JP2011011966A - 不定形耐火物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 KOやNaOによって侵食されにくい不定形耐火物を提供する。
【解決手段】 本発明の不定形耐火物は、KO及びNaOを合計で2質量%以上含有する炉内容物と接しうる部位に施工され、かつ1200℃以下の温度環境下で使用される不定形耐火物において、粒径75μm未満のマトリックス部のSiO含有量を70質量%以上としたことを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、KO及びNaOを合計で2質量%以上含有する炉内容物と接しうる部位に施工され、かつ1200℃以下の温度環境下で使用される不定形耐火物に関する。
本明細書において、SiOのように化学式で表記したものは化学成分を表し、シリカ質原料のように「〜質原料」と表記したものは不可避的不純物を含有する可能性のある現実の耐火原料を表すものとする。
近年、廃棄物の発生量が増加の一途をたどっている。この対策として、廃棄物の減容化、無害化、又は再資源化を目的として、廃棄物処理炉において廃棄物を焼却し又は溶融することが行われている。
例えば、製鉄工程で生成するスラグは、CaO/SiOの質量比が1〜5程度、CaO以外のアルカリ塩の含有量は0.1質量%以下である。
これに対し、廃棄物処理炉の炉内容物は、CaO/SiOの質量比は0.3〜1.5程度であるものの、CaO以外のアルカリ塩、具体的には、KOとNaOを合計で2〜10質量%程度と多く含有する。
このため、廃棄物処理炉の内張りには、製鉄工程で使用される溶鉄鍋の内張りと異なって、KO及びNaOに対する耐性(以下、耐アルカリ性という。)が要求される。
廃棄物処理炉の内張りに、不定形耐火物が用いられている。不定形耐火物を、粒度の観点から、粒径75μm以上の骨材部と、粒径75μm未満のマトリックス部とに分けて考える。マトリックス部を構成する粒子は小さく、侵食を受けやすいため、特にマトリックス部の原料選択において、耐アルカリ性を考慮することが重要である。
特許文献1及び2に開示されるように、耐アルカリ性を高めるために、マトリックス部に、マグネシア質原料(特許文献4)又は炭化珪素質原料(特許文献5)を配合するとよいことが知られている。
非特許文献1及び2に開示されるように、アルミナ‐シリカ質原料であるシャモットが耐アルカリ性に優れていることも知られている。非特許文献2は、耐アルカリ性の点で、マトリックス部をシャモット主体とすることを推奨している。
特開2001−153321号公報 特開2003−267791号公報 特開2001−335373号公報 特開2001−348278号公報 特開2005−77068号公報 特開2000−111024号公報
山本猛志、他3名、"廃棄物焼却炉用れんがの対アルカリ耐食性の改善"、耐火物、2007年、Vol.59、No.12、p.664−665 宮岸佳正、他2名、"アルカリと不定形耐火物の反応"、耐火物、2001年、Vol.53、No.11、p.654−655 平櫛敬資、他2名、"含アルカリスラグによる耐火物の侵食"、耐火物、1980年、Vol.32、No.264、p.153−158
特許文献1及び2の不定形耐火物は、いずれも耐アルカリ性を有するが、マグネシア質原料は耐消化性に難があり、炭化珪素質原料は耐酸化性に難がある。これらの耐火原料を骨材部で使用する場合は、上記各欠点が問題となりにくいが、マトリックス部で使用する場合は、上記各欠点が無視できなくなる場合が多い。
そこで、これらの耐火原料をマトリックス部に用いないか、又は多量に用いることなく耐アルカリ性を得ることが望まれる。
非特許文献1及び2が推奨するアルミナ‐シリカ質原料としてのシャモットは、上記各欠点を有しないが、耐アルカリ性が充分とは言い難い。この理由は、以下の通りである。
即ち、アルミナ‐シリカ質原料は、アルカリ塩によって化学的には損耗しにくいが、一旦アルカリ塩の浸透を受けると、カルサイト(RO・Al・2SiO(但し、RはK又はNa))等と成ることで体積膨張し、組織崩壊を起こしやすい。中でもシャモットは、カルサイトを形成するには好都合なモル比をもつと考えられる。
マトリックス部が体積膨張すると、化学的な損耗による寿命の到来をまたずして、組織崩壊を招くこととなる。従って、耐アルカリ性を高めるには、アルカリ塩に対する化学的な耐損耗性のみならず、耐アルカリ膨張性も考慮に入れ、両者の兼ね合いを図ることが必要である。
本願発明者は、かかる観点から鋭意研究を重ねた結果、1200℃以下の温度環境下で使用する限り、マトリックスのSiO含有量を従来よりも高めることで、耐アルカリ性を高めうることを見出した。
従来、耐アルカリ性の検討において、耐火原料のアルカリ膨張を考慮に入れることは知られている(特許文献3及び4参照)。また、非特許文献1及び2の報告から、マトリックス部をアルミナ質とするよりも、アルミナ‐シリカ質とする方が好ましいことは知られている。しかし、マトリックス部のSiO含有量を、Al含有量を大きく上回ってマトリックス部の殆どを構成する程に高めることは考えられなかった。
これは、SiO成分はアルカリ塩と反応し、低融点物質であるアルカリシリケートと成りやすいため、耐アルカリ性の点では好ましくない物質であると考えられているためである。即ち、アルカリシリケートが流動することで、内張りが早々に減肉されると考えられてきた(例えば、特許文献4の段落0011、特許文献5の段落0005、特許文献6の段落0002及び0007、並びに非特許文献3のp157右欄32〜36行参照)。
本発明の目的は、上記知見に基づいて、KOやNaOによって侵食されにくい不定形耐火物を提供することである。
本発明の一観点によれば、KO及びNaOを合計で2質量%以上含有する炉内容物と接しうる部位に施工され、かつ1200℃以下の温度環境下で使用される不定形耐火物であって、粒径75μm未満のマトリックス部の70質量%以上をSiOで構成した不定形耐火物が提供される。
1200℃以下の温度環境下においては、従来耐アルカリ性が小さいとされてきたSiOでマトリックス部の殆どを構成することにより、これまでの技術常識に反し、内張りの耐用寿命を延ばしうることが判った。この理由は、以下の通りと考えられる。
即ち、マトリックス部のSiO含有量を高めると、アルカリ塩に対する化学的な耐損耗性が多少犠牲になる弊害は生じうるが、仮にアルカリ塩の浸透を受けた場合でもアルカリ膨張が生じにくい。
このため、化学的な損耗による寿命の到来をまたずして組織が崩壊してしまう現象を回避できる。1200℃以下の温度環境下においては、上記弊害よりもアルカリ膨張を回避できる効果が上回る結果、耐用寿命を延ばしうると考えられる。
マトリックス部を構成する粒子は小さく、特にアルカリ塩と反応しやすいため、マトリックス部のSiO含有量を高めることで、上記効果がいかんなく発揮される。
以下、実施形態に沿って本発明の不定形耐火物を具体的に説明する。
本明細書において、不定形耐火物とは、施工液(典型的には水)を添加する前の組成物全体を指す概念とする。
不定形耐火物は、粒径75μm以上の骨材部と、粒径75μm未満のマトリックス部とを有する。骨材部/マトリックス部の質量比は、例えば、0.3〜3程度であり、作業性等の観点から、0.7〜2.5が好ましい。
本明細書において、粒子の粒径がd以上とは、粒子がJIS‐Z8801に規定する目開きdの標準篩上に残る粒度であることを意味し、粒子の粒径がd未満とは、粒子が同篩を通過する粒度であることを意味する。
骨材部は、マトリックス部に比べて粒子径が大きく、アルカリ塩の侵食を受けにくいため、さほど耐アルカリ性は要求されない。従って、骨材部を構成する耐火原料は特に限定されず、例えば、炉内容物の塩基度(CaO/SiOの質量比)に応じて適宜に選択することができる。
骨材部に用いる耐火原料としては、慣用のもの、例えば、アルミナ質原料、ジルコニア質原料、ジルコン質原料、シリカ質原料、マグネシア質原料、アルミナ‐シリカ質原料、及び炭化珪素質原料等から選択される一種以上を用いることができる。
マトリックス部は、骨材部に比べて粒子径が小さく、アルカリ塩の侵食を受けやすい。そこで、マトリックス部に充分な耐アルカリ性を付与するために、マトリックス部の70質量%以上をSiOで構成する。即ち、マトリックス部は、SiOを含有する耐火原料によって主に構成される。
SiOを含有する耐火原料としては、例えば、珪石、珪砂、ろう石、無定形シリカ(例:シリカフラワー、溶融シリカ、ホワイトカーボン)、及びシリカゾル等のシリカ質原料;シャモット、粘土鉱物、シリマナイト族鉱物(例:シリマナイト、アンダリューサイト、カイヤナイト)、及びムライト等のアルミナ‐シリカ質原料;並びにそれらを原料とした使用済み耐火物の粉砕品から選択される一種以上を用いることができる。
なお、耐火原料は、粒径が小さい程、化学的な損耗を受けやすい。そこで、マトリックス部を構成する耐火原料は、以下の要件を満たすことが好ましい。
マトリックス部を構成する耐火原料において、平均粒径1μm以上のもの/平均粒径1μm未満のものの質量比は5〜15が好ましく、7〜10がより好ましい。マトリックス部の耐火原料における平均粒径1μm未満のもの以外の残部は、平均粒径10μm以上が好ましく、平均粒径15μm以上がより好ましい。
また、平均粒径1μm未満の耐火原料の配合量は、不定形耐火物に占める割合で10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましい。なお、平均粒径1μm未満の耐火原料とは、典型的には、無定形シリカやシリカゾルである。
本明細書において、平均粒径とは、レーザ回折散乱式粒度分布計で測定された累積曲線の中央累積値にあたる体積平均粒径をいう。
なお、マトリックス部は、SiO含有量が70質量%以上である限り、上記以外の耐火原料、例えば、アルミナ質原料、ジルコニア質原料、マグネシア質原料、及び炭化珪素質原料等から選択される一種以上を含んでもよい。
結合剤、分散剤、及び硬化時間調整剤等の添加剤も、マトリックス部に配合される。
結合剤としては、例えば、アルミナセメント、水硬性遷移アルミナ、ポルトランドセメント、マグネシアセメント、ケイ酸塩、リン酸塩、及びレジン等から選択される1種以上を用いることができる。結合剤の配合量は、不定形耐火物に占める割合で、例えば、20質量%以下が好ましい。
なお、アルミナセメントは、カリオフィライト等の構成成分であるAlを含有するが、Alはアルミナセメント中でカルシウムアルミネートの形態で存在するため、アルカリ膨張の原因となるカルサイトの形成に寄与しにくい。
本明細書において、結合剤とは、上記耐火原料を除く概念とする。例えば、上記シリカ質原料として、シリカゾルを用いる場合は、これが結合部を形成しうる。また、上記耐火原料として、マトリックス部においてマグネシア質原料をシリカ質原料とを組み合わせると、両者の反応によって水硬性が得られる。このため、結合剤は必須でない。
分散剤としては、例えば、トリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、ウルトラポリリン酸ソーダ等のアルカリ金属リン酸塩、ポリカルボン酸ソーダ等のポリカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、芳香族スルホン酸塩、ポリアクリル酸ソーダ、及びスルホン酸ソーダ等から選択される一種以上を用いることができる。分散剤の配合量は、不定形耐火物に占める割合で、例えば、1質量%以下が好ましい。
硬化時間調整剤には、硬化促進剤と硬化遅延剤とがあり、硬化促進剤として、例えば、消石灰、塩化カルシウム、アルミン酸ソーダ、及び炭酸リチウム等から選択される一種以上を用いることができ、硬化遅延剤として、例えば、ホウ酸、クエン酸、炭酸ソーダ、及び砂糖等から選択される一種以上を用いることができる。硬化時間調整剤の配合量は、不定形耐火物に占める割合で、例えば、1質量%以下が好ましい。
なお、不定形耐火物は、骨材部及びマトリックス部以外に、粉体以外の残部、例えば、繊維を有してもよい。繊維としては、例えば、有機繊維や無機繊維が挙げられる。不定形耐火物に粉体以外の残部を含める場合、その不定形耐火物に占める割合は、10質量%以下が好ましい。
本不定形耐火物の施工法としては、例えば、型枠への流し込み、ポンプ圧送、湿式吹付け、乾式吹付け等の方法が挙げられる。いずれも施工に際し、本不定形耐火物に、施工液(典型的には水)が添加される。その添加量は、本不定形耐火物に対する外かけで、例えば、2〜15質量%が好ましい。
湿式又は乾式吹付け施工法を用いる場合は、被施工面からのだれ落ち防止のために、例えば、アルミン酸塩、炭酸塩、及び硫酸塩等から選択される一種以上の急結剤を、上記添加剤として使用することが好ましい。
本不定形耐火物は、KO及びNaOを合計で2質量%以上含有する炉内容物と接しうる部位に施工され、かつ1200℃以下、好ましくは1000℃以下の温度環境下で使用される。
本明細書において、炉内容物とは、例えば、焼却灰やクリンカー等の固形物、廃棄物スラグ等の溶融物、及びアルカリ塩蒸気等の気化物を含む概念とする。
典型的には、本不定形耐火物は、例えば、ガス化溶融炉、灰溶融炉、焼却炉、鶏糞処理炉等の廃棄物処理炉の内面のうち、操業時の温度が1200℃以下の部分に施工される。廃棄物処理炉の炉内容物は、廃棄物の種類によって異なるが、例えば、SiO:15〜45質量%、Al:5〜20質量%、CaO:5〜45質量%、NaO:2〜15質量%、及びKO:2〜15質量%を含有する。廃棄物処理炉の炉内容物は、KO及びNaOを合計で4質量%以上、たいていの場合、5質量%以上含有する。
本不定形耐火物によると、マトリックス部の70質量%以上をSiOで構成したことにより、仮にマトリックス部がアルカリ塩の浸透を受けた場合でもアルカリ膨張を起こしにくい。このため、化学的な損耗による寿命の到来をまたずして組織が崩壊してしまう現象を防止できる。
マトリックス部のSiO含有量を高めた場合、アルカリ塩に対する化学的な耐損耗性が多少犠牲になる弊害は生じうるが、1200℃以下の温度環境下においては、かかる弊害よりも、アルカリ膨張を防止できる効果が上回る結果、耐用寿命を延ばしうる。
なお、本不定形耐火物は、1200℃以下の温度環境下で使用するため、シリカ質原料として珪石又は珪砂を用いても、クオーツのクリストバライトへの転移による膨張でマトリックス部にクラックが発生する問題は生じない。従って、シリカ質原料として、SiO純度が高く、コストが安い原料である珪石又は珪砂を好ましく用いることができる。
表1に、不定形耐火物の配合例と耐アルカリ性の評価結果を示す。
Figure 2011011966
表1で、シリカフラワーには、平均粒径0.7μmのものを用いた。シリカゾルには、平均粒径15nmのものを用いた。珪石、ろう石、及びシャモットには、平均粒径20μmのものを用いた。
耐アルカリ性は、次の要領で評価した。各例の不定形耐火物を外かけ6質量%の水と共に混練したものを坩堝形の型枠に流し込み、養生後、脱枠し、110℃で24時間乾燥させて試験片と成す。JIS‐R2214の規定に準じ、その坩堝形の試験片の凹部にアルカリ塩として、無水炭酸カリウム粉(KCO)を所定量入れ、蓋をして電気炉で加熱する。加熱時間は10時間とし、加熱温度を1000℃、1200℃、及び1300℃と変更する。
加熱後の試験片の外観及び凹部の断面を目視観察し、以下のように4段階で評価した。◎…アルカリ塩の浸透及びアルカリ膨張が共に殆どみられない。○…アルカリ塩の浸透はみられるが、アルカリ膨張が殆どみられない。△…アルカリ塩の浸透がみられ、アルカリ膨張が僅かにみられる。×…アルカリ塩の浸透がみられ、△の場合よりも大きなアルカリ膨張がみられる。
例1は、マトリックス部の殆どをシャモットで構成した従来品に相当するもので、シャモットがアルカリ塩と共にアルカリ膨張を引き起こすのに好都合なモル比をもつためか、1000〜1300℃のいずれの温度域においても、耐アルカリ性に劣る。
例2〜8は、従来よりもマトリックス部のSiO含有量を高めたもので、1200℃以下の温度域において、例1に勝る耐アルカリ性を示す。但し、例2〜8の結果から、1200℃以下の温度環境下において、充分な耐アルカリ性を得るには、マトリックス部のSiO含有量は、70質量%以上であることが必要であり、80質量%以上が好ましいと考えられる。
また、例8の結果から、1200℃においては、マトリックス部のSiO含有量が多すぎると、耐アルカリ性が低下傾向に転じることが分かる。これは、マトリックス部のSiO含有量が多すぎると、Al含有量が少なすぎることになり、耐熱性が低下したためと考えられる。即ち、Al成分は、耐熱性の付与に寄与していると考えられる。
このため、マトリックス部は、ある程度のAlを含有することが好ましい。具体的には、マトリックス部のSiO含有量は90質量%以下が好ましく、マトリックス部におけるSiO以外の残部の50質量%以上は、Alであることが好ましい。
但し、1000℃においては、例8でも優れた耐アルカリ性を示した。また、例3〜8といえども、1300℃においては充分な耐アルカリ性を示さなかった。
以上、本発明の具体例について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、種々の組み合わせ及び改良が可能なことは当業者に自明であろう。
本発明の不定形耐火物は、廃棄物処理炉に限らず、ガラスタンク窯の熱交換器、平炉の蓄熱構造、セメントキルン用内張り等、KO及びNaOを合計で2質量%以上含有する炉内容物と接しうる部位であって、1200℃以下の温度環境下で使用される部位に広く適用することができる。

Claims (1)

  1. O及びNaOを合計で2質量%以上含有する炉内容物と接しうる部位に施工され、かつ1200℃以下の温度環境下で使用される不定形耐火物であって、粒径75μm未満のマトリックス部の70質量%以上をSiOで構成した不定形耐火物。
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