JP2011011583A - 農業用高所作業機 - Google Patents

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【課題】歩行して使用する場合の操作性を向上し安全性を高めた農業用高所作業機を提供する。
【解決手段】クローラ3、4を駆動不可とする初期位置から、駆動可能とする自走可能位置へ移動可能に構成され、初期位置へ移動させる付勢力である第1付勢力が加えられているクラッチペダル9と、クラッチペダルとともに移動するロッド43と、中立位置より傾倒可能に構成され、中立位置へ移動させる付勢力である第2付勢力が加えられているクラッチロック金具51と、クラッチロック金具51に具備され、クラッチペダル9が第1付勢力に抗する力により前記自走可能位置に移動し、かつクラッチロック金具51が第2付勢力に抗する力により傾倒している際にロッド43が嵌め込まれる切欠部53を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、農業用高所作業機に関し、特に歩行運転時の操作性を向上した農業用高所作業機に関する。
農業用高所作業機は、果樹園における果樹採取の際などに使用されるものであり、車体にブームが取付けられ、ブームの先端に配設される作業台を昇降することが可能である。この農業用高所作業機においては、車体左右にクローラが配設され、クローラを回転させることにより自走することが可能であるタイプのものがある。
ここで、特許文献1には、農業用高所作業機ではないが、クローラを回転することにより自走し、使用者が歩行しつつ使用することもできる乗用管理車が開示されている。この乗用管理車において、使用者が歩行をしつつ使用する場合、一方の手でクラッチレバーを操作し、他方の手でその他の操作レバーを操作する構造となっている。この特許文献1に開示される構成を適用することにより、使用者が歩行しつつ自走させることができる農業用高所作業機が構成できるとも考えられる。
特開2003−40150号公報
しかしながら、特許文献1に開示される構成を農業用高所作業機に適用した場合には、使用者が歩行しつつ使用する時に、常時両手を用いてクラッチレバー等の操作を行わなければならない問題点がある。このように使用者が常時両手を用いてクラッチレバー等の操作を行った場合には、使用者に操作上の負担がかかるということだけでなく、使用者の注意力がクラッチレバー等の操作にのみ注がれてしまい、ひいては、前方への注意力等が不足し危険である。また、使用者が作業台に搭乗して高所作業を行う場合においても、クラッチレバー等の操作に係る使用者の負担を低減することが、作業能率上好ましい。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、歩行して使用する場合、或いは作業台に使用者が搭乗して高所作業を行う場合の操作性を向上し、安全性を高めた農業用高所作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の農業用高所作業機は、車体左右に配設されたクローラを駆動させて自走する農業用高所作業機であって、前記クローラを駆動不可とする初期位置から、前記クローラを駆動可能とする自走可能位置へ移動可能に構成され、前記初期位置へ移動させる付勢力である第1付勢力が加えられているクラッチペダルと、前記クラッチペダルとともに移動するロッドと、中立位置より傾倒可能に構成され、前記中立位置へ移動させる付勢力である第2付勢力が加えられているクラッチロック金具と、前記クラッチロック金具に具備され、前記クラッチペダルが前記第1付勢力に抗する力により前記自走可能位置に移動し、かつ前記クラッチロック金具が前記第2付勢力に抗する力により傾倒している際に前記ロッドが嵌め込まれる切欠部とを備え、前記切欠部に前記ロッドが嵌め込まれている状態において、前記第1付勢力及び前記第2付勢力に抗する力が解除された後は、前記ロッドが前記第1付勢力により前記切欠部に当接することにより当該状態が維持されることを特徴とする。
また、請求項2の農業用高所作業機は、前記クラッチロック金具と主クラッチ固定レバーワイヤーを介して接続され、傾倒させることにより、前記主クラッチ固定レバーワイヤーを引っ張って前記クラッチロック金具に前記第2付勢力に抗する力を加える主クラッチ固定レバーを備えることを特徴とする。
また、請求項3の農業用高所作業機は、前記第1付勢力及び前記第2付勢力に抗する力が解除された後における、前記切欠部に前記ロッドが嵌め込まれた状態が、前記クラッチペダルに再び前記第1付勢力に抗する力が加えられることにより解消されることを特徴とする。
請求項1に記載の農業用高所作業機は、クラッチペダルが自走可能位置し、かつ、クラッチロック金具が傾倒している際に、クラッチペダルとともに移動するロッドが、クラッチロック金具に具備される切欠部に嵌め込まれる。ロッドが切欠部にはめ込まれた状態は、ロッドが第1付勢力により切欠部に当接することにより維持される。すなわち、クラッチペダルを自走可能位置に位置させた状態を、維持することができる。そのため、歩行して使用する場合において、クラッチペダルの操作に係る使用者の負担を大幅に低減することができる。よって、操作性が向上し、安全性を高めることもできる。あわせて、使用者が作業台に搭乗し高所作業を行う場合においても、クラッチペダルの操作に係る使用者の負担を低減することができ、作業能率を高めることができる。
請求項2に記載の農業用高所作業機は、主クラッチ固定レバーを傾倒させることにより、クラッチペダルを自走可能位置に位置させた状態を維持することができる。この操作は、クラッチペダルを自走可能位置に位置させた状態の維持を開始する際に行うだけでよい。そのため、上記同様に操作性を向上し安全性も高めることができる。
請求項3に記載の農業用高所作業機は、クラッチペダルに第1付勢力に抗する力を加えるだけで、クラッチペダルの自走可能位置への固定を解消することができる。簡単な操作により、クラッチペダルを自走可能位置から、初期位置に戻すことができる。そのため、上記同様に操作性を向上し安全性も高めることができる。
本発明の実施形態の農業用高所作業機の斜視図。 図1のA方向から見たクラッチペダル付近の構造を示す作業台の要部断面図。 主クラッチ固定レバー付近の拡大斜視図。 図3のB方向から見た主クラッチ固定レバー付近の説明図。 図4において、主クラッチ固定レバーを傾倒させた場合を示す説明図。 図2において、主クラッチ固定レバーを傾倒させた場合を示す説明図。 図2において、クラッチペダルに第1付勢力に抗する力を加え自走可能位置とした場合を示す説明図。 図2において、クラッチペダルに第1付勢力に抗する力を加え自走可能位置とするとともに、主クラッチ固定レバーを傾倒させた場合を示す説明図。 図8において、クラッチペダルに対する第1付勢力に抗する力が解除され、主クラッチ固定レバーの傾倒が解除された状態を示す説明図。 図9において、クラッチペダルに第1付勢力に抗する力を加えた場合を示す説明図。
以下、本発明の実施の形態の説明を、図面を参照しつつ行う。本発明の農業用高所作業機1は、図1に示すように車体2、クローラ3、4、ブーム5、6、作業台7、結合支持部8等により構成される自走式のものである。また、農業用高所作業機1は、使用者が作業台7に搭乗し操作するだけでなく、図1に示す位置に使用者が立ち、歩行しながら自走させることもできる。
農業用高所作業機1は、果樹園等において、果実を採取する際などに用いられるものである。車体2には、エンジン(不図示)、減速機(不図示)、クラッチ(不図示)等が備えられている。車体2の前進方向左右には、クローラ3、4が配設される。クローラ3、4は、一般的にゴムクローラであり、エンジンからの動力が伝達されることにより回転する。クローラ3、4の回転方向に応じて、農業用高所作業機1(車体2)は前進又は後進する。また、クローラ3、4の回転速度に応じて、農業用高所作業機1の自走速度が定まる。
クローラ3、4は、夫々独立して回転させることができる。例えば、クローラ3とクローラ4との間で回転させる速度に差異を生じさせたり、クローラ3、4のうち何れか一方のみを回転させたりすることにより、農業用高所作業機1(車体2)は、自在に右折、左折等を行うことができる。
ブーム5、6は、作業台7を昇降させるために設けられ、ブーム5の一方の端部が車体2に回動自在に接続される。またブーム6の一方の端部が作業台7に結合支持部8を介して接続される。ブーム6はブーム5内に出没可能に構成されている。このように構成する理由は、農業用高所作業機1の利便性を向上させるためである。ブーム6をブーム5より突出させることにより、より高所での作業に使用できる等、農業用高所作業機1の利便性が向上する。
作業台7は、使用者が搭乗するためのものであり、主クラッチ固定レバー10等が備えられる。結合支持部8は、ブーム6と作業台7を接続するために供される。また、作業台7をブーム5、6の昇降に関わらず、地面に対して水平に保つ機能を有する。
クラッチペダル9は、図外のクラッチを操作するものであり、図2に示すように、クラッチワイヤー45を図外のクラッチ方向へ引っ張る付勢力(以下、「第1付勢力」という。)により、作業台7の搭乗面7aから離れた位置(以下、「初期位置」という。)に静止する。クラッチペダル9が初期位置に静止している場合にはクラッチは切れており、操作レバー11、12を傾倒させても、減速機からクローラ3、4に動力は伝達されない。すなわち、クラッチペダル9が初期位置に静止している状態において、農業用高所作業機1は自走しない。
なお、クラッチペダル9は、搭乗面7a方向に足で踏み込む又は手で押さえつける等により、第1付勢力に抗する力を加えることで搭乗面7a方向に押し下げた位置(以下、「自走可能位置」という。)に移動する。この際、クラッチペダル9は、搭乗面7aに設けられたクラッチペダル用穴7bに一部が挿入される(図7参照)。クラッチペダル9が自走可能位置にある場合には、クラッチはつながっており、操作レバー11、12を傾倒させることにより、減速機からクローラ3、4に動力が伝達される。すなわち、クラッチペダル9が自走可能位置に位置している状態において、農業用高所作業機1は自走可能である。
主クラッチ固定レバー10は、詳細は後に述べるが、クラッチペダル9を自走可能位置に位置させた状態を維持する際に使用する。操作レバー11は、クラッチペダル9が自走可能位置にある場合において、前進方向又は後進方向に傾倒させることにより、減速機からクローラ3に動力を伝達し、農業用高所作業機1が前進する方向又は後進する方向にクローラ3を回転させる。同様に、操作レバー12は、クラッチペダル9が自走可能位置にある場合において、前進方向又は後進方向に傾倒させることにより、減速機からクローラ4に動力を伝達し、農業用高所作業機1が前進する方向又は後進する方向にクローラ4を回転させる。なお、操作レバー11、12は、使用者が片手のみを使用して、同時に操作することができる。
次に、クラッチペダル9付近の構成について図2を用いて詳細に説明する。クラッチペダル9は、作業台7の支柱31に設けられる支点41において、支点41の周方向に回転可能に支柱31に取付けられている。クラッチペダル9には、回転腕42が設けられている。回転腕42は、クラッチペダル9とともに回動する。回転腕42の搭乗面7aより下方端には、ロッド43が取付けられている。
回転腕42に設けられる接続点42aには、回転可能に取付けられる金具44を介してクラッチワイヤー45の一端が取付けられている。このクラッチワイヤー45の他端は、図外のクラッチに取付けられている。クラッチワイヤー45は、第1付勢力により図外のクラッチ側に付勢されている。そのため回転腕42は、左方向に付勢される。これにより、クラッチペダル9は、搭乗面7aから離れた初期位置に静止する。なお、ストッパ42bは、クラッチペダル9が初期位置に位置した際に、回転腕42と当接し、クラッチペダル9の初期位置を規定する。また、クラッチワイヤー45を内部に移動可能に保持するライナー46は固定部47に固定される。保護カバー46aは、クラッチワイヤー45を保護するための伸縮自在のジャバラである。
クラッチロック金具51は、搭乗面7aの裏面側に、図6にも現れるように支点52の周方向に移動可能に作業台7に取付けられている。クラッチロック金具51には、ロッド43と対応した形状の切欠部53が設けられており、ここにロッド43を嵌め込むことが可能に構成されている。
クラッチロック金具51の支点52の上方に設けられる引っ掛けピン54には、一端を作業台7に固定される引張バネ55の他端が接続されている。これによって、クラッチロック金具51は引張バネ55の付勢力(以下、「第2付勢力」という。)により右方向に回転付勢されて、搭乗面7aの裏面に当接し中立位置に静止している。
また、引っ掛けピン54には、引張バネ57を介し主クラッチ固定レバーワイヤー34の一端も接続されている。主クラッチ固定レバーワイヤー34を内部に移動可能に保持するライナー35の一端は固定部47に固定されている。保護カバー35aは、主クラッチ固定レバーワイヤー34を保護するための伸縮自在のジャバラである。
次に、主クラッチ固定レバー10について図3及び図4を用いて詳細に説明する。図3に現れるように、主クラッチ固定レバー10は作業台7に設けられる支柱31付近に配設される。また図4に現れるように、主クラッチ固定レバー10は、支柱31に設けられた回転軸32の周方向に回転可能な回転腕33に取付けられている。回転腕33内には、主クラッチ固定レバーワイヤー34の他端に取り付けられた金具36が配設されている。また、主クラッチ固定レバーワイヤー34を内部に移動可能に保持するライナー35の他端は、支柱31の固定部37に固定されている。
以上のように、農業用高所作業機1は構成される。次に、主クラッチ固定レバー10を地面方向に傾倒させたときの各部の動きについて図5及び図6を用いて説明する。なお、主クラッチ固定レバー10は、通常状態(使用者が力を加えない状態)において、図4に示すように地面から離れた位置(以下、「通常位置」という。)に位置する。
図5は、主クラッチ固定レバー10を下方に押し下げることにより、金具36と固定部37との間の距離が増加した場合を示している。これにより、主クラッチ固定レバーワイヤー34が主クラッチ固定レバー10側に引っ張られ、引張バネ55、引張バネ57の付勢力に抗する力が生じている。
図6に示すように、クラッチロック金具51には、主クラッチ固定レバーワイヤー34が主クラッチ固定レバー10側に引っ張られていることにより、第2付勢力に抗した力が加えられている。これにより、クラッチロック金具51は、支点52を中心として左回りに回転し、中立位置より地面方向に傾倒した位置(以下、「傾倒位置」という。)に位置する。
なお、主クラッチ固定レバー10に対する下方に押し下げる力がなくなると、引張バネ55、引張バネ57の付勢力により、主クラッチ固定レバー10は通常位置に戻る。また、クラッチロック金具51も、第2付勢力により中立位置に戻る(図2参照)。
次に、クラッチペダル9に対し、第1付勢力に抗する力を加え、自走可能位置とした際の各部の動きについて図7を用いて説明する。
クラッチペダル9は、第1付勢力に抗する力を加えない限り、初期位置に静止する(図2参照)。従って、クラッチペダル9を初期位置より自走可能位置に移動させる場合には、クラッチペダル9を足により踏み込む等によって、第1付勢力に抗する力を加えることが必要である。
図7は、第1付勢力に抗する力が加えられたことにより、クラッチペダル9が自走可能位置に位置している状態を示す。なお、クラッチペダル9は、自走可能位置に位置している場合において、搭乗面7aに設けられたクラッチペダル用穴7bに一部が挿入された状態となる。クラッチペダル9が自走可能位置に位置している場合においては、金具44と固定部47との間の距離が増加している。これは、クラッチペダル9を自走可能位置とすることにより、支点41を中心に回転腕42が左回りに回動することを示す。その結果、金具44は、固定部47からより離れた位置に移動するためである。金具44と固定部47との距離が増加することは、クラッチワイヤー45が作業台7側に引っ張られていることを意味する。これにより、図外のクラッチは接続される。
ここで、ロッド43は、回転腕42が回動することに伴い、クラッチロック金具51に設けられている切欠部53付近に移動することになる。ただし、図7に示すように、クラッチロック金具51が中立位置にある状態においては、ロッド43が切欠部53に嵌め込まれないようになっている。また、この状態においては、第1付勢力に抗する力が解除されるとクラッチペダル9は初期位置に戻る。これにより、図外のクラッチは切れる。
次に、ロッド43が切欠部53に嵌め込まれることにより、クラッチペダル9を自走可能位置とした状態(クラッチをつないだ状態)を維持できることについて図8及び図9を用いて説明する。
図8は、足で踏み込むこと等によりクラッチペダル9に対し第1付勢力に抗する力を加えて自走可能位置に静止させ、かつ、主クラッチ固定レバー10を下方に押し下げ傾倒させたことにより、クラッチロック金具51に第2付勢力に抗する力を加え傾倒位置に静止させた状態を示すものである。この場合において、ロッド43は切欠部53に嵌め込まれた状態となる。
図9は、図8の状態において、足で踏み込むこと等によりクラッチペダル9に対し加えられていた第1付勢力に抗する力、及び下方に押し下げことによる主クラッチ固定レバー10の傾倒を解除した場合を示す。この場合においては、クラッチペダル9には第1付勢力が働き、クラッチペダル9は初期位置に戻るはずである。また、クラッチロック金具51には第2付勢力が働き、クラッチロック金具51は中立位置へ戻るはずである。
しかしながら、この場合においては、ロッド43が切欠部53に嵌め込まれた状態は維持される。これは、第1付勢力により、ロッド43には支点41を中心に右回りに回動しようとする力が働いている。切欠部53にロッド43が嵌め込まれた状態において、前述の力はロッド43を切欠部53に当接する力となる。このロッド43を切欠部53に当接する力により、切欠部53にロッド43が嵌め込まれた状態は維持される。すなわち、クラッチペダル9が自走可能位置に位置した状態、かつ、クラッチロック金具51が傾倒した状態が維持される。
次に、図9の状態において、すなわち、自走可能状態を維持した場合において、クラッチペダル9を軽く足で踏み込む等により、クラッチペダル9に第1付勢力に抗する力を加えることで、ロッド43が切欠部53に嵌め込まれている状態を解除することについて図10を用いて説明する。
図9の状態において、クラッチペダル9に第1付勢力に抗する力を加えると回転腕42が左回りに回転する。これにより、ロッド43は、切欠部53に嵌め込まれている状態から脱する。
ロッド43が切欠部53に嵌め込まれている状態が解除され、また、上記のように主クラッチ固定レバー10の下方への押し下げが解除されていることにより、クラッチロック金具51は、図10に示すように第2付勢力により中立位置に戻る。これにより、クラッチペダル9は、第1付勢力に抗する力を解除することで、ロッド43が切欠部53に再びはめ込まれること無く初期位置へ戻る(図2参照)。
以上説明したように、農業用高所作業機1は簡便な操作で、クラッチペダル9を自走可能位置に位置させた状態で維持することができる。従って、使用者が歩行して使用する場合において、クラッチの操作の負担を大幅に軽減し、安全性も大幅に向上することができる。また、クラッチペダル9を自走可能位置に位置させた状態から初期位置に戻す場合は、クラッチペダル9を軽く踏み込むだけでよい。この点においても使用者に負担を強いることがない。
また、農業用高所作業機1は、作業台7に使用者が搭乗して使用する場合においても、上記操作によりクラッチペダル9を自走可能位置に位置させた状態で保持することができる。高所での作業を行う場合におけるクラッチ操作の負担も、大幅に低減することができる。
なお、本実施の形態で示した農業用高所作業機1の構成は、本発明に係る農業用高所作業機の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明に係る農業用高所作業機は、果樹園における果樹採取用高所作業機等に適用することができる。
1 農業用高所作業機
2 車体
3、4 クローラ
7 作業台
9 主クラッチ固定レバー
10 クラッチペダル
34 主クラッチ固定レバーワイヤー
43 ロッド
45 クラッチワイヤー
51 クラッチロック金具

Claims (3)

  1. 車体左右に配設されたクローラを駆動させて自走する農業用高所作業機であって、
    前記クローラを駆動不可とする初期位置から、前記クローラを駆動可能とする自走可能位置へ移動可能に構成され、前記初期位置へ移動させる付勢力である第1付勢力が加えられているクラッチペダルと、
    前記クラッチペダルとともに移動するロッドと、
    中立位置より傾倒可能に構成され、前記中立位置へ移動させる付勢力である第2付勢力が加えられているクラッチロック金具と、
    前記クラッチロック金具に具備され、前記クラッチペダルが前記第1付勢力に抗する力により前記自走可能位置に移動し、かつ前記クラッチロック金具が前記第2付勢力に抗する力により傾倒している際に前記ロッドが嵌め込まれる切欠部と、を備え、
    前記切欠部に前記ロッドが嵌め込まれている状態において、前記第1付勢力及び前記第2付勢力に抗する力が解除された後は、前記ロッドが前記第1付勢力により前記切欠部に当接することにより当該状態が維持されることを特徴とする農業用高所作業機。
  2. 前記クラッチロック金具と主クラッチ固定レバーワイヤーを介して接続され、傾倒させることにより、前記主クラッチ固定レバーワイヤーを引っ張って前記クラッチロック金具に前記第2付勢力に抗する力を加える主クラッチ固定レバーを備えることを特徴とする請求項1に記載の農業用高所作業機。
  3. 前記第1付勢力及び前記第2付勢力に抗する力が解除された後における、前記切欠部に前記ロッドが嵌め込まれた状態は、前記クラッチペダルに再び前記第1付勢力に抗する力が加えられることにより解消されることを特徴とする請求項1又は2に記載の農業用高所作業機。
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