JP2011020252A - チップソー - Google Patents

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【課題】横挽きでも縦挽きでも使用することができて、軽くて直進性に優れると共に被切削材に良好な挽き肌が得られるチップソーを提供する。
【解決手段】台金の一方の面側に傾斜した先端傾き角と横すくい角を有する第1チップと、台金の他方の面側に傾斜した先端傾き角と横すくい角を有する第2チップと、厚さ方向の両側に傾斜面部が形成されると共に該傾斜面部間の中央部に前記第1チップと第2チップの刃先間寸法により幅が狭くこれらのチップの刃先から外側に所定寸法突出した平坦部が形成された第3チップと、を備え、前記第3チップの平坦部の幅T3が、前記第1チップと第2チップの片側切断幅W1以下(T3≦W1)で、前記第1チップ及び第2チップと第3チップの交点間の幅W2が、前記片側切断幅W1の2倍以下(W2≦2×W1)であることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、円板状の台金の外周縁部に形状の異なる複数のチップが所定の形態で固着されて切断機に装着され、被切削材としての木材等を横挽きや縦挽きする際に使用されるチップソーに関する。
近年、一般住宅建築現場での木材切断加工は、プレカット工法の出現によって大きく様変わりし、大半の構造体は、工場で寸法出し若しくは組み立てられて現場に搬入されるようになっている。そして、現場での切断作業は、内外装及び仕上げ加工が主なものとなり、使用される切断機としての電動工具も小型のものが主流となっている。このような時代背景をもとに、電動工具も一回り小型の機種でワンランク上位の機種の作業ができるように工夫され、しかも多用途に使用できる機種が開発されている。
切断機の能力は、切込み深さで決定されることから、刃物としてのチップソーを保持するフランジの外径を小さくし、切込み深さを決める定盤(デプスガイド)の機構を改善して能力の向上を図っている。例えば外径が165mmのチップソーが取付られる機種の場合、旧型の機種では57mmの切断(最大切込み)に対して新型の機種では66mmまで切断可能となっている。また、チップソーの切断機への取付穴の内径が20mmであることから、フランジの外径は30mm程度の確保がやっとである。この場合、切断に使えるチップソーの範囲は(165−30)/2=67.5mmであり、最大切込時では大半が被切削材に入ってしまうことになる。
ところで、木材の切断に要求される性能は、イ:軽く、ロ:直進性が良く、ハ:挽き肌が良いことにある。これらの性能を満たすには、チップソーを構成する刃先の厚さ、刃数、刃先の角度が大きく影響するため、電動工具用のチップソーの場合、切断抵抗を少なくするために刃先を薄く、挽き肌を良くするために比較的刃数の多いものが使用されている。特に、刃数は他の国に類を見ない細かな刃数が用いられており、この要因の一つに我が国において加工される木材が杉、檜に見られるような比較的柔らかい素材が使用されるためである。しかし、チップソーは、板厚が薄くなればなる程、切断作業時に発生する摩擦熱と遠心力によって台金が膨張して泳ぎ易くなり挽き曲りの要因となり易い。この問題は、フランジの外径が大きければ僅かであるが、限界まで切込みを得るために前述したように電動工具のフランジの外径を小さくすると、チップソーの外周部が泳ぎ易くなり直進性が得られ難くなる。
また、一般的に、木材切断用のチップソーとしては、縦挽きと横挽きに大別される。これは、木材の繊維をどのように切るかで、繊維の両端を切断する横挽きと繊維を長手方向に切断する縦挽きに分けられ、横挽きの刃先角度は、強く鋭利に仕上げられて、刃数も比較的多く設定されている。これに対して縦挽きの場合は、刃先角度を強くするとチップソーが繊維によって刃先の逃げ角方向に逃げようとして直進性が失われるため、すくい角のみ強くして他の角度は設けないのが一般的であり、また、刃数も比較的少なく設定されている。これに対し繊維方向が定まらない合板の場合は、組刃が使用されている。
従来、このようなチップソーとしては、交互刃と平刃を有する3枚組刃あるいは5枚組刃等が使用されており、その組刃形状は例えば図8に示すように設定されている。すなわち、台金の一方の側面側に所定角度の先端傾き角と横すくい角を有して固着された第1チップ21(交互刃)と、台金の他方の側面側に所定角度の先端傾き角度と横すくい角を有して固着された第2チップ22(交互刃)と、刃先先端の幅方向全域が平坦部で形成され、その高さが第1チップ21と第2チップ22の交点Q3から距離h1外側に突出し、第1チップ21と第2チップ22の刃先先端から距離h2低い第3チップ23(平刃)とを備えている。
そして、第1チップ21と第2チップ22が交互に例えば2組固着されると共に、これら4本の交互刃21、22に対して1本の平刃23が固着されることにより、5枚組刃のチップソーが形成されている。このチップソーによれば、図9に示すように、先ず平刃23によりハッチングで示す部分が切り込まれ、次に両交互刃21、22により非切削材が図に示す番号順に切込量L1、L2ずつ交互に切り込まれるようになっている。なお、この種のチップソーに関する公報としては、例えば特許文献1がある。
特開2007−196341号公報
一般電動工具市場で使用されるチップソーは、横挽きの作業が大半であることから、縦挽きや傾斜切り作業に対しても、敢えてチップソーを変えることなく使用しているのが現実である。また、前述したように深切り用と称した電動工具が出現してそのフランジの外径が小さくなり、切込み深さが増えたことにより、挽き曲りを抑えるために台金の厚さが厚く設定され、チップソーの剛性を確保するようになっている。
そのため、このようなチップソーを使用して、例えば前述した傾斜切り縦挽き作業を行うと、チップソーに掛かる負荷が大きくなり、挽き曲りして摩擦熱により木材の挽き肌を焼いてしまうことになる。特に、寒冷地に多い比較的堅い木材では、傾斜切り縦挽きの作業時のチップソーの直進性が悪く、著しく重く、また目的の傾斜角度の作業ができない場合があることから、横挽きでも傾斜切りや縦挽きでも使用可能なチップソーの出現が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、横挽きでも縦挽きでも使用することができて、軽くて直進性に優れると共に被切削材に良好な挽き肌が得られるチップソーを提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、円板状の台金の外周縁部に多数のチップ固着部が形成されると共に、該チップ固着部に3種類のチップがロー付け固着されたチップソーにおいて、前記3種類のチップは、前記台金の一方の面側に傾斜した先端傾き角と横すくい角を有する第1チップと、前記台金の他方の面側に傾斜した先端傾き角と横すくい角を有する第2チップと、厚さ方向の両側に傾斜面部が形成されると共に該傾斜面部間の中央部に前記第1チップと第2チップの刃先間寸法により幅が狭くかつ第1チップと第2チップの刃先から外側に第1チップと第2チップの組合せの切込深さの合計より突出した平坦部が形成された第3チップと、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記第3チップの平坦部の幅T3が、前記第1チップと第2チップの片側切断幅W1以下(T3≦W1)で、前記第1チップ及び第2チップと第3チップの交点間の幅W2が、前記片側切断幅W1の2倍以下(W2≦2×W1)であることを特徴とする。さらに、請求項3に記載の発明は、前記第3チップのすくい角が、前記1チップと第2のチップのすくい角よりも5度以上大きく設定されていることを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、前記第1チップと第2チップが交互に2本ないし4本設けられ、これらに対応して前記第3チップが1本設けられていることを特徴とする。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、台金の外周縁部に設けたチップ固着部に、交互刃としての第1チップ及び第2チップと、傾斜面部と平坦部が形成され交互に設けられた第1チップと第2チップの組合せ本数の切込量の合計より高く設定された突出刃としての第3チップとを備えているため、第1チップ及び第2チップの刃先から外側に突出した第3チップが連続的に被切削材を大きく除去し縦挽きを良好に行うことができると共に、切断幅が確保された第1チップ及び第2チップにより横挽きを良好に行うことができ、横挽きでも縦挽きでも使用することができて、軽くて直進性に優れると共に被切削材に良好な挽き肌を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、第3チップの平坦部の幅が第1チップと第2チップの片側切断幅以下で、第1チップ及び第2チップと第3チップの交点間の幅が片側切断幅の2倍以下に設定されているため、3種類のチップの形態の設定により、横挽き時の作業負荷の軽減を図ることができ、繊維切断に有効な切断幅が確保され、例えばヒゲ等の発生を防止できて、横挽きでも縦挽きでも綺麗な挽き肌が簡単に得られるチップソーを得ることができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、第3チップのすくい角が第1チップと第2のチップのすくい角よりも縦挽きに効果が発揮されるように5度以上大きく設定されているため、刃数の多い第1チップと第2チップによる作業負荷が軽減し、縦挽きや傾斜切り作業でより軽くて直進性に優れたチップソーを得ることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、第1チップと第2チップが交互に2本ないし4本設けられ、これらに対応して第3チップが1本設けられているため、5枚組刃や9枚組刃等の縦横兼用のチップソーを容易に得ることができる。
本発明に係わるチップソーを示す平面図 同その要部を拡大した平面図 同図2を上方向から見た各チップの側面図 同図2を左側方から見た各チップの側面図 同組刃を説明するための図 同交互刃の1刃当たり切込量等を示す表 同その切断状態の模式図 同従来の組刃を説明するための図 同その切断状態の模式図
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係わるチップソーの一実施形態を示している。図1に示すように、チップソー1は、円板状で共鳴による騒音抑制用等のスリット3aや開口3bが形成されると共に、中心位置に取付穴4が形成された台金2を有している。
この台金2の外周縁部2aには、中心側より板厚が例えば片側0.1mm程度薄く形成された薄肉部5が設けられ、この薄肉部5には、図1及び図2に示す刃室(ガレット)6とチップ固着部7が一定間隔で多数形成されている。そして、台金2の外周縁部2aのチップ固着部7は、全て同一形状に形成され、この各チップ固着部7に3種類のチップ8〜10がそれぞれロー付け固着されている。
前記3種類のチップ8〜10は、図2〜図4に示すように、先端傾き角d1と横すくい角b1が台金2の両側面に向けて傾斜した交互刃としての第1チップ8及び第2チップ9と、先端に所定幅の平坦部10aを有する突出刃としての第3チップ10とで構成されている。第1チップ8及び第2チップ9は、横すくい角b1(例えば15度、以下同)、先端逃げ角c1(15度)、先端傾き角d1(15度)、側面向心角(あさり角)e1(1度)、側面逃げ角f1(2度)の同一形状に形成されている。そして、この第1チップ8と第2チップ9は、その板厚方向の向きを逆にして同一形状の隣接する前記チップ固着部7に、すくい角a1(15度)で固着することにより、先端傾き角d1と横すくい角b1が台金2の両側面に交互に傾斜指向するように設定されている。
また、前記第3チップ10は、刃先先端の両側面に傾斜角度g(45度)の面取りにより傾斜面部10bをそれぞれ形成することで、刃先先端に平坦部10aが形成されている。また、第3チップ10は、横すくい角b(0度)、先端逃げ角c(15度)、先端傾き角d(0度)、側面向心角(あさり角)e(0.5度)、側面逃げ角f(0.5度)を有する形状に形成されている。そして、この第3チップ10は、すくい角a(20度)で台金2のチップ固着部7に固着されている。
また、これらの第1チップ8〜第3チップ10は、台金2の回転方向イに沿って連続した5個の前記チップ固着部7に、図1に示すように、第3チップ10の後方に、第2チップ9と第1チップ8の交互刃を2組固着することにより、刃数が例えば55の5枚組刃のチップソー1が形成されている。なお、交互刃の組数は2組に限定されず、例えば4組として刃数が72の9枚組刃のチップソーとしたり、あるいは1組として刃数が所定数の3枚組刃のチップソーとすることも可能である。
また、前記第1チップ8と第2チップ9(以下、この両チップ8、9を交互刃8、9という)及び第3チップ10(以下、突出刃10という)を回転方向イから見た場合、図5に示す形態に設定されている。すなわち、交互刃8、9の刃先厚さがT1(切断幅)で、突出刃10の刃先厚さがT2で、平坦部10aの幅がT3に設定されている。また、交互刃8、9と突出刃10の交点Q1から突出刃10の刃先までの距離がH1で、交互刃8、9の刃先から突出刃10の刃先までの距離(すなわち突出刃10の交互刃8、9の刃先に対する突出距離)がH2で、左右の交互刃8、9の交点Q2から突出刃10の刃先までの距離がH3に設定されている。さらに、交互刃8、9と突出刃10の前記交点Q1から各交互刃8の刃先までの幅がW1(切断幅)で、交互刃8、9の前記交点Q1間の幅がW2に設定されている。
そして、前記突出刃10の平坦部10aの幅T3は、前記幅W1以下、すなわちT3≦W1に設定され、また、前記幅W2は、前記幅W1の2倍以下、すなわちW2≦2×W1に設定されている。さらに、前記突出刃10の幅T2は、交互刃8、9の強い角度を生かすために、片側W3=0.1mm狭く設定され、また、前述したように突出刃10のすくい角aは、交互刃8、9のすくい角a1より例えば5度大きく設定されている。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。この実施例のチップソー1は、外形165mm、刃数55枚、台金2の厚さ1.2mm、台金2の取付穴4の内径を20mmとした。また、交互刃8、9は、刃先厚さT1=1.7mmとし、前記すくい角a1、横すくい角b1、先端逃げ角c1、先端傾き角d1、側面向心角e1、側面逃げ角f1を前記括弧内に示す角度とした。
また、突出刃10は、刃先厚さ1.5mmとし、すくい角a、横すくい角b、先端逃げ角c、先端傾き角d、側面向心角e、側面逃げ角fを前述した括弧内の角度とし、傾斜面部10bの傾斜角度gを45度とし、平坦部の切断幅T3を0.4mmとした。さらに、前記T3=0.4mm、H1=0.278mm、H2=0.05mm.W1=0.473mm、W2=0.753mmとした。なお、前記H1は、交互刃8、9の組み合わされた本数の切込深さの合計より高い寸法に設定されている。
ここで、突出刃10の刃先に傾斜面部10bを設けた理由は、横挽きで効果的に作用するのは強い角度がついた交互刃8、9であり、この交互刃8、9の刃先を生かさない限り、横挽きでの良好な挽き肌を得ることは困難である。そのため、前記チップソー1の場合、突出刃10の両側面を45度で面取りした傾斜面部10bを形成することにより、交互刃8、9に所望の切断性能が得られるようにしている。また、突出刃10の切断に対する割合は、50%以上(2×W1)が好ましく、この比率が少なくなるとチップソー1の抜け側にヒゲ(切れない繊維)が出てしまい、この割合を維持すべく掻き出し刃としての突出刃10の傾斜面部10bの傾斜角度gが所定に設定されている。
図6は、被切削材を切込深さ66mmで300mmを縦挽きで切断する際の、切断時間2〜5秒に対する各種切込量を示している。この表から明らかなように、切断時間が5秒だと重く感じ、切断時間が2秒では早く(軽く)感じ、切断時間2秒の場合、交互刃8、9の4本の切込量は0.159mmである。突出刃10は、この切込量(0.159mm)以上の切込み高さが維持されないと、掻き出し刃として機能せず、このような点を考慮して、前記チップソー1の各種寸法が設定されている。
そして、このようなチップソー1により、被切削材としての木材を切断したところ、横挽きでも縦挽きでも、軽く直進性に優れかつ挽き肌が良好になることが確認された。また、同様の木材を傾斜切りや縦挽きをしても、通常の縦挽き専用や横挽き専用と同様の効果が得られることも確認されている。
なお、図7は、前記チップソー1による切断状態を模式的に示す図であり、図7に付した番号順に、先ず突出刃10で切り込まれた後に、交互刃8、9によって交互に切り込まれることにより、被切削材としての木材が切断される。この図7から明らかなように、図9に示す従来型の切断に比較して、突出刃10による被切削材への連続した大きな切込が得られると共に、交互刃8、9にも所定の切込量が得られることになる。
このように、前記チップソー1によれば、台金2の外周縁部2aに設けたチップ固着部7に、交互刃8、9と、刃先が交互刃8、9より外側に突出した所定幅T3の平坦部10aを有するすくい角の強い突出刃10とを備えているため、突出刃10の平坦部10aにより縦挽きを良好に行うことができると共に、突出刃10の傾斜面部10bにより交互刃8、9が機能して横挽きを良好に行うことができ、横挽きでも縦挽きでも使用することができて、軽くて直進性に優れると共に被切削材に良好な挽き肌を得ることができる。
特に、突出刃10の平坦部10aの幅T3が交互刃8、9の片側切断幅である幅W1以下に設定されると共に、交互刃8、9と突出刃10の交点Q1間の幅W2が交互刃8、9の片側切断幅W1の2倍以下に設定されているため、強い角度がついた交互刃8、9の機能を生かして横挽きを良好に行うことができると共に、突出刃10の切断幅である幅W2の割合を50%以上に保って、切断時のヒゲの発生を防止すること等ができる。さらに、突出刃10のすくい角aが交互刃8、9のすくい角a1よりも5度以上大きく設定されているため、刃数の多い交互刃8、9による縦挽き時の負荷を軽減して、縦挽きや横挽きに係わらず軽くて直進性に優れたチップソー1を得ることが可能となる。
また、挽き肌に影響しない突出刃10の大きな被切削材除去量により切断時の負荷が軽減されると共に、大きな切り粉の排出で集塵効果を上げるができる。また、2組〜4組の交互刃8、9の各組に対応して突出刃10を1本設けることで、3枚組刃〜9枚組刃の縦横兼用のチップソー1を容易に得ることができる。また、前記チップソー1によれば、台金2がその外周縁部2aに薄板部5が形成され、この薄肉部5の外周側にチップ8〜10が固着されているため、台金2の厚さを極力厚くしても切り粉の排出を容易にすることが可能となり、台金2の振れによる切断時の蛇行を無くして直進性により優れたチップソー1を得ることもできる。
なお、前記実施形態における、台金2のチップ固着部7の個数やその形状、各チップ8〜10の形状や各角度等は一例であって、例えば台金2に薄肉部5を設けない構造とする等、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
本発明は、木材切断用のチップソーに限らず、例えば非切削材としてのプラスチック等を切断するチップソーにも利用できる。
1・・・チップソー、2・・・台金、2a・・・外周縁部、3a・・・スリット、3b・・・開口、4・・・取付穴、5・・・薄肉部、6・・・刃室、7・・・チップ固着部、8・・・第1チップ(交互刃)、9・・・第2チップ(交互刃)、10・・・第3チップ(突出刃)、10a・・・平坦部、10b・・・傾斜面部。

Claims (4)

  1. 円板状の台金の外周縁部に多数のチップ固着部が形成されると共に、該チップ固着部に3種類のチップがロー付け固着されたチップソーにおいて、
    前記3種類のチップは、前記台金の一方の面側に傾斜した先端傾き角と横すくい角を有する第1チップと、前記台金の他方の面側に傾斜した先端傾き角と横すくい角を有する第2チップと、厚さ方向の両側に傾斜面部が形成されると共に該傾斜面部間の中央部に前記第1チップと第2チップの刃先間寸法により幅が狭くかつ第1チップと第2チップの刃先から外側に第1チップと第2チップの組合せの切込深さの合計より突出した平坦部が形成された第3チップと、を備えることを特徴とするチップソー。
  2. 前記第3チップの平坦部の幅T3が、前記第1チップと第2チップの片側切断幅W1以下(T3≦W1)で、前記第1チップ及び第2チップと第3チップの交点間の幅W2が、前記片側切断幅W1の2倍以下(W2≦2×W1)であることを特徴とする請求項1に記載のチップソー。
  3. 前記第3チップのすくい角は、前記第1チップと第2のチップのすくい角よりも5度以上大きく設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のチップソー。
  4. 前記第1チップと第2チップが交互に2本ないし4本設けられ、これらに対応して前記第3チップが1本設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のチップソー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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