JPH04296242A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

Info

Publication number
JPH04296242A
JPH04296242A JP5982291A JP5982291A JPH04296242A JP H04296242 A JPH04296242 A JP H04296242A JP 5982291 A JP5982291 A JP 5982291A JP 5982291 A JP5982291 A JP 5982291A JP H04296242 A JPH04296242 A JP H04296242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torus
turbine
pump
shape
torque converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5982291A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Sakamoto
坂本 春雄
Kiyohito Suyama
須山 精人
Tokiari Saka
時存 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5982291A priority Critical patent/JPH04296242A/ja
Publication of JPH04296242A publication Critical patent/JPH04296242A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータに関
し、特にそのトーラスの形状と翼の形状に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】入力軸に連結されたポンプと、出力軸に
連結されたタービンと、ケースに固定されたステータと
を備え、これらによって形成されるトーラス内で、流体
を循環させてトルクをポンプからタービンへ伝達するよ
うになったトルクコンバータはよく知られている。
【0003】ポンプからタービンへのトルク伝達効率の
高いトルクコンバータを設計すべく、トーラスの形状や
タービンの翼形状に関し従来種々の改良が成されてきた
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の研究論文により
、トルク損失を招く、ポンプ翼とタービン翼の回りの流
れの乱れが、流路幅方向の流体の圧力の不釣合いに起因
することが知られているが、従来の設計改良では、係る
流路幅方向の流体の圧力の不釣合いについては十分な考
慮が払われておらず、このため、トルクの伝達効率を十
分に高めることかできなかった。
【0005】従って本発明の目的は、流路幅方向の流体
の圧力の不釣合いが小さく、性能が向上したトルクコン
バータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するめた
に、本発明においては、ポンプとタービンとステータと
を備え、ポンプトーラスの偏平率が0.4 乃至0.6
 であり、ポンプトーラスの幅とタービントーラスの幅
との比が1.1 乃至1.4 であり、タービンの翼形
状が自由渦形状であることを特徴とするトルクコンバー
タを提供する。
【0007】本発明の発明者は、理論解析による鋭意研
究の結果、ポンプトーラスの偏平率、すなわちポンプト
ーラスの幅lp と半径Hとの比lp / Hが0.4
 乃至0.6 の範囲にあり、ポンプトーラス/タービ
ントーラスの非対称率、すなわちポンプトーラスの幅l
p とタービントーラスの幅lt との比lp / l
t が1.1 乃至1.4 の範囲にあり、かつタービ
ンの翼形状が自由渦形状である場合に、従来のトーラス
形状、翼形状に比べて、流路幅方向の流体の圧力の不釣
合いが顕著に減少することを見出した。本発明は、上記
所見に基づいてなされたものである。
【0008】以下に、本発明の発明者による理論解析結
果を概説する。 (1)流路幅方向の流体の圧力の不釣合ポンプ、タービ
ン及びステータの翼に隣接する作動流体の微小部分に着
目すると、該微小部分には、ポンプ、タービン及びステ
ータによって形成される循環路内を流れる循環流による
遠心力と、翼の回転による遠心力と、翼が流体に及ぼす
力の合力としての遠心力、すなわちトーラスの径方向外
向きの力FS が働き、一方圧力勾配による求心力、す
なわちトーラスの径方向内向きの力FC が働く。両者
の合力F、すなわち遠心力FS と求心力FC との差
が微小であれば、作動流体の循環流は乱されず、従って
高い伝達効率が得られる。他方合力Fが増大すると、作
動流体の循環流が乱されて、伝達効率が低下する。
【0009】種々の寸法形状を有するトルクコンバータ
に付き、理論計算により循環路内での合力Fの平均値F
M を求め、各形状に対してトルク伝達効率の最高値を
実測によって求め、両者の相関をプロットした結果を図
1に示す。図1から分かるごとく、平均合力FM の増
加に対して、略線形関係をもって最高効率が低下してい
る。 (2)ポンプトーラス/タービントーラスの非対称率所
定の作動状態において、所定の翼形状を有するポンプ、
タービン及びステータによって形成される循環路に付き
、ポンプトーラス/タービントーラスの非対称率lp 
/ lt を種々変化させ、その都度理論計算により循
環路内での平均合力FM を求めた結果を、図2に示す
。図2から、非対称率lp / lt が増大するにつ
れて、平均合力が減少すること、及び非対称率lp /
 lt が1.4 に接近すると平均合力FM は一定
値に漸近することが分かる。従来のトルクコンバータで
は、非対称率lp / lt は1.0 とするのが一
般的であることを勘案すると、非対称率lp / lt
 を1.0 よりも大きくすることにより、平均合力F
M を従来よりも低減できることが分かる。一方、製造
の容易性を勘案すると、非対称率lp / lt を極
端に大きくすることは好ましくない。従って、非対称率
lp / lt は1.1 乃至1.4 の範囲が好ま
しいと考えられる。 (3)タービンの翼形状 図3にタービンの翼の形状を示す。この図では、トーラ
スの中心軸方向をz軸とし、トーラスの半径方向をy軸
とし、またy−z座標面に垂直の方向をx軸とする。従
って、図3(a)はy−z座標におけるタービン翼の平
面形状を示し、図3(b)はx−y座標におけるタービ
ン翼の平面形状を示す。タービン翼は、翼幅方向に平均
流線ALで2つに区切り、平均流線ALに沿う方向に1
0の区分区切って、矩形状の要素の集合として示してい
る。
【0010】タービンの翼幅上の角度分布に、自由渦分
布と強制渦分布とがある。自由渦分布とは、翼角度係数
Kが下記の数式によって表される分布をいう。 K=(rωz/Co)−(rm/r) ・(rmωz/Co−Km) ただし、rはタービントーラスの半径であり、ωzはタ
ービン角速度であり、rmは平均流線上のタービントー
ラスの半径であり、Kmは平均流線上の翼角度係数であ
り、Coは循環流速である。
【0011】強制渦分布とは、翼角度係数Kが下記の数
式によって表される分布をいう。 K=Km(rm/r) 所定の作動状態において、所定の寸法、形状を有するタ
ービン翼に付き、タービン翼のシェル形状とコア形状と
のオフセット角度θを−3°乃至−9°の範囲に設定し
、且つ翼幅上の角度分布を自由渦分布に設定した場合と
、タービン翼のシェル形状とコア形状とのオフセット角
度θを6°に設定し、且つ翼幅上の角度分布を強制渦分
布に設定した場合と、についてその都度理論計算により
循環路内での平均合力FM を求めた結果を、図4に示
す。シェル形状とコア形状とのオフセット角度とは、図
3(b)に示すごとく、y軸がシェル形状の入口側端を
通るx−y座標の原点とコア形状の入口側端とを結ぶ直
線がy軸と成す角度である。
【0012】図4から、自由渦分布の方が強制渦分布よ
りも平均合力FM が小さいことが分かる。従来のトル
クコンバータにおいては、タービンの翼形状として強制
渦分布形状が採用されていたことを勘案すると、自由渦
分布形状を採用することにより、平均合力FM を従来
よりも低減できることが分かる。 (4)ポンプトーラスの偏平率 所定の作動状態において、ポンプトーラスの偏平率lp
 /Hを0.54に設定し、タービン翼形状を強制渦分
布形状とした循環路と、ポンプトーラスの偏平率lp 
/Hを0.54に設定し、タービン翼形状を自由渦分布
形状とした循環路とに付き、ポンプ/タービンの非対称
率lp / lt を種々変化させ、その都度理論計算
により循環路内での平均合力FM を求めた結果を図5
に示す。図5には、タービン翼形状を自由渦分布形状と
した循環路に付き、ポンプ/タービンの非対称率lp 
/lt が1.1 乃至1.4 の範囲にある時に、ポ
ンプトーラスの偏平率lp /Hを0.4乃至0.6 
の範囲で変化させた場合に、平均合力FM が変化する
と推察される範囲をハッチングで示してある。 従来のトルクコンバータにあっては、ポンプトーラスの
偏平率lp /Hが0.5 前後で、ポンプ/タービン
の非対称率求lp / lt が1.0 で、且つター
ビン翼形状が強制渦形状であるのが一般的であったこと
を勘案すると、タービン翼形状を自由渦分布形状とし、
且つポンプ/タービンの非対称率lp / lt を1
.1 乃至1.4 に設定すれば、ポンプトーラスの偏
平率lp /Hは0.4 乃至0.6 の範囲であれば
、循環路内での平均合力FM は従来に比べて十分小さ
いことが、図5から分かる。
【0013】
【作用】本発明の上記構成によれば、従来のトーラス形
状、翼形状を有するトルクコンバータに比べて、流路幅
方向の流体の圧力の不釣合いが低減し、従ってトルク伝
達率が向上する。
【0014】
【実施例】以下添付図に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図6は本発明の実施例に係るトルクコンバータ
Aを示す。トルクコンバータAは、ポンプ1、タービン
2及びステータ3を有し、これらによりトーラス4を構
成している。上記ポンプ1及びタービン2は、それぞれ
トーラス4の外殻を構成するシェル1a、2aと、トー
ラス4の内殻を構成するコア1b、2bと、これらの間
に配設された多数のブレード1c、2cとから成る。
【0015】上記ポンプ1のシェル1aは、タービン2
の背面、すなわちエンジン側に配置されたフロントカバ
ー5に接合されており、フロントカバー5には、エンジ
ンのクランク軸6に連結されたドライブプレート7がボ
ルト8により固定されている。また、フロントカバー5
とタービン2との間には、ロックアップクラッチ9が配
設されており、ロックアップクラッチ9は、フロントカ
バー5の内側面と離接するクラッチプレート9aと、ク
ラッチプレート9aの接合に伴うショックを吸収するダ
ンパ部材9bとから成る。ロックアップクラッチ9は、
上記タービン2のシェル2aと一体にタービンボス10
に固定されており、タービンボス10は、自動変速機の
入力軸となるシャフト11にスプライン結合されている
【0016】上記ステータ3は、ボス部3aとリング状
プレート3bとの間に多数のブレード3cを配設して構
成されている。上記ボス部3aは、一方向クラッチ12
を介して固定側のハウジング13に連結されており、上
記一方向クラッチ12は、タービン2の回転方向と同一
方向のステータ3の回転をフリー状態とするものである
【0017】本実施例に係るトルクコンバータAにおい
ては、ポンプ1によって形成されるトーラス、すなわち
ポンプトーラスの偏平率Ip / Hが0.54に、ポ
ンプトーラス/タービントーラス、すなわちタービン2
によって形成されるトーラス、の非対称率Ip / I
t が1.2 に、且つタービン2の翼形状が自由渦形
状に設定されている。
【0018】このように構成された本実施例に係るトル
クコンバータAにあっては、前述のごとく、ポンプトー
ラスの偏平率lp /Hが0.5 前後に、ポンプトー
ラス/タービントーラスの非対称率lp / lt が
1.0 に、且つタービン翼形状が強制渦形状に設定さ
れていた従来のトルクコンバータに比べて、循環路内の
流体に作用する遠心力と求心力との差が小さい。このた
め、図7に示すごとく、本実施例に係るトルクコンバー
タAの性能は、従来のトルクコンバータの性能よりも優
れている。尚、図7は、ポンプトーラスの偏平率lp 
/Hを0.54に、ポンプトーラス/タービントーラス
の非対称率lp / lt を1.0 に、且つタービ
ン翼形状が強制渦形状に設定した従来型のトルクコンバ
ータと本実施例に係るトルクコンバータAとに付き、容
量係数、トルク比、トルク伝達効率を実測により計測し
た結果をプロットしたものである。
【0019】
【効果】上述のごとく、本発明においては、ポンプトー
ラスの偏平率Ip / Hを0.4 乃至0.6 に、
ポンプトーラス/タービントーラスの非対称率Ip /
 It を1.1 乃至1.4 に、且つタービン2の
翼形状を自由渦形状に設定したので、従来のトーラス形
状、翼形状を有するトルクコンバータに比べて、翼に隣
接する流体に作用する遠心力と求心力との不釣り合いが
低減し、この結果トルク伝達率が増大する。
【0020】従って本発明により、高い性能を有するト
ルクコンバータが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】  循環路内の流体に作用する遠心力と求心力
との差の平均値FM とトルク伝達効率の最高値との関
係を示す図である。
【図2】  ポンプトーラス/タービントーラスの非対
称率と循環路内の流体に作用する遠心力と求心力との差
の平均値FM との相関を示す図である。
【図3】  タービン翼の形状を示す平面図である。
【図4】  タービン翼の形状と循環路内の流体に作用
する遠心力と求心力との差の平均値FM との相関を示
す図である。
【図5】  ポンプトーラスの偏平率lp /Hを0.
54に設定し、タービン翼形状を強制渦分布形状とした
循環路と、ポンプトーラスの偏平率lp /Hを0.5
4に設定し、タービン翼形状を自由渦分布形状とした循
環路とに付き、ポンプ/タービンの非対称率lp / 
ltと循環路内での平均合力FM との相関を示した図
である。
【図6】  本発明の実施例に係るトルクコンバータの
構造を示す断面図である。
【図7】  本発明の実施例に係るトルクコンバータと
従来構造のトルクコンハータの性能を比較した図である
【符号の説明】
A  トルクコンバータ 1  ポンプ 2  タービン 3  ステータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポンプとタービンとステータとを備え
    、ポンプトーラスの偏平率が0.4 乃至0.6 であ
    り、ポンプトーラスの幅とタービントーラスの幅との比
    が1.1 乃至1.4 であり、タービンの翼形状が自
    由渦形状であることを特徴とするトルクコンバータ。
JP5982291A 1991-03-25 1991-03-25 トルクコンバータ Pending JPH04296242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5982291A JPH04296242A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 トルクコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5982291A JPH04296242A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 トルクコンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04296242A true JPH04296242A (ja) 1992-10-20

Family

ID=13124305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5982291A Pending JPH04296242A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 トルクコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04296242A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2793294A1 (fr) * 1999-05-05 2000-11-10 Valeo Appareil d'accouplement hydrocinetique a turbine deformee
CN107606097A (zh) * 2017-10-09 2018-01-19 陕西航天动力高科技股份有限公司 一种大泵轮液力变矩器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2793294A1 (fr) * 1999-05-05 2000-11-10 Valeo Appareil d'accouplement hydrocinetique a turbine deformee
WO2000068599A1 (fr) * 1999-05-05 2000-11-16 Valeo Appareil d'accouplement hydrocinetique a turbine deformee
JP2002544448A (ja) * 1999-05-05 2002-12-24 ヴァレオ 変形タービン付き流体動力連結装置
JP4690551B2 (ja) * 1999-05-05 2011-06-01 ヴァレオ 変形タービン付き流体動力連結装置
CN107606097A (zh) * 2017-10-09 2018-01-19 陕西航天动力高科技股份有限公司 一种大泵轮液力变矩器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20060126818A (ko) 토크 컨버터
US4866935A (en) Hydraulic torque converter
US8596053B2 (en) Fluidic torque transfer device
KR100529868B1 (ko) 토크 컨버터
US4726185A (en) Flat type torque converter
JP3086377B2 (ja) トルクコンバータのステータ構造
US4129000A (en) Hydraulic torque converter
JPH04296242A (ja) トルクコンバータ
US20040118113A1 (en) Torque converter
JP3155286B2 (ja) トルクコンバータ
JPS6314123Y2 (ja)
JP5242514B2 (ja) トルクコンバータ
US4155222A (en) Hydrodynamic torque converters
US5279118A (en) Fluid coupling
JP2945408B2 (ja) トルクコンバータ
JP3593859B2 (ja) トルクコンバータ
JPH0774668B2 (ja) 流体トルクコンバータ
JPH08210461A (ja) トルクコンバータ
CA1079160A (en) Hydrodynamic torque converters
JPH03144152A (ja) トルクコンバータ
JPH02203078A (ja) 可変容量型トルクコンバータ
JPH01261557A (ja) トルクコンバータの構造
JP2597551Y2 (ja) トルクコンバータ
JP2019138332A (ja) トルクコンバータ
JPH04157247A (ja) 自動変速機用トルクコンバータ