JP2017030955A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】保守作業時の無駄な電力消費を低減しつつ、作業者の良好な視界を確保することができるエレベータの提供。
【解決手段】本発明は、保守運転スイッチ33による保守運転モードの設定の有無を検出する保守運転モード検出部122と、ハッチドア71の開閉状態を検出するドア開閉状態検出部123と、安全装置10の作動の有無を検出する安全状態検出部124とを備え、制御盤12は、保守運転モード検出部122によって保守運転モードが設定されていることが検出され、かつドア開閉状態検出部123によってハッチドア71が開状態であることが検出され、さらに安全状態検出部124によって安全装置10が作動していることが検出される条件が成立したとき、ピット用照明灯111を点灯させる制御を行う点灯制御部125を含む。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、保守運転スイッチ33による保守運転モードの設定の有無を検出する保守運転モード検出部122と、ハッチドア71の開閉状態を検出するドア開閉状態検出部123と、安全装置10の作動の有無を検出する安全状態検出部124とを備え、制御盤12は、保守運転モード検出部122によって保守運転モードが設定されていることが検出され、かつドア開閉状態検出部123によってハッチドア71が開状態であることが検出され、さらに安全状態検出部124によって安全装置10が作動していることが検出される条件が成立したとき、ピット用照明灯111を点灯させる制御を行う点灯制御部125を含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、昇降路のピット内で保守作業を行うのに好適なエレベータに関する。
従来より、エレベータの昇降路の最下部に形成されたピット内は、昇降路の他の場所よりも暗くて視界が悪い場所であるため、昇降路内の光源としての役割を担う照明装置が乗りかごの外部に設置されたものがある。この種の照明装置を備えたエレベータの従来技術の1つとして、例えば、下記の特許文献1に示す技術が知られている。
この特許文献1には、作業員がエレベータの保守作業を行うエレベータ作業現場と、作業員が所持している携帯電話、スマートフォン等の保守用携帯端末と、エレベータ保守会社の情報センターとから構成されており、エレベータ作業現場のエレベータのかご上にはかご上作業灯が設けられ、かご下にはかご下作業灯が設けられた構成が記載されている。
上述した特許文献1に開示された照明装置では、通常、乗りかごの保守運転が実施される保守運転モードに設定されるのと同時に電力が供給されるので、作業者が乗りかごの上で作業を行うときのように、かご下作業灯が不要な場合も点灯する仕様となっている。そのため、エレベータの保守作業において、照明装置の無駄な電力消費に繋がることが懸念されている。
また、特許文献1の従来技術では、例えば、ピット内での保守作業中に乗りかごが昇降路の上部に停止している場合には、かご下作業灯の明かりがピットまで届き難くなっている。このように、ピット内の作業者が作業を進めるのにかご下作業灯だけでは不十分な場合には、ピット内を照らすための手持ち照明を昇降路内に導入することが行われている。
しかしながら、手持ち照明を点灯させるためには、ピット内に配設されたコンセントに手持ち照明のプラグを接続する必要があるので、作業者がこのような手持ち照明への電源の投入を手間と捉えたり、あるいは現場に手持ち照明の搬入を忘れたりする等の実情が存在する。従って、手持ち照明は、必ずしも全ての作業者が使用する照明装置ではないので、視界が悪いピット内でも作業者が十分に作業をすることが可能な別の照明装置が要望されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、保守作業時の無駄な電力消費を低減しつつ、作業者の良好な視界を確保することができるエレベータを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベータは、昇降路内を昇降する乗りかご、乗り場に開閉可能に設けられたハッチドア、前記昇降路の最下部に形成されたピット、前記乗りかごの保守運転が実施される保守運転モードに設定する保守運転設定部、前記ピット内で保守作業を行う作業者が安全を確保するために操作する安全装置、前記乗りかごの外部に設けられた照明装置、及び前記照明装置の動作を制御する照明制御装置を備えたエレベータにおいて、前記保守運転設定部による前記保守運転モードの設定の有無を検出する保守運転モード検出部と、前記ハッチドアの開閉状態を検出するドア開閉状態検出部と、前記安全装置の作動の有無を検出する安全状態検出部とを備え、前記照明装置は、前記昇降路の下部に配置され、前記ピット内を照らすピット用照明灯を含み、前記照明制御装置は、前記保守運転モード検出部によって前記保守運転モードが設定されていることが検出され、かつ前記ドア開閉状態検出部によって前記ハッチドアが開状態であることが検出され、さらに前記安全状態検出部によって前記安全装置が作動していることが検出される条件が成立したとき、前記ピット用照明灯を点灯させる制御を行う点灯制御部を含むことを特徴としている。
本発明のエレベータによれば、保守作業時の無駄な電力消費を低減しつつ、作業者の良好な視界を確保することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明に係るエレベータを実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明に係るエレベータの第1実施形態の構成を示す全体図である。なお、図1では3階建ての構造である建物に設置されたエレベータ1が図示されているが、本発明はこの場合に限定されるものではない。
図1は本発明に係るエレベータの第1実施形態の構成を示す全体図である。なお、図1では3階建ての構造である建物に設置されたエレベータ1が図示されているが、本発明はこの場合に限定されるものではない。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るエレベータ1は、昇降路2の上方に位置する機械室が設けられていない、いわゆる機械室レスエレベータから構成されている。このエレベータ1は、建物に設置された昇降路2と、この昇降路2内を昇降し、エレベータ1を利用する乗客(図示せず)が建物の各階へ移動するために乗り込む乗りかご3と、一端が乗りかご3に取付けられた主ロープ4と、この主ロープ4の他端が取付けられ、昇降路2内に吊り下げられたつり合いおもり5とを備えている。
昇降路2の最下部には、作業者Mが進入することが可能な一定の空間を有するピット6が形成されており、このピット6内において、作業者Mが後述の巻上機8及び制御盤12の点検やこれらの機器の部品の交換等のエレベータ1の保守作業を行う。なお、ピット6には、図示されないが、作業者Mが巻上機8や制御盤12の高さ位置まで昇るのに利用される組立式の作業台が収納されており、この作業台はエレベータ1の保守作業時に収納位置から取り外されてピット6内で組み立てられる。
乗りかご3は、当該乗りかご3の内部と建物の各階の乗り場7とを連絡する出入口を開閉するドア31と、内壁のうちドア31の近傍に設置され、乗りかご3の行先階へのかご呼びの登録及びドア31の開閉動作を操作する操作盤32と、乗りかご3の通常運転時に施錠される施錠ボックス(図示せず)内に格納され、乗りかご3の保守運転が実施される保守運転モードに設定する保守運転設定部としての保守運転スイッチ33とを有している。
上述の保守運転モードとは、エレベータ1の保守作業に用いられ、作業者Mが携帯する携帯端末(図示せず)や操作盤32の操作に従って、乗りかご3を通常運転時の速度よりも低速で走行させるモードである。
また、エレベータ1は、昇降路2の下部に設けられ、乗りかご3及びつり合いおもり5を駆動する巻上機8と、昇降路2の天井付近に配置され、主ロープ4の張設方向を転向する転向プーリ9A〜9Cと、ピット6内で保守作業を行う作業者Mが安全を確保するために操作する安全装置10と、乗りかご3の外部に設けられた照明装置11とを備えている。
さらに、エレベータ1は、乗り場7側に開閉可能に設けられ、乗りかご3のドア31と連動して出入口を開閉するハッチドア71と、昇降路2の下部(図1に示す例では、1階部分)に設けられ、乗りかご3の運転及びドア31の開閉動作等を制御する制御盤12と、この制御盤12からの制御指令に応じて、照明装置11に電力を供給する商用電源13(図3参照)とを備えている。
ハッチドア71は、例えば、各階の乗り場7側(正面側)から見て出入口の中央から左右の両側へ開閉する両開き構造になっている。ハッチドア71の上部には、ハッチドア71を構成する左右のドアパネルが閉じた際に、これらのドアパネルの移動を規制するロック機構(図示せず)、及び昇降路2内に配設された通信ケーブル(図示せず)を介して制御盤12に通信接続され、ロック機構が解除されることで作動するハッチドアスイッチ71A(図2参照)が設けられている。
ハッチドア71のロック機構は、作業者Mが携帯する特定の装置(図示せず)を使用することにより、乗り場7側から解除されるように構成されている。従って、作業者Mは、エレベータ1の保守作業の開始時にロック機構を解除することにより、乗り場7においてハッチドア71を手動で開くことができる。なお、ハッチドア71は、上述した両開き構造の場合に限らず、例えば、各階の乗り場7側から見て左右の一方向へ開閉する片開き構造であってもよい。
巻上機8は、主ロープ4が巻き掛けられた駆動シーブ81と、この駆動シーブ81を回転させる電動機82と、駆動シーブ81の回転を制動するブレーキ装置(図示せず)とを有し、これらの電動機82及びブレーキ装置は、昇降路2内に配設された通信ケーブル等(図示せず)を介して制御盤12に電気的に接続されている。このような構成の巻上機8は、制御盤12からの制御指令を受けて電動機82及びブレーキ装置を作動させることにより、乗りかご3をつり合いおもり5に対して相対的に昇降させるようにしている。
また、巻上機8の電動機82の出力軸には、電動機82の回転角に応じてパルス信号を出力するエンコーダ83(図2参照)が取り付けられており、このエンコーダ83は、電動機82及びブレーキ装置と同様に、通信ケーブル等を介して制御盤12に電気的に接続されている。そして、エンコーダ83から出力されたパルス信号は制御盤12へ送信されることにより、乗りかご3の位置を取得するための演算に用いられる。
安全装置10は、ピット6のハッチドア71側の壁面のうち、作業者Mが1階の乗り場7から手を伸ばして届く位置に配置され、乗りかご3を停止させた状態に維持するピットスイッチ101と、図1には図示されないが、ピット6内の作業台が収納位置から取り外されることにより作動し、電動機82が駆動しないように巻上機8と制御盤12との通信を遮断する通信遮断スイッチ102(図3参照)とから少なくとも構成されている。
照明装置11は、昇降路2の下部のうちピット6内に配置され、ピット6内を照らすピット用照明灯111と、昇降路2の下部のうち制御盤12の近傍に配置され、制御盤12を照らす制御盤用照明灯112とを含んで構成されている。
制御盤12は、図示されないが、操作盤32や作業者Mの携帯端末等の外部の装置との間で各種の情報や信号の入出力を行う入出力インターフェース、乗りかご3の運転やドア31の開閉動作等を含むエレベータ1全体の動作を制御するための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)、並びにCPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)、及びCPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)等の記憶装置を含むハードウェアと、この記憶装置に記憶され、CPUにより実行されるソフトウェアとを含んで構成されている。
このような構成の制御盤12では、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、エレベータ1の動作制御に必要な機能が実現される。そして、本発明の第1実施形態に係る制御盤12は、照明装置11の動作を制御する照明制御装置として機能し、この機能が本発明の特徴の1つである。
次に、本発明の第1実施形態に係る制御盤12による照明装置11の動作制御に関する具体的な構成について、図2、図3を参照しながら詳細に説明する。
図2は制御盤12の主な機能を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、制御盤12は、エンコーダ83から受信したパルス信号に基づいて、昇降路2内における乗りかご3の位置を演算する位置演算部121と、保守運転スイッチ33による保守運転モードの設定の有無を検出する保守運転モード検出部122と、ハッチドア71の開閉状態を検出するドア開閉状態検出部123と、安全装置10の作動の有無を検出する安全状態検出部124とを含んでいる。
そして、制御盤12は、位置演算部121の演算結果、並びに保守運転モード検出部122、ドア開閉状態検出部123、及び安全状態検出部124の各検出結果に基づいて、照明装置11の点灯を制御する点灯制御部125を含んでいる。
位置演算部121は、乗りかご3が昇降路2内において予め設定された基準位置から上下方向へ移動すると、エンコーダ83から受信したパルス信号のカウントを開始する。上述の基準位置としては、例えば、建物の各階の乗り場7に乗りかご3が停止したときの乗りかご3の停止位置を設定することが可能である。また、位置演算部121は、カウントしたパルス信号の計数値に対応する基準位置からの距離を算出することにより、乗りかご3の位置を求めることができる。すなわち、エンコーダ83及び位置演算部121が乗りかご3の位置を取得する位置取得部として機能する。
保守運転モード検出部122は、保守運転スイッチ33がOFF状態のときには、乗りかご3の通常運転が実施されるので、保守運転モードが設定されていないことを検出し、保守運転スイッチ33がON状態のときには、乗りかご3の保守運転が実施されるので、保守運転モードが設定されていることを検出する。
ドア開閉状態検出部123は、ハッチドアスイッチ71AがOFF状態のときには、ハッチドア71のロック機構が有効に機能しているので、出入口が閉塞された閉状態を検出し、ハッチドアスイッチ71AがON状態のときには、ハッチドア71のロック機構が機能していないので、出入口が開放された開状態を検出する。
安全状態検出部124は、ピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102の少なくとも1つがOFF状態のときには、安全装置10が機能していないので、安全装置10が作動していないことを検出し、ピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102の全てがON状態のときには、安全装置10が有効に機能しているので、安全装置10が作動していることを検出する。
点灯制御部125は、保守運転モード検出部122によって保守運転モードが設定されていることが検出され、かつドア開閉状態検出部123によってハッチドア71が開状態であることが検出され、さらに安全状態検出部124によって安全装置10が作動していることが検出される条件(以下、便宜的に点灯必要条件と称する)が成立したとき、ピット用照明灯111を点灯させる制御を行う。
また、点灯制御部125は、点灯必要条件に加え、位置演算部121によって演算された乗りかご3の位置が昇降路2のうち予め設定された高さ位置、例えば、2階以上である場合に、制御盤用照明灯112を点灯させる制御を行う。
図3は照明装置11を動作させるための駆動回路の構成を示す図である。
図3に示す駆動回路では、保守運転スイッチ33の一端が商用電源13に接続されると共に、保守運転スイッチ33の他端が受信バッファ(入力A)122Aを介してグランド(GND)14に接続され、ハッチドアスイッチ71Aの一端が商用電源13に接続されると共に、ハッチドアスイッチ71Aの他端が受信バッファ(入力B)123Aを介してグランド14に接続される。
ピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102は直列に接続されており、これらのピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102から構成される安全装置10の一端は商用電源13に接続されると共に、安全装置10の他端は受信バッファ(入力C)124Aを介してグランド14に接続される。
ピット用照明灯111の一端は商用電源13に接続されると共に、ピット用照明灯111の他端は出力バッファ(出力A)125Aを介してグランド14に接続され、制御盤用照明灯112の一端は商用電源13に接続されると共に、制御盤用照明灯112の他端は出力バッファ(出力B)125Bを介してグランド14に接続される。
受信バッファ122Aは、保守運転スイッチ33がOFF状態からON状態に切換えられると、商用電源13から電流が流れることにより、電気信号を出力バッファ125A,125Bへ送信する。受信バッファ123Aは、ハッチドアスイッチ71AがOFF状態からON状態に切換えられると、商用電源13から電流が流れることにより、電気信号を出力バッファ125A,125Bへ送信する。受信バッファ124Aは、安全装置10がOFF状態からON状態に切換えられると、商用電源13から電流が流れることにより、電気信号を出力バッファ125A,125Bへ送信する。
出力バッファ125Aは、各受信バッファ122A,123A,124Aから電気信号を受信すると、回路を閉じて商用電源13からピット用照明灯111及び出力バッファ125Aを通じてグランド14へ電流を流すことにより、ピット用照明灯111を点灯させる。出力バッファ125Bは、図3には図示されていないが、各受信バッファ122A,123A,124Aから電気信号を受信し、さらに乗りかご3が2階以上に位置する旨の信号を位置演算部121から受信すると、回路を閉じて商用電源13から制御盤用照明灯112及び出力バッファ125Bを通じてグランド14へ電流を流すことにより、制御盤用照明灯112を点灯させる。
つまり、保守運転モード検出部122、ドア開閉状態検出部123、及び安全状態検出部124が受信バッファ122A,123A,124Aをそれぞれ構成し、点灯制御部125が出力バッファ125A,125Bを構成することにより、図3に示す駆動回路における電流の流れに応じて、ピット用照明灯111及び制御盤用照明灯112が点灯又は消灯するように制御される。
次に、本発明の第1実施形態に係る制御盤12による照明装置11の動作制御について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は制御盤12による照明装置11の動作制御の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、制御盤12の保守運転モード検出部122は、保守運転スイッチ33からの入力信号の有無に基づいて、保守運転モードが設定されているかどうかを検出する((ステップ(以下、Sと記す)401))。
このとき、保守運転モード検出部122は、保守運転スイッチ33からの入力信号を受信しておらず、保守運転モードが設定されていない、すなわち、通常運転が実施される通常運転モードが設定されていることを検出すると(S401/No)、制御盤12の点灯制御部125が照明装置11を消灯させた後(S402)、S401からの動作が繰り返される。
S401において、保守運転モード検出部122は、保守運転スイッチ33からの入力信号を受信し、保守運転モードが設定されていることを検出すると(S401/Yes)、制御盤12のドア開閉状態検出部123は、ハッチドアスイッチ71Aからの入力信号の有無に基づいて、ハッチドア71が開状態であるのかどうかを検出する(S403)。
このとき、ドア開閉状態検出部123は、ハッチドアスイッチ71Aからの入力信号を受信しておらず、ハッチドア71が開状態でない、すなわち閉状態であることを検出すると(S403/No)、S402の動作が行われる。
S403において、ドア開閉状態検出部123は、ハッチドアスイッチ71Aからの入力信号を受信し、ハッチドア71が開状態であることを検出すると(S403/Yes)、制御盤12の安全状態検出部124は、安全装置10からの入力信号の有無に基づいて、安全装置10が作動しているかどうかを検出する(S404)。
このとき、安全状態検出部124は、安全装置10からの入力信号を受信しておらず、すなわち、ピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102の双方から入力信号を受信していなければ、安全装置10が作動していないことを検出し(S404/No)、S402の動作が行われる。
S404において、安全状態検出部124は、安全装置10からの入力信号を受信し、すなわち、ピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102の双方から入力信号を受信していれば、安全装置10が作動していることを検出し(S404/Yes)、点灯制御部125がピット用照明灯111を点灯させる(S405)。
次に、点灯制御部125は、位置演算部121の演算結果を入力し、現在の乗りかご3の位置が2階以上であるかどうかを確認する(S406)。このとき、点灯制御部125は、現在の乗りかご3の位置が2階以上であることを確認すると(S406/Yes)、制御盤用照明灯112を点灯させた後(S407)、S401からの動作が繰り返される。
一方、S406において、点灯制御部125は、現在の乗りかご3の位置が2階以上でない、すなわち1階であることを確認すると(S406/No)、制御盤用照明灯112を消灯させた後(S408)、S401からの動作が繰り返される。
このように構成した本発明の第1実施形態に係るエレベータ1によれば、保守運転モード検出部122によって保守運転モードが設定されていることが検出され、かつドア開閉状態検出部123によってハッチドア71が開状態であることが検出され、さらに安全状態検出部124によって安全装置10が作動していることが検出される点灯必要条件が成立すると、点灯制御部125によってピット6内のピット用照明灯111が自動的に点灯する。そのため、例えば、作業者Mが乗りかご3の上で作業を行うときのように、ピット用照明灯111が不要な場合には、少なくともピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102がON状態に切換えられず、点灯必要条件が成立しないので、ピット用照明灯111を消灯した状態に維持することができる。これにより、エレベータ1の保守作業において、照明装置11の無駄な電力消費を低減することができる。
また、ピット用照明灯111はピット6内に設置されているため、乗りかご3が昇降路2の上部に停止していても、ピット用照明灯111の明るさによって作業者Mがピット6内で巻上機8の点検等を円滑に進めることができる。従って、作業者Mが昇降路2の外部から手持ち照明を導入しなくて済み、視界が悪いピット6内であっても作業者Mがエレベータ1の保守作業を十分に行うことができる。これにより、作業者Mの良好な視界を確保できるので、エレベータ1の保守作業において優れた作業性を実現することができる。
また、本発明の第1実施形態に係るエレベータ1は、点検必要条件に加え、位置演算部121によって演算された乗りかご3の位置が2階以上である場合に、点灯制御部125によって制御盤用照明灯112が自動的に点灯することにより、制御盤用照明灯112の明るさによって制御盤12の点検等を容易に行うことができる。さらに、作業者Mが乗りかご3を1階の途中部分に停止させ、ピット6内で巻上機8の点検を行うときのように、制御盤12に関する保守作業を行わない場合には、制御盤用照明灯112が点灯しないので、この制御盤用照明灯112に余分な電力が使用されるのを抑制することができる。これにより、照明装置11の動作の効率性を高めることができる。
[第2実施形態]
図5は本発明に係るエレベータの第2実施形態の構成を示す全体図である。
図5は本発明に係るエレベータの第2実施形態の構成を示す全体図である。
図5に示すように、本発明の第2実施形態に係るエレベータ1Aは、上述した第1実施形態の構成に加え、照明装置11Aが、ピット用照明灯111及び制御盤用照明灯112の他に、さらに乗りかご3の下側に設けられ、乗りかご3の下方を照らすかご下照明灯113を含んで構成されている。その他の第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明の第2実施形態では、制御盤12の点灯制御部125は、上述の点灯必要条件に加え、位置演算部121によって演算された乗りかご3の位置が昇降路2のうち予め設定された高さ位置、例えば、3階以上である場合に、かご下照明灯113を消灯させ、位置演算部121によって演算された乗りかご3の位置が3階未満、すなわち1階及び2階である場合に、かご下照明灯113を点灯させる制御を行う。
このように構成した本発明の第2実施形態に係るエレベータ1Aによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、乗りかご3が1階又は2階に位置しているときには、点灯制御部125によってかご下照明灯113が自動的に点灯することにより、このかご下照明灯113を巻上機8や制御盤12の点検等の補助灯として利用することができる。これにより、保守作業の対象への視認性を高めると共に、作業者Mの利便性を向上させることができる。そして、乗りかご3が3階以上に位置しているときには、点灯制御部125によってかご下照明灯113が自動的に消灯することにより、エレベータ1Aの保守作業において十分な省エネルギー化を図ることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本実施形態は、点灯制御部125が制御盤用照明灯112を点灯させる条件として、位置演算部121によって演算された乗りかご3の位置が2階以上であることを定めた場合について説明したが、本発明はこの場合に限られず、例えば、乗りかごの位置が3階以上であることを条件としてもよい。点灯制御部125がかご下照明灯113を点灯させる条件についても同様である。
さらに、本実施形態は、安全装置10がピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102から構成された場合について説明したが、本発明はこの場合に限られず、例えば、ピットスイッチ101及び通信遮断スイッチ102に加え、さらに他のスイッチを含むように安全装置を構成してもよい。
1,1A…エレベータ、2…昇降路、3…乗りかご、6…ピット、10…安全装置、11,11A…照明装置、12…制御盤(照明制御装置)、33…保守運転スイッチ(保守運転設定部)、71…ハッチドア、71A…ハッチドアスイッチ、83…エンコーダ(位置取得部)
101…ピットスイッチ、102…通信遮断スイッチ、111…ピット用照明灯、112…制御盤用照明灯、113…かご下照明灯、121…位置演算部(位置取得部)、122…保守運転モード検出部、122A…受信バッファ、123…ドア開閉状態検出部、123A…受信バッファ、124…安全状態検出部、124A…受信バッファ、125…点灯制御部、125A,125B…出力バッファ
101…ピットスイッチ、102…通信遮断スイッチ、111…ピット用照明灯、112…制御盤用照明灯、113…かご下照明灯、121…位置演算部(位置取得部)、122…保守運転モード検出部、122A…受信バッファ、123…ドア開閉状態検出部、123A…受信バッファ、124…安全状態検出部、124A…受信バッファ、125…点灯制御部、125A,125B…出力バッファ
Claims (2)
- 昇降路内を昇降する乗りかご、乗り場に開閉可能に設けられたハッチドア、前記昇降路の最下部に形成されたピット、前記乗りかごの保守運転が実施される保守運転モードに設定する保守運転設定部、前記ピット内で保守作業を行う作業者が安全を確保するために操作する安全装置、前記乗りかごの外部に設けられた照明装置、及び前記照明装置の動作を制御する照明制御装置を備えたエレベータにおいて、
前記保守運転設定部による前記保守運転モードの設定の有無を検出する保守運転モード検出部と、
前記ハッチドアの開閉状態を検出するドア開閉状態検出部と、
前記安全装置の作動の有無を検出する安全状態検出部とを備え、
前記照明装置は、前記昇降路の下部に配置され、前記ピット内を照らすピット用照明灯を含み、
前記照明制御装置は、前記保守運転モード検出部によって前記保守運転モードが設定されていることが検出され、かつ前記ドア開閉状態検出部によって前記ハッチドアが開状態であることが検出され、さらに前記安全状態検出部によって前記安全装置が作動していることが検出される条件が成立したとき、前記ピット用照明灯を点灯させる制御を行う点灯制御部を含むことを特徴とするエレベータ。 - 請求項1に記載のエレベータにおいて、
前記乗りかごの位置を取得する位置取得部と、
前記昇降路の下部に設けられ、前記乗りかごの運転を制御する制御盤とを備え、
前記照明装置は、前記昇降路の下部に配置され、前記制御盤を照らす制御盤用照明灯を含み、
前記照明制御装置は、前記条件に加え、前記位置取得部によって取得された前記乗りかごの位置が前記昇降路のうち予め設定された高さ位置以上である場合に、前記制御盤用照明灯を点灯させる制御を行うことを特徴とするエレベータ。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3409628A1 (en) * | 2017-05-29 | 2018-12-05 | KONE Corporation | A method for controlling an elevator lighting and an elevator |
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2015
- 2015-08-04 JP JP2015154495A patent/JP2017030955A/ja active Pending
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US11124383B2 (en) | 2017-05-29 | 2021-09-21 | Kone Corporation | Method for controlling an elevator lighting and an elevator |
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JP7070256B2 (ja) | 2018-09-04 | 2022-05-18 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベーター装置 |
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