JP2011022101A - 電流センサおよび電流センサの製造方法 - Google Patents

電流センサおよび電流センサの製造方法 Download PDF

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豊 芦田
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Abstract

【課題】製造コストの低減を図り得る電流センサを提供する。
【解決手段】棒状のケーブル5a(第1巻芯)における一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5aの周囲に巻線6a(導線)を右巻きした空芯コイル2a(第1空芯コイル)と、棒状のケーブル5b(第2巻芯)における一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5bの周囲に巻線6b(導線)を左巻きした空芯コイル2b(第2空芯コイル)とを備え、空芯コイル2a,2bが並列させられた状態でケーブル5a,5bの一端部P1がケーブル5a,5bの他端部P2にそれぞれ近接するように環状に変形させられて二重環が形成されると共に、ケーブル5a,5bの一端部P1および他端部P2のいずれか一方において両巻線6a,6bが互いに接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流検出用の電流センサおよびその製造方法に関するものである。
この種の電流センサとして、ロゴスキーコイル等の各種空芯コイルを用いた電流センサが知られている。例えば、特開2004−235595号公報に開示されているコイルは、円環状の巻芯(空心コア)に対して、所定の巻回方向(例えば左巻き)で導線を巻き進んで巻初め箇所まで1周に亘って導線を巻回した後に、巻回方向を逆向き(この例では、右巻き)にして巻初め箇所までさらに1周に亘って巻回して製造されている。つまり、この公開公報に開示されているコイル(以下、「従来の電流センサ」ともいう)では、巻芯に対する1周目の巻回方向と2周目の巻回方向とが逆方向となっている。この場合、従来の電流センサでは、巻芯に対する1周目の巻回によって導線を巻初め箇所まで1周に亘って巻回した後に、2周目の巻回時において、1周目に巻回した導線の外側および内側を交互に通過するように巻回する製造方法が採用されている。
特開2004−235595号公報(第2−5頁、第4−5図)
ところが、従来の電流センサには、以下の問題点が存在する。すなわち、従来の電流センサでは、巻芯に対する導線の2周目の巻回時に、1周目に巻回した導線の外側および内側を交互に通過するように巻回する方法によって製造されている。この場合、この種の電流センサでは、巻芯に対して導線の位置ずれが生じることのないように、導線に対してある程度の引っ張り力(テンション)をかけた状態で巻芯に対して巻回する必要がある。したがって、巻芯に対する2周目の導線の巻回に際して、十分に巻き締まっている1周目の導線の内側を潜らせるようにして2周目の導線を巻回する作業が非常に困難となっている。このため、従来の電流センサには、巻芯に対する導線の巻回作業が困難であることに起因して、その製造コストが高騰しているという問題点がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストの低減を図り得る電流センサ、およびその製造方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電流センサは、棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きした第1空芯コイルと、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きした第2空芯コイルとを備え、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルが並列させられた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させられて二重環が形成されると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線が互いに接続されている。
また、請求項2記載の電流センサは、棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きした第1空芯コイルと、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きした第2空芯コイルとを備え、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルが縒り合わされた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させられると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線が互いに接続されている。
また、請求項3記載の電流センサの製造方法は、棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きして第1空芯コイルを形成すると共に、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きして第2空芯コイルを形成した後に、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルを並列させた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させて二重環を形成すると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線を互いに接続して電流センサを製造する。
また、請求項4記載の電流センサの製造方法は、棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きして第1空芯コイルを形成すると共に、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きして第2空芯コイルを形成した後に、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルを縒り合わせた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線を互いに接続して電流センサを製造する。
請求項1記載の電流センサ、および請求項3記載の電流センサの製造方法によれば、第1巻芯における一端部から他端部に向かって第1巻芯の周囲に導線を右巻きして第1空芯コイルを形成すると共に、第2巻芯における一端部から他端部に向かって第2巻芯の周囲に導線を左巻きして第2空芯コイルを形成した後に、第1空芯コイルおよび第2空芯コイルを並列させた状態で両巻芯の一端部が他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させて二重環を形成すると共に、両巻芯の一端部および他端部のいずれか一方において両導線を互いに接続したことにより、一本の巻芯に対して2周に亘って導線を巻回する構成の従来の電流センサとは異なり、巻芯に対する導線の2周目の巻回時に、1周目に巻回した導線の外側および内側を交互に通過するように巻回するといった煩雑な巻回作業を行うことなく、第1空芯コイルの導線の巻き径と第2空芯コイルの導線の巻き径との差異を十分に小さくして、両空芯コイルの導線によって形成される2つの環状領域の面積を等しくすることができる。これにより、この電流センサおよびその製造方法によれば、性能の低下を招くことなく、その製造コストを十分に低減することができる。
また、請求項2記載の電流センサ、および請求項4記載の電流センサの製造方法によれば、第1巻芯における一端部から他端部に向かって第1巻芯の周囲に導線を右巻きして第1空芯コイルを形成すると共に、第2巻芯における一端部から他端部に向かって第2巻芯の周囲に導線を左巻きして第2空芯コイルを形成した後に、第1空芯コイルおよび第2空芯コイルを縒り合わせた状態で両巻芯の一端部が他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させると共に、両巻芯の一端部および他端部のいずれか一方において両導線を互いに接続したことにより、一本の巻芯に対して2周に亘って導線を巻回する構成の従来の電流センサとは異なり、巻芯に対する導線の2周目の巻回時に、1周目に巻回した導線の外側および内側を交互に通過するように巻回するといった煩雑な巻回作業を行うことなく、第1空芯コイルの導線の巻き径と第2空芯コイルの導線の巻き径との差異を十分に小さくして、両空芯コイルの導線によって形成される2つの環状領域の面積を等しくすることができる。これにより、この電流センサおよびその製造方法によれば、性能の低下を招くことなく、その製造コストを十分に低減することができる。また、この電流センサおよびその製造方法によれば、両空芯コイルを縒り合せたことにより、外部磁界の発生源および第1空芯コイル(第1巻芯の周囲に右巻きした導線)の各部の間の平均距離と、外部磁界の発生源および第2空芯コイル(第2巻芯の周囲に左巻きした導線)の各部の間の平均距離との差を十分に小さくすることができるため、外部磁界の影響を一層小さくすることができる。
電流センサ1Aの外観斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 空芯コイル2aの正面図である。 空芯コイル2bの正面図である。 絶縁被覆4の周囲に巻線6a,6bを巻回した状態の空芯コイル2a,2bの正面図である。 電流センサ1Bの正面図である。 空芯コイル2aの巻線6aによって形成される環状領域の面積と、空芯コイル2bの巻線6bによって形成される環状領域の面積との関係について説明するための説明図である。
以下、本発明に係る電流センサおよび電流センサの製造方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1,2に示す電流センサ1Aは、空芯コイル2a,2bの2つで二重環構造に形成されている。空芯コイル2aは、第1空芯コイルに相当し、図3に示すように、一例として、芯線3aが絶縁被覆4によって覆われて可撓性を有するケーブル5aの周囲に巻線(導線)6aが巻回されている。この場合、この電流センサ1Aでは、ケーブル5aが「棒状の第1巻芯」に相当し、このケーブル5aの一端部P1から他端部P2に向かって絶縁被覆4の周囲に巻線6aが右巻きで巻回されている。また、空芯コイル2bは、第2空芯コイルに相当し、図4に示すように、一例として、芯線3bが絶縁被覆4によって覆われて可撓性を有するケーブル5bの周囲に巻線(導線)6bが巻回されている。この場合、この電流センサ1Aでは、ケーブル5bが「棒状の第2巻芯」に相当し、このケーブル5bの一端部P1から他端部P2に向かって絶縁被覆4の周囲に巻線6bが左巻きで巻回されている。
さらに、図1に示すように、この電流センサ1Aでは、空芯コイル2a,2bを交差させたり縒り合せたりすることなく並列させた状態で両ケーブル5a,5bの一端部P1を他端部P2にそれぞれ近接させるように(一例として、一端部P1および他端部P2を突き合わせるように)環状に変形させて二重環が形成されている。なお、「両巻芯の一端部が他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させ」との状態は、上記の例示のように一端部および他端部を突き合わせるように変形させた状態に限定されず、巻芯の一端部の側方に他端部が位置するように変形させた状態(巻芯の一端部と他端部とが巻芯の径方向で重なった状態)がこれに含まれる。この場合、「突き合わせた状態」および「一端部の側方に他端部を位置させた状態」のいずれの場合においても、一端部と他端部とが密着している状態に限定されず、一端部と他端部との間に極く小さな隙間が生じている状態がこれに含まれる。
また、この電流センサ1Aでは、一例として、両ケーブル5a,5bの一端部P1において巻線6aの端部P6a1と巻線6bの端部P6b1とが互いに接続されると共に、ケーブル5aの他端部P2において巻線6aの端部P6a2と芯線3aの端部P3a2とが互いに接続され、かつ、ケーブル5bの他端部P2において巻線6bの端部P6b2と芯線3bの端部P3b2とが互いに接続されている。さらに、この電流センサ1Aでは、ケーブル5aの芯線3aにおける端部P3a1と、ケーブル5bの芯線3bにおける端部P3b1とが、図示しない測定装置(電流検出装置)に接続可能にケーブル5a,5bから引き出されている。
なお、図1および後に参照する図6では、ケーブル5a,5bの周囲に巻回した巻線6a,6bについて、一端部P1および他端部P2の近傍だけを図示してその他の図示を省略している。また、図2では、電流センサ1A(空芯コイル2a,2b)の断面構造についての理解を容易とするために、巻線6aを左下がりの斜め線で塗り潰して図示すると共に、巻線6bを右下がりの斜め線で塗り潰して図示している。さらに、図1では、ケーブル5a,5bから引き出された芯線3a,3bにおける端部P3a1,P3b1の図示を省略している。
この電流センサ1Aの製造に際しては、まず、ケーブル(図示せず)を切断して同じ長さに切り揃えることにより、ケーブル5a,5bを製作する。次いで、図5に示すように、ケーブル5aの一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5aの周囲に巻線6aを右巻きで巻回すると共に、ケーブル5bの一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5bの周囲に巻線6bを左巻きで巻回する。この際には、ケーブル5aに対する巻線6aの巻数および巻回ピッチと、 ケーブル5bに対する巻線6bの巻数および巻回ピッチとが互いに等しくなるように巻線6a,6bをケーブル5a,5bにそれぞれ巻回する。これにより、空芯コイル2a,2bが完成する。続いて、図1に示すように、空芯コイル2a,2bを並列させた状態で両ケーブル5a,5bの一端部P1が他端部P2にそれぞれ近接するように両ケーブル5a,5bを環状に変形させる(折り曲げる)。
次いで、両ケーブル5a,5bの一端部P1において巻線6aの端部P6a1と巻線6bの端部P6b1とを互いに接続すると共に、ケーブル5aの他端部P2において巻線6aの端部P6a2と芯線3aの端部P3a2とを互いに接続し、かつ、ケーブル5bの他端部P2において巻線6bの端部P6b2と芯線3bの端部P3b2とを互いに接続する。これにより、電流センサ1Aが完成する。
この電流センサ1Aでは、前述したように、ケーブル5aの芯線3aにおける端部P3a1、およびケーブル5bの芯線3bにおける端部P3b1を図示しない測定装置(電流検出装置)に接続することにより、環状の両空芯コイル2a,2b内を挿通された導体を流れる電流の検出が可能となっている。この場合、この電流センサ1Aでは、所定のケーブルを切断して切り揃えたケーブル5a,5bを第1巻芯および第2巻芯として使用すると共に、このケーブル5a,5bに対して同じ巻数および同じ巻回ピッチで巻線6a,6bを巻回して空芯コイル2a,2bを形成している。したがって、空芯コイル2aにおける巻線6aの巻き径と空芯コイル2bにおける巻線6bの巻き径とが互いに等しく、かつ、巻線6a,6bの長さも互いに等しくなっている。
このため、空芯コイル2a,2bを並列させた状態では、図7に示すように、空芯コイル2aの巻線6aによって形成される環状領域(左図において右下がりの破線で塗り潰した領域)の面積と、空芯コイル2bの巻線6bによって形成される環状領域(右図において左下がりの破線で塗り潰した領域)の面積とが互いに等しい面積となる。これにより、上記の両環状領域(センサの窓)の面積が相違する電流センサと比較して、両環状領域に対して交差する向きで両巻線6a,6bに入り込む外部磁界の影響が十分に小さくなっている。なお、図7では、両環状領域の面積についての理解を容易とするために、空芯コイル2a,2bを並べて図示している。
このように、この電流センサ1Aおよびその製造方法によれば、ケーブル5aにおける一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5aの周囲に巻線6aを右巻きして空芯コイル2aを形成すると共に、ケーブル5bにおける一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5bの周囲に巻線6bを左巻きして空芯コイル2bを形成した後に、空芯コイル2a,2bを並列させた状態で両ケーブル5a,5bの一端部P1が他端部P2にそれぞれ近接するように環状に変形させて二重環を形成すると共に、両ケーブル5a,5bの一端部P1および他端部P2のいずれか一方(この例では、一端部P1)において両巻線6a,6bを互いに接続したことにより、一本の巻芯に対して2周に亘って導線を巻回する構成の従来の電流センサとは異なり、巻芯に対する導線の2周目の巻回時に、1周目に巻回した導線の外側および内側を交互に通過するように巻回するといった煩雑な巻回作業を行うことなく、巻線6a,6bの巻き径の差異を十分に小さくして(この例では、巻き径を等しくして)、両巻線6a,6bによって形成される2つの環状領域の面積を等しくすることができる。これにより、この電流センサ1Aおよびその製造方法によれば、性能の低下を招くことなく、その製造コストを十分に低減することができる。
次に、電流センサの他の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、前述した電流センサ1Aと同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示す電流センサ1Bは、前述した電流センサ1Aと同様にして、空芯コイル2a,2bの2つを備えて構成されている。この場合、この電流センサ1Bでは、別個に製作した空芯コイル2a,2bを縒り合せて一体化した状態で、両ケーブル5a,5bの一端部P1が他端部P2にそれぞれ近接するように(一例として、一端部P1および他端部P2を突き合わせるように)環状に変形させられている。なお、芯線3a,3bおよび巻線6a,6bの接続形態については、前述した電流センサ1Aと同様のため、詳細な説明を省略する。
この電流センサ1Bの製造に際しては、まず、前述した電流センサ1Aの製造時と同様にして、空芯コイル2a,2bを製作する。次いで、空芯コイル2a,2bを縒り合わせて一体化した後に、両ケーブル5a,5bの一端部P1が他端部P2にそれぞれ近接するように環状に変形させる(折り曲げる)。続いて、一例として、前述した電流センサ1Aの製造時と同様の手順で芯線3a,3bおよび巻線6a,6bを相互に接続する。これにより、電流センサ1Bが完成する。
この電流センサ1Bでは、前述した電流センサ1Aと同様にして、所定のケーブルを切断して切り揃えたケーブル5a,5bを第1巻芯および第2巻芯として使用すると共に、このケーブル5a,5bに対して同じ巻数および同じ巻回ピッチで巻線6a,6bを巻回して空芯コイル2a,2bを形成している。したがって、空芯コイル2aにおける巻線6aの巻き径と空芯コイル2bにおける巻線6bの巻き径とが互いに等しく、かつ、巻線6a,6bの長さも互いに等しくなっている。
このため、空芯コイル2a,2bを縒り合せて一体化した状態では、図7に示すように、前述した電流センサ1Aと同様にして、空芯コイル2aの巻線6aによって形成される環状領域(左図において右下がりの破線で塗り潰した領域)の面積と、空芯コイル2bの巻線6bによって形成される環状領域(右図において左下がりの破線で塗り潰した領域)の面積とが互いに等しい面積となる。これにより、上記の両環状領域(センサの窓)の面積が相違する電流センサと比較して、両環状領域に対して交差する向きで両巻線6a,6bに入り込む外部磁界の影響が十分に小さくなっている。なお、図7では、両環状領域の面積についての理解を容易とするために、空芯コイル2a,2bを並べて図示している。
このように、この電流センサ1Bおよびその製造方法によれば、ケーブル5aにおける一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5aの周囲に巻線6aを右巻きして空芯コイル2aを形成すると共に、ケーブル5bにおける一端部P1から他端部P2に向かってケーブル5bの周囲に巻線6bを左巻きして空芯コイル2bを形成した後に、空芯コイル2a,2bを縒り合わせた状態で両ケーブル5a,5bの一端部P1が他端部P2にそれぞれ近接するように環状に変形させると共に、両ケーブル5a,5bの一端部P1および他端部P2のいずれか一方(この例では、一端部P1)において両巻線6a,6bを互いに接続したことにより、前述した電流センサ1Aと同様にして、巻芯に対する導線の2周目の巻回時に、1周目に巻回した導線の外側および内側を交互に通過するように巻回するといった煩雑な巻回作業を行うことなく、巻線6a,6bの巻き径の差異を十分に小さくして(この例では、巻き径を等しくして)、両巻線6a,6bによって形成される2つの環状領域の面積を等しくすることができる。これにより、この電流センサ1Bおよびその製造方法によれば、性能の低下を招くことなく、その製造コストを十分に低減することができる。また、この電流センサ1Bによれば、両空芯コイル2a,2bを縒り合せたことにより、外部磁界の発生源および空芯コイル2a(巻線6a)の各部の間の平均距離と、外部磁界の発生源および空芯コイル2b(巻線6b)の各部の間の平均距離との差を十分に小さくすることができるため、外部磁界の影響を一層小さくすることができる。
なお、電流センサの構成は、上記の構成に限定されない。例えば、芯線3a,3bが絶縁被覆4によって覆われたケーブル5a,5bを第1巻芯および第2巻芯として使用した電流センサ1A,1Bを例に挙げて説明したが、芯線3a,3bが存在しない棒状の巻芯(例えば、可撓性を有する樹脂材料を棒状に加工した巻芯)の周囲に巻線6a,6bを巻回して第1巻芯および第2巻芯を構成することができる。このような構成を採用した場合には、第1巻芯および第2巻芯の例えば他端部(「いずれか一方」)において両巻線6a,6bを相互に接続すると共に、第1巻芯および第2巻芯の一端部側から両巻線6a,6bをそれぞれ引き出して測定装置(電流検出装置)に接続することにより、上記の電流センサ1A,1Bと同様にして、性能の低下を招くことなく、その製造コストを十分に低減することができる。
1A,1B 電流センサ
2a,2b 空芯コイル
5a,5b ケーブル
6a,6b 巻線
P1 一端部
P2 他端部
P6a1,P6a2,P6b1,P6b2 端部

Claims (4)

  1. 棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きした第1空芯コイルと、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きした第2空芯コイルとを備え、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルが並列させられた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させられて二重環が形成されると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線が互いに接続されている電流センサ。
  2. 棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きした第1空芯コイルと、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きした第2空芯コイルとを備え、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルが縒り合わされた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させられると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線が互いに接続されている電流センサ。
  3. 棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きして第1空芯コイルを形成すると共に、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きして第2空芯コイルを形成した後に、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルを並列させた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させて二重環を形成すると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線を互いに接続して電流センサを製造する電流センサの製造方法。
  4. 棒状の第1巻芯における一端部から他端部に向かって当該第1巻芯の周囲に導線を右巻きして第1空芯コイルを形成すると共に、棒状の第2巻芯における一端部から他端部に向かって当該第2巻芯の周囲に導線を左巻きして第2空芯コイルを形成した後に、前記第1空芯コイルおよび前記第2空芯コイルを縒り合わせた状態で前記両巻芯の前記一端部が当該両巻芯の前記他端部にそれぞれ近接するように環状に変形させると共に、前記両巻芯の前記一端部および前記他端部のいずれか一方において前記両導線を互いに接続して電流センサを製造する電流センサの製造方法。
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