JP2011023529A - 固体撮像素子およびカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】固体撮像素子の信号出力部およびバイアス電圧発生回路を構成するMOSトランジスタにおいてホットエレクトロンによる発光現象が発生し、それによりシェーディングと呼ばれる画像劣化が引き起こされる。シェーディングによる画像劣化を抑制して高画質を実現するために、ホットエレクトロンによる発光現象を抑制することが求められている。
【解決手段】固体撮像素子の周辺回路における信号出力部およびバイアス電圧発生回路を構成するMOSトランジスタの半導体表面に形成された絶縁膜のうちゲート電極で覆われた部分であるゲート絶縁膜について、ドレイン側端部を含む一部の膜厚を、それ以外の部分における膜厚よりも厚膜化することにより、ドレインジャンクション部分の電界を緩和し、ホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を抑制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、フォトダイオード等の光電変換部(光電変換素子)を行列状に配した固体撮像素子、特にホットエレクトロンによる発光現象を抑制して画質の向上を図る技術に関する。
上記固体撮像素子は、デジタルスチルカメラ(DSC)やデジタルビデオカメラ(DVC)の撮像素子として、広く一般に用いられている。また、携帯電話に代表される携帯端末装置においても、カメラ機能を付加することが求められており、固体撮像素子の需要は近年益々拡大している。
しかし、固体撮像素子は、受光していない状態であっても、画像が局所的に白くなるシェーディングと呼ばれる現象が発生することがあり、それが画質劣化を引き起こすために問題となっている。(特許文献1、特許文献2)
シェーディングを引き起こす原因のひとつに、ホットエレクトロンによる発光現象がある。
固体撮像素子は一般に、光電変換素子を行列状に配置した撮像領域と、当該撮像領域周辺に配置された周辺回路とを基板上に備えた構成をしている。前記周辺回路にはMOSトランジスタ(MOSFET)が含まれており、MOSトランジスタは、半導体層と、当該半導体層に形成されるソースおよびドレインと、前記半導体層上に形成される絶縁膜と、前記ソースおよびドレインに挟まれるチャネル上に前記絶縁膜を介して設けられるゲート電極とを備えている。
ホットエレクトロンによる発光現象とは、ソースからドレインに向かって移動してきた電子がドレイン近傍の高電界により加速され、衝突電離やアバランシェ増倍を起こし、それにより発生した高エネルギーの電子―正孔対が再結合する際に発光する現象である。ホットエレクトロンによる発光現象が前記撮像領域周辺で発生すると、発光による光を光電変換素子が受光して、シェーディング発生の原因となる。
上記ドレイン近傍の高電界を緩和する方法として、一般にLDD(Lightly Doped Drain)構造やDDD(Double Difused Drain:2重拡散ドレイン)構造が用いられている。これは、N型とP型不純物の濃度分布の勾配が急なほど強い電界が発生しやすいことから、ドレインジャンクション部分の不純物の濃度分布を緩やかにして、当該箇所の電界を緩和することによるものである。
また、特許文献3には、上記LDD構造やDDD構造に加えて、ゲート電極のドレイン側端部近傍の絶縁膜を厚膜化してゲート電界緩和効果をより高める構成が開示されている。
特開2003−283929号公報 特開平4−291581号公報 特開2001−250941号公報
しかしながら、特許文献3に開示されている構成では、厚膜化する絶縁膜の部分は、ドレイン側PNジャンクションのソース側侵入先端部(ドレイン拡散領域とチャネルとの接合部であり、ゲート電極のドレイン側端部よりもソース側に侵入している)よりもドレイン側にある電界最大点からゲート電極のドレイン側端部までの間である。即ち、厚膜化されるのは、ソース側侵入先端部よりもドレイン側の部分であり、当該ソース側侵入先端部よりもソース側の部分の電界に対しての緩和効果はほとんど無い。電子はソースからドレインへと移動してくるため、上記構成では、ホットエレクトロンによる衝突電離やアバランシェ増倍の発生抑制効果が十分得られない。
特許文献3に開示されている構成は、ホットエレクトロンの発生自体の抑制や、ホットエレクトロンによって引き起こされる衝突電離やアバランシェ増倍を抑制するのではなく、むしろ、発生したホットエレクトロンがゲート絶縁膜に引き込まれて注入されるのを抑制するものであり、ホットエレクトロンによる発光現象の抑制という観点からは十分な効果が期待出来ない。
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ホットエレクトロンによる発光現象を抑制してシェーディングによる画質劣化を低減し良好な画質を実現する固体撮像素子を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る固体撮像素子は、行列状に配置された複数の光電変換部を有する撮像領域と、前記撮像領域の周辺に配置された周辺回路とを基板上に備えた固体撮像素子であって、前記周辺回路は、少なくとも1つのMOSトランジスタを含み、前記MOSトランジスタは、半導体層と、当該半導体層に形成されるソースおよびドレインと、前記半導体層上に形成される絶縁膜と、前記ソースおよびドレインに挟まれるチャネル上に前記絶縁膜を介して設けられるゲート電極とからなり、前記絶縁膜のうち、前記ゲート電極により覆われてた部分であるゲート絶縁膜は、当該ゲート絶縁膜のドレイン側端部を含む第1領域と、前記第1領域のソース側に隣接する第2領域とを含み、前記第1領域と前記第2領域との境界は、前記チャネルと前記ドレインとの境界よりも前記ソース側に存し、前記ゲート絶縁膜の膜厚は、前記第1領域の方が、前記第2領域よりも厚いことを特徴とする。
上記構成により、周辺回路のMOSトランジスタにおけるドレイン近傍の電界強度を緩和して、ソースからドレインへと移動する電子の電界による加速を抑制することにより、衝突電離やアバランシェ増倍の発生およびその結果生じるホットエレクトロンによる発光現象を抑制し、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
前記ゲート絶縁膜は、さらに、当該ゲート絶縁膜のソース側の端部を含み前記第2領域582に隣接する第3領域を備え、前記ゲート絶縁膜の膜厚は、前記第3領域のほうが、前記第2領域582よりも厚くてもよい。
これにより、上記と同様に、ホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
また、前記周辺回路は、前記光電変換部からの信号を受けて出力する出力回路および、前記光電変換部および前記出力回路にバイアス電圧を供給するバイアス電圧発生回路を含み、前記出力回路または前記バイアス電圧発生回路は、少なくとも1つの前記MOSトランジスタを含んでもよい。
これにより、固体撮像素子においてホットエレクトロンによる発光レベルが高い部位である出力回路やバイアス電圧発生回路に含まれるMOSトランジスタにおけるホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
ここで、前記第1領域581の長さは、前記チャネル長の50%以下であってもよい。
これにより、厚膜化する部分が大きくなることによるMOSトランジスタの相互コンダクタンスの低下および、その結果として生じる周波数特性の必要以上の低下を防ぎつつ、ホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
さらに、前記第1領域と前記第3領域の長さの合計は、前記チャネル長の50%以下であってもよい。
これにより、上記と同様に、必要以上の周波数特性の低下を防ぎつつ、ホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
ここで、さらに、前記第1領域の前記チャネル長方向の長さは、ゲート−ドレイン間電圧が3V〜5Vの電圧条件下においては、0.3μm以上であってもよい。
これにより、MOSトランジスタにおけるドレイン近傍の電界強度を十分に緩和することが出来、ホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
またここで、前記出力回路は、駆動トランジスタと電流源トランジスタとを含むソースフォロア回路を少なくとも1段有し、前記MOSトランジスタは、初段のソースフォロア回路における電流源トランジスタであってもよい。
これにより、出力回路においてホットエレクトロンによる発光レベルが最も高い初段のソースフォロア回路の電流源トランジスタにおけるホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
さらにここで、前記出力回路は、2段以上のソースフォロア回路を有し、前記MOSトランジスタは、最終段のソースフォロア回路における駆動トランジスタであってもよい。
これにより、2段以上のソースフォロア回路を有する出力回路においてホットエレクトロンによる発光レベルが2番目に高い最終段のソースフォロア回路の駆動トランジスタにおけるホットエレクトロンによる発光現象を抑制して、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
また、本発明を上記の特徴を備える固体撮像素子を用いたカメラとすることもできる。この場合においても、上記と同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る固体撮像素子を備えた撮像機器の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像素子を備えた撮像機器の一部の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1および2に係る内部信号出力部および外部信号出力部の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1に係るMOSトランジスタの形状および概略構成を示す断面図である。 は、従来のMOSトランジスタにおけるドレイン近傍の電界分布および電界強度を示す模式図であり、(a)は、ドレイン近傍の電界分布を模式的に示す図であり、(b)は、(a)のA−A’間における電界強度を模式的に示したグラフである。 は、本発明の実施の形態1におけるMOSトランジスタのドレイン近傍の電界分布および電界強度を示す模式図であり、(a)は、ドレイン近傍の電界分布を模式的に示す図であり、(b)は、(a)のA−A’間における電界強度を模式的に示したグラフである。 本発明の実施の形態1におけるMOSトランジスタの製造工程を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係るMOSトランジスタの形状および概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるMOSトランジスタの製造工程を示す概略図である。 本発明の実施の形態3におけるバイアス電圧発生回路の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における固体撮像素子を備えた撮像機器の外観を示す斜視図であり、(a)はデジタルスチルカメラ(DSC)の外観斜視図であり、(b)はデジタルビデオカメラ(DVC)の外観斜視図である。
以下、本発明に係る固体撮像素子の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
(1−1.撮像機器および固体撮像素子の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子10が適用されるビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器600の概略構成を示す図であり、図11は撮像機器600の外観斜視図である。固体撮像素子10は、図1に示すように、撮像機器600に内蔵されており、メカニカルシャッタ602を通ってレンズ601により結像された被写体像を光電変換して得られた画像情報を外部インターフェイス部603を介して出力する。詳しくは以下に説明する。
図2は、図1の撮像機器600から、固体撮像素子10およびその周辺部を抜き出してその概略構成を示した図である。固体撮像素子10は、半導体基板上に配置された撮像領域18およびその周辺に配置された周辺回路15より成る。撮像領域18は、行列状に配置された複数の光電変換部(フォトダイオード)11、複数の垂直転送部12、および1つの水平転送部13等を備える。周辺回路15は、出力アンプ部17、内部信号出力部14、およびバイアス電圧発生回路16等を含む。
レンズ601(図1参照)により結像された被写体像は、上記固体撮像素子10における撮像領域18に投射され、当該撮像領域18における各フォトダイオード11で光電変換されて信号電荷を発生させる。発生した信号電荷は、前記複数の垂直転送部12および前記1個の水平転送部13により所定の順序で前記出力アンプ部17へと転送される。
前記出力アンプ部17は、転送された信号電荷を信号電圧に変換するため一旦信号電荷を蓄積するものであり、例えば、フローティング・ディフュージョン・アンプ(FDアンプ)が用いられる。
上記信号電圧は前記出力アンプ部17から内部信号出力部14へと出力され、当該内部信号出力部14において増幅されて外部信号出力部20へと出力される。出力された信号電圧は、外部信号出力部20においてインピーダンス変換によりさらに増幅された後、信号処理部30へと出力される。
バイアス電圧発生回路16は、前記撮像領域18および前記内部信号出力部14にバイアス電圧を供給する。
前記信号処理部30は、駆動部40に駆動指示を与える機能と、外部信号出力部20から出力される信号電圧を処理する機能を備え、信号電圧を処理して生成した画像情報を外部インターフェイス部603へと出力する。
駆動部40は、前記信号処理部30からの駆動指示に基づいて、前記固体撮像素子10を駆動する。
なお、上記固体撮像素子10は、1個の水平転送部13を備える構成としたが、水平転送部を複数備える構成としても良い。
図3は、内部信号出力部14および外部信号出力部20の回路構成を示す概略図である。内部信号出力部14は、3段のソースフォロア回路を備え、当該ソースフォロア回路の最終段の電流源トランジスタは、外部信号出力部20に備えられた構成となっている。
内部信号出力部14において、M1、M3、M5が駆動トランジスタであり、M2、M4が駆動トランジスタM1、M3を動作させる為の定電流源としての電流源トランジスタを成している。また、各駆動トランジスタM1、M3、M5のドレインは電源端子VDDに接続されている。また、電流源トランジスタM2、M4のゲートは電源端子VLGから供給される一定電圧によりバイアスされ、電流源トランジスタM2、M4のソースは、それぞれ抵抗素子Rssを介してグラウンド端子に接続されている。電源端子VDDには、出力アンプ部17をリセットするのに十分な大きさの電圧が印加されている。
また、外部信号出力部20は、定電流源回路部21、最終段バッファ部22から構成される。定電流源回路部21は、本実施の形態では接合電界効果トランジスタ(JFET)J1、抵抗素子R4から構成されている。定電流源回路部21と内部信号出力部14の最終段の駆動トランジスタM5とを合わせてソースフォロア回路が形成される。外部信号出力部20と固体撮像素子10とは、異なる半導体基板上に形成されている。
また、最終段バッファ部22は、固体撮像素子10内部の内部信号出力部14と定電流源回路部21からの信号電圧をインピーダンス変換により増幅し出力するバッファ回路であり、バッファトランジスタQ1、抵抗素子R1、R2から構成される。
また、接合電界効果トランジスタJ1のゲート電極はグラウンド端子に接続されており、ソース電極は抵抗素子R4を介してグラウンド端子に接続されている。
(1−2.MOSトランジスタの構成)
図4は、本実施の形態に係る固体撮像素子10の内部信号出力部14を構成するMOSトランジスタ50の構造を示す断面図である。N型基板55上に形成されたP型導電型ウェル56上に、ゲート絶縁膜58を介してゲート電極57が設けられている。前記P型導電型ウェル56中において、ゲート電極57を挟む両側にはドレイン51とソース52が形成されている。前記ドレイン51は、ドレイン拡散電極領域511と、当該ドレイン拡散電極領域511のゲート電極側(ソース側)に隣接して形成されているドレイン側低濃度領域512により構成されている。ソース52は、ソース拡散電極領域521と、当該ソース拡散電極領域521のゲート電極側(ドレイン側)に隣接して形成されているソース側低濃度領域522により構成されている。上記のように、MOSトランジスタ50は、ドレイン51およびソース52がそれぞれ不純物濃度の異なる2つの領域から構成されたLDD構造を有している。
なお、前記P型導電型ウェル56、ドレイン51、およびソース52上に形成されている絶縁膜のうち、ゲート電極57により覆われている部分のみをゲート絶縁膜58と呼ぶ。
また、ドレイン側低濃度領域512およびソース側低濃度領域522のゲート電極下への拡散広がりは、寄生容量を可能な限り低減するために、非常に小さくなっており、全チャネル長Lはゲート電極57の長さと略等しいと見なすことが出来る。
ゲート絶縁膜58は、当該ゲート絶縁膜58のドレイン側端部を含む第1領域581と、当該第1領域581のソース側に隣接する第2領域582とを含み、前記第1領域581の膜厚Tox2は、前記第2領域582の膜厚Tox1よりも厚く構成されている。ここで、前記第1領域581と第2領域582との領域境界8は、P型導電型ウェル56上部のドレイン側低濃度領域512とソース側低濃度領域522とに挟まれた領域であるチャネル59と、ドレイン側低濃度領域512との接合部分であるチャネル−ドレイン接合部7よりもソース52側に存在する。
なお、第1領域581の長さは、ドレイン側低濃度領域512のゲート電極57のドレイン側端部からソース52側への拡散広がりとは無関係に設定することができる。
上記の構成により、ゲート電極57とドレイン51との実効的な距離が厚膜化した膜厚の分だけ離れることによって、ドレイン51近傍の高電界が緩和され、内部信号出力部14においてホットエレクトロンによる発光現象が抑制され、その結果、シェーディングによる画像劣化を低減することができる。
図5は、ゲート絶縁膜58の膜厚が一定である従来のMOSトランジスタにおけるチャネル−ドレイン接合部7近傍の電界分布および電界強度を示す模式図である。図5(a)は、電界分布の様子を表す模式図であり、図5(b)は、図5(a)におけるA−A’間の電界強度を表したグラフ(曲線M)である。図5(a),(b)より窺えるように、チャネル−ドレイン接合部7に近接した領域において、当該チャネル−ドレイン接合部7よりも若干ソース側に電界の最も強い領域が存在する。
図6は、本実施の形態に係るMOSトランジスタ50におけるドレイン近傍、特にチャネル−ドレイン接合部7近傍の電界分布および電界強度を示す模式図である。図6(a)は、電界分布の様子を表す模式図であり、図6(b)は、図6(a)におけるA−A’間の電界強度を表したグラフである。なお、実線で示された曲線Nは本実施の形態に係るMOSトランジスタ50における電界強度を示すグラフであり、破線で表示された曲線Mは、図5(b)の従来のMOSトランジスタにおける電界強度を示すグラフである。図6(b)より窺えるように、曲線Nのピークは曲線Mのピークよりも低くなっており、第1領域581を厚膜化した本実施の形態に係るMOSトランジスタ50では、チャネル−ドレイン接合部7近傍の電界強度が緩和されている。これにより、ホットエレクトロンによる発光現象が抑制され、シェーディングによる画質劣化を低減することができる。
なお、本願発明者らの研究により、ホットエレクトロンによる発光レベルは、内部信号出力部14(図3参照)の初段ソースフォロア回路における電流源トランジスタM2が最も高く、次いで最終段ソースフォロア回路における駆動トランジスタM5が高いことが判明した。従って、少なくともこれら、M2およびM5の一方または両方に、本実施の形態のMOSトランジスタ50を用いると、ホットエレクトロンによる発光現象の抑制に対して効果を得ることが出来る。なお、M2、M5に次いでホットエレクトロンによる発光レベルが高いのはM4であることから、M2、M5に加え、M4のMOSトランジスタについてもMOSトランジスタ50を用いると、ホットエレクトロンによる発光現象の抑制に関してはより効果的である。なお、内部信号出力部14を構成するMOSトランジスタ全てにMOSトランジスタ50を用いてもよいことは勿論である。
また一般に、信号出力部の周波数特性は、信号出力部に用いられるMOSトランジスタの相互コンダクタンスgmの大きさに比例し、MOSトランジスタの相互コンダクタンスgmは数1の式で表される。
Figure 2011023529
チャネル幅(ソース−ドレイン方向と直行する方向におけるチャネルの幅)Wが同じであれば、膜厚doxに反比例して、MOSトランジスタの相互コンダクタンスgmは低下する。従って、図4に戻って、周波数特性への影響を考慮すると、ゲート絶縁膜の厚膜化された部分の膜厚Tox2は、それ以外の部分の膜厚Tox1の10倍程度までに設定することが望ましく、且つ、厚膜化する領域(第1領域581)の長さLovDは全チャネル長Lの50%以下に設定することが望ましい。
また、本願の発明者らの研究によれば、LovDは、ゲート−ドレイン間電圧が3V〜5Vの範囲内においては、拡散領域の不純物濃度や拡散広がりに係らず、0.2μm以上であればホットエレクトロンによる発光現象の抑制効果が得られ、より望ましくはLovDが0.3μm以上であればよい。ただし、このとき、全チャネル長L<0.6μmの場合には、LovDは、その50%以下に設定することが望ましいため、LovD<0.3μmとなる。
また、トランジスタのゲート容量Cgは、ゲート−ドレイン間容量Cgd、ゲート−ソース間容量Cgs、ゲインgを用いてCg=Cgd+(1−g)Cgsと表され、ゲインgはソースフォロアであるからg<1であり、ゲート容量Cgへの寄与はゲート−ドレイン間容量Cgdの方がゲート−ソース間容量Cgsよりも大きい。本実施の形態におけるMOSトランジスタ50は、ドレイン拡散電極領域511およびドレイン側低濃度領域512に隣接するゲート電極57下のゲート絶縁膜58の一部の膜厚Tox2がそれ以外の部分の膜厚Tox1よりも厚く形成されている。そのため、膜厚が厚い分、ゲート−ドレイン間容量Cgdを低減することができる。これにより、変換効率を向上させることができると同時に、信号出力部の周波数特性も向上させることができる。さらに、周波数特性の向上分、各段のソースフォロアに流す電流値を低減することができるので、低消費電力化を実現することができる。
また、本実施の形態におけるMOSトランジスタ50には、さらに、以下のような効果がある。一般に、デジタルスチルカメラ(DSC)(図11(a)参照)やデジタルビデオカメラ(DVC)(図11(b)参照)においては、信号処理部30(図1参照)における画像処理時に暗電流による画像劣化を補正する方法として、撮像動作直後に、固体撮像素子10を遮光した状態で撮像時と同等の時間だけ蓄積動作を行い、暗電流成分のみの画像信号を取得し、もとの撮像画像信号から減算する処理等が用いられている。
本実施の形態におけるMOSトランジスタ50の構成によれば、ホットエレクトロンによる発光現象に起因する内部信号出力部14からの出力が低減される分、暗出力の減算が小さくなり、その分だけ飽和出力を大きくすることができる。
なお、ホットエレクトロンによる発光現象の問題は、数秒から数十秒の長時間の信号蓄積動作が行われる長秒蓄積モード時においてより顕在化するため、本実施の形態に係るMOSトランジスタ50は、特に長秒蓄積モード時を用いる固体撮像素子においてより大きな効果を得ることが出来る。
(1−3.MOSトランジスタの製造方法)
次に、本実施の形態に係るMOSトランジスタ50の製造方法について図面に基づいて説明する。図7は、MOSトランジスタ50の製造方法の各工程におけるチャネル長方向の断面図である。
まず、図7(a)に示すようにN型基板55上に形成されたP型導電型ウェル56上に厚いSiO膜(膜厚:Tox2)60を形成し、さらにその上にSi膜61を形成する。
続いて、図7(b)に示すように、厚いSiO膜(膜厚:Tox2)60及びSi膜61をトランジスタ領域だけ残して除去する。
次に、図7(c)に示すように、P型の不純物をイオン注入してフィールド反転領域62を形成した後、ウェハを熱酸化することにより、Si膜61が存在しないところだけにMOSトランジスタのチャネル形状を規定するチャネルストップ、すなわち素子分離領域としてフィールド酸化膜63を成長させる。
次に、図7(d)に示すように、トランジスタ領域のSi膜61を除去した後、後に第1領域581となる部分のみを残して、マスクを用いて厚いSiO膜(膜厚:Tox2)60をエッチングにより除去する。
次に、図7(e)に示すように、薄いSiO膜(膜厚:Tox1)64を成長した後、パターニングを行い、例えば多結晶シリコンによるゲート電極57を形成する。
続いて、図7(f)に示すように、イオン注入によりN型不純物を低濃度注入後拡散してドレイン側低濃度領域512およびソース側低濃度領域522を形成した後、さらにイオン注入によりN型不純物を高濃度注入後拡散して、ドレイン拡散電極領域511およびソース拡散電極領域521を形成する。
上記の方法により形成された厚いSiO膜60(膜厚:Tox2)が、第1領域581(図4参照)であり、薄いSiO膜64(膜厚:Tox1)が第2領域582(図4参照)である。
尚、ここではN型基板上に形成したP型導電型ウェルにおける本発明のMOSトランジスタの一実施例の製造方法を説明したが、P型基板を用いても良い。また、MOSトランジスタのチャネル形状を規定するチャネルストップをフィールド酸化膜としているが、これに限られず、高濃度のP型不純物層のみによるもの、あるいはSTI(shallow trench isolation)のように、エッチングで溝を形成し,そこに酸化膜などの絶縁膜を埋め込む等の方法により形成しても良い。
<実施の形態2>
上記実施の形態1においては、ドレイン側ゲート絶縁膜のみを厚膜化する構成について説明した。実施の形態2では、ドレイン側ゲート絶縁膜に加えて、ソース側ゲート絶縁膜も厚膜化する構成について図面に基づいて説明する。
なお、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容のものについてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図8は、本実施形態に係る固体撮像素子10の内部信号出力部14を構成するMOSトランジスタ500の構造を示す断面図である。
ゲート絶縁膜58は、当該ゲート絶縁膜58のソース側端部を含み、第2領域582に隣接する第3領域583を更に備えた構成となっている。当該第3領域583の膜厚は、第1領域581の膜厚と同じTox2になっており、第2領域582の膜厚Tox1よりも厚い。
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、ゲート絶縁膜58の厚膜化された部分の長さ、即ち、第1領域581の長さLovDと第3領域583の長さLovSとの合計は、全チャネル長Lの50%以下に設定することが望ましい。また、本実施の形態においても、LovDおよびLovSは、ゲート−ドレイン間電圧が3V〜5Vの範囲内においては、それぞれ0.2μm以上であればホットエレクトロンによる発光現象の抑制効果が得られ、より望ましくはLovDが0.3μm以上であればよい。ただし、この場合でも、LovDとLovSとの合計Lovは全チャネル長Lの50%以下に設定することが望ましいので、L≦0.6μmの場合には、Lov≦0.5Lの関係を満たすことが望ましく、0.6μm<Lの場合には、さらに0.3μm≦LovDであることが望ましいため、0.3μm≦LovD、且つ、Lov≦0.5Lの関係を満たすことが望ましい。
次に、この構造のMOSトランジスタの製造方法の各工程におけるチャネル長方向の断面図を図9に示す。
なお、図9(a)〜図9(c)および図9(e), (f)は、図7(a)〜図7(c)および図7(e), (f)とそれぞれ同一の工程を示しているため、ここでは説明を省略する。
図9(a)〜図9(c)の工程を経た後、図9(d)に示すように、トランジスタ領域のSi膜61を除去し、後に第1領域581および第3領域583となる部分のみを残して、マスクを用いて厚いSiO膜(膜厚:Tox2)60をエッチングにより除去する。その後、図9(e), (f)の工程を経て、図9(f)における厚いSiO膜60(第1領域581および第3領域583に相当)(膜厚:Tox2)および薄いSiO膜64(第2領域582に相当)(膜厚:Tox1)が一体となって、図8におけるゲート絶縁膜58を形成し、同図に示すMOSトランジスタ500が形成される。
また、ソースフォロアのノイズに対しては、ゲート−ソース間容量Cgsのみが寄与することが知られている。本実施の形態では、第1領域に加えて第3領域の膜厚(Tox2)が、第2領域の膜厚(Tox1)よりも厚くなっているため、ゲート−ソース間容量Cgsが低減され、その結果、第1の実施形態よりもノイズを低減することができる。
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、ホットエレクトロンによる発光レベルは、図3におけるM2のMOSトランジスタにおいて最も高く、次いでM5が高いことから、少なくともM2およびM5の一方もしくは両方に、本実施の形態のMOSトランジスタ500を用いると、ホットエレクトロンによる発光現象の抑制に対して効果を得ることが出来る。さらには、M2、M5に加え、M4のMOSトランジスタにもMOSトランジスタ500を用いると、ホットエレクトロンによる発光現象をより効果的に抑制することができる。また、内部信号出力部14を構成するMOSトランジスタ全てにMOSトランジスタ500を用いてもよいことは勿論である。
また、本実施の形態において、上記ノイズ低減に関しては、内部信号出力部14の駆動側トランジスタであるM1、M3、およびM5にMOSトランジスタ500を用いた場合に効果を得ることが出来る。なかでも、初段のトランジスタであるM1にMOSトランジスタ500を用いた場合の低ノイズ化効果が最も大きい。
従って、内部信号出力部14を構成するMOSトランジスタの全てにMOSトランジスタ500を用いても、ホットエレクトロンによる発光現象の抑制効果と、低ノイズ化の効果が得られるが、ホットエレクトロンによる発光現象抑制のために、M2およびM4にMOSトランジスタ50を用い、低ノイズ化のために、M1、M3、およびM5にMOSトランジスタ500を用いる構成としても、同様の効果が得られる。
<実施の形態3>
上記実施の形態1および2においては、それぞれゲート絶縁膜58の一部を厚膜化したMOSトランジスタ50, 500を内部信号出力部14を構成するMOSトランジスタに用いた例について説明した。本願発明者らの研究によると、固体撮像素子10の周辺回路15において、内部信号出力部14の他にバイアス電圧発生回路16においてもホットエレクトロンによる発光レベルが高いことがわかった。バイアス電圧発生回路16には、固体撮像素子10に基板電圧を供給するVSUB回路や、出力アンプ部17に蓄積された信号電荷をリセットするリセット回路等が含まれる。本実施の形態では、バイアス電圧発生回路16(図2参照)を構成するMOSトランジスタにゲート絶縁膜の一部を厚膜化したMOSトランジスタを用いた構成について説明する。
図10は、本実施の形態に係るバイアス電圧発生回路16の回路構成の一例を示す概略図である。バイアス電圧発生回路16は、主な構成として、Rfuse161と、電流源ユニット(CS)162を備えている。Rfuse161は、電源端子VDDとバイアス電圧発生点Nとの間に直列に接続された抵抗素子Ra、Rb、Rc、およびRdとからなる。抵抗素子Rb, Rc, Rdにおいては、それぞれの両端はヒューズ素子1611を介して短絡されている。これらのヒューズ素子1611が選択的に切断されることにより、Rfuse161の抵抗値が適宜調整される。
また、電流源ユニット162は、電流源トランジスタM7、抵抗素子Rs、R7、R8、およびR9からなる。電流源トランジスタM7のドレインはバイアス電圧発生点Nに接続され、ソースは抵抗素子Rsを介してグラウンド端子に接続されている。電流源トランジスタM7のゲート電極には、抵抗素子R7を介して、電源端子VDDとグラウンド端子との間に直列に接続された抵抗素子R8、R9の抵抗分割回路が接続され、抵抗素子R8、R9で分圧された電圧VCSが印加される。これによりRfuse161に標準電流が流れ、電源端子VDDに印加される電圧から標準電流とRfuse161の積で求められる電圧分だけ降下した電圧Vbを発生させることができる。
バイアス電圧発生回路16の電流源ユニット162を構成するMOSトランジスタM7においても、内部信号出力部14を構成するMOSトランジスタM1〜M5と同様に、ホットエレクトロンによる発光現象の問題が発生する。そこで、MOSトランジスタM7についても、実施の形態1と同様に、MOSトランジスタM7に、ゲート絶縁膜58の第1領域581を厚膜化したMOSトランジスタ50(図4参照)を用いることにより、バイアス電圧発生回路16の電流源ユニット162についてもホットエレクトロンによる発光現象を抑制することができる。
なお、上記MOSトランジスタM7に、実施の形態2において示したMOSトランジスタ500(図8参照)を用いる構成としても勿論よい。
また、ホットエレクトロンによる発光現象の画像への影響は、固体撮像素子10の半導体基板の厚さが薄い場合、例えば半導体基板の厚さが600μm以下の場合には、ホットエレクトロンにより発光した光が散乱・反射しフォトダイオードに到達するまでの距離が短くなるため、大きくなる。従って、上記各実施の形態は、例えば、厚さが600μm以下の半導体基板を用いた固体撮像素子10に対して適用された場合により効果的である。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、各実施形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の形態や、各実施形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る固体撮像素子を内蔵した各種機器も本発明に含まれ、以下のような変形例を実施することが出来る。
(1)上記各実施の形態においては、N型のトランジスタを用いた構成について説明したが、これに限られず、P型のトランジスタを用いた構成としてもよい。
(2)上記各実施の形態においては、内部信号出力部14、外部信号出力部20、およびバイアス電圧発生回路16において、抵抗素子を用いた構成としているが、これに限られず、抵抗素子に代えてダイオード接続したトランジスタを用いる構成としても構わない。
(3)上記各実施の形態においては、内部信号出力部14は、MOSトランジスタを用いた3段ソースフォロア回路から成る構成としたが、これに限られず、他の構成であってもよい。即ち、例えば、3段に限らず、1段または2段、あるいは4段以上のソースフォロア回路から成る構成としてもよい。
(4)上記実施の形態3において、バイアス電圧発生回路16は、抵抗素子Rb、Rc、およびRdの両端がそれぞれヒューズ素子1611を介して短絡されており、それによりRfuse161の抵抗値を適宜調整できる構成としたが、これに限られず、以下のようにしてもよい。即ち、各抵抗素子の両端のヒューズ素子1611がなく、Rfuse161の抵抗値が調整できない構成であってもよい。
(5)上記各実施の形態および各変形例においては、外部信号出力部20の定電流源回路部21に接合効果トランジスタJ1を用いる構成としたが、これに限られず、例えば、バイポーラトランジスタを用いてもよい。
(6)上記各実施の形態および各変形例におけるMOSトランジスタは、LDD構造を備えたトランジスタであったが、これに限られず、以下のようにしてもよい。即ち、DDD(Double Difused Drain:2重拡散ドレイン)構造や、3重以上の多重拡散ドレイン構造を備えたトランジスタとしてもよいし、ドレイン拡散電極のみのシングルドレイン構造を備えたトランジスタとしてもよい。
(7)上記各実施の形態および各変形例におけるMOSトランジスタについては、エンハンスメント型であるかデプレッション型であるかについて特に明示していないが、どちらのMOSトランジスタを用いてもよい。
(8)上記各実施の形態および各変形例においては、固体撮像素子はCCD型を例に説明したが、これに限られず、CMOS型でもよい。
(9)上記実施の形態2においては、第1領域581と第3領域583の膜厚を共に同じTox2としたが、これに限られず、例えば第3領域の膜厚を、Tox2と異なるTox3としてもよい。ただし、この場合においても、Tox3>Tox1の関係を満たす値でなくてはならず、Tox3はTox1の10倍程度の値であることが望ましい。
また、上記各実施の形態および上記各変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明に係る固体撮像素子は、デジタルスチルカメラ(DSC)やデジタルビデオカメラ(DVC)デジタルカメラ等に広く適用することができる。
10 固体撮像素子
11 フォトダイオード
12 垂直転送部
13 水平転送部
14 内部信号出力部
15 周辺回路
16 バイアス電圧発生回路
161 Rfuse
1611 ヒューズ素子
162 電流源ユニット
17 出力アンプ部
18 撮像領域
20 外部信号出力部
21 低電流回路部
22 最終段バッファ部
30 信号処理部
40 駆動部
50、500 MOSトランジスタ
51 ドレイン
511 ドレイン拡散電極領域
512 ドレイン側低濃度領域
52 ソース
521 ソース拡散電極領域
522 ソース側低濃度領域
55 N型基板
56 P型導電型ウェル
57 ゲート電極
58 ゲート絶縁膜
581 第1領域
582 第2領域
583 第3領域
59 チャネル
60、64 SiO
600 撮像機器
601 レンズ
602 メカニカルシャッタ
603 外部インターフェイス部
61 Si
62 フィールド反転領域
63 フィールド酸化膜
7 チャネル−ドレイン接合部
8 領域境界

Claims (9)

  1. 行列状に配置された複数の光電変換部を有する撮像領域と、前記撮像領域の周辺に配置された周辺回路とを基板上に備えた固体撮像素子であって、
    前記周辺回路は、少なくとも1つのMOSトランジスタを含み、
    前記MOSトランジスタは、半導体層と、当該半導体層に形成されるソースおよびドレインと、前記半導体層上に形成される絶縁膜と、前記ソースおよびドレインに挟まれるチャネル上に前記絶縁膜を介して設けられるゲート電極とからなり、
    前記絶縁膜のうち、前記ゲート電極により覆われてた部分であるゲート絶縁膜は、当該ゲート絶縁膜のドレイン側端部を含む第1領域と、前記第1領域のソース側に隣接する第2領域とを含み、
    前記第1領域と前記第2領域との境界は、前記チャネルと前記ドレインとの境界よりも前記ソース側に存し、
    前記ゲート絶縁膜の膜厚は、前記第1領域の方が、前記第2領域よりも厚い
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記ゲート絶縁膜は、さらに、当該ゲート絶縁膜のソース側の端部を含み前記第2領域に隣接する第3領域を備え、
    前記ゲート絶縁膜の膜厚は、前記第3領域のほうが、前記第2領域よりも厚い
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記周辺回路は、前記光電変換部からの信号を受けて出力する出力回路および、前記光電変換部および前記出力回路にバイアス電圧を供給するバイアス電圧発生回路を含み、
    前記出力回路または前記バイアス電圧発生回路は、少なくとも1つの前記MOSトランジスタを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第1領域の長さは、前記チャネル長の50%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  5. 前記第1領域と前記第3領域の長さの合計は、前記チャネル長の50%以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  6. 前記第1領域の前記チャネル長方向の長さは、ゲート−ドレイン間電圧が3V〜5Vの電圧条件下においては、0.3μm以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  7. 前記出力回路は、駆動トランジスタと電流源トランジスタとを含むソースフォロア回路を少なくとも1段有し、前記MOSトランジスタは、初段のソースフォロア回路における電流源トランジスタである
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  8. 前記出力回路は、2段以上のソースフォロア回路を有し、前記MOSトランジスタは、最終段のソースフォロア回路における駆動トランジスタである
    ことを特徴とする請求項3または7に記載の固体撮像素子。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の固体撮像素子を備える
    ことを特徴とするカメラ。
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CN110620125A (zh) * 2019-09-23 2019-12-27 上海华力微电子有限公司 降低cmos图像传感器中随机电报噪声的结构及形成方法

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