JP2011010876A - タオルの殺菌方法 - Google Patents

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Tatsunori Kobayashi
立憲 小林
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Abstract

【課題】薬品を用いることなくタオル中のセレウス菌を殺菌できるタオルの殺菌方法を提供すること。
【解決手段】タオル1を洗濯し、この洗濯したタオル1を乾燥することなく、水分を含んだまま密閉包装し、この密閉包装したタオル1を高圧釜2に入れて120℃以上で加圧加熱殺菌する。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用後に回収して再利用されるようなタオルに対して好適な殺菌方法に関するものである。
例えば、温泉施設で提供されるタオルや、飲食店で提供されるおしぼりタオルなどは、業者が使用済のものを回収して再出荷(再利用)している。
即ち、回収した使用済タオルはきれいに洗濯され、塩素などの薬品による消毒処理が行われてから、乾燥させて新品同様のタオルとして再出荷される。
このような再利用に供されるタオルは、上記したように薬品による消毒を行って衛生基準を保っているが、塩素などを用いた一般的な薬品消毒では、感染症を引き起こす可能性のあるセレウス菌が殺菌されないおそれがあった。
尚、強力な薬品を使用すれば、簡単に殺菌効果が上がるが、強すぎる薬品はタオル地を傷めたり人体への使用に有害となったりする懸念があるためできない。
出願人は、このような現状から、強い薬品を使用することなく確実にセレウス菌を死滅させる方法はないものかと思案し、レトルト食品の殺菌に利用されている高圧釜による加圧加熱殺菌に注目した。そして、この加圧加熱殺菌をタオルの殺菌に応用できれば、薬品を用いることなくセレウス菌の完全殺菌を達成できるのではないかと着眼し、実験を行ってみた。
この実験にあたり、単に高圧釜にタオルを入れて加圧加熱するのでは、タオルが焼き付く(焦げ付く)ことが容易に予想できたため、洗濯後乾燥させたタオルを樹脂フィルムで簡易的に包装して高圧釜にて加圧加熱を行った。
すると、簡易的な包装のためか、加圧加熱による内圧の上昇に耐えられずに破裂してしまった。そこで、強固な密閉包装を行ってみたところ、包装の破裂は解消したが、包装されていてもタオルに焼き付きを生じてしまうこととなった。
出願人は、このような実験結果をふまえて更に鋭意研究を重ね、試行錯誤した末に、水分を含ませたタオルを密閉包装して加圧加熱すると、タオルに焼き付きを生じず且つセレウス菌も殺菌されることを見出し、本発明のタオルの殺菌方法を完成させるに至った。
即ち、本発明は、薬品を用いることなくタオル中のセレウス菌や黄色ブドウ球菌などの病原菌を殺菌できる画期的なタオルの殺菌方法を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
タオル1を洗濯し、この洗濯したタオル1を乾燥することなく、水分を含んだまま密閉包装し、この密閉包装したタオル1を高圧釜2に入れて120℃以上で加圧加熱殺菌することを特徴とするタオルの殺菌方法に係るものである。
また、0.48g以上の水分を含んだタオル1を密閉包装することを特徴とする請求項1記載のタオルの殺菌方法に係るものである。
また、密閉包装したタオル1を高圧釜2に入れて120℃以上で10分以上加圧加熱殺菌することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のタオルの殺菌方法に係るものである。
また、洗濯したタオル1をピロー包装することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタオルの殺菌方法に係るものである。
本発明は上述のように、水洗いしたタオルを乾燥することなく、水分を含んだまま密閉包装し、この密閉包装したタオルを高圧釜に入れて120℃以上で加圧加熱殺菌するため、薬品を一切使用せずにタオル中のセレウス菌を加圧加熱殺菌でき、しかも、加圧加熱終了後も、密閉包装によりタオルに菌が付着せずに無菌に保たれる安全性の高い包装タオルに加工できる極めて実用性に秀れた画期的なタオルの殺菌方法となる。
また、本発明の殺菌方法で殺菌されたタオルは、包装を開いても水分を含んだままであるため、殺菌終了後、包装したままの形態で(無加工で)濡れタオルとして出荷することが可能であり、タオルを濡らして使用するような用途(例えば、飲食店のおしぼりタオルや医療機関での患者の身体拭きタオルなど)に安全性の高い有用な濡れタオルを容易に提供可能となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、前記作用・効果が確実に発揮される一層実用性に秀れたタオルの殺菌方法となる。
また、請求項4記載の発明においては、高い密閉度でタオルを密閉包装できると共に、既存のピロー包装機を用いて効率良くタオルを包装できるために、量産性が著しく向上することになる。
本実施例の殺菌完了後の包装済タオルを示す斜視図である。 本実施例の、タオルを包装するまでの工程説明図である。 本実施例の高圧釜を示す斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
先ず、タオル1を洗濯して汚れを落とし、この洗濯したタオル1を乾燥することなく、水分を含んだまま密閉包装する。
次いで、この密閉包装したタオル1を高圧釜2に入れて120℃以上で加圧加熱殺菌する。
すると、密閉包装されたタオル1は、密閉度を保持し得る強度の高い包装であるため、加圧加熱中に内圧が高くなっても破裂することはなく、密閉包装状態が保たれたまま加圧加熱される。
また、この際、水分を含んだタオル1は焼き付くことがなく、しかもタオル1中の水分を介して加圧力がタオル1全域に均等に加わるので、良好な殺菌作用が得られることになる。
加圧加熱後、タオル1中の生菌数の試験を行ったところ、セレウス菌が死滅していることが確認された。従って、極めて安全性の高いタオル1に加工できた。
また、加圧加熱後も、密閉包装によりタオル1に菌は付着せず、包装を開いて使用されるまで無菌に保たれることとなる。
尚、このようにして殺菌処理されたタオル1は、包装を開いても水分を含んだ濡れタオルとなっている。そのため、タオル1を濡らして使用するような用途(例えば、飲食店のおしぼりタオルや医療機関での患者の身体拭きタオルなど)には好適である。即ち、タオル提供業者側は、殺菌終了後、包装したまま無加工で出荷できることとなるし、飲食店や医療機関側でも、一々タオル1を濡らす手間が省けるので、非常に有用である。
また、例えば、0.48g以上の水分を含んだタオル1を密閉包装することとすれば、高圧釜2での加圧加熱殺菌時に確実にタオル1が焼き付くことがなく、且つタオル1中の水分を介して加圧力がタオル1全域にまんべんなく均等に加わって確実な殺菌作用が得られることになる。
また、例えば、120℃以上で10分以上加圧加熱殺菌することとすれば、確実にタオル1中のセレウス菌を殺菌できる。
また、例えば、洗濯したタオル1をピロー包装することとすれば、高い密閉度でタオル1を密閉包装できると共に、既存のピロー包装機を用いて効率良くタオル1を包装可能となるので、量産性が著しく向上することになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、使用後に回収して再利用(再出荷)するタオル1の殺菌方法に適用している。
具体的には、先ず、回収したタオル1を、洗剤を用いて洗濯し汚れを落とす。
この洗濯は、例えば、蒸気洗濯機を使用し、予洗,本洗,すすぎの工程を経て30分程行う。この洗濯工程を経ることによってタオル1は、水分を含んだ状態になる。
次いで、洗濯したタオル1を、乾燥することなく、例えば公知のタオル畳み機3を用いておしぼりタオルのように丸く棒状に畳み、畳んだタオル1を、水分を含んだまま密閉包装する。
本実施例では、密閉包装手段として、食品の包装などに用いられるピロー包装を採用している。即ち、公知のピロー包装機4を用いて畳んだタオル1を一枚ずつ樹脂製包装袋5でピロー包装している(図1参照。)。
また、この際、タオル一枚につき、0.48g以上の水分を含んだ状態にして密閉包装する。出願人の実験によると、0.48g以上の水分を含んでいれば、後述する高圧釜2での加圧加熱時にタオル1に焼き付き(焦げ付き)が生じないことが確認されている。尚、洗濯後に乾燥させなければ、必然的にタオル1は、0.48g以上の水分を含んでいるので、あえて水を含ませるための工程は要せず、そのまま包装工程へと移行できる。
尚、図2は、洗濯後のタオル1を、ピロー包装するまでの製造ラインを示している。この製造ラインは、タオル畳み機3で畳まれたタオル1が搬送装置6によりピロー包装機4へと搬送され、このピロー包装機4でピロー包装されてライン終端へと導出される構成である。また、この製造ラインの終端には、運搬カゴ7が用意されていて、ピロー包装されたタオル1をこの運搬カゴ7に多数収容して次工程(高圧釜2)へと運搬できるようにしている。
次いで、この密閉包装したタオル1を高圧釜2に入れて120℃以上で加圧加熱殺菌する。
本実施例では、図3に示すように、レトルト食品の加圧加熱殺菌に用いられるものであって、トレー8を多段に収容可能な高圧釜2を採用し、各トレー8に密閉包装したタオル1を多数載せて多量に加圧加熱殺菌処理するものとしている。
この高圧釜2を用いて、120℃以上で10分以上加圧加熱殺菌した。ピロー包装により包装袋5の破裂は生じず、タオル1の焼き付きも生じなかった。殺菌処理後、タオル1中の生菌数の試験を行ったところ、タオル1一枚中の生菌数は30個以下で大腸菌群及び黄色ブドウ球菌は陰性、そしてセレウス菌は100個以下(定量限界100個)との結果が出た。
従って、本実施例の殺菌方法によれば、セレウス菌が完全殺菌されて安全性の高いタオル1に加工できた。
また、このようにして殺菌処理を行った後、包装袋を開いてタオル1を取り出すと、水分を含んだままであった。即ち、セレウス菌が死滅した安全な濡れタオルに加工されるため、タオル1を濡らして使用するような用途(例えば、飲食店のおしぼりタオルや医療機関での患者の身体拭きタオルなど)には好適な商品になると考えられる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 タオル
2 高圧釜

Claims (4)

  1. タオルを洗濯し、この洗濯したタオルを乾燥することなく、水分を含んだまま密閉包装し、この密閉包装したタオルを高圧釜に入れて120℃以上で加圧加熱殺菌することを特徴とするタオルの殺菌方法。
  2. 0.48g以上の水分を含んだタオルを密閉包装することを特徴とする請求項1記載のタオルの殺菌方法。
  3. 密閉包装したタオルを高圧釜に入れて120℃以上で10分以上加圧加熱殺菌することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のタオルの殺菌方法。
  4. 洗濯したタオルをピロー包装することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタオルの殺菌方法。
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