JP2011017397A - メカニカル式防水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】管路に設置されたシール部材の位置ずれを好適に防止して長期間にわたるシール性の維持を可能にし得る防水栓を提供する。
【解決手段】メカニカル式防水栓10は、径方向外方に拡開変形自在に設けられ、管路70に配置されるシール部材20と、シール部材を径方向外方に拡開変形させて管路70の内壁面71に圧接させる変形部材30と、シール部材に設けられ、シール部材の拡開変形に伴って径方向外方へ移動して管路の内壁面に押し付けられるリフト部材40と、リフト部材の径方向内方への移動を規制する規制部材50と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、メカニカル式防水栓に関する。
既設配管等の管路口からの出水を防止する防水栓が広く知られている。防水栓には様々なものがあるが、例えば、弾性部材からなるシール部材を管路の内壁面に圧接させて管路口をシールするものが利用されている(特許文献1参照)。
特開2008−131733号公報
管路に設置したシール部材には、管路内に滞留した雨水等によって水圧が付与されることになる。付与される水圧の大きさによっては、シール部材に位置ずれが生じることがある。また、長期間使用し続けると、シール部材に経年変化が生じ、位置ずれが生じ易くなる。位置ずれが生じると、管路の内壁面とシール部材との間に隙間が発生し、シール性の低下が招かれることになる。
そこで、本発明の目的は、管路に設置されたシール部材の位置ずれを好適に防止して長期間にわたるシール性の維持を可能にし得る防水栓を提供することにある。
本発明のメカニカル式防水栓は、径方向外方に拡開変形自在に設けられ、管路に配置されるシール部材を有している。さらに、シール部材を径方向外方に拡開変形させて管路の内壁面に圧接させる変形部材と、シール部材に設けられ、シール部材の拡開変形に伴って径方向外方へ移動して管路の内壁面に押し付けられるリフト部材と、リフト部材の径方向内方への移動を規制する規制部材と、を有している。
本発明によれば、シール部材の拡開変形に伴ってシール部材に設けられたリフト部材を径方向外方に移動させて管路の内壁面に対して押し付けることによって、シール部材を機械的に固定させることができ、シール部材の位置ずれを好適に防止することができる。この結果、長期間にわたるシール性の維持が可能になる。
図1(A)(B)は、実施形態に係る防水栓を管路に設置する状態において示す図であり、図1(A)は、防水栓の要部断面図、図1(B)は、図1(A)の矢印1B方向から見たシール部材の矢視図である。 図2(A)(B)は、実施形態に係る防水栓を管路に設置する状態において示す図であり、図2(A)は、防水栓の要部断面図、図2(B)は、図2(B)の矢印2B方向から見たシール部材の矢視図である。 変形例に係る防水栓の要部断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1を参照して、実施形態にあっては、既設の管路70を閉塞して管路70内からの出水を防止することを目的として本発明の防水栓を適用している。図中において管路の軸方向をx軸で示し、径方向をy軸で示す。
図1および図2を参照して、実施形態に係る防水栓10(メカニカル式防水栓)を概説すれば、径方向外方に拡開変形自在に設けられ、管路70に配置されるシール部材20と、シール部材20を径方向外方に拡開変形させて管路70の内壁面71に圧接させる変形部材30と、シール部材20に設けられ、シール部材20の拡開変形に伴って径方向外方へ移動して管路70の内壁面71に押し付けられるリフト部材40と、リフト部材40の径方向内方への移動を規制する規制部材50と、を有している。上記の変形部材30には、シール部材20の軸方向の両端面21a、21bにそれぞれ配置されるフランジ板31a、31bと、フランジ板31a、31bを締め付ける締結部材33と、を利用している。そして、シール部材20の径方向外方への拡開変形は、フランジ板31a、31bを締結部材33によって締め付けて行っている。
以下、実施形態について詳述する。
図1および図2を参照して、防水栓10が有するシール部材20には、軸方向への圧縮変形(図2(A)中の矢印aで示す)、および軸方向への圧縮変形に伴う径方向外方への拡開変形(図2(A)中の矢印bで示す)が可能な樹脂製の弾性部材を利用している。シール部材20は、管路70の内壁面71との間にシール部80を形成する外周面23と、リフト部材40が配置される支持用溝部25と、を有している。
シール部材20は、リフト部材40、および規制部材50をインサートして一体成形によって製作している。防水を施す管路70の内面形状に合わせて略円形の外形形状に形成している。拡開変形によって管路70への設置を行うため、拡開変形する前の径寸法が管路70の内径寸法よりも小さくなるように設計している。例えば、シール部材20を管路70に配置した際に、僅かに隙間が形成されるような径寸法に設計することが望ましい(図1(A)(B))。このような設計によって管路70内への配置を迅速に行うことが可能になる。
シール部材20には、例えば、A35〜45°(JIS規格6253)程度の硬度を有する軟質ゴムを利用することができる。シール部材20の硬度は、管路70の内壁面71との間においてシール機能を発揮し得る範囲において適宜変更することが可能である。
シール部材20には、両端面21a、21bの中心位置間を貫通するように軸方向に沿ってネジ穴26を設けている。ネジ穴26には、フランジ板31a、31bを締め付けるためのボルト35を挿通して配置する。
防水栓10の設置の際には、変形部材30によってシール部材20を拡開変形させる。これによって、外周面23が管路70の内壁面71に対して圧接する。この圧接によって、管路70の内壁面71と外周面23との間に管路70内に滞留する雨水等の漏れを防止するシール部80が形成されることになる(図2(A))。外周面23には、凹凸形状の溝部を形成している。溝部は、管路70の内壁面71との間における摩擦抵抗を増加させ、シール部材20の位置ずれを防止する機能を高める。溝部は、シール性を向上させるために適宜設けられていればよく、形状等は特に限定されるものではない。また、その形成を省略することも可能である。
支持用溝部25には、リフト部材40の脱落を防止するための支持ガイド28を設けている。支持用溝部25は、管路70の軸線(図中一点鎖線で示す)に対してリフト部材40を傾斜して保持する。拡開変形に伴ってリフト部材40が移動する際には、その移動をガイドする機能を発揮する。
リフト部材40は、所定の間隔を空けて周方向に沿って複数個配置している。リフト部材40は、ステンレス鋼をチップ状に加工して形成している。リフト部材40間の間隔は、均等な寸法に設定することが望ましい。管路70に対して付与する押し付け力を周方向に沿って均等化して固定力を向上させることが可能になるためである。
シール部材20を拡開変形させる前の初期状態において、管路70の軸線に対して45°程度の傾斜角度θ1を形成させる(図1(A))。この状態で拡開変形させると、リフト部材40が所定の押し付け角度θ2で管路70の内壁面71に対して押し付けられることになる(図2(A))。
管路70内に配置したシール部材20を軸方向に圧縮変形させると、シール部材20が径方向外方へ拡開変形する。リフト部材40は、拡開変形に伴って傾斜して保持された状態にある初期位置から持ち上げられるように管路70の内壁面71に向けて、すなわち径方向外方へ移動する。径方向外方側に位置するリフト部材40の端部41(以下、先端部)が管路70の内壁面71に対して押し付けられながら、シール部材20の外周面23が管路70の内壁面71に圧接してシール部80を形成させる。リフト部材40は、管路70の内壁面71に対する引っ掛かりによってシール部材20を管路70に対して機械的に固定させる(図2(A)(B))。
リフト部材40は、傾斜角度θ1を形成した状態から移動を開始するため、管路70の内壁面71に対して所定の押し付け角度θ2で食い込むように押し付けられることになる。管路70の内壁面71に対する引っ掛かりが強くなるため、シール部材20をより強固に固定することが可能になる。
リフト部材40は、シール部材20の軸方向の両端面21a、21bのうち大きな圧力が付与される側の端面21aから小さな圧力が付与される側の端面21bに向かう軸線(図2(A)中矢印c)に対して広がるように傾斜させて管路70の内壁面71に対して押し付けることが望ましい。図示例にあっては、管路内の側に位置する端面21aを大きな圧力が付与される側の端面に設定し、管路口72の側に位置する端面21bを小さな圧力が付与される側の端面に設定している。一般的に、管路70に設置されたシール部材20には、管路内に滞留した雨水等によって、管路内の側に位置する端面21aに対してより大きな圧力が付与されることになるためである。
管路70に設置した防水栓10には、水圧等が付与されることになる。過剰な水圧が付与されたシール部材20には、管路内の側から管路口72の側に向かう移動が生じることが考えられる。このような場合において、軸線cに対して広がるように配置されたリフト部材40は、シール部材20の僅かな移動に伴って管路70の内壁面71に食い込むようにさらに押し広げられる。管路70の内壁面71に対する引っ掛かりがより強まるため、リフト部材40による機械的な固定力が向上することになる。したがって、設置後に水圧等が付与されることによって生じ得るシール部材20の位置ずれを効果的に防止することが可能になる。
傾斜角度θ1、および押し付け角度θ2は、特に限定されるものではなく、シール部材20を機械的に固定させることが可能な限りにおいて適宜変更することが可能である。
規制部材50は、径方向内方側に位置するリフト部材40の端部42(以下、後端部)を支持するようにシール部材20に一体的に設けている。規制部材50は、鋼鉄製の金属材料をリング状に加工して形成している。リング状に形成された規制部材50を利用しているため、シール部材20の周方向に沿って配置された複数個のリフト部材40を一つの規制部材50によって支持することが可能になっている。
上述したように、管路70の内壁面71に対するリフト部材40の押し付けを利用することによって、シール部材20を管路70に機械的に固定することが可能になっている。したがって、押し付けられたリフト部材40が、反力によって径方向内方へ移動すると、管路70の内壁面71に対する押し付けを維持することができず、機械的な固定力を得ることが困難になる。そこで、規制部材50を設け、リフト部材40の後端部42を支持させることによって、リフト部材40の径方向内方への移動が生じることを防止している。
規制部材50は、シール部材20に一体的に設けている。シール部材20とは別体にして設けられた規制部材50の利用を排除するものではないが、別体にした構成のものを利用すると、作業現場において、規制部材50の組み付けや位置決め作業を行うことになる。規制部材50の組み付けや位置決め作業を行うと、設置作業の作業遅延が生じる虞がある。規制部材50をシール部材20に予め一体的に設けておくことによって、規制部材50を利用することによって生じ得る設置作業の作業遅延を防止している。
変形部材30が有するフランジ板31a、31bは、シール部材20の端面21a、21bの形状に合わせて略円形の外形形状に形成している。中心位置には、締結部材33としてのボルト35を挿入配置するための貫通穴32を設けている。
締結部材33には、ボルト35と、フランジ板31a、31bを締め付けるためのナット34を利用している。管路内の側に配置されたフランジ板31aには、ボルト35を部分的に係止する係止部36を設けている。ナット34による締め付けに連動してボルト35自体が回転することを防止し、ナット34によるフランジ板31a、31bの締め付けを良好に行うことを可能にしている。
管路70にシール部材20を配置する際には、両端面21a、21bにフランジ板31a、31bをそれぞれ配置し、ナット34およびボルト35によってフランジ板31a、31bを仮留めした状態で準備をしておく。フランジ板31aをシール部材20に配置した際に、リフト部材40の後端部42がフランジ板31aに当接する位置関係となるように予め設計している。リフト部材40の後端部42がフランジ板31aと規制部材50に囲まれるように配置されるため、リフト部材40の径方向内方への移動をより確実に規制することが可能になる(図2(A))。
管路70内にシール部材20を配置した後、ナット34を締め付けてシール部材20を軸方向に圧縮変形させる。シール部材20を軸方向に圧縮変形させつつ、径方向外方に拡開変形させる。リフト部材40の押し付けによってシール部材20を管路70に固定し、外周面23と管路70の内壁面71との間にシール部80を形成し終えたら締め付け作業を終了する。シール部材20の両端面21a、21bに配置されたフランジ板31a、31bを締結部材33によって締め付ける簡易な作業によってシール部材20の設置を行うことが可能になっている。
管路70の内壁面71に対するリフト部材40の押し付け力、および管路70の内壁面71に対するシール部材20の外周面23の圧接力の調整は、フランジ板31a、31bを締め付ける力を調整することによって行うことが可能である。締め付け力を増加させると、開拡変形量が増加し、管路70の内壁面71に作用する押し付け力、および圧接力が増加することになる。押し付け力が増加すると、シール部材20の機械的な固定力が向上する。圧接力が増加すると、シール部80のシール性が向上する。このように、管路70の内壁面71に対するリフト部材40の押し付け力、および管路70の内壁面71に対する外周面23の圧接力の調整は、フランジ板31a、31bを締め付ける力を調整する簡易な作業によって行うことが可能になっている。
次に、防水栓10の作用について説明する。
図1(A)(B)を参照して、締結部材33によってフランジ板31a、31bが仮留めされたシール部材20を管路70内に配置する。リフト部材40は、支持用溝部25において所定の傾斜角度θ1で保持させる。
図2(A)(B)を参照して、締結部材33によってフランジ板31a、31bを締め付ける。フランジ板31a、31bを締め付けると、シール部材20が軸方向に圧縮変形しつつ、径方向外方に拡開変形する。
傾斜角度θ1を形成した状態で保持されたリフト部材40は、拡開変形に伴って初期位置から持ち上げられて径方向外方に移動する。シール部材20の外周面23は、管路70の内壁面71に向けて接近移動する。
フランジ板31a、31bを締め付け続けると、リフト部材40の先端部41が管路70の内壁面71に対して押し付けられる。リフト部材40は、管路70の内壁面71に対する引っ掛かりによってシール部材20を管路70に対して機械的に固定させる。規制部材50は、リフト部材40の後端部42を支持し、押し付けに伴う反力によってリフト部材40が径方向内方へ移動することを防止する。一方、シール部材20の外周面23は、管路70の内壁面71に対して圧接し、管路70の内壁面71との間にシール部80を形成させる。このようにして、管路70に対するシール部材20の機械的な固定作業と、管路70からの出水を防止するシール部80を形成させる作業を同時に行うことが可能になる。
規制部材50は、シール部材20に一体的に設けている。したがって、シール部材20の設置作業と、規制部材50の組み付けおよび設置作業とを同時に行うことが可能になっている。規制部材50を利用することによって生じ得る設置作業の作業遅延を防止することが可能になる。
管路内に配置したシール部材には、管路内に滞留した雨水等によって水圧が付与されることになる。この水圧によって管路に設置したシール部材に位置ずれが生じると、外周面と管路の内壁面との間に隙間が生じ、シール性の低下が招かれてしまう。シール部材の圧接のみによって管路に対する固定を行うような場合には、この位置ずれがより顕著に生じることになる。したがって、一般的には、シール部材と別体にして設けられた支持部材をシール部材に隣接して配置し、シール部材を管路内に堰き止める構成にして位置ずれが生じることを防止している。このような方法を採用することによって、シール部材の位置ずれが生じることを防止することは可能になる。しかしながら、シール部材の設置作業と、支持部材の設置作業を別々に行うことになるため、設置作業が煩雑化し、作業遅延を招くことになる。また、装置構成が複雑化するため、装置の製造コストの増加が招かれるという問題がある。
実施形態に係る防水栓10にあっては、シール部材20に設けられたリフト部材40によってシール部材20の位置ずれを好適に防止することが可能になっている。したがって、管路70の内壁面71に対して外周面23が圧接した状態を安定的に維持することが可能になり、長期間にわたってシール性を維持することができる。
さらに、リフト部材40によるシール部材20の機械的な固定を行いつつ、管路70の内壁面71との間にシール部80を形成させることが可能になっている。したがって、シール部材20の位置ずれ防止対策に伴って生じ得る設置作業の作業効率の低下を抑制できる。また、リフト部材40、および規制部材50を設けた簡易な装置構成によってシール部材20の位置ずれを防止することを可能にしているため、位置ずれ防止対策に伴って生じ得る装置の製造コストの増加を抑制することができる。
リフト部材40は、管路内の側に位置するシール部材20の端面21aから管路口72の側に位置するシール部材20の端面21bに向かう軸線cに対して広がるように傾斜させ、押し付け角度θ2によって管路70の内壁面71に対して押し付ける。このように押し付けた状態で管路内の側からシール部材20に対して水圧が付与されると、押し付け角度θ2が広げられ、リフト部材40が管路70の内壁面71に対して食い込むことになる。管路70の内壁面71に対する引っ掛かりがより強まるため、設置後に生じ得るシール部材20の位置ずれを効果的に防止することができる。
フランジ板31a、31bを締め付ける力を調整し、管路70の内壁面71に対するリフト部材40の押し付け力、および管路70の内壁面71に対する外周面23の圧接力を調整する。フランジ板31a、31bを締め付ける力を調整する簡易な作業によって、圧接力、および押し付け力を調整することができる。
所定の押し付け力によってシール部材20を管路70に固定させ、所定の圧接力によってシール部材20と管路70の内壁面71との間にシール部80を形成させた後、フランジ板31a、31bの締め付け作業を終了する。
フランジ板31a、31bの締め付け作業の終了とともに、防水栓10の設置作業を終了する。
シール部材20の両端面21a、21bにそれぞれ配置されたフランジ板31a、31bを締結部材33によって締め付ける簡易な作業によって管路70への設置作業を行うことができる。
上述したように、本実施形態にあっては、シール部材20の拡開変形に伴ってシール部材20に設けられたリフト部材40を径方向外方に移動させて管路70の内壁面71に対して押し付けることによって、シール部材20を機械的に固定させることができる。シール部材20の位置ずれを好適に防止することができ、管路70の内壁面71に対して外周面23が圧接した状態を安定的に維持することできる。この結果、長期間にわたってシール性を維持することができる。
さらに、管路70の内壁面71との間にシール部80を形成させつつ、リフト部材40によるシール部材20の機械的な固定を行うことができるため、シール部材20の位置ずれ防止対策に伴って生じ得る設置作業の作業効率の低下を抑制できる。また、リフト部材40、および規制部材50を設けた簡易な装置構成によってシール部材20の位置ずれを防止することができるため、位置ずれ防止対策に伴って生じ得る装置の製造コストの増加を抑制することができる。
リフト部材40は、管路内の側に位置する端面21aから管路口72の側に位置する端面21bに向かう軸線cに対して広がるように傾斜させ、押し付け角度θ2によって管路70の内壁面71に対して押し付けている。管路内の側からシール部材20に対して水圧が付与されると、押し付け角度θ2が広げられ、リフト部材40が管路70の内壁面71に対して食い込むことになる。このため、管路70の内壁面71に対する引っ掛かりがより強まり、設置後に生じ得るシール部材20の位置ずれをより効果的に防止することができる。
シール部材20の両端面21a、21bにそれぞれ配置されたフランジ板31a、31bを締結部材33によって締め付ける簡易な作業によってシール部材20の設置を行うことができる。管路70の内壁面71に対するリフト部材40の押し付け力、および管路70の内壁面71に対する外周面23の圧接力の調整は、フランジ板31a、31bを締め付ける力を調整する簡易な作業によって行うことができる。
規制部材50は、シール部材20に一体的に設けている。シール部材20の設置作業と、規制部材50の組み付けおよび設置作業とを同時に行うことができ、規制部材50を利用することによって生じ得る設置作業の作業遅延を防止することができる。
本実施形態は、適宜変更することが可能である。
リフト部材40の形状や個数、配置は適宜変更することが可能である。例えば、固定力を向上させるためにリフト部材の先端部に曲面を形成して管路の内壁面に対して鋭角に押し付ける形態や、径方向外方へ移動し易いようにリフト部材の後端部に曲面を形成した形態とすることも可能である。また、シール部材の周方向に連なるように一体にして形成された形態とすることも可能である。
フランジ板31a、31bおよび締結部材33は、シール部材の両端面に配置されたフランジ板を軸方向に締め付けることによって、シール部材を径方向外方に拡開変形させることが可能な構成において適宜変更することが可能である。
実施形態にあっては、シール部材20に規制部材50を一体的に設けているが、例えば、シール部材と別体にして設けられた規制部材を利用することも可能である。また、規制部材は、リフト部材を支持し得る構造において適宜変更することが可能である。リフト部材と規制部材との間にシール部材としての弾性部材を介在させた構成や、規制部材にリフト部材を直接当接させた構成とすることも可能である。
シール部材20は、単一の弾性部材から構成されているが、例えば、シール部を形成する外周面を含む部位には軟質の弾性部材のものを使用し、リフト部材が配置される部分を含む部位には硬質の弾性部材のものを使用し、これらを組み合わせてシール部材を構成させることも可能である。軟質の弾性部材から構成された部位によってシール部のシール性を向上させつつ、硬質の弾性部材から構成された部位によってリフト部材による機械的な固定力をより向上させることが可能になる。
(変形例)
図3を参照して、変形例にあっては、規制部材50を変形部材30としてのフランジ板31aに一体的に設けている。この点において、規制部材50がシール部材20に一体的に設けられた上記の実施形態と相違する。以下、変形例について説明する。なお、上述した実施形態と同様の部材については同一の符号を付し、その説明を一部省略する。
図3を参照して、フランジ板31aには、リフト部材40を支持するための凸形状の規制部50(規制部材に相当する)を設けている。
規制部50が形成されたフランジ板31aをシール部材20に向かい合わせるように配置する。規制部50によって、リフト部材40の後端部42を支持させる。シール部材20には、規制部50が配置される位置に溝を予め設けている。規制部50の位置調整を容易に行うことを可能にするためである。また、溝内に規制部50が収納して配置されるようになるため、リフト部材40の支持構造をより安定化させることが可能になる。
締結部材33によってフランジ板31a締め付けると、リフト部材40が管路70の内壁面71に対して押し付けられる。規制部50は、押し付けの反力に伴うリフト部材40の径方向内方への移動を防止する。したがって、管路70の内壁面71に対するリフト部材40の押し付けを安定的に維持することができ、好適に管路70にシール部材20を固定させることができる。
変形例にあっては、規制部材50をフランジ板31aに一体的に設けているため、フランジ板31a、31bの配置作業と、規制部材50の設置作業を同時に行うことができ、規制部材50を利用することによって生じ得る設置作業の作業遅延を防止できる。フランジ板31a、31bをシール部材20に向かい合わせて配置する簡易な作業によって、リフト部材40の押し付けを安定的に維持させるための支持構造を形成することができる。
上述した実施形態と同様に、変形例にあってもシール部材20の位置ずれを好適に防止することができ、長期間にわたってシール性を維持することができる。さらに、シール部材20の位置ずれ防止対策に伴って生じ得る設置作業の作業効率の低下、および装置の製造コストの増加を抑制することができる。
規制部50の形状は、図中に示された形状に限定されるものではなく、リフト部材の形状や個数に応じて適宜変更することが可能である。
本発明が適用され得る管路の形状や材質は特に限定されるものではない。本発明は、管路を閉塞し、管路内からの出水、および管路内への雨水等の流入を防止することを目的として広く適用することが可能である。
10 防水栓(メカニカル式防水栓)、
20 シール部材、
21a シール部材の端面、大きな圧力が付与される側の端面、
21b シール部材の端面、小さな圧力が付与される側の端面、
23 外周面、
25 支持用溝部、
26 ネジ穴、
27 シール用溝部、
30 変形部材、
31a フランジ板、
31b フランジ板、
32 貫通穴、
33 締結部材、
34 ナット、
35 ボルト、
36 係止部、
40 リフト部材、
41 先端部、
42 後端部、
50 規制部材、規制部、
70 管路、
71 管路の内壁面、
72 管路口、
80 シール部、
c 管路の軸線、
θ1 傾斜角度、
θ2 押し付け角度。

Claims (5)

  1. 径方向外方に拡開変形自在に設けられ、管路に配置されるシール部材と、
    前記シール部材を径方向外方に拡開変形させて前記管路の内壁面に圧接させる変形部材と、
    前記シール部材に設けられ、前記シール部材の拡開変形に伴って径方向外方へ移動して前記管路の内壁面に押し付けられるリフト部材と、
    前記リフト部材の径方向内方への移動を規制する規制部材と、を有する管路のメカニカル式防水栓。
  2. 前記リフト部材は、前記シール部材の軸方向の両端面のうち大きな圧力が付与される側の端面から小さな圧力が付与される側の端面に向かう軸線に対して傾斜して広がるように前記管路の内壁面に押し付けられる請求項1に記載の管路のメカニカル式防水栓。
  3. 前記変形部材は、前記シール部材の軸方向の両端面に配置されるフランジ板と、前記フランジ板を締め付ける締結部材と、を有し、
    前記シール部材の径方向外方への拡開変形は、前記フランジ板を前記締結部材によって締め付けて行う請求項1または請求項2に記載の管路のメカニカル式防水栓。
  4. 前記規制部材は、前記シール部材に一体的に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の管路のメカニカル式防水栓。
  5. 前記規制部材は、前記変形部材に一体的に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の管路のメカニカル式防水栓。
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