JP2011012126A5 - - Google Patents
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また、当該ホモポリプロピレンとしては、シート物性の観点から、メルトインデックスMI(温度230℃、荷重21.18N)が1.3〜3.5g/10分の範囲にあるものが好ましい。
このような結晶性ホモポリプロピレンは、チーグラー・ナッタ型触媒、あるいはメタロセン系触媒などを用いて、プロピレンを単独重合することにより、得ることができる。
本発明においては、ホモポリプロピレン層の厚さは、コア層としての機能を充分に発揮するには30〜90μmの範囲が好ましく、40〜75μmの範囲がより好ましい。
このような結晶性ホモポリプロピレンは、チーグラー・ナッタ型触媒、あるいはメタロセン系触媒などを用いて、プロピレンを単独重合することにより、得ることができる。
本発明においては、ホモポリプロピレン層の厚さは、コア層としての機能を充分に発揮するには30〜90μmの範囲が好ましく、40〜75μmの範囲がより好ましい。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、各例における諸特性は、下記の方法に従って測定した。
(1)各層の厚み
ダイヤルゲージ式厚み計(JIS B 7509、測定子5mmφ平型)を用いて測定した。
(2)ポリプロピレン層の冷キシレン可溶分
<冷キシレン可溶分の測定方法>
ポリプロピレン層を削りだし、約0.5gのポリプロピレンを試料として、沸騰キシレン100mlに溶解して放冷後、20℃の恒温水槽で1時間再結晶化させた後のろ過液に溶解しているポリプロピレン系成分を液体クロマトグラフ法にて定量する(X(g))。
試料の精量値(X0(g))を用いて以下の式で求めた。
冷キシレン可溶分(質量%)=(X/X0)×100
(3)スキン層に用いる樹脂のエチレン単位含有量
高分子分析ハンドブック(1985年、朝倉書店発行)の第256頁“(i)ランダム共重合体”の項に記載の方法に従って、IRスペクトル法で決定した。
(4)メルトインデックスMIの測定方法
JIS K 7210(1999)に示されるポリプロピレン試験方法(230℃、21.18N)、ポリエチレン試験方法(190℃、21.18N)に準じて測定した。
(5)スキン層の面配向係数
<面配向係数の測定方法>
JIS K 7105に基づき、アッベ屈折計にてMD(長手)方向、TD(幅)方向、ZD(深さ)方向の屈折率MDn、TDn、ZDnをそれぞれ測定する。その結果を用い、以下の式によって面配向係数(fn)を算出する。
fn=(MDn+TDn)/2−ZDn
なお、各例における諸特性は、下記の方法に従って測定した。
(1)各層の厚み
ダイヤルゲージ式厚み計(JIS B 7509、測定子5mmφ平型)を用いて測定した。
(2)ポリプロピレン層の冷キシレン可溶分
<冷キシレン可溶分の測定方法>
ポリプロピレン層を削りだし、約0.5gのポリプロピレンを試料として、沸騰キシレン100mlに溶解して放冷後、20℃の恒温水槽で1時間再結晶化させた後のろ過液に溶解しているポリプロピレン系成分を液体クロマトグラフ法にて定量する(X(g))。
試料の精量値(X0(g))を用いて以下の式で求めた。
冷キシレン可溶分(質量%)=(X/X0)×100
(3)スキン層に用いる樹脂のエチレン単位含有量
高分子分析ハンドブック(1985年、朝倉書店発行)の第256頁“(i)ランダム共重合体”の項に記載の方法に従って、IRスペクトル法で決定した。
(4)メルトインデックスMIの測定方法
JIS K 7210(1999)に示されるポリプロピレン試験方法(230℃、21.18N)、ポリエチレン試験方法(190℃、21.18N)に準じて測定した。
(5)スキン層の面配向係数
<面配向係数の測定方法>
JIS K 7105に基づき、アッベ屈折計にてMD(長手)方向、TD(幅)方向、ZD(深さ)方向の屈折率MDn、TDn、ZDnをそれぞれ測定する。その結果を用い、以下の式によって面配向係数(fn)を算出する。
fn=(MDn+TDn)/2−ZDn
実施例1
(1)二軸延伸処理された基材シートの作製
基材シートの層構成としては、3層のポリプロピレン系樹脂層からなる積層シートを製膜して特性評価を行う。
コア層1としては樹脂a、スキン層2及びスキン層3としては、それぞれ樹脂b1を準備した。
これらの樹脂は、それぞれ単軸押出機3台を用いて溶融押出し、スキン層2/コア層1/スキン層3からなる三層積層シートとして口金より押し出す。該口金より吐出した溶融シートは25℃の冷却ドラム上に空気圧で押しつけながら冷却し、さらに25℃の水槽に導いて十分に冷却固化し、冷却シートを得る。続いて該冷却シートを金属ロールに接触させながら140℃に加熱後、周速差のあるロール間で4.8倍に長手方向に延伸し一軸配向シートを得る。次いで該一軸配向シートをクリップで把持して熱風オーブン中に導入して、175℃に予熱した後に幅方向に9.0倍延伸し、二軸配向積層シートを得た。
次いで、この二軸配向積層シートの両表面を、窒素と二酸化炭素の混合気体(二酸化炭素の体積比10%)雰囲気下で、60℃のシート温度で23W/m2/minのコロナ放電処理することにより、二軸延伸処理された基材シートを作製した。この基材シートにおけるコア層の厚さは、48μm、スキン層2、3の厚さは、それぞれ1μm、1μmであり、総厚みは50μmであった。
(2)印刷用コート層の形成
上記(1)で得た基材シートの一方の面(スキン層2)に、印刷用コート層として、アクリル樹脂[大日精化(株)製、商品名「VM−D」Tg66℃]100質量部(固形分27.5質量%)、イソシアネート系架橋剤[日本ポリウレタン工業(株)社製、商品名「コロネートL」]3質量部及びトルエン900質量部、メチルエチルケトン900質量部、シクロヘキサノン90質量部からなる塗布液をバーコーティングにより塗布し、90℃にて1分間乾燥させ、印刷用コート層を形成した。印刷用コート層の乾燥後の厚さを分光エリプソメーター[J.A.Woollam社製、商品名「M−2000」]にて測定したところ、200nmであった。
(3)印刷用粘着シートの作製
上記(2)で得た基材シートの印刷用コート層が設けられていない側の面(スキン層3)に、坩堝式蒸着機にて金属アルミニウムを膜厚が50nmになるように蒸着した。一方、ポリエチレンラミネート紙をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離材[リンテック社製、商品名「SP−8LK」]の剥離処理面に、アクリル系粘着剤[リンテック社製、商品名「PAT1E」]を塗布乾燥して、厚さ20μmの粘着剤層を形成した。次いで、前記粘着剤付き剥離材を該粘着剤層がアルミニウム蒸着層に対面するように貼付し、該粘着剤層を転写することにより、図2に示す構成の印刷用粘着シートを作製した。
この印刷用粘着シートの性能評価結果を第1表に示す。なお、該性能評価は上記(3)の粘着剤層が設けられていない段階で行った。(以下、同様)
(1)二軸延伸処理された基材シートの作製
基材シートの層構成としては、3層のポリプロピレン系樹脂層からなる積層シートを製膜して特性評価を行う。
コア層1としては樹脂a、スキン層2及びスキン層3としては、それぞれ樹脂b1を準備した。
これらの樹脂は、それぞれ単軸押出機3台を用いて溶融押出し、スキン層2/コア層1/スキン層3からなる三層積層シートとして口金より押し出す。該口金より吐出した溶融シートは25℃の冷却ドラム上に空気圧で押しつけながら冷却し、さらに25℃の水槽に導いて十分に冷却固化し、冷却シートを得る。続いて該冷却シートを金属ロールに接触させながら140℃に加熱後、周速差のあるロール間で4.8倍に長手方向に延伸し一軸配向シートを得る。次いで該一軸配向シートをクリップで把持して熱風オーブン中に導入して、175℃に予熱した後に幅方向に9.0倍延伸し、二軸配向積層シートを得た。
次いで、この二軸配向積層シートの両表面を、窒素と二酸化炭素の混合気体(二酸化炭素の体積比10%)雰囲気下で、60℃のシート温度で23W/m2/minのコロナ放電処理することにより、二軸延伸処理された基材シートを作製した。この基材シートにおけるコア層の厚さは、48μm、スキン層2、3の厚さは、それぞれ1μm、1μmであり、総厚みは50μmであった。
(2)印刷用コート層の形成
上記(1)で得た基材シートの一方の面(スキン層2)に、印刷用コート層として、アクリル樹脂[大日精化(株)製、商品名「VM−D」Tg66℃]100質量部(固形分27.5質量%)、イソシアネート系架橋剤[日本ポリウレタン工業(株)社製、商品名「コロネートL」]3質量部及びトルエン900質量部、メチルエチルケトン900質量部、シクロヘキサノン90質量部からなる塗布液をバーコーティングにより塗布し、90℃にて1分間乾燥させ、印刷用コート層を形成した。印刷用コート層の乾燥後の厚さを分光エリプソメーター[J.A.Woollam社製、商品名「M−2000」]にて測定したところ、200nmであった。
(3)印刷用粘着シートの作製
上記(2)で得た基材シートの印刷用コート層が設けられていない側の面(スキン層3)に、坩堝式蒸着機にて金属アルミニウムを膜厚が50nmになるように蒸着した。一方、ポリエチレンラミネート紙をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離材[リンテック社製、商品名「SP−8LK」]の剥離処理面に、アクリル系粘着剤[リンテック社製、商品名「PAT1E」]を塗布乾燥して、厚さ20μmの粘着剤層を形成した。次いで、前記粘着剤付き剥離材を該粘着剤層がアルミニウム蒸着層に対面するように貼付し、該粘着剤層を転写することにより、図2に示す構成の印刷用粘着シートを作製した。
この印刷用粘着シートの性能評価結果を第1表に示す。なお、該性能評価は上記(3)の粘着剤層が設けられていない段階で行った。(以下、同様)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009155908A JP5530668B2 (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 印刷用粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009155908A JP5530668B2 (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 印刷用粘着シート |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011012126A JP2011012126A (ja) | 2011-01-20 |
JP2011012126A5 true JP2011012126A5 (ja) | 2012-08-09 |
JP5530668B2 JP5530668B2 (ja) | 2014-06-25 |
Family
ID=43591340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009155908A Active JP5530668B2 (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 印刷用粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5530668B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6380381B2 (ja) | 2013-03-29 | 2018-08-29 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア積層体及びガスバリア積層体の製造方法 |
JP6685920B2 (ja) * | 2014-03-17 | 2020-04-22 | テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ | コーティング組成物、印刷パッケージング積層材、パッケージング積層材の製造方法、及びパッケージング容器 |
JP6492382B2 (ja) * | 2015-03-26 | 2019-04-03 | リンテック株式会社 | 支持シート |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4345005A (en) * | 1979-06-28 | 1982-08-17 | Mobil Oil Corporation | Oriented polypropylene film substrate and method of manufacture |
JP2001040112A (ja) * | 1999-07-27 | 2001-02-13 | Toray Ind Inc | 易引裂性二軸配向ポリプロピレンフィルム |
CN101489787B (zh) * | 2006-07-17 | 2012-12-12 | 艾利丹尼森公司 | 非对称多层聚合物膜和标签材料及其标签 |
-
2009
- 2009-06-30 JP JP2009155908A patent/JP5530668B2/ja active Active
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