JP2011008849A - メモリ及び書き込み制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない書き込み電圧から成る書き込み電流を印加することによって記憶層の磁化の向きを反転させることで、記憶素子の破壊を防ぎつつ、記憶素子に情報を記憶させる。
【解決手段】SpRAM1は、磁性体の磁化状態により情報を記憶する記憶層と、記憶層に対して非磁性層を介して、磁化の向きが固定された磁化固定層と、を有し、記憶層及び磁化固定層の積層方向に流す書き込み電流を印加することによって、記憶層の磁化の向きが変化して、記憶層に情報が記憶される記憶素子2を備える。また、独立した2つ以上のパルス列から成る書き込み電圧で、記憶素子2に書き込み電流を供給する電圧制御部11を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性体の磁化状態を情報として記憶する記憶層と、磁化の向きが固定された磁化固定層とから成り、積層方向に電流を流すことにより記憶層の磁化の向きを変化させて情報を記憶素子に記憶させるメモリ及び書き込み制御方法に適用して好適なものである。
従来、情報通信機器、特に携帯端末等に用いられる小型の電子機器が飛躍的に普及したことに伴い、これを構成するメモリやロジック等の素子に対して、高集積化、高速化、低電力化等、一層の高性能化が要請されている。
このような電子機器では、不揮発性メモリが電子機器の高機能化に必要不可欠な部品と考えられている。不揮発性メモリとしては、半導体フラッシュメモリやFeRAM(強誘電体不揮発メモリ)等が実用化されており、さらなる高性能化に向けて活発な研究開発が行われている。
最近、磁性体を利用した新しい不揮発メモリとして、トンネル磁気抵抗効果を利用したMRAM(Magnetic Random Access Memory)の開発進捗が著しい。MRAMに関して、例えば、非特許文献1に記載された技術等が注目を集めている。
このMRAMは、情報を記憶する微小な記憶素子が規則的に配置され、その各々にアクセスできるように配線されており、この配線は、例えばワード線及びビット線を設けた構造を有している。それぞれの記憶素子は、情報を強磁性体の磁化の向きとして記憶させる記憶層を有して構成される。
そして、記憶素子には、いわゆる磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を用いた構造を採用する磁気メモリ素子が用いられている。磁気トンネル接合は、上述の記憶層と、トンネル絶縁層(非磁性スペーサ膜)と、磁化の向きが固定された磁化固定層とから構成される。磁化固定層の磁化の向きは、例えば反強磁性層を設けることにより固定することができる。
このような構造においては、記憶層の磁化の向きと、磁化固定層の磁化の向きとのなす角度に応じて、トンネル絶縁層を流れるトンネル電流に対する抵抗値が変化する、いわゆるトンネル磁気抵抗効果を生じる。このため、このトンネル磁気抵抗効果を利用して、情報の読み出しを行うことができる。この抵抗値の大きさは、記憶層の磁化の向きと磁化固定層の磁化の向きとが反平行であるときに最大値をとり、平行であるときに最小値をとる。
従来、記憶素子に情報を書き込んで、情報を記憶させる(以下、「情報の書き込み」又は「書き込み」と略称する場合がある)方法として、例えば、特許文献1には、アステロイド特性を利用した技術について記載されている。また、特許文献2には、スイッチング特性を利用した技術について記載されている。
具体的には、記憶素子への情報の書き込みは以下のように行われる。すなわち、記憶素子の上下に直交して配置されたワード線及びビット線の両方に電流を流すことにより発生する合成電流磁界により、記憶素子の記憶層の磁化の向きを制御して情報の書き込みを行う。一般的には、情報の書き込み時に磁化の向き(磁化状態)の違いを、“0”情報と“1”情報とにそれぞれ対応させて記憶素子に書き込む。
一方、記憶素子2から情報を読み出す(以下、「情報の読み出し」又は「読み出し」と略称する場合がある。)方法は以下のように行われる。すなわち、トランジスタ等の素子を用いてメモリセルの選択を行い、記憶素子のトンネル磁気抵抗効果を利用して、記憶層の磁化の向きの違いを電圧信号の差として検出する。これにより、書き込まれた情報を検知することができる。
MRAMを他の不揮発メモリと比較した場合、最大の特長は、強磁性体から成る記憶層の磁化の向きを反転させることにより、“0”情報と“1”情報とを書き込むため、高速、かつ、ほぼ無限(例えば、1015回)の書き換えを可能としたことである。
しかしながら、MRAMにおいては、一旦書き込まれた情報を書き換えるために、比較的大きい電流磁界を発生させる必要があり、アドレス配線にある程度大きい(例えば数mA〜数十mA)電流を流さなければならない。この場合、消費電力が大きくなってしまう。
また、MRAMにおいては、記憶素子毎に書き込み用のアドレス配線と読み出し用のアドレス配線を必要とするため、構造的にメモリセルの微細化が困難であった。
さらに、記憶素子の微細化に従って、アドレス配線も細くなり、充分な電流を流すことが難しくなったり、保磁力が大きくなるため必要となる電流磁界が増大して、消費電力が増えてしまったりすることがある。従って、記憶素子を微細化することが困難であった。
そこで、これらの問題を解決するために、電流磁界によらないで記憶素子に情報を書き込む技術が研究されている。特に、より少ない電流で磁化反転が可能な構成とするため、例えば、特許文献3に記載されたようなスピントランスファによる磁化反転を利用する構成としたメモリが注目されている。
ここで、特許文献4には、スピントランスファによる磁化反転について記載されている。スピントランスファによる磁化反転とは、磁性体の中を通過してスピン偏極した電子を、他の磁性体に注入することにより、他の磁性体において磁化反転を起こさせるものである。
この現象は、磁化の向きが固定された磁性層(磁化固定層)を通過したスピン偏極電子が、磁化の向きが固定されない他の磁性層(磁化自由層)に進入する際に、この磁性層の磁化にトルクを与える。そして、ある閾値以上の電流を他の磁性体に流せば、磁性層の磁化の向きを反転させることができる。
例えば、磁化固定層と磁化自由層とを有する、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子:Giant Magneto Resistive Head)や磁気トンネル接合素子(MTJ素子)に対して、その層面に垂直な方向に電流を流す。これにより、これらの素子の少なくとも一部の磁性層の磁化の向きを反転させることができる。
そして、磁化固定層と磁化自由層(記憶層)とを有する記憶素子を構成し、記憶素子に流す電流の極性を変えることにより、記憶層の磁化の向きを反転させ、“0”情報と“1”情報との書き換えを行う。
一方、書き込まれた情報の読み出しは、磁化固定層と磁化自由層(記憶層)との間にトンネル絶縁層を設けた構成とすることにより、MRAMと同様にトンネル磁気抵抗効果を利用することができる。
そして、スピントランスファによる磁化反転は、記憶素子が微細化されても、電流を増やさずに磁化反転を実現することができる利点を有している。
磁化反転のために記憶素子に流す電流の絶対値は、例えば0.1μm程度のスケールの記憶素子の場合に1mA以下であり、しかも電流の絶対値は記憶素子の体積に比例して減少するため、スケーリング上有利である。また、MRAMで必要であった記憶用ワード線が不要となるため、メモリセルの構成が単純になるという利点もある。
以下の説明では、スピントランスファを利用した記憶素子をSpRAM(Spin transfer Random Access Memory)と呼ぶ。また、スピントランスファを引き起こすスピン偏極電子流をスピン注入電流(Spin injection current)と呼ぶ。
高速かつ書換え回数がほぼ無限大であるというMRAMの利点を保ったまま、低消費電力化、大容量化を可能とした不揮発メモリとして、SpRAMには大きな期待が寄せられている。
特開平10−116490号公報 米国特許出願公開第2003/0072174号明細書 米国特許第5695864号明細書 特開2003−17782号公報 特開2005−277147号公報
J.Nahas et al.,IEEE/ISSCC 2004 Visulas Supplement,p.22
ところで、SpRAMにおいては、記憶素子に情報を書き込むために、記憶素子の積層方向に所定の電圧による書き込み電流を流す。その際、記憶素子のトンネル絶縁層の両端に0.5Vから1V程度の電圧が生じる。この電圧は、トンネル絶縁層の破壊電圧に比べて無視できる大きさではない。すなわち、繰り返し書き込みが行われ、トンネル絶縁層が電界ストレスを受けると、トンネル絶縁層が静電破壊される場合がある。トンネル絶縁層が静電破壊された記憶素子は、記憶素子自体の抵抗が著しく減少してしまい、もはや抵抗変化から情報を読み出すことが不可能になってしまう。
このように、SpRAMにおいては、書き込み時にトンネル絶縁層にかかる電圧(以下、書き込み電圧という)とトンネル絶縁層が静電破壊する電圧(以下、破壊電圧という)の差を十分確保しなければならない。この差が小さいと、記憶素子ごとの特性ばらつきによって、大きな容量のメモリを構成することができない。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、少ない書き込み電圧から成る書き込み電流を印加することによって記憶層の磁化の向きを反転させることで、記憶素子の破壊を防ぎつつ、記憶素子に情報を記憶させることを目的とする。
本発明は、記憶素子に情報を記憶させるものである。
記憶素子は、磁性体の磁化状態により情報を記憶する記憶層と、記憶層に対して非磁性層を介して、磁化の向きが固定された磁化固定層と、を有する。
そして、記憶層及び磁化固定層の積層方向に流す書き込み電流が印加されることによって、記憶層の磁化の向きが変化して、記憶層に情報を記憶する。
このとき、独立した2つ以上のパルス列から成る書き込み電圧で、記憶素子に書き込み電流を供給する。
これら本発明によれば、記憶素子に対して、記憶層及び磁化固定層の積層方向に独立した2つ以上のパルス列から成る書き込み電圧で書き込み電流を供給することによって記憶素子に情報を記憶させることができる。
本発明によれば、独立した2つ以上のパルス列から成る書き込み電圧で書き込み電流を供給するため、低い書込み電圧であっても、記憶層の磁化の向きを反転させて、記憶素子に情報を記憶させることができる。このため、記憶素子の静電破壊を防ぐことができ、記憶素子の寿命を延ばすことができるという効果がある。
本発明の第1の実施の形態に係るSpRAMの内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスピントランスファを利用するメモリのメモリセルの模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る記憶素子に書き込み電圧を加えたときの、書き込み電圧と書き込みエラー率の関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る記憶層に印加する書き込み電流の時間依存を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る多数の素子に対して、書き込みエラー率の書き込み電圧依存性を測定した結果である。 本発明の第1の実施の形態に係る書き込みエラー率と、破壊のビットエラー率の計算結果の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る書き込み及び破壊のデバイスエラー率の計算結果の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るSpRAMの内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るSpRAMの書き込み制御方法の例を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする。)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(書き込み制御:2以上のパルス列を用いて書き込みを行う例)
2.第2の実施の形態(書き込み制御:書き込みの成否を判断して、パルス列の数を変える例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[2以上のパルス列を用いて書き込みを行う例]
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。本実施の形態では、2以上のパルス列を用いて記憶素子に書き込みを行うメモリ(以下、SpRAM1とする。)に適用した例について説明する。
図1は、SpRAM1の内部構成例を示す機能ブロック図である。
情報を記憶する記憶素子2はアレイ状に配置され、セルアレイ5を構成する。各記憶素子2は選択用MOSトランジスタ3を通じて、セルアレイ5上を上下に延びるビット線12(BL)−ソース線13(SL)対に接続されており、“0”又は“1”の1ビットの情報を記憶する。一方、選択用MOSトランジスタ3のゲートはセルアレイ5上を左右に延びるワード線14(WL)に接続されている。
ところで、図1には4ロー×4カラムの構成としたセルアレイ5を示しているが、実際にはこれより大きく、例えば512ロー×512カラムの構成とすることができる。このとき、ワード線14、ビット線12及びソース線13はそれぞれ512本となる。各ワード線14の左端はセルアレイ5の左に配置されたローデコーダ6に接続され、右端は開放されている。各ソース線13及びビット線12の上下端はセルアレイ5の上下に配置されたカラムスイッチ7に接続されている。
セルアレイ5を512ロー×512カラムの構成とした場合、アドレスは18ビットとなるが、上位9ビットをローアドレスに、下位9ビットをカラムアドレスに割り当てる。ローアドレスはローデコーダ6に入力され、カラムアドレスは上下のカラムスイッチ7に入力される。
また、SpRAM1は、ソース線13に書き込み電圧を加えるSLライトドライバ8と、ビット線12に書き込み電圧を加えるBLライトドライバ9を備え、共に記憶素子2に情報を書き込む書き込み部として機能する。書き込み部が記憶ブロックに情報を書き込むための書き込み電圧と、センスアンプ10に供給されるリファレンス電圧は、電圧制御部11によって制御される。本例の電圧制御部11は、書き込み部に対して、独立した2つ以上のパルス列から成る書き込み電圧で、記憶素子に書き込み電流を供給する。
また、SpRAM1は、ソース線13に接続され、記憶素子2から読み出し電流を流すために必要なセンス電圧が入力されるセンスアンプ10を備える。1個の記憶素子2は、1ビットの情報を記憶しており、センスアンプ10には、所定の大きさのリファレンス電圧が入力される。センスアンプ10は、センス電圧とリファレンス電圧を比べることで、記憶素子2に書き込まれた情報を読み出す。本例のセンスアンプ10は、記憶素子2から情報を読み出す読み出し部として機能する。
次に、スピントランスファを使用するメモリ(SpRAM1)のメモリセルについて内部構成例を説明する。
図2は、記憶素子2とメモリセルの模式化した断面図を示す。
図2に示す全体構造は、メモリセルを表す。記憶素子2に記憶された情報を読み出すために、メモリセルを電気的に選択するためには、ダイオードまたはMOSトランジスタ等を用いることができる。図2に示すメモリセルはMOSトランジスタを用いている。
まず、メモリセルの構成例を説明する。
強磁性層22及び強磁性層24は、非磁性層23を介して配置されていることにより、反強磁性結合している。さらに、下層側の強磁性層22は、反強磁性層21と接して配置されており、これらの層間に働く交換相互作用によって、強い一方向の磁気異方性を有する。そして、これらの層21,22,23,24により、磁化の向きが固定された磁化固定層15が構成される。即ち、磁化固定層15は、非磁性層を介して積層される複数層(本例では、2層)の強磁性層22,24から成る。
強磁性層26は、その磁化M1の向きが比較的容易に回転するように構成されており、この強磁性層26によって記憶層(磁化自由層)16が構成される。記憶層16は、磁性体の磁化状態により情報を記憶する。
磁化固定層15の強磁性層24と強磁性層26との間、即ち磁化固定層15と記憶層16との間には、トンネル絶縁層25が形成されている。このトンネル絶縁層25は、上下の強磁性層26及び24の磁気的結合を切ると共に、トンネル電流を流す役割を担う。これにより、磁性層の磁化の向きが固定された磁化固定層15と、トンネル絶縁層25と、磁化の向きを変化させることが可能な記憶層16とにより、TMR(トンネル磁気抵抗効果)素子が構成されている。
そして、上述の各層21〜26と、下地膜20及びトップコート層27により、TMR素子から成る記憶素子2が構成されている。
記憶素子2は、積層方向に流す書き込み電流が印加されると、記憶層16の磁化の向きが変化して、記憶層16に対して情報を記憶することができる。
記憶素子2を構成する各層の材料は、以下のとおりである。
反強磁性層21の材料としては、例えばPtMnを用いることができる。
磁化固定層15の強磁性層22,24の材料としては、CoFe等の強磁性材料を用いることができる。
非磁性層23の材料としては、例えば、Ru,Ta,Cr,Cu等を用いることができる。
トンネル絶縁層25の材料としては、例えばMgOを用いることができる。
記憶層16の強磁性層26の材料としては、CoFeB等の強磁性材料を用いることができる。
シリコン基板30中には、選択用MOSトランジスタ3が形成され、この選択用MOSトランジスタ3の一方の拡散層33上に接続プラグ17が形成されている。この接続プラグ17上には、記憶素子2の下地膜20が接続されている。選択用MOSトランジスタ3のもう一方の拡散層32は、不図示の接続プラグを介してソース線13に接続されている。選択用MOSトランジスタ3のゲート31は、不図示の接続プラグを介してワード線14に接続されている。記憶素子2のトップコート層27は、その上のビット線12に接続されている。
定常状態において、非磁性層23を介した強い反強磁性結合により、強磁性層22の磁化M11と強磁性層24の磁化M12は、ほぼ完全な反平行状態にある。
通常、強磁性層22と強磁性層24とは、磁気モーメントが等しい構成とされるため、磁極磁界の漏洩成分は無視できるくらい小さい。
トンネル絶縁層25を挟む、記憶層16の強磁性層26の磁化M1の向きと、磁化固定層15の強磁性層24の磁化M12の向きが、平行状態にあるか反平行状態にあるかによって、これらの層24,25,26から成るTMR素子の抵抗値が変化する。2つの磁化M1,M12が平行状態では抵抗値が低くなり、反平行状態では抵抗値が高くなる。TMR素子の抵抗値が変化すると、記憶素子2全体の抵抗値も変化する。このことを利用して、記憶素子2に情報を書き込んだり、情報を読み出したりすることができる。例えば、抵抗値が低い状態を“0”情報に割り当て、抵抗値が高い状態を“1”情報に割り当てることにより、2値(1ビット)の情報を書き込むことができる。
なお、磁化固定層15のうち記憶層16側の強磁性層24は、記憶した情報を読み出す際に、記憶層16の磁化M1の向きの基準となり参照される強磁性層であるため、「参照層」とも称される。
メモリセルの情報を書き換えたり、メモリセルに書き込まれた情報を読み出したりするためには、スピン注入電流Izを流す必要がある。このスピン注入電流Izは、拡散層33、記憶素子2及びビット線12を通過する。
一方、スピン注入電流Izの極性を変えると、記憶素子2を流れるスピン注入電流Izを、上向きから下向きに、或いは下向きから上向きに、変えることができる。
これにより、記憶層16の磁化M1の向きを変化させて、メモリセルの情報を書き換えることができる。
次に、書き込み部が行う情報の書き込み動作の例について説明する。
ローデコーダ6はローアドレスに応じて512本のうち一本のワード線14の電圧を電源電圧に設定し、ワード線14に接続されている選択用MOSトランジスタ3をON状態にする。上側のカラムスイッチ7はカラムアドレスに応じて512本のうち一本のソース線13をSLライトドライバ8に接続する。下側のカラムスイッチ7はカラムアドレスに応じて512本のうち一本のビット線12をBLライトドライバ9に接続する。
SLライトドライバ8はデータ入力が“1”のとき、書き込み電圧を出力し、“0”のときGNDを出力する。反対にBLライトドライバ9はデータ入力が“0”のとき、書き込み電圧を出力し、“1”のときGNDを出力する。このようにするとデータ入力に応じて電流の向きが変わることによって、選択された記憶素子2に“0”あるいは“1”の情報の書き込み動作が行える。
次に、センスアンプ10が行う情報の読み出し動作の例について説明する。
ワード線14の選択は情報の書き込み時と同じである。上側のカラムスイッチ7はカラムアドレスに応じて512本のうち一本のビット線12をSLライトドライバ8に接続する。下側のカラムスイッチ7はカラムアドレスに応じて512本のうち一本のソース線13をセンスアンプ10に接続する。SLライトドライバ8は常にGNDを出力する。このようにして、センスアンプ10から選択された記憶素子2に一定の読み出し電流を流す。
記憶素子2の状態が“1”、すなわち高抵抗状態の場合に、読み出し電流を流すために必要なセンス電圧をV1とする。同様に、記憶素子2の状態が“0”、すなわち低抵抗状態の場合に、読み出し電流を流すために必要なセンス電圧をV0とする。このとき、抵抗の大小関係よりV1>V2となる。そこで、V1よりも小さく、V2よりも大きいリファレンス電圧をセンスアンプ10に入力する。
センスアンプ10は、センス電圧とリファレンス電圧を比較する。ここで、「センス電圧>リファレンス電圧」となる場合は、記憶素子2は、“1”が記憶された状態、「センス電圧<リファレンス電圧」となる場合は、記憶素子2は、“0”が記憶された状態であると判断できる。すなわち、情報の読み出し動作が行える。
次に、SpRAM1でのエラー率について説明する。ここでは、本例の記憶素子2に対する書き込み時のエラー率についてのみ説明する。
SpRAM1の書き込み動作の詳細を説明するために、初期状態において、参照層(強磁性層24)の磁化M12と記憶層16の磁化M1の向きが平行状態であり、書き込み電流(スピン注入電流Iz)を流すことで、反平行状態に変化させることを想定する。ここで、参照層(強磁性層24)の磁化M12と記憶層16の磁化M1の向きが平行状態であると言っても、磁化の相対角度が完全に0度ではないことに注意する。記憶層16の磁化M1の向きは、熱揺らぎの影響により、0度を中心にある分布をもって絶えず揺れ動いている。スピン注入の力は、参照層(強磁性層24)の磁化M12と記憶層16の磁化M1の相対角度が大きいほど、大きく働く。
すなわち、書き込み電流を流したときに、磁化M1,M12の相対角度が大きければ少ない電流で反平行状態に変化させることができる。反対に磁化M1,M12の相対角度が小さければより大きい電流を印加しなければならない。書き込み電流を流したときに、磁化M1,M12がどの向きを向いているかは完全に確率的である。すなわち、同じ素子に同じ書き込み電流を流したときに、反平行状態に変化する場合もあれば、平行状態のままの場合もある、ということが起こりえる。平行状態のままであることは、書き込みに失敗したことを意味する。
図3は、書き込み電圧に対する書き込みエラー率の例を模式的に示す。
横軸は書き込み電圧、縦軸(対数)は書き込みエラー率を示す。記憶素子2に書き込み電圧Vaを印加したときに、書き込みエラー率が10−4であるとは、1万回書き込みを行った場合に1回書き込みに失敗することに相当する。図を見て分かるように、書き込み電圧を増加させれば、書き込みエラー率は急激に減少する。例えば、書き込み電圧をVaからVbまで増加させれば、10回に1回の頻度まで書き込みエラー率が減少する。このように、書き込みを正常に行うためには、書き込み電圧を増加させることが望ましい。以上の説明は反平行状態から平行状態に変化させる場合であったが、反対に平行状態から反平行状態に変化させる場合も同様である。
一方、書き込み電圧の印加によって、記憶素子2のトンネル絶縁層には電界ストレスが働く。度重なるストレスはついにはトンネル絶縁層を静電破壊に至らせる。トンネル絶縁層の静電破壊は以下のようにモデル化される。
ここで、書き込み部が、ある書き込み電圧で記憶素子2に対して繰り返し電圧印加を行った場合を考える。
書き込み電圧をx回印加するまでに記憶素子2が破壊する確率rは次式で表される。
r=1−exp(−(x/μ)β)…式(1)
式(1)は、ワイブル分布を表す。βは分布の形状を表し、SpRAM1で用いる記憶素子2の場合、1〜2程度の範囲にある。μは平均書き込み可能回数であり、書き込み電圧に依存する。
μの書き込み電圧依存性は、いわゆるパワーローモデルで記述でき、次式で表される。
μ=x1×V−b …式(2)
ここで、x1は書き込み電圧が1Vのときの平均書き込み可能回数、bは電圧依存性を決めるパラメータである。
通常、x1は10から1010程度の範囲、bは40〜60程度の範囲にある。式(2)から分かるように、書き込み電圧が大きくなるほどμの値が小さくなるために、破壊確率(=破壊エラー率)は大きくなる。よって、記憶素子2の破壊エラー率を下げるためには、小さな書き込み電圧で書き込みを行うことが望ましい。
以上のように、SpRAM1においては、書き込みエラー率と破壊エラー率が書き込み電圧に対して反対の依存性を持っており、両者がトレードオフの関係にあることが分かる。大きな容量のメモリを実現するためには、所望の書き込みエラー率を達成する書き込み電圧と、所望の破壊エラー率を達成する書き込み電圧の差(=書き込みマージン)を十分大きく確保する必要がある。
そこで、本願の発明者等が種々の検討を行った結果、書き込み部は、書き込み電圧が独立した2つ以上のパルス列から構成される書き込み電流を記憶素子2に供給することによって、書き込みマージンを大きくできることを見出した。
続いて、SpRAM1における具体的な書き込み制御方法の例を説明する。
先に述べたとおり、書き込み電圧の印加によって、書き込みが成功するか失敗するかは確率的なものである。図3より、Vaの電圧で書き込みを行った場合には、書き込みエラー率が10−4であることが示され、平均して1万回に1回書き込みに失敗すると言える。このとき、記憶素子2には、図4Aに示す、1パルスの書き込み電流が流れる。引き続きもう一度同じ電圧Vaで書き込みを行うと、この場合も平均して1万回に1回書き込みに失敗することになる。
2回の書き込みをまとめると、図4Bに示すように連続する2つのパルス列による書き込みに相当することが分かる。2回の書き込みのうち、少なくとも1回書き込みに成功すれば情報が書き換えられるから、2つのパルス列による書き込みの書き込みエラー率は10−4×10−4=10−8で表される。すなわち、書き込みエラー率は、2乗になる。ここで、図3には、2つのパルス列による書き込みの書き込みエラー率が黒点35で示される。この書き込みエラー率は、書き込み電圧をVbとした場合における書き込みエラー率に相当する。
次に、このような2つのパルス列による書き込みによって、破壊エラー率はどのように変化するかについて説明する。
2つのパルス列で書き込むのであるから、トンネル絶縁層に加えられるストレスは単一パルスの場合と比べて2倍になる。書き込み回数がx回とすると、1つのパルスによる破壊エラー率r1は、次式で表される。
r1=1−exp(−(x/μ)β)…式(3)
また、2つのパルス列による破壊エラー率r2は、次式で表される。
r2=1−exp(−(2x/μ)β)…式(4)
破壊エラー率は1よりも極めて小さい値(r1、r2≪1)であるので、級数展開するとr2≒2×r1である。このため、書き込みエラー率が2乗で小さくなったのに対し、破壊エラー率は2倍大きくなるに過ぎないことが示される。この違いが2つのパルス列で書き込みを行うことによって書き込みマージンを増加させることができる理由である。パルス列の数を大きくすればさらにこの効果は増大する。
以上の議論において、書き込みエラー率は、単一の記憶素子2に適用した例について説明したが、本例のSpRAM1を、実際に用いる場合には、多数の記憶素子2に対する書き込みエラー率を用いる必要がある。そして、書き込みエラー率は記憶素子2ごとにばらつくことが一般的である。そこで、以下のように2つのエラー率を定義する。
まず、多数の記憶素子2に対して、ある書き込み電圧で書き込みを行った場合における、書き込みが失敗した記憶素子2の割合をビットエラー率とする。ビットエラー率は、各々の記憶素子2の書き込みエラー率の平均値に相当する。一方、破壊エラー率については、元々ワイブル分布が多数の記憶素子2を対象にしたモデルであるため、始めから多数の記憶素子2に対するビットエラー率となっている。
次に、多数の記憶素子2からなるSpRAM1に必要回数書き込みを行った際に、一度でも書き込みに失敗する確率をデバイスエラー率とする。このデバイスエラー率がSpRAM1を備えるメモリデバイスの性能を示す指標となる。どの程度のデバイスエラー率が必要になるかは、デバイスを用いるアプリケーション等で異なってくるが、典型的には10−6〜10−4の範囲の値が要求とされる。
次に、ビットエラー率からデバイスエラー率を求める方法を示す。ここでは、メモリデバイスがエラー訂正機能(ECC)を備えた場合を想定する。
そして、Nをメモリ容量、nをECCの符号ビット数、kをECCの情報ビット数、sをエラー訂正ビット数、b=N/kをブロック数、xを書き込み回数とする。
このとき、書き込みのデバイスエラー率Rdとビットエラー率Rbの関係は、次式で表される。
Rd=1−(1−F[n,s,Rb]^(bx))…式(5)
ここで、F[n,s,r]は、ブロックエラー率を示す関数であり、次式で与えられる。
Figure 2011008849
破壊のデバイスエラー率Rdも同様であるが、書き込み回数はビットエラー率Rbに含まれているため、次式で表される。
Rd=1−(1−F[n,s,Rb]^(b))…式(7)
ここで、具体的な計算例を示す。N=76kバイト、n=12、k=8、s=1、x=100万回とした場合、Rd=1万分の1を達成するために必要な書き込みのビットエラー率Rbは4.4×10−9となる。
次に、連続する独立した2つ以上のパルス列を用いて書き込みの効果を検証するために実際の測定データを基にしたエラー率の計算を行った。各数値の前提条件は、上記の計算例と同じである。
まず、書き込み電圧に対するビットエラー率Rbを求めるために、128個の記憶素子2に対して書き込みエラー率を測定した。
図5は、書き込み電圧に対する書き込みエラー率の測定結果を示す。
図5に示す1本の曲線36が一つの記憶素子2に対する書き込みエラー率を示す。書き込みエラー率の測定では10回繰り返し書き込み測定を行うことによって、10―6までの書き込みエラー率を求めている。このような測定を行うと、ある書き込み電圧における書き込みエラー率の累積度数分布を近似する曲線36が求まる。その曲線36を全てのビット範囲で数値積分することによって書き込みのビットエラー率Rbが求まる。
図6は、書き込み電圧に対するビットエラー率Rbの例を示す。
ただし、10―6以下の書き込みエラー率は測定では求まらないため、測定結果を直線で外挿して計算した。
ここで、実線37は、書き込みエラー率を表し、破線38は、破壊のビットエラー率Rbを表す。
破壊のビットエラー率Rbは、複数の記憶素子2に一定の書き込み電圧を印加し、記憶素子2が破壊するまでの時間を測定する定ストレス試験によって、ワイブル分布及びパワーローモデルのパラメータを決定して求めることができる。上述したように、書き込みのビットエラー率は書き込み電圧の増加とともに減少し、反対に、破壊のビットエラー率Rbは書き込み電圧の増加とともに増加する。
図7は、前述の式(6)を用いて計算したデバイスエラー率Rdの例を示す。
ここで、線41は、従来の単一パルスを用いて書き込む場合におけるデバイスエラー率を示す。一方、線42,43は、本例のSpRAM1において行われる、独立した2つ以上のパルス列を用いて書き込む場合におけるデバイスエラー率の結果を示しており、それぞれ2重パルス、3重パルスの書き込みに対応する。2重パルス、3重パルスの書き込みは、単一パルスの書き込みと比べると、書き込みのデバイスエラー率Rdが大幅に減少している。
一方、破壊のデバイスエラー率Rdは、線45〜47によって示される。これにより、書き込みのデバイスエラー率Rdが大幅に減少する一方で、破壊のデバイスエラー率Rdは増加するものの、図を見て分かるようにその程度は比較的小さい。このことは、書き込みのデバイスエラー率Rdが2乗、3乗で減少するのに対し、破壊のデバイスエラー率Rdは2倍、3倍にしかならないからである。
書き込みと破壊のデバイスエラー率Rdの交点が、全体のエラー率が最も減少する動作点となる。ここで、単一パルスの場合は、書き込み電圧が0.72Vでエラー率は10―3程度であるが、2重パルスの場合は、書き込み電圧が0.66Vでエラー率は10―5程度に改善する。このように本例のSpRAM1を用いたことにより、低い書き込み電圧であっても、書き込みと破壊のデバイスエラー率Rdを小さくすることが出来る。
以上の結果を具体的な数値で見ていく。ただし、書き込み電圧自体は記憶素子2の材料や素子抵抗などに依存するために基準値で規格化する。まず、書き込み電圧の基準値を定めるために、ビットエラー率が1/2となる電圧をVc0とする。本例においては、図6より、Vc0=0.55Vとなった。この値を基準にして書き込み電圧を評価する場合に、必要なデバイスエラー率を10―5とする。従来の単一パルスによる書き込み制御方法では、書き込み電圧が0.74V=1.35×Vc0となる。一方、本例のSpRAM1で用いられる2重、3重パルスによる書き込み制御方法では、それぞれ0.66V=1.20×Vc0,0.63V=1.14×Vc0となる。
このように、従来は基準電圧に対して1.35倍の書き込み電圧を記憶素子2に印加する必要があった。しかし、本例の書き込み制御方法を用いたことにより、1.2倍以下の書き込み電圧を記憶素子2に印加することで必要なデバイスエラー率Rdを達成できることが分かった。
以上説明した第1の実施の形態に係る書き込み制御方法によれば、従来単一パルスで情報を書き込んでいたが、2重パルス、3重パルス等の複数の連続したパルス列を用いて情報を書き込むこととした。これにより、書き込み電圧を低くしながら、書き込みエラー率、ビットエラー率Rb及びデバイスエラー率Rdを下げることができる。このため、記憶素子2に与える負荷を弱めることができ、記憶素子2の耐用年数を長くすることができるという効果がある。
<2.第2の実施の形態>
[書き込みの成否を判断して、パルス列の数を変える例]
次に、本発明に係る第2の実施の形態例について説明する。
本例では、独立した2つ以上のパルス列を用いて記憶素子2に書き込み電圧を印加する途中、センスアンプ10の出力内容から、途中で書き込みが成功したか否かを判断するSpRAM50に適用する。ただし、以下の説明において、既に第1の実施の形態で説明した図1に対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は、本例のSpRAM50の内部構成例を示す。
SpRAM50は、センスアンプ10から出力された電圧値に基づいて、記憶素子2に書き込みが成功したか否かを判断する書き込み判定部51を備える。書き込み判定部51は、書き込み電流が独立した2つ以上のパルス列から成る書き込み電流を記憶素子2に順次印加する過程において、記憶層の磁化の向きが変化したことを検出する。書き込み判定部51が記憶層の磁化状態の変化を検出した場合には、電圧制御部11は、記憶素子2に以降のパルス列から成る書き込み電流を印加しないよう書き込み電圧の供給を制御する。
図9は、記憶素子2に書き込む処理の例を示すフローチャートである。
始めに、書き込み電圧を供給された書き込み部は、記憶素子2に1つ目のパルスによる情報の書き込みが行われる(ステップS1)。次に、センスアンプ10は、記憶素子2からセンス電圧を読み出し、書き込み判定部51にリファレンス電圧と比較した結果を送る(ステップS2)。
書き込み判定部51は、この結果に基づいて、記憶素子2に対する書き込みが成功したか否かを判定する(ステップS3)。書き込み判定部51が書き込みの成功を判定した場合、書き込み部は、以降の書き込みを行うことなく、処理を終了する。
書き込み判定部51が書き込みの失敗を判定した場合、書き込み判定部51は、書き込み回数がn回目であるか否かを判定する(ステップS4)。ここで、n回とは、パルス列の数を表す。これは、書き込み電圧のパルス列の数が、2つだけでなく、3つ以上の場合もあることに基づく。
書き込み判定部51が、書き込み回数をn回目未満であると判定した場合、ステップS1に処理を移し、再度書き込みを行う。一方、書き込み回数をn回目であると判定した場合、書き込みエラーであると判定し、処理を修了する。
本例のSpRAM50は、独立した2つ以上のパルス列を印加する際に、途中で書き込みが成功したことを検出すると、それ以降のパルス列の印加を行わない。書き込みエラー率は元々小さいので、多くの場合最初のパルス印加で書き込みは成功する。そして、電圧制御部11の制御によって、書き込みを終了するので、記憶素子2のトンネル絶縁層に余計なストレスを印加する必要がなくなり、結果として破壊のデバイスエラー率Rdの増加を防ぐことができる。具体的には、図4Bで示したt1とt2の間でセンスアンプ10がセンス電圧を読み出すことによって、書き込み判定部51は、1回目のパルス印加で書き込みが成功したか失敗したかを検出することができる。
さらに、独立した2つ以上のパルス列による書き込みを行うが、書き込みが成功したらそれ以降のパルス印加をしない場合においては、書き込みのデバイスエラー率Rdは、図7に示したものと同じである。しかし、破壊のデバイスエラー率Rdは、2重パルス、3重パルスの場合でも線45に示される単一パルスの破壊エラー率と同じとなるため、さらに書き込みマージンが増加することが分かる。
以上説明した第2の実施の形態に係る書き込み制御方法によれば、独立した2つ以上のパルス列を用いて記憶素子2に書き込み電圧を印加する場合に、書き込み電圧を印加する度に書き込みの成否を判定する。そして、書き込みが成功すると、書き込み処理を終了することによって、記憶素子2に余計なストレスを加えない。このため、破壊のデバイスエラー率Rdを抑えることができるという効果がある。
<3.変形例>
なお、上述した第1及び第2の実施の形態に係る記憶素子2では、磁化固定層15を記憶層16より下層に形成しているが、磁化固定層を記憶層16より上層に形成した構成としてもよい。
また、本実施の形態では、磁化固定層15を強磁性層22,24の2層によって構成しているが、磁化固定層15を構成する強磁性層の数は特に限定されない。
また、本実施の形態では、記憶層16の下層にのみ磁化固定層15を形成しているが、別の磁化固定層を記憶層16の上層にも形成し、2つの磁化固定層で記憶層16を挟む構成にすることもできる。このときには、別の磁化固定層を構成する強磁性層のうち、記憶層16に最も近い層の磁化の向きは、磁化固定層15を構成する強磁性層24の磁化の向きとは反対方向に固定されていることが望ましい。また、別の磁化固定層と記憶層16を隔てる層は、トンネル絶縁層25と同様に絶縁体であってもよいし、Ru,Ta,Cr,Cu等の非磁性金属であってもよい。
また、書き込みに用いるパルス列は図4においては矩形としたが、パルス形状は書き込みが行えるならどのようなものであってもよい。例えば、パルスの立ち上がりや立ち下がり、もしくは両方で数nsから数十nsの時間を要してもよい。また、パルス列の数は、図7に示している2重、3重に制限されるものではなく、それ以上のパルス列を用いてもかまわない。
図4Bに示している各パルス列のパルス幅t1−t0とt3−t2は記憶素子2の特性や求められるエラー率に応じて調整することができる。パルス幅が長くなるほど書き込みエラー率は減少し、破壊エラー率は増加する傾向にある。典型的には10ns〜300ns程度の範囲のパルス幅を用いることが望ましい。各パルス列のパルス幅は等しい幅に統一してもよいし、別々の幅に設定してもよい。
また、パルスとパルスの間隔t2−t1は、書き込み時間を短くするためになるべく短いほうが望ましい。ただし、2つのパルスによる書き込みが独立に扱える程度には長くしなければならない。例えば、極限として、t2−t1=0のときには、長さが2倍の一つのパルスによる書き込みになるが、このときには書き込みエラー率は2乗にはならない。書き込みの事象が独立ではなくなるためである。書き込みエラー率を顕著に減少させるためにはパルスとパルスの間隔は10ns以上あることが望ましい。
また、図4Bには、2つのパルス列の電流値を同じにした例を示しているが、必要であれば異なる値にすることもできる。
また、本発明は、上述の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成を取り得る。
1…SpRAM、2…記憶素子、3…選択用MOSトランジスタ、5…セルアレイ、6…ローデコーダ、7…カラムスイッチ、8…SLライトドライバ、9…BLライトドライバ、10…センスアンプ、11…電圧制御部、12…ビット線、13…ソース線、14…ワード線、15…磁化固定層、16…記憶層、17…接続プラグ、20…下地膜、21…反強磁性層、22…強磁性層、23…非磁性層、24…強磁性層、25…トンネル絶縁層、26…強磁性層、27…トップコート層、30…シリコン基板、31…ゲート、32…拡散層、33…拡散層、50…SpRAM、51…書き込み判定部

Claims (7)

  1. 磁性体の磁化状態により情報を記憶する記憶層と、
    前記記憶層に対して非磁性層を介して、磁化の向きが固定された磁化固定層と、を有し、
    前記記憶層及び前記磁化固定層の積層方向に流す書き込み電流が印加されると、前記記憶層の磁化の向きが変化して、前記記憶層に前記情報を記憶する記憶素子と、
    独立した2つ以上のパルス列から成る書き込み電圧で、前記記憶素子に独立した2つ以上のパルス列から成る前記書き込み電流を供給する電圧制御部を備える
    メモリ。
  2. 更に、前記記憶素子に、前記独立した2つ以上のパルス列から成る前記書き込み電流を順次印加する過程において、前記記憶層の磁化状態を検出する書き込み判定部を備え、
    前記書き込み判定部が前記記憶層の磁化状態の変化を検出した場合には、前記電圧制御部は、前記情報が書き込まれる前記記憶素子に以降のパルス列から成る前記書き込み電流を印加しない
    請求項1記載のメモリ。
  3. 前記磁化固定層が、非磁性層を介して積層された複数層の強磁性層から成る
    請求項1又は2に記載のメモリ。
  4. 前記メモリにおいて、単一パルスでの平均書き込み電圧をVc0とした場合に、前記独立した2つ以上のパルス列の電圧が1.2×Vc0以下である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のメモリ。
  5. 磁性体の磁化状態により情報を記憶する記憶層と、
    前記記憶層に対して非磁性層を介して、磁化の向きが固定された磁化固定層と、を有し、
    前記記憶層及び前記磁化固定層の積層方向に流す書き込み電流が印加されると、前記記憶層の磁化の向きが変化して、前記記憶層に前記情報を記憶する記憶素子に対して、
    独立した2つ以上のパルス列の書き込み電圧で、独立した2つ以上のパルス列から成る前記書き込み電流を用いて情報を記憶させるステップを含む
    書き込み制御方法。
  6. 更に、前記記憶素子に対して、前記パルス列を順次印加する過程において、前記記憶層の磁化状態の変化を検出した場合には、それ以降のパルス列から成る前記書き込み電流を印加しないステップを含む
    請求項5記載の書き込み制御方法。
  7. 前記磁化固定層が、非磁性層を介して積層された複数層の強磁性層から成る
    請求項5又は6に記載の書き込み制御方法。
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