JP2009196784A - エレベーターの乗りかご - Google Patents

Abstract

【課題】昇降路内制御盤とドアの開閉制御や、前記制御盤と通信しエレベーターの運転制御を行う装置を実装したかご側制御ボックスの保守点検や改造を、乗りかご内から容易にかつ安全に行えるエレベーターの乗りかごを提供する。
【解決手段】本発明は上記のようにエレベーターの乗りかご１を構成したため、点検扉１ａを開き乗りかご１内から制御盤２の保守点検や改造を行うことができる。またこの点検扉１ａの昇降路６側の面に乗りかごドア４、階床ドア５の開閉制御や、前記制御盤２と通信しエレベーターの運転制御を行う装置を実装したかご側制御ボックス３を設けたため、前記制御盤２と同様に乗りかご１内から保守点検や改造を容易に行うことが可能である。 また、前記制御盤２と前記かご側制御ボックス３の保守点検や改造時、乗りかご１上や昇降路６内で作業することが無いため、安全性を向上できる。
【選択図】図１

Description

本発明は、エレベーターの乗りかごに関し、特に機械室を有しないエレベーター装置の保守点検や改造に関するものである。

近年、中層住宅用エレベーター、または個人住宅に設置するホームエレベーターなどは、従来の建築基準法を基にエレベーターの規制が緩和され昇降路内に駆動用巻上機、制御盤、調速機などを昇降路内機器として設置することが可能になり、昇降路の脇または建物の屋上に機械室を設け、大荷重を支えている梁を設けたり、日照権を考慮した形状の複雑な建屋を作ることが不要となった。そして昇降路内機器の制御盤は最下階乗り場の床面より上方の昇降路壁面に取り付けられるのが一般的である。しかし前記制御盤は昇降路底部からは高い位置にあり、足場が無いと点検ができず、乗りかごの上からは低すぎて点検ができないという不都合があった。この前記に対し、この種の装置としては、乗りかごの側板を開閉可能として点検口を設け、乗りかご内から容易に昇降路内機器を保守点検可能としている（特許文献１参照）。
特開２００１−１０６４５９号公報（２ページ〜３ページ）

エレベーターの乗りかごの上にはドアの開閉制御や、昇降路内の制御盤と通信しエレベーターの運転制御を行う装置を実装したかご側制御ボックスが設置されているが、前述したエレベーターでは、前記のかご側制御ボックスを保守点検や改造するために乗りかごの上に移動しなくては保守点検や改造を行うことができなかった。

本発明の目的は、昇降路内機器の点検を容易に行えると同時に前記のかご側制御ボックスの保守点検や改造を乗りかご内から容易に行えるエレベーターの乗りかごを提供することにある。

本発明は上記目的を達成するため、制御盤など点検すべき機器を昇降路内に設置するエレベーターの乗りかごにおいて、前記設置された機器と対向する部位の乗りかご側板に開閉可能とした点検扉を設けるともに、この点検扉の前記機器との対向面にドアの開閉制御や、前記制御盤と通信しエレベーターの運転制御を行う装置を実装したかご側制御ボックスを設けた構成にしてある。

上記のようにエレベーターの乗りかごを構成したため、昇降路内機器である前記制御盤などと前記かご側制御ボックスの保守点検や改造時は、乗りかご内から昇降路内や乗りかご上への移動が不要となるため保守点検や改造を容易かつ安全に行うことができる。

本発明のエレベーター乗りかごは、昇降路内の機器と前記かご側制御ボックスの保守点検や改造を容易にかつ安全に行うことが可能である。

以下に本発明の一実施形態を図１〜図３を用いて説明する。なお、以下の説明において、その形状及び寸法等は特に限定的な記載がない限りは、これに限定するものではない。

図１は本発明の乗りかご１の構成を示す平断面図、図２、図３は本発明の乗りかご１を示す正面図である。

本発明である乗りかご１の構成について説明する。乗りかご１の側板１ｄに昇降路６内に設置した制御盤２と対向する位置を開閉可能とした点検扉１ａを設け、点検扉１ａと制御盤２との対向面に乗りかごドア４、階床ドア５の開閉制御や前記制御盤２と通信しエレベーターの運転制御を行う装置を実装したかご側制御ボックス３を設けた。図２に示すように、安全性を考慮し、点検扉１ａには施錠するための鍵部１ｂを設けた。施錠した点検扉１ａを開錠し、点検扉１ａを開くことにより、図３に示す点検口１ｃを形成する。この点検口１ｃを用い昇降路６内に設置の制御盤２の保守点検や改造を行う。

本発明の乗りかご１は点検扉１ａを開き点検口１ｃを用いて昇降路６内機器を保守点検や改造を行うことができ、またこの点検扉１ａの昇降路６側の面に前記かご側制御ボックス３を設けることで、乗りかご１上に移動せずに乗りかご１内にて前記かご側制御ボックス３を保守点検や改造することが可能なため、保守点検や改造の作業性が向上できる。また、前記制御盤２と前記かご側制御ボックス３の保守点検や改造時、乗りかご１上や昇降路６内で作業することが無いため、安全性を向上できる。

本発明の乗りかごの構成を示す平断面図である。 本発明の乗りかごの構成を示す正面図であり、点検扉を施錠した状態である。 本発明の乗りかごの構成を示す正面図であり、点検扉を開いた状態である。

符号の説明

１ 乗りかご
１ａ 点検扉
１ｂ 鍵部
１ｃ 点検口
１ｄ 測板
２ 制御盤
３ かご側制御ボックス
４ 乗りかごドア
５ 階床ドア
６ 昇降路

Claims (2)

1. 制御盤など点検すべき機器を昇降路内に設置するエレベーターの乗りかごにおいて、前記設置された機器と対向する部位の乗りかご側板に開閉可能とした点検扉を設けるとともに、この点検扉の前記機器との対向面に、ドアの開閉制御や、前記制御盤と通信しエレベーターの運転制御を行う装置を実装したかご側制御ボックスを設けたことを特徴とするエレベーターの乗りかご。
2. 前記点検扉は乗りかご内から施錠可能に構成したことを特徴とする請求項１記載のエレベーターの乗りかご。

Images