JP2011017468A - ハイブリッド給湯システム、及び、その運転制御方法 - Google Patents

ハイブリッド給湯システム、及び、その運転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 貯湯タンクに対して、電気式のヒートポンプ給湯手段と燃焼式温水機からなる補助給湯手段を並列に配置して構成されたハイブリッド給湯システムにおいて、ヒートポンプ給湯手段の運転の高効率化、高稼働率化を図り、システム全体での高効率化を図る。
【解決手段】 貯湯タンク1内に水温分布が生じた場合に異なる水温となる所定の2点の内の高温位置の水温を検出する第1温度センサ16と、所定の2点の内の低温位置の水温または低温位置に設けられた出水口14付近の水温を検出する第2温度センサ17を備え、補助給湯手段3は、第1温度センサ16の検出温度に基づいて発停制御され、ヒートポンプ給湯手段2は、第2温度センサ17の検出温度に基づいて発停制御され、ヒートポンプ給湯手段2及び補助給湯手段3は、夫々の運転が開始すると、夫々の出水温が各別または共通に設定された出水設定温度となるように出水温度制御される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温水を貯湯して給湯負荷に供給する貯湯タンクに対して、電気式のヒートポンプ給湯手段と燃焼式温水機からなる補助給湯手段を並列に配置して構成されたハイブリッド給湯システムに関する。
電気式のヒートポンプ給湯手段と燃焼式温水機からなる補助給湯手段を備えたハイブリッド給湯システムは、ヒートポンプ給湯手段と補助給湯手段を状況に応じて使い分け、或いは、同時に使用することにより、双方の給湯手段の長所を利用し、また、互いの短所を補完し合うことで、ランニングコストやイニシャルコストの低減、CO排出量の低減が可能であり、且つ、安定した給湯が可能である。
ハイブリッド給湯システムの中でも、1つの貯湯タンクに対して、ヒートポンプ給湯手段と燃焼式温水機からなる補助給湯手段を並列に配置して設け、貯湯タンク内の温度センサで検出された貯湯温度に基づいてヒートポンプ給湯手段を優先的に運転させ、貯湯タンク内の貯湯量が減少した時点で補助給湯手段を運転させるシステム構成の場合、双方の給湯手段で1つの貯湯タンクを共用できるため、省スペース化及びイニシャルコストの低減が図れるとともに、高効率運転可能なヒートポンプ給湯手段を優先的に運転させるため省エネルギ性が高く、総合的に非常に有効な給湯システムである。斯かるハイブリッド給湯システムとして、例えば下記の特許文献1(図1参照)或いは特許文献2(図3、図4参照)等に開示されたものがある。
特許第4139826号明細書 特開2007-170770号公報
図5に、1つの貯湯タンク1に対して、ヒートポンプ給湯手段2と燃焼式温水機からなる補助給湯手段3を並列に配置して構成されたハイブリッド給湯システムの概略構成を模式的に示す。
図5に示す構成では、ヒートポンプ給湯手段2は、貯湯タンク1の下部に設けられた入出水口15から出水した低温水を加熱して、貯湯タンク1の上部に設けられた入水口11から貯湯タンク1へ供給し、同様に、補助給湯手段3も、貯湯タンク1の下部に設けられた出水口14から出水した低温水を加熱して、貯湯タンク1の上部に設けられた入水口11から貯湯タンク1へ供給する。ヒートポンプ給湯手段2の入水口と貯湯タンク1の入出水口15の間の管路に循環ポンプ20が、補助給湯手段3の入水口と貯湯タンク1の出水口14の間の管路に循環ポンプ30が、夫々介装されている。
貯湯タンク1には、貯湯タンク1内の上下方向中間部分の水温を検出する第1温度センサ18と、貯湯タンク1内の下部の水温を検出する第2温度センサ19が設けられており、各温度センサ18,19は、検出値が夫々に設定された温度範囲の下限値以下となると操作値をオン状態に、逆に上限値以上となると操作値をオフ状態にして出力する温度指示調節計(Temperature Indicating Controller)の機能を兼ね備える。
ヒートポンプ給湯手段2及び循環ポンプ20の運転の発停は、第2温度センサ19から出力される操作値により制御され、補助給湯手段3及び循環ポンプ30の運転の発停は、第1温度センサ18から出力される操作値により制御される。
貯湯タンク1から給湯負荷4へ高温水が供給されると、貯湯タンク1内の圧力が低下し、上水道或いは給水タンク等の給水源5から貯湯タンク1の下部に設けられた入出水口15を介して、貯湯タンク1内に低温水が供給される。従って、貯湯タンク1の上方側に高温水の層(高温層)が形成され、貯湯タンク1の下方側に低温水の層(低温層)が形成され、給湯負荷4へ高温水が供給されるに伴い、低温水の層が上方へ拡大し、高温層を上に押し上げる。低温層が形成されると、第2温度センサ19の検出値が、第2温度センサ19の設定温度範囲の下限値以下となり、第2温度センサ19から出力される操作値によってヒートポンプ給湯手段2及び循環ポンプ20の運転が開始し、ヒートポンプ給湯手段2で加熱された高温水が貯湯タンク1内の高温層に供給され、高温層が下方に拡大し、低温層を下に押し下げる。これにより、第2温度センサ19の検出値が、第2温度センサ19の設定温度範囲の上限値以上となると、ヒートポンプ給湯手段2及び循環ポンプ20の運転が停止する。給湯負荷4での熱消費量が大きい場合は、給湯負荷4への高温水の出水量が増大し、ヒートポンプ給湯手段2で加熱された高温水の貯湯タンク1内の高温層への供給量を上回り、高温層が更に上に押し上げられると、第1温度センサ18の検出値が、第1温度センサ18の設定温度範囲の下限値以下となり、第1温度センサ18から出力される操作値によって補助給湯手段3及び循環ポンプ30の運転が開始し、ヒートポンプ給湯手段2及び補助給湯手段3で加熱された高温水が貯湯タンク1内の高温層に供給され、高温層が下方に拡大し、低温層を下に押し下げる。これにより、第1温度センサ18の検出値が、第1温度センサ18の設定温度範囲の上限値以上となると、補助給湯手段3及び循環ポンプ30の運転が停止する。以上の結果、補助給湯手段3に対して高効率運転可能なヒートポンプ給湯手段が優先的に運転されるとともに、貯湯タンク1内の高温水の貯湯量が、第1温度センサ18の検出値が設定温度範囲内に収まる一定量に維持される。
ところで、ヒートポンプ給湯手段2のエネルギ消費効率(成績係数:COP)は、入水温が低いほど高くなる特性があり、貯湯タンク1の下部に設けられた入出水口15から供給される低温水の温度は低い方が、COPが高くなり好ましい。また、低負荷時には、貯湯タンク1内の高温層の水温は、ヒートポンプ給湯手段2の出水温となるため、高温層の水温を一定に保つことで、低温層の水温の変動を抑制して高効率運転を図るのが好ましい。従って、一般的に、ヒートポンプ給湯手段2の運転は、出水温が一定となるように制御される。これに対して、燃焼式温水機からなる補助給湯手段3は、エネルギ消費効率が入水温によって影響されないため、燃焼式温水機の加熱能力が一定となるように制御されるだけで、一般的には、出水温が一定となるようには制御されていない。
つまり、従来のハイブリッド給湯システムでは、補助給湯手段3は、出水温が一定となるように制御されておらず、出水温は、燃焼式温水機の加熱能力と入水温と循環ポンプ30の流量によって一意的に定まり、入水温または循環ポンプ30の流量の変化に応じて、常時変動している。
補助給湯手段3の運転は、第1温度センサ18の検出値が、第1温度センサ18の設定温度範囲の下限値以下となると開始し、上限値以上となるまで継続されるため、補助給湯手段3の出水温が、当該上限値より低い状態が続くと、ヒートポンプ給湯手段2から供給される高温水に、補助給湯手段3から供給されるヒートポンプ給湯手段2の出水温より低い温水が混合するため、図6に示すように、本来の高温層より低温の中間温度層が、貯湯タンク1内の高温層下に大きく形成されることになる。中間温度層が大きくなると、低温層が下に押し下げられ、中間温度層が貯湯タンク1の下部に設けられた入出水口15にまで達する。中間温度層の水温が、第2温度センサ19の設定温度範囲の上限値より低いと、ヒートポンプ給湯手段2の運転が停止されることなく継続されるが、ヒートポンプ給湯手段2の入水温は、中間温度層の影響で上昇するため、エネルギ消費効率が大幅に低下し、ハイブリッド給湯システム全体の運転効率が低下することになる。
また、中間温度層は、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の両方の加熱によって形成されるため、中間温度層が大きくなることは、補助給湯手段3に対するヒートポンプ給湯手段2の稼働率が相対的に低下することを意味し、ヒートポンプ給湯手段2を優先的に稼働させることで、ハイブリッド給湯システム全体の運転効率を上げるという本来の運転制御が、中間温度層の形成によって阻害される。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒートポンプ給湯手段の高効率、高稼働率で運転可能なハイブリッド給湯システム及びその運転制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、温水を貯湯して給湯負荷に供給する貯湯タンクと、前記貯湯タンクから供給される水を、ヒートポンプ回路の凝縮器からの放熱と熱交換して加熱して、前記貯湯タンクに供給する電気式のヒートポンプ給湯手段と、前記貯湯タンクから供給される水を加熱して、前記貯湯タンクに供給する燃焼式温水機からなる補助給湯手段と、前記貯湯タンク内に水温分布が生じた場合に異なる水温となる所定の2点の内の高温位置の水温を検出する第1温度センサと、前記所定の2点の内の低温位置の水温または前記低温位置に設けられた出水口または入出水口付近の水温を検出する第2温度センサと、を備えてなるハイブリッド給湯システムまたはその運転制御方法であって、前記補助給湯手段は、少なくとも前記第1温度センサの検出温度に基づいて運転の発停制御がなされ、前記ヒートポンプ給湯手段は、少なくとも前記第2温度センサの検出温度に基づいて運転の発停制御がなされ、前記ヒートポンプ給湯手段及び前記補助給湯手段は、夫々の運転が開始すると、夫々の出水温が、各別または共通に設定された出水設定温度となるように出水温度制御されることを特徴とするハイブリッド給湯システムまたはその運転制御方法を提供する。
上記特徴のハイブリッド給湯システムでは、ヒートポンプ給湯手段と補助給湯手段の何れもが、貯湯タンクから供給される水を加熱して貯湯タンクに供給する構成であるため、各給湯手段は、貯湯タンクに対して並列に配置されている。
尚、貯湯タンク内に水温分布が生じた場合に異なる水温となる所定の2点とは、例えば、貯湯タンクが一槽式の場合には、貯湯タンク内に水温分布が生じた場合には上方ほど高温となるので、上下方向に異なる所定の2点となり、例えば、一方は図1または図4に示す第1温度センサ16の設置位置、他方が出水口14または第2温度センサ17の設置位置が夫々該当する。
更に、上記特徴のハイブリッド給湯システムまたはその運転制御方法において、前記ヒートポンプ給湯手段は、前記第2温度センサの検出温度が、所定の第1温度以下になると運転を開始し、前記第2温度センサの検出温度が、前記第1温度より高い所定の第2温度以上になると運転を停止するように制御され、前記補助給湯手段は、前記第1温度センサの検出温度が、所定の第3温度以下になると運転を開始し、前記第1温度センサの検出温度が、前記第3温度より高い所定の第4温度以上になると運転を停止するように制御され、前記ヒートポンプ給湯手段及び前記補助給湯手段は、夫々の運転が開始すると、夫々の出水温が、前記第2温度と前記第4温度の何れか高い方の温度以上に各別または共通に設定された出水設定温度となるように出水温度制御されることが好ましい。
更に、上記特徴のハイブリッド給湯システムまたはその運転制御方法において、前記補助給湯手段の出水温度制御が、前記補助給湯手段と前記貯湯タンク間の循環流量を、前記出水設定温度と前記補助給湯手段の入水温の検出値と前記補助給湯手段の加熱能力に応じて定まる1次循環流量に設定する1次制御と、前記補助給湯手段の出水温が、前記出水設定温度から所定の誤差範囲以上に変動した場合に、前記1次制御に優先して、当該変動時の前記循環流量を、前記変動を抑制する方向にフィードバック制御する2次制御と、を備えて構成されることが好ましい。
上記特徴のハイブリッド給湯システムまたはその運転制御方法によれば、貯湯タンクに対して電気式のヒートポンプ給湯手段と燃焼式温水機からなる補助給湯手段が並列に配置された構成のハイブリッド給湯システムにおいて、エネルギ消費効率の低い補助給湯手段に対しても、ヒートポンプ給湯手段と同様に出水温度制御を行うため、補助給湯手段を出水温度制御しない場合に比べて貯湯タンク内に形成される中間温度層を大幅に削減できるため、中間温度層によってヒートポンプ給湯手段のエネルギ消費効率及び稼働率が低下するのを抑制することができ、高効率で運転可能なハイブリッド給湯システム及びその運転制御方法を提供することができる。
本発明に係るハイブリッド給湯システムの一実施形態における概略構成を模式的に示すシステム構成図 図1に示すハイブリッド給湯システムにおける貯湯タンク内の水温分布を模式的に示す説明図 本発明に係るハイブリッド給湯システムの別実施形態における概略構成を模式的にシステム構成図 本発明に係るハイブリッド給湯システムの他の別実施形態における概略構成を模式的にシステム構成図 従来のハイブリッド給湯システムの概略構成の一例を簡略的に示すシステム構成図 図5に示す従来のハイブリッド給湯システムにおける貯湯タンク内の水温分布を模式的に示す説明図
本発明に係るハイブリッド給湯システム(以下、適宜「本発明システム」と称す)、及び、その運停制御方法(以下、適宜「本発明方法」と称す)の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。本実施形態では、図5に示すハイブリッド給湯システムと同じ構成要素及び同じ部位には、本発明の理解の容易のために同じ符号を付して説明する。
図1は、本発明システムの一実施形態における概略構成を模式的に示すシステム構成図である。尚、図中の二重線は水路の配管(管路)を示しており、実線は電力線、点線及び破線は制御用の信号線を夫々示している。図1に示すように、本発明システムは、貯湯タンク1、電気式のヒートポンプ給湯手段2、燃焼式温水機からなる補助給湯手段3、制御装置6を備え、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3が、貯湯タンク1に対して並列に配置されて構成される。
貯湯タンク1は、本実施形態では、一槽式のものを想定し、貯湯タンク1の壁部には、貯湯タンク1内に水が流入する入水口、及び、貯湯タンク1内から水が流出する出水口が、夫々設けられている。具体的には、入水口11と出水口12が上部に、入水口13が上下方向中央に、出水口14と入水口15が下部に、夫々設けられている。
更に、貯湯タンク1には、貯湯タンク1内の上下方向中間部分の水温を検出する第1温度センサ16と、貯湯タンク1内の下部の水温を検出する第2温度センサ17が貯湯タンク1の出水口14に接続する管路23に設けられている。本実施形態では、第2温度センサ17は、貯湯タンク1内の下部の水温を直接検出するようには設置されておらず、貯湯タンク1内の下部の水温と略等しい出水口14付近の管路21内の水温を代替的に検出する構成となっている。つまり、本実施形態の貯湯タンク1は、ヒートポンプ給湯手段2を備えず、第1温度センサ16の検出温度だけで燃焼式温水機(補助給湯手段3)の運転の発停制御を行っていた従来の給湯システムで使用されていた貯湯タンクが利用できる。従って、本発明システムは、当該従来の給湯システムにヒートポンプ給湯手段2を追加して構成することが可能であり、第2温度センサ17を設置するために貯湯タンク1をわざわざ改造する手間と費用が省ける。また、同様に、本実施形態の貯湯タンク1は、補助給湯手段3を備えず、第1温度センサ16の検出温度だけでヒートポンプ給湯手段2の運転の発停制御を行っていた従来のヒートポンプ給湯システムで使用されていた貯湯タンクも利用できる。尚、貯湯タンク1の壁部下部に第2温度センサ17を設置するための貫通孔が設けてある場合には、第2温度センサ17を直接貯湯タンク1の壁部に取り付けても良い。
水は、温度が高くなるにつれ上方に移動する性質、所謂対流性を有する。貯湯タンク1は、下部に設けられた入水口15から低温水が供給され、上部に設けられた入水口11からは高温水が供給されるため、貯湯タンク1に貯湯される温水は、上方ほど高温となる水温分布を示すこととなる。第1温度センサ16の方が、第2温度センサ17より、貯湯タンク1の水温分布における高温位置に設置されていることになる。
本実施形態では、第1及び第2温度センサ16,17は、図5に示すハイブリッド給湯システムで使用する第1及び第2温度センサ18,19が備える温度指示調節計の機能を兼ね備えておらず、検出温度を電圧または電流のアナログ値として、制御装置6に設けられた演算処理部61のアナログ入力ポートに出力する。
以下、図1を参照して、本発明システムのシステム構成について具体的に説明する。
ヒートポンプ給湯手段2は、ヒートポンプ回路の冷媒として例えばCOを採用したCOヒートポンプで構成され、入水口21から入水した低温水をヒートポンプ回路の凝縮器からの放熱と熱交換して加熱して、出水口22から管路24を介して貯湯タンク1の入水口11に供給する。また、貯湯タンク1の出水口14とヒートポンプ給湯手段2の入水口21の間は、管路23で連結され、管路23には電動の循環ポンプ20が介装されている。これにより、ヒートポンプ給湯手段2と貯湯タンク1の間に循環路が形成される。尚、循環ポンプ20は、管路24に設けても良く、また、ヒートポンプ給湯手段2の内部に設けられ、ヒートポンプ給湯手段2の一部として構成されていても良い。ヒートポンプ回路の圧縮機は、例えば、3相誘導電動機で構成され、商用電力(3相200V)を電源として作動するものとする。
本実施形態では、ヒートポンプ給湯手段2は、外部からの制御に依らずに、設定された出水温となるように自動的に出水温度制御されるように構成されている。尚、ヒートポンプ給湯手段2の出水温度制御は、後述する補助給湯手段3の出水温度制御と同様の流量制御により行われるため、詳細な説明は割愛する。
補助給湯手段3は、例えば、ガス焚真空式温水機等の燃焼式温水機で構成される。ガス焚真空式温水機は、缶体内の下部にガスバーナの火炎で熱媒水を加熱する火炉を設けるとともに、缶体内の上部の減圧空気中にU字状の伝熱管を設けてなり、缶体内の下部に封入された熱媒水をガスバーナの火炎で加熱し、また、その上部の減圧蒸気中の伝熱管を加熱することによって、伝熱管中を流れる水を加熱する構成となっている。尚、補助給湯手段3は、電気式のヒートポンプ給湯手段2の短所を補完するために、燃焼式温水機で構成されており、必ずしもガス焚真空式温水機に限定されるものではなく、燃料がガスであるガス焚温水機以外にも、石油を燃料とした油焚温水機であっても良く、他の燃料やエネルギを利用する燃焼式温水機であっても良い。
補助給湯手段3は、入水口31から入水した低温水を上記伝熱管に導入して加熱し、出水口32から管路34,24を介して貯湯タンク1の入水口11に供給する。管路34は、管路24の途中に設けられた分岐点と補助給湯手段3の出水口32を連結している。また、管路23の循環ポンプ20より上流側に設けられた分岐点と補助給湯手段3の入水口31の間が、管路33で連結され、管路33には電動の循環ポンプ30が介装されている。これにより、補助給湯手段3と貯湯タンク1の間に循環路が形成される。尚、循環ポンプ30は、補助給湯手段3の内部に設けられ、補助給湯手段3の一部として構成されていても良い。尚、循環ポンプ30は、管路34側に設けても良い。
給湯負荷4が、管路41,42を介して貯湯タンク1の出水口12と入水口13に接続している。尚、給湯負荷4は、例えば、カランやシャワー、浴槽等で構成される。また、給湯負荷4が循環負荷の場合には、管路41(または管路42)の途中に循環ポンプ40が介装される。また、貯湯タンク1の入水口15には、管路51を介して給水源5が接続している。給水源5は、上水道、或いは、上水道の上水を貯留した給水タンク等で構成される。
尚、上記管路23,24,33,34,41,42,51には、夫々、開閉弁(2方弁)、逆止弁、減圧弁、定流量弁、安全弁、自動空気抜き弁等の内、適宜必要なものが介装されるものとし、図示を省略する。
次に、図1に示す本発明システムの運転制御方法(本発明方法)について説明する。
図5に示す従来のハイブリッド給湯システムでは、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各発停制御は、温度指示調節計の機能を備えた第1温度センサ18と第2温度センサ19から出力される操作値によるオンオフ制御であったが、本実施形態では、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各発停制御、及び、補助給湯手段3の出水温度制御を行う制御装置6を別途備える。
制御装置6は、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各発停制御と、補助給湯手段3の出水温度制御の演算処理を行う専用のマイクロコンピュータを備えた演算処理部61と、補助給湯手段3の循環ポンプ30に供給する交流電力の周波数を変化させるインバータ回路部62を備えて構成される。
演算処理部61は、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各発停制御として、図5に示す従来のハイブリッド給湯システムにおける第1温度センサ18と第2温度センサ19の温度指示調節計と同様の処理、つまり、第1及び第2温度センサ16,17から入力される夫々の検出温度を示す信号値が、夫々に設定された温度範囲の下限値以下となると操作値をオン状態に、逆に上限値以上となると操作値をオフ状態にして出力する処理を行う。以下、便宜的に、第2温度センサ17の設定された温度範囲の下限値を第1温度T1、上限値を第2温度T2と夫々称し、第1温度センサ16の設定された温度範囲の下限値を第3温度T3、上限値を第4温度T4と夫々称する。以下の説明において、一例として、第1温度T1、第2温度T2、第3温度T3、第4温度T4が、記載順に夫々35℃、50℃、55℃、60℃である場合を想定する。
インバータ回路部62は、1次側に入力する商用交流電力(例えば、3相200V、50Hz/60Hz)の周波数を演算処理部61から出力される操作値に基づいて変化させた交流出力電力を2次側から出力して、循環ポンプ30に電力を供給する。図1中、インバータ回路部62から循環ポンプ30への電力供給を実線で表示している。循環ポンプ30の吐出流量(つまり、補助給湯手段3の伝熱管内を通流する水の流量)は、当該交流出力電力の周波数に応じて変化し、後述する原理によって補助給湯手段3の出水温が制御される。
補助給湯手段3の入水口31に接続する管路33の循環ポンプ30より下流側の入水口31の付近に補助給湯手段3の入水温を検出する第3温度センサ35が設けてあり、補助給湯手段3の出水口32に接続する管路34の出水口32の付近に補助給湯手段3の出水温を検出する第4温度センサ36が設けてある。第3及び第4温度センサ35,36は、貯湯タンク1の水温を検出する第1及び第2温度センサ16,17とは同様に、温度指示調節計の機能は追加されておらず、検出温度を電圧または電流のアナログ値として、演算処理部61のアナログ入力ポートに出力する。図1中、温度センサ16,17,35,36から演算処理部61に入力する4本の信号線は点線で表示しており、演算処理部61からヒートポンプ給湯手段2、補助給湯手段3、循環ポンプ20へ出力される制御信号線は破線で表示されている。以下、温度センサ16,17,35,36の各検出温度について、電圧または電流のアナログ値に変換された信号値を含めて「検出温度」と称す。
先ず、本発明方法におけるヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各運転の発停制御について説明する。
貯湯タンク1内の所定量の高温水が貯湯され、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の運転が夫々停止している状態で、給湯負荷4で温水が使用され、貯湯タンク1から給湯負荷4へ高温水が供給されると、貯湯タンク1内の圧力が低下し、給水源5から貯湯タンク1の下部に設けられた入出水口15を介して、貯湯タンク1内に低温水が供給される。従って、貯湯タンク1の下方側から貯湯タンク1内の水温が低下していくため、先ず、第2温度センサ17の検出温度が低下して、第1温度T1(35℃)以下となり、第2温度センサ17から当該検出温度を示す信号値の入力を受け付けた制御装置6の演算処理部61は、第2温度センサ17の検出温度が第1温度T1(35℃)以下であることを判定し、ヒートポンプ給湯手段2と循環ポンプ20に対して制御信号(オン状態)を出力し、夫々の運転を開始させる。ヒートポンプ給湯手段2は運転を開始すると、出水温を第4温度T4以上の所定の水温(例えば、60℃〜65℃)となるように内蔵する制御手段(図示せず)により出水温度制御を行い、当該出水温に制御された高温水を貯湯タンク1の上部の入水口11から貯湯タンク1に供給する。ここで、給湯負荷4の温水使用量が少なく、ヒートポンプ給湯手段2だけで高温水の補給が可能な場合は、貯湯タンク1内の高温水の貯湯量(高温層)が上方から下方に向けて増大し、第2温度センサ17の検出温度が第2温度T2(50℃)以上となり、第2温度センサ17から当該検出温度を示す信号値の入力を受け付けた制御装置6の演算処理部61は、第2温度センサ17の検出温度が第2温度T2(50℃)以上であることを判定し、ヒートポンプ給湯手段2と循環ポンプ20に対して制御信号(オフ状態)を出力し、夫々の運転を停止させる。
一方、給湯負荷4の温水使用量が多く、ヒートポンプ給湯手段2だけでは高温水の補給が不十分な場合は、貯湯タンク1内の高温水の貯湯量(高温層)が更に減少し、貯湯タンク1の下方側か供給された低温水の層(低温層)が上方に向かって増大し、第1温度センサ16の検出温度が低下して、第3温度T3(55℃)以下となり、第1温度センサ16から当該検出温度を示す信号値の入力を受け付けた制御装置6の演算処理部61は、第1温度センサ16の検出温度が第3温度T3(55℃)以下であることを判定し、補助給湯手段3に対して制御信号(オン状態)を出力し運転を開始させるとともに、インバータ回路部62を活性化して、循環ポンプ30に対して電力供給を指示し、循環ポンプ30の運転を開始させる。制御装置6は、補助給湯手段3と循環ポンプ30の運転開始から、補助給湯手段3に対して、出水温が第4温度T4以上の所定の水温(例えば、60℃〜65℃)となるように出水温度制御を行い、補助給湯手段3は、当該出水温に制御された高温水を貯湯タンク1の上部の入水口11から貯湯タンク1に供給する。尚、補助給湯手段3に対する出水温度制御は、後述するように、実際は循環ポンプ30に対して行われる。ここで、補助給湯手段3に対する出水温度制御を行わない場合は、補助給湯手段3の出水温が40℃前後に低下する場合があり、60℃程度の高温層に40℃前後の温水が混合するので、「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、貯湯タンク1内に中間温度層が形成され、ヒートポンプ給湯手段2のエネルギ消費効率を低下させる場合がある。しかし、本実施形態では、補助給湯手段3に対して出水温度制御がなされるので、斯かる中間温度層は形成されず、ヒートポンプ給湯手段2の高エネルギ消費効率を維持できる。
ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の両方が稼働している状態で、両給湯手段の給湯量の合計が給湯負荷4の温水使用量を相対的に超えると、貯湯タンク1内の高温水の貯湯量(高温層)が上方から下方に向けて増大し、先ず、第1温度センサ16の検出温度が第4温度T4(60℃)以上となり、第1温度センサ16から当該検出温度を示す信号値の入力を受け付けた制御装置6の演算処理部61は、第1温度センサ16の検出温度が第4温度T4(60℃)以上であることを判定し、補助給湯手段3に対して制御信号(オフ状態)を出力し、運転を停止させるとともに、インバータ回路部62を非活性化し、循環ポンプ30への電力供給を停止させ、循環ポンプ30の運転が停止する。更に、貯湯タンク1内の高温水の貯湯量(高温層)が下方に向けて増大すると、第2温度センサ17の検出温度が第2温度T2(50℃)以上となり、第2温度センサ17から当該検出温度を示す信号値の入力を受け付けた制御装置6の演算処理部61は、第2温度センサ17の検出温度が第2温度T2(50℃)以上であることを判定し、ヒートポンプ給湯手段2と循環ポンプ20に対して制御信号(オフ状態)を出力し、夫々の運転を停止させる。
以上、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各運転の発停制御について整理すると、ヒートポンプ給湯手段2による給湯は、第2温度センサ17の検出温度が、第1温度T1(35℃)以下で開始し、第2温度T2(50℃)以上で停止し、補助給湯手段3による給湯は、第1温度センサ16の検出温度が、第3温度T3(55℃)以下で開始し、第4温度T4(60℃)以上で停止する。ここで、第2温度センサ17の第1温度T1(35℃)と第2温度T2(50℃)の各設定値は、補助給湯手段3が単独で運転状態とならないように、実験データ等に基づいて決定され、上記括弧内の各具体値は、その一例である。従って、第1温度T1が第3温度T3以上に設定され、第2温度T2が第4温度T4以上に設定される場合もあり得る。尚、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各出水温度制御の目標値(第2温度T2と第4温度T4の何れか高い方の温度以上の所定値)は、互いに同じ値に設定しても良く、また、1〜5℃程度の相違があっても構わない。また、仮に、第2温度T2が、第4温度T4(60℃)より高く設定されている場合には、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各出水温度制御の目標値は、夫々第2温度T2以上に設定される。
次に、本発明方法における補助給湯手段3に対する出水温度制御について説明する。補助給湯手段3に対する出水温度制御は、補助給湯手段3と貯湯タンク1の間を循環する水の流量を制御することで実行される。
補助給湯手段3として、ガス焚真空式温水機を想定した場合、温水機自体の制御は、内部缶水の温度によって燃焼制御が行われている。例えば、缶水温度が83℃以下になると燃焼を開始し、90℃以上になると燃焼を停止する制御により、缶水温度を所定の制御温度範囲内に維持する。缶水温度は、循環ポンプ30の作動により伝熱管中を流れる水との間で熱交換により低下し、燃焼により上昇する。よって、補助給湯手段3の定格の加熱能力は、伝熱管中を流れる水の流量(循環ポンプ30の吐出流量)と、補助給湯手段3(伝熱管)の入水温と出水温の差で決定される。従って、定格の加熱能力と入水温に基づいて、所定の出水温となるように、循環ポンプ30の吐出流量を調整することにより、出水温を一定に制御することができる。
そこで、本実施形態では、補助給湯手段3に対する出水温度制御を、補助給湯手段3を定格運転させ、補助給湯手段3の入水口31付近に設置した第3温度センサ35の検出温度(入水温)に基づいて循環ポンプ30の吐出流量を調整するフィードフォワード制御(1次制御に相当)を行う。具体的には、インバータ回路部62から循環ポンプ30に供給する交流電力の周波数を変化させることで、循環ポンプ30の吐出流量の調整を行う。
補助給湯手段3の入水温と出水温を夫々Ti(℃),To(℃)とし、定格の加熱能力(仕事率)をA(kW)、循環ポンプ30の吐出流量をB(L/h)とすると、夫々の関係は以下の数1で与えられる。尚、数1中の860(kcal/kWh)は、仕事率と単位時間当たり熱量の変換係数である。例えば、補助給湯手段3の定格の加熱能力Aが110kW、入水温Tiが15℃の場合に、吐出流量Bを2217(L/h)に調整すると、出水温Toは60℃となる。
(数1)
B=A×860/(To−Ti)
演算処理部61は、補助給湯手段3の運転を開始する制御を行う場合、補助給湯手段3に対して運転開始の制御信号を出力するとともに、第3温度センサ35の検出温度を用いて、上記数1の関係式により算出される循環ポンプ30の吐出流量に対応する出力周波数をインバータ回路部62に対して指定する。例えば、出力周波数の制御値として予め複数の離散値を設定し、第3温度センサ35の検出温度と当該出力周波数の離散値との対応関係をテーブル化しておき、演算処理部61内の記憶領域に格納しておく。演算処理部61は、当該テーブルを用いて、入力された第3温度センサ35の検出温度から出力周波数を決定し、インバータ回路部62に指定する。インバータ回路部62は、演算処理部61が指定した出力周波数の交流出力電力を循環ポンプ30に供給することで、循環ポンプ30が、演算処理部61の算出した吐出流量で運転を開始する。
ところで、ガス焚真空式温水機等の燃焼式温水機の加熱能力は、燃料量の調整や経年劣化等により、上記数1の関係式に設定した値から変化する可能性がある。そうすると、上記フィードフォワード制御では、補助給湯手段3の出水温が、所望の水温から外れてしまうことが考えられる。そこで、本実施形態では、補助給湯手段3の出水温度制御において、長期的に安定した制御を行うために、上述のフィードフォワード制御(1次制御)に加えて、以下に説明するフィードバック制御(2次制御に相当)を行う。
具体的には、フィードフォワード制御用に、第3温度センサ35を用いて補助給湯手段3の入水温を検出するとともに、フィードバック制御用に、第4温度センサ36を用いて補助給湯手段3の出水温を検出し、第4温度センサ36の検出温度を演算処理部61に入力する。演算処理部61は、入力された第4温度センサ36の検出温度(出水温)と、出水温の目標値(例えば、60℃)の誤差範囲の下限値と上限値(例えば、59℃と61℃)を比較して、温度センサ36の検出温度が、下限値(59℃)より低い場合は、演算処理部61が現時点で指定している出力周波数の離散値を1段階下げる操作を行う。これにより、循環ポンプ30の吐出流量が1段階低下するため、補助給湯手段3の出水温は上昇する。補助給湯手段3の出水温が、目標範囲の下限値(59℃)以上となるまで、当該出力周波数の離散値を1段階下げる操作を続ける。一方、第4温度センサ36の検出温度が、上限値(61℃)より高い場合は、演算処理部61は、現時点で指定している出力周波数の離散値を1段階上げる操作を行う。これにより、循環ポンプ30の吐出流量が1段階増加するため、補助給湯手段3の出水温は低下する。補助給湯手段3の出水温が、目標範囲の上限値(61℃)以下となるまで、当該出力周波数の離散値を1段階上げる操作を続ける。
従って、補助給湯手段3の出水温が目標範囲(59℃〜61℃)を外れる場合は、フィードバック制御が、フィードフォワード制御に優先して、出力周波数の離散値を操作することになる。
本実施形態では、補助給湯手段3の加熱能力、或いは、循環ポンプ30の吐出能力に変動が生じて、上記フィードフォワード制御では、補助給湯手段3の出水温を目標値に制御できない場合でも、フィードフォワード制御を追加することで、長期的に安定した補助給湯手段3の出水温度制御を行うことができる。
尚、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の夫々が稼働することで、貯湯タンク1内には高温水が貯湯されるため、補助給湯手段3の入水温が運転開始時と比較して高くなる方向に変化するため、フィードフォワード制御で設定された循環ポンプ30の吐出流量のままでは、補助給湯手段3の出水温も同様に高くなるが、上記フィードバック制御によって、フィードフォワード制御で設定された循環ポンプ30の吐出流量が調整される。
次に、本発明装置の別実施形態について説明する。
〈1〉上記実施形態では、制御装置6を設け、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各発停制御と、補助給湯手段3の出水温度制御を行う構成としたが、図3に示すように、ヒートポンプ給湯手段2及び循環ポンプ20の発停制御を、温度指示調節計の機能を備えた第2温度センサ19から出力される操作値により行い、補助給湯手段3の発停制御を、温度指示調節計の機能を備えた第1温度センサ18から出力される操作値により行い、制御装置6を専ら循環ポンプ30の吐出流量の制御用としても良い。この場合、第1温度センサ18から出力される操作値は、演算処理部61に入力する必要があるが、第2温度センサ19から出力される操作値は、演算処理部61に入力する必要はない。更に、制御装置6を専ら循環ポンプ30の吐出流量の制御用とする場合、制御装置6を補助給湯手段3内に設けるようにしても良い。
〈2〉更に、上記実施形態では、補助給湯手段3の出水温度制御における循環ポンプ30の吐出流量の制御を、循環ポンプ30に供給する交流電力の周波数を制御することで行ったが、補助給湯手段3と貯湯タンク1間の循環流路を形成する管路33,34の何れかに比例弁を設け、当該比例弁の開度を制御することで行っても良く、更には、循環ポンプ30に供給する交流電力の周波数と該比例弁の開度の両方を制御することで行っても良い。
〈3〉更に、上記実施形態では、貯湯タンク1の水温を検出する第1温度センサ16と第2温度センサ17は、温度指示調節計の機能を備えず、当該温度指示調節計による判定処理を演算処理部61で行う構成であったが、貯湯タンク1の水温を検出する各温度センサとして、上記別実施形態〈1〉と同様に、当該温度指示調節計の機能を備えた第1温度センサ18と第2温度センサ19を使用し、各温度センサ18,19から出力される操作値(オンオフの2値情報)を夫々、演算処理部61のディジタル入力ポートに出力する構成としても良い。この場合、演算処理部61では、各検出温度と夫々の設定温度との比較判定は行わずに、第1温度センサ18から受け取った操作値を、制御信号として補助給湯手段3に出力し、第2温度センサ19から受け取った操作値を、制御信号としてヒートポンプ給湯手段2及び循環ポンプ20に出力することになる。
〈4〉更に、上記実施形態では、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3の各運転の発停制御は、ヒートポンプ給湯手段2は第2温度センサ17の検出温度にのみ基づいて、補助給湯手段3は、第1温度センサ16の検出温度にのみ基づいて、夫々制御される場合を説明したが、夫々の発停制御において、他の条件を付加しても構わない。
例えば、ヒートポンプ給湯手段2のエネルギ消費効率(COP)が、入水温だけでなく、設置場所の外気温度にも大きく影響される場合に、当該外気温度を検出する温度センサを別途備えて、第2温度センサ17の検出温度と外気温度の両方に基づいて、ヒートポンプ給湯手段2の運転の発停制御を行うようにしても良い。
〈5〉更に、上記実施形態では、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3が、貯湯タンク1に対して並列に配置される管路構成として、図1に示す構成を例示したが、ヒートポンプ給湯手段2と補助給湯手段3が、貯湯タンク1に対して並列に配置される管路構成は、図1に示す構成に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、入水口15を入出水口15とし、貯湯タンク1の入出水口15とヒートポンプ給湯手段2の入水口21の間を管路23で連結し、貯湯タンク1の出水口14と補助給湯手段3の入水口31の間を管路33で連結し、管路23の循環ポンプ20より上流側に設けられた分岐点と給水源5を管路51で連結する構成としても良い。また、図4に示すように、第2温度センサ17を、管路23の入出水口15の付近に設ける代わりに、直接貯湯タンク1の壁部の下方に取り付けても良い。
〈6〉更に、上記実施形態では、貯湯タンク1として一槽式のものを想定したが、複数の貯湯タンク1を直列に接続した多槽式であっても良い。この場合、貯湯タンク1内の水温分布は、各タンク内で上下方向に形成されるだけでなく、各タンクの配列順にも形成されるため、第1温度センサ16は、配列順で中間に存在するタンクに設け、第2温度センサは、ヒートポンプ給湯手段2の入水口21に最も近いタンクに設けるようにすれば良い。
本発明に係るハイブリッド給湯システム及びその運停制御方法は、温水を貯湯して給湯負荷に供給する貯湯タンクに対して、電気式のヒートポンプ給湯手段と燃焼式温水機からなる補助給湯手段を並列に配置して構成されたハイブリッド給湯システムに利用可能である。
1: 貯湯タンク
2: 電気式のヒートポンプ給湯手段
3: 補助給湯手段(燃焼式温水機)
4: 給湯負荷
5: 給水源
6: 制御装置
11,13: 貯湯タンクの入水口
12,14: 貯湯タンクの出水口
15: 貯湯タンクの入水口(入出水口)
16: 第1温度センサ
17: 第2温度センサ
18: 第1温度センサ(温度指示調節計)
19: 第2温度センサ(温度指示調節計)
20,30,40: 循環ポンプ
21: ヒートポンプ給湯手段の入水口
22: ヒートポンプ給湯手段の出水口
23,24,33,34,41,42,51: 管路
31: 補助給湯手段の入水口
32: 補助給湯手段の出水口
35: 第3温度センサ
36: 第4温度センサ
61: 演算処理部
62: インバータ回路部

Claims (6)

  1. 温水を貯湯して給湯負荷に供給する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクから供給される水を、ヒートポンプ回路の凝縮器からの放熱と熱交換して加熱して、前記貯湯タンクに供給する電気式のヒートポンプ給湯手段と、
    前記貯湯タンクから供給される水を加熱して、前記貯湯タンクに供給する燃焼式温水機からなる補助給湯手段と、
    前記貯湯タンク内に水温分布が生じた場合に異なる水温となる所定の2点の内の高温位置の水温を検出する第1温度センサと、
    前記所定の2点の内の低温位置の水温または前記低温位置に設けられた出水口または入出水口付近の水温を検出する第2温度センサと、を備え、
    前記補助給湯手段は、少なくとも前記第1温度センサの検出温度に基づいて運転の発停制御がなされ、
    前記ヒートポンプ給湯手段は、少なくとも前記第2温度センサの検出温度に基づいて運転の発停制御がなされ、
    前記ヒートポンプ給湯手段及び前記補助給湯手段は、夫々の運転が開始すると、夫々の出水温が、各別または共通に設定された出水設定温度となるように出水温度制御されることを特徴とするハイブリッド給湯システム。
  2. 前記ヒートポンプ給湯手段は、前記第2温度センサの検出温度が、所定の第1温度以下になると運転を開始し、前記第2温度センサの検出温度が、前記第1温度より高い所定の第2温度以上になると運転を停止するように制御され、
    前記補助給湯手段は、前記第1温度センサの検出温度が、所定の第3温度以下になると運転を開始し、前記第1温度センサの検出温度が、前記第3温度より高い所定の第4温度以上になると運転を停止するように制御され、
    前記ヒートポンプ給湯手段及び前記補助給湯手段は、夫々の運転が開始すると、夫々の出水温が、前記第2温度と前記第4温度の何れか高い方の温度以上に各別または共通に設定された出水設定温度となるように出水温度制御されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド給湯システム。
  3. 前記補助給湯手段の出水温度制御が、
    前記補助給湯手段と前記貯湯タンク間の循環流量を、前記出水設定温度と前記補助給湯手段の入水温の検出値と前記補助給湯手段の加熱能力に応じて定まる1次循環流量に設定する1次制御と、
    前記補助給湯手段の出水温が、前記出水設定温度から所定の誤差範囲以上に変動した場合に、前記1次制御に優先して、当該変動時の前記循環流量を、前記変動を抑制する方向にフィードバック制御する2次制御と、を備えて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド給湯システム。
  4. 温水を貯湯して給湯負荷に供給する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクから供給される水を、ヒートポンプ回路の凝縮器からの放熱と熱交換して加熱して、前記貯湯タンクに供給する電気式のヒートポンプ給湯手段と、
    前記貯湯タンクから供給される水を加熱して、前記貯湯タンクに供給する燃焼式温水機からなる補助給湯手段と、
    前記貯湯タンク内に水温分布が生じた場合に異なる水温となる所定の2点の内の高温位置の水温を検出する第1温度センサと、
    前記所定の2点の内の低温位置の水温または前記低温位置に設けられた出水口または入出水口付近の水温を検出する第2温度センサと、を備えてなるハイブリッド給湯システムの運転制御方法であって、
    前記補助給湯手段の運転の発停を、少なくとも前記第1温度センサの検出温度に基づいて制御し、
    前記ヒートポンプ給湯手段の運転の発停を、少なくとも前記第2温度センサの検出温度に基づいて制御し、
    前記ヒートポンプ給湯手段及び前記補助給湯手段に対し、夫々の運転が開始すると、夫々の出水温が、各別または共通に設定された出水設定温度となるように出水温度制御することを特徴とするハイブリッド給湯システムの運転制御方法。
  5. 前記ヒートポンプ給湯手段の運転を、前記第2温度センサの検出温度が、所定の第1温度以下になると開始し、前記第2温度センサの検出温度が、前記第1温度より高い所定の第2温度以上になると停止するように制御し、
    前記補助給湯手段の運転を、前記第1温度センサの検出温度が、所定の第3温度以下になると開始し、前記第1温度センサの検出温度が、前記第3温度より高い所定の第4温度以上になると停止するように制御し、
    前記ヒートポンプ給湯手段及び前記補助給湯手段に対し、夫々の運転が開始すると、夫々の出水温が、前記第2温度と前記第4温度の何れか高い方の温度以上に各別または共通に設定された出水設定温度となるように出水温度制御することを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド給湯システムの運転制御方法。
  6. 前記補助給湯手段の出水温度制御において、
    前記補助給湯手段と前記貯湯タンク間の循環流量を、前記出水設定温度と前記補助給湯手段の入水温の検出値と前記補助給湯手段の加熱能力に応じて定まる1次循環流量に設定する1次制御と、
    前記補助給湯手段の出水温が、前記出水設定温度から所定の誤差範囲以上に変動した場合に、前記1次制御に優先して、当該変動時の前記循環流量を、前記変動を抑制する方向にフィードバック制御する2次制御と、を実行することを特徴とする請求項4または5に記載のハイブリッド給湯システムの運転制御方法。
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