JP2011017407A - トルクコンバータ - Google Patents
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- F16H41/00—Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
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Abstract
【解決手段】このトルクコンバータは、フロントカバー2と、インペラー10と、タービン11と、第1ステータ12と、第2ステータ13と、を備えている。フロントカバーは、エンジン側に配置され、エンジンからのトルクが入力される。第1ステータ12は、インペラー10の内周部とタービン11の内周部との間において、タービン11側に配置され、複数の第1ステータブレード27を有する。第2ステータは、インペラー10の内周部とタービン11の内周部との間において、インペラー10側に配置され、複数の第2ステータブレード33を有する。そして、第1ステータブレード27の内周縁27aは第2ステータブレード33の内周縁33aより内周側に位置している。
【選択図】図1
Description
図1は本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバータ1の縦断面概略図である。トルクコンバータ1は、フロントカバー2と、トルクコンバータ本体3と、を備えており、エンジンのクランクシャフトからトランスミッションの入力シャフトにトルクを伝達するための装置である。図1の左側に図示しないエンジンが配置され、図1の右側に図示しないトランスミッションが配置されている。図1に示すO−Oがトルクコンバータ1の回転軸である。
第1ステータ12は第2ステータ13よりも内周側に配置されている。両ステータ12,13について、より詳細に説明すると、図1の一部を拡大して示す図2から明らかなように、第1ステータ12は、第1ステータブレード27の内周縁27a(シェル側の縁)及び外周縁27b(コア側の縁)が、ともに回転軸O−Oに対して平行である。また、第2ステータ13においては、第2ステータブレード33の内周縁33a(シェル側の縁)はインペラーシェル17の形状にほぼ沿って形成されている。すなわち、第2ステータブレード33の内周縁33aは、第1ステータ12に近い側の端部が最も内側に位置しており、この最内周部が第1ステータ12の内周縁27aとほぼ同じ位置である。そして、第2ステータブレード33の内周縁33aは第1ステータ12から離れるに従って外周側に位置するように円弧状である。また、第2ステータブレード33の外周縁33b(コア側の縁)は、内周縁33aと同様に、第1ステータ12に近い側の端部が最も内側に位置しており、この最内周部が第1ステータ12の外周縁27bとほぼ同じ位置である。そして、第2ステータブレード33の外周縁33bは第1ステータ12から離れるに従って外周側に位置するように円弧状である。
図1に示すように、インペラー10の入り口側半径をR1、タービン11の出口側半径をR2、第1ステータ12の入り口側半径をR3、第2ステータ13の出口側半径をR4としたとき、この実施形態では、各半径の関係は、
R3<R2<R4<R1
となっている。なお、R2とR4とは等しくてもよい。
本実施例におけるトルクコンバータの基本的な動作は、一般的な従来のトルクコンバータの動作と同様である。すなわち、ロックアップ解除されているときには、フロントカバー2とタービン11との間のトルク伝達は、インペラー10とタービン11との間の流体駆動によって行われる。具体的には、フロントカバー2とともにインペラー10が回転させられると、作動油は遠心力によってインペラー10からタービン11へと流れる。インペラー10からタービン11へ流れてきた作動油はタービン11を回転させた後に、第1ステータ12及び第2ステータ13を通過する。これらのステータ12,13を通過する際には、各ステータブレード27,33に衝突した作動油はブレードによって向きを変えられ、インペラー13へと戻される。
このような実施形態では、第1ステータ12と第2ステータ13とを従来のように対称に配置するのではなく、第1ステータ12を内周側に、第2ステータ13を外周側に配置しているので、第2ステータ13の出口半径R4が比較的大きくなる。このため、ステータトルクが増大し、トルク比を向上させることができる。図3に、従来の4要素型のトルクコンバータのトルク比T1(破線)と、本実施形態のトルクコンバータのトルク比T2(実線)とを示している。この特性図から明らかなように、本実施例の装置では、特に低速域及び中速域において、従来装置に比較してトルク比が増大されている。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
2 フロントカバー
3 トルクコンバータ本体
10 インペラー
11 タービン
12 第1ステータ
13 第2ステータ
14 流体作動室
19 インペラーブレード
23 タービンブレード
27 第1ステータブレード
27a 第1ステータブレード27の内周縁
27b 第1ステータブレード27の外周縁
27d 第1ステータブレード27の出口側の縁部
Claims (4)
- エンジンからのトルクを流体を介してトランスミッション側に伝達するためのトルクコンバータであって、
エンジン側に配置され、前記エンジンからのトルクが入力されるフロントカバーと、
前記フロントカバーのトランスミッション側に配置され、前記フロントカバーとともに流体室を構成し、複数のインペラーブレードが内側に設けられたインペラーと、
前記流体室内においてエンジン側に配置されるとともに前記インペラーブレードに対向する複数のタービンブレードが内側に設けられ、トランスミッションにトルクを出力可能なタービンと、
前記インペラーの内周部と前記タービンの内周部との間において、前記タービン側に配置され、前記タービンから前記インペラーに流れる流体の流れを整流するための複数の第1ステータブレードを有する第1ステータと、
前記インペラーの内周部と前記タービンの内周部との間において、前記インペラー側に配置され、前記タービンから前記インペラーに流れる流体の流れを整流するための複数の第2ステータブレードを有する第2ステータと、
を備え、
前記第1ステータブレードの内周縁は前記第2ステータブレードの内周縁より内周側に位置している、
トルクコンバータ。 - 前記第1ステータブレードの内周縁及び外周縁は回転軸に平行である、請求項1に記載のトルクコンバータ。
- 前記インペラーの入り口側半径をR1、前記タービンの出口側半径をR2、前記第1ステータの入り口側半径をR3、前記第2ステータの出口側半径をR4としたとき、各半径の関係が、
R3<R2≦R4<R1
である、請求項1又は2に記載のトルクコンバータ。 - 前記第1ステータブレードの出口縁部は、外周側に比較して内周側がトランスミッション側に位置するように傾斜している、請求項1から3のいずれかに記載のトルクコンバータ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009163371A JP5242514B2 (ja) | 2009-07-10 | 2009-07-10 | トルクコンバータ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012120975A1 (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-13 | ジヤトコ株式会社 | トルクコンバータ |
CN102927236A (zh) * | 2012-10-31 | 2013-02-13 | 陕西航天动力高科技股份有限公司 | 特种运输车辆用液力变矩器 |
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JPS523976A (en) * | 1975-06-27 | 1977-01-12 | Komatsu Ltd | Reduction gear for use in transmitting power |
JPS61218866A (ja) * | 1985-03-25 | 1986-09-29 | Daikin Mfg Co Ltd | ステ−タ羽根車の支持構造 |
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JPH0428258U (ja) * | 1990-06-29 | 1992-03-06 |
-
2009
- 2009-07-10 JP JP2009163371A patent/JP5242514B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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