JPH08210461A - トルクコンバータ - Google Patents
トルクコンバータInfo
- Publication number
- JPH08210461A JPH08210461A JP7039287A JP3928795A JPH08210461A JP H08210461 A JPH08210461 A JP H08210461A JP 7039287 A JP7039287 A JP 7039287A JP 3928795 A JP3928795 A JP 3928795A JP H08210461 A JPH08210461 A JP H08210461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- blade
- torque converter
- pump
- turbine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】外形寸法を大きくすることなく、トルクの伝達
容量を上げることができるトルクコンバータを提供する
こと。 【構成】トルクコンバータ３はポンプインペラ５とター
ビンランナ６とステータ７とを有し、それらの中心部に
円環状のコア部１２を設ける。コア部１２の内側に、ポ
ンプインペラ５と一体回転するポンプ側コアブレード５
ｂと、タービンランナ６と一体回転するタービン側コア
ブレード６ｂとを対向して設ける。
容量を上げることができるトルクコンバータを提供する
こと。 【構成】トルクコンバータ３はポンプインペラ５とター
ビンランナ６とステータ７とを有し、それらの中心部に
円環状のコア部１２を設ける。コア部１２の内側に、ポ
ンプインペラ５と一体回転するポンプ側コアブレード５
ｂと、タービンランナ６と一体回転するタービン側コア
ブレード６ｂとを対向して設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトルクコンバータ、特に
車両用自動変速機に適したトルクコンバータに関するも
のである。
車両用自動変速機に適したトルクコンバータに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】一般にトルクコンバータは、ハウジング
と一体に形成されたポンプインペラと、ハウジング内に
ポンプインペラと対向配置されたタービンランナと、ポ
ンプインペラとタービンランナとの間に配置されたステ
ータとを備えており、ハウジング内部にはオイルなどの
流体が充填されている。流体は上記の３つの要素内を循
環することにより、トルクを伝え、かつステータの反力
を利用してトルクの増幅を行っている。
と一体に形成されたポンプインペラと、ハウジング内に
ポンプインペラと対向配置されたタービンランナと、ポ
ンプインペラとタービンランナとの間に配置されたステ
ータとを備えており、ハウジング内部にはオイルなどの
流体が充填されている。流体は上記の３つの要素内を循
環することにより、トルクを伝え、かつステータの反力
を利用してトルクの増幅を行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このようなトルクコン
バータにおいて、そのトルクの伝達効率を上げるため、
ポンプインペラとタービンランナのブレードのバイアス
角を変更したもの（特開平４−１５７２４７号公報参
照）が提案されている。しかしながら、トルクコンバー
タが伝達できるトルクの伝達容量は、コンバータサイズ
でほぼ決まっており、伝達容量を上げるには、外形寸法
を大きくする必要があった。
バータにおいて、そのトルクの伝達効率を上げるため、
ポンプインペラとタービンランナのブレードのバイアス
角を変更したもの（特開平４−１５７２４７号公報参
照）が提案されている。しかしながら、トルクコンバー
タが伝達できるトルクの伝達容量は、コンバータサイズ
でほぼ決まっており、伝達容量を上げるには、外形寸法
を大きくする必要があった。
【０００４】そこで、本発明の目的は、外形寸法を大き
くすることなく、トルクの伝達容量を上げることができ
るトルクコンバータを提供することにある。
くすることなく、トルクの伝達容量を上げることができ
るトルクコンバータを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ポンプインペラとタービンランナとステ
ータとを有し、それらの中心部に円環状のコア部を設け
たトルクコンバータにおいて、上記コア部の内側に、ポ
ンプインペラと一体回転するポンプ側コアブレードと、
タービンランナと一体回転するタービン側コアブレード
とを対向して設けたものである。
め、本発明は、ポンプインペラとタービンランナとステ
ータとを有し、それらの中心部に円環状のコア部を設け
たトルクコンバータにおいて、上記コア部の内側に、ポ
ンプインペラと一体回転するポンプ側コアブレードと、
タービンランナと一体回転するタービン側コアブレード
とを対向して設けたものである。
【０００６】
【作用】トルクコンバータは、流体の循環通路を形成す
るためトーラス状になっており、コアと呼ばれる内側部
分は流体が充填された空洞部であり、動力の伝達には無
関係なスペース、つまりデッドスペースとなっている。
本発明ではこのデッドスペースを利用して、コアの内部
にポンプインペラおよびタービンランナと一体回転する
コアブレードを対向して設けることにより、コアブレー
ド間で流体継手を構成している。これにより、外形寸法
を大きくすることなく、トルクの伝達容量を上げること
ができる。
るためトーラス状になっており、コアと呼ばれる内側部
分は流体が充填された空洞部であり、動力の伝達には無
関係なスペース、つまりデッドスペースとなっている。
本発明ではこのデッドスペースを利用して、コアの内部
にポンプインペラおよびタービンランナと一体回転する
コアブレードを対向して設けることにより、コアブレー
ド間で流体継手を構成している。これにより、外形寸法
を大きくすることなく、トルクの伝達容量を上げること
ができる。
【０００７】
【実施例】図面は本発明を自動変速機に適用した一例を
示す。図において、１はエンジン出力軸、２はエンジン
出力軸１に連結されたドライブプレート、３はドライブ
プレート２の背後に取り付けられたトルクコンバータで
ある。トルクコンバータ３は、ドライブプレート２にボ
ルト１３を介して連結されたハウジング４と、ハウジン
グ４の内側に設けられたポンプインペラ５と、ハウジン
グ４の内部に、ポンプインペラ５と対向配置されたター
ビンランナ６と、ポンプインペラ５およびタービンラン
ナ６の内径側に配置されたステータ７とを備えている。
タービンランナ６はハブ８を介して自動変速機の入力軸
９と連結されている。また、ステータ７は、ワンウエイ
クラッチ１０を介して固定部１１と連結されている。
示す。図において、１はエンジン出力軸、２はエンジン
出力軸１に連結されたドライブプレート、３はドライブ
プレート２の背後に取り付けられたトルクコンバータで
ある。トルクコンバータ３は、ドライブプレート２にボ
ルト１３を介して連結されたハウジング４と、ハウジン
グ４の内側に設けられたポンプインペラ５と、ハウジン
グ４の内部に、ポンプインペラ５と対向配置されたター
ビンランナ６と、ポンプインペラ５およびタービンラン
ナ６の内径側に配置されたステータ７とを備えている。
タービンランナ６はハブ８を介して自動変速機の入力軸
９と連結されている。また、ステータ７は、ワンウエイ
クラッチ１０を介して固定部１１と連結されている。
【０００８】トルクコンバータ３には、ポンプコア５ｃ
とタービンコア６ｃとステータコア７ａとで構成される
円環状のコア部１２が設けられている。コア部１２の内
側には、ポンプインペラ５と一体回転するポンプ側コア
ブレード５ｂと、タービンランナ６と一体回転するター
ビン側コアブレード６ｂとが対向して設けられている。
ポンプ側コアブレード５ｂは、図２のようにポンプイン
ペラ５を構成するポンプブレード５ａと一体に形成され
ており、このコアブレード５ｂをポンプコア５ｃに形成
されたスリット５ｄに差し込み、かつロー付け等にて固
定することにより、ポンプブレード５ａとポンプコア５
ｃとが結合されている。同様に、タービン側コアブレー
ド６ｂもタービンランナ６を構成するタービンブレード
６ａと一体に形成されており、このコアブレード６ｂを
タービンコア６ｃに形成されたスリット（図示せず）に
差し込み、かつロー付け等にて固定することにより、タ
ービンブレード６ａとタービンコア６ｃとが結合されて
いる。
とタービンコア６ｃとステータコア７ａとで構成される
円環状のコア部１２が設けられている。コア部１２の内
側には、ポンプインペラ５と一体回転するポンプ側コア
ブレード５ｂと、タービンランナ６と一体回転するター
ビン側コアブレード６ｂとが対向して設けられている。
ポンプ側コアブレード５ｂは、図２のようにポンプイン
ペラ５を構成するポンプブレード５ａと一体に形成され
ており、このコアブレード５ｂをポンプコア５ｃに形成
されたスリット５ｄに差し込み、かつロー付け等にて固
定することにより、ポンプブレード５ａとポンプコア５
ｃとが結合されている。同様に、タービン側コアブレー
ド６ｂもタービンランナ６を構成するタービンブレード
６ａと一体に形成されており、このコアブレード６ｂを
タービンコア６ｃに形成されたスリット（図示せず）に
差し込み、かつロー付け等にて固定することにより、タ
ービンブレード６ａとタービンコア６ｃとが結合されて
いる。
【０００９】上記構成のトルクコンバータ３において、
ポンプインペラ５を駆動すると、トルクコンバータ３の
トーラス状空洞部には図１の矢印Ａ方向に循環流が生
じ、トルクを伝達するとともに、ステータ７の反力によ
りトルク増幅を行う。ところで、コア部１２の内部空間
には流体であるオイルが充満しているが、このオイルを
ポンプインペラ５のコアブレード５ｂで駆動することに
より、コア部１２の内部に入力軸９を中心とする回転方
向の流れが発生する。この流動エネルギーにより、対向
配置されたタービンランナ６のコアブレード６ｂが追随
回転し、ポンプインペラ５からタービンランナ６へ動力
が伝達される。つまり、コアブレード５ｂ，６ｂが流体
継手（フルードカップリング）として機能することにな
る。その結果、循環流Ａによる動力伝達に加えて、コア
ブレード５ｂ，６ｂによる動力伝達が加わり、トルクコ
ンバータ３のトルク伝達容量が大きくなる。
ポンプインペラ５を駆動すると、トルクコンバータ３の
トーラス状空洞部には図１の矢印Ａ方向に循環流が生
じ、トルクを伝達するとともに、ステータ７の反力によ
りトルク増幅を行う。ところで、コア部１２の内部空間
には流体であるオイルが充満しているが、このオイルを
ポンプインペラ５のコアブレード５ｂで駆動することに
より、コア部１２の内部に入力軸９を中心とする回転方
向の流れが発生する。この流動エネルギーにより、対向
配置されたタービンランナ６のコアブレード６ｂが追随
回転し、ポンプインペラ５からタービンランナ６へ動力
が伝達される。つまり、コアブレード５ｂ，６ｂが流体
継手（フルードカップリング）として機能することにな
る。その結果、循環流Ａによる動力伝達に加えて、コア
ブレード５ｂ，６ｂによる動力伝達が加わり、トルクコ
ンバータ３のトルク伝達容量が大きくなる。
【００１０】図３はコアブレードを有しない従来のトル
クコンバータと本発明のトルクコンバータの容量係数を
示す。なお、コアブレードを除き、両トルクコンバータ
の構造および寸法は全く同一である。図３から明らかな
ように、速度比が１より小さな領域（コンバータレン
ジ）において、本発明では容量係数が従来に比べて約１
０〜１５％程度上昇しており、より大きなトルクを伝達
できることがわかる。
クコンバータと本発明のトルクコンバータの容量係数を
示す。なお、コアブレードを除き、両トルクコンバータ
の構造および寸法は全く同一である。図３から明らかな
ように、速度比が１より小さな領域（コンバータレン
ジ）において、本発明では容量係数が従来に比べて約１
０〜１５％程度上昇しており、より大きなトルクを伝達
できることがわかる。
【００１１】上記実施例では、ポンプブレードとコアブ
レード、タービンブレードとコアブレードをそれぞれ一
体に形成し、これらブレードをコアのスリットに差込
み、かつロー付け等にて固定した例を示したが、これに
限らず、例えばコアブレードをポンプブレードおよびタ
ービンブレードとは別個に形成し、これらブレードとコ
アブレードをコアに別個に固定するようにしてもよい。
ただ、実施例の場合には、ブレードとコアとの組付工数
を削減できるとともに、コアブレードの固定強度も大き
くなるので、望ましい。また、図１ではロックアップク
ラッチを有しないトルクコンバータについて説明した
が、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータにも同
様に適用できることは言うまでもない。
レード、タービンブレードとコアブレードをそれぞれ一
体に形成し、これらブレードをコアのスリットに差込
み、かつロー付け等にて固定した例を示したが、これに
限らず、例えばコアブレードをポンプブレードおよびタ
ービンブレードとは別個に形成し、これらブレードとコ
アブレードをコアに別個に固定するようにしてもよい。
ただ、実施例の場合には、ブレードとコアとの組付工数
を削減できるとともに、コアブレードの固定強度も大き
くなるので、望ましい。また、図１ではロックアップク
ラッチを有しないトルクコンバータについて説明した
が、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータにも同
様に適用できることは言うまでもない。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、デッドスペースとなっているコアの内部にポン
プインペラおよびタービンランナと一体回転するコアブ
レードを対向して設け、コアブレード間で流体継手を構
成したので、外形寸法を大きくすることなく、トルクの
伝達容量を上げることができる。
よれば、デッドスペースとなっているコアの内部にポン
プインペラおよびタービンランナと一体回転するコアブ
レードを対向して設け、コアブレード間で流体継手を構
成したので、外形寸法を大きくすることなく、トルクの
伝達容量を上げることができる。
【図１】本発明にかかるトルクコンバータの断面図であ
る。
る。
【図２】本発明にかかるトルクコンバータのポンプブレ
ードとポンプコアの分解斜視図である。
ードとポンプコアの分解斜視図である。
【図３】本発明と従来の容量係数の比較図である。
３ トルクコンバータ ５ ポンプインペラ ５ａ ポンプブレード ５ｂ ポンプ側コアブレード ５ｃ ポンプコア ６ タービンランナ ６ａ タービンブレード ６ｂ タービン側コアブレード ６ｃ タービンコア ７ ステータ １２ コア部
Claims (1)
- 【請求項１】ポンプインペラとタービンランナとステー
タとを有し、それらの中心部に円環状のコア部を設けた
トルクコンバータにおいて、 上記コア部の内側に、ポンプインペラと一体回転するポ
ンプ側コアブレードと、タービンランナと一体回転する
タービン側コアブレードとを対向して設けたことを特徴
とするトルクコンバータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7039287A JPH08210461A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | トルクコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7039287A JPH08210461A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | トルクコンバータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08210461A true JPH08210461A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=12548950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7039287A Pending JPH08210461A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | トルクコンバータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08210461A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6959544B2 (en) | 2002-12-26 | 2005-11-01 | Exedy Corporation | Torque converter |
| KR101478318B1 (ko) * | 2013-11-11 | 2014-12-31 | 김종길 | 액티브 스테이터 타입 토크 컨버터를 이용한 무단 변속기 |
| WO2017007070A1 (ko) * | 2015-07-06 | 2017-01-12 | 김종길 | 토크 컨버터 |
| KR101862673B1 (ko) * | 2017-05-22 | 2018-05-31 | 김종길 | 토크 컨버터 |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP7039287A patent/JPH08210461A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6959544B2 (en) | 2002-12-26 | 2005-11-01 | Exedy Corporation | Torque converter |
| KR101478318B1 (ko) * | 2013-11-11 | 2014-12-31 | 김종길 | 액티브 스테이터 타입 토크 컨버터를 이용한 무단 변속기 |
| WO2017007070A1 (ko) * | 2015-07-06 | 2017-01-12 | 김종길 | 토크 컨버터 |
| KR101862673B1 (ko) * | 2017-05-22 | 2018-05-31 | 김종길 | 토크 컨버터 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100806242B1 (ko) | 토크 컨버터 | |
| JP2594388B2 (ja) | トルクコンバータ | |
| US3891350A (en) | Impeller wheel for torque converter or fluid coupling and manufacturing method thereof | |
| JP2003278882A (ja) | 流体式クラッチ装置 | |
| US20080277227A1 (en) | Torque converter with anti-rattle and cooling flow arrangement | |
| US20070253823A1 (en) | Turbine blade tab attachment means for a torque converter dampening spring retainer and a method of manufacturing said attachment means | |
| US7918645B2 (en) | Torque converter with brazed turbine | |
| US20060185955A1 (en) | Torque converter | |
| JP3335461B2 (ja) | トルクコンバータ | |
| JPH08210461A (ja) | トルクコンバータ | |
| US5259191A (en) | Torque converter | |
| US5924534A (en) | Continuously variable transmission | |
| US20040118113A1 (en) | Torque converter | |
| JP2006300135A (ja) | トルクコンバータ | |
| JP3517971B2 (ja) | 流体伝動装置 | |
| EP1298352A2 (en) | Torque converter | |
| JP5242514B2 (ja) | トルクコンバータ | |
| JP2557777Y2 (ja) | トルクコンバータ用ロックアップ装置 | |
| US8202052B2 (en) | Three-part stator blade | |
| US20040118112A1 (en) | Torque converter | |
| JP5688005B2 (ja) | トルクコンバータ | |
| JPH0868451A (ja) | 流体伝動装置 | |
| JP2001304376A (ja) | 羽根車及び流体式トルク伝達装置 | |
| JP2020079627A (ja) | トルクコンバータ | |
| JP4122620B2 (ja) | 流体伝動装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |