JP2011020760A - ダブルデッキエレベータの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダブルデッキエレベータの制御装置において、エレベータの昇降路内に昇降自在に配置され、上下に連設された上かご1a及び下かご1bからなるダブルデッキの乗りかご1と、前記上かご1a及び前記下かご1bのうち他方の乗りかごが、戸開閉可能である所定のドアゾーン内に位置することを検出するドアゾーン検出手段と、前記ドアゾーン検出手段により前記他方の乗りかごが前記ドアゾーン内に位置することが検出された場合に、一方の乗りかご内に設けられた戸閉ボタンを点灯させる戸開閉領域判定手段16と、を備える。
【選択図】図1
Description
図1及び図2は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はダブルデッキエレベータの制御装置の全体構成を示すブロック図、図2はダブルデッキエレベータの制御装置の動作を示すフロー図である。
図において1はエレベータの図示しない昇降路内に昇降自在に配置されたダブルデッキの乗りかごであり、上下相互に連設された上かご1a及び下かご1bからなっている。そして、この乗りかご1の上端部すなわち上かご1aの上端部には主索3の一端が連結されている。
また、主索3の他端は、昇降路内に昇降自在に配置された釣合い重り4の上端部に連結されており、乗りかご1及び釣合い重り4は、こうして主索3によりつるべ状に吊持され、電動機2(の駆動綱車2a)の回転駆動により互いに反対方向に昇降する。
当該エレベータの運行は、運行制御回路7の指令の下で制御されており、この運行制御回路7は、乗りかご1の運転速度すなわち電動機2の回転速度を制御すべく速度指令信号21を出力する。
この速度制御回路8は、これらの速度検出信号20及び速度指令信号21の情報に基づいて電流指令信号22を、電動機2と三相交流電源5との間に設けられた駆動回路9へと出力する。
そして、この駆動回路9は、速度制御回路8から出力される電流指令信号22の入力を受けて、三相交流電源5から電動機2へと供給される三相交流電流の周波数等を制御し、最終的に運行制御回路7からの速度指令信号21に基づく速度制御がなされる。
そして、これらの互いに上下に隣接する第1の乗場10a及び第2の乗場10bについて、第1の乗場10aは第2の乗場10bの階床の1つ上の階床(換言すれば第2の乗場10bは第1の乗場10aの階床の1つ下の階床)であるとし、図1に示すのは乗りかご1のうち上かご1aが第1の乗場10aの階床に停止している状態である。
第1の乗場10aの近傍の昇降路壁には、上かご戸11a及び下かご戸11bの所定の戸開閉可能領域(以下「ドアゾーン」という)を規定するための第1の上かご用プレート12a及び第1の下かご用プレート12cが、上かご1a及び下かご1bのそれぞれに対応して設けられている。
また、同様に、第2の乗場10bの近傍の昇降路壁には、ドアゾーンを規定するための第2の上かご用プレート12b及び第2の下かご用プレート12dが、上かご1a及び下かご1bのそれぞれに対応して設けられている。
これらの第1の上かご用プレート12a、第2の上かご用プレート12b、第1の下かご用プレート12c及び第2の下かご用プレート12d、並びに、上かご用ドアゾーン検出器13a及び下かご用ドアゾーン検出器13bは、上かご1aや下かご1bが、戸開閉可能である所定のドアゾーン内に位置することを検出するドアゾーン検出手段を構成している。
この戸開閉領域判定回路16(戸開閉領域判定手段)は、上かご用手動運転ボタン15a又は下かご用手動運転ボタン15bが操作されている(上かご手動運転信号26a又は下かご手動運転信号26bが出力されている)場合に、これらの上かごドアゾーン信号23a及び下かごドアゾーン信号23bの情報に基づいて、上かご1aの上かご戸11aや下かご1bの下かご戸11bが戸開可能であるか否かについて判定を行うものである。
そして、上かご用戸開閉ボタン14aに設けられたボタン灯は戸開閉領域判定回路16から出力される上かご用戸開閉ボタン灯制御信号27aに従ってその点灯状態が変化し、下かご用戸開閉ボタン14bに設けられたボタン灯は戸開閉領域判定回路16から出力される下かご用戸開閉ボタン灯制御信号27bに従ってその点灯状態が変化する。
まず、ステップS1において、戸開閉領域判定回路16は、上かご用ドアゾーン検出器13aから出力された上かごドアゾーン信号23aが入力された否か、すなわち、上かご1aが所定のドアゾーン内にあるか否か、について判定を行う。
また、ステップS1の判定において、上かご用ドアゾーン検出器13aから出力された上かごドアゾーン信号23aの入力がされない、すなわち、上かご1aが所定のドアゾーン内にない、と判定された場合には、ステップS2及びS3はスキップされ、ステップS1から直接ステップS4へと移行する。
この判定において、下かご用ドアゾーン検出器13bから出力された下かごドアゾーン信号23bの入力がされた、すなわち、下かご1bが所定のドアゾーン内にある、と判定された場合には、ステップS5へと進み、戸開閉領域判定回路16は、下かご用戸開閉ボタン14bへと下かご用戸開ボタンのボタン灯を点灯させる旨を指令する下かご用戸開閉ボタン灯制御信号27bを出力し、この下かご用戸開閉ボタン灯制御信号27bを受けて下かご用戸開ボタンのボタン灯が点灯する。
また、ステップS4の判定において、下かご用ドアゾーン検出器13bから出力された下かごドアゾーン信号23bの入力がされない、すなわち、下かご1bが所定のドアゾーン内にない、と判定された場合には、ステップS5及びS6はスキップされ、ステップS4から直接ステップS7へと至り、一連の動作フローは終了する。
また、下かご1bがドアゾーン内にあって下かご戸11bが戸開閉可能な場合には下かご1b内の下かご用戸開ボタンのボタン灯が点灯するとともに、上かご1a内の上かご用戸閉ボタンのボタン灯が点灯する。
よって、下かご1b内に作業者がいて上かご1a内にはいない場合、この作業員は下かご1b内にいながらにして下かご用戸開閉ボタン14bの下かご用戸閉ボタンが点灯しているのを見て、上かご1aがドアゾーン内にあり戸開閉可能であることを認識することができる。
図1及び図3は、この発明の実施の形態2に係るもので、図1はダブルデッキエレベータの制御装置の全体構成を示すブロック図、図3はダブルデッキエレベータの制御装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成に加えて、上かご戸及び下かご戸の戸開状態を検出し、ドアゾーン検出結果に加えこの戸開状態の検出結果にも基づいて、上かご及び下かごの戸開閉ボタンの点灯状態を、ドアゾーン内にあって戸開閉可能である場合の点灯状態とは区別可能に変化(点滅)させるようにしたものである。
これらの上かご戸開検出装置17a及び下かご戸開検出装置17bは、上かご1aや下かご1bが戸開中であることを検出する戸開検出手段を構成している。
なお、他の構成については実施の形態1と同様であり、その詳細説明は省略する。
まず、ステップS11において、戸開閉領域判定回路16は、上かご用ドアゾーン検出器13aから出力された上かごドアゾーン信号23aが入力された否か、すなわち、上かご1aが所定のドアゾーン内にあるか否か、について判定を行う。
また、ステップS11の判定において、上かご用ドアゾーン検出器13aから出力された上かごドアゾーン信号23aの入力がされない、すなわち、上かご1aが所定のドアゾーン内にない、と判定された場合には、ステップS11から直接ステップS17へと移行する。
この判定において、下かご用ドアゾーン検出器13bから出力された下かごドアゾーン信号23bの入力がされた、すなわち、下かご1bが所定のドアゾーン内にある、と判定された場合には、ステップS18へと進み、戸開閉領域判定回路16は、下かご戸開検出装置17bから出力される下かご戸開検出信号28bに基づいて、下かご1bの下かご戸11bが戸開中であるか否かについて判定を行う。
また、ステップS17の判定において、下かご用ドアゾーン検出器13bから出力された下かごドアゾーン信号23bの入力がされない、すなわち、下かご1bが所定のドアゾーン内にない、と判定された場合には、ステップS17から直接ステップS23へと至り一連の動作フローは終了する。
図1及び図4は、この発明の実施の形態3に係るもので、図1はダブルデッキエレベータの制御装置の全体構成を示すブロック図、図4はダブルデッキエレベータの制御装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1や実施の形態2の構成に加えて、据付・保守切換えスイッチを設け、この据付・保守切換えスイッチがオフである場合には戸開閉領域判定回路を無効にして戸開閉領域判定に基づく戸開閉ボタンの点灯状態制御を行わないようにし、この据付・保守切換えスイッチがオンである場合に戸開閉領域判定回路を有効にして戸開閉領域判定に基づく戸開閉ボタンの点灯状態制御を行うようにしたものである。
そして、運行制御回路7は、この据付・保守切換えスイッチのオン/オフの状態に基づいて、据付・保守切換えスイッチがオンである場合には、当該エレベータの運転モードを据付・保守運転モードにするとともに戸開閉領域判定回路16の機能を有効にし、据付・保守切換えスイッチがオフである場合には、当該エレベータの運転モードを通常運転モードにするとともに戸開閉領域判定回路16の機能を無効にする。
なお、他の構成については実施の形態1又は実施の形態2と同様であり、その詳細説明は省略する。
まず、ステップS31において、運行制御回路7は、据付・保守切換えスイッチの状態がオンであるか否かについて確認を行う。この確認において、据付・保守切換えスイッチの状態がオンであるか否かについて確認を行う。この確認において、据付・保守切換えスイッチの状態がオンであることが確認された場合には、ステップS32へと移行して、運行制御回路7は、戸開閉領域判定回路16の機能を有効とし、戸開閉領域判定回路16の機能に基づき、実施の形態1や実施の形態2で述べたような上かご用戸開閉ボタン14a及び下かご用戸開閉ボタン14bのボタン灯の点灯制御が行われる。
そして、ステップS32及びステップS33の後は、ステップS34へと至り一連の動作フローは終了する。
1a 上かご
1b 下かご
2 電動機
2a 駆動綱車
3 主索
4 釣合い重り
5 三相交流電源
6 速度検出器
7 運行制御回路
8 速度制御回路
9 駆動回路
10a 第1の乗場
10b 第2の乗場
11a 上かご戸
11b 下かご戸
12a 第1の上かご用プレート
12b 第2の上かご用プレート
12c 第1の下かご用プレート
12d 第2の下かご用プレート
13a 上かご用ドアゾーン検出器
13b 下かご用ドアゾーン検出器
14a 上かご用戸開閉ボタン
14b 下かご用戸開閉ボタン
15a 上かご用手動運転ボタン
15b 下かご用手動運転ボタン
16 戸開閉領域判定回路
17a 上かご戸開検出装置
17b 下かご戸開検出装置
20 速度検出信号
21 速度指令信号
22 電流指令信号
23a 上かごドアゾーン信号
23b 下かごドアゾーン信号
24a 上かご戸開・戸閉信号
24b 下かご戸開・戸閉信号
25a 上かご用戸開閉信号
25b 下かご用戸開閉信号
26a 上かご手動運転信号
26b 下かご手動運転信号
27a 上かご用戸開閉ボタン灯制御信号
27b 下かご用戸開閉ボタン灯制御信号
28a 上かご戸開検出信号
28b 下かご戸開検出信号
Claims (7)
- エレベータの昇降路内に昇降自在に配置され、上下に連設された上かご及び下かごからなるダブルデッキの乗りかごと、
前記上かご及び前記下かごのうち他方の乗りかごが、戸開閉可能である所定のドアゾーン内に位置することを検出するドアゾーン検出手段と、
前記ドアゾーン検出手段により前記他方の乗りかごが前記ドアゾーン内に位置することが検出された場合に、一方の乗りかご内に設けられた戸閉ボタンを点灯させる戸開閉領域判定手段と、を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータの制御装置。 - 前記他方の乗りかごが戸開中であることを検出する戸開検出手段をさらに備え、
前記戸開閉領域判定手段は、前記ドアゾーン検出手段により前記他方の乗りかごが前記ドアゾーン内に位置することが検出され、かつ、前記戸開検出手段により前記他方の乗りかごが戸開中であることが検出された場合に、前記一方の乗りかご内に設けられた前記戸閉ボタンを点滅させることを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータの制御装置。 - エレベータの昇降路内に昇降自在に配置され、上下に連設された上かご及び下かごからなるダブルデッキの乗りかごと、
前記上かご及び前記下かごのうち一方の乗りかごが、戸開閉可能である所定のドアゾーン内に位置することを検出するドアゾーン検出手段と、
前記ドアゾーン検出手段により前記一方の乗りかごが前記ドアゾーン内に位置することが検出された場合に、前記一方の乗りかご内に設けられた戸開ボタンを点灯させる戸開閉領域判定手段と、を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータの制御装置。 - 前記一方の乗りかごが戸開中であることを検出する戸開検出手段をさらに備え、
前記戸開閉領域判定手段は、前記ドアゾーン検出手段により前記一方の乗りかごが前記ドアゾーン内に位置することが検出され、かつ、前記戸開検出手段により前記一方の乗りかごが戸開中であることが検出された場合に、前記一方の乗りかご内に設けられた前記戸開ボタンを点滅させることを特徴とする請求項3に記載のダブルデッキエレベータの制御装置。 - 前記一方の乗りかご内の操作者により前記エレベータが手動運転中である場合に、前記戸開閉領域判定手段の機能を有効とし、前記戸開閉領域判定手段の判定結果に応じて前記一方の乗りかご内に設けられた前記戸開ボタン又は前記戸閉ボタンを点灯又は点滅させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータの制御装置。
- 据付・保守切換えスイッチをさらに備え、
前記据付・保守切換えスイッチがオンである場合に前記戸開閉領域判定手段の機能を有効とし、前記戸開閉領域判定手段の判定結果に応じて前記一方の乗りかご内に設けられた前記戸開ボタン又は前記戸閉ボタンを点灯又は点滅させ、前記据付・保守切換えスイッチがオフである場合に前記戸開閉領域判定手段の機能を無効とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータの制御装置。 - 前記エレベータは、前記上かご及び前記下かごの双方が同時に戸開することがない階床があるものであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のダブルデッキエレベータの制御装置。
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