獲檻では旋回腕の軸受筒32と、この軸受筒32を被った縦軸21とに直径方向の貫通孔41を開設し、この貫通孔41にピン42を挿通し、貫通孔41とピン42で着脱手段40を構成したので、檻本体の中に入った動物が格子24によって回転ドア20と一体に旋回腕31をどれだけ回したときに、該旋回腕31の端部が押止部材50から離れるかによって、スライド扉65がスライド移動を開始するタイミングが定まる。また、旋回腕31をどれだけ回すことによって、ストッパ腕33の丸棒36aがシャッタ13の下端と接触しなくなるまで内側に引込めるかで、シャッタ13が降下して背面の開口を閉じるタイミングが定まる。
即ち、第1実施形態の動物捕獲檻では、旋回腕31の先端部が押止部材50を押圧できる領域、即ち、蝶着部材51の横幅によって、旋回腕31の回動に基づくスライド扉65のスライド移動を開始するタイミングが定まる。例えば、押止部材50若しくは蝶着部材51の横幅が大きければ、旋回腕31を大きく回さないと旋回腕31の先端部を押止部材50及び蝶着部材51から完全に離すことができない。一方、背面の開口からの丸棒36aの突出量の長短によって、旋回腕31の回動に基づくシャッタ13の降下するタイミングが定まる。例えば、丸棒36aの突出量が長ければ、旋回腕31を大きく回さないと、丸棒36aがシャッタ13の下端と接触しなくなるまで内側に引き込ませられない。
従って、押止部材50又は蝶着部材51の横幅を適宜の大きさに加減できるようにし、或いは適宜の大きさに交換可能なものとすることにより、スライド扉65のスライド移動が開始するタイミングを調整することが好ましい。
一方、旋回腕31の先端部が押止部材50及び蝶着部材51から離れた際に、丸棒36aがシャッタ13の下端と接触しなくなるまで内側に引き込まれるように構成する必要があり、上記スライド扉65のスライド移動が開始されるのとほぼ同時にシャッタ13も確実に降下するように制御することが好ましい。そこで、図4に示すように、丸棒36aを先端に有するストッパ36が第2腕35に設けられた筒部35aに出入可能に挿入されるように構成し、筒部35aに横からねじ込んだボルト35bでストッパ36の全体の長さを調節及び固定し、丸棒36aの背面の開口からの突出量を入れ子式に調節することができる。
例えば、複数の鴉を捕獲する場合、押止部材50の横幅を大きくするとともに、丸棒36aの突出量を長くすることにより回転ドアの回動にゆとりを持たせる。そして、複数の鴉によって回転ドアが大きく回されたときに、スライド扉65が上壁17に形成された上面の開口部60を閉鎖するとともにシャッタ13が降下して背面の開口を閉鎖するので、複数の鴉を捕らえることができる。
[第2実施形態]
以下、図面を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。
図7に示す第2実施形態の動物捕獲檻も、上記第1実施形態の動物捕獲檻と同様に、上壁17の前側に開口部60を設けた略角筒形状の檻本体10から構成されている。また、該檻本体10は、前壁18、該前壁18に対向する背面(後壁13’)、左右の側壁19、19及び底壁16の各壁が、いずれも太い金属角材、例えばアングル材からなる外枠11と、該外枠11の内部に縦横に溶接などで固定されて四角な網目を構成する縦横の細い金属角材の格子12とから構成されている。但し、左右の側壁19、19の前壁18側に相対向してガイド部材14,14が設けられており、作業者は前壁18を手動或いはジャッキ等の機器を用いて垂直方向に持ち上げることができる。
また、第2実施形態の動物捕獲檻は、第1実施形態と同様に、檻本体10において、スライド扉65が左右のレール部材61、61上に取り付けられており、前記スライド扉65は、開口部60の開口時に、水平にスライド移動して該開口部60を塞ぐ方向に付勢されている(図7参照)。
また、縦軸21側の開口部60の縁端において、檻本体10の上壁17の中心線上の位置に蝶着部材51が蝶着されており、該蝶着部材51には押止部材50が設けられている。旋回腕31の端部が、押止部材50及び蝶着部材51を介して圧縮ばね63による付勢力を押止することにより、スライド扉65の開扉状態が維持されている。
第2実施形態の動物捕獲檻は、第1実施形態と同様の要領で、獣道などに仕掛けることができる。すなわち、第2実施形態の檻本体10を地上に置き、上述したようにピン42を軸受筒32と縦軸21とに空けた直径方向の貫通孔41に挿通して旋回腕31を前後方向に向ける。次いで、図7に示すように、蝶着部材51を介して、旋回腕31の先端部を押止部材50の下側に当接させるとともに、該押止部材50の上側でスライド扉65の先端部分を係止させれば良い。このように檻本体10の開口部60のみを開いた状態にした後、檻本体10の中には捕獲対象の動物が好む餌を入れる。
そして、檻本体10の内側に設けられた旋回腕31が回動されることによって、スライド扉65は開口部60を閉鎖し、捕獲対象の動物が生け捕りにされる。
本発明の第1実施形態に係る動物捕獲檻の概略斜視図である。 図1に示す動物捕獲檻の拡大背面図である。 図1に示す動物捕獲檻の拡大平面図である。 図1に示す動物捕獲檻において、檻本体の開口された背面を塞ぐシャッタを支持するストッパ腕、キャスタ及び案内溝付き車輪を説明する要部の拡大斜視図である。 図1に示す動物捕獲檻において使用される着脱手段40の拡大断面図である。 図1に示す動物捕獲檻において、開口部が開いた状態からスライド扉が開口部の閉鎖を開始する状態を示す要部の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す概略斜視図である。
符号の説明
10 檻本体
11 外枠
13 シャッタ
13’ 後壁
14 シャッタのガイド部材
15 シャッタの上部ガイド部材
16 底壁
17 上壁
18 前壁
19 側壁
20 回転ドア
21 縦軸
22 盲筒
23 支持筒
24 格子
31 旋回腕
32 軸受筒
33 ストッパ腕
40 着脱手段
41 貫通孔
42 ピン
50 押止部材
51 蝶着部材
60 上面の開口部
61 レール部材
63 圧縮ばね
65 スライド扉

Claims (2)

  1. 上面に開口部を有する角筒形の檻本体と、該檻本体の上面に前記開口部に近設され、且つ前記上面に対して平行にスライド移動して前記開口部を塞ぐように付勢されたスライド扉を備えた捕獲檻において、
    前記檻本体の上面及び下面により回動可能に軸支された縦軸と、
    該縦軸に取設され、檻本体内に入ってきた動物により水平方向に回動させられる回転ドアと、
    該回転ドアよりも上側で、前記縦軸を支点として回動可能に設けられた旋回腕と、
    上記旋回腕の一端に直接又は間接的に当接し且つ前記スライド扉の先端部分に係止することにより、上記スライド扉がスライド移動して上面の開口部を塞ぐのを防止する押止部材と、
    前記上面の開口部縁端に設けられ、上記押止部材を垂直方向に回動可能に蝶着する蝶着部材と、
    から構成されることを特徴とする、動物捕獲檻。
  2. 前記檻本体の側面に開口部を有し、該開口部の上に垂直な状態で支持され、垂直に降下して上記側面の開口部を塞ぐシャッタを備えており、
    一端が前記押止部材と対向する側の旋回腕の端部に連結されるとともに、檻本体の外に他端を位置させ、前記シャッタを側面の開口部の上に垂直に立った状態に停めておくストッパ腕と、
    から更に構成されることを特徴とする、請求項1に記載の動物捕獲檻。
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